JP3009662U - 多量超過封入薬液の半容量カ−トリッジと、その半容量カ−トリッジ対応感染予防小型注射器 - Google Patents

多量超過封入薬液の半容量カ−トリッジと、その半容量カ−トリッジ対応感染予防小型注射器

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JP3009662U
JP3009662U JP1994009526U JP952694U JP3009662U JP 3009662 U JP3009662 U JP 3009662U JP 1994009526 U JP1994009526 U JP 1994009526U JP 952694 U JP952694 U JP 952694U JP 3009662 U JP3009662 U JP 3009662U
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infection
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稔正 川島
直彦 勝山
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稔正 川島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小児歯科領域や歯内療法処置などにおいて、
至適量サイズの薬液カ−トリッジと、そのカ−トリッジ
に対応できる注射器を提供する。 【構成】 多量超過に封入されている薬液の半量を封入
して成る半容量カ−トリッジ1である。また、前記半容
量カ−トリッジが一個宛装脱できるカ−トリッジ装填室
4を設けて成る半容量カ−トリッジ対応感染予防小型注
射器である。 【効果】 小児歯科領域や歯内療法処置などで従来使用
されている1.8mlのカ−トリッジではその薬液量が
多く、約1/2量が無駄になっているのが現状である。
本考案の薬液カ−トリッジと注射器を使用することによ
って、使用後の薬液の残存が殆どなく、患者はもとより
他患者への再使用が不可能となる。このため、再使用を
原因とする注射針からの院内感染が皆無となり、薬液の
無駄使いがなく、経済的で、さらに廃棄薬液による水質
汚染公害が予防できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、カ−トリッジ型歯科用麻酔注射器などにおいて、注射針を逆流して 薬液カ−トリッジ内の残液に侵入した細菌による他患者への院内感染を防止する ための薬液カ−トリッジと、そのカ−トリッジ対応感染予防小型注射器に関する 。
【0002】
【従来の技術】
肝炎、エイズ等について、歯科医療おける院内感染の予防の重要性が問われて いる。 本来一回限りの使用を前提にしたディスポ−ザブル製剤が、複数の患者に使用 される可能性があることは否定できない。 これは現在広く利用されている薬液カ−トリッジが1.8ml量であり、実際 の使用でその半分を下回る率が頻繁であることに起因する。
【0003】 より具体的に説明すると、薬液カ−トリッジ使用による注射の後には、負圧に よる血液逆流が必ず起こる。この逆流血液が薬液カ−トリッジ内の残液に侵入す るとたとえ注射針を交換したとしても他患者へ再使用により血液感染が起こるこ とになる。 なお、貴重な薬液を一回ごとに半分以上の量を捨てるのは、薬品の無駄使いで あり、さらに廃棄すれば水質汚染公害の原因の一つともなる。
【0004】 さらに、その事情を歯科医療に使用されている歯科用麻酔剤の注射について説 明すると、 通常歯科用麻酔剤はキシロカインが使用されている。そのキシロカインはカ− トリッジ単位当り1.8mlの量が封入されている。この量は小児歯科領域や歯 内療法処置などでの使用量の約2倍の量に相当する。 歯科医院の協力を得て実際に調査したところ、877本の内465本(なんと 53%)が1/2量以上の残存があった。ここから小児歯科専門医院においては 、これより多量の残存があると推測される。
【0005】 1994年4月発行の「日本歯科評論」に発表された(財)ライオン歯科衛生 研究所・栗山氏のレポ−トによれば、カ−トリッジ再使用率が9%と報告されて いる。しかし、実態はその数倍あるのではないかと言われている。 このように注射針の再使用禁止が徹底されていても、カ−トリッジ使用時の負 圧による血液逆流の事実を認識してカ−トリッジの本来の使用法を徹底しない限 り院内感染が完全には予防できないことになる。
