JP3009446B2 - 蛍光灯ソケット - Google Patents

蛍光灯ソケット

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JP3009446B2
JP3009446B2 JP2296186A JP29618690A JP3009446B2 JP 3009446 B2 JP3009446 B2 JP 3009446B2 JP 2296186 A JP2296186 A JP 2296186A JP 29618690 A JP29618690 A JP 29618690A JP 3009446 B2 JP3009446 B2 JP 3009446B2
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登茂之 小野
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、蛍光灯ソケットに関するものであり、特に
蛍光灯を装着すると点灯回路を閉成し蛍光灯を取り外す
と点灯回路を開放するインターロック機構を有する蛍光
灯ソケットにかかるものである。
〔従来の技術〕
直管蛍光灯をランプとして使用した照明器具では、直
管蛍光灯装着時等の短絡事故や地絡事故等を防止するた
めに、蛍光灯を装着すると点灯回路を閉成し蛍光灯を取
り外すと点灯回路を開放するインターロック機構を有す
る蛍光灯ソケットを使用することがある。
このようなインターロック機構付の蛍光灯ソケットと
しては、インターロック機構の接点を動作させる作動子
を略丸棒状に形成し、この作動子の一端をソケット前面
から突出させて直管蛍光灯の口金端面に当接させるよう
にしているものが一般的によく知られている。
また、特開平1−189879号公報に記載された発明のよ
うに、インターロック機構の接点を動作させる作動子を
一対のランプピン挿入孔の並設方向に対して直交方向上
下に斜辺部を有する断面略三角形状に形成し、一対のラ
ンプピン挿入孔の間から突出させた蛍光灯ソケットも知
られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前者の蛍光灯ソケットでは、作動子の突出代を考慮し
て反射板と蛍光灯ソケットとの隙間を広くとり、反射板
取付時に作動子が反射板に当たらないようにして取付操
作性を損なわないようにする必要がある。あるいは、前
記の公報にその発明の従来例として記載されているよう
に、反射板に作動子の挿通する切欠き溝を設け、反射板
取付時に作動子が反射板に当たっても作動子が容易に移
動し取付操作性を損なわないようにする必要がある。従
って、インターロック機構付の蛍光灯ソケットを使用す
る場合とインターロック機構のない蛍光灯ソケットを使
用する場合とで反射板を違うものとする必要があった。
一方、前記公報記載の発明では、上記従来例のように
インターロック機構付蛍光灯ソケット専用の反射板を使
用する必要はない。しかしながら、反射板取付時にイン
ターロック機構の作動子が押し込まれるため点灯回路が
閉路され、電源が供給されていれば事故を生じる恐れが
あった。
また、従来のインターロック機構付の蛍光灯ソケット
は、蛍光灯装着の際の事故防止には有用であったが、蛍
光灯装着後の使用時の異常接触による発熱による事故の
恐れまでは防止することはできていなかった。
本発明は、前記の背景に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、専用の反射板が不要でありな
がら反射板の取付作業性を損なうことなく、反射板の取
付作業中に点灯回路を閉路することがなく安全性が高い
蛍光灯ソケットを提供することにある。また、本発明は
蛍光灯装着後の使用時の異常発熱による事故の恐れを防
止することも可能な蛍光灯ソケットを提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による蛍光灯ソケットは、直管蛍光灯の一対の
ランプピンがそれぞれ挿入されるランプピン挿入孔を筐
体前面に形成すると共にこのランプピン挿入孔に臨みラ
ンプピンに当接保持する一対の導電板を筐体に納装し、 受接点を有する受接触片と、この受接点と開閉する可
動接点を有する可動接触片と、蛍光灯装着により筐体内
方へ移動して可動接点と受接点とを閉成することにより
