JP3008630U - 衣類乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】衣類を乾燥させるために発生させた熱量を、出
来るだけロスしないようにするため、衣類に接する温風
を透湿性被膜で囲み、水分をその膜の表面から蒸発させ
る様にした衣類乾燥機。 【構成】衣類を入れる高温空間（８）を、透湿性被膜
（２）で囲い、内部に温風発生機（３）から温風を供給
する。外側を外部カバー（５）で包み、透湿性被膜
（２）との間を、送風機（６）からの風を通す、外気通
過部（４）とし、透湿性被膜（２）の表面の水分を運び
去る様な構造とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、衣類に接する温風を透湿性被膜で包み込み、温風の漏出を阻止し ながら、衣類から蒸発する水分を透湿性被膜の表面から、常温の外気を通す事に より除去するようにした、省エネルギー型の衣類乾燥機。

【０００２】

【従来の技術】

従来、温風を使う衣類乾燥機としては、衣類から出た水分を含む温風をそのま ま外部に放出させるものがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これらは、温風の持つ熱エネルギーが、すべて放出され、無駄が大きいという 欠点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

ハンガー（７）で吊した衣類（１）を透湿性被膜（２）で囲い、その内部に高 温空間（８）をつくる。その外側を外部カバー（５）で囲い、透湿性被膜（２） との間に外気通過部（４）を設ける。そして、温風発生器（３）からゆるやかに 温風を透湿性被膜（２）の内部に送り込み、送風機（６）からは、外気通過部（ ４）に風を送り込み、放出口（９）より排出する。

【０００５】

【作用】

温風発生機（３）で発生する温風が透湿性被膜（２）の内部の温度を上昇させ 、衣類（１）から水分を蒸発しやすくする。透湿性被膜（２）に触れた水分は、 選択的に外部にも透過される。そして、内部の高温の空気をそのまま閉じ込めな がら、水分を外気通過部（４）を通過する空気に含ませ、外部に排出する。

【０００６】

【実施例】 以下、本案の実施例について図面を参照して説明する。 （イ）ハンガー（７）に、乾燥すべき衣類を吊すようにし、透湿性被膜（２）で 囲み、高温空間（８）をつくる。 （ロ）高温空間（８）には、内部の温度を上昇させる温風発生機（８）をつなげ る。 （ハ）透湿性被膜（２）の外側を、外部カバー（５）で囲み、外気通過部（４） をつくる。 （ニ）外気通過部（４）に外気を送り込む送風機（６）をつなぎ、外気への出口 として、放出口（９）を設ける。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、衣類の水分を蒸発しやすくため に高温にした空気を、内部に滞留させながら、水分を外部に排出できるため、熱 量の損失が少なく、省エネルギー効果がある。

【０００８】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の断面図である。

【符号の説明】 １ 衣類 ２ 透湿性被膜 ３ 温風発生機 ４ 外気通過部 ５ 外部カバー ６ 送風機 ７ ハンガー ８ 高温空間 ９ 放出口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 衣類（１）を透湿性被膜（２）の内部に
   入れ、温風発生機（３）により、内部を高温の状態に保
   つ。透湿性被膜（２）の外側に外気通過部（４）と外部
   カバー（５）を配し、透湿性被膜（２）の表面の水分
   を、送風機（６）で発生させる風により、外部に放出さ
   せるようにした衣類乾燥機。