JP3009977B2 - 超音波探傷装置 - Google Patents
超音波探傷装置Info
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Description
り、特に遠隔操作により、例えば原子炉圧力容器の胴体
と支持スカートとの溶接部等の被検体の表面から超音波
探傷を行うのに好適な超音波探傷装置に関する。
探傷を行う従来の超音波探傷装置のうち、特に原子炉圧
力容器の胴体部等の超音波探傷を行うのに好適なものと
して、特開昭57−86045号公報に記載されている
超音波探傷装置がある。これは、沸騰水型原子炉圧力容
器の胴体の溶接部等に設けられた軌道上を走行すること
により超音波探傷試験を行うものである。上記超音波探
傷試験に適用される沸騰水型原子炉圧力容器は、いわゆ
る従来型の沸騰水型原子炉圧力容器であって、圧力容器
胴体と圧力容器を支持する支持スカートとは外径が等し
く、従って圧力容器胴体と支持スカートとの溶接部(以
下、胴体−支持スカート溶接部という場合がある)の外
径は胴体自体の外径に等しい。このことを利用して、胴
体−支持スカート溶接部にも圧力容器の胴体の溶接部と
同じような軌道を設けることにより、圧力容器の胴体に
おける溶接部と同様の超音波探傷試験を行うことができ
る。
構を有し、その先端に超音波探傷や監視を行う作業部を
取り付けた装置として、特開昭60−225093号公
報、特開昭62−245153号公報、特開昭62−2
61954号公報等に記載のものがある。
騰水型原子炉圧力容器に代わり、改良型の沸騰水型原子
炉圧力容器が開発された。この改良型の沸騰水型原子炉
圧力容器においては、支持スカートが圧力容器胴体に円
錐状に突出して取り付けられており、圧力容器胴体と支
持スカートとの溶接部、即ち胴体−支持スカート溶接部
は圧力容器胴体よりも突出した位置に設けられている。
記載の超音波探傷装置は、圧力容器胴体の外径と支持ス
カートの外径が異なる上記改良型の沸騰水型原子炉圧力
容器に適用する場合については考慮されておらず、この
方式を応用して胴体−支持スカート溶接部を探傷する場
合には、胴体−支持スカート溶接部に専用の軌道を敷設
し、その溶接部の形状に合う形状の装置を使用する必要
があった。
取り付けられるスタビライザやノズルや保温材等の機器
のために、当該溶接部付近のスペースが狭く、専用の軌
道や方向転換用のターンテーブルの設置が制限されてし
まい、また、超音波探傷装置自体のこのスペースへの搬
入や軌道への取付けが困難であった。
公報、特開昭62−245153号公報、特開昭62−
261954号公報等に記載の装置は、上記のような異
径の圧力容器を制限された狭いスペース内で探傷できる
ものではない。
トの外径が異なる沸騰水型原子炉圧力容器において、胴
体と支持スカートの溶接部に専用の軌道を敷設すること
なく、この溶接部の超音波探傷試験を行うことができる
超音波探傷装置を提供することである。
ば、略円筒状の原子炉圧力容器外周面上に略水平方向に
形成された溶接線に沿って敷設された軌道上を走行し、
超音波探触子を略鉛直方向に走査して超音波探傷試験を
行う超音波探傷装置において、前記軌道上を略水平方向
に走行する駆動装置と、前記超音波探触子を略鉛直方向
に走査するための伸縮アーム機構とを有し、前記伸縮ア
ーム機構は、前記駆動装置に接続され略鉛直方向に配設
されたアームシフト部と、このアームシフト部を前記駆
動装置に対して略鉛直方向にシフトさせる第1のシフト
手段と、前記アームシフト部に固定され略鉛直方向に配
設された第1のアームと、先端近傍に前記超音波探触子
が接続され略鉛直方向に配設された第2のアームと、略
水平方向の軸線を中心に前記第2のアームを略鉛直方向
に回転可能に支持し、該第2のアームと前記第1のアー
ムとを接続するアーム支持部と、このアーム支持部を前
記第1のアームに沿って略鉛直方向に移動させる第2の
シフト手段と、前記アーム支持部に設けられ、該アーム
支持部から被検体面に向かって前記第2のアームを押付
ける力を作用させる第1の押しつけ手段と、前記第2の
アームの先端近傍に設けられ、該第2のアームから被検
体面に向かって前記超音波探触子を押しつける力を作用
させる第2の押しつけ手段とを備え、かつ、前記伸縮ア
ーム機構は、前記略水平方向の溶接線を前記超音波探触
子が走査可能となるような縮み姿勢と、前記外周面に固
定され該外周面よりも大部分で外径の大きい略円錐面上
を前記超音波探触子が走査可能となるような伸び姿勢と
