JP3010387B2 - ピラゾール誘導体 - Google Patents

ピラゾール誘導体

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JP3010387B2
JP3010387B2 JP3107339A JP10733991A JP3010387B2 JP 3010387 B2 JP3010387 B2 JP 3010387B2 JP 3107339 A JP3107339 A JP 3107339A JP 10733991 A JP10733991 A JP 10733991A JP 3010387 B2 JP3010387 B2 JP 3010387B2
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玲子 山内
保彦 川島
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Konica Minolta Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なピラゾール誘導体
に関し、更に詳しくは写真用染料及び中間体、写真用カ
プラー、医薬、農薬、染料、高分子等の分野で利用でき
る、3位にカルバモイル基を有する新規なピラゾール誘
導体に関する。
【0002】
【従来技術】本発明化合物のように、N-アミノピリジニ
ウム基のような、N-アミノ化された複素環4級化基を有
する化合物は、医薬品、フォトレジスト、高分子分野等
で有用な化合物として知られている。例えば医薬品とし
ては、米国特許4,013,669号、ドイツ特許2,300,066号並
びにヨーロッパ特許142,248号、 同144,853号等に記載さ
れている。又、フォトレジストとしては、Angew.Chem.,
97,880-2(1985),Proc.SPIE-Int.Soc.Opt.Eng.,920,2
1-6(1988),J.Prakt.Chem.,330,759-65(1988),ヨーロ
ッパ特許164,100号等に記載されている。更にポリマー
としてはドイツ特許2,456,823号、同2,456,824号等に記
載されている。
【0003】又、5-オキシピラゾール誘導体は、例えば
染料として有用な化合物であり、特に写真用染料及びそ
の中間体として有用な化合物である。例えば3位がカル
バモイルタイプのオキソノール染料としては、英国特許
1,338,799号並びに特開昭51-77327号、 同58-143342号、
同59-111641号、 同63-139944号、 特開平2-93534号、同2-
93535号等に記載されている。
【0004】写真用染料は、ハロゲン化銀写真感光材料
においてフィルター、ハレーション防止、イラジエーシ
ョン防止あるいは感度調節のため、特定の波長の光を吸
収させる目的で、親水性コロイド層を着色させている。
このような目的で用いられる染料は、使用目的に応じて
良好な吸収スペクトル特性を有すること、現像処理中に
完全に脱色され、写真感光材料中から容易に溶出して現
像処理後に染料による残色汚染がないこと、写真乳剤に
対してカブリ、減感等の悪影響を及ぼさないこと、更に
溶液中あるいは写真感光材料中での経時安定性に優れ、
変褪色しないこと等の諸条件を満足しなければならな
い。しかしながら、前述の条件をすべて満足して、写真
感光材料に使用できる良好な特性をもつ有用な染料は未
だに見い出されていないのが実情である。
【0005】又、該染料を製造する中間体として利用で
きる化合物が非常に少ないことも、当業界ではよく知ら
れている。
【0006】前述のようにN-アミノ化された複素環4級
化基を有する化合物、又はピラゾール誘導体は非常に有
用な化合物であるが、更に有用な新規化合物の開発が強
く望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、写真
用カプラー、写真用染料及びその中間体、医薬、農薬、
印刷、高分子等の分野で有用な3位にカルバモイル基を
有する新規なピラゾール誘導体を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記目的を
達成するために鋭意研究した結果、下記のような3-カル
