JP3009946U - 装飾文字板 - Google Patents
装飾文字板Info
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- JP3009946U JP3009946U JP1994007804U JP780494U JP3009946U JP 3009946 U JP3009946 U JP 3009946U JP 1994007804 U JP1994007804 U JP 1994007804U JP 780494 U JP780494 U JP 780494U JP 3009946 U JP3009946 U JP 3009946U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dial
- coating portion
- shell
- decorative
- protective coating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、腕時計等の文字板に天然素材の貝
殻を用い、立体表現で高級要素を現出する。 【構成】 時、文字、目盛等の形状に加工した天然素材
の貝殻品4を文字板ベース1上面に凸設又はカラー塗装
部2上に形成した透明塗装部5内に封入して埋設した装
飾文字板である。 【効果】 天然素材の貝殻品を用い時計用文字の外観、
色彩、形状を自由に組合せ、斬新な立体化を表現でき
る。
殻を用い、立体表現で高級要素を現出する。 【構成】 時、文字、目盛等の形状に加工した天然素材
の貝殻品4を文字板ベース1上面に凸設又はカラー塗装
部2上に形成した透明塗装部5内に封入して埋設した装
飾文字板である。 【効果】 天然素材の貝殻品を用い時計用文字の外観、
色彩、形状を自由に組合せ、斬新な立体化を表現でき
る。
Description
【0001】
本考案は、加飾を施された腕時計用文字板または計器の文字板に関する。
【0002】
従来、腕時計用文字板の略字、ネーム、マーク、サークル等はフォトレジスト 利用のメッキ方法、タコ印刷、スクリーン印刷によるインキ転写方法、前記略字 、ネーム、マークを別加工し植え込み方法等で、文字板に加飾していた。この場 合、前記略字、ネーム、マーク、サークル等はメッキ色調は金、銀色のみ、印刷 インキの色彩は多種だが、文字の表現においてシャープさ、繊細さにおいて限度 があり、植え込みの場合、加工条件の限界、コストが高い等の諸問題があり、腕 時計用文字板表現で大切な高質感、立体感に乏しかった。
【0003】
本考案は腕時計用文字板の加飾として、天然素材である、貝殻類(白蝶貝、黒 蝶貝、あわび貝等)全般を略字、ネーム、マーク、リング等及び多形状(主に、 丸、リング、三角形、台形、星形状等々)加工可能な範囲を切断、抜き、切削等 で加工した貝殻品を、目付、型打ち処理した、文字板ベース上面に貼り合わせた り、または、透明塗料内に封入することにより、質感、立体感を表現し、腕時計 の高級文字板を向上させようとするものである。
【0004】
本考案は、腕時計用文字板や計器類のダイヤルの加飾として、シャープさ、立 体感を貼り合わせ及び封入方法にて表現したもので、表面に模様付けした後メッ キにより着色を施した文字板ベースに透明保護塗装処理又はカラー塗装等の下地 層とした保護被膜部を形成し、この保護被膜部上面にネーム、略字形状に多数個 重ねて加工した貝殻部を透明貼着剤である貼着部により接合したものであり、保 護被膜部に凸設するか、透明塗装部内に封入したものである。
【0005】
本考案は天然素材の貝殻を多数個重ねて略字等の加工をしたので加工能率は良 く、貝殻を用いた文字の外観が色彩豊かであり、文字板ベース上に形成した保護 被膜部との組合せで凸設または封入による埋設するなど立体的な装飾することが でき、また貝殻の色と保護被膜の色との組合せにより色彩的にも多様性をもたら すことができる。
【0006】
以下、図に従って本考案を詳細に述べる。 図1(A) 乃至図1(C) は、本考案による完成した文字板の平面を示し、図1(A ) は、角形の文字板ベース1にネーム4a、略字4bを有する貝殻部を形成した 平面図である。図1(B) は、丸型の文字板ベース1にネーム4a、略字4bを有 する貝殻部を形成した平面図である。図1(C) は、変形角形文字板ベース1にリ ング4cを有する貝殻部を形成した平面図である。
【0007】 図2において、文字板足1cを有する文字板ベース1(黄銅(BS)材又は洋 白(NS)材)に金属ブラシ砥石等で細かな模様、又は金属金型につけた模様を プレス加工により転写し、湿式メッキまたは乾式メッキにより着色する。色彩は 金,銀を主体に黒,青系の多種が選択可能である。更に、透明保護塗装処理、及 びカラー塗装(白,黒,青,茶色等)により、文字板ベース(下地層)として保 護被膜部2を形成する。
【0008】 貝殻品4は、板厚0.08〜0.1mmの主に白蝶貝、黒蝶貝、あわび貝等を 主体とした貝殻全般であり、用途(略字、ネーム、マーク)、形状(丸形、角形 、四角形、星形等)に応じて必要枚数を重ねて糸ノコで切削、超音波切断、カム 方式での切削、プレス抜き等の加工により完成する。