を切り換え可能に構成されていることを特徴とする超音
波探傷装置が提供される。
機構は、略円筒状の原子炉圧力容器外周面上の略水平方
向の溶接線を超音波探触子が走査可能となるような縮み
姿勢と、外周面に固定され外周面よりも大部分で外径の
大きい略円錐面上を超音波探触子が走査可能となるよう
な伸び姿勢とを切り換え可能に構成されている。これに
より、胴体−支持スカート溶接部の探傷を行うために圧
力容器胴体部を移動している間や、あるいは胴体部にお
ける溶接部を探傷する場合においては伸縮アーム機構を
縮み姿勢とする一方、胴体−支持スカート溶接部の探傷
を行う場合には、伸縮アーム機構を伸び姿勢とすること
ができる。そしてこの伸縮アーム機構においては、アー
ム支持部が第2のシフト手段の働きで第1のアームに沿
って略鉛直方向に移動することにより、第2のアームは
第1のアームに対して相対的に移動する。また第1のア
ームはアームシフト部に固定されており、このアームシ
フト部が第1のシフト手段の働きで駆動装置に対して略
鉛直方向に相対的に移動する。従って、第2のアーム
は、第1のアームが接続され駆動装置が略水平方向に走
行する軌道に対して相対的に移動することになり、これ
により、第2のアーム先端近傍に接続された超音波探触
子を軌道と直角方向に走査させることが可能となる。こ
のとき、原子炉圧力容器の略水平方向の溶接線に沿って
敷設されている軌道上を駆動装置に走行させ探傷位置を
順次ずらせながら、支持スカートに第2のアームを沿わ
せて上記超音波探触子を軌道と直角方向に走査させるこ
とができる。これにより、胴体と支持スカートの溶接部
に専用の軌道を敷設することなく、圧力容器の周方向に
沿う溶接線の探傷を行い、溶接部の超音波探傷試験を行
うことができる。また、第2のアームが第1のアームに
対して移動することにより、容器外面上で軌道から離れ
た位置を探傷することも可能であり、さらに超音波探触
子の走査方向に干渉物が存在する場合にこの干渉物を回
避して探傷を行うことが可能である。
中心にアーム支持部に回転可能に支持されていることに
より、第2のアームは第1のアームに対して移動するだ
けでなく、軌道に平行な軸線を中心に揺動することが可
能となる。従って、前述した胴体の外径と支持スカート
の外径が異なる改良型の沸騰水型原子炉圧力容器の支持
スカートにこの第2のアームを沿わせることができ、胴
体と支持スカートの溶接部に専用の軌道を敷設すること
なく、この部分を第2のアーム先端に接続された超音波
探触子で探傷することが可能となる。
のアームが第1のアームに対して移動することに加え、
第1のシフト手段の働きで第1のアームも駆動装置に対
して略鉛直方向に移動することにより、容器外面上で軌
道からさらに離れた位置を探傷することが可能であり、
また駆動装置が走行することによって第1アームに干渉
物が干渉する恐れがある場合でも、このような干渉物を
回避することが可能である。
ーム押付け手段で第2のアームを被検体面に押付ける力
を作用させ、併せて第2のアーム押付け手段で超音波探
触子を被検体面に押付ける力を作用させることにより、
超音波探触子の被検体面への密着度が良好となり、安定
な超音波探傷試験を行うことが可能となる。
り手段の働きで超音波探触子を第2のアームに対してア
ームの長手方向に移動させることにより、第2のアーム
先端に取り付けられた超音波探触子を軌道と直角方向に
容易に走査させることが可能となる。
り手段の働きで超音波探触子を第2のアームに対してア
ームと直角方向に移動させることにより、第2のアーム
先端に取り付けられた超音波探触子を軌道と同方向に容
易に走査させることが可能となる。
いて、図1から図8を参照しながら説明する。但し、以
下では、本実施例の超音波探傷装置によって改良型の沸
騰水型原子炉圧力容器の胴体と支持スカートとの溶接
部、即ち胴体−支持スカート溶接部を探傷する場合につ
いて説明する。
探傷装置100は、本体フレーム110及び伸縮アーム
機構120により構成される。また、伸縮アーム機構1
20は、本体フレーム110に接続された第1アーム1
0、超音波探触子50を先端に取り付けた第2アーム2
0、第1アーム10と第2アーム20とを接続するアー
ム支持部30を有する。また、改良型の沸騰水型原子炉
圧力容器(以下、圧力容器という)200の胴体部分は
溶接によって組み立てられており、その溶接部220に
沿って圧力容器200から少し離れた位置に軌道225
が設けられている。また、圧力容器200の胴体部分に
