JP3009355B2 - 連続鋳造製品用誘導加熱ラインにおいて循環電流を阻止するための誘導加熱コイルアセンブリ - Google Patents

連続鋳造製品用誘導加熱ラインにおいて循環電流を阻止するための誘導加熱コイルアセンブリ

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JP3009355B2 JP8147888A JP14788896A JP3009355B2 JP 3009355 B2 JP3009355 B2 JP 3009355B2 JP 8147888 A JP8147888 A JP 8147888A JP 14788896 A JP14788896 A JP 14788896A JP 3009355 B2 JP3009355 B2 JP 3009355B2
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ハンス・ジー・ハイネ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラブ、ビレッ
ト、バーおよび類似物のような連続鋳造製品の誘導加熱
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばスラブ、ビレットあるいはその他
の加工体のような連続鋳造製品は、それらが一つの場所
から他の場所に搬送されるとき、加熱することが望まし
いことがしばしばある。普通この種の製品は、製品を下
から支持し製品に直線運動を賦与するように駆動される
コンベヤローラにより搬送される。
【0003】従来の技術に従う連続鋳造製品用の代表的
ローラ誘導加熱ライン10は、図1に略示されている。
図1において、管状加工体12のような連続鋳造製品1
2が、スチールコンベヤローラ14および16により右
から左に搬送される。コンベヤローラ14および16
は、支持フレーム内に回転できるように支承されてお
り、図1に見られるように反時計方向において周知の態
様で回転駆動される。コンベヤローラ14および16の
回転は、図1の頂部の大きな矢印により指示されるよう
に、管状加工体12に右から左への直線運動を賦与す
る。
【0004】管状加工体12は、コンベヤローラ14お
よび16により搬送されるとき、誘導加熱コイル18中
を通る。誘導加熱コイル18は、技術上周知の従来の螺
旋巻きコイルである。誘導加熱コイル18は、これも技
上周知の高周波AC電源20により励起され、電磁界
を発生し、管状加工体12はその電磁界中を通る。普
通、管状加工体12は、その軸線がコイル18の軸線と
同一線上にあるように位置付けられている。誘導コイル
18により発生される電磁界は、管状加工体12内に渦
電流の流れを誘導する。誘導された渦電流に対する管状
加工体12の電気抵抗は、管状加工体12にIRの加
熱をもたらす。
【0005】しかしながら、誘導コイル18は、コイル
の軸線、小さいが無視し得ない電磁界成分を、コイルの
軸線に垂直に、したがって管状加工体12の軸線に沿っ
てうず電流を発生する。この電磁界成分は、管状加工体
12の軸線に沿って流れる電流を発生する。これは、図
1において右向きの小水平矢印によって表わされてい
る。寄生電流と呼ぶこの電流は、管状加工体12からコ
ンベヤローラ14および16に至り、ローラが支承され
る支持フレームのような共通接地を通る伝路に沿って循
環し始める。この電路は、図1においてコンベヤローラ
の下に示される曲線経路により表わされている。図は一
方向における寄生電流を示しているが、コイルはAC電
源により励起されるから、寄生電流は交流であることは
理解されるであろう。この現象は、移動する管状加工体
12とコンベヤローラ14および16間にアークを発生
させ、これがコンベヤローラにピットやその他の損傷を
生じさせる。
【0006】本発明以前において、寄生電流の流れを阻
止する最も一般的なやり方は、電流路を絶つためにコン
ベヤローラを接地から絶縁することであった。これは、
煩瑣で高価な段階を包含する。一つの手法は、コンベヤ
ローラをセラミックから作ることであった。セラミック
コンベヤローラは、非常に高価であり、容易に割れるこ
とがある。他の技術は、コンベヤローラを、セラミック
のような中間絶縁体により相互に絶縁された同心の鋼製
の内部および外部管から構成することを含んだ。この種
のコンベヤローラは、製造に極めて費用が掛かり、しか
も、ローラが連続加熱作業に含まれる高温度に曝される
とき、鋼と絶縁材料との間の異なる膨張および収縮のた
