JP3010314U - 印 鑑 - Google Patents

印 鑑

Info

Publication number
JP3010314U
JP3010314U JP1994012848U JP1284894U JP3010314U JP 3010314 U JP3010314 U JP 3010314U JP 1994012848 U JP1994012848 U JP 1994012848U JP 1284894 U JP1284894 U JP 1284894U JP 3010314 U JP3010314 U JP 3010314U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stamp
outer shell
seal
precious metal
jewel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1994012848U
Other languages
English (en)
Inventor
雅明 桜庭
Original Assignee
株式会社日章
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日章 filed Critical 株式会社日章
Priority to JP1994012848U priority Critical patent/JP3010314U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3010314U publication Critical patent/JP3010314U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adornments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 貴金属の精密鋳造または電鋳によって、中ほ
どがくびれたヒョウタン形の外殻をつくり、その内部
に、ツゲ材や水牛の角のような常用の材料で用意した印
材を固定し、印面に刻印を施す。 印面の台に相当する
部分の側面に、宝石を支持した宝石支持台を、そのアン
カー部分を外殻を貫通して印材にまで至らせ、とりつけ
る。 貴金属の板に刻印したものを印面として用いても
よい。 【効果】 貴金属の外殻を用いて印鑑を美麗かつ耐久性
のあるものにし、一方、常用の印材を用いることで印鑑
としてのつくりやすさと使いやすさを確保する。 この
印鑑は重量が適度で、コストは高くない。 さらに側面
にとりつけた宝石が印鑑の転りを防止し、落下して損傷
を受ける心配をなくすとともに、捺印しやすくする。
宝石はまた、印鑑を美麗で豪華なものにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、本体が貴金属製で印面に常用の印材または貴金属を使い、かつ台部 の側面に宝石をとりつけた印鑑に関する。
【0002】
【従来の技術】
印鑑、とくに個人の実印や銀行印の材料としては、ツゲ、象牙、水牛、水晶な どが用いられてきた。 これらの中では象牙が最適であるが、今後は象牙の入手 がすこぶる困難になるので、他の材料によらなければならない。
【0003】 一方、金、銀あるいはプラチナのような貴金属で印鑑をつくることも稀にはあ るが、高価で一般向きではないし、重くて使いにくいから、もっぱら趣味的に、 または資産的価値を求める形でしか行なわれていない。 しかし貴金属は、ほど ほどの柔軟さと弾性をもち、耐食性もあるから、印鑑の材料としては、前記した 価格や重量の問題さえ解決できれば、印材として適切なはずである。
【0004】 考案者は、上記のような問題にかんがみ、貴金属で外殻を形成し、印面の部分 に常用のツゲや水牛の角を使用するか、または貴金属を使用することによって、 高価ではなく、かつ比較的軽量で使いやすい印鑑を提供することを意図して、下 記のような印鑑を考案し、すでに提案した(実願平5−69073号)。 すな わち、その基本的な態様は、図1に示すような、貴金属の精密鋳造または電鋳に より得た、中ほどがくびれて把手部分(12)となるヒョウタン形であって頂部 (11)は閉じ台部(13)が開口した中空の外殻(1)の内部に、図2に示すよ うな、印面片部分(21)と支柱部分(22)とからなり、印面片部分(21) の外形が外殻(1)の台部の内形に適合し、支柱部分(22)の外形が外殻の把 手部分(12)の内形に適合する印材(2)を固定し、図3に示すように印材の 露出面に刻印(3)を施してなる印鑑である。
【0005】 この印鑑は断面が円形であるため転りやすい。 転って机上から落ちると、貴 金属の外殻や印面の輪郭部を損なうことがあるから、転らないようにしたい。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、貴金属で外殻を形成し、印面の部分に常用のツゲや水牛の角 を使用するか、または貴金属を使用することによって、高価ではなく、かつ比較 的軽量で使いやすいという、さきに提案の印鑑において、転りを防止するととも に、より美麗かつ豪華なものを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の印鑑は、図1に示すような、貴金属の精密鋳造または電鋳により得た 、中ほどがくびれて把手部分(12)となるヒョウタン形であって頂部(11) は閉じ台部(13)が開口した中空の外殻(1)の内部に、図2に示すような、 印面片部分(21)と支柱部分(22)とからなり、印面片部分(21)の外形 が外殻(1)の台部の内形に適合し、支柱部分(22)の外形が外殻の把手部分 (12)の内形に適合する印材(2)を固定し、図3に示すように印材の露出面 に刻印(3)を施してなる点において、さきに提案の印鑑と同じであるが、これ に、宝石(6)を支持部分(71)に支持した貴金属製の宝石支持台(7)のア ンカー部分(72)を外殻(1)の台部(13)を貫通して印材(2)の印面片 部分(21)に至らせた点が異なる。