は円錐状に突出する支持スカート210が溶接により取
り付けられているが、その溶接部(以下、胴体−支持ス
カート溶接部という)211は圧力容器200の胴体部
分よりも少し突出して位置している。
ン112が取り付けられたモータ111、及び軌道22
5に沿って回転する4個のガイドローラ113が設けら
れている。4個のガイドローラ113はそれぞれ周方向
が窪んだプーリ状の形状をしており、また軌道225の
端面は山型に突出している。そして、このガイドローラ
113と軌道225の端面とが係合することにより、ガ
イドローラ113は軌道225を挟み込むようにして回
転し、これによって本体フレーム110が軌道225に
対して支えられ、軌道上を移動する。また、軌道225
の圧力容器側には、ピニオン112に合うラック226
が設けられており、このラック226にピニオン112
が噛み合ってモータ111が回転することにより、本体
フレーム110は軌道225に沿って走行する。上記本
体フレーム110、モータ111、ピニオン112、ガ
イドローラ113により、軌道225上を走行する駆動
装置が構成される。
32が取り付けられたモータ31、及び第1アーム10
上を回転する4個のガイドローラ33が設けられてい
る。図3に示すように、4個のガイドローラ33はそれ
ぞれ周方向が窪んだプーリ状の形状をしており、また第
1アーム10はガイドローラ33が当たる両側の面が長
手方向に延びる山型の形状をしている。そして、このガ
イドローラ33と第1アーム10とが係合することによ
り、第1アーム10はガイドローラ33で挟み込まれる
ようにして支えられる。また、第1アーム10の圧力容
器と反対側には、ピニオン32に合うラック11が設け
られており、このラック11にピニオン32が噛み合っ
てモータ31が回転することにより、アーム支持部30
は第1アーム10に沿って図2中矢印で示すように移動
する。これにより、アーム支持部30に接続された第2
アーム20も図2中矢印で示すように第1アーム10に
対して相対的に移動し、支持スカート210の方向に押
し出されたり引き込めれられたりする。このアーム支持
部20の位置は図示しないエンコーダにより検出され
る。上記モータ31、ピニオン32、ガイドローラ3
3、ラック11により、アーム支持部30を第1アーム
10に沿って略鉛直方向に移動させる第2のシフト手段
が構成される。
ーム支持部30に回転可能に支持されており、軌道22
5に平行な軸線を中心に回転可能になっている。これに
より、第2アーム20を、図1中矢印で示すように軌道
225に平行な軸線を中心に揺動することができ、圧力
容器200の胴体部分から円錐状に突出した支持スカー
ト210に沿わせることができる。第2アーム20の先
端にはエアシリンダ22を介して探触子ホルダ51が取
り付けられており、この探触子ホルダ51に超音波探触
子50が取り付けられている。また、超音波探触子50
は探触子回転部52により回転可能であり、エアシリン
ダ22により検査面に押し付けられている。
34が取り付けられており、このエアシリンダ34内を
移動するピストン35の一端が第2アーム20の側面に
ピン23によって取り付けられている。エアシリンダ3
4の働きによりピストン35に伸びる方向の力が加えら
れ、ピン23を介して第2アーム20にこの力が伝えら
れ、この力は第2アーム20に設置されたローラ24が
支持スカート210表面を押付ける力となる。即ち、第
2アーム20は被検体である支持スカート210に押付
けられることになる。この押付け力と上述したエアシリ
ンダ22による押付け力とにより、超音波探触子50の
被検体表面に対する密着性がよくなり、安定な超音波探
傷試験が行える。また、エアシリンダ34、ピストン3
5、ピン23により、第2アーム20の傾斜角を制御す
ることも可能である。上記エアシリンダ34、ピストン
35、ピン23、ローラ24により、アーム支持部に設
けられ、アーム支持部から被検体面に向かって第2アー
ムを押付ける力を作用させる第1のアーム押付け手段が
構成される。また、エアシリンダ22により、第2アー
ムの先端近傍に設けられ、第2アームから被検体面に向
かって超音波探触子を押しつける力を作用させる第2の
アーム押付け手段が構成される。尚、エアシリンダ3
4、ピストン35、ピン23に代え、モータ及びボール
ねじ等を用いてもよい。
ピニオン117が取り付けられたモータ116、及び第
1アーム10と一体に構成されたアームシフト部15上
