JP3007452U - 地盤改良工の注入装置および施工効果判定装置 - Google Patents

地盤改良工の注入装置および施工効果判定装置

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孝 大木
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地盤安定化工事の効果を施工直後に、かつ施
工の1本1本について確認することができる検出装置を
提供する。 【構成】 地盤改良工法に用いる注入パイプ1の下端近
辺に設けた電気絶縁層6およびその絶縁層6内に埋設さ
れる電極P群からなる検出部と、注入パイプ1の地上側
に設けられる電源、電流計および電圧計からなる測定部
と、その測定部と前記検出部とを接続すると共に、前記
パイプ1内に通されるケーブル8とからなる施工効果検
出装置。 【効果】 注入パイプ1の下降時に施工前の地盤の比抵
抗を測定することができ、上昇時に施工後の地盤の比抵
抗を測定できるので、施工直後に両者を比較して施工の
効果の確認判定が可能である。さらに薬液注入工法や高
圧噴射注入工法ないしソイルセメント柱工法において、
1本1本の施工の効果が確認できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は地盤改良工の注入装置および施工効果判定装置に関する。さらに詳 しくは、軟弱地盤改良工法の各種の工法中、軟弱地盤中に柱状に安定処理材(剤 )を注入ないし噴射するなどにより固結させて安定化を図る、薬液注入工法ある いは高圧噴射注入工法、およびこれに類似したソイルセメント柱工法、あるいは 薬液注入工法による地中連続壁造成工法において、その施工に用いる注入装置お よび施工の効果の確認・判定を行う装置に関する。
【0002】
【技術の背景】
土木工学における軟弱地盤の改良安定化工法として広い適用範囲にわたり有効 に適用されている方法に、薬液注入工法および高圧噴射注入工法がある。もう少 し細かく工法を分類すると、前者には単管注入工法、二重管注入工法、あるいは 瞬結注入工法、複合注入工法などの種類があり、後者には、CCP工法、JSG 工法ならびにコラムジェット工法などの工法が含まれている。前記薬液注入工法 と高圧噴射注入工法とは、一見しただけでは異なった原理による工法であるよう に見られるが、両者とも軟弱な地盤中に安定処理材(注入材、薬液)を液体の状 態で注入させる点で同じである。すなわち前者は比較的低圧で原地盤の間隙に対 して安定処理材を滲透させるように注入し、後者は高圧ジェットにより注入パイ プの周辺の地盤を強制的に切削して空隙を作り、そこに安定処理材を充填すると いう相違はあるが、どちらも注入によって注入パイプ周辺の地盤中への安定処理 材の滲透・充填を行なうという点では同様のジャンルに属するものであり、深層 混合攪拌工法のように機械的攪拌によって安定所処理材と原地盤土とを混合攪拌 する工法とは、明確にその原理を異にするものである。
【0003】 地盤改良工法における薬液注入工法および高圧噴射注入工法の特徴は、このよ うに低圧と高圧の違いはあるが、いずれも注入パイプ(ロッド)の先端部から薬 液を注入して周辺地盤中に滲透ないし圧入充填させるものであり、その滲透なり 圧入充填なりがどの範囲にまで実施されるかは、注入パイプ周辺の地盤の性質に よって大きく左右される。たとえば薬液注入工法における注入圧力は、注入パイ プ先端部における周辺地盤の土圧・水圧よりもそれほど大きくないので、地盤の 種類(砂質土を主に対象とするのであるが、それに含まれている粘性土分の含有 割合、また粗砂か、中粒砂か、細砂か、などの砂粒の大きさなど)、地盤の性質 (間隙の多少、大小、クラックの有無)、地下水の状況、その他によって、注入 材の滲透する範囲が大きく変化するのが通常である。また高圧噴射注入工法の場 合には、噴射圧は200〜400kgf/cm2 ないしはそれ以上と非常に大きく、そ のため注入パイプ周辺の地盤土を強制的に大きな半径の広さまで押しのけて切削 するものであるが、それでも地盤のN値がたとえば0のところと5のところとで は、押しのけ切削してできる空隙部の広さは、N値が0のところよりも5のとこ ろの方が小さくなる。ところが現実の地盤においては均質で同じような地盤が続 いていることはほとんどなく、とくに表層部の軟弱地盤に多い埋土、盛土層では 、鉛直方向にも水平方向にも変化が多いため、注入を主とするこれらの工法(薬 液注入工法および高圧噴射注入工法)によって均質な改良範囲ないし改良結果を 得ることはむつかしい。
