JP3008047B2 - ボンベバルブ用ガス充填装置 - Google Patents

ボンベバルブ用ガス充填装置

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JP3008047B2
JP3008047B2 JP03315449A JP31544991A JP3008047B2 JP 3008047 B2 JP3008047 B2 JP 3008047B2 JP 03315449 A JP03315449 A JP 03315449A JP 31544991 A JP31544991 A JP 31544991A JP 3008047 B2 JP3008047 B2 JP 3008047B2
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gas
valve
cylinder
gas filling
check valve
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雅克 河原
光則 酒井
輝夫 羽鳥
光正 籠本
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Neriki Valve Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボンベバルブからガ
スボンベ内へガスを充填する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のボンベバルブは、弁箱
の脚部下面に開口させたガス入口穴をガス入口路と止め
弁座と止め弁室とを順に介してガス出口穴に連通させ、
その止め弁室に挿入した止め弁体をハンドル車によって
止め弁座に開閉操作可能に構成してある。
【0003】上記ボンベバルブでは、空になったガスボ
ンベにガスを充填する作業が次の手順でなされる。ま
ず、ハンドル車を緩め側へ回転操作して止め弁体を開け
る。次いで、ガス出口穴にガス充填金具をネジ嵌合させ
てガスを充填する。ガス充填が終了した後、ハンドル車
を締め側へ回転操作して止め弁体を閉じる。引き続い
て、ガス充填金具をガス出口穴から取り外すのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ボンベバルブで
は、ガス充填の際に、ハンドル車を緩め側と締め側とに
2度も回転操作する必要があるので、その回転操作に手
間がかかり、ガス充填作業の能率が悪いという問題があ
った。
【0005】上記の問題点を解消するために、本発明者
たちは、本出願人の提案に係わる実公昭49−4395
1号公報に記載の技術を利用することを先に考えた。そ
の技術とは、弁箱の途中高さ部からガス受入ノズルを横
向きに突設し、そのガス受入ノズルに開口させたガス受
入穴をガス受入路を経てガスボンベ内に連通させ、上記
ガス受入ノズルの先端の雄ネジ部に、市販の両側逆止弁
付き急速継手のプラグをネジ止め固定し、その急速継手
のソケットをガス充填用高圧ホースの先端部に固定した
ものである。そして、ガス充填時には、高圧ホース側の
ソケットをバルブ側のプラグに接続する。すると、これ
らソケットとプラグとに内蔵した2つの逆止弁体が互い
に突き合わされて開弁するのである。
【0006】しかし、この従来技術は、プラグにソケッ
トを接続することによって2つの逆止弁体を開弁させる
構造であるため、次の問題が新たに生じる。回収されて
きたガスボンベ内の残ガスの圧力が大きい場合には、そ
のプラグ内の逆止弁に作用する残ガスの閉弁力に抗して
ソケットを接続しなければならず、その接続操作に大き
な力が必要なので、ガス充填作業の能率を低下させる。
また、ボンベへのガス充填の終了後に上記ソケットをプ
ラグから分離する時には、ボンベ内の充填ガスの圧力が
作用したままでその分離操作が行われることになる。こ
のため、急速継手の分離操作に大きな力が必要であり、
その操作が非常に困難となって、ガス充填作業の能率を
さらに低下させる。本発明の目的は、ガス充填作業を能
率良く行なえるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、ガス充填装置を次のように構成