を回転する4個のガイドローラ118が設けられてい
る。4個のガイドローラ118も、図3に示すように、
それぞれ周方向が窪んだプーリ状の形状をしており、ま
たアームシフト部15はガイドローラ118が当たる両
側の面が長手方向に延びる山型の形状をしている。そし
て、このガイドローラ118とアームシフト部15とが
係合することにより、アームシフト部15はガイドロー
ラ118で挟み込まれるようにして支えられる。また、
アームシフト部15の圧力容器と反対側には、ピニオン
117に合うラック16が設けられており、このラック
16にピニオン117が噛み合ってモータ116が回転
することにより、一体の第1アーム10及びアームシフ
ト部15は本体フレーム110に対して図2中矢印で示
すように移動する。この第1アーム10及びアームシフ
ト部15の位置は図示しないエンコーダにより検出され
る。上記モータ116、ピニオン117、ガイドローラ
118、ラック16により、アームシフト部を駆動装置
に対して略鉛直方向にシフトさせる第1のシフト手段が
構成される。この構成はアーム支持部30を第1アーム
10に沿って略鉛直方向に移動させる前記の第2のシフ
ト手段と同様の構成である。
用い、改良型の沸騰水型原子炉圧力容器の胴体−支持ス
カート溶接部を探傷する動作について説明する。図4
に、胴体の外径と支持スカートの外径が異なる圧力容器
(改良型の沸騰水型原子炉圧力容器)200の全体構成
を示す。圧力容器200の略円筒状の胴体部分201
は、保温材202及びγシールド203によって包囲さ
れ、複数のノズル204が突出し、下部にはインターナ
ルポンプ205が設置されている。先述のように、圧力
容器200の胴体部分201は溶接によって組み立てら
れており、その外周面の溶接部220に沿って軌道22
5が設けられている。また、縦方向の溶接部220aに
は縦軌道225aが設けられ、この縦軌道225aには
超音波探傷装置100を着脱するための探傷装置着脱部
206が設けられている。軌道225と縦軌道225a
との交点にはターンテーブル207が設けられており、
超音波探傷装置100の走行方向が変えられる。さら
に、先述のように、胴体部分201には円錐状に突出す
る支持スカート210が溶接により取り付けられてお
り、最下部の溶接部220から胴体−支持スカート溶接
部211までは、通常1200mm程度離れている。すな
わち、支持スカート210は、その大部分において胴体
部分201よりも外径が大きい略円錐面を構成してい
る。本実施例では、この胴体−支持スカート溶接部21
1を探傷する。
全体構成を示す。但し、各部材に付した参照番号のうち
図4における各部材の参照番号と同一の番号を付したも
のは同一の部材を表すものとする。図5において、圧力
容器200Cの胴体部分201Cと支持スカート210
Cとは外径が等しく、従って胴体−支持スカート溶接部
の外径は胴体部分201C自体の外径に等しい。従来で
は、この胴体−支持スカート溶接部に沿って軌道225
と同様の軌道225Cを設け、この軌道225C上に超
音波探傷装置100Cを走査させて胴体−支持スカート
溶接部の探傷を行っていた。この場合、胴体部分201
Cの外径と支持スカート201Cの外径が同じであるこ
とから、胴体−支持スカート溶接部に胴体溶接部の軌道
と同様の軌道を設けることは容易である。但し、胴体部
分201の探傷を行う時には超音波探傷装置100Cは
γシールド203の上端より搬入され、胴体−支持スカ
ート溶接部の探傷を行う時には下部搬入口(図示せず)
より搬入される。
の沸騰水型原子炉圧力容器の胴体−支持スカート溶接部
を探傷する場合、スタビライザ(図示せず)やノズル2
04や保温材202等の付随する機器のために、上記溶
接部付近のスペースが狭く、その位置に専用の軌道やタ
ーンテーブルを敷設することは難しい。また超音波探傷
装置の形状もその部分の形状に合うような特殊なものを
用いる必要があり、超音波探傷装置をこのスペースに搬
入したり軌道へ取付けたりすることが困難である。
00は、第2アーム20を支持スカート210の方向に
押し出したり引き込めたりすることが可能であるので、
胴体−支持スカート溶接部211には軌道を設けなくて
も、胴体部分201の溶接部220に沿って設けられた
軌道225を利用して、胴体−支持スカート溶接部21
1の探傷を行うことができる。
25aに設けられた駆動装置着脱部206で取り付けら
れ、ターンテーブル207より軌道225に乗り移る。
そして軌道225上を走行しながら第1のアーム10及