【0004】
【従来の技術】
そこで従来より、薬液注入工法などの施工後にその施工の効果判定を行ない、 施工が不充分な場合には、再度その近くに施工することが行なわれている。その ような効果判定のために従来行われている方法としては、次のようなものがある 。 ボーリングまたはサウンディング ボーリングに伴って採取した資料による土質検査 注入工施工後に採取した資料を室内養生し、適当な時間の経過後に行なう室 内土質試験 現場にて行なう揚水試験または透水試験
【0005】 これらのうち、、、は注入工施工後の地盤ないし柱状改良体の強度的変 化を確認しようとするものであり、は地盤の透水性の変化(遮水性)を確認し ようとするものである。したがって地盤ないし改良体の強度が発現するためには 注入後に一定の時間が経過することが必要であり、施工直後の効果判定というよ うなことは到底できない。他方の揚水試験や透水試験にしても、注入工の施工 直後とはいかない上に、何本かの削孔を行わなければならず、かなりの手間を要 する。しかもこれらの方法はいずれも注入工の個々について検出することは到底 不可能で、せいぜい数十本に1本か、数十m2 の施工範囲について1箇所といっ た密度で測定ないし検査を行なうことになる。そのような理由により、現在のと ころ施工時の管理としては、薬液注入工法においては、1本ごとには注入量、注 入深度、各注入ステップごとの所要時間、注入圧(最高圧)などを測定し、高圧 噴射注入工法の場合は注入深度、注入量、ロッド引き上げ速度、注入圧などを測 定して、標準的な目標値を達成しているかどうかを確認することにより、注入工 の成否の推定に資する程度である。
【0006】 なお最近注入工の施工による地盤ないし改良体の電気的性質や弾性波速度の変 化に注目して、比抵抗値の測定や、弾性波探査を利用する試みが各地で行われつ つあるが、いずれも現在のところいまだ実験室の段階であり、現場で適用するま でには至っていない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はこうした従来の注入工施工後の効果判定方法の欠点に鑑み、以下の課 題を解決しようとするものである。その第1は、注入工の施工直後に、薬液注入 工法においては周辺地盤中への安定処理材の注入滲透範囲を、高圧噴射注入工法 においては注入によって注入パイプの周りに造成された改良柱の径を、それぞれ 確認把握することができる装置を提供することである。その第2は、注入工の1 本1本について施工効果の判定検出を行うことができる装置を提供することであ る。そして第3は、それらの装置に用いる、取扱が容易で、実用性の高い検出装 置を提供することである。そして第4に、こうした施工直後の効果判定装置を内 蔵した注入装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の注入装置は、地盤中に安定処理材などを注入するための注入パイプと 、その下端付近の周辺地盤の比抵抗値を検出する比抵抗測定装置とを備えている ことを構成上の特徴としている。なお本考案の注入装置が適用される工法として は、薬液注入工法および高圧噴射注入工法の他、ソイルセメント柱工法や、注入 による地中連続壁造成工法があげられる。
【0009】 本考案の検出装置は、地盤中に安定処理材などを注入するための注入パイプの 下端付近に設けた電気絶縁領域、およびその電気絶縁領域の表面にそれぞれ先端 が露出するように、注入パイプの長手方向に配列される複数個の電極からなる検 出部と、各電極を用いて周辺地盤の比抵抗値を測定する測定器および電源からな る測定部と、各電極と測定器および電源を接続する伝達部とからなることを構成 上の特徴としている。そのような装置においては、注入パイプの下端付近におい て、他の部分と実質的に同じ外径となるように、絶縁体層を全周に設けるものと する。