した。例えば、図1から図5に示すように、ボンベバル
ブ3の弁箱4の脚部下面5aをガス入口路11と止め弁
座12と止め弁室13とを順に経てガス出口穴8に連通
させ、その止め弁室13に挿入した止め弁体16を開閉
操作手段20によって上記の止め弁座12に開閉操作可
能に構成し、上記の脚部下面5aを逆止弁室28と逆止
弁座27とを経てガス受入穴10に連通させ、これら逆
止弁室28と逆止弁座27とガス受入穴10とを直線状
に形成し、上記の逆止弁室28に逆止弁体30を開閉移
動自在に挿入して、その逆止弁体30を逆止バネ31に
よって逆止弁座27に閉弁弾圧し、上記のガス受入穴1
0の周壁9にガス充填金具34を連結可能に構成して、
そのガス充填金具34のガス充填路39の前部分に係合
操作用シリンダ穴43を設け、そのシリンダ穴43に筒
状の係合操作用ピストン44を第1封止部材45を介し
て前後方向へ保密移動自在に挿入し、 上記のピストン4
4を前向きに弾圧する前進バネ47を設け、そのピスト
ン44の前寄り部分と前記ガス受入穴10の周壁9との
間に第2封止部材50を設け、前記の第1封止部材45
の封止径寸法Dを上記の第2封止部材50の封止径寸法
dよりも大きい値に設定し、 上記ガス充填金具34に、
前記の逆止弁体30に対面する開弁具35とその開弁具
35を進退操作する操作手段55とを設けて、上記の開
弁具35を前記ピストン44の筒孔44aに挿入したも
のである。
【0008】なお、上記の操作手段55は、流体圧シリ
ンダで構成することが好ましいが、電磁駆動式に構成し
てもよく、ネジ推力を利用したものであってもよい。ま
た、前記ガス受入穴10の周壁9の封止部分としては、
そのガス受入穴10の外端面25aや内周面や奥底面な
どが考えられる。
【0009】
【作用】上記のガス充填装置は、例えば、図1と図2及
び図4に示すように、次のように作用する。ガスボンベ
1は、ガスを残して回収されてきた状態では、開閉操作
手段20によって止め弁体16を止め弁座12に閉止接
当させてある。
【0010】上記ボンベ1へフレッシュガスを充填する
前に、まず、そのボンベ1内の残ガスをブローする。即
ち、ボンベバルブ3のガス受入穴10の周壁9にガス充
填金具34の先端部を保密状に取り付ける。次いで、そ
のガス充填金具34の操作手段55に流体圧力や人力を
加えて、開弁具35を左側へ進出駆動する。すると、そ
の開弁具35が、ボンベ1内の残圧と逆止バネ31の弾
圧力とに抗して逆止弁体30を逆止弁座27から離間さ
せる。すると、ボンベ1内の残ガスが、ガス入口路11
から逆止弁室28とガス受入穴10とガス充填金具34
のガス充填路39とを順に経て外部へブローされる。
【0011】上記ブロー工程の終了後、ガス充填金具3
4のガス充填路39へフレッシュガスを供給していく。
すると、ガス充填路39に流入してきたフレッシュガス
は、ガス受入穴10から逆止弁室28とガス入口路11
とを順に経てガスボンベ1へ充填される。上記のガス充
填の開始時には、前進バネ47の弾圧力によって係合操
作用ピストン44を介して第2封止部材50を前記ガス
受入穴10の周壁9に気密状に接当できるので、ガス充
填時の初期シールが良好である。 しかも、ガス充填中に
は、第1封止部材45の封止径寸法Dに対応する受圧力
と第2封止部材50の封止径寸法dに対応する受圧力と
の差力が上記ピストン44に作用して、そのピストン4
4を介して上記の第2封止部材50をガス受入穴10の
周壁9に強力に保持できるので、ガス漏れを確実に防止
できる。
【0012】上記ガス充填が終了すると、前記の操作手
段55を復帰操作して開弁具35を右側へ後退駆動す
る。すると、逆止バネ31の弾圧力によって逆止弁体3
0が逆止弁座27に閉止接当して、ボンベ1内のフレッ
シュガスがガス入口路11からガス受入穴10へ漏れ出
るのを阻止する。次いで、ガス充填金具34のガス充填
路39内の圧抜きを行い、この状態でボンベバルブ3か
らガス充填金具34を取り外すのである。
【0013】なお、前記のボンベ1内の残ガスのブロー
の後に真空引きを行ってそのボンベ1内の不純ガスを吸
引した場合には、充填したフレッシュガスをさらに高純
度に保てる。
【0014】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成され作用す
