JP3007702U - ダイヤフラム型ポンプの保護装置 - Google Patents
ダイヤフラム型ポンプの保護装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高精度で確実に作動する保護装置を提供す
る。 【構成】 永久磁石22を備えたロッド21の上部に間
隔を開けて2つの爪21aを設け、ダイヤフラム26や
E型鉄心24などを固定する取付け枠20の2つの側板
20a間に掛け渡される梁型枠3に固定片7と可動片8
を設け、また、その梁型枠3にL型検知アーム5を回転
自在に支持し、該L型検知アーム5の下アームの下方端
にシュー4を取付け、前記L型検知アーム5と前記可動
片8のそれぞれの先端をせん断ネジ6で連結してなる。
シュー4が前記爪21aの一方に当接すると前記L型検
知アーム5が回転して前記せん断ネジ6を破断させ、前
記可動片8が固定片7より離れて電源を切るように構成
されている。
る。 【構成】 永久磁石22を備えたロッド21の上部に間
隔を開けて2つの爪21aを設け、ダイヤフラム26や
E型鉄心24などを固定する取付け枠20の2つの側板
20a間に掛け渡される梁型枠3に固定片7と可動片8
を設け、また、その梁型枠3にL型検知アーム5を回転
自在に支持し、該L型検知アーム5の下アームの下方端
にシュー4を取付け、前記L型検知アーム5と前記可動
片8のそれぞれの先端をせん断ネジ6で連結してなる。
シュー4が前記爪21aの一方に当接すると前記L型検
知アーム5が回転して前記せん断ネジ6を破断させ、前
記可動片8が固定片7より離れて電源を切るように構成
されている。
Description
【0001】
本考案はダイヤフラム型ポンプの保護装置に関する。さらに詳しくは、主とし て養魚水槽や、家庭用浄化槽などにおける酸素補給、あるいは公害監視における 検査ガスのサンプリングなどに利用されているダイヤフラム型ポンプに設けられ 、異常を確実に検知してポンプを停止させることができる保護装置に関する。
【0002】
ダイヤフラム型ポンプは、永久磁石と電磁石の磁気的相互作用によってダイヤ フラムを駆動するものである。図7はE型鉄心を用いたダイヤフラム型ポンプの 一例を示す平面図である。
【0003】 このダイヤフラム型ポンプは、永久磁石22をロッド21の略中央に支持し、 永久磁石22と一定の距離をおいて、かつ当該永久磁石22を挟んで向かい合わ せに電磁石25を一対設けてある。電磁石25はE型鉄心24にコイル23を巻 いている。ロッド21は両端に連結されるダイヤフラム26によって支持されて いる。ダイヤフラム26は、その外周をダイヤフラム台27とケーシング28に よって挟持され、ダイヤフラム26の外方にはケーシング28によって空気室2 9が形成される。空気室29には吸引口30に通じる吸引弁31と、吐出口32 に通じる吐出弁33とが設けられており、ダイヤフラム26が振動すると圧縮、 膨脹して、空気などの流体を吸引、吐出する。
【0004】 ダイヤフラム台27およびケーシング28は取付け枠20の側板20aに螺着 され、電磁石25は底板20bに螺着される(図1参照)。
【0005】 このようなダイヤフラム型ポンプは、前記ロッドを含めた振動系の動きの強弱 が性能の良否を決定する上で最も重要な要素である。そして、振動系の固有振動 数が駆動電源周波に同調した共振領域において振動系の動きが最も強く、このよ うな強力な振動系の動きをうるために、前記ダイヤフラムに振動系の重量に見合 った弾撥力が付与されている。
【0006】 しかしながら、ダイヤフラムはポンプの実作動に伴う反復屈曲使用によって次 第に弾性疲労して破損し所期のポンプ作用が行えなくなるばかりか、ダイヤフラ ムに保持されている振動系が該ダイヤフラムの破損によって所定位置に保持され なくなり、外周の電磁石と接触しながら、なおも振動を続け、ついには相互に磨 減損傷してポンプ全体が使用に耐えなくなるという事態が発生する。
【0007】 かかる事態の発生を避けるためには、ダイヤフラムが破損したばあいに速やか にポンプの駆動を停止する必要がある。
【0008】 このような目的を達成するために、本願出願人はさきに、図8に示されるよう に、ロッドに形成された爪(図示せず)が異常時にはマイクロスイッチを操作し て電源を切ることができるような保護装置を提案した(特開平5−106561 号公報参照)。
