JP3008079B2 - 吸蔵された水素原子核の収斂装置 - Google Patents
吸蔵された水素原子核の収斂装置Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/10—Nuclear fusion reactors
Landscapes
- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パラジウム等の水
素吸蔵体に吸蔵された水素原子核を、水素吸蔵体の特定
の部分に収斂させる装置に関する。なお、本明細書にお
いて単に「水素原子核」と記した場合には、重水素原子
核も含むものとする。
素吸蔵体に吸蔵された水素原子核を、水素吸蔵体の特定
の部分に収斂させる装置に関する。なお、本明細書にお
いて単に「水素原子核」と記した場合には、重水素原子
核も含むものとする。
【0002】
【従来の技術】従来、常温核融合を生じさせるための試
みとして、重水を使用した電気分解により、パラジウム
等の水素吸蔵体を陰極としてこれに重水素原子核を吸蔵
させる方法や、重水に代えて重水素ガスを使用して吸蔵
させる方法、更に一旦吸蔵された水素原子核が再び逸出
しないように封じ込める方法などが知られている。しか
し、種々の実験が試みられているものの、未だ常温核融
合の発生を実証し得る方法が見い出されていないのが現
状である。
みとして、重水を使用した電気分解により、パラジウム
等の水素吸蔵体を陰極としてこれに重水素原子核を吸蔵
させる方法や、重水に代えて重水素ガスを使用して吸蔵
させる方法、更に一旦吸蔵された水素原子核が再び逸出
しないように封じ込める方法などが知られている。しか
し、種々の実験が試みられているものの、未だ常温核融
合の発生を実証し得る方法が見い出されていないのが現
状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、常温核融合
を発生させることを当面の目的としているものではない
が、水素吸蔵体に吸蔵された後での水素原子核の集合密
度を向上させ、そのことによって生ずる現象の確認等に
役立てることができる、水素原子核の収斂装置を提供す
ることを目的とする。
を発生させることを当面の目的としているものではない
が、水素吸蔵体に吸蔵された後での水素原子核の集合密
度を向上させ、そのことによって生ずる現象の確認等に
役立てることができる、水素原子核の収斂装置を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の水素原子核収斂
装置の第1の形態は、水素原子核を吸蔵する水素吸蔵体
の一端部の近傍に、収斂用マイナス電極を設置するとと
もに、該水素吸蔵体の周りに収斂用プラス電極を螺旋状
に設置し、収斂用プラス電極から収斂用マイナス電極に
向かって電気力線が収斂する円錐形の電界を形成する。
本発明の水素原子核収斂装置の第2の形態は、水素原子
核を吸蔵する水素吸蔵体の外部の一方側に、収斂用マイ
ナス電極を設置するとともに、他方側に、収斂用マイナ
ス電極を中心とする球面を有する収斂用プラス電極を設
置し、収斂用プラス電極から収斂用マイナス電極に向か
って電気力線が収斂する円錐形の電界を形成する。
装置の第1の形態は、水素原子核を吸蔵する水素吸蔵体
の一端部の近傍に、収斂用マイナス電極を設置するとと
もに、該水素吸蔵体の周りに収斂用プラス電極を螺旋状
に設置し、収斂用プラス電極から収斂用マイナス電極に
向かって電気力線が収斂する円錐形の電界を形成する。
本発明の水素原子核収斂装置の第2の形態は、水素原子
核を吸蔵する水素吸蔵体の外部の一方側に、収斂用マイ
ナス電極を設置するとともに、他方側に、収斂用マイナ
ス電極を中心とする球面を有する収斂用プラス電極を設
置し、収斂用プラス電極から収斂用マイナス電極に向か