ることから次の効果を奏する。回収されてきたボンベ内
にガスが残っている場合であっても、まず、ボンベバル
ブにガス充填金具を接続し、その後、残圧が作用してい
る逆止弁を開弁具によって開弁操作すればよいので、ガ
ス充填金具の接続時にその金具にボンベ残圧が作用しな
くてすむ。このため、上記ガス充填金具は、軽く接続で
き、その操作が容易である。また、フレッシュガスの充
填時には、そのガスは充填金具からガス受入穴と逆止弁
室とガス入口路とを順に経てガスボンベに供給されるの
で、開閉操作手段で止め弁体を開閉操作する必要がなく
なり、ガス充填作業を能率良く行える。そのうえ、上記
のガス充填の開始時には、前進バネの弾圧力によって係
合操作用ピストンを介して第2封止部材をガス受入穴の
周壁に気密状に接当できるので、ガス充填時の初期シー
ルが良好である。しかも、ガス充填中には、第1封止部
材の封止径寸法に対応する受圧力と第2封止部材の封止
径寸法に対応する受圧力との差力が上記ピストンに作用
して、そのピストンを介して上記の第2封止部材をガス
受入穴の周壁に強力に保持できるので、ガス漏れを確実
に防止できる。
【0015】さらに、ボンベへのガス充填が終了する
と、逆止弁体が逆止バネによって閉弁してガス入口路か
らガス受入穴への逆流を阻止するので、ガス充填金具を
圧抜きした状態でバルブから取り外すことが可能とな
る。このため、その充填金具を軽い力で取り外すことが
でき、ガス充填作業がさらに容易となる。なお、開弁具
によって逆止弁体を強制開弁させた状態でフレッシュガ
スを充填する場合には、逆止バネのクラッキング圧力に
よる圧力低下がなくなるので、その分だけガスボンベ内
の充填圧力を高められる。
【0016】なお、請求項2の発明に示すように、前記
の第2封止部材50を、前記ピストン44の前寄り部分
の端面と前記ガス受入穴10の封止用外端面25aとの
間に設けた場合には、次の作用効果を奏する。 ボンベバ
ルブにガス充填金具を保密状に接続する際に、上記の封
止用外端面に上記ピストンの前寄り部分の端面を軸心方
向へ接当させるだけでよいので、周面嵌合式のシール構
造の場合と比べると接続操作時に上記の第2封止部材が
損傷しにくくなり、上記ガス充填金具を長期間にわたっ
て良好に使用できる。
【0017】
【実施例】図1から図6は、本発明の一実施例を示して
いる。まず、ボンベバルブの構造を図2と図3とで説明
する。図2は縦断面図で、図3は図2のIII−III線矢視
図である。
【0018】ガスボンベ1の首部2にボンベバルブ3の
弁箱4の脚部5がネジ止め固定される。その脚部5の下
面5aにガス入口穴6が下向きに開口され、弁箱4の上
寄り部から左向きに突設したガス出口ノズル7にガス出
口穴8が開口される。また、その弁箱4の中間高さ部か
ら右向きに突設したガス受入ノズル9にガス受入穴10
が開口される。
【0019】なお、上記ガスボンベ1及びボンベバルブ
3は、最高使用圧力が約300kgf/cm2の圧縮ガスを貯蔵可
能に構成してある。また、上記のボンベ首部2に設けた
雄ネジ部2aに保護キャップ(図示せず)を上側からネジ
止め固定することにより、ガスボンベ1の転倒時や他物
の衝突時にボンベバルブ3を保護できるようになってい
る。
【0020】上記ガス入口穴6が、ガス入口路11・止
め弁15の止め弁座12と止め弁室13・ガス出口路1
4を順に介してガス出口穴8に連通される。止め弁室1
3に挿入した止め弁体16は、弁蓋17に挿入した弁棒
18とハンドル車19とからなる開閉操作手段20によ
って止め弁座12に開閉操作される。
【0021】また、前記ガス受入穴は10は、ガス入口
路11の途中部に直交するガス受入路22を介してガス
入口穴6に連通される。このガス受入路22に逆止弁2
3が装着される。即ち、ガス受入路22に保密状に固定
したカセット筒25内に、逆止弁座27と逆止弁室28
とが上記ガス受入穴10に対して直線状に順に設けられ
る。その逆止弁室28は、上記のガス入口路11とガス
受入路22との交差部分に形成されている。上記の逆止
弁室28に装着した逆止弁体30を逆止バネ31によっ
て逆止弁座27に閉弁弾圧してある。上記ガス受入穴1
0の周壁であるガス受入ノズル9には、ガス充填金具3
4の前端(図2上で左端)の被支持部Bを係脱自在に支持
