JP3009122U - 広角反射装飾板 - Google Patents

広角反射装飾板

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JP3009122U
JP3009122U JP1994007706U JP770694U JP3009122U JP 3009122 U JP3009122 U JP 3009122U JP 1994007706 U JP1994007706 U JP 1994007706U JP 770694 U JP770694 U JP 770694U JP 3009122 U JP3009122 U JP 3009122U
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angle reflective
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Inventor
怜子 杉山
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章成建築株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光を広角に反射して視認範囲が広く、あらゆ
る方向から見えると共に、耐久性及び美観を伴う装飾性
を有する広角反射装飾板を提供する。 【構成】 基板2上に接着剤を用いて不定形の角形ガラ
ス微粒子を付着して広角反射層3を形成し、この広角反
射層3表面に、光を透過し、且つ、任意の模様や色彩を
施した透過写真フィルム4を接着し、更に、この透過写
真フィルム4表面に透明樹脂層6を密着してなることを
特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、光を広角に反射して視認可能範囲が広いと共に、装飾性をも有す る広角反射装飾板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の装飾板としては、図7に示すように、基板2上に装飾性ある紙又は布製 シート4aを接着剤3aを用いて接着し、このシート4a表面に水性の接着剤5 aを塗布した後、透明なウレタン系樹脂層6a及びポリエステル系樹脂層6bを 順次形成したものがある(実公平5-19462 号公報参照)。これは、書画等、装飾 性のあるものを耐久性のある美しい装飾板として保存する為のものである。
【0003】 一方、道路標識等に用いられる従来の反射表示板としては、図8に示すように 、基板2上に球形のガラス微粒子を特定の表示形状になるように接着剤を用いて 付着し、反射層3bを形成したものがある。
【0004】 これは、図9に示すように、この反射層3bに真正面、つまり反射表示板に対 して直角な方向から光が当たった場合、略20度の角度の範囲(図9中のB)で 光が四方に乱反射するので、この範囲内にいれば反射表示板の表示が視認できる 。
【0005】 また、この視認可能範囲B内であれば、斜めから光が当たった場合でもその光 源の方に反射光が返ってくると共に、この視認可能範囲Bの全てに光が反射する ので、この範囲内にいれば反射シートの表示が視認できる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが上記のような装飾板では、書画等を安定して保存できるのであるが、 暗所では見えにくいという問題点がある。
【0007】 また、上記のような反射表示板では、反射表示板の真正面から光が当たった場 合、視認可能角度が真正面から略20度以内と狭く、略20度以上の位置にいる 者には反射光が届きにくいので、表示が視認し難いという問題点がある。
【0008】 また略20度以上の斜めの角度から光が当たった場合、反射表示板面に立てた 垂線に対して対称な反対側に反射し、光源の方には反射光は反射しにくいので、 表示が視認し難いという問題点がある。
【0009】 そして、基板上に接着剤でガラス微粒子を付着しているだけであって、風雨等 により使用年数と共に表面の反射層が劣化し易く、耐久性に欠けるという問題点 がある。
【0010】 この考案は以上の問題点や事情に鑑みてなされたものであり、光を広角に反射 して視認範囲が広く、あらゆる方向から見えると共に、耐久性及び美観を伴う装 飾性を有する広角反射装飾板を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の手段は、基板上に接着剤を用いて 不定形の角形ガラス微粒子を付着して広角反射層を形成し、この広角反射層表面 に、光を透過し、且つ、任意の模様や色彩を施した透過写真フィルムを接着し、 更に、この透過写真フィルム表面に透明樹脂層を密着したものである。
【0012】 請求項2記載の手段は、請求項1記載の広角反射装飾板において、前記透過写 真フィルム上に、光を透過しない塗料を部分的に塗布したものである。
【0013】 請求項3記載の手段は、請求項1又は2記載の広角反射装飾板において、前記 広角反射層と透過写真フィルムとの間に所定の間隔の空間を設けたものである。