って電気力線が収斂する円錐形の電界を形成する。
【0005】本発明の水素原子核収斂装置の第3の形態
は、水素原子核を吸蔵する水素吸蔵体の内部に、絶縁物
を介して収斂用マイナス電極を設置するとともに、水素
吸蔵体の外部に、収斂用マイナス電極を中心とする球面
を有する収斂用プラス電極を設置し、収斂用プラス電極
から収斂用マイナス電極に向かって電気力線が収斂する
円錐形の電界を形成する。
は、水素原子核を吸蔵する水素吸蔵体の内部に、絶縁物
を介して収斂用マイナス電極を設置するとともに、水素
吸蔵体の外部に、収斂用マイナス電極を中心とする球面
を有する収斂用プラス電極を設置し、収斂用プラス電極
から収斂用マイナス電極に向かって電気力線が収斂する
円錐形の電界を形成する。
【0006】
【実施の形態】次に、本発明の実施例を図面を参照して
説明する。
説明する。
【0007】図1は、本発明の第1実施例の水素原子核
収斂装置を、水素原子核吸蔵装置と共に示すモデル図で
ある。水素原子核吸蔵装置は、重水1を入れた反応容器
である電解槽2内に、プラチナ等の金属による吸蔵用プ
ラス電極3と、パラジウム等の水素吸蔵性を有する単一
金属又は合金による吸蔵用マイナス電極4とを対向配置
し、これら両電極3・4に、電解槽2外の図示省略した
電源から絶縁被覆電線5・6を介して直流電圧又はパル
ス状電圧を印加するようになっている。プラス電極3
は、板状又はブロック状であるが、水素原子核を吸蔵す
るマイナス電極4は、Vを上下逆にした断面又は円錐形
で、上端部7が尖っている。
収斂装置を、水素原子核吸蔵装置と共に示すモデル図で
ある。水素原子核吸蔵装置は、重水1を入れた反応容器
である電解槽2内に、プラチナ等の金属による吸蔵用プ
ラス電極3と、パラジウム等の水素吸蔵性を有する単一
金属又は合金による吸蔵用マイナス電極4とを対向配置
し、これら両電極3・4に、電解槽2外の図示省略した
電源から絶縁被覆電線5・6を介して直流電圧又はパル
ス状電圧を印加するようになっている。プラス電極3
は、板状又はブロック状であるが、水素原子核を吸蔵す
るマイナス電極4は、Vを上下逆にした断面又は円錐形
で、上端部7が尖っている。
【0008】本発明の第1実施例の水素原子核収斂装置
は、絶縁被覆された収斂用プラス電極8と、同じく絶縁
被覆された収斂用マイナス電極9と、これら両電極8・
9に絶縁被覆電線10・11を介して電解槽2外から直
流電圧を印加する図示しない電源とからなる。収斂用プ
ラス電極8は、吸蔵用マイナス電極4の周囲を下から上
へ螺旋状に巡りながらこの吸蔵用マイナス電極4を円錐
形に囲むように配置されている。収斂用マイナス電極9
は、球状又は先端(下端)が尖った針状で、吸蔵用マイ
ナス電極4の上端部7の真上の近傍に配置されている。
は、絶縁被覆された収斂用プラス電極8と、同じく絶縁
被覆された収斂用マイナス電極9と、これら両電極8・
9に絶縁被覆電線10・11を介して電解槽2外から直
流電圧を印加する図示しない電源とからなる。収斂用プ
ラス電極8は、吸蔵用マイナス電極4の周囲を下から上
へ螺旋状に巡りながらこの吸蔵用マイナス電極4を円錐
形に囲むように配置されている。収斂用マイナス電極9
は、球状又は先端(下端)が尖った針状で、吸蔵用マイ
ナス電極4の上端部7の真上の近傍に配置されている。
【0009】図1の構成において、水素原子核吸蔵装置
において吸蔵用プラス電極3と吸蔵用マイナス電極4と
に直流電圧又はパルス電圧を印加して重水1の電気分解
を起こすと、電子を放出した重水素原子核がパラジウム
等による吸蔵用マイナス電極4の結晶内に吸蔵され、そ
の吸蔵量は時間の経過につれて増える。吸蔵が充分に行
われた頃を見計らって、水素原子核収斂装置の収斂用プ
ラス電極8とマイナス電極9とに直流電圧を印加する
と、吸蔵用マイナス電極4の周りに円錐形の電界が形成