び第2のアーム20を伸延させて胴体−支持スカート溶
接部211の探傷を行う。即ち、第2アーム20を第1
アーム10に対して押し出して超音波探触子50をアー
ム長手方向、即ち軌道225と直角方向に走査させて探
傷し、本体フレーム110を軌道225に沿って所定距
離(1ピッチ)だけ走行させ、第2アーム20を引き込
めて超音波探触子30軌道225と直角方向に走査させ
て探傷し、さらに本体フレーム110を軌道225に沿
って所定距離(1ピッチ)だけ走行させる。この動作を
繰返すことにより、超音波探触子50は図2の走査軌跡
212のように走査を行い、これによって胴体−支持ス
カート溶接部211の全周にわたって探傷が行われる。
尚、超音波探傷装置100の位置は図示しないエンコー
ダにより検出される。
ける場合には、圧力容器200に付随する機器によって
スペースが制限されるため、その長さは800mm程度以
下にすることが要求される。一方、最下部の溶接部22
0から胴体−支持スカート溶接部211まではアーム長
さの1.5倍、即ち1200mm程度離れている。本実施
例では、第1アーム10及び第2アーム20の両方を本
体フレーム110に対して移動させ伸縮させることがで
きるため、上記のような条件のもとでも第2アーム20
の先端に取り付けられた超音波探触子50で胴体−支持
スカート溶接部211を探傷することができる。例え
ば、最下部の溶接部220まで超音波探傷装置100を
移動させる時には第1アーム10及び第2アーム20を
短く引き込んだ縮み姿勢としておき、胴体−支持スカー
ト溶接部211の探傷時には第1アーム10及び第2ア
ーム20を伸延させた伸び姿勢とし、このようにこれら
2つの姿勢を切り換える。
置と上記第1アーム10及び第2アーム20の移動量と
の関係を予め定めておけば、圧力容器に付随して取り付
けられる機器との干渉を避けることができる。
は、アーム支持部30に接続された第2のアーム20が
第1のアーム10に対して相対的に移動するので、第2
のアーム20を押し出したり引き込めたりしてその先端
に取り付けられた超音波探触子50を軌道225と直角
方向に走査させることができる。また、第2のアーム2
0が軌道225に平行な軸線を中心にしてアーム支持部
30に回転可能に支持されているので、第2のアーム2
0を圧力容器200の胴体部分から円錐状に突出した支
持スカート210に沿わせることができる。さらに、本
体フレーム110が走行することによって第2フレーム
20や超音波探触子50に干渉物が干渉する恐れがある
場合でも、このような干渉物を回避することができる。
従って、胴体−支持スカート溶接部211に専用の軌道
を敷設することなく、第2のアーム20の先端に取り付
けられた超音波探触子50により軌道225から離れた
位置にある上記溶接部を探傷することができる。
対して移動することに加えて、第1アーム10も本体フ
レーム110に対して軌道と直角方向に移動するので、
本体フレーム110が走行することによって第1アーム
10に干渉物が干渉する恐れがある場合でも、このよう
な干渉物を回避することができる。
ム20が被検体面に押付けられるので、第2のアーム2
0の先端に取り付けられた超音波探触子50の被検体面
への密着度が良好となり、安定な超音波探傷試験を行う
ことができる。
専用の軌道を敷設せずに胴体部分201の軌道225を
利用して上記溶接部を探傷することができる一方、第1
アーム10及び第2アームを引き込んだ縮み姿勢とする
ことで探傷装置着脱部から胴体−支持スカート溶接を行
う位置までの移動が可能であることから、胴体−支持ス
カート溶接部211の探傷時においても胴体部分201
の溶接部220を探傷する場合と同じ1つの探傷装置着
脱部206より超音波探傷装置100を着脱することが
可能となる。すなわち、従来の胴体−支持スカート溶接
部の探傷時のように超音波探傷装置を下部搬入口(図示
せず)より搬入する必要がなくなる。これにより、超音
波探傷装置100の着脱を圧力容器200上部で行うこ
とが可能となり、検査員の負担を軽減することができ
る。さらに、この作業は放射線環境下における作業とな
るが、放射線レベルの高い領域である胴体−支持スカー
ト溶接部211付近を避けて比較的放射線レベルの低い
圧力容器200上部において作業を行うことができ、検
査員の放射線被曝の低減を図ることができる。
胴体−支持スカート溶接部211に限らず、それ以外の
溶接部220の探傷に適用してもよい。その場合、前述