め破損を受けやすい。
【0007】ある場合には、寄生電流を取り除く試みは
なされなかった。電流を流れっぱなしにし、コンベヤ
ーラを周期的にラインから除去し、ピットを除去するた
めに再平滑化した。明らかなように、これらの手法のど
れも非常に満足できるものはなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、寄生電流の
流れを防ぐ方法を提供する。したがって、本発明は、寄
生電流が引き起こすコンベヤローラの損傷を防ぎ、寄生
電流の流れを阻止するための特別のコンベヤローラや絶
縁体制の必要性を除去する。本発明はローラ誘導加熱を
従来の手法よりもより容易にし、より廉価にする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ローラ誘導加
熱ラインにおいて使用するための誘導加熱コイルアセン
ブリに向けられる。誘導加熱ラインは、誘導加熱される
べき加工体(例えばスラブ)を直線路に沿って運ぶコン
ベヤローラと、直線路を取り囲む誘導加熱コイルアセン
ブリを含む。誘導加熱アセンブリは、中心軸線を有し、
誘導コイルとコイルを取り囲む磁気的シャント部材を備
える。誘導コイルは複数巻きより成り、予め選択された
周囲を画定するように賦型されており、加工体がこの周
囲内に受け入れられることを可能にする。磁気的シャン
ト部材は、コイルの両端に配された第1および第2の複
数の横断方向ヨークと、相互に離間された複数の中間ヨ
ークを含む。中間ヨークは第1および第2の複数のヨー
ク間に配されており、コイルの軸線に平行に延びてい
る。中間ヨークは、誘導コイルにより画定される周囲の
回りに延在している。第1および第2の複数のヨーク
は、軸線方向において相互に離間されており、複数の中
間ヨークにより電気磁気的に結合されている。
【0010】動作において、複数のヨークは磁気的シャ
ントとして機能し、誘導磁界により発生される電磁界
を、コイルの軸線に沿って平行な、したがってスラブに
平行な磁束路に向ける。この磁束路は、加工体にうず電
流を誘起する。しかしながら、ヨークの配向に起因し
て、磁束に対する認め得るほどの直交成分は存在しない
(すなわち、コイルまたは加工体の軸線に垂直な認め得
るほどの成分は存在しない)。したがって、加工体内の
誘導うず電流は、その軸線に垂直に流れる。認め得るほ
どの誘起寄生うず電流は加工体に沿って流れない。した
がって、損傷性の寄生電流がコンベヤローラを通って循
環しない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好ましい具体例と
の関連において説明するが、これは本発明がこの具体例
に限定されることを意図するものでないことが理解され
よう。本発明は、その技術思想内に含まれ得るすべての
代替物や変更や等価物をも含むことが意図される。
【0012】図面を参照して説明すると、図2Aは、ロ
ーラ誘導加熱ライン22と、それと関連する新規な誘導
加熱コイルアセンブリを斜視図で示している。図3は、
新規な誘導加熱コイルアセンブリを斜視図で示してい
る。明瞭にするため、図2Aと図3を一緒に説明する。
ライン22は、スラブ26のような連続鋳造加工体をラ
インに沿って搬送する。ライン22は、図1の従来例に
示される管状加工体12のような他の形状を有する加工
体を搬送してもよい。図2Aに示されるように、スラブ
26は、鋼コンベヤローラ27および29により右から
左に直線的に搬送される。これらのローラは、図1の従
来例に関して上述したのと同様に動作する。
【0013】誘導加熱コイルアセンブリ24は、スラブ
26がコイルアセンブリ24中を通るようにスラブ26
を取り囲んでいる。コイルアセンブリ24は、誘導加熱
コイル28と、誘導加熱コイル28の端部31および外
周Pを取り囲む磁気シャント部材30を含む。誘導加
熱コイル28は、図1の従来技術に記述されるコイル1
8と同様に動作する従来の螺旋巻きコイルである。誘導
加熱コイル28は、中央軸線Aを有し、Lの長さを有
する。スラブ26は、コイルの内周囲P および長さL
により画定される領域を通過する。コイル28は、ス
ラブの長手方向軸線Bが誘導コイル中心軸線Aと同軸線
上にあるように、スラブ26に関して位置付けられるの
がよい。
【0014】磁気シャント部材30は、三つの別個の部
分を有するものとして例示されている。第1の部分は、
第1の複数32の個々の横断ヨーク34より成り、第2
の部分は、第2の複数36の個々の横断方向ヨーク38
より成る。第3の部分は、第3の複数40の個々の中間