【0010】 前記複数個の電極は、その間に電源によって電流が流される一対の電流電極と 、その電流によって生ずる電位差を測定する一対の電位電極とからなる4個1組 の基準電極群とすることができ、測定器は、電流電極間を流れる電流の大きさを 測定するための電流計と、電位差を測定する電圧計とを内蔵しているものが用い られる。また測定器および電源を地上側に配置し、伝達部を地上側の測定器およ び電源と絶縁領域の電極群とを接続するケーブルないしコードとすることができ る。さらに前記4個1組の基準電極群を2組以上設け、かつ、電流電極間の間隔 を組ごとに異ならせるのが好ましい。その場合も測定器および電源を地上側に配 置し、伝達部を地上側の測定器および電源と絶縁領域の電極群とを接続するケー ブルないしコードとするのが好ましい。さらに測定器は、測定する電極群の組を 選択するための切り換えスイッチを介して複数の組の基準電極群に接続すること ができる。また測定器に測定結果を記録するための記録装置を設けてもよい。
【0011】
【作用】
一般に土は電気的に導体であり、その伝導度は土の種類によって相違がある。 したがって伝導度の逆数である比抵抗もまた、土の種類によりそれぞれ異なった 値を示す。表1は各種の土(岩石)の一般的な比抵抗値を示したものである。
【0012】
【表1】
【0013】 ところがこれらの地盤中に、セメントミルク、珪酸ソーダ(水ガラス)、石灰 などを注入ないし混入すると、比抵抗値が減少する。また原地盤の土を切削排除 し、セメントミルクや珪酸ソーダなどの充填により柱状体を造成した場合にも、 その柱状体の比抵抗値は原地盤周辺の土の比抵抗値よりも一般的には低い値を示 す。しかもこれらの比抵抗値の変化は強度のように安定化処理材が注入なり混合 されてから徐々に発現するのではなく、注入・混合が行われ、柱ができた時点に おいてただちに変化を生ずるから、注入・混合とほぼ同時に比抵抗値を測定し、 その効果の判定を行うことができる。
【0014】 本考案ではこうした事実をとらえ、注入パイプの下端付近に1組または複数組 の電極群を設置して、注入材を注入パイプの下端部分から周辺地盤に注入しなが ら注入パイプを引き上げていく時、同時に周辺地盤の比抵抗値を測定することが できるようにしたものである。それにより注入工施工直後の比抵抗値を測定し、 施工前に測定した原地盤の比抵抗値とを比較して、注入工がどの程度充分に行わ れたかを、施工直後に、かつ注入工や改良柱などの1本ずつについて、判定する ことができる。なお、ここで問題になるのは、注入パイプはほとんど鋼でできて いるので、ただ単にその先端に電極を設けただけでは電流が全部注入パイプを伝 わって流れ、周辺地盤の比抵抗値をまったく測定できないことである。そのため 本考案においては、電極群を設置すべき注入パイプの下端付近に電気絶縁領域を 設け、電極群の周囲を絶縁物で完全に包み込むようにして、電極が直接注入パイ プと接触したり、また電極間に流れる電流が注入パイプの内部を通過したりする ことを避けるようにしているのである。
【0015】 さらに本考案においては、注入パイプの下端付近に設けた電極群は、直接周囲 の地盤に接する。したがって、たとえば薬液注入工の場合に注入パイプ自体でも って削孔して注入パイプを設置する場合、あるいはボーリングによってあらかじ め注入工を削孔し、その孔中に注入パイプを挿入する場合、また高圧噴射注入工 のように高圧のジェット水流によって削孔して注入パイプないしロッドを設置す る場合など、いずれの場合においても、注入パイプまたはロッドの降下時に比抵 抗値を測定すれば、注入工施工前の原地盤の比抵抗値を知ることができる。した がって注入パイプを降下させる時に原地盤の比抵抗値を検出し、それを記録して おけば、注入パイプを引き上げる時、すなわち施工直後に再び測定してそれをさ きに測定した原地盤の比抵抗値と比較し、注入工の状態をただちに判定すること ができる。
【0016】
【実施例】 つぎに図面を参照しながら本考案の装置の実施例を説明する。図1から図7ま では薬液注入工法の例についての図であり、図8から図10までは高圧噴射注入 工法の場合の例に関するものである。図1aおよび図1bはそれぞれ本考案の装 置の一実施例を掘削または挿入時と注入時において示すパイプ先端部の断面模式 図、図2は図1の装置における電極群の配置図、図3および図4はそれぞれ本考 案の装置の検出部と測定部の接続状態を示す断面図、図5は豊浦標準砂地盤にお ける空隙率と比抵抗の関係を示すグラフ、図6および図7はそれぞれ薬液注入工 法における測定データを示すグラフおよびそれから推定される注入効果範囲を示 す断面図、図8は高圧噴射注入工(ここではJSG工の例により説明する)にお ける本考案の装置の電極群配配列の一例を示す図、図9および図10はそれぞれ 高圧噴射注入工法における測定データを示すグラフおよびそれから推定される注 入材充填範囲(改良柱の仕上り径)を示す断面図である。
