JP3008954U - 浴槽湯撹拌器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】浴槽においてチェーンに連結してある排水用の
ゴム栓の閉塞を容易に行えるようにすることを目的とす
る。 【構成】浴槽湯撹拌器の握り棒と直角の水平平面板の一
側縁面に下向きの周辺壁を有するＵ字状凹部を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は浴槽における排水用ゴム栓の閉塞を容易にする機能と浴槽又は洗場等 の掃除用ブラシを兼ね備えた浴槽湯撹拌器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

浴槽の排水ゴム栓を開放して排水する場合は、浴槽の上方位置に固定してあり 端末は排水ゴム栓に取着してあるチェーンを引張ることにより簡単にできるもの であるが、逆に該ゴム栓を閉塞する場合は、排水孔が浴槽の底部とか対向底部に ある為直接手が届かず、止むをえずチェーンを把握しゴム栓をチェーンに吊り下 げた状態で閉塞している。しかしこの状態では該ゴム栓は振り子のように揺動す る為閉塞させることは極めて困難であり、遂には浴槽内に足を踏み入れゴム栓を 直接把握して閉塞するという不便がある。特に高齢者や身障者においては、足腰 をかがめて浴槽に踏み入ることは不可能に近い。たとえ健常者であっても浴槽内 で不自然な姿勢を強いられ腰痛などの要因になることがしばしばあるのが実状で ある。またたとえ前記のようにチェーンを把持して閉塞できたとしても、漏洩防 止上、ゴム栓を軽く押圧する必要が迫られる場合もあるが、押し棒など別に用意 しなければならないという煩わしさがある。このような不都合を解消する為の便 利器具は従来の技術には見当らない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前項従来の技術に述べた不便を解消する為、風呂場に付き物の浴槽湯撹拌器（ 通称湯かき棒といわれている）に考案者は着目し、該撹拌器に簡単な改変を加え るだけで誰でも容易にワンタッチでゴム栓の閉塞ができるようにすること及び必 要により閉塞後ゴム栓を上部から押圧もできることを課題として本考案は成され たものである。該浴槽撹拌器にもう一つの機能として浴槽や洗い場等の掃除も出 来る機能も付加する。

【０００４】

【手 段】

浴槽湯撹拌器の握り棒に直角をなす下部の水平平面板の一側縁部の水平方向に Ｕ字状凹部を形成し該Ｕ字状凹部の周縁に周辺壁を下方にめぐらし、該周辺壁の 下面は前記水平板の下面と略一致するようにする。前記Ｕ字状凹部の水平対向縁 部には掃除用ブラシを備えた部材をブラシ延長線が握り棒に略直角になるよう接 着又はビス止め等の方法で固着する。

【０００５】

【作 用】

ゴム栓を浴槽排水孔に閉塞させようとする場合は、該ゴム栓の上面に前記Ｕ字 状凹部の下方を当接しチェーンを握り棒にて緊張把握し、この状態にてゴム栓を 排水孔に閉塞押圧した後チェーンを離し攪拌器全体を側方に移動する。かくする ことによりゴム栓は揺動することなく確実に閉塞できる。また必要により浴槽、 洗い場等を掃除するときは前記ブラシ部材でこれを行い常時は浴槽湯撹拌器とし て用いる。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例について以下図面を参照しながら説明する。図１乃至図７は本 考案を実施した例図を示すもので、まず図２は水平平面板（１）が矩形状のもの で中心にボス（３）が一体に形成され、握り棒（２）がボス（３）に対し接合部 （４）において接着又はねじ込みの形で取着されており、握り棒（２）の全長は 従来品と同等である。図２に示す矩形の水平平面板（１）の長辺片側縁部の中央 にＵ字状凹部（６）が幅寸法約１．５ｃｍ、深さ２ｃｍ乃至３ｃｍに形成してあ り、Ｕ字状凹部（６）の周縁には水平平面板（１）の肉厚と略同等の厚さの周辺 壁（７）が下向きに一体的に構成されている。周辺壁（７）の下方は水平平面板 （１）の下面（８）と略同一面になっている。握り棒（２）は各図の実施例では 断面が円管状であるが円管状のほかＩ形、十形等剛性がある形状のものでもよく 、また長手方向は適宜の接続方法を用いた２分割や３分割としてもよく、これら については本考案の要旨以外であるので従来の技術でよい。次に、前記凹部が形 成されている縁と対向掴の位置にはブラシ部材（９）が図面表示のとおり接着等 で固着されている。ブラシの代りスポンジ等のモップ部材にすることは勿論差支 えない。如上の実施例の使用法を説明すれば、図４においてＵ字状凹部（６）に チェーン付きゴム栓（１１）を挿嵌しチェーンを緊張させながら握り棒と共にチ ェーンを把握して排出孔に差込み戟くゴム栓を押圧してのちチェーンを離せばゴ ム栓は閉塞される。図５は第２実施例の正面図、図６は同平面図であり水平平面 板は円形を呈し（１４）かつ外周の曲率部は上向きになっていてＵ字状凹部（１ ５）はやはり前述図２の場合と寸法、形態は同様であり対向側にブラシを装着す ることも同等である。図１における水平平面板（１）の外縁の屈曲部を上向きに することの図面は省略してあるがやはり実施例に含有されるものである。なお、 第１及び第２実施例における材質は硬質塩化ビニル等の合成樹脂モールド材とす るが木材製とする場合も本考案の要旨を逸脱しない範囲で実施することが出来る 。

【０００７】

【効 果】

本考案の浴槽湯撹拌器は前記のように水平平面板にＵ字状凹部を形成したから 排水ゴム栓を該凹部に挿嵌してゴム栓のチェーンを握り棒で把持するだけで閉栓 できるので高齢者や身障者はもとより健常者においても腰痛を伴うような不自然 な姿勢で閉栓する必要は全くなく、１つの器具で撹拌、閉栓、掃除の機能を具備 しているので風呂用品として一石三鳥の効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の第１実施例の正面図。

【図２】 同平面図。

【図３】 図２のＡＡ断面図。

【図４】 本考案の第１実施例による使用説明の一部断
面正面図。

【図５】 本考案の第２実施例の水平平面板の正面図。

【図６】 同平面図。

【図７】 図５におけるＹ矢視部分図。

【符号の説明】

１ 水平平面板 ２ 握り棒 ３ ボス ４ 接合部 ５ 補強リブ ６ Ｕ字状凹部 ７ 周辺壁 ８ 水平平面板下面 ９ ブラシ部材 １０ 水流孔 １１ ゴム栓 １２ チェーン １３ 浴槽 １４ 円形平面板 １５ Ｕ字状凹部 １６ 周辺壁

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】水平平面板の一側縁部にＵ字状凹部を形成
   し、該Ｕ字状凹部の周縁に厚肉の周辺壁を設け、浴槽の
   ゴム栓の手動閉塞機能を備えたことを特徴とする浴槽湯
   撹拌器。
2. 【請求項２】水平平面板の一側縁部の水平方向に掃除用
   のブラシ部材を具備したことを特徴とする浴槽湯撹拌
   器。