JP3009031U - 富栄養化防止フェンス - Google Patents

富栄養化防止フェンス

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JP3009031U
JP3009031U JP1994013042U JP1304294U JP3009031U JP 3009031 U JP3009031 U JP 3009031U JP 1994013042 U JP1994013042 U JP 1994013042U JP 1304294 U JP1304294 U JP 1304294U JP 3009031 U JP3009031 U JP 3009031U
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JP
Japan
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fence
external force
rope
breaker
eutrophication
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Application number
JP1994013042U
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Inventor
道夫 野辺
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ノダック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】従来の富栄養化防止フェンスは水中部のシート
面積が大きく、また、一体構造のため、水の流れによる
外力が異常に大きくなった場合、外力によってフェンス
本体が破損することが多かった。本考案はフェンスに異
常外力が作用しても、フェンス本体を破損させることの
ない、そして経済的なフェンスを提供する。 【構成】フェンス1の延長方向の適所に、フェンスに異
常張力が作用した時、その張力で破断する強度を持つロ
ープ等で構成されたブレーカー3を設けて、これによっ
てフェンスを連結し、更に、このブレーカーと並行に、
補助ロープ9を連結部の一方端と他方間に亘って架設
し、また、フェンスを構成するシート12は数メートル
巾ののれん式シートとし、これを重ね合わせて所要のフ
ェンス巾となるように構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、貯水池や公園池など生活雑排水の流入等により、富栄養化の起こっ ている貯水池において、貯水池の表層を水密性フェンスで仕切ることにより水質 改善を行うために設置される富栄養化防止フェンスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の富栄養化防止フェンスは、水中部のシート面積が大きく、また、一体構 造のため、水の流れによる外力が異常に大きくなったような場合、外力をまとも に受け、フェンス本体が、外力に耐えきれずに破損してしまうことが多かった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
こうした従来構造の富栄養化防止フェンスは、一度破損すると補修や交換には 多大な時間と費用がかかっていた。 また、異常外力の大きさに耐えうるフェンスの設置は、フェンス自体の強度を 高めるだけでなく、フェンスを係留するアンカーもそれに伴って大きくしなけれ ばならず、大規模な工事を必要とする。 また、フェンスを分割し、これを連結して構成する形成のものであっても、フ ェンスの連結部が完全に切り離されてしまうと、フェンスが池の沿岸に接触した りして破損する。 本考案は、こうした従来の諸欠点を解決するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、フェンスに異常張力が働いた時、その張力によって破断する強度を もつ材質のロープ等により構成されるブレーカーをフェンスの延長方向の適所に 設け、更にこれに、補助ロープを並設し、フェンスに異常張力が作用した時はフ ェンスを適当に開口させ、しかもフェンスが完全に分離しないようにしたもので ある。
【0005】 また、フェンスを構成するシートは、数メートル毎に独立したのれん式のシー トを連ねたものとし、隣り合うシートは、互いに一部が重なるようにし、異常張 力の負担緩和をはかった。
【0006】
【実施例】
図面は本考案の1実施例で、図1はフェンスの中央部に設けた通船ゲートの一 方をブレーカーロープを介してフェンスに連結した例を示すフェンスの要部正面 図、図2はその平面図である。 尚、通船ゲートの他方はフェンスに一体的に結合されている。 図中1はフェンス、2は通船ゲート、3はフェンス1と通船ゲート2とを連結 するブレーカーロープで、通船ゲートを支持する枠体4の側面に突設した連結 用腕5の先端部に設けた支持杆6とフェンス1側の連結金具7の取付環8の間を 連結する。 このブレーカーロープはフェンスに所定以上の異常張力が働けば、破断する強 度のものとなっている。
【0007】 9はブレーカーロープ3に並設した補助ロープで、通船ゲート2の支持枠体4 上に突設した逆L字状杆10に緩巻回され、その1端は枠体4の側面に設けたロ ープ取付座11に、また、他端はフェンス1側の連結金具7に設けた取付環8に それぞれ装着され、ブレーカーロープが破断した場合、補助ロープが展張してフ ェンスが完全分離しないようになっている。
【0008】 図3はフェンス1が正常な状態即ちブレーカーロープ3が破断していない時の フェンスの状態(実線表示)とフェンス1に異常張力が加わりブレーカーロープ 3が破断した時のフェンスの状態(1点鎖線表示)を示す概略図で、矢印は水の 流れる方向(異常張力の加わる方向)を示す。
【0009】 図4はフェンスをのれん式にした例を示すもので、フェンスを構成するシート は数メートル巾のシート12の組み合せでなり、隣り合うシートは相互に一部が 重なりあうようにしたものである。
【0010】 図5は図4のA−A視図でのれん式フェンスの作動状態を示し、1点鎖線表示 は異常外力が加わった場合のフェンスの状態を示す。
【0011】 図1、2の実施例においては、ブレーカーロープ3は、通船ゲート2とフェン ス1との結合部に設けたが、それ以外の場所例えばフェンスの途中に設けてもよ く、環境に合わせて適所を選定すればよい。
【0012】 補助ロープ9は本例では2巻をそのまま並列に使用する例を示したが、フェン スの必要開口長さ等を考慮して、直列に長い1本として用いてもよい。
【0013】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、フェンスに異常外力が加わった場合、 それに対応してブレーカーロープ3が破断し、同時に補助ロープ9が展張してフ ェンスを所定の長さ開口するので、フェンス本体の損傷を防ぎ、また、異常外圧 が解消した場合は、補助ロープ9で、開口両端部を元の位置に引き寄せ、改めて ブレーカーロープを装着すれば修復ができ、従って補修費を最小に抑えることが できる。 フェンス本体の損傷度も少なくすることができるので、施設の耐用年数が長く なる特徴がある。
【0014】 こうしたことは、フェンスにかかる設計外力を小さく設定することができるこ とともなるので、強度の小さい材質、材料のものを使用してフェンスを構成する ことができるという特徴もある。
【0015】 すだれ状のシートによりフェンスを構成することは、フェンスにかかる異常外 力のあたりを適当に軽減することになり、長尺もののシートを使用しないことと 相俟って、フェンスの材料費、組立費を相当に軽減できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】富栄養化防止フェンスの要部正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】フェンスの状態を示す説明図である。
【図4】のれん式フェンスの1部正面図である。
【図5】図4のA−A視図である。
【符号の説明】
1 フェンス 2 通船ゲート 3 ブレーカーロープ 4 枠体 5 連結用腕 6 支持杆 7 連結金具 8 取付環 9 補助ロープ 10 逆L字状杆 11 ロープ取付座 12 シート 13 重錘

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯水池の表層を仕切り、水質改善を目的
    として設置するフェンスにおいて、洪水時等において、
    異常に大きな外力がフェンスに働いた時、フェンス連結
    部に設けたブレーカーが切れるようにしたことを特徴と
    する富栄養化防止フェンス。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフェンスにおいてブレー
    カーに補助ロープを並設し、ブレーカーが作動してフェ
    ンスに異常外力が作用しない程度にフェンス連結部を開
    放するよう連結部の両フェンス間に補助ロープが展張
    し、且つ、フェンスが連結部で完全に分離しないように
    したことを特徴とする富栄養化防止フェンス。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のフェンスにおいて、フェ
    ンスを構成する水密シートを、フェンスの延長方向に向
    って数メートル巾ののれん式シートとし、隣りあうシー
    トは相互に一部重なり合うように構成したことを特徴と
    する富栄養化防止フェンス。
JP1994013042U 1994-09-14 1994-09-14 富栄養化防止フェンス Expired - Lifetime JP3009031U (ja)

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