【0008】 印材(2)は、常用のツゲ材や水牛の角など常用のものを用いる。 外殻(1) への固定は、図3に示すように適宜の接着剤(4)を、印面片部分(21)の外 面と外殻台部(13)の台面との間、または支柱部分(22)の外面と把手部分 (12)の内面との間、あるいはその両方に適用して行なえばよい。
【0009】 さきに提案の印鑑は、印面をも貴金属製とした変更態様を包含していた。 本 考案はそれにも適用可能であるから、図1に示すように貴金属の精密鋳造または 電鋳により得た、中ほどがくびれて把手部分(12)となるヒョウタン形であっ て頂部(11)は閉じ台部(13)が開口した中空の外殻(1)の内部に、図2 に示すような、印面片部分(21)と支柱部分(22)とからなり、印面片部分 (21)の外形が外殻(1)の台部の内形に適合し、支柱部分(22)の外形が 外殻の把手部分(12)の内形に適合する印材(2)を固定し、図4に示すよう に印材の露出面に貴金属の板(5)に刻印(3)を施したものを固定してなる印 鑑であって、上記の基本的態様と同様に、図4に示すように、宝石(6)を支持 部分(71)に支持した貴金属製の宝石支持台(7)のアンカー部分(72)を 外殻(1)の台部(13)を貫通して印材(2)の印面片部分(21)に至らせ てなる。
【0010】 上記いずれの態様においても、貴金属として、金合金、プラチナ合金および銀 合金からえらんだものを使用した場合は、精密鋳造により外殻(1)を製造する ことができる。 貴金属は、純度の高いものは軟らかすぎるから、適度の強度を 有し、かつ貴金属らしさを保つ範囲で、銅、パラジウム、亜鉛などと合金にした ものがよい。 金ならばK14〜20の範囲、とくに代表的なK18が適当であ るし、プラチナは若干のパラジウムを加えたもの、銀は10%程度の亜鉛と合金 にしたものが適当である。 ロストワックス法によれば、肉厚1mm程度の薄い部 分をもつ鋳造品を得ることができる。
【0011】 貴金属として、金、プラチナおよび銀からえらんだものを使用した場合は、電 鋳により外殻(1)を製造することができる。 電鋳法によれば、400μm程 度までの範囲であれば過度に長い時間を要することなく、任意の厚さの製品を得 ることが可能である。 本考案の印鑑の外殻としては、一般に100〜200μ m、代表的には150〜160μmの電鋳厚さが適当である。 電鋳を行なった ままの製品の表面は一般に粗面で光沢がないから、所望により外表面の全部また は一部を研摩して光沢面とする。 この場合、電鋳はいうまでもなくメッキの1 種であるから、合金の使用には制限があるが、一方で2種以上の金属の電鋳を重 ねることができる。
【0012】 図4の変更態様において刻印を施す貴金属の板に関しても、上述の外殻に関し て述べたところが適用される。
【0013】 宝石は、任意のもの、たとえばダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラル ド、ヒスイ、オパールあるいは真珠など、好みに応じて選択すればよい。 2種 以上の組み合わせも、もちろん可能である。 各宝石の大きさ、個数、形状、カ ットの方法なども任意である。 ただし、宝石支持台(7)を含めて、印鑑の台 部から十分な高さに突出していることが必要である。 宝石支持台に使用する貴 金属は、外殻に使用する貴金属と同種でもよいが、異種のものが、宝石を目立さ せて好ましい。 たとえば、外殻に銀を使用したときは宝石支持台を金にすると か、外殻が金であれば宝石支持台はプラチナを用いるとかである。
【0014】 図示した例は、貴金属の外殻の開口端内部に印面片を完全に入れて、開口端を 印の輪郭として利用している。 もちろん印面片に輪郭まで形成することもでき るが、図のようにした方が体裁がよく、かつ使いやすい印鑑となる。 外殻の開 口端と印面片のツラ合わせは、どちらか突出している方を研削すればよい。
【0015】
【作用】
印鑑の使用時に捺印者が加える力は、実測してみると予想以上に大きく、しか も屈曲方向だけでなくしめつけや折曲げの応力も作用する。 そこでさきに提案 した考案では、外殻の内部にちょうど径が適合するような太さの支柱部分をもっ た印材を入れることで、具体的には直径の差が0.5mm程度となるようにするこ とで、こうした応力に対抗した。 これにより、比較的肉厚の小さな中空状体で も、印鑑に要求される強度をもつことができる。
【0016】 本考案においては、さらに印鑑の台部側面に宝石支持台により宝石をとりつけ たことにより、円形断面をもつ印鑑が転ったとき、1回転以内で止まり、それ以 上転って行くことがないから、机上から転落する心配はない。 宝石のとりつけ 位置を刻印に関して上部となるようにすれば、捺印時に印をもつのに好都合であ る。
【0017】
【考案の効果】
本考案の印鑑は、高価で重い貴金属を少量使用して外殻を形成し、貴金属のも つ特性を利用するとともに、印鑑としてのつくりやすさと使いやすさとを、常用 の印材を使用することにより確保した。 貴金属は独特の軟らかさと弾性をもち 、耐食性が高い。 中空体としたことにより、重量は従来のムクの貴金属印材を 使ったものにくらべて1/10以下ですみ、価格もそれに応じて、高価でないも のとできる。
【0018】 それらに加えて、本考案の印鑑は転りを防止してあるから、机上から転落して 印鑑を損なう心配がない。 また、側面に宝石をとりつけてあり、ケースに収容 したときも、とり出して使用するときも、美麗かつ豪華なものである。 宝石の 位置を刻印の上方にすれば、捺印時に正立位置に印鑑をもつことが容易になって 好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の印鑑の外殻の一例を示す縦断面図。
【図2】 本考案の印鑑の印材の例を示す、図1と同様
な縦断面図。
【図3】 図1の外殻中に図2の印材を固定し、刻印を
施すとともに宝石をとりつけたところを示す縦断面図。
【図4】 図3の印鑑の左方からみた側面図。
【図5】 本考案の印鑑の変更態様を示す、図3と同様
な図。
【符号の説明】
1 外殻 11 頂部 12 把手部分 13 台部 2 印材 21 印面片部分 22 支柱部分 3 刻印 4 接着剤 5 貴金属の板 6 宝石 7 宝石支持台 71 支持部 72 アンカー部