前記蛍光灯へ電力供給を行う点灯回路を閉路し、蛍光灯
取り外しにより筐体前面方向へ移動して可動接点と受接
点とを開放することにより前記点灯回路を開路する作動
子とを備えたインターロック機構を設けた蛍光灯ソケッ
トにおいて、前記作動子を、熱可塑性樹脂で形成すると
共に、導電板を介してランプピン挿入孔に臨ませて筐体
内に納装し、この作動子の導電板及び可動接触片との当
接部分の少なくとも一方に、電気的接続部の異常発熱時
に熱変形してインターロック機構の可動接点を受接点か
ら開放する熱変形部を設けたものである。
〔作用〕
本発明による蛍光灯ソケットは、インターロック機構
の作動子を導電板を介してランプピン挿入孔に臨ませて
筐体内に納装したので、作動子が筐体外に突出しないに
もかかわらずインターロック機構に設けて安全性を向上
できる。
また、本発明による蛍光灯ソケットは、作動子を熱可
塑性樹脂で形成し、この作動子の導電板及び可動接触片
との当接部分に電気的接続部の異常発熱時に熱変形して
インターロック機構の可動接点を受接点から開放する熱
変形部を設けたので、電気的接続部の異常発熱時に作動
子の熱変形部が変形してインターロック機構が動作し、
異常発熱による事故の恐れを防止することができる。
〔実施例〕
まず、図面に基づき、本発明の対象とする蛍光灯ソケ
ットの基本例を説明し、次に、図面に基づき、本発明に
係る実施例について説明する。
第1図ないし第3図は本発明の対象とする蛍光灯ソケ
ットの第1の基本例を示すものである。
この蛍光灯ソケット1は、栓受体を有さないいわゆる
固定型のソケットとして構成されていて、直管蛍光灯照
明器具においてインターロック機構を有さないいわゆる
可動型の蛍光灯ソケットと一対で使用され、インターロ
ック機構を有さない蛍光灯ソケットと共に直管蛍光灯2
をその長手両端の口金3の各端面に当接挟持して装着す
る。そして、この直管蛍光灯ソケット1は点灯回路の電
源側に配線接続され、直管蛍光灯2の口金3に突設され
た一対のランプピン4に接触して直管蛍光灯2を点灯可
能にしている。
この蛍光灯ソケット1は、前面開口した略箱状で絶縁
性のボディ5の前面に略板状をなす絶縁性のカバー6を
取り付けてボディ5の前面開口を覆って形成した筐体の
内に、それぞれランプピン4に接触する一対の導電板
7、8と、インターロック機構を構成する可動接触片
9、受接触片10及び作動子11とを収納して構成してい
る。
カバー6は、その前面には、一端より全長の略三分の
一の位置にランプピン4の挿入される一対のランプピン
挿入孔12と、他端部に電線接続用の4個の電線挿入孔13
とが、形成されている。
導電板7、8はばね性を有する銅合金薄板により対称
形に形成されていて、一端にはカバー6の電線挿入孔13
に臨んで電線を接続する連結端子部14を有し、他端はカ
バー6のランプピン挿入孔12に臨んでランプピン4に接
触するランプ接続部15となっている。
可動接触片9及び受接触片10は、ばね性を有する銅合
金薄板により形成されて導電板7、8の間に配置されて
いて、その一端にはカバー6の電線挿入孔13に臨んで電
線を接続する速結端子部16を有している。可動接触片9
は、他端が導電板7、8のランプ接続部15と略同じ位置
まで延設されて作動子11により可動操作される操作部17
となっていて、連結端子部16と操作部17との略中間に可
動接点18を有している。また、可動接触片9はカバー6
前方へ付勢されている。受接触片10は、他端に可動接触
片9の可動接点18に接触する受接点19を有している。そ
して、可動接点18と受接点19とは直管蛍光灯2が装着さ
れていない時には互いに離れた状態となっている。
作動子11は、絶縁性で略板状をなし、導電板7、8の
ランプ接続部15と可動接触片9の操作部17とに挟まれ、
可動接触片9のばね性によりカバー6前方へ付勢されて
カバー6のランプピン挿入孔12に臨んで配置されてい
る。また、作動子11は、ボディ5の内にボディ5とカバ
ー6との重なり方向に形成されたガイド条20が作動子11
に形成されたガイド溝21に挿入され、前後移動時のガイ
ドをされている。
この蛍光灯ソケット1では、直感蛍光灯2が装着され
ると、ランプピン4により導電板7、8と可動接触片9
のばね性に抗して作動子11がボディ5の内方に押し込ま
れ、可動接触片9の可動接触点18と受接触片10の受接点
19とが接触して点灯回路を閉成する。そして、直管蛍光
