JP3549616B2 - 容器兼用注射器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、主に微量の薬液を注入するために使用される、使い捨て用の容器兼用注射器に関する。
【0002】
【従来の技術】
医療品注入器としての注射器には、使用される薬液の量や用途によって、種々のサイズ、形状があるが、例えば、眼科用などに使用される場合には、注入量が微量であるために、通常の注射器の形状では把持するのに注射筒が細すぎたり、操作するのにフランジが小さすぎたりして、注射操作が難しいという問題があった。
【0003】
そこで、これらの問題を解決し注射操作を容易にするために、細い、いわゆるペンシル状の注射器の形状は変えずに(すなわち、注射器本体の容量は変えずに)、注射筒を把持しやすい程度の太さにし、かつ、フランジは操作性を考慮して、通常の注射筒本体に比較して大きくしたり、また、注射針の刃面の向きに合わせて注射器を適宜回転させても、指にかかるフランジの形状がいつも同じになるように正多角形にするなど、通常の注射器に比べると特殊な形状の注射器が必要とされてきた。
【0004】
従来、この種の注射器は使用目的に応じて、ガラス製の注射器を金属製のフランジ付きホルダ(以下、金属製ホルダと略す)に組み込む方法が採用され、使用されてきた。
すなわち、この金属ホルダで注射筒の外側を覆うことによって、極く細い注射針を使用しても手によってかなり高い圧力を加えることができるばかりでなく、ガラス製カートリッジの破損を防いだり、さらには、必要な大きさのフランジによって操作性の向上に対する要求も実現していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種のガラス注射器は、金属製ホルダなどの取付部品のために高額な注射器とならざるを得ず、このため使い捨て(ディスポーザブル)注射器とすることができないことから、再使用されることとなり、その結果、金属製ホルダや注射筒に対する再使用のときの滅菌が必須のものとなっている。
【0006】
ここで、もし滅菌が不充分であれば、最悪の場合には、患者間での細菌、ウィスル感染症を引き起こす危険性があり、こうしたことから、医療の現場における滅菌作業は、医療従事者に多くの時間的、精神的負担を強いてきた。
【0007】
以上のような事情から、もっとも望ましい注射器とは、使用時の薬液吸引作業を省略するために、あらかじめ薬液が容器に充填され、注射時にその容器がそのまま注射器の機能を果たすことができる、いわゆる使い捨ての容器兼用注射器を基本構造とし、さらに、把持性や操作性を補うためのホルダやフランジも従来の金属製からコストが安く、しかも使いやすい形状が自由に得られ、使い捨て可能なプラスチック製にすることが望まれていた。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、径の細い注射器を金属製のフランジ付きホルダに組み込んでなる、従来の再滅菌再使用型のカートリッジ式注射器にかわって、このような仕様の注射器と同等の機能を有し、しかも、予め薬液が充填され、かつ、1回で使い捨てできる、安全で衛生的な医療行為を実現できる容器兼用注射器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
係る目的を達成するために、請求項1記載の発明では、両端にそれぞれ外フランジが形成された薬液充填用の円筒状のガラス製カートリッジと、該ガラス製カートリッジの一端部に外嵌され、かつ、内面に形成されたリング溝を前記ガラス製カートリッジの一方の外フランジに嵌合されることで、ガラス製カートリッジに対して軸方向への相対移動を規制される注射針装着用の筒先と、前記ガラス製カートリッジの中央部及び他端部にまたがって外嵌されるとともに、先端を前記筒先の後端部に当接され、しかも、内面に形成されたリング溝を前記ガラス製カートリッジの他方の外フランジに嵌合されることで、ガラス製カートリッジに対して軸方向への相対移動を規制されるプラスチック製ホルダとを備え、前記プラスチック製ホルダの後端部には、注射時に操作者の指が引っ掛けられる指係止用のフランジが形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明では、前記プラスチック製ホルダは、前記ガラス製カートリッジにその中央部を覆うように外嵌されかつ前記指係止用のフランジを有するホルダ本体と、ガラス製カートリッジの前記他方の外フランジに嵌合されるリング溝を有するストッパによって構成され、前記ホルダ本体は前記筒先と前記ストッパとの間で挟み込まれて固定されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明では、前記ホルダ本体とストッパとの間には回り止め機構が設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明では、前記ホルダ本体の後端部と前記ストッパの先端部とは、ストッパの先端部に形成されたリング状のくさび部が、ホルダ本体の後端部の内面と前記ガラス製カートリッジの外面との間に形成されるリング状の隙間に挿入されるテーパー嵌合構造とされていることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明では、前記プラスチック製ホルダの指係止用のフランジは、正多角形状に形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明では、前記ガラス製カートリッジの内部には1個以上のラバーストッパが組み込まれるとともに、該ラバーストッパにはプランジャーロッドが組み込まれているを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の発明では、前記ガラス製カートリッジ内に薬液を充填するに先だって、あらかじめ、蒸気滅菌によって無菌かつパイロジェンフリーの状態にされている特徴とする。
【0016】
【作用】
本発明では、薬液の容器と注射器の機能を合わせ持った、いわゆる容器兼用注射器のガラス製カートリッジの一端部に筒先を外嵌するとともに、該ガラス製カートリッジの中央部及び他端部にまたがってプラスチック製ホルダを外嵌してなるものであり、注射時においてどのような圧力がガラス製カートリッジやフランジに加わっても、ガラス製カートリッジが前記プラスチック製ホルダ内でがたついたり、あるいはホルダから逸脱することはなく、また、操作者はガラス製カートリッジよりも大径のプラスチック製ホルダを把持すること、並びにプラスチック製ホルダの後端部に設けたフランジに指を引っ掛けて操作することから、注射時の操作性は通常の大きさの注射器とほぼ同程度のものが得られる。
【0017】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の各実施例を説明する。
【0018】
〈第1実施例〉
図1〜図3は本発明の第1実施例を示す。
図において符号1は円筒状のガラス製カートリッジであり、その両端にはそれぞれ外フランジ1a,1bが形成されている。このガラス製カートリッジ1は薬液充填用のためのものであり、内部には薬液Rが適宜距離離間配置されたラバーストッパ2a,2bにより密封された状態で充填されている。
【0019】
3はガラス製カートリッジ1の前端部に(ここでは、図1において左側を前方、右側を後方とする)外嵌されるプラスチック製の筒先であり、この筒先3は内面に形成されたリング溝3aをガラス製カートリッジの一方の外フランジ1aに嵌合されることで、ガラス製カートリッジ1に対して軸方向へ相対移動を規制される。
なお、筒先3の前端にはキャップ4が被せられているが、注射時にはこのキャップ4は取り外され、代わりに周知の注射針がこの筒先3に取り付けられる。
【0020】
5は前記ガラス製カートリッジ1の中央部及び他端部にまたがって外嵌されるプラスチック製ホルダである。このプラスチック製ホルダ5は、ガラス製カートリッジ1の中央部を覆うように外嵌されるホルダ本体6と、先端をホルダ本体6の後端部にテーパー嵌合されるストッパ7との2部材から構成される。勿論、両部材6,7もプラスチック材料によって作られる。
【0021】
ホルダ本体6は、内径が前記ガラス製カートリッジ1の外径よりも若干大きく設定された略円筒状のものであり、ガラス製カートリッジ1への装着時において先端は前記筒先3の後端部に密接し、またホルダ本体6の後端には注射時に操作者の指が引っ掛けられる指係止用のフランジ9が、ホルダ本体6の中心軸に対して直角に外側へ平板状に伸展されて形成されている。また、ホルダ本体6の後端部内周は他の部分と比べて若干大径とされ、そこには円弧状凹部10が全周に渡って等ピッチで設けられている。