【0017】 まず図1〜7を参照して本考案を薬液注入工法に適用する場合の実施例を説明 する。図1aにおいて、符号1は地盤改良装置の薬液注入パイプ(以下、単に注 入パイプという)であり、その注入パイプ1の下端周縁には地盤を掘削するため のリング状のクラウン2が設けられている。また注入パイプ1の下端には、地盤 掘削時に水を噴出するための開口部3が設けられている。そしてその開口部3は 図1bに示すように、薬液注入時には蓋4で閉じられるように構成されている。 また下端からいくらか上方には、安定処理材を横方向に噴出させるためのノズル 5が設けられている。注入パイプ1は通常、鋼などの金属製であるが、ノズル5 から下方の下端付近に、セラミックないし電気絶縁性のプラスチックスからなる 絶縁層6が、注入パイプ1の全周を取りまくように設けられている。なお絶縁層 として、グラスファイバーや炭素繊維で補強した合成樹脂などを用いてもよい。
【0018】 さらに絶縁層6内には、図2に示すように、10個の電極P1〜P10が埋め 込まれている。各電極P1〜10の先端は絶縁層6から露出して直接地盤に接し ており、他端側はコード7が接続され、それらのコード7は纏められ、1本のキ ャブタイヤケーブル8として注入パイプ1の内壁に沿って上方に延びており、地 上部の測定器および電源に接続している。
【0019】 本考案の検出装置の中心的役割を担うのは電極群であるが、この電極群の構造 は次のようにしてなっている。すなわち全体の電極群は1組ないし複数組の基準 電極群からなり、基準電極群は図3および図4に示すように1列に並んだ4個の 電極S1、S2、S3、S4で構成される。なお図3は各電極間の間隔aがすべ て同じウエンナ法による電極配置を示し、図4は電位電極の間隔aと、電位電極 S2、S3と電流電極S1、S4の間隔bが異なるシャランベルジャー法による 電極配列を示す。その外側の2個の電極S1、S4は電流電極、内側の2個の電 極S2、S3は電位電極である。これらの各電極はそれぞれケーブルないしコー ドで地上にある測定器に接続している。そして地上に置かれた電源9から供給さ れる電流はコードまたはケーブルを経て、2個の電流電極のうちの一方の正(プ ラス)の電流電極(たとえばS1)の先端から注入パイプの周辺地盤中を伝わっ て、もう一つの負(マイナス)の電流電極(たとえばS4)に達し、ここに一つ の電気回路が成り立つのである。このとき内側の2個の電位電極S2、S3の間 には電位差が生ずるが、これらの回路を流れる電流の大きさも電位電極の間の電 位差も、いずれも地上に置かれた測定器に内蔵されている電圧計Vおよび電流計 Iを通じて、周辺地盤の比抵抗値として検出されるのである。このとき検出され る比抵抗値は基準電極群の外側の2個の電流電極を直径の両端とする球状体の地 盤の比抵抗値を与えるものである。
【0020】 したがって前述の図2の場合のように、基準電極群の数が複数組あり、各々の 基準電極群の電流電極の間隔がそれぞれに異なる場合には、各基準電極群によっ て得られる比抵抗値は、それぞれ注入パイプを中心として異なる半径の球状体内 部の地盤の比抵抗値であり、これを切り換えスイッチにより逐次測定して行くこ とによって、パイプ位置を中心として異なる広さの範囲における周辺地盤の比抵 抗値が得られるのである。またこれらの測定値は地上にある測定器に設けられた 記録装置によつて自動的に記録することも可能である。