灯2を取り外すと、作動子11が可動接触片9のばね性に
より、カバー6に当接するように押し戻され、可動接点
18と受接点19とが離れて点灯回路は開放される。従っ
て、この蛍光灯ソケット1では、カバー6前面に作動子
11を突出させることなくインターロック機構を設けるこ
とができ、専用の反射板が不要でありながら反射板の取
付作業性を損なうことがなく、作動子11が突出しないた
め組立時等の取扱いが容易で梱包が小さくでき、反射板
の取付作業中に点灯回路を閉路することがなく安全性が
高い蛍光灯ソケットとすることができる。
第4図は本発明の対象とする蛍光灯ソケットの第2の
基本例を示すものであり、この蛍光灯ソケット1は、栓
受体22をカバー6と別に設けて筐体を構成するものであ
る。また、この蛍光灯ソケット1では、作動子11は一端
で栓受体22に回動可能に係合して他端を可動接触片9に
当接させ、その略中央でコイルばねよりなる押出ばね23
でカバー6側へ付勢されている。この蛍光灯ソケット1
では、直管蛍光灯2を装着するとランプピン4が作動子
11をボディ5内方に押し込む。その際、作動子11は一端
で栓受体22に係合しているため、可動接触片9に当接し
ている作動子11の他端ではランプピン4による作動子11
の押し込み量以上に可動接触片9が移動させられる。従
って、可動接点18と受接点19との開放時の距離を大きく
しても点灯回路を閉成でき、点灯回路開放時の安全性を
一層向上させることができる。
第5図は本発明の対象とする蛍光灯ソケットの第3の
基本例を示すものであり、本発明の対象とする蛍光灯ソ
ケットの第2の基本例のような構造の作動子11を、本発
明の対象とする蛍光灯ソケットの第1の基本例のような
構造の筐体に組み込んだものである。
第6図は本発明の対象とする蛍光灯ソケットの第4の
基本例を示すものであり、本発明の対象とする蛍光灯ソ
ケットの第1の基本例における作動子11を薄板で構成
し、コイルばねよりなる押出ばね23で作動子11をカバー
6前方に付勢したものである。
第7図ないし第10図は本発明の第1の実施例を示すも
のである。この蛍光灯ソケット1は、本発明の対象とす
る蛍光灯ソケットの第3の基本例と略同様な構造に形成
され、作動子11をポリアミド6で第9図に示す形状に構
成されたものである。作動子11は、導電板7、8のラン
プ接続部15が当接する部分と、可動接触片9の操作部17
が当接する部分とが、先細に形成された熱変形部24、25
となっている。
この蛍光灯ソケット1においては、ランプピン4と導
電板7、8との電気的接続部あるいは可動接点18と受接
点19との電気的接続部で異常発熱とすると、融点が約21
5℃〜220℃で発火点が約420℃のポリアミド6製の作動
子11の熱変形部24又は熱変形部25が溶融する。すると、
第10図に示すように、インターロック機構の可動接点18
が受接点19から離れて点灯回路が開放され、異常発熱し
ている接触部へ給電されなくなり、温度が下がり事故の
発生を防止することができる。熱変形部24、25の変形は
非可逆性であり、支障の生じる恐れのあるままでの使用
ができず安全である。
第11図は本発明の第2の実施例を示すものであり、本
発明の対象とする蛍光灯ソケットの第2の基本例同様栓
受体22を設けたもので他は第1の実施例と略同様であ
る。
第12図は本発明の第3の実施例を示すものであり、作
動子11を略板状にし熱変形部25を薄板状に形成したもの
で他は第5の実施例と略同様である。
なお、熱変形部は必ずしも突出した形状でなく、導電
板あるいは可動接触片が作動子に食い込むなどするもの
でもよく、電気的接続部分の接触不良による異常温度上
昇時に導電板あるいは可動接触片との当接部分が熱変形
してインターロック機構が動作すればよい。また、熱変
形部は、作動子の導電板及び可動接触片との当接部分の
少なくとも一方に設けても良い。更に、本発明の作用効
果を奏するものであれば、適宜、前記第1ないし第3の
実施例に、前記第1ないし第4の少なくとも何れかの基
本例に示したものを組み合わせても構わない。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように構成されているので、下記の効
果を奏している。
請求項1の蛍光灯ソケットでは、専用の反射板が不要
でありながら反射板の取付作業性を損なうことなく、反
射板の取付作業中に点灯回路を閉路することがなく安全