する支持部Aを設けてある。上記ガス充填金具34の開
弁具35を上記ガス受入穴10を通って上記の逆止弁体
30に対面可能に構成してある。
【0022】上記ボンベバルブ3は次のように作動す
る。ガスボンベ1内にガスを貯蔵した状態では、ハンド
ル車19によって止め弁体16を止め弁座12に閉止接
当させてある。また、ガス入口路11内のガス圧力と逆
止バネ31の弾圧力とによって逆止弁体30が逆止弁座
27に閉止接当することにより、ガス入口路11内のガ
スがガス受入穴10へ漏れ出ることを防止してある。ガ
スボンベ1からのガス取出し時には、ハンドル車19に
よって止め弁体16を止め弁座12から離間させる。す
ると、図2中の二点鎖線矢印で示すように、ガスボンベ
1内のガスが、ガス入口穴6からガス入口路11・止め
弁室13・ガス出口路14とを順に経てガス出口穴8か
ら取り出される。
【0023】次に、前記のガス充填金具34を図1及び
図4と図5で説明する。図1は、上記ボンベバルブ3に
ガス充填金具34を固定した状態を示す縦断面図であ
る。図4は上記ガス充填金具34の別の断面図を示し、
図5は図4のV−V線矢視図である。
【0024】ケーシング38の中心部には左右方向へ延
びるガス充填路39が形成される。そのガス充填路39
の一端がケーシング周面40のガス充填穴41に連通さ
れ、ガス充填路39の他端がケーシング左端面に開口さ
れる。そのガス充填路39の左部分に設けた係合操作用
シリンダ穴43に、係合操作用ピストンである筒状の第
1ピストン44をOリング製の第1封止部材45を介し
て左右方向へ保密移動自在に挿入してある。上記の第1
ピストン44の右外側に第1駆動室46を形成するとと
もに、その第1駆動室46に上記第1ピストン44を左
向きに弾圧する前進バネ47を装着し、その第1ピスト
ン44の前進移動を止め輪48によって阻止してある。
【0025】また、上記の第1ピストン44の左端面に
はOリング製の第2封止部材50を嵌着して、その第2
封止部材50を前記ボンベバルブ3のカセット筒25の
封止用外端面25aに封止接当させるように構成してあ
る。さらに、図4に示すように、前記の第1封止部材4
5の封止用外径寸法(封止径寸法)Dを上記の第2封止部
材50の封止用外径寸法(封止径寸法)dよりも大きい値
に設定してある。
【0026】上記第1ピストン44の筒孔44a内にロ
ッド状の開弁具35の左部を左右方向へ移動自在に挿入
するとともに、その開弁具35の右部を押えボルト52
及びOリング53とによって上記ケーシング38に左右
方向へ保密移動自在に支持してある。上記の開弁具35
は、上記ケーシング38の右部に固定した空気圧式操作
手段55によって左右方向へ操作される。この操作手段
55は、ケーシング38の右部に固定したシリンダバレ
ル56に第2ピストン57を挿入してなる。その第2ピ
ストン57の右側に第2駆動室58を形成するとともに
第2ピストン57の左側に復帰バネ59を装着してあ
る。その第2ピストン57に開弁具35の右端部をネジ
止め固定してある。
【0027】前記シリンダ穴43の周壁の左部に、前記
ボンベバルブ3の支持部Aに支持される被支持部Bが設
けられる。上記の支持部Aは、前記の図1と図3に示す
ように、ガス受入ノズル9の先端部に形成されており、
周方向に所定の間隔をあけて径方向の外側へ突設した4
つの係止壁68と、これら隣合う係止壁68・68の間
に形成した挿通溝67とで構成される。これら挿通溝6
7及び係止壁68の左側に周溝69を全周にわたって形
成してある。
【0028】上記の被支持部Bは、左向きに突出する4
つのL字状凸部分61と右向きに退入する4つの凹部分
62とを周方向へ交互に設けてなる。そのL字状凸部分
61は、径方向の内側へ突出する被係止壁63と、径方
向の外側へ退入する旋回許容溝64とを左右に連ねて構
成してある。
【0029】前記ケーシング周面40には、係合ロック
用の筒状操作具71が、2つのガイドピン72及びガイ
ド溝73を介して、左右方向へ摺動自在に外嵌される。
上記の操作筒71の左部から2つのロック具77が前記
ケーシング凹部分62に嵌入する位置へ突設される。こ
のロック具77をロック用バネ78によってケーシング
38から左向きに弾圧してある。上記ケーシング凹部分
62には、ロック具77の右向き移動を許容する退入溝