バモイル-5-オキシピラゾール誘導体を見い出し本発明
を成すにいたった。 (1)下記一般式[I]で表される3-カルバモイル-5-オ
キシ-ピラゾール誘導体。
【0009】
【化5】
【0010】式中、R1は水素原子、アルキル基、アル
ケニル基、アリール基、複素環基を表し、Aは保護基、
水素原子を、Q1
【0011】
【化6】
【0012】を表す。Z1は複素環を形成するための非
金属原子群を表す。R1,Z1はそれぞれ置換されていて
もよい。XはQ1が(イ)のときアニオンを形成し得る
原子団を表す。
【0013】(2)下記一般式[II]で表されるピラゾ
ール誘導体。
【0014】
【化7】
【0015】式中、R1及びR2は同じでも異なっていて
もよく、それぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、複素環基を表し、Q1,Q2はそれぞれ
【0016】
【化8】
【0017】を表す。Z1及びZ2は同じでも異なってい
てもよく、それぞれ複素環を形成するための非金属原子
群を表す。
【0018】Q1,Q2がそれぞれ(イ)のとき、X1
2はそれぞれアニオンを形成し得る原子団を表す。
1,R2,Z1,Z2はそれぞれ置換基を有してもよい。
1,L2,L3,L4及びL5はそれぞれ、置換又は不置
換のメチン基を表し、n1,n2はそれぞれ0〜2の整数
を表す。
【0019】以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0020】一般式[I]において、R1で表される基
は、更に置換基を有していてもよい。R1で表されるア
ルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、
i-プロピル、ブチル、t-ブチル、シクロプロピル、シク
ロヘキシル等の基が挙げられる。これらのアルキル基
は、更にヒドロキシル基、シアノ基、スルホ基、カルボ
キシル基、ハロゲン原子(例えば弗素、塩素、臭素
等)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ等)、
アリールオキシ基(例えばフェノキシ)、アリール基
(例えばフェニル)、アルコキシカルボニル基(例えば
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル等)、アリー
ルオキシカルボニル基(例えばフェノキシカルボニル)
等によって置換されていてもよい。
【0021】R1で表されるアリール基としては、例え
ばフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。これらのア
リール基は、前記アルキル基で挙げた置換基と同様の置
換基及びアルキル基によって置換されることができる。
【0022】R1で表されるアルケニル基としては、例
えばビニル、アリル等の基が挙げられ、これらのアルケ
ニル基は、前記アルキル基で挙げた置換基と同様の置換
基及びアルキル基によって置換されることができる。
【0023】R1で表される複素環基としては、例えば
ピリジル(2-ピリジル、3-ピリジル、4-ピリジル等)、
オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、チアゾリル、ベン
ゾチアゾリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ピ
ロリル、チエニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダ
ジニル、プリニル、イソオキサゾリニル、セレナゾリ
ル、スルホラニル、ピペリジニル、ピラゾリル、テトラ
ゾリル等の各基が挙げられる。これらの複素環基は、前
記アルキル基で挙げた置換基と同様の置換基及びアルキ
ル基によって置換されることができる。
【0024】一般式[I]において、Aは水素原子又は
特開昭55-53330号公報記載の保護基を表す。
【0025】保護基として好ましいものは、下記一般式
[III]、一般式[IV]、一般式[V]で表すことができ
る。
【0026】
【化9】
【0027】一般式[III]においてYは酸素原子又は
硫黄原子を示し、R3は水素原子、アルキル基、アリー