される。この電界の電気力線は収斂用マイナス電極9へ
収斂し、また吸蔵用マイナス電極4に吸蔵されて電子を
放出した重水素原子核はプラスの電荷を持っているた
め、その吸蔵された重水素原子核は、電気力線に沿って
収斂用マイナス電極9側へ引き寄せられ、吸蔵用マイナ
ス電極4の尖った上端部7へ収斂していく。この上端部
7での重水素原子核の密度は他の部分に比べて非常に高
くなるため、異常熱の発生等が予想される。
において吸蔵用プラス電極3と吸蔵用マイナス電極4と
に直流電圧又はパルス電圧を印加して重水1の電気分解
を起こすと、電子を放出した重水素原子核がパラジウム
等による吸蔵用マイナス電極4の結晶内に吸蔵され、そ
の吸蔵量は時間の経過につれて増える。吸蔵が充分に行
われた頃を見計らって、水素原子核収斂装置の収斂用プ
ラス電極8とマイナス電極9とに直流電圧を印加する
と、吸蔵用マイナス電極4の周りに円錐形の電界が形成
される。この電界の電気力線は収斂用マイナス電極9へ
収斂し、また吸蔵用マイナス電極4に吸蔵されて電子を
放出した重水素原子核はプラスの電荷を持っているた
め、その吸蔵された重水素原子核は、電気力線に沿って
収斂用マイナス電極9側へ引き寄せられ、吸蔵用マイナ
ス電極4の尖った上端部7へ収斂していく。この上端部
7での重水素原子核の密度は他の部分に比べて非常に高
くなるため、異常熱の発生等が予想される。
【0010】図2に、本発明の水素原子核収斂装置の第
2実施例を示す。この水素原子核収斂装置21では、パ
ラジウム等の吸蔵用マイナス電極22を、その一方側の
絶縁層となる基板23上に重ねて支持し、またこの吸蔵
用マイナス電極22上に、その他方側の絶縁層となるカ
バー24を重合させ、更に基板23側に収斂用プラス電
極25、カバー側に収斂用マイナス電極26をそれぞれ
配置し、これら収斂用プラス電極25と収斂用マイナス
電極26とを、基板23と吸蔵用マイナス電極22とカ
バー24とを介して対向させている。基板23及びカバ
ー24は、電気絶縁性でしかも水素原子核を透過しない
材質(セラミック等)となっている。吸蔵用マイナス電
極22は、その一部が基板23及びカバー24に挟まれ
ており、これらに挟まれない突出部分22aのみを反応
容器30内に位置させることにより、この突出部分22
aから重水素原子核を吸蔵するようになっている。
2実施例を示す。この水素原子核収斂装置21では、パ
ラジウム等の吸蔵用マイナス電極22を、その一方側の
絶縁層となる基板23上に重ねて支持し、またこの吸蔵
用マイナス電極22上に、その他方側の絶縁層となるカ
バー24を重合させ、更に基板23側に収斂用プラス電
極25、カバー側に収斂用マイナス電極26をそれぞれ
配置し、これら収斂用プラス電極25と収斂用マイナス
電極26とを、基板23と吸蔵用マイナス電極22とカ
バー24とを介して対向させている。基板23及びカバ
ー24は、電気絶縁性でしかも水素原子核を透過しない
材質(セラミック等)となっている。吸蔵用マイナス電
極22は、その一部が基板23及びカバー24に挟まれ
ており、これらに挟まれない突出部分22aのみを反応
容器30内に位置させることにより、この突出部分22
aから重水素原子核を吸蔵するようになっている。
【0011】収斂用マイナス電極26は、少なくともそ
の先端が点状又は小さい球状をなし、また吸蔵用マイナ
ス電極22にできるだけ近づけるため、カバー24の凹
部27内に配置されている。収斂用プラス電極25は、
収斂用マイナス電極26を中心とする円弧に沿った球面
状となっている。基板23の外側面には、収斂用マイナ
ス電極26を中心とする円弧に沿った球面突部28が設
けられ、収斂用プラス電極25はこの球面突部28に添
えて基板23に固定されている。また、吸蔵用マイナス
電極22の下面、つまり収斂用プラス電極25側の面