【0009】 詳細については、以下に述べる。 前記貝殻品4の形状加工は、 (1) 0.08〜0.1mmの薄い貝殻原料を10〜50枚重ね合わせる。接着剤 としてニカワを使用する。切削法は糸ノコで各々の形状に切断し完成する。 (2) 超音波切断の場合は、10〜20枚で接合法は前記と同じである。形状は、 銅材を必要な形状に加工し、超音波法にて円径を完成させる。外径は完成された 円径に同形状の治具で固定する。切削はガラスと同じ加工方法で完成させる。 (3) プレスによる抜き加工の場合は、各々と同じ形状の抜き型を作成し、抜き加 工を施す。その場合、貝は水分を若干含ませ抜き加工時に生ずる割れ、ひび等を 防ぐ。
【0010】 文字板ベース1(下地層)上の保護被膜部2と貝殻品4の接合は、図2の場合 は、保護被膜部2に透明貼着剤である貼着部3を使用して貝殻品4を接合する。 乾燥の条件は、80〜100℃で20〜30分とする。 図3において、カラー塗装部2’の接合は、透明貼着剤を用いた貼着部3によ り行う。乾燥の条件は、80〜100℃で20〜30分とする。接合後、アクリ ル系透明塗装部5を塗布する。膜厚は、60〜100μmとする。図3の外観は 、アクリル系透明クリヤーを塗布後、クリヤー表面を研磨する。研磨方法は、荒 加工、仕上加工と2工程で、荒い研磨は酸化セリウム、仕上はビロードと同じ材 質のパット材で研磨剤は粒子の細かい液状物である。
【0011】 研磨時間は、荒加工2分、仕上加工3分位で、30〜40μmの厚さを研磨で 完成させる。 完成された外観は、文字板ベース1と貝殻パターンを形成した貝殻品4とで立 体的に見える。即ち、略字の貝殻品4が形状、貝殻の種類等で色彩の組合せが適 宜選択でき、文字板ベース(下地層)との組合せが自由に展開できるため、立体 感はもとより、質感をさらに向上させることができる。
【0012】
本考案は、天然素材の貝殻を加工した貝殻品を用いたので、文字の外観が色彩 豊かで、シャープになり、メッキ、カラー塗装の組合せが自由にでき、保護膜と の組合せも多様にすることができ、腕時計などの文字板において、乏しかった天 然素材を生かした斬新な立体表現を得ることができる。
【図1】本考案の正面図である。
【図2】本考案の断面図である。
【図3】本考案の他の実施例の断面図である。
1 文字板ベース 2 保護被膜部 2’ カラー塗装部 3 貼着部 4 貝殻品 5 透明塗装部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
Claims (7)
- 【請求項1】 文字板の略字、ネーム、マーク、サーク
ル等を貝殻品で作成したことを特徴とする装飾文字板。 - 【請求項2】 請求項1記載の腕時計用装飾文字板。
- 【請求項3】 模様付けした後に乾式メッキまたは湿式
メッキにより着色した文字板ベースと、該文字板ベース
上に形成した保護被膜部と、前記保護被膜部に、透明貼
着剤よりなる貼着部により、貝殻原料を形状加工した貝
殻品を接合したことを特徴とする請求項1記載の装飾文
字板。 - 【請求項4】 保護被膜部がカラー塗装部と透明塗装部
とからなる請求項3記載の装飾文字板。 - 【請求項5】 文字板の略字、ネーム、マーク、サーク
ル等の貝殻品を保護被膜部の上部に貼着部により接合し
て凸設したことを特徴とする請求項3記載の装飾文字
板。 - 【請求項6】 文字板の略字、ネーム、マーク、サーク
ル等の貝殻品を透明塗装部に封入し埋設したことを特徴
とする請求項3記載の装飾文字板。 - 【請求項7】 請求項1乃至請求項6いずれか1項記載
の装飾文字板を備えたことを特徴とする時計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994007804U JP3009946U (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 装飾文字板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994007804U JP3009946U (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 装飾文字板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3009946U true JP3009946U (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=43145722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994007804U Expired - Lifetime JP3009946U (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 装飾文字板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3009946U (ja) |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP1994007804U patent/JP3009946U/ja not_active Expired - Lifetime
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