ル基、複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、複
素環オキシ基、アミノ基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、複素環チオ基を示す。
【0028】そして上記一般式[III]に包含される具
体的な保護基としては、ホルミル、アセチル、ベンゾイ
ル、ピバロイル、フラノイル、カルバモイル、ジメチル
カルバモイル、フェニルカルバモイル、1-ピペリジノカ
ルバモイル、1-ピロリジノカルボニル、メトキシカルボ
ニル、フェニルチオカルボニル、クロルアセチル、エト
キシチオカルボニル、ベンジルキサントゲニル等があ
る。
【0029】一般式[IV]において、R4はアルキル
基、アリール基、複素環ヒドロキシ基、アミノ基を示
す。
【0030】そして、上記一般式[IV]に包含される具
体的な保護基としては、メチルスルホニル、フェニルス
ルホニル、メチルアミノスルホニル等がある。一般式
[V]において、R5はアルキル基、置換アルキル基、シ
リル基、ホスホリル基を示す。
【0031】そして上記一般式[V]に包含される具体
的な保護基としては、メチル、イソプロピル、t-ブチ
ル、ベンジル、メトキシメチル、2-ピラニル、フェナシ
ル、トリアルキルシリル、トリアリールシリル、トリメ
チルシリル、ジエチルメチルシリル、トリフェニルシリ
ル、及び
【0032】
【化10】
【0033】等がある。
【0034】これ以外の保護基としては、例えば“Prot
ective Groups in Organic Chemistry”Plenum Press 1
973、及び Jan,T,Harrison 等の“Compendium of Organ
ic Synthetic Methods”John Wiley & Sons 1971,1974
等に記載されている保護基を用いることもできる。
【0035】一般式[I]において、Z1で表される複素
環基としては、例えばピリジニウム、ピラジニウム、ピ
リミジニウム、ピリタジニウム、キノリニウム、イソキ
ノリニウム、チアゾリウム、イソチアゾリウム、オキサ
ゾリウム、イソオキサゾリウム等の各基が挙げられる。
これらの複素環には、前述のアルキル基で挙げた置換基
と同様の置換基及びアルキル基によって置換されること
ができる。
【0036】一般式[I]において、Q1
【0037】
【化11】
【0038】を表すが、Q1が(ロ)であるときは、下
記一般式[VI]で表されるベタイン構造であることを意
味する。
【0039】
【化12】
【0040】一般式[VI]において、R1,A,及びZ1
は一般式[I]におけるR1,A,及びZ1と同義であ
る。
【0041】一般式[I]においてX1で表されるアニオ
ン形成可能な原子団としては、ハロゲン原子(例えば塩
素、臭素、沃素等)、メチル硫酸、パラトルエンスルホ
ン酸等が挙げられる。
【0042】次に一般式[II]について説明する。
【0043】一般式[II]において、R1,R2で表され
る基は、一般式[I]におけるR1と同義であり、Z1
2で表される複素環基も一般式[I]におけるZ1と同
義である。
【0044】一般式[II]において、L1,L2,L3
4及びL5で表されるメチン基は置換基を有するものを
含み、例えばアルキル基(例えばメチル、エチル、i-ブ
チル等)、アリール基(例えばフェニル、p-トリル、p-
カルボキシフェニル等)、アラルキル基(例えばベンジ
ル、フェネチル等)、アルコキシ基(例えばメトキシ、
エトキシ等)、アリールオキシ基(例えばフェノキ
シ)、ハロゲン原子、シアノ基等の置換基が挙げられ
る。
【0045】一般式[II]においてn1,n2はそれぞれ
0〜2の整数を表し、X1,X2は、一般式[I]におけ
るX1と同義である。
【0046】一般式[II]において、Q1,Q2で表され
る基は一般式[I]におけるQ1と同義であるが、Q1
2が(ロ)であるときは、下記一般式[VII]で示され
る構造を示すものである。
【0047】
【化13】
【0048】一般式[VII]において、R1,R2,Z1
2,L1〜L5,n1,n2,X1,X2及びQ1,Q2は、
いずれも一般式[II]で説明したものと同じ意味であ
る。
【0049】以下に本発明の一般式[I]で表される3-