【0014】 請求項4記載の手段は、請求項1又は2記載の広角反射装飾板において、前記 基板が可撓性部材からなるものである。
【0015】 請求項5記載の手段は、請求項4記載の広角反射装飾板において、前記基板の 裏面に接着剤を塗布すると共に、その表面に離型紙を付着したものである。
【0016】 請求項6記載の手段は、請求項4又は5記載の広角反射装飾板において、前記 基板が磁性体の微粒子を分散した磁性体粒子分散ゴムからなるものである。
【0017】
【作用】
上記のように構成された広角反射装飾板に光が投射された際は、光は透明樹脂 層、接着剤、及び透過写真フィルムを順次透過して広角反射層に入射する。この 広角反射層には不定形の角形ガラス微粒子を用いているので、真正面から光が当 たった場合、略20度以上の広い範囲にわたって広角に乱反射する。この反射光 は透過写真フィルム、接着剤及び透明樹脂層を順次透過していく。このため、視 認可能範囲が広く、どの位置にいても反射光が届くので、透過写真フィルムに施 した模様や色彩があらゆる方向から視認できる。
【0018】 また、真正面から略20度以上の斜めの角度から光が当たった場合でも、前記 の視認可能範囲内全てに反射するので、あらゆる方向から視認できる。
【0019】 そして、広角反射層及び透過写真フィルムの表面を、接着剤を介して透明樹脂 層を形成して保護しているので、長期間にわたっても広角反射層及び透過写真フ ィルムは劣化することはなく、耐久性を有することとなる。
【0020】 また、広角反射層を基板上に広く形成し、透過写真フィルムも光を透過するの で、広角反射装飾板の全てが光ることとなる。さらに、この透過写真フィルムに は、任意の文字、図形、模様、景色や色彩を透過写真として施しているので、独 特の美観を伴い、装飾性をも有することとなる。
【0021】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図に基づいて説明する。
【0022】 図1に示す実施例の広角反射装飾板1は、基板2上に接着剤を用いて不定形の 角形ガラス微粒子を付着して広角反射層3を形成し、この広角反射層3表面に、 光を透過し、且つ、任意の模様や色彩を施した透過写真フィルム4を接着し、更 に、この透過写真フィルム4表面に接着剤5を塗布すると共に、透明樹脂層6を 密着したものである。
【0023】 基板2の材質としては、木材、布、ガラス、塩化ビニール樹脂等の合成樹脂、 アルミニウム等の金属等、何を用いてもよく、また薄いシート状のものでも、厚 手の板状のものでもよく、厚みや形状も特に限定されるものではない。なお、パ ネルや置物等にする場合は、木板、硬質樹脂板や金属板等の硬質部材を用いるの が望ましい。
【0024】 また、不定形の角形ガラス微粒子を基板2上に薄く塗布した接着剤により面全 体に付着させる。この上に、スプレー等で接着剤を塗布して透過写真フィルム4 を接着する。この接着剤は、基板2の材質に合わせて種々のものが選定でき、特 に限定されるものではない。不定形の角形ガラス微粒子としては、廃材ガラスを プレス等によって細かく粉砕し、微粉状にしたものがあげられる。
【0025】 透過写真フィルム4は、ポリエステル系樹脂等、透明な合成樹脂製のフィルム に、任意の文字、図形、模様、景色や色彩を施した、光を透過する透過写真等が 選定できる。
【0026】 また、この透過写真フィルム4と透明樹脂層6を接着する接着剤5も特に限定 されるものではない。さらに、透明樹脂層6にはポリエステル系樹脂やウレタン 系樹脂等、透明であればその材質は問わなく、薄いフィルム状のものを接着して もよいし、あるいは、樹脂液を薄く塗布して形成したものでもよい。
【0027】 図2に示すこの実施例の広角反射装飾板1は、透過写真フィルム4に光を透過 する道路標識等の矢印の図形7が施されている。そして、例えば背景を青地に、 矢印を白くしておくと、夜間に光が投射された時には広角反射層3によって広角 反射装飾板1の表面全体があらゆる方向に反射して光り、青地に白の矢印がどの 方向からもはっきりと目視できる。
【0028】 さらに、景色等を施したものは、独特の美観を伴う装飾性あるパネルとしても 使用できる。また、アニメーションのセル画状の、光を透過しない塗料を部分的 に塗布したものでも背景が光るので、同様にパネル等に使用できる。
【0029】 図3に示す実施例は、広角反射装飾板1の基板2の裏面に接着剤8を塗布する と共に、その表面に離型紙9を付着したものである。この接着剤8も特に限定さ れるものではなく、種々のものが選定できる。このように、あらかじめ接着剤8 が塗布されているので、手間がかかることなく広角反射装飾板1を目的とする箇 所に貼着できる。
【0030】 なお、基板2として、薄くて柔らかい可撓性部材、例えば、塩化ビニール樹脂 等からなる合成樹脂シートを用い、透過写真フィルム4全体を白色あるいは黄色 に施しておくことにより、道路のセンターラインや両端線等としても使用できる 。このように、パネルや一般の刷看板以外に、通常の道路標識、高速道路標識や 踏切の棒等としても使用できる。