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貴金属の精密鋳造また電鋳により得た、
    中ほどがくびれて把手部分(12)となるヒョウタン形
    であって頂部(11)は閉じ台部(13)が開口した中
    空の外殻(1)の内部に、印面片部分(21)と支柱部
    分(22)とからなり、印面片部分(21)の外形が外
    殻(1)の台部の内形に適合し、支柱部分(22)の外
    形が外殻の把手部分(12)の内形に適合する印材
    (2)を固定し、宝石(6)を支持部分(71)に支持
    した貴金属製の宝石支持台(7)のアンカー部分(7
    2)を外殻(1)の台部(13)を貫通して印材(2)
    の印面片部分(21)に至らせ、印材(2)の露出面に
    刻印(3)を施してなる印鑑。
  2. 【請求項2】 貴金属として、K14〜20の金合金、
    プラチナ合金および銀合金からえらんだものを使用し、
    精密鋳造により外殻(1)を製造した請求項1の印鑑。
  3. 【請求項3】 貴金属として、金、プラチナおよび銀か
    らえらんだものを使用し、電鋳により外殻(1)を製造
    した請求項1の印鑑。
  4. 【請求項4】 宝石支持台の貴金属として、外殻の貴金
    属と別種のものを使用した請求項1の印鑑。
  5. 【請求項5】 印材として、ツゲまたは水牛の角からえ
    らんだものを使用した請求項1の印鑑。
  6. 【請求項6】 宝石として、ダイヤモンド、ルビー、サ
    ファイア、エメラルド、ヒスイ、オパール、または真珠
    を使用した請求項1の印鑑。
  7. 【請求項7】 貴金属の精密鋳造また電鋳により得た、
    中ほどがくびれて把手部分(12)となるヒョウタン形
    であって頂部(11)は閉じ台部(13)が開口した中
    空の外殻(1)の内部に、印面片部分(21)と支柱部
    分(22)とからなり、印面片部分(21)の外形が外
    殻(1)の台部の内形に適合し、支柱部分(22)の外
    形が外殻の把手部分(12)の内形に適合する印材
    (2)を固定し、宝石(6)を支持部分(71)に支持
    した貴金属製の宝石支持台(7)のアンカー部分(7
    2)を外殻(1)の台部(13)を貫通して印材(2)
    の印面片部分(21)に至らせ、印材(2)の露出面
    に、貴金属の板(5)に刻印(3)を施したものを固定し
    てなる印鑑。
  8. 【請求項8】 貴金属として、K14〜20の金合金、
    プラチナ合金および銀合金からえらんだものを使用し、
    精密鋳造により外殻(1)を製造した請求項7の印鑑。
  9. 【請求項9】 貴金属として、金、プラチナおよび銀か
    らえらんだものを使用し、電鋳により外殻(1)を製造
    した請求項7の印鑑。
  10. 【請求項10】 宝石支持台の貴金属として、外殻の貴
    金属と別種のものを使用した請求項7の印鑑。
  11. 【請求項11】 宝石として、ダイヤモンド、ルビー、
    サファイア、エメラルド、ヒスイ、オパール、または真
    珠を使用した請求項7の印鑑。
JP1994012848U 1994-10-19 1994-10-19 印 鑑 Expired - Lifetime JP3010314U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994012848U JP3010314U (ja) 1994-10-19 1994-10-19 印 鑑