カルバモイル-5-オキシピラゾール誘導体の具体例を挙
げるが、本発明はこれらの化合物に限定されるものでは
ない。
【0050】
【化14】
【0051】
【化15】
【0052】
【化16】
【0053】一般式[I]で表される本発明の化合物は
次に例示するルートにより容易に合成することができ
る。
【0054】
【化17】
【0055】上記合成ルートにおいて、R1,A,Q1
1,X1は一般式[I]におけるそれぞれと同義であ
る。
【0056】次に合成法について説明する。
【0057】(a)で表される化合物は、例えばJ.Am.Che
m.Soc.,71,983(1949)、Chem.Ber.,109,253(1976)、特
開昭63-185964号等に記載されている方法で容易に合成
することができる。
【0058】又、(b)で表される化合物は、例えば特開
平2-193973号第9頁下段右〜第10頁上段左に記載されて
いる〔参考例1〕の方法に準じて合成できる。(d)で表
される化合物は、例えば特開平2-193974号記載の方法に
より(b)を化合物(c)とを縮合剤の存在で反応させるこ
とにより合成することができる。尚、化合物(c)は、例
えば薬学雑誌.,83巻(1963年),308〜313頁に記載され
ている方法で容易に合成できる。
【0059】化合物(d)を特開平2-193974号第11頁上段
右記載の〔参考例3〕の方法に準じ第3級有機塩基(例
えばトリエチルアミン)で処理することにより化合物
(e)を得る。
【0060】化合物(d)及び(c)は、一般式[I]で表
される本発明の化合物である。
【0061】一般式[I]で表される化合物は、医薬、
農薬、写真用カプラー、染料中間体として有用である
が、特に写真用染料の中間体として有用な化合物であ
る。次にこの化合物を用いて、写真用染料(一般式[I
I]で表される化合物)を合成するルートを示す。
【0062】
【化18】
【0063】化合物(e)を第3級有機塩(例えばトリエ
チルアミン)の存在下、メチン鎖供給化合物(f)(例え
ばプロペンジアニール)と反応させることにより化合物
(g)を合成することができる。
【0064】次に一般式[I]で表される3-カルバモイ
ル-5-オキシ-ピラゾール誘導体を用いて合成できる一般
式[II]で表されるピラゾール誘導体の具体例を示す。
【0065】
【化19】
【0066】
【化20】
【0067】
【化21】
【0068】
【化22】
【0069】
【化23】
【0070】
【化24】
【0071】
【化25】
【0072】
【化26】
【0073】
【化27】
【0074】
【化28】
【0075】
【化29】
【0076】
【実施例】以下に本発明の化合物の合成例、使用例等を
具体例により示すが本発明はこれらに限定されない。
【0077】合成例 一般式[I]で表される化合物の例示I−10及びI−26、
更に一般式[II]で表される化合物の例示II−43の合成
スキームと合成方法を示す。
【0078】
【化30】
【0079】化合物(2)の合成 1-(2,5-ジスルホフェニル)-3-カルボキシ-5-ピラゾロ
ン-ジ-ナトリウム塩(化合物(1))50gを500mlビーカ
ーに秤量しDMF300mlを加えた。
【0080】その後トリエチルアミン14gを、水冷しな
がら約5分間で滴下し、続いて水冷したままベンゾイル
クロライド15.4gを約10分間で滴下した。室温で2時間
撹拌した後、アセトン3l中に反応液を添加した。析出
した固体を瀘取、乾燥した後、粗結晶を100mlの水に溶
解し、酢酸ソーダ20g及びメタノール300mlを加えて塩
析し精製を行うことにより目的物を得た。
【0081】収量54.9g 収率75% mp300℃以上例示化合物I−10の合成 化合物(2)25.1gのジメチルホルムアミド200ml溶液に
N,N′-ジシクロヘキシルカルボジイミド11.3g、N-アミ
ノピリジニウムアイオダイド14.4gを加えた。室温にて
1時間撹拌した後、不溶物を除去し、瀘液をアセトン75
0mlに加えた後、析出した固体を瀘過し、乾燥すること
により粗結晶22.0gを得た。粗結晶を100mlの水に溶解
し、その水溶液に酢酸カリウム20g及びエタノール400m
lを加え、塩析し、精製を行った。析出した固体を瀘過
して単離することにより目的物を得た。