【0009】 この保護装置41は、下方向に押しボタンが突出するマイクロスイッチ42と 、該マイクロスイッチ42の下面に磁石によって吸着されるスライダー43とか らなっており、スライダー43が前記磁石の吸引力に抗して移動するとオンまた はオフ状態にある押しボタンが操作されるというものである。スライダー43は その下面が開放された箱型を呈しており、ロッド21に形成された爪に被せられ ている。この爪は、ロッド21が正常な振動状態にあるときにはスライダー43 に触れないが、ロッド21が正常の振幅以上の振幅で振動するとスライダー43 の内面に接触し、スライダー43を移動させ、マイクロスイッチを操作する。
【0010】 このような保護装置41は、フレーム44を用いて、一般にはE型鉄心24の 上に固定される。
【0011】
しかしながら、E型鉄心の上に保護装置を設置すると、取付け位置の誤差が大 きくなり、異常振動を精度よく検知できないという問題が生じる。
【0012】 たとえば、E型鉄心24は取付け枠20の底面20b上の所定の位置にネジに よって取り付けられる。当然ながらこのE型鉄心24の取付け位置にはある程度 の誤差が生じている。その上に、また保護装置41をネジによって取り付ける。 この保護装置41の取付け位置にもある程度の誤差が生じる。一方、ネジ孔とネ ジとのあいだに加工上の誤差を吸収するための遊びが設けられていることも、取 付け位置の誤差を大きくする原因の1つである。
【0013】 ところが、保護装置41の取付け位置は、ロッド21に形成された爪の位置に 対して、精度よく決定されなければならない。
【0014】 たとえば、ロッド21の正常な状態での片方向振幅は、5〜7mm程度であり 、ダイヤフラム破れによる異常振動の振幅は、8〜12mm程度である。
【0015】 したがって、E型鉄心24などを取付けるばあいに、その取付け位置に、1〜 2mm程度以上の誤差が生じると、それだけで異常振動の検知が難しくなる。
【0016】 このように前述した従来の保護装置41をE型鉄心24の上に取り付けると、 爪が近すぎて正常振動時であっても爪に保護装置が触れてポンプが停止したり、 爪が離れすぎていて異常振動時でも爪に保護装置が触れないでポンプが停止せず に破損するばあいがあった。
【0017】 本考案は、このような従来の問題を解決するためになされ、高精度で確実に作 動する保護装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】 本考案のダイヤフラム型ポンプの保護装置は、略中央部に永久磁石が取り付け られ、その両端にダイヤフラムが連結されるロッドと、 前記永久磁石と一定の距離をおいて、かつ当該永久磁石をはさんで向かい合って 設けられる電磁石と、 前記ダイヤフラムの外周部を支持するダイヤフラム台と、 該ダイヤフラム台の外方に設けられ空気室を形成するケーシングと、 前記ダイヤフラム台およびケーシングをその側板に固定するとともに、前記電磁 石をその底板に固定する取付け枠 を備えてなるダイヤフラム型ポンプに取り付けられる保護装置であって、 前記ロッドの上部に間隔をあけて2つの爪を設け、 前記取付け枠の2つの側板間に掛け渡され、梁部に電磁石の電源回路の端子とな る固定片および板バネ状の可動片を有する梁型枠と、 該梁型枠の梁部の略中央に回転自在に固定される角部と、該角部から梁部に沿っ て横方向に延設される板バネ状の横アームと、前記角部から下方向に延設される 下アームとからなるL型検知アームと、 該L型検知アームの下アームの下方端に取り付けられ、前記ロッドが正常な振幅 以上の振幅で振動すると前記2つの爪の一方に当たるように当該2つの爪のあい だに配設されるシューと、 前記横アームの先端と前記可動片の先端を連結し、一定のせん断力がかかると破 断するせん断ネジ からなり、前記シューが前記爪の一方に当接すると前記L型検知アームが回転し て前記せん断ネジを破断させ、前記可動片が固定片より離れて電源を切るように 構成されてなること特徴としている。
