JPH072997U - 捕獲端子を使用した常温核融合反応装置 - Google Patents
捕獲端子を使用した常温核融合反応装置Info
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- JPH072997U JPH072997U JP040708U JP4070893U JPH072997U JP H072997 U JPH072997 U JP H072997U JP 040708 U JP040708 U JP 040708U JP 4070893 U JP4070893 U JP 4070893U JP H072997 U JPH072997 U JP H072997U
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/10—Nuclear fusion reactors
Landscapes
- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】電極粒子および磁石群を用いた棒状電極と、こ
の電極間に位置する制御板および捕獲端子を併用するこ
とにより、効率的に常温にて核融合反応を起こすことの
できる反応装置を提供する。 【構成】電解液を満たした容器内において、中央部に立
設される陽極電極と、容器内壁近傍に位置する複数個の
陰極電極を各々設け、容器壁に沿って各陰極電極間に位
置する制御板を設けるとともに、制御板両端部に捕獲端
子を設けて、各々の捕獲端子間に通電することにより、
近接する捕獲端子を互いに異極としたことを特徴とす
る。
の電極間に位置する制御板および捕獲端子を併用するこ
とにより、効率的に常温にて核融合反応を起こすことの
できる反応装置を提供する。 【構成】電解液を満たした容器内において、中央部に立
設される陽極電極と、容器内壁近傍に位置する複数個の
陰極電極を各々設け、容器壁に沿って各陰極電極間に位
置する制御板を設けるとともに、制御板両端部に捕獲端
子を設けて、各々の捕獲端子間に通電することにより、
近接する捕獲端子を互いに異極としたことを特徴とす
る。
Description
【0001】
この考案は、電子および陽子を捕獲するための端子を設けた常温核融合反応装 置に関する。
【0002】
従来より、世界各国において常温核融合装置が研究されているが、重水を用い た電解液中の電極間に通電し、陰極にて発生する重水素を水素吸蔵性質を有する 合金内に過密に吸蔵させて反応させるものが主流を占め、本案にて示すように、 吸蔵された重水素の反応により生ずる電子および陽子を電場により捕獲して、残 る中性子を反応に利用する方式の装置は現在のところ見当たらない。
【0003】
核融合反応は、莫大なエネルギーを廃棄物なしで取り出すことができるため、 以前より夢のエネルギー源として研究されてきた。 従来はプラズマ利用方式やレーザー利用法のみであったが、最近では常温にて 反応を起こさせる常温核融合が注目されている。 これは重水を電気分解して発生する重水素をパラジウムなどの水素吸蔵性質を 有する金属内に過剰に吸蔵させ、通常は同極のために反発して結びつくことのな い原子核を融合させて、このときに発生する多量の熱を利用しようとするもので ある。しかし現時点ではこの方法は再現性その他に難があり、この解決法が研究 されている。また、電気分解を用いずに反応させた例も報告されている。 これは、重水素を直接に金属内に吸収させ、この吸収された重水素が金属内よ り外部に放出されるときに起こる融合反応を利用しようとするものである。 本案は、以上記した電気分解による反応と、吸蔵された重水素の放出時の反応 の双方を利用することにより、反応率を高めることのできる装置を得ることを目 的としたものである。
【0004】
課題を解決するための手段として、本案は粉末状電極材および磁場を併用した 棒状電極と、各電極間に配置される捕獲端子を使用する構成とした。すなわち、 電解液を満たした容器内において、中央部に立設される陽極電極と、容器内壁近 傍に位置する複数個の陰極電極を各々設け、容器壁に沿って各陰極電極間に位置 する制御板を設けるとともに、制御板両端部に捕獲端子を設けて、各々の捕獲端 子間に通電することにより、近接する捕獲端子を互いに異極とする。 本案は以上の構成よりなる捕獲端子を使用した常温核融合反応装置である。
【0005】
本案を使用するには、まず重水を主成分とする電解液をケース内に注入する。 次に、棒状電極(陽極および陰極)間に通電すると、重水が電気分解されて陽 極に酸素、陰極に重水素が発生する。発生した重水素は、棒状電極内のパラジウ ムによる粉末状の電極粒子に吸蔵される。この状態を続けて重水素吸蔵量が飽和 状態に近付くと、重水素原子核が互いにぶつかり合い、ついには融合して核融合 反応が発生して多量の熱を放出する。 このときの反応にはいくつかのパターンがあると考えられているが、その主要 なものは次のようである。 図3において、Pは陽子(プロトン)、Nは中性子(ニュートロン)を示す。 反応は陽子と中性子が結合した重水素原子核二つが互いに結合して、陽子2個 と中性子1個よりなるヘリウム3原子核となり、余った中性子1個が放出される ものである。反応は陽子1個と中性子2個が結合したトリチウム(三重水素) が生れ、余分の陽子1個が放出される。
【0006】 従来からの常温核融合では、前記反応により放出された陽子および中性子は利 用されない。これに対し、本案はこれら粒子の再利用を考えたものである。 電気分解による重水素が合金内に十分吸蔵された段階において、陰極側の棒状 電極内の電極棒(銅−ジルコニウム合金)を引き抜き、酸化タングステン単結晶 による電極棒に代えてパラジウム粉末内に挿入固定した後、電極間に通電する。 この酸化タングステン単結晶は電気抵抗値が大きく、抵抗による発熱が生じて 吸蔵されている重水素を外部に放出することとなり、この時に核融合反応を発生 させる。これは、水素吸蔵合金は吸蔵時に発熱し、放出時に吸熱する性質を利用 したものである。 そして、各捕獲端子間に通電するが、接近した端子間は互いに異極となってい る。反応により発生した陽子および中性子、電子が重水中に放出されるが陽の電 荷を持つ陽子をマイナス端子にて吸引し、陰の電荷を持つ電子をプラス端子にて 吸引し、残った中性子を重水素原子核に衝突させて、前記説明の融合を起こさせ るものである。なお制御板はこの粒子の通路としての役割を有するものである。