【0082】 収量18.3g 収率49% mp300℃以上 IR(KBr)ν(max)cm-1;1240(SO3H),1620(CO),1750
(CO) NMR(D2O) δ:7.00(1H,S),7.45(2H,t),7.68
(1H,t) 7.80〜8.20(7H,m),8.50(1H,t),8.80(2H,d) 尚、赤外線吸収スペクトルは日立IR810型赤外分光光
度計、核磁気共鳴スペクトルはバリアン核磁気共鳴装置
(300MHZ)で測定した。赤外線吸収スペクトルを図1に
示す。
【0083】例示化合物I−26の合成 37.4gの例示化合物I−10を水30ml、メタノール60mlに
溶かした後、トリエチルアミン16.5gを加えた。室温に
て2時間撹拌した後、アセトン1l中に反応液を加え、
析出する結晶を瀘過し、乾燥することにより目的物を得
た。
【0084】収量18.9g 収率73% mp300℃以上 IR(KBr)ν(max)cm-1;1240(SO3H),1750(CO) NMR(DMSO) δ:7.43(1H,S),7.62(1H,dd),7.90
(3H,m),8.20(1H,t),8.75(2H,d), 赤外線吸収スペクトルを図2に示す。
【0085】例示化合物II−43の合成 12.9gの例示化合物I−26を、ジメチルホルムアミド60m
l中に加え、更にペンタジエンジアニール塩酸塩3.0g、
トリエチルアミン6.8gを加えた。室温にて6時間撹拌
した後、酢酸カリウム10gとエタノール400mlを加え、
塩析を行った。析出した固体を瀘過し、乾燥することに
より目的物を得た。
【0086】収量9.85g 収率72% mp300℃以上 IR(KBr)ν(max)cm-1;1230(SO3H),1580(CO),1620
(CO) NMR(D2O) δ:7.50(3H,m),7.78〜8.08(10H,
m),8.15(2H,d),8.35(2H,t),8.65(4H,d), 赤外線吸収スペクトルを図3に示す。一般式[II]で表
されるピラゾール誘導体は医薬、農薬、染料等の分野で
有用な化合物であるが、特に写真用染料として有用であ
ることを示す使用例を以下に述べる。
【0087】使用例 下記の要領でプリント用カラー感光材料単層試料を作製
した。
【0088】(1)試料の作製 白色顔料としてアナターゼ型の酸化チタンを含むポリエ
チレンによって表面を被覆した紙支持体にゼラチン下引
きによる前処理を施した後、以下の層を順次塗設して試
料を作製した。
【0089】層1:赤感光性塩臭化銀乳剤層 塩化銀25モル%を含有する塩臭化銀乳剤、並びに下記シ
アンカプラー(C−1)及び2,5-ジ-tert-オクチルハイ
ドロキノンをジオクチルフタレートに溶解して作製した
乳化分散液、表1に示す化合物の水溶液を加えて塗設し
試料No.1〜4を作製した。化合物の量は感光材料100cm
2当たり0.32mgになるよう調整した。
【0090】
【化31】
【0091】
【表1】
【0092】尚、層2として、主にゼラチン及び硬膜
剤、防カビ剤からなる保護層を設けてある。
【0093】試料No.1〜4について以下の項目の評価
を行った。
【0094】カブリ 未露光試料を、下記の処理工程を用いて処理を行い、得
られた試料のシアン濃度の測定をグレダークD−122型
デンシトメータを用いて行った。
【0095】残色汚染(ステイン) 試料における現像処理後の染料の残色による着色汚染の
度合を調べるために、前記で用いた処理工程中の発色
現像液中のN‐エチル‐N-β‐メタンスルホンアミドエ
チル‐3‐メチル‐4‐アミノアニリン硫酸塩を用いない
液を作製し、と同様の試験を行った。及びの結果
を表1に示した。
【0096】処理工程(38℃) 発色現像 2分30秒 漂 白 1分 水 洗 1分 乾 燥 2分 60〜80℃ 各処理液の組成は下記の通りである。
【0097】 [発色現像液] 純 水 800ml ベンジルアルコール 15ml トリエタノールアミン 10g 硫酸ヒドロキシルアミン 2.0g 臭化カリウム 1.5g 塩化ナトリウム 1.0g 亜硫酸カリウム 2.0g N‐エチル‐N‐β‐メタンスルホンアミドエチル‐3‐メチル‐ 4‐アミノアニリン硫酸塩 4.5g 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸(60%水溶液) 1.5ml 炭酸カリウム 32g Whitex BB(50%水溶液)(蛍光増白剤、住友化学工業社製) 2ml 純水を加えて1lとし、20%水酸化ナトリウム又は10