79を設けてある。
【0030】上記のガス充填金具34は、ガスボンベ1
へのガス充填作業時に次のように使用される。ガス充填
に先立って、ガス充填金具34をガスボンベ1のガス受
入ノズル9に連結する。即ち、図1に示すように、ケー
シング38の被係止壁63をガス受入ノズル9の挿通溝
67に挿通して周溝69内に突入させると、図4の二点
鎖線図に示すように操作具71及びロック具77が係止
壁68によって右側へ退入される。
【0031】次いで、ケーシング38を約45度だけ旋
回させると、被係止壁63が係止壁68によって右側か
ら受け止められるとともに、ロック具77が挿通溝67
に対面する。これと同時に、そのロック具77がロック
用バネ78の弾圧力によって挿通溝67内に突入する。
これにより、ケーシング38の旋回がロックされて、ガ
ス充填金具34がノズル9から脱落することを防止でき
る。
【0032】次に、ガスボンベ1へのガス充填作業を図
1で説明する。まず、操作手段55の第2駆動室58へ
圧縮空気を供給する。すると、第2ピストン57を介し
て開弁具35が左向きに駆動されて、その開弁具35が
ガスボンベ1内の残圧と逆止バネ31の弾圧力とに抗し
て逆止弁体30を逆止弁座27から離間させる。する
と、ボンベ1内の残ガスが、ガス入口路11及びガス受
入路22とガス充填金具34のガス充填路39とを経て
ガス充填穴41から排出される。引き続いて、ガス充填
金具34のガス充填穴41から真空引き作業を行う。す
ると、ガスボンベ1内に残留している不純ガスが上記と
同じ経路で排出される。
【0033】その後、ガス充填金具34のガス充填穴4
1からガス充填路39へフレッシュガスを供給してい
く。すると、第1封止部材45の封止用外径寸法Dに対
応する受圧力と第2封止部材50の封止用外径寸法dに
対応する受圧力との差力によって、第1ピストン44が
左向きに押圧され、その第1ピストン44が第2封止部
材50を介してカセット筒25の封止用外端面25aに
封止接当する。そして、ガス充填路39に流入してきた
フレッシュガスは、逆止弁室28からガス入口路11を
経てガスボンベ1へ充填される。
【0034】上記ガス充填が終了すると、第2駆動室5
8から圧縮空気を排出する。すると、復帰バネ59によ
って開弁具35が後退し、逆止弁体30が逆止バネ31
によって閉弁する。この状態でガス充填路39内のガス
を充填穴41から逃して、ガスボンベ1からガス充填金
具34を取り外すのである。
【0035】上記の取外し操作は次のようになされる。
まず、図4中の二点鎖線図に示すように操作具71の操
作部分81を右向き押圧して、挿通溝67からロック具
77を抜き取る。この状態で、ケーシング38を約45
度だけ旋回させ、被係止壁63を挿通溝67を通して右
側へ抜取るのである。
【0036】上記構成のガス充填金具34は次の長所を
備える。ボンベバルブ3にガス充填金具34を保密状に
接続するにあたり、ガス受入ノズル9の封止用外端面2
5aに第1ピストン44の先端面を軸心方向へ接当させ
るだけでよいので、周面嵌合式シール構造の場合と比べ
ると接続操作時の封止部材50の傷みが起こりにくい。
【0037】また、フレッシュガスの充填前には、前進
バネ47の弾圧力によって第1ピストン44を介して第
2封止部材50をボンベバルブ3の外端面25aに押圧
するとともに、その前進バネ47の弾圧力によって第1
ピストン44を介してケーシング38の取付け姿勢を真
っすぐに保持できるので、ガス充填時の初期シールが良
好である。
【0038】上記ボンベバルブ3とガス充填金具34を
利用したガス充填システムを図6で説明する。ガス充填
所に設置したガスヘッダー83に約20個のヘッダー元
弁84を設けて、各ヘッダー元弁84を高圧ホース85
と前記ガス充填金具34とを順に経てガスボンベ1のボ
ンベバルブ3に接続可能に構成する。このガスヘッダー
83の左端部には、ブロー用元弁86と真空引き用元弁
87と充填用元弁88とを接続してある。これら4種類
の元弁84・86・87・88は、常時閉形の空圧操作
弁で構成されている。なお、初期状態では、全ての操作
用電磁弁89・90・91・92・93が排出位置に切
換えられているため、上記の全ての元弁が閉じられてい
る。また、ヘッダー用元弁84は、ボンベバルブ3が接