に、吸蔵用マイナス電極22の内部中央の一点Oを中心
とする円弧に沿った球面突部29が設けられている。
の先端が点状又は小さい球状をなし、また吸蔵用マイナ
ス電極22にできるだけ近づけるため、カバー24の凹
部27内に配置されている。収斂用プラス電極25は、
収斂用マイナス電極26を中心とする円弧に沿った球面
状となっている。基板23の外側面には、収斂用マイナ
ス電極26を中心とする円弧に沿った球面突部28が設
けられ、収斂用プラス電極25はこの球面突部28に添
えて基板23に固定されている。また、吸蔵用マイナス
電極22の下面、つまり収斂用プラス電極25側の面
に、吸蔵用マイナス電極22の内部中央の一点Oを中心
とする円弧に沿った球面突部29が設けられている。
【0012】図2に示す構成において、収斂用プラス電
極25と収斂用マイナス電極26との間に電圧を印加す
ると、収斂用プラス電極25から収斂用マイナス電極2
6に向かって電気力線が収斂する円錐形の電界が形成さ
れる。突出部分22aから吸蔵用マイナス電極22の結
晶内に吸蔵されて電子を放出した重水素原子核は、プラ
スの電荷をもっているため、収斂用マイナス電極26へ
向かって引き寄せられる。この場合、吸蔵用マイナス電
極22には一点Oを中心とした球面突部29が設けら
れ、この球面突部29は円錐形の電界中にあるため、吸
蔵された重水素原子核は次々に一点Oに向かって収斂し
ていく。
極25と収斂用マイナス電極26との間に電圧を印加す
ると、収斂用プラス電極25から収斂用マイナス電極2
6に向かって電気力線が収斂する円錐形の電界が形成さ
れる。突出部分22aから吸蔵用マイナス電極22の結
晶内に吸蔵されて電子を放出した重水素原子核は、プラ
スの電荷をもっているため、収斂用マイナス電極26へ
向かって引き寄せられる。この場合、吸蔵用マイナス電
極22には一点Oを中心とした球面突部29が設けら
れ、この球面突部29は円錐形の電界中にあるため、吸
蔵された重水素原子核は次々に一点Oに向かって収斂し
ていく。
【0013】図3は本発明の水素原子核収斂装置の第3
実施例を示す。この水素原子核収斂装置31では、それ
から発生する熱に対する安全性を確保するため、吸蔵用
マイナス電極22の突出部分22aを除く大部分が真空
容器40内に収容されている。また、球面突部29の中
心である吸蔵用マイナス電極22の内部中央の一点Oに
収斂用マイナス電極26を位置させるため、吸蔵用マイ
ナス電極22には、球面突部29とは反対側に凹部32
が設けられている。そして、収斂用マイナス電極26
は、絶縁物33に埋設されてこの絶縁物33と共に凹部
32内に着脱可能に配置されている。
実施例を示す。この水素原子核収斂装置31では、それ
から発生する熱に対する安全性を確保するため、吸蔵用
マイナス電極22の突出部分22aを除く大部分が真空
容器40内に収容されている。また、球面突部29の中
心である吸蔵用マイナス電極22の内部中央の一点Oに
収斂用マイナス電極26を位置させるため、吸蔵用マイ
ナス電極22には、球面突部29とは反対側に凹部32
が設けられている。そして、収斂用マイナス電極26
は、絶縁物33に埋設されてこの絶縁物33と共に凹部
32内に着脱可能に配置されている。
【0014】なお、図2に示した第2実施例の水素原子
核収斂装置も、図3の第3実施例と同様に真空容器内に
収容することができる。
核収斂装置も、図3の第3実施例と同様に真空容器内に
収容することができる。
【0015】図2の第2実施例の場合もそうであるが、
基板23での静電誘導によって電荷が生じた場合、その
電荷が、収斂用マイナス電極26に向かう円錐形の電界
を減殺する恐れがある。そこで、これを防止するために
図3の第3実施例では、絶縁物33の回りを囲むリング
状の誘電電荷除去用電極(プラス極)34が吸蔵用マイ