【0022】
前記ストッパ7は、内径を前記ガラス製カートリッジ1と同程度に設定された略円筒状のものであり、該ストッパ7の先端にはリング状のくさび部11が形成され、また、中間部外周には前記ホルダ本体6の円弧状凹部10に嵌合する円弧状凸部12が周方向に等間隔をおいて複数形成され、またストッパ7の後端にはストッパ7の中心軸に対して直角に外側へ平板状に伸展されて小フランジ13が形成されている。さらに、ストッパ7の後端内周部には前記ガラス製カートリッジ1の後端の外フランジ1bに嵌合するリング溝14が形成され、さらにストッパ7の後端にはガラス製カートリッジ1の後端に当接する内フランジ15が形成されている。
なお、円弧状凸部12は、必ずしも円弧状凹部11と同数設ける必要はなく、周方向へ等角度置きに3個あるいは4個設けてもよい。図2の場合には3個設けた例を示している。これら円弧状凹部10と円弧状凸部12とは、ホルダ本体6とストッパ7との間の回り止め機構16を構成する。
【0023】
次に、上記構成の容器兼用注射器の組み付け方法について説明する。
まず、内部に薬液Rを充填したガラス製カートリッジ1の先端に筒先3を、筒先3の内周に設けたリング溝3aをガラス製カートリッジ1の前側の外フランジ1aに係合させて外嵌する。次いで、ホルダ本体6をガラス製カートリッジ1の後端から外挿し、先端側へスライドさせながら正規の位置にセットする。
【0024】
次いで、ストッパ7を、その中央部外周に設けた円弧状凸部12を、ホルダ本体6の内周面に形成されている円弧状凹部10に合致するように位置決めをしつつ、前方へスライドさせながらガラス製カートリッジ1の後端に嵌合させる。つまり、ストッパ7の後端内周に形成したリング溝14をガラス製カートリッジ1の外フランジ1bに係合させるとともに、ストッパ7の後端の内フランジ15をガラス製カートリッジ1の後端面に当接させる。
【0025】
こうすることによって、ストッパ7を確実にガラス製カートリッジ1に嵌着させることができ、その結果、ストッパ7は緩んだり回転することはなくガラス製カートリッジ1に固定でき、しかも、ストッパ7とホルダ本体6とは円弧状の凹凸部10,12によって相対回転を規制された状態で嵌着されており、ひいてはガラス製カートリッジ1に対してホルダ本体の回転を規制し得る。
【0026】
このとき、ストッパ7の先端のリング状のくさび部11は、ホルダ本体6の後端部の内周とガラス製カートリッジ1の外面との間に形成されるリング状の隙間17に挿入される。つまり、ホルダ本体6の後端部とストッパ7の先端部とはテーパー嵌合構造となる。このため、このようなテーパー嵌合構造による締め代を確保することができるように、ガラス製カートリッジ1の長さ及び外フランジ1a、1bの位置、ホルダ本体6の長さ、ストッパ7の長さ、筒先3及びストッパのそれぞれの内周に形成されるリング溝3a、14の位置等があらかじめ設定されている。
【0027】
このように、ホルダ本体6の先端は筒先3に当接し、かつ、ストッパ7の先端はガラス製カートリッジ1とホルダ本体6と隙間に圧入挾在してテーパー嵌合されるとともに、ストッパ7の後端はガラス製カートリッジ1の後端に嵌着しており、しかも前記したように、ストッパ7とホルダ本体6とは回り止め機構16によって相対回転を規制されていることから、ホルダ本体6を当接する筒先3並びにストッパ7を介してガラス製カートリッジ1に確実に嵌着固定することができる。この結果、たとえホルダ本体6とガラス製カートリッジ1との間にわずかな隙間があるからといって、ガラス製カートリッジ1に高い圧力が加わっても、ガラス製カートリッジ1がホルダ本体6から逸脱したり、あるいはガラス製カートリッジ1がホルダ本体6内で振動することはなく、また、手指によって加えられた圧力によって、フランジ9が緩んだり、不用意に回転してしまうこともない。
【0028】
しかして、上記構成の容器兼用注射器では、薬液充填用の円筒状のガラス製カートリッジ1の一端部に筒先3を外嵌するとともに、ガラス製カートリッジ1の中央部及び他端部にまたがってプラスチック製ホルダ5を外嵌してなるものであり、操作者はガラス製カートリッジよりも大径のプラスチック製ホルダ5を把持すること、並びにプラスチック製ホルダ5の後端部に設けたフランジ9に指を引っ掛けて操作することから、注射時の操作性は通常の大きさの注射器とほぼ同等のものが得られる。