【0021】 つぎに図2に戻って10個の電極群P1〜10の配置および作用について説明 する。この場合はP1からP10までの10個の電極をもって、4組の基準電極 群を構成するもので、その配列はいずれもシュランベルジャー法によっている。 すなわちP5、P6の対を電位電極とし、P4、P7の対、P3、P8の対およ びP2、P9の対をそれぞれ電流電極とする3組の基準電極群(以下、A1、A 2、A3配列という)と、P4、P7の対を電位電極とし、P1、P10の対を 電流電極とする1組の基準電極群(以下、A4配列という)とである。シュラン ベルジャー法による配列においては、1列に並んだ4個の電極のうち、外側の2 個を電流電極、中央の2個を電位電極とする。そして電位電極間の間隔をa、電 流電極とその隣の電位電極との間隔をbとすると、両端にある2つの電流電極間 の間隔BはB=a+2bとなる。両電流電極間の間隔がBであるような1組の基 準電極群により測定される比抵抗値は、その両電流電極を直径の両端とする球状 体に含まれる地盤の比抵抗値を与えるとされているから、図2の4組の基準電極 群によっては、B1(20cm)、B2(35cm)、B3(50cm)およびB4( 65cm)を直径とする球状体の地盤の比抵抗値を測定することができる。これら の寸法は下記に述べるように、一般的に砂質土に対して薬液注入工を施工する場 合に、その滲透範囲を測定する上で好ましい間隔である。しかし本考案はこれら に限定されるものではなく、他の間隔寸法を採用することもできる。また基準電 極群の組数も、たとえば1組だけ、または2〜3組だけでもよく、あるいは5組 以上採用してもよい。以下、上記装置を用いて地盤安定化工事の結果を確認・判 定する原理を説明する。
【0022】 薬液注入工法はその目的によって大きく2つに分けられる。ゆるい砂質土地盤 を安定させ、剪断抵抗を増大させる目的で行うものと、遮水を目的として行う場 合とである。後者の場合には注入工の対象となる地盤は必ずしも緩い軟弱層とは 限らない。しかしいずれにせよ薬液注入工法の対象となる地盤は砂質土を主とし た地盤であり、粘土を混入するとしてもシルト混じり砂とか粘土混じり砂程度で あり、比抵抗値はかなり大きい。したがって安定処理材が原地盤土の間隙中に浸 透すれば、その比抵抗値は小さくなる。たとえば図5は豊浦標準砂に対して安定 化処理材として珪酸ソーダ溶液を注入浸透させた場合の充填率(砂の空隙量に対 する浸透量の割合)と、施工後の砂の比抵抗値の関係を室内実験で測定した結果 の一例を示すグラフであるが、これによれば砂の空隙量に対する充填率が40% 程度のときは比抵抗値が20.0Ωm程度であるが、充填率が50%程度になれ ば10.0Ωm程度、60%程度になれば5.0Ωm程度、さらに70%程度以 上になれば4.0Ωm以下程度と、しだいに小さくなっている。
【0023】 これらのことから薬液注入工法施工後の地盤の比抵抗値が分かれば、安定処理 材が地盤の空隙中にどの程度有効に浸透充填しているかを察知することが可能と なり、ひいては施工後の地盤の強度の増加や力学的性質などの改良効果について も推定することができる。とくに遮水や止水を目的とする場合には、少なくとも 空隙率の60%以上を充填することが望まれるが、本考案の装置を用いることに よって容易にその効果が充分であるか否かを、その場で判定することが可能であ る。とくに本考案においては、注入パイプ1の一部に比抵抗値の検出装置を組み 込んでいるから、注入工の施工と同時にその浸透範囲を確定し、施工効果を判定 することができるのである。さきに述べたように、薬液注入工法においては、そ の対象とする地盤は砂質土系の地盤である。したがってその注入材(安定処理材 )の滲透範囲は、地盤の状態(砂粒子の大きさ、粒径、間隙率等)、注入材の性 質(主として粘性土)あるいは注入方法などによっても異なるが、概ね、粘性土 分の混入していない微砂で半径15〜25cm程度、粒子が大きい粗砂で20〜3 0cm程度、また逆に粘土分やシルト分が混入してくるに伴って滲透範囲は小さく なるとみられる。こうした事由から本実施例では図2にみられるように各基準電 極群の電流電極間の間隔を定めたものである。
【0024】 つぎに上記のごとく構成される検出装置を用いて、各種の地盤改良工において 施工効果を確認・判定する方法を説明する。なお以下の説明は、地盤改良工法の うち代表的な薬液注入工法および高圧噴射注入工法についての使用例であるが、 本考案の検出装置の用途はそれらに限るものではなく、他の地盤安定化工法、並 びに類似の地中連続壁工法およびソイルセメント柱工法などにも適用することが できる。