【0019】 または、略中央部に永久磁石が取り付けられ、その両端にダイヤフラムが連結 されるロッドと、 前記永久磁石と一定の距離をおいて、かつ当該永久磁石をはさんで向かい合って 設けられる電磁石と、 前記ダイヤフラムの外周部を支持するダイヤフラム台と、 該ダイヤフラム台の外方に設けられ空気室を形成するケーシングと、 前記ダイヤフラム台およびケーシングをその側板に固定するとともに、前記電磁 石をその底板に固定する取付け枠 を備えてなるダイヤフラム型ポンプに取り付けられる保護装置であって、 前記ロッドの上部に間隔をあけて2つの爪を設け、 前記取付け枠の2つの側板間に掛け渡され、梁部に電磁石の電源回路の端子とな る固定片および板バネ状の可動片を有する梁型枠と、 該梁型枠の梁部の略中央に回転自在に固定される角部と、該角部から梁部に沿っ て横方向に延設され、前記固定片と当接する可動片として機能する板バネ状の横 アームと、前記角部から下方向に延設される下アームとからなるL型検知アーム と、 該L型検知アームの下アームの下方端に取り付けられ、前記ロッドが正常な振幅 以上の振幅で振動すると前記2つの爪の一方に当たるように当該2つの爪のあい だに配設されるシューと、 前記横アームの先端と前記可動片の先端を連結し、一定のせん断力がかかると破 断するせん断ネジ からなり、前記シューが前記爪の一方に当接すると前記L型検知アームが回転し て前記せん断ネジを破断させ、前記可動片が固定片より離れて電源を切るように 構成されてなること特徴としている。
【0020】 そして、前記シューの前記爪に当接する側面が凹面となっており、前記ロッド の横方向への異常偏移をも検出しうるよう構成されてなることが好ましい。
【0021】
本考案のダイヤフラム型ポンプでは、取付け枠の2つの側板に直に取り付けら れるため、ロッドに形成された爪とのあいだに生じる取付け誤差が少なく、異常 振動を高精度で検知することができる。
【0022】
【実施例】 以下、添付図面に基づき本考案の保護装置を詳細に説明する。
【0023】 図1は本考案の保護装置の一実施例の斜視説明図、図2は本考案の保護装置の L型検知アームの一例の説明図、図3は本考案の保護装置のシューの一例を示す 説明図、図4は本考案の保護装置のせん断ネジの一例を示す説明図、図5は本考 案の保護装置の動作を示す説明図、図6は本発明の保護装置の他の例を示す平面 図である。なお、図1におけるダイヤフラム型ポンプ1の構成は、図7において 従来技術で説明したものと同様であるので同符号を付し、重複説明を避ける。
【0024】 図1において、1はダイヤフラム型ポンプ、2は保護装置である。本考案の保 護装置2はダイヤフラム26などが取り付けられる取付け枠20に、直接に取り 付けられることを特徴としている。また、従来のようにネジではなく梁型枠3に よって取り付けている。したがって、シュー4の位置を精度よく決定することが できる。
【0025】 保護装置2は、梁型枠3と、L型検知アーム5と、シュー4と、せん断ネジ6 と、固定片7と、可動片8および回転軸9からなり、ロッド21には爪21aが 形成されている。ダイヤフラム26が破損してロッド21が正常な振幅以上の振 幅で振動すると爪21aがシュー4に当たる。すると、L型検知アーム5には回 転軸9を中心とした回転力が付与され、せん断ネジ6をせん断する(図1の矢印 参照)。L型検知アーム5と可動片8は板状のバネであり、せん断ネジ6がせん 断されると可動片8は固定片7から離れる。固定片7および可動片8は電磁石2 5を駆動する電源回路に接続される端子であり、これによって電源がOFFにな る。
【0026】 次に、前述の保護装置の各部材について詳細に説明する。
【0027】 梁型枠3は、梁部3aと固定部3bとからなるH字形状を呈するものであり、 取付け枠20の側板20aの上部に取り付けられる。固定部3bは断面がL字形 状を呈しており、2つの固定部3bの内面10同士の間隔は、シュー4の位置を 精度よく決めるために2つの側板20aの間隔と等しくなるように形成される。 そして、ネジ11によって外れないように固定される。梁部3aは長方形の断面 を有しており、図5に示されるように、略中央に、回転軸9を取付けるための孔 9bと、せん断ネジ6を遊嵌させるための孔6bが設けられている。
【0028】 梁型枠3の材質は、電気的絶縁性に優れ、耐振強度が高く、加工の容易さも求 められるために、一般プラスチックス材または木合板などが可能であり、とくに 、高機械的強度および低価格性の点より、ガラス入りPBT(ポリブチレンテレ フタレート)が好ましい。また、この梁型枠3は振動に対する補強材としての役 目も担う。
【0029】 L型検知アーム5は、図2に示されるように、角部5cから横方向に延びる横 アーム5aと、下方向に延びる下アーム5bとからなるL字形状を呈する板状体 であり、角部5cに回転軸9の取付孔9aを、横アーム5aの先端にせん断ネジ 6の取付孔6aを有している。シュー4は下アーム5bの下端に取り付けられる 。横アーム5aは梁部3aから離れる方向に付勢された板バネである。また、せ ん断ネジ6を介して横アーム5aに取り付けられる可動片8も、梁部3aから離 れる方向に付勢された板バネである。これら板バネ5aおよび8の付勢力は、横 アーム5aの方が大きく、可動片8の付勢力に抗して可動片8を固定片7に押し 付け、接点圧力を確保する。