なお、上記した実施例では、プラスチック製ホルダ5を、ホルダ本体6とストッパとの2部材で構成しているが、これに限られることなく、それらを一体的に構成してもよい。
【0029】
〈第2実施例〉
図4は本発明の第2実施例を示す。すなわち、この実施例では、ホルダ本体6の円筒部に対して直角かつ平板状に伸展するフランジ20の形状が正六角形をなしている場合の例である。
これによって、使用前、あるいは使用後における注射器の不要な回転を防止し、不意の医療事故の危険性を解消することができる。
なお、実施例では、正六角形の例を示しているが、これに限られることなく、正多角形であれば例えば5角形あるいは8角形等であってもよい。
【0030】
〈第3実施例〉
図5は本発明の第3実施例を示す。すなわち、この実施例では、ガラス製カートリッジ1内の組み込まれている後端側のラバーストッパ1bに、例えばねじ機構等を介してあらかじめプランジャーロッド30があらかじめ組み込まれている場合の例である。
こうすることによって、使用時にプランジャーロッド30を組み込む手間を省くことができる。
【0031】
なお、上記した各実施例における容器兼用注射器では、ラバーストッパ1a,1bに対して蒸気滅菌、その他の部品に対しては、例えば酸化エチレンガス滅菌、あるいは、すべてを蒸気滅菌処理し、必要であれば、さらにそれに先だって、ガラス製カートリッジ1に対してパイロジェンフリー水によるジェット噴射等による洗浄を施すことによって、薬液充填時に無菌、かつパイロジェンフリー状態を確保するようにしている。
【0032】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、薬液充填用の円筒状のガラス製カートリッジの一端部に筒先を外嵌するとともに、ガラス製カートリッジの中央部及び他端部にプラスチック製ホルダを外嵌するものであり、操作者はガラス製カートリッジよりも大径のプラスチック製ホルダを把持すること、並びにプラスチック製ホルダの後端部に設けた外フランジに指を引っ掛けて操作することから、注射時の操作性は通常の大きさの注射器とほぼ同程度のものが得られる。
また、ホルダはプラスチック製であることから安価に製作することができ、無理なくローコスト化が図れるため、使い捨て用として用いて好適である。
【0033】
請求項2記載の発明によれば、プラスチック製ホルダを、ガラス製カートリッジにその中央部を覆うように外嵌されかつ指係止用のフランジを有するホルダ本体と、ガラス製カートリッジの他方の外フランジに嵌合されるリング溝を有するストッパとによって構成し、ホルダ本体を筒先とストッパとの間で挟み込まれて固定しており、このようにガラス製カートリッジの後端に嵌合されるものとして高精度が要求されるストッパをホルダ本体に対して別部材とすることによって、ホルダ本体は中程度の加工で、ストッパは高精度で加工することができ、要求される精度に応じた加工が行えることから、低コストで所望の加工が実現できる。
【0034】
請求項3記載の発明によれば、ホルダ本体とストッパとの間に回り止め機構を設けているため、ホルダ本体及びそれに一体に形成されたフランジがガラス製カートリッジに対して不用意に回転るのを防止できる。
【0035】
請求項4記載の発明によれば、ホルダ本体とストッパとをテーパー嵌合構造としているので、ホルダ本体あるいはストッパの長さに関する誤差がでる場合でも、このテーパー嵌合構造部分でそれら誤差を吸収することができ、もってホルダ本体やストッパ等の加工するにあたって、それらの長さ等を加工精度の高度のものを要求されない利点が生じる。
また、ホルダ本体とストッパとをテーパー嵌合構造にすることで、ストッパを軸方向に沿って後方へ、またホルダ本体を軸方向前方へ常に所定の押圧力をもって押しつけることができ、筒先とガラス製カートリッジとの嵌合部、およびストッパとガラス製カートリッジとの嵌合部の強度を増し、安定した嵌合を実現させることができる。
【0036】
請求項5記載の発明では、プラスチック製ホルダの指係止用のフランジを、正多角形状に形成しているので、注射器の不用意な回転を防止できる。
【0037】
請求項6記載の発明では、前記ガラス製カートリッジの内部に組み込まれたラバーストッパに、プランジャーロッドを組み込むものであるから、あらたにプランジャーロッドを組み込む手間を省略できる。
【0038】