性が高い蛍光灯ソケットとすることができる。
また、蛍光灯装着後の使用時の異常発熱による事故の
恐れを防止することも可能な蛍光灯ソケットとすること
ができる。更に、作動子を導電板を介してランプピン挿
入孔に臨ませて筐体内に納装したので、この作動子によ
り、ランプピン及び導電板などで形成される1次側と可
動接点及び受接点などで形成される2次側との間を絶縁
することができ、安全性の高い蛍光灯ソケットとするこ
とができる。更にまた、この作動子は、インターロック
機構と前記1次側及び前記2次側の絶縁機構とを兼用す
ることができるので、この蛍光灯ソケットの小型化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の本発明の対象とする蛍光
灯ソケットの第1の基本例を示すものであり、第1図は
正面図、第2図はカバーを取り除いた正面図、第3図
(a)は使用状態の断面側面図、(b)は断面側面図で
ある。第4図は本発明の本発明の対象とする蛍光灯ソケ
ットの第2の基本例を示すものであり、(a)は使用状
態の断面側面図、(b)は断面側面図である。第5図は
本発明の本発明の対象とする蛍光灯ソケットの第3の基
本例を示すものであり、(a)は使用状態の断面側面
図、(b)は断面側面図である。第6図は本発明の本発
明の対象とする蛍光灯ソケットの第4の基本例を示すも
のであり、(a)は使用状態の断面側面図、(b)は断
面側面図である。第7図ないし第10図は本発明の第1の
実施例を示すものであり、第7図は正面図、第8図はカ
バーを取り除いた正面図、第9図(a)は作動子の正面
図、(b)は側面図、第10図(a)は断面側面図、
(b)(c)は使用状態におけるそれぞれ異なる箇所で
の異常発生時の断面側面図である。第11図は本発明の第
2の実施例を示すものであり、(a)は断面側面図、
(b)は使用状態の断面側面図である。第12図は本発明
の第3の実施例を示すものであり、(a)は断面側面
図、(b)は使用状態の断面側面図、(c)は使用状態
における異常発生時の断面側面図である。 1……蛍光灯ソケット、2……直管蛍光灯、3……口
金、4……ランプピン、5……ボディ、6……カバー、
7,8……導電板、9……可動接触片、10……受接触片、1
1……作動子、17……操作部、18……可動接点、19……
受接点、24,25……熱変形部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−45090(JP,A) 実開 昭50−128986(JP,U) 実公 昭37−20947(JP,Y1) 実公 昭37−24874(JP,Y1) 実公 昭37−1359(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 33/08 - 33/96

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直管蛍光灯の一対のランプピンがそれぞれ
    挿入されるランプピン挿入孔を筐体前面に形成すると共
    にこのランプピン挿入孔に臨みランプピンに当接保持す
    る一対の導電板を筐体に納装し、 受接点を有する受接触片と、この受接点と開閉する可動
    接点を有する可動接触片と、蛍光灯装着により筐体内方
    へ移動して可動接点と受接点とを閉成することにより前
    記蛍光灯へ電力供給を行う点灯回路を閉路し、蛍光灯取
    り外しにより筐体前面方向へ移動して可動接点と受接点
    とを開放することにより前記点灯回路を開路する作動子
    とを備えたインターロック機構を設けた蛍光灯ソケット
    において、 前記作動子を、熱可塑性樹脂で形成すると共に、導電板
    を介してランプピン挿入孔に臨ませて筐体内に納装し、
    この作動子の導電板及び可動接触片との当接部分の少な
    くとも一方に、電気的接続部の異常発熱時に熱変形して
    インターロック機構の可動接点を受接点から開放する熱
    変形部を設けたことを特徴とする蛍光灯ソケット。
JP2296186A 1990-10-31 1990-10-31 蛍光灯ソケット Expired - Lifetime JP3009446B2 (ja)

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