【0030】 このL型検知アーム5の材質はSUS(ステンレス)であるのが、せん断ネジ 6を破断させる強度および耐腐食性の点から好ましい。また、L型検知アーム5 はせん断ネジ6の座金の役目もしている。
【0031】 さらに、L型検知アーム5は、図5に示されるように、回転軸9によって梁部 3aの略中央に回転自在に支持される。角部5cと梁部3aのあいだには、スペ ーサの役目をするカラー12が設けられており、横アーム5aが充分に変形でき 、バネ力を蓄えられるようになっている。カラー12の材質は、耐腐食性のSU Sや真鍮が考えられるが低価格性の点から真鍮が好ましい。しかし、カラー12 は、梁型枠3の回転軸9が挿入される孔9bの外側に突起状に一体的に形成して もよい。
【0032】 シュー4は、図3に示されるように、ロッド21の爪21aが異常時に当接可 能な凹部4aを両側面に有するH字形状を呈している。このような形状にするこ とによって、異常時にロッド21が横方向に移動したばあいにも爪21aが凹部 4aに当たりやすく高精度で検知できるようになっている。つまり、ダイヤフラ ムが破れてもさらに真っすぐ振動するばあいには、縦方向にD1の距離だけ移動 したときに凹部4aの底部に当接し、横方向にも変位したばあいには縦方向にD 2だけ移動したときに凹部4aの角部に当接する。D2は当然D1より小さく、 凹部4aがないものに比べると、ロッド21が横方向に移動したばあい、格段に 高精度でこれを検知することができる。
【0033】 なお、この凹部4aの形状は、図3に示されるような矩形の他に、円弧状でも 同様な効果を奏しうる。また、加工のし易さからくる低コスト性の観点からとく に凹部4aを設けなくてもよい。
【0034】 せん断ネジ6は、図5に示されるように、梁部3aを挟んで横アーム5aの先 端と、可動片8の先端を連結する。せん断ネジ6の材質は、脆硬性の点からフェ ノール樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂であり、図 4に示されるように、その首部に切り込み13を有している。この切り込み13 はL型検知アーム5によってもたらされるせん断力によって破断しやすいように 設けられるものである。なお、破断後は新しいせん断ネジ6と交換する。
【0035】 固定片7および可動片8は、図5に示されるように電磁石を駆動する電源回路 の途中に設けられる端子であり、スイッチ機構を構成している。
【0036】 固定片7は、PBT製の梁型枠3を金型で製造するときに、埋め込むことによ ってに梁型枠3に固定されることが好ましい。しかし、樹脂製のネジなどで梁型 枠3に固定してもよい。材質は導電性を有するものであれば良いが、低電気抵抗 の点より銅が好ましい。
【0037】 可動片8は、その根元が梁部3aに固定され、その先端にせん断ネジ6が螺着 される。根元はL型検知アーム5を回転自在に支持する回転軸9の他端に固定さ れることが、取り付け場所の確保などの点から好ましい。可動片8は固定片7か ら離れる方向に付勢された板バネであり、厚さ0.4mmのりん青銅であること が、固定片7との接触圧を長期間、安定確保する点から好ましい。
【0038】 図6は請求項3にかかわる考案の一実施例を示すものであり、図5に示される 実施例と異なる点は、電源側回路に連結される固定片57がL型検知アーム55 と同じ側に設けられており、L型検知アーム55の横アーム55aが、図5の可 動片7と同じ機能をも有する点である。すなわち、この板バネ状の横アーム55 aは、固定片57に当接し、電源側回路の端子としての役割も担っており、せん 断ネジ6が破断すると、固定片57から離れて電源を切る。
【0039】 このような横アーム55aの材質としては、導電性を有し、かつ板バネの性質 を有するものでなければならない。しかし、本体に絶縁性のものを使用しておい て、その裏面側に導線を貼付、または内設などしておいて固定片57に連結する ようにしてもよい。
【0040】 次に、ロッド21の振幅と、せん断ネジ6を破断するL型検知アーム5の移動 量との関係を説明する。