ナス電極22とカバー24との間に配置されている。更
に、水素原子核収斂装置31で発生した熱を電気エネル
ギーに変換して出力する熱電気変換出力器35も真空容
器40内に設けられている。この熱電気変換出力器35
として、本例では真空中でも動作可能な熱電子発電を利
用し、熱電子放射する出力用マイナス電極36とその放
射された熱電子を流入する出力用プラス電極37とを対
向配置している。
基板23での静電誘導によって電荷が生じた場合、その
電荷が、収斂用マイナス電極26に向かう円錐形の電界
を減殺する恐れがある。そこで、これを防止するために
図3の第3実施例では、絶縁物33の回りを囲むリング
状の誘電電荷除去用電極(プラス極)34が吸蔵用マイ
ナス電極22とカバー24との間に配置されている。更
に、水素原子核収斂装置31で発生した熱を電気エネル
ギーに変換して出力する熱電気変換出力器35も真空容
器40内に設けられている。この熱電気変換出力器35
として、本例では真空中でも動作可能な熱電子発電を利
用し、熱電子放射する出力用マイナス電極36とその放
射された熱電子を流入する出力用プラス電極37とを対
向配置している。
【0016】
【発明の効果】本発明による効果は次のとおりである。
収斂用のプラス電極とマイナス電極とが、収斂用プラス
電極から収斂用マイナス電極に向かって電気力線が収斂
する円錐形の電界を形成し、この電界中に水素吸蔵体の
一部が入った状態となるので、水素吸蔵体の結晶内に吸
蔵されて電子を放出した水素原子核は、プラスの電荷を
もっているため、収斂用マイナス電極に強制的に引き寄
せられ、水素吸蔵体内の特定の一部に収斂して次々に押
し込められていくので、その集合密度の変化により発生
する発熱等の現象を確認できる。水素吸蔵体に吸蔵され
た水素原子核を、水素吸蔵体の一点に向かって効率良く
集中させることができる。水素吸蔵体に吸蔵された水素
原子核を、水素吸蔵体外へ逸出しないように両側の絶縁
層で閉じ込めた状態にすると、収斂効率が向上する。収
斂用プラス電極を絶縁層の球面部分に添えて配置するこ
とにより、円錐形の電界を簡単に形成できる。吸蔵され
た水素原子核を収斂させる部分を真空容器内に収容する
と、高熱が発生しても安全である。
収斂用のプラス電極とマイナス電極とが、収斂用プラス
電極から収斂用マイナス電極に向かって電気力線が収斂
する円錐形の電界を形成し、この電界中に水素吸蔵体の
一部が入った状態となるので、水素吸蔵体の結晶内に吸
蔵されて電子を放出した水素原子核は、プラスの電荷を
もっているため、収斂用マイナス電極に強制的に引き寄
せられ、水素吸蔵体内の特定の一部に収斂して次々に押
し込められていくので、その集合密度の変化により発生
する発熱等の現象を確認できる。水素吸蔵体に吸蔵され
た水素原子核を、水素吸蔵体の一点に向かって効率良く
集中させることができる。水素吸蔵体に吸蔵された水素
原子核を、水素吸蔵体外へ逸出しないように両側の絶縁
層で閉じ込めた状態にすると、収斂効率が向上する。収
斂用プラス電極を絶縁層の球面部分に添えて配置するこ
とにより、円錐形の電界を簡単に形成できる。吸蔵され
た水素原子核を収斂させる部分を真空容器内に収容する
と、高熱が発生しても安全である。
【図1】本発明の第1実施例の水素原子核収斂装置を、
水素原子核吸蔵装置と共に示すモデル図である。
水素原子核吸蔵装置と共に示すモデル図である。
【図2】本発明の第2実施例の水素原子核収斂装置の概
要構成図である。
要構成図である。
【図3】本発明の第3実施例の水素原子核収斂装置の概
要構成図である。
要構成図である。
2 電解槽(反応容器) 3 吸蔵用プラス電極 4 吸蔵用マイナス電極(水素吸蔵体) 8 収斂用プラス電極 9 収斂用マイナス電極 22 吸蔵用マイナス電極(水素吸蔵体) 25 収斂用プラス電極 26 収斂用マイナス電極 30 反応容器 40 真空容器