ヨーク42より成る。しかしながら、もし望むならば、
横断方向ヨークおよび中間ヨークは、単一のユニットと
してもよいし、単一のユニットを形成するように結合さ
れてもよい。各複数の個々の横断方向ヨーク34,38
は、積重ねまたはサンドウィッチ態様で同一に賦型され
た非導電性スペーサ44により相互に離間される。各複
数の個々の中間ヨーク42は、同様な積重ね態様で同一
に賦型された非導電性スペーサ46により相互に離間さ
れている。両形式のヨークに対する一つの適当な非導電
性スぺーサ材料は、Mylar (登録商標)である。
【0015】追って詳細に説明するように、複数の個々
の横断方向ヨーク34,38は、誘導コイル28の端部
31の全領域の回りに完全に延在しているが、中間ヨー
ク42は、複数の群で配置される。しかして、各群は、
比較的小さなエアギャップにより分離されている。これ
らの空気ギャップは、アセンブリ24の外周PA に沿っ
て小さな不連続部を創り出す。
【0016】ヨークのこの特定の配置は、本発明の重要
な特徴である。第1および第2の複数の個々の横断方向
ヨーク34,38は、誘導コイル28の外周Pに対し
て交叉方向に配向され、コイルの両端に配置されてい
る。各個々の横断方向ヨーク34および38の各々は、
内向き平坦端面48と外向き平坦端面50により画定さ
れる。横断方向ヨーク34および38は、誘導コイル2
8の内周Pを内向きに若干越えて軸線方向に延在する
ように、誘導コイル28の両端部31に配置されてい
る。非導電性スペーサ44は、横断方向ヨーク34およ
び38と同様に配向されている。
【0017】横断方向ヨーク34,38およびスペーサ
44は、誘導コイル28の周囲の端部の回りに完全
在しているが、これに触れることはない。図示の具体例
において、ヨーク34,38は、ほぼ、平坦な卵型で周
囲の回り延在している。ヨーク34,38およびスペー
サ44の横断方向長さLは、全周囲に沿って同じであ
り、そして横断方向ヨーク34および38の内向きおよ
び外向き平坦端面48,50は、図4にも例示されるよ
うに、それぞれの共通放射(曲)面で終端している。卵
形形態の角部に合わせるため、角部に沿う横断方向ヨー
ク34,38およびスペーサ44は、楔型にされてい
る。
【0018】個々の中間ヨーク42は、横断方向ヨーク
34,38間に配置されており、誘導コイル28の中心
軸線Aに平行に延びている。かくして、中間ヨーク42
は、誘導コイル28から延びる放射状フィンのように見
える。各中間ヨーク42は、誘導コイル28の長さLc
りも若干長い長さLsを有する。
【0019】複数の中間ヨーク42は、誘導コイル28
の外周P0 を密に取り囲んでいるが、それに触れること
はない。中間ヨーク42の各々は、内向き平坦端面52
と外向きの平坦端面54により画定される。中間ヨーク
42の外向きの平坦端面54は、横断方向ヨーク34お
よび38の外向き平坦端面50と同じ共通の卵形放射
(曲)面で終端する。非導電性スペーサ46も、やはり
中間ヨーク42と同様に配向されている。
【0020】横断方向ヨーク34および38は、誘導コ
イル28の対応する端部の全周囲の回りに延びており、
他方中間ヨーク42は小エアギャップ56により分離さ
れて離間された群で配置されている。図示の具体例にお
いては、図5に最もよく見られるようにこの種の群が1
6存在する。
【0021】第1および第2の複数の個々の横断方向ヨ
ーク34,38は、同一または密に隣接する面にある対
応する中間ヨーク42により電磁的に結合される。例え
ば、図3において、横断方向ヨーク34および38
は中間ヨーク42により結合される。この電磁結合に
より、電磁シャント部材30の長さに沿って容易に磁束
が走ることが可能となる。エアギャップ56に起因し
て、横断方向ヨーク34、38のすべてが同一平面にあ
る対応する中間ヨーク42により電磁的に結合されな
い。これらの横断方向ヨーク34,38対は、隣接の中
間ヨーク42によって電磁的に結合される。エアギャッ
プ56は全磁束路の長さに比して比較的小さいから、各
端部にて磁束路に小さくしかも些細な発散しか生じな
い。
【0022】図2Bは図2Aと同一であるが、ローラ誘
導加熱ライン22の動作中における誘導加熱コイルアセ
ンブリ24の機能的利点を例示している。パワーが誘導
コイル28(この図には見えない)に印加されると、誘
導コイルは電磁界を発生するが、この電磁界は誘導コイ
ル28の中心軸線A(図示せず)に平行および垂直な両
路に沿って成分を有する。垂直方向の成分は平行成分に