【0041】 図2において、d、a、bそれぞれの距離をd=24mm、a=9mm、b= 15mmとする。そして、シュー4と爪21aとの縦方向の距離D1(図3参照 )がロッド21の最大振幅+0.5mmであり、ダイヤフラム破れによりロッド 21が縦方向に1.5mm移動したとする。このとき、シュー4は−x方向に1 .0mm移動する。そして、せん断ネジ6の取付孔6aの+y方向の変位Δyは ´式より、1.57mmとなる。シューの右下端は0.56mm下方に移動す るがロッドと接触しないよう充分なクリアランスを取ってある。
【0042】
【数1】
【0043】 したがって、yに図2の孔9aおよび6aの内径部ガタなどにより、0.3m mの遊びがあっても食い込みは、1.27mmでせん断ネジ6を破断させること ができる。
【0044】 なお、前式よりえられたx方向の変位とy方向の変位との関係を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】 本考案の保護装置の動作を図5に基づいて説明する。図5(a)は正常時を示 す図であり、図5(b)は異常時を示す図である。
【0047】 L型検知アーム5の横アーム5aと可動片8のそれぞれの先端はせん断ネジ6 によって連結され、可動片8は固定片7に圧接されている。ロッド21が正常な 振幅以上の振幅で振動すると爪21aが、L型検知アーム5の下アーム5bの下 端に取り付けられたシュー4に当たり、L型検知アーム5を回転軸9を中心とし て回転させようとする。この力がせん断ネジ6を破断させ、図5(b)に示され るように、可動片8は自らの復元力によって固定片7からはなれる。こうして、 電源がOFFになり、ロッド21は振動を止めるので過振幅により多部材を傷付 けることがない。よってポンプ本体は、破損したダイヤフラムを交換することに よって長く使用することができ、保護装置は破断したせん断ネジ6を交換するこ とによって何度でも使用することができる。
【0048】
以上説明したとおり、本考案の保護装置によれば、ダイヤフラム型ポンプに取 り付ける際に取付け位置の精度が良く、ロッドに形成された爪とのあいだに生じ るズレが少ないため、ロッドの振幅異常を高精度で検知しポンプを停止させるこ とができる。またダイヤフラム破れがなくても何らかの異常でロッドが電磁石側 に横変移しても同様に動作する。したがって、ロッドの異常振動で電磁石など他 の部材とのあいだで磨耗が生じることもなく、破れたダイヤフラムを交換するだ けでダイヤフラム型ポンプの寿命を長く持たすことができる。また、保護装置も せん断ネジを交換するだけで何度でも使用することができる。
【図1】本考案の保護装置の一実施例の斜視説明図であ
る。
る。
【図2】本考案の保護装置のL型検知アームの一例の説
明図である。
明図である。
【図3】本考案の保護装置のシューの一例を示す説明図
である。
である。
【図4】本考案の保護装置のせん断ネジの一例を示す説
明図である。
明図である。
【図5】本考案の保護装置の動作を示す説明図である。
【図6】本考案の保護装置の他の実施例を示す説明図で
ある。
ある。
【図7】ダイヤフラムポンプの平面説明図である。
【図8】従来の保護装置の説明図である。
1 ダイヤフラム型ポンプ 2 保護装置 3a 梁部 4 シュー 4a 凹部 5、55 L型検知アーム 5a、55a 横アーム 5b 下アーム 5c 角部 6 せん断ネジ 7、57 固定片 8 可動片 20 取付け枠 20a 側板 20b 底板 21 ロッド 21a 爪 22 永久磁石 23 コイル 24 E型鉄心 25 電磁石 26 ダイヤフラム 27 ダイヤフラム台 28 ケーシング 29 空気室
Claims (4)
- 【請求項1】 略中央部に永久磁石が取り付けられ、そ
の両端にダイヤフラムが連結されるロッドと、 前記永久磁石と一定の距離をおいて、かつ当該永久磁石
をはさんで向かい合って設けられる電磁石と、 前記ダイヤフラムの外周部を支持するダイヤフラム台
と、 該ダイヤフラム台の外方に設けられ空気室を形成するケ
ーシングと、 前記ダイヤフラム台およびケーシングをその側板に固定
するとともに、前記電磁石をその底板に固定する取付け
枠を備えてなるダイヤフラム型ポンプに取り付けられる
保護装置であって、 前記ロッドの上部に間隔をあけて2つの爪を設け、 前記取付け枠の2つの側板間に掛け渡され、梁部に電磁
石の電源回路の端子となる固定片および板バネ状の可動
片を有する梁型枠と、 該梁型枠の梁部の略中央に回転自在に固定される角部