続されてないものについては開き操作できないように構
成してある。操作エアーラインMには、フィルタ95と
減圧弁96・96とルブリケータ97・97とが順に設
けられる。
【0039】ガスが残っている状態で回収されてきたボ
ンベ1へ高純度のフレッシュガスを充填する作業は、残
ガスのブロー工程・ボンベ内の真空引き工程・ガス充填
工程の順でなされる。
【0040】上記ガスブロー工程は次の手順でなされ
る。まず、ヘッダー用電磁弁89を供給位置に切換えて
ヘッダー元弁84を開くとともに、ブロー用電磁弁90
を供給位置に切換えてブロー用元弁86を開く。次い
で、金具用電磁弁91を供給位置へ切換える。すると、
空圧式操作手段55によって駆動された開弁具35がボ
ンベ1内の残圧に抗して逆止弁23を強制的に開弁す
る。これにより、ボンベ1内の残ガスが、ガス充填金具
34・ヘッダー用元弁84・ブロー用元弁86を順に経
てブローラインUへ排出される。
【0041】引き続いて、真空引き工程が次の手順でな
される。上記ブロー用電磁弁90を排出位置に切換えて
ブロー用元弁86を閉じるとともに、真空引き用電磁弁
92を供給位置に切換えて真空引き用元弁87を開く。
すると、真空引きラインVの終端部に設けた真空ポンプ
(図示せず)によって、ボンベ1内に残留する不純ガスが
吸引される。
【0042】次いで、ガス充填工程が次の手順でなされ
る。上記の真空引き用電磁弁92を排出位置に切換えて
真空引き用元弁87を閉じるとともに、充填用電磁弁9
3を供給位置に切換えて充填用元弁88を開く。する
と、充填ラインWの始端部に接続した高圧タンク(図示
せず)内のフレッシュガスが、充填用元弁88・ガスヘ
ッダー83・ヘッダー元弁84・ガス充填金具34を順
に経て、ボンベ1へ充填されていく。その充填が終了す
ると、金具用電磁弁91を排出位置に切換えて開弁具3
5を後退させる。すると、ボンベバルブ3の逆止弁23
が自動的に閉弁する。なお、上記の金具用電磁弁91を
ガス充填工程の開始時から排出位置に切換えてガス充填
金具34の開弁具35を後退復帰しておいてもよい。こ
の場合、充填するフレッシュガスの圧力によって逆止弁
23が自動的に開弁される。
【0043】最後に、充填用元弁88を閉じるとともに
ブロー用元弁86を開けて、ガス充填金具34からガス
ヘッダー83までを圧抜きする。その後、ボンベバルブ
3からガス充填金具34を取り外すのである。
【0044】なお、上記の各元弁は空圧操作式のものに
代えて、電磁弁や電動弁で構成してもよい。また、上記
の各工程において、各元弁の開閉操作にミスが起きるの
を防止するため、空圧回路や電気回路にインターロック
回路を設けておくことが好ましい。なお、回収されてき
たガスボンベ1にフレッシュガスを追加充填するだけの
システムでは、上記のブローラインUや真空引きライン
Vなどを省略できる。
【0045】図7と図8とは、それぞれ、ボンベバルブ
の変形例を示し、前記の図2のバルブを次のように変更
したものである。なお、これらの変形例では、上記の実
施例と同じ構成の部材には同一の符号を付けてある。
【0046】図7のボンベバルブでは、止め弁体16と
弁棒18とハンドル車19とを横向きに設けるとともに
ガス出口穴8も横向きに設け、ガス受入穴10及びガス
受入路22を上向きに設けてある。これにより、ガスボ
ンベ及びボンベバルブ3の中心軸に沿ってガス充填金具
を接続でき、その接続操作を自動化することが容易とな
る。
【0047】図8のボンベバルブでは、ガス受入路22
をガス入口路11と直交状に貫通させて、ガス受入路2
2の左開口端側から逆止弁体30と逆止バネ31とバネ
受け99を順に挿入してある。符号8はガス出口穴であ
る。逆止弁室28は、ガス入口路11とガス受入路22
との交差部分に形成してある。なお、上記ボンベバルブ
において、前記の図2と同様に、逆止弁23をカセット
式に構成することも可能である。
【0048】なお、ガス充填金具34に設けた開弁具用
操作手段55は、複動式シリンダであってもよく、ネジ
推力を利用した手動操作式のものであってもよい。ま
た、フレッシュガスの充填時にガス受入穴10から充填
金具34に作用する圧力を受け止めるにあたり、ノズル
9の支持部Aで受け止めることに代えて、弁箱4の本体