比して非常に小さいが、それでも除去されないと問題化
するに十分大きい。磁束シャント部材30の複数のヨー
クは、電磁界の両成分を誘導コイル28の中心軸線に平
行な、したがってスラブ26の長手方向軸線Bに平行な
路に沿って向ける。磁束はスラブ26にうず電流を誘起
する。横断方向ヨーク34,38と中間ヨーク42は、
スラブ26の長手方向軸線Bに平行に配向されているか
ら、実質的にすべての磁束はこの路に沿って向けられ
る。この磁束路は、図2Bに一連の実線矢印として示さ
れている。磁束に対して認め得るほどの直交成分はな
い。すなわち、スラブ26の長手方向軸線Bに垂直に認
め得るほどの成分はない。したがって、スラブ26内に
誘起されたうず電流は、主としてスラブの長手方向軸線
Bに垂直に流れる。このうず電流は、図2Bにおいては
スラブ26に鎖線として示されており、そして図5に最
もよく示されている。スラブ26の長手方向軸線Bに沿
って認め得るほどの誘起寄生うず電流は流れない。した
がって、コンベヤローラ27および29を通って損傷性
の寄生電流は循環しない。
【0023】もしも磁気シャント30が存在しないと、
仮想点線矢印により指示されるように電磁界は誘導コイ
ル28の端部で全方向に広がるだろうから、無視できな
い直交成分を有するであろう。したがって、スラブ26
内にその長手方向軸線Bに沿って、無視できない寄生う
ず電流が流れるように誘起され、上述の問題を生ずるで
あろう。
【0024】図4,5および6は、図2Aに示される配
置の端面図および断面図で、本発明の特定の特徴をより
明瞭に例示している。
【0025】図4は、図2Aに示される配置の4−4線
による端面図である。この図は、誘導コイル28の端部
を完全に取り囲む交番する第1の複数(32)の個々の
横断方向ヨーク34および非導電性スペーサ44の配置
を示している。ヨーク34とスペーサ44がサンドウィ
ッチ状に積まれているから、この図には誘導コイル28
は見えない。図4はまた、卵形形態の角部に沿って存す
る楔形横断方向ヨーク(例えば34)およびスペーサ
(例えば44)を明瞭に示している。加熱されるべき
スラブ26は、取り囲む横断方向ヨーク34内の中心に
配されている。
【0026】図5は、図6に示される配置の5−5線に
よる横断方向断面図である。この図は、小エアギャップ
56により離間された16の群の中間ヨーク42および
スペーサ46を示している。一巻きの誘導コイル28も
この図に見える。図5はまた、誘起されるうず電流をス
ラブ26内に鎖線矢印として示している。もちろん、こ
の電流の方向は、誘導コイル28を励起するのに使用さ
れた交番電流源と同じ周波数で交番する。図5に示され
る方向は、ある所与の瞬間における方向である。
【0027】図6は、図2Aに示される配置の6−6線
による長手方向断面図である。この図は、同一の長手方
向面内に配された二つの横断方向端部ヨーク34,38
および接続中間ヨーク42より成る磁気シャント部材3
0の一部を示している。この図には、誘導コイル28の
複数の巻線も見える。図6は、磁気シャント部材30が
誘導コイル28の端部および外周Pを取り囲んでいる
状態を示している。上述のように、磁気シャント部材3
0のヨークは、誘導コイル28の中央軸線Aに沿う
界成分に対して磁束路を提供している。ヨーク34,4
2,38およびスラブ26中の磁束路は実線矢印として
示されている。やはり、磁束路の方向は、誘導コイル2
8を励起するのに使用される交番電流源と同じ周波数で
交番することを理解されたい。図6に示される方向は、
所与の瞬間における方向である。
【0028】磁気シャント部材30は、図7および8に
示されるように複数の異なる仕方で構成できる。
【0029】図7においては、横断方向端部ヨーク3
4,38は長さが短く、中間ヨーク42は長く、両端に
てヨーク34および38に一部重畳している。図8にお
いては、横断方向端部ヨーク34,38と中間ヨーク4
2は、一つの連続材料片として形成されている。非導電
性スペーサ44および46も、ヨークと同じ代替形態で
構成してよい。
【0030】ここに図示説明される本発明の具体例は、
スラブのような矩形形状負荷または加工体を加熱するの
に採用される。しかしながら、本発明は、管状または円
筒状加工体のような他の負荷形状を加熱するための具体
例も包含する。これらの代わりの具体例においては、コ
イル28と磁気シャント部材30は、断面において卵形
でなく、ほぼ円形となるであろう。
【0031】コイルアセンブリ24は、コイル28およ
び加工体間の磁気的相互作用の結果として非常に大きな