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994012848U JP3010314U (ja) 1994-10-19 1994-10-19 印 鑑

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3010314U true JP3010314U (ja) 1995-05-02

Family

ID=43146080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1994012848U Expired - Lifetime JP3010314U (ja) 1994-10-19 1994-10-19 印 鑑

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3010314U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7533464B2 (en) Ring assembly method
US5433090A (en) Variable finger ring with biased shank and method of making same
US5816072A (en) Jewelry with links and visible substrate
US5357770A (en) Jewelry with interchangeable ornamental members
KR19990013972A (ko) 중공형의 보석물품
JP3010314U (ja) 印 鑑
US11805868B2 (en) System and method for a ring with design insert on inner surface
JPH0737648U (ja) 印 鑑
JP3116604U (ja) 装身具用下げ飾り
JP3015500U (ja) 腕 環
JP3245032U (ja) ハンコ
JP3211270U (ja) 装飾物及び装飾具
JP2588708Y2 (ja) 貴金属印鑑
JPH0730377Y2 (ja) 印 鑑
WO1994005178A1 (en) Improvements relating to earrings
CN201019092Y (zh) 一种饰品
JPH0238262Y2 (ja)
JPH0527027Y2 (ja)
JP3016812U (ja) ボールマーカーとそれを保持する腕環
KR200246351Y1 (ko) 장식용 부재가 탑재된 세라믹 도자기
JP3044238U (ja) ペンダント
JPH0223141Y2 (ja)
JPH081297U (ja) 電気鋳造で作られた装身具及び装飾品へ宝石を留める方法
JPS5843869Y2 (ja) 装身具用の装飾体
US333697A (en) Charles p