請求項7記載の発明では、前記ガラス製カートリッジ内に薬液を充填するに先だって、あらかじめ、蒸気滅菌によって無菌かつパイロジェンフリーの状態にしているので、安全で衛生的な医療行為が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す容器兼用注射器であり、(a)は縦断側面図、(b)は(a)のX部分の拡大図である。
【図2】同容器兼用注射器のストッパの斜視図である。
【図3】同容器兼用注射器の後部を示すもので、(a)は縦断側面図、(b)は(a)のY矢視図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す容器兼用注射器の後部を示すもので、(a)は受段側面図、(b)は(a)のZ矢視図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す容器兼用注射器の後部の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 ガラス製カートリッジ
1a 外フランジ
1b 外フランジ
2a ラバーストッパ
2b ラバーストッパ
3 筒先
3a リング溝
4 キャップ
5 プラスチック製ホルダ
6 ホルダ本体
7 ストッパ
9 フランジ
10 円弧状凹部
11 くさび部
12 円弧状凸部
13 小フランジ
14 リング溝
15 内フランジ
16 回り止め機構
20 フランジ
30 プランジャーロッド
Claims (7)
- 両端にそれぞれ外フランジ(1a,1b)が形成された薬液充填用の円筒状のガラス製カートリッジ(1)と、
該ガラス製カートリッジの一端部に外嵌され、かつ、内面に形成されたリング溝(3a)を前記ガラス製カートリッジの一方の外フランジに嵌合されることで、ガラス製カートリッジに対して軸方向への相対移動を規制される注射針装着用の筒先(3)と、
前記ガラス製カートリッジの中央部及び他端部にまたがって外嵌されるとともに、先端を前記筒先の後端部に当接され、しかも、内面に形成されたリング溝(14)を前記ガラス製カートリッジの他方の外フランジに嵌合されることで、ガラス製カートリッジに対して軸方向への相対移動を規制されるプラスチック製ホルダ(5)とを備え、
前記プラスチック製ホルダの後端部には、注射時に操作者の指が引っ掛けられる指係止用のフランジ(9)が形成されていることを特徴とする容器兼用注射器。 - 請求項1記載の容器兼用注射器において、
前記プラスチック製ホルダは、前記ガラス製カートリッジにその中央部を覆うように外嵌されかつ前記指係止用のフランジ(9)を有するホルダ本体(6)と、ガラス製カートリッジの前記他方の外フランジに嵌合されるリング溝(14)を有するストッパ(7)によって構成され、
前記ホルダ本体は前記筒先と前記ストッパとの間で挟み込まれて固定されていることを特徴とする容器兼用注射器。 - 請求項2記載の容器兼用注射器において、
前記ホルダ本体とストッパとの間には回り止め機構(16)が設けられていることを特徴とする容器兼用注射器。 - 請求項3記載の容器兼用注射器において、
前記ホルダ本体の後端部と前記ストッパの先端部とは、ストッパの先端部に形成されたリング状のくさび部(11)が、ホルダ本体の後端部の内面と前記ガラス製カートリッジの外面との間に形成されるリング状の隙間(17)に挿入されるテーパー嵌合構造とされていることを特徴とする容器兼用注射器。 - 請求項1〜4の何れかに記載の容器兼用注射器において、
前記プラスチック製ホルダの指係止用のフランジ(20)は、正多角形状に形成されていることを特徴とする容器兼用注射器。 - 請求項1〜5の何れかに記載の容器兼用注射器において、
前記ガラス製カートリッジの内部には1個以上のラバーストッパ(2a,2b)が組み込まれるとともに、該ラバーストッパにはプランジャーロッド(30)が組み込まれているを特徴とする容器兼用注射器。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の容器兼用注射器において、前記ガラス製カートリッジ内に薬液を充填するに先だって、あらかじめ、蒸気滅菌によって無菌かつパイロジェンフリーの状態にされている特徴とする容器兼用注射器。
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