機械的力を受けることが認められるであろう。大きな設
備においてはこの力は、数トンに及ぶことがあろう。通
常、代表的円筒状誘導コイルにおいて、これらの力は、
コイルの周囲の回りに均等に分配され、それゆえ、コイ
ルの周囲の回りに平衡状態にある、すなわち放射対称で
ある。しかしながら、コイルが平坦な卵形である本具体
例においては、力はコイル周囲の回りに対称的でなく、
コイルと加工体の間に正味相当の大きさの力を生じるこ
とになろう。コイルアセンブリ28の強化を補助するた
め、磁気シャント部材は、図9に示されるようにコイル
巻線にしっかりクランプしてよい。
【0032】図9は、中間ヨーク42および横断方向端
部ヨーク38上の複数のクランプ58を例示している。
クランプ58は、コイル巻線に圧縮力を加える。中間ヨ
ーク42に掛かる圧縮力は、矢印FR により表されるよ
うに放射状であり、ヨーク38に掛かる圧縮力は矢印F
A により表示されるように軸線方向である。クランプ5
8は、ヨークおよびコイルに圧縮力を加えるように設計
された任意の形状または構造を有してよい。コイル巻線
間の電気的短絡を防ぐために、ヨークは絶縁スペーサ6
0によりコイル巻線から絶縁される。スペーサ60は、
任意の適当な非導電性非磁性材料とし得る。
【0033】上述したシャント配置は、コイル28によ
り発生される磁束を方向づけるのに非常に有効である
が、図10に示されるように導電性磁束偏向端板を使用
することによって性能をより一層改善することができ
る。図10は、コイルアセンブリ24の両端に端板62
を含むコイルアセンブリ24の分解図である。端板62
は、形状ほぼ矩形であり、コイルアセンブリ24の全外
部寸法よりも若干大きい寸法を有する。各端版62は、
その中心にほぼ矩形の開口64を有しており、加工体が
開口を通ることができるようにしてある。開口64は、
加工体が通るコイルアセンブリ24の開口とほぼ同じ寸
法と形状を有する。端板は、良導電体であり、最小の損
失で磁束を偏向する銅より成るのがよい。端板62は、
端部ヨーク34および38に隣接しかつ軸線方向におい
てその外側に配置される。好ましくは、端板は、端部ヨ
ークから小距離離して配置されるのがよく、端部ヨーク
に触れないようにすべきである。端板62を端部ヨーク
にクランプして誘導コイル28をさらに圧縮することが
望まれる場合には、端板62と端部ヨーク間に絶縁スペ
ーサを配置することも本発明の技術思想内にある。
【0034】上述のシャントアセンブリを使用してさ
え、特にもしもローラがコイルアセンブリの端部にごく
近接していると、コイルアセンブリ24からの浮遊磁束
がローラ14および16に達することがある。この浮遊
磁束は、ローラに流れるような寄生電流を誘起し、シャ
ントの効果を打ち消すことがある。端板62は、もしも
これがないとコイルアセンブリ24の中心開口から逃げ
出すような浮遊磁束を端部ヨークに、そしてそこから中
間ヨークに向かわせる。加えて、端板62はコイル内の
磁束密度を相当程度改善する。
【0035】上に説明した本発明は、加工体に沿う悪作
用を及ぼす寄生電流の流れを防ぎ、それにより移動加工
体とコンベヤローラ間のアーク発生を除去する代替手法
を提供するものである。この種の電流によるコンベヤロ
ーラの損傷を防ぐために特別のコンベヤローラや絶縁体
制を採用することはもはや必要でないから、ローラ誘導
加熱は、従来の手法に比して容易となり廉価となる。
【0036】本発明は、本発明の技術思想から逸脱する
ことなく、他の特定の形式で具体化できるものであるこ
とをはっきりと理解された。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来技術における被加熱加工体に関する
誘導加熱コイルの配置を示す概略線図である。
【図2A】被加熱加工体に関する新規な誘導加熱コイル
アセンブリの配置を示す斜視図である。
【図2B】被加熱加工体に関する新規な誘導加熱コイル
アセンブリの配置を示す図2Aと同一の斜視図である。
【図3】下にある誘導コイルを示すために磁気シャント
部材の一部を除去した新規な誘導加熱コイルアセンブリ
を示す斜視図である。
【図4】図2Aの配置の4−4線で見た端面図である。
【図5】図6の配置の5−5線で切断された横断方向断
面図である。
【図6】図2Aの配置の6−6線により切断された長手
方向断面図である。
【図7】図2Aの代替具体例の6−6線により切断され
た長手方向断面図である。
【図8】図2Aの代替具体例の6−6線により切断され
た長手方向断面図である。