【0007】
以下、本案の実施例について説明する。 図1〜図2において、1は上部開放有底の略正三角形状のケースで、鉛ガラス 製であり、全面にテフロンコーティングが施されている。このテフロンは耐薬品 性および電気絶縁性に優れた効果を示し、本装置反応の安定度を増すために用い ている。2はこのケース上部に設けた段部に挿入係止される蓋で、電極を貫通さ せるための穴が4か所設けられており、ケース同様の材質である。 3は棒状電極で、先に出願した磁場反応電極と同じものである。 この電極は、筒状の多孔質ガラス製円筒体内に粉末状の電極粒子を充填させ、 円筒体上部に螺合されるキャップ状の保持部に保持される細棒状の電極棒をこの 粒子内に位置させ、環状磁石を組み合わせた磁石群を複数個円筒体外周に設けて 反応を促進させるものであり、陽極には白金、陰極にはパラジウムが電極粒子と して使用される。 そしてケース頂点近傍の3か所に陰極、中央に陽極の棒状電極が各々固定され る。4は制御板で、陽極電極を取り囲むようにケース内底に固定され、反応によ り電極より放出される各粒子の方向を制御するものであり、鉛ガラス板表面をテ フロンコーティングしたものである。 5はカーボン繊維を網状に形成してなる捕獲端子で、制御板の両端部に設けら れる。この捕獲端子には電位がかけられ、プラス電位がかかると電子捕獲端子と なり、マイナス電位がかかると陽子捕獲端子となるものである。 そして、ケース内には重水を主成分とする電解液が適量注入される。
【0008】 本装置の作用については、前項にて記したとおりであるが、本例は捕獲端子に 網状のカーボン繊維を用いて各粒子を捕獲しやすくしている。 本例にて使用する棒状電極は、磁石群を使用しており、この磁石群に用いる磁 石は互いに同極が接するように構成し、また各磁石群の相対する極性は異極とし て、吸引・反発の両磁場が生じて、この磁場内の重水素分子を微細化してより反 応を促進させる役割を有するものである。 なお、本装置に使用した捕獲端子の別の用法として、ゼロ電位の蓄電池もしく は大地に各捕獲端子を接続して、ちょうど電位をアースするのと同様の状態に導 き、粒子をケース外へ誘いだすようコントロールする方法も考えられる。 また、本装置は三角形状であるが、他の多角形状において適当数の電極を使用 しても同様の効果が得られるものである。
【0009】
本案は下記の効果を有する。 (a)粉末状の電極粒子を内蔵する電極を使用するので、重水素の吸蔵速度を速 めることができる。 (b)磁石群により得られる吸引・反発双方の磁場内にて反応させるため、各分 子が微細化して反応率を高めることができる。 (c)捕獲端子を陰極近傍に配置しているため、放出された粒子を反応に再利用 することができる。 以上のごとく、従来法に比べて反応効率を高めることのできる装置を得ること ができるものである。
【図1】本案の蓋を除去した状態の平面図(図中の小+
−は極性表示である)
−は極性表示である)
【図2】本案のA−A断面における内部構造説明図
【図3】核融合反応説明図
【図4】本案の棒状電極の内部構造図
1 ケース 2 蓋 3 棒状電極 4 制御板 5 捕獲端子 30 円筒体 31 保持部 32 磁石群 33 電極棒 34 電極粒子
Claims (2)
- 【請求項1】電解液を満たした容器内において、中央部
に立設される陽極電極と、容器内壁近傍に位置する複数
個の陰極電極を各々設け、容器壁に沿って各陰極電極間
に位置する制御板を設けるとともに、制御板両端部に捕
獲端子を設けて、各々の捕獲端子間に通電することによ
り、近接する捕獲端子を互いに異極としたことを特徴と
する捕獲端子を使用した常温核融合反応装置。 - 【請求項2】各々の捕獲端子を通電せずにゼロ電位の蓄
電池または大地にアースしてなる請求項1記載の捕獲端
子を使用した常温核融合反応装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP040708U JPH072997U (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 捕獲端子を使用した常温核融合反応装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP040708U JPH072997U (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 捕獲端子を使用した常温核融合反応装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH072997U true JPH072997U (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=12588084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP040708U Pending JPH072997U (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 捕獲端子を使用した常温核融合反応装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072997U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5473956U (ja) * | 1977-11-05 | 1979-05-25 |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP040708U patent/JPH072997U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5473956U (ja) * | 1977-11-05 | 1979-05-25 |
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