Claims (6)
- 【請求項1】水素原子核を吸蔵する水素吸蔵体の一端部
の近傍に、収斂用マイナス電極を設置するとともに、該
水素吸蔵体の周りに収斂用プラス電極を螺旋状に設置
し、収斂用プラス電極から収斂用マイナス電極に向かっ
て電気力線が収斂する円錐形の電界を形成することを特
徴とする、吸蔵された水素原子核の収斂装置。 - 【請求項2】水素吸蔵体と収斂用プラス電極と収斂用マ
イナス電極とを、水素吸蔵体に水素原子核を吸蔵させる
反応容器内に配置したことを特徴とする請求項1記載
の、水素原子核の吸蔵装置。 - 【請求項3】水素原子核を吸蔵する水素吸蔵体の外部の
一方側に、収斂用マイナス電極を設置するとともに、他
方側に、収斂用マイナス電極を中心とする球面を有する
収斂用プラス電極を設置し、収斂用プラス電極から収斂
用マイナス電極に向かって電気力線が収斂する円錐形の
電界を形成することを特徴とする、吸蔵された水素原子
核の収斂装置。 - 【請求項4】水素吸蔵体の一部を除いたその大部分と収
斂用プラス電極と収斂用マイナス電極とを真空容器内に
収容したことを特徴とする請求項3記載の、吸蔵された
水素原子核の収斂装置。 - 【請求項5】水素原子核を吸蔵する水素吸蔵体の内部
に、絶縁物を介して収斂用マイナス電極を設置するとと
もに、水素吸蔵体の外部に、収斂用マイナス電極を中心
とする球面を有する収斂用プラス電極を設置し、収斂用
プラス電極から収斂用マイナス電極に向かって電気力線
が収斂する円錐形の電界を形成することを特徴とする、
吸蔵された水素原子核の収斂装置。 - 【請求項6】水素吸蔵体の一部を除いたその大部分と収
斂用プラス電極と収斂用マイナス電極とを真空容器内に
収容したことを特徴とする請求項5記載の、吸蔵された
水素原子核の収斂装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8017081A JP3008079B2 (ja) | 1995-01-29 | 1996-01-05 | 吸蔵された水素原子核の収斂装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-31493 | 1995-01-29 | ||
JP3149395 | 1995-01-29 | ||
JP8017081A JP3008079B2 (ja) | 1995-01-29 | 1996-01-05 | 吸蔵された水素原子核の収斂装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08262167A JPH08262167A (ja) | 1996-10-11 |
JP3008079B2 true JP3008079B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=26353552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8017081A Expired - Fee Related JP3008079B2 (ja) | 1995-01-29 | 1996-01-05 | 吸蔵された水素原子核の収斂装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3008079B2 (ja) |
-
1996
- 1996-01-05 JP JP8017081A patent/JP3008079B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08262167A (ja) | 1996-10-11 |
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