%希硫酸でpH10.1に調整する。
【0098】 [漂白定着液] 純 水 600ml エチレンジアミン四酢酸(III)アンモニウム 65g チオ硫酸アンモニウム 85g 亜硫酸水素ナトリウム 10g メタ重亜硫酸ナトリウム 2g 臭化ナトリウム 10g 純水を加えて1lとし希硫酸にて、pH=7.0に調整する。
【0099】プリント用カラー感光材料として望まれる
白色度としては、カブリは0.005 以下であることが実用
上必要であり、本発明の化合物を含む試料はそれを満足
していることが表1から明らかである。即ち、本発明の
化合物は、乳剤に対する悪影響が極めて少ないことがわ
かる。又、比較化合物を含有する試料にみられるような
残色染料(ステイン)も、本発明の化合物を含む試料N
o.1,2では殆ど認められない。この結果は、本発明の
化合物が、ゼラチン層から容易に溶出する性状をもち、
又、優れた脱色性を有することを示すものである。
【0100】上述の結果から、一般式[II]で示される
ピラゾール誘導体は、写真用染料として極めて有用な化
合物であることがわかる。
【0101】
【発明の効果】本発明により、写真用染料及び中間体と
して極めて有用であり、医薬、農薬、染料、高分子等の
分野において有望な用途が期待できる新規な3-カルバモ
イル-5-オキシピラゾール誘導体を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
図1は例示化合物I−10の赤外線吸収スペクトルチャー
トである。図2は例示化合物I−26の赤外線吸収スペク
トルチャートである。図3は例示化合物II−43の赤外線
吸収スペクトルチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07D 409/14 C07D 409/14 413/12 413/12 413/14 413/14 417/12 417/12 417/14 417/14 473/00 473/00 G03C 7/38 G03C 7/38 // G03C 1/83 1/83 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 401/12 C07D 231/24 C07D 401/14 C07D 403/12 C07D 403/14 C07D 409/14 C07D 413/12 C07D 413/14 C07D 417/12 C07D 417/14 C07D 473/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式[I]で表される3-カルバモイ
    ル-5-オキシ-ピラゾール誘導体。 【化1】 [式中、R1は水素原子、アルキル基、アルケニル基、
    アリール基、複素環基を表し、Aは保護基、水素原子、
    1は 【化2】 を表す。Z1は複素環を形成するための非金属原子群を
    表す。R1,Z1はそれぞれ置換されていてもよい。X1
    はQ1が(イ)のときアニオンを形成し得る原子団を表
    す。]
  2. 【請求項2】下記一般式[II]で表されるピラゾール誘
    導体。 【化3】 [式中、R1及びR2は同じでも異なっていてもよく、そ
    れぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール
    基、複素環基を表し、Q1,Q2はそれぞれ 【化4】 を表す。Z1及びZ2は同じでも異なっていてもよく、そ
    れぞれ複素環を形成するための非金属原子群を表す。Q
    1,Q2がそれぞれ(イ)のとき、X1,X2はそれぞれア
    ニオンを形成し得る原子団を表す。R1,R2,Z1,Z2
    はそれぞれ置換基を有してもよい。L1,L2,L3,L4
    及びL5はそれぞれ置換又は不置換のメチン基を表し、
    1,n2はそれぞれ0〜2の整数を表す。]
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