した縮み姿勢のままで探傷を行えば足りることはいうま
でもない。
実施例について、図6を参照しながら説明する。本実施
例は第2アームの構成が異なるのみで、それ以外は図1
及び図2で説明した超音波探傷装置と同様の構成であ
る。
ーム20Aには、フレーム60が取り付けられており、
このフレーム60に、モータ61、エンコーダ62、ギ
ヤボックス63、ボールねじ64、探触子送り部65が
取り付けられている。そして超音波探触子50は探触子
送り部65に取り付けられている。上記フレーム60、
モータ61、エンコーダ62、ギヤボックス63、ボー
ルねじ64、探触子送り部65により、第2アーム20
Aに対してアームの長手方向に移動させる送り手段が構
成される。
ヤボックス63に伝えられて減速され、さらにボールね
じ64に伝えられる。これにより探触子送り部65はボ
ールねじ64に沿って第2アーム20Aの長手方向に移
動し、探触子送り部65に取り付けられた超音波探触子
50はその方向に走査する。探触子送り部65の位置は
エンコーダ62により検出される。このような構成にす
ると、第2アーム20Aをアーム支持部30や第1アー
ム10に対して移動させなくても超音波探触子50をア
ーム長手方向に容易に走査させることができる。
図2の実施例と同様の効果が得られると共に、第2アー
ム20Aをアーム支持部30や第1アーム10に対して
移動させなくても超音波探触子50をアーム長手方向に
容易に走査させることができる。
に他の実施例について、図7を参照しながら説明する。
本実施例も第2アームの構成が異なるのみで、それ以外
は図1及び図2で説明した超音波探傷装置と同様の構成
である。
ーム20Bには、フレーム70が取り付けられており、
このフレーム70に、モータ71、エンコーダ72、ギ
ヤボックス73、ボールねじ74、探触子送り部75が
取り付けられている。そして超音波探触子50は探触子
送り部75に取り付けられている。上記フレーム70、
モータ71、エンコーダ72、ギヤボックス73、ボー
ルねじ74、探触子送り部75により、第2アーム20
Bに対してアームと直角方向に移動させる送り手段が構
成される。
ヤボックス73に伝えられて減速され、さらにボールね
じ74に伝えられる。これにより探触子送り部75はボ
ールねじ74に沿って第2アーム20Bと直角方向に移
動し、探触子送り部75に取り付けられた超音波探触子
50は軌道225と同方向に走査する。探触子送り部7
5の位置はエンコーダ72により検出される。このよう
な構成にすると、例えば、軌道225に沿ってボールね
じ74の長さ程度の距離を探傷したい時には、本体フレ
ーム110を走行させなくても超音波探触子50を軌道
225方向に容易に走査させることができる。
図2の実施例と同様の効果が得られると共に、本体フレ
ーム110を走行させなくても超音波探触子50を軌道
225方向に容易に走査させることができる。
ートの外径が異なる沸騰水型原子炉圧力容器において、
アーム伸縮機構を伸び姿勢とした後、容器に敷設されて
いる軌道上を駆動装置に走行させ探傷位置を順次ずらせ
ながら、アーム伸縮機構により支持スカートに第2のア
ームを沿わせて超音波探触子を軌道と直角方向に走査さ
せるので、胴体と支持スカートの溶接部に専用の軌道を
敷設することなく、胴体部分の軌道を利用して上記溶接
部の探傷試験を行うことができる。また、アーム伸縮機
構を縮み姿勢とすることで探傷装置着脱部から胴体−支
持スカート溶接を行う位置までの移動が可能であるの
で、胴体−支持スカート溶接部の探傷時においても胴体
部分の溶接部を探傷する場合と同一の1つの探傷装置着
脱部より超音波探傷装置を着脱することが可能となる。
したがって、従来の胴体−支持スカート溶接部の探傷時
のように超音波探傷装置を下部搬入口(図示せず)より
搬入する必要がなくなる。これにより、超音波探傷装置
の着脱を圧力容器の上部1箇所で行うことが可能とな
り、検査員の負担を軽減することができる。さらに、こ
の作業は放射線環境下における作業となるが、放射線レ
ベルの高い領域である胴体−支持スカート溶接部付近を
避けて比較的放射線レベルの低い圧力容器上部において
作業を行うことができ、検査員の放射線被曝の低減を図
ることができる。
渉物と干渉することを避けることができる。
れるので、超音波探触子の密着度が良好となり、安定な
超音波探傷試験を行うことができる。
を示す図であって、改良型の沸騰水型原子炉圧力容器の
胴体−支持スカート溶接部を探傷する状態を示す図であ
る。