と、該角部から梁部に沿って横方向に延設される板バネ
状の横アームと、前記角部から下方向に延設される下ア
ームとからなるL型検知アームと、 該L型検知アームの下アームの下方端に取り付けられ、
前記ロッドが正常な振幅以上の振幅で振動すると前記2
つの爪の一方に当たるように当該2つの爪のあいだに配
設されるシューと、 前記横アームの先端と前記可動片の先端を連結し、一定
のせん断力がかかると破断するせん断ネジからなり、前
記シューが前記爪の一方に当接すると前記L型検知アー
ムが回転して前記せん断ネジを破断させ、前記可動片が
固定片より離れて電源を切るように構成されてなること
特徴とするダイヤフラム型ポンプの保護装置。 - 【請求項2】 前記シューの前記爪に当接する側面が凹
面となっており、前記ロッドの横方向への異常偏移をも
検出しうるよう構成されてなる請求項1記載のダイヤフ
ラム型ポンプの保護装置。 - 【請求項3】 略中央部に永久磁石が取り付けられ、そ
の両端にダイヤフラムが連結されるロッドと、 前記永久磁石と一定の距離をおいて、かつ当該永久磁石
をはさんで向かい合って設けられる電磁石と、 前記ダイヤフラムの外周部を支持するダイヤフラム台
と、 該ダイヤフラム台の外方に設けられ空気室を形成するケ
ーシングと、 前記ダイヤフラム台およびケーシングをその側板に固定
するとともに、前記電磁石をその底板に固定する取付け
枠を備えてなるダイヤフラム型ポンプに取り付けられる
保護装置であって、 前記ロッドの上部に間隔をあけて2つの爪を設け、 前記取付け枠の2つの側板間に掛け渡され、梁部に電磁
石の電源回路の端子となる固定片および板バネ状の可動
片を有する梁型枠と、 該梁型枠の梁部の略中央に回転自在に固定される角部
と、該角部から梁部に沿って横方向に延設され、前記固
定片と当接する可動片として機能する板バネ状の横アー
ムと、前記角部から下方向に延設される下アームとから
なるL型検知アームと、 該L型検知アームの下アームの下方端に取り付けられ、
前記ロッドが正常な振幅以上の振幅で振動すると前記2
つの爪の一方に当たるように当該2つの爪のあいだに配
設されるシューと、 前記横アームの先端と前記可動片の先端を連結し、一定
のせん断力がかかると破断するせん断ネジからなり、前
記シューが前記爪の一方に当接すると前記L型検知アー
ムが回転して前記せん断ネジを破断させ、前記可動片が
固定片より離れて電源を切るように構成されてなること
特徴とするダイヤフラム型ポンプの保護装置。 - 【請求項4】 前記シューの前記爪に当接する側面が凹
面となっており、前記ロッドの横方向への異常偏移をも
検出しうるよう構成されてなる請求項1記載のダイヤフ
ラム型ポンプの保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009908U JP3007702U (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | ダイヤフラム型ポンプの保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009908U JP3007702U (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | ダイヤフラム型ポンプの保護装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3007702U true JP3007702U (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=43143545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994009908U Expired - Lifetime JP3007702U (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | ダイヤフラム型ポンプの保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3007702U (ja) |
-
1994
- 1994-08-11 JP JP1994009908U patent/JP3007702U/ja not_active Expired - Lifetime
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