【0006】 また、これまで使用されているカ−トリッジ型注射器では、前記1.8mlカ −トリッジに対応する装填部を有するためより少い容量のカ−トリッジに対応し て使用することができない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、一回の使用で薬液の残存量を極力 なくし、再使用することができないカ−トリッジと、そのカ−トリッジに対応で きる注射器を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、多量超過に封入されている薬液2の半量を封入し て成る半容量カ−トリッジ1である。 また、前記半容量カ−トリッジ1が一個宛装脱できるカ−トリッジ装填室8を 設けて成る半容量カ−トリッジ対応感染予防小型注射器である。
【0009】
【作用】
本考案は上記のように、注射器のカ−トリッジ装填室8が標準大人一回分容量 の薬液カ−トリッジ1に対応させて、該薬液カ−トリッジ1一個を装填してある ので、一回の注射でカ−トリッジ封入量の殆ど全量使い切り、子供の場合でも薬 液は殆ど残らない。同一の患者に一回の注射で足りない場合は別のカ−トリッジ を詰替えて使用すればよい。
【0010】
【実施例】
本考案は、カ−トリッジ1を従来の1.8mlのカ−トリッジKの容積の1/ 2の0.9mlとし、そのカ−トリッジKを使用する注射器7をカ−トリッジ1 の態様に適合する形態にする。 以下本考案の実施例を図で説明すると、
【0011】
【実施例1】 長さを短くして容積を従来の1/2にするもので、短いカ−トリッジ1aを、 従来の1.8mlのカ−トリッジK(図2に示す)の8mm径で長さの65mm に対して、図1の(イ)に示すように、従来のカ−トリッジKと同径で長さを4 2mmとする。薬液2の容量は従来のカ−トリッジKの1/2の0.9mlとす る。 針連結部3と薬液押出しスライド蓋4は従来のカ−トリッジKと同じサイズに する。
【0012】
【実施例2】 また、径を小さくして薬液2の容積を従来の1/2にするもので、図1の(ロ )に示すように、その細いカ−トリッジ1bを、従来のカ−トリッジKの長さと 等しく65mmで、径が従来のカ−トリッジKよりも細い2.8mmとする。容 量は従来のカ−トリッジKの1/2の0.9mlとする。 針連結部3は従来のカ−トリッジKと同様の形状にして、従来の注射器Tにも 対応して細いカ−トリッジ1bが装填できるようにする。
【0013】
【実施例3】 さらに、図1の(ハ)に示すように、薬液収納部は従来のカ−トリッジKと同 じ径にして、全体の長さを従来のカ−トリッジKと同じ65mm長さになるよう にのするもので、そのカ−トリッジ1cを、そのカ−トリッジの針連結部3側を 薬液が連通できるだけの細い連通管5で薬液収納部を連通させる。 前記連通管5の外壁には連通管5の補強板6を縦に形成する。そしてそのカ− トリッジ1cの操作シャフト10側を従来のカ−トリッジKと同径の8mmで、 その長さを30mmにして従来のカ−トリッジKの1/2の0.9mlの薬液2 の容量とする。これは図4に示すように、従来の注射器Tにそのまま装填するこ とができる。
【0014】
【実施例4】 注射器7は、前記三種の各態様のカ−トリッジに適合するようにする。 その一つの態様は、図3の(イ)に示すように、極く簡単には従来の注射器T (図4に示す)のカ−トリッジ装填室8を図1の(イ)に示す短いカ−トリッジ 1aの長さに合せて短くすれば良いが、カ−トリッジが従来のもの両用できるよ うにするには、図3の(ロ)に示すように、カ−トリッジ装填室8にスライド伸 縮手段13を設けてカ−トリッジ装填室8の長さを調節できるようにする。
【0015】
【実施例5】 また、注射器7の別の態様は、図1の(イ)の短いカ−トリッジ1aに対応す るように、図3の(ハ)に示すように、カ−トリッジ装填室8の中間でカ−トリ ッジ1aを押えて把持するカ−トリッジ着脱把持部12を設けて装填したカ−ト リッジ1aを安定させる。
【0016】
【実施例6】 さらに別の態様は、図1の(ロ)に示す態様の細いカ−トリッジ1bに対応す るように、図3の(ニ)に示すように、カ−トリッジ1b内の薬液押出しスライ ド蓋4を押圧できるように押圧突起9の径をカ−トリッジ1bの内径に合わせて 小さくする。 そして、カ−トリッジ1bには、図3の(ホ)に示すように、従来のカ−トリ ッジKの太さと等しい外径のアダプタ−11によって安定装填可能にする。 また、図3の(ヘ)に示すように、カ−トリッジ装填室8をカ−トリッジ1b の外径に合せて細くする態様も可能である。
【0017】
【考案の効果】