アーム、アームシフト部、、及びガイドロ−ラ等の位置
関係を示す図である。
である。
ある。
装置の第2アームの構成を示す図であり、(b)は
(a)のVIb−VIb方向からみた断面矢視図である。
波探傷装置の第2アームの構成を示す図であり、(b)
は(a)のVIIb−VIIb方向からみた断面矢視図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】略円筒状の原子炉圧力容器外周面上に略水
平方向に形成された溶接線に沿って敷設された軌道上を
走行し、超音波探触子を略鉛直方向に走査して超音波探
傷試験を行う超音波探傷装置において、 前記軌道上を略水平方向に走行する駆動装置と、 前記超音波探触子を略鉛直方向に走査するための伸縮ア
ーム機構とを有し、 前記伸縮アーム機構は、前記駆動装置に接続され略鉛直
方向に配設されたアームシフト部と、このアームシフト
部を前記駆動装置に対して略鉛直方向にシフトさせる第
1のシフト手段と、前記アームシフト部に固定され略鉛
直方向に配設された第1のアームと、先端近傍に前記超
音波探触子が接続され略鉛直方向に配設された第2のア
ームと、略水平方向の軸線を中心に前記第2のアームを
略鉛直方向に回転可能に支持し、該第2のアームと前記
第1のアームとを接続するアーム支持部と、このアーム
支持部を前記第1のアームに沿って略鉛直方向に移動さ
せる第2のシフト手段と、前記アーム支持部に設けら
れ、該アーム支持部から被検体面に向かって前記第2の
アームを押付ける力を作用させる第1のアーム押付け手
段と、前記第2のアームの先端近傍に設けられ、該第2
のアームから被検体面に向かって前記超音波探触子を押
しつける力を作用させる第2のアーム押付け手段とを備
え、かつ、 前記伸縮アーム機構は、前記略円筒状の原子炉圧力容器
外周面上の略水平方向の溶接線を前記超音波探触子が走
査可能となるような縮み姿勢と、前記原子炉圧力容器外
周面に固定され該外周面よりも大部分で外径の大きい略
円錐面上を前記超音波探触子が走査可能となるような伸
び姿勢とを切り換え可能に構成されていることを特徴と
する超音波探傷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5062058A JP3009977B2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 超音波探傷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5062058A JP3009977B2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 超音波探傷装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06273393A JPH06273393A (ja) | 1994-09-30 |
JP3009977B2 true JP3009977B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=13189160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5062058A Expired - Fee Related JP3009977B2 (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 超音波探傷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3009977B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9207217B2 (en) * | 2013-03-15 | 2015-12-08 | Westinghouse Electric Company Llc | Access hole cover ultrasonic inspection tooling |
-
1993
- 1993-03-22 JP JP5062058A patent/JP3009977B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06273393A (ja) | 1994-09-30 |
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