【0031】 図4に示す実施例は、基板2の周端部に突起部2aを設けて基板2の一表面を 凹状に形成し、広角反射層3と透過写真フィルム4との間に数mmから数cmの 空間10を設けたものである。またこの空間10は、突起部2aを設けずに他の 手段により設けてもよい。空間10を設けることにより、透過写真フィルムの図 形等の背景が、光が当たってきらきらと輝き、独特の美観を有する置物あるいは パネル等として使用できる。
【0032】 図5に示す実施例は、広角反射装飾板1の基板2として、磁性体の微粒子が分 散した磁性体粒子分散ゴムを用いたものである。この磁性体の磁力により広角反 射シート1は、着磁性金属面に磁着できるので、宣伝文字や図形等の透過写真を 施しておけば、自動車のボディ等に磁着して宣伝看板として使用できる。また、 張り替えも極めて容易である。さらに、着磁性金属面がある玄関には玄関マット としても使用できる。
【0033】 図6に示す実施例は、広角反射装飾板1において、基板2の形状をタイル状に 形成したものである。例えば、30cm四方に形成し、同じものを多数用意して おくと、壁材や床材として使用できる。また、前記のように、裏面に接着剤を塗 布し、その表面に離型紙を付着しておくと、施工の際の手間が省ける。あるいは 、基板2に磁性体粒子分散ゴムを用いると、着磁性金属面に対して着脱可能な装 飾用あるいは宣伝広告用の壁材や床材として使用できる。
【0034】
【考案の効果】
この考案の広角反射装飾板は、以上説明したように構成されているので、以下 に記載されるような効果を有する。
【0035】 不定形の角形ガラス微粒子を用いた広角反射層により、光が広角に乱反射する ので、あらゆる方向から視認できる。
【0036】 また、表面に透明樹脂層を形成して保護しているので、耐久性を有し、長期間 にわたって使用できる。
【0037】 そして、広角反射装飾板の表面全てが光り、透過写真フィルムには、任意の文 字、図形、模様、景色や色彩を透過写真として自由に施せるので、独特の美観を 伴い、装飾性を有するものとして使用できる。
【0038】 そして、透過写真フィルムに光を透過しない塗料を部分的に塗布したものでも 同様の効果を有し、また広角反射層と透過写真フィルムとの間に所定の間隔の空 間を設けたものでは、背景が光るので、また別の美観をも生じる。
【0039】 また、基板の裏面に接着剤を塗布し、その表面に離型紙を付着したものでは、 離型紙をはく離すると接着剤が露出するので、広角反射装飾板を物体に貼着でき る。
【0040】 同様に、基板が磁性体の微粒子を分散した磁性体粒子分散ゴムである場合も、 磁性体の磁力により広角反射装飾板を着磁性の金属面等に磁着できる。
【0041】 さらに、広角反射装飾板をタイル状に形成したものでは、独特の美観を有する 壁材あるいは床材等として、装飾用あるいは宣伝広告用等、種々の用途に使用で きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】広角反射装飾板の実施例の要部断面図である。
【図2】広角反射装飾板の実施例を一部断面で示した斜
視図である。
【図3】広角反射装飾板の他の実施例の要部断面図であ
る。
【図4】広角反射装飾板の他の実施例の中間部を省略し
た要部断面図である。
【図5】広角反射装飾板の他の実施例の要部断面図であ
る。
【図6】広角反射装飾板の他の実施例の斜視図である。
【図7】従来の装飾板の要部断面図である。
【図8】従来の反射表示板を示す斜視図である。
【図9】光が乱反射する範囲を示した図8のA−A線要
部断面図である。
【符号の説明】
1 広角反射装飾板 2 基板 3 広角反射層 4 透過写真フィルム 5 接着剤 6 透明樹脂層

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に接着剤を用いて不定形の角形ガ
    ラス微粒子を付着して広角反射層を形成し、この広角反
    射層表面に、光を透過し、且つ、任意の模様や色彩を施
    した透過写真フィルムを接着し、更に、この透過写真フ
    ィルム表面に透明樹脂層を密着してなることを特徴とす
    る広角反射装飾板。
  2. 【請求項2】 前記透過写真フィルム上に、光を透過し
    ない塗料を部分的に塗布してなることを特徴とする請求
    項1記載の広角反射装飾板。
  3. 【請求項3】 前記広角反射層と透過写真フィルムとの
    間に所定の間隔の空間を設けてなることを特徴とする請
    求項1又は2記載の広角反射装飾板。
  4. 【請求項4】 前記基板が可撓性部材からなることを特
    徴とする請求項1又は2記載の広角反射装飾板。
  5. 【請求項5】 前記基板の裏面に接着剤を塗布すると共
    に、その表面に離型紙を付着してなることを特徴とする
    請求項4記載の広角反射装飾板。
  6. 【請求項6】 前記基板が磁性体の微粒子を分散した磁
    性体粒子分散ゴムからなることを特徴とする請求項4又
    は5記載の広角反射装飾板。
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