部分やボンベ1で受け止めるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、ボンベバルブにガス
充填金具を固定した状態を示す縦断面図である。
【図2】上記ボンベバルブの縦断面図である。
【図3】上記の図2のIII−III線矢視図である。
【図4】上記ガス充填金具の別の断面を示す図である。
【図5】上記の図4のV−V線矢視図である。
【図6】上記ボンベバルブと上記ガス充填金具を利用し
たガス充填システムの系統図である。
【図7】上記ボンベバルブの変形例を示し、前記の図2
に相当する図である。
【図8】上記ボンベバルブの別の変形例を示し、同上の
図2に相当する図である。
【符号の説明】
3…ボンベバルブ、4…弁箱、5a…脚部下面、8…ガ
ス出口穴、9…ガス受入穴10の周壁(ガス受入ノズ
ル)、10…ガス受入穴、11…ガス入口路、 12…止め弁座、13…止め弁室、16…止め弁体、2
0…開閉操作手段、 25a…ガス受入穴10の封止用外端面、27…逆止弁
座、28…逆止弁室、 30…逆止弁体、31…逆止バネ、34…ガス充填金
具、35…開弁具、 39…ガス充填路、43…シリンダ穴、44…ピストン
(第1ピストン)、44a…筒孔、45…第1封止部材、
47…前進バネ、50…第2封止部材、55…操作手
段、D…第1封止部材45の封止径寸法(封止用外径寸
法)、d…第2封止部材50の封止径寸法(封止用外径寸
法)
フロントページの続き (72)発明者 籠本 光正 兵庫県尼崎市下坂部4丁目6番1号 株 式会社ネリキ内 (56)参考文献 実開 昭57−203197(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F17C 5/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボンベバルブ(3)の弁箱(4)の脚部下面
    (5a)をガス入口路(11)と止め弁座(12)と止め弁室
    (13)とを順に経てガス出口穴(8)に連通させ、その止
    め弁室(13)に挿入した止め弁体(16)を開閉操作手段
    (20)によって上記の止め弁座(12)に開閉操作可能に
    構成し、 上記の脚部下面(5a)を逆止弁室(28)と逆止弁座(2
    7)とを経てガス受入穴(10)に連通させ、これら逆止
    弁室(28)と逆止弁座(27)とガス受入穴(10)とを直
    線状に形成し、上記の逆止弁室(28)に逆止弁体(30)
    を開閉移動自在に挿入して、その逆止弁体(30)を逆止
    バネ(31)によって逆止弁座(27)に閉弁弾圧し、上記のガス受入穴(10)の周壁(9)にガス充填金具(3
    4)を連結可能に構成して、そのガス充填金具(34)の
    ガス充填路(39)の前部分に係合操作用シリンダ穴(4
    3)を設け、そのシリンダ穴(43)に筒状の係合操作用
    ピストン(44)を第1封止部材(45)を介して前後方向
    へ保密移動自在に挿入し、 上記のピストン(44)を前向きに弾圧する前進バネ(4
    7)を設け、そのピストン(44)の前寄り部分と前記ガ
    ス受入穴(10)の周壁(9)との間に第2封止部材(50)
    を設け、前記の第1封止部材(45)の封止径寸法(D)を
    上記の第2封止部材(50)の封止径寸法(d)よりも大き
    い値に設定し、 上記ガス充填金具(34)に、前記の逆止弁体(30)に対
    面する開弁具(35)とその開弁具(35)を進退操作する
    操作手段(55)とを設けて、上記の開弁具(35)を前記
    ピストン(44)の筒孔(44a)に挿入した、ことを特徴
    とするボンベバルブ用ガス充填装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のボンベバルブ用ガス充填装置
    において、前記の第2封止部材(50)を、前記ピストン(44)の前
    寄り部分の端面と前記ガス受入穴(10)の封止用外端面
    (25a)との間に設けた、ことを特徴とするボンベバル
    ブ用ガス充填装置。
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