小児歯科領域や歯内療法処置などにおいて、従来使用されている1.8mlの 薬液カ−トリッジではその量が多く、約1/2量が無駄になっているのが現状で ある。 本考案の半容量薬液カ−トリッジ1と、その半容量カ−トリッジ対応感染予防 小型注射器によって、使用後の薬液の残存が殆どなく、患者はもとより他患者へ の再使用が不可能となる。そのため、再使用を原因とする注射針からの院内感染 が皆無となり、薬液の無駄使いがなく、経済的で、さらに廃棄薬液による水質汚 染公害が予防できる。 前記半容量薬液カ−トリッジ1を用いるための注射器は、カ−トリッジ装填室 8や押圧突起9が各態様のカ−トリッジ1に合うように縮小対応させてあるので 、半容量薬液カ−トリッジ1が効率よく装填使用できる。 また副次的に、長さが短い注射器7は注射針の先端が手により近くなって扱い 易く微妙な操作ができるようになり、スピ−ディ且つ的確な注射ができるように なる長所もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のカ−トリッジの斜視図。 (イ)短いカ−トリッジ (ロ)細いカ−トリッジ (ハ)短い薬液収納部と細い連通管を有するカ−トリッ
【図2】従来のカ−トリッジの斜視図。
【図3】本考案の注射器の側面図。 (イ)短いカ−トリッジ用の短いカ−トリッジ装填室の
側面図。 (ロ)従来のカ−トリッジも使用できる伸縮式カ−トリ
ッジ装填室の側面図。 (ハ)細いカ−トリッジ用の押圧突起を径を小さくした
注射器の側面図。 (ニ)細いカ−トリッジ用のアダプタ−を示す側面図。 (ホ)細いカ−トリッジ用の細いカ−トリッジ装填室を
示す側面図。
【図4】従来の注射器の側面図。
【符号の説明】
1 カ−トリッジ 1a 短いカ−トリッジ 1b 細いカ−トリッジ 1c 短い薬液収納部と細い連通管を有するカ−トリッ
ジ 2 薬液 3 針連結部 4 薬液押出しスライド蓋 5 連通管 6 補強板 7 注射器 8 注射器のカ−トリッジ装填室 9 押圧突起 10 操作シャフト 11 細いカ−トリッジ1bのアダプタ− 12 短いカ−トリッジ1aのシャフト側の着脱把持
部 13 スライド伸縮手段 K 従来のカ−トリッジ T 従来の注射器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のカートリッジの (イ)短いカートリッジを示す斜視図。 (ロ)細いカートリッジを示す斜視図。 (ハ)短い薬液収納部と細い連通管を有するカートリッ
を示す斜視図。
【図2】従来のカートリッジの斜視図。
【図3】本考案の注射器の (イ)短いカートリッジ用の短いカートリッジ装填室の
側面図。 (ロ)従来のカートリッジも使用できる伸縮式カートリ
ッジ装填室の側面図。
【図4】本考案の注射器の、 (ハ)細いカートリッジ用の押圧突起を径を小さくした
注射器の側面図。 (ニ)細いカートリッジ用のアダプターを示す側面図。
【図5】本考案の注射器の、 (ホ)細いカートリッジ用の細いカートリッジ装填室を
示す側面図。
【図6】従来の注射器の側面図。
【符号の説明】 1 カートリッジ 1a 短いカートリッジ 1b 細いカートリッジ 1c 短い薬液収納部と細い連通管を有するカートリッ
ジ 2 薬液 3 針連結部 4 薬液押出しスライド蓋 5 連通管 6 補強板 7 注射器 8 注射器のカートリッジ装填室 9 押圧突起 10 操作シャフト 11 細いカートリッジ1bのアダプター 12 短いカートリッジ1aのシャフト側の着脱把持
部 13 スライド伸縮手段 K 従来のカートリッジ T 従来の注射器

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多量超過に封入されている薬液(2)の
    半量を封入して成る半容量カ−トリッジ(1)。
  2. 【請求項2】 多量超過に封入されている薬液(2)の
    半量を封入した半容量カ−トリッジ(1)が一個宛装脱
    できるカ−トリッジ装填室(8)を設けて成る半容量カ
    −トリッジ対応感染予防小型注射器。
JP1994009526U 1994-07-11 1994-07-11 多量超過封入薬液の半容量カ−トリッジと、その半容量カ−トリッジ対応感染予防小型注射器 Expired - Lifetime JP3009662U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009519047A (ja) * 2005-11-09 2009-05-14 ハイプロテック、 インク. シリンジ装置、シリンジ装置部品、および部品およびシリンジ装置の形成方法
US10524983B2 (en) 2007-10-04 2020-01-07 Hyprotek, Inc. Mixing/administration syringe devices, protective packaging and methods of protecting syringe handlers
US11376195B2 (en) 2004-10-13 2022-07-05 Hyprotek, Inc. Syringe devices and methods for mixing and administering medication

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