【図9】本発明のコイルアセンブリの部分的断面図で、
磁気シャント部材とコイル巻線間の絶縁層を示す図であ
る。
【図10】本発明のコイルアセンブリの分解図で、任意
的な磁気シャント端板を示す図である。
【符号の説明】
22 ローラ誘導加熱ライン 24 誘導加熱コイルアセンブリ 26 スラブ 27,29 鋼コンベヤローラ 28 誘導加熱コイル 30 磁気シャント部材 34,38 複数の横断方向ヨーク 42 中間ヨーク 44,46 非導電性スペーサ 48 内向き平坦端面 50 外向き平坦端面 56 エアギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ニコラス・ピー・シグネッティ アメリカ合衆国オハイオ州ノース・カン トン、ポンド・ドライブ4836 (72)発明者 ハンス・ジー・ハイネ アメリカ合衆国ニュージャージー州ラン コーカス、インデル・アベニュー10 (72)発明者 ジョン・エイチ・モーティマー アメリカ合衆国ニュージャージー州マウ ント・ローレル、サンドハースト・ドラ イブ99 (56)参考文献 特開 昭61−44731(JP,A) 特表 平7−505008(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/00 - 6/10 H05B 6/14 - 6/44

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導加熱されるべき加工体を直線路に沿
    って搬送するためのコンベヤローラと、直線路を取り囲
    む誘導加熱コイルアセンブリとを備え、該誘導加熱コイ
    ルアセンブリが、前記直線路と実質的に同一軸線上にあ
    る中心軸線および予め選択された軸線長を有しており、
    複数の巻線を有しかつ予め選択された周囲を形成するよ
    うに賦型されていて、加工体がその周囲内に受け入れら
    れて前記直線路に沿って搬送されることを許容する誘導
    コイルと、該コイルの両端に配された第1および第2の
    複数の横断方向ヨークと、該第1および第2の複数の横
    断方向ヨークの間に配置され、前記コイルアセンブリの
    中心軸線に平行に延在する相互に離間された複数の中間
    ヨークであって、離間された群で配置されかつ各々誘導
    コイルから放射方向に延びている複数の中間ヨークとを
    備え、前記第1および第2の複数の横断方向ヨークと前
    記の複数の中間ヨークが前記コイルを取り囲んでおり、
    前記中間ヨークが前記誘導コイルにより画定される周囲
    の大部分の回りに延在し、前記第1および第2ヨーク
    が、軸線方向において相互に離間されていて、前記複数
    の中間ヨークにより電気磁気的に結合されていることを
    特徴とするローラ誘導加熱ライン。
  2. 【請求項2】 全第1および第2の複数の横断方向ヨー
    クが、コイルの全両端部の回りに延びている請求項1記
    載のローラ誘導加熱ライン。
  3. 【請求項3】 前記誘導コイルが螺旋形である請求項1
    記載のローラ誘導加熱ライン。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の横断方向ヨークの
    隣接する横断方向ヨークおよび隣接する中間ヨークが非
    導電性スペーサで離間されている請求項1記載のローラ
    誘導加熱ライン。
  5. 【請求項5】 前記中間ヨークの各々が、軸線方向にお
    いて離間された横断方向ヨークの対応する1対と同一平
    面内にある請求項1記載のローラ誘導加熱ライン。
  6. 【請求項6】 前記複数の第1および第2の横断方向ヨ
    ークと前記複数の中間ヨークが、横断面内においてほぼ
    卵形形態に配置されている請求項1記載のローラ誘導加
    熱ライン。
  7. 【請求項7】前記誘導コイルに軸線方向と放射方向の圧
    縮力を加えるための、横断方向ヨークおよび中間ヨーク
    に作用するクランプを備える請求項1記載のローラ誘導
    加熱ライン。
  8. 【請求項8】 前記ヨークと前記誘導コイル間に非磁性
    絶縁体を含む請求項記載のローラ誘導加熱ライン。
  9. 【請求項9】 前記横断方向ヨークに隣接しかつ該横断
    方向ヨークから軸線方向外側に導電性磁束偏向端板を含
    む請求項1記載のローラ誘導加熱ライン。
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