【0025】 薬液注入工法においては、図1aに示すように、注入パイプ1をその下端のク ラウン2で地盤を削りながら、あるいは開口部3から水を噴出させて地盤を押し のけながら所定の深度まで挿入していく。そのときたとえば図2に示す電極P4 、P7を電流電極とし、電極P5、P6を電位電極とするA1配列により周辺地 盤の比抵抗値を測定し、記録しながら下降させる。ついで注入パイプ1が所定の 深度に達したとき、図1bに示すように、蓋4で開口部3を塞ぎ、注入パイプ1 を通じて安定処理材を送り、ノズル5から周辺の地盤G中に3〜3.5分間程度 注入・浸透させる。ついで注入がほぼ終了する時点で各電極配列A1〜4を切り 替えながら、周辺地盤の比抵抗値を測定する。すなわち電流電極としてP4とP 7、P3とP8、P2とP9およびP1とP10を採用して順次それらを直径の 両端とする球状体の地盤の比抵抗を検出する。ついで注入パイプ1を1ステップ だけ、たとえば25cmあるいは30cm程度上昇させ、その位置で再びノズル5か ら安定処理材を噴出させ、その周囲に注入・浸透させる。このようにして25〜 30cmを1ステップとして、注入と引き上げとを交互に繰り返しながら地盤表面 まで注入を行っていく。
【0026】 図6は上記のようにして測定した地盤の比抵抗値のグラフである。そのグラフ において、4組の電極配列A1〜4による比抵抗は、ρ1、ρ2、ρ3、ρ4で 示す。すなわちρ1〜ρ4はそれぞれ電極配列A1〜A4により測定した、注入 パイプを中心とする直径B1〜B4の範囲の比抵抗の深さ方向の変化を示してい る。なおグラフの右端のρ0曲線は、地盤中に注入パイプ1を降下させる際に測 定した注入工施工前の原地盤の比抵抗曲線である。このようなグラフが得られた とき、つぎのことを読み取ることができる。
【0027】 (1)注入工施工後の比抵抗値は、ρ1曲線については概ね全深度にわたって1 5Ωm程度である。これは注入パイプを中心に半径10.0cm(=B1/2)の 範囲については、全深度にわたり薬液の浸透がほぼ充分に行われたことを意味す る。 (2)しかしρ2曲線においては、GL−2.5mから−3.7mの間およびG L−6.00mから−7.00mの間において比抵抗値ρ2の値は50〜90Ω m程度を示している。このことはGL−7.00m〜−8.00mの間、GL− 3.70〜−7.00mの間、およびGL−2.50mより上の地盤では、注入 パイプの周囲に半径17.5cm(=B2/2)の範囲で薬液の浸透がある程度行 われたが、GL−2.50〜−3.70mおよびGL−6.00〜7.00mの 2か所では薬液浸透範囲が半径17.5cmに達しなかったことを示している。 (3)さらにρ3曲線やρ4曲線のデータを見ると、注入パイプを中心として半 径25cm(=B3/2)や半径32.5cm(=B4/2)の周辺まではほとんど 薬液が到達していないことがわかる。しかしそれでもρ3曲線やρ4曲線の比抵 抗値が注入工施工前の原地盤の比抵抗値ρ0よりいくらか小さいのは、それらの 曲線に対応する電流電極間を流れる電流の一部が、注入パイプの近傍における薬 液が良く浸透している地盤の部分を通過するからであると考えられる。
【0028】 このようにして図6の比抵抗値−深度曲線から、この薬液注入工による注入パ イプ周辺の地盤中への浸透の様子が推定される。それを図示すれば図7のように なる。
【0029】 つぎに本考案の装置を高圧噴射注入工法に適用する場合の実施例を説明する。 高圧噴射注入工法においては、注入パイプの先端に装着されたノズルから超高圧 によって噴出される安定処理材やジェット水流、あるいは圧縮空気などにより、 注入パイプの先端周辺の軟弱地盤を切削し、押しのけて強制的に空隙を造り、そ の空隙部分に安定処理材を填充することにより硬化改良柱を造成するものである 。このようにして造成された改良柱は、ほとんど安定処理材であるセメント系固 化材、セメントないし珪酸ソーダと若干の原地盤土の混合物でなっているため、 その比抵抗値は原の地盤の比抵抗値よりも甚だしく小さな値となる。ところが本 工法の有するひとつの短所は、造成される改良柱は主として高圧噴射の水流によ って切削され、押しのけられた空隙部の大きさに依存するため、施工対象地盤の 一部に硬い層があったりすると、そのところで改良柱の径が小さくなり、全体と して改良柱の太さが一定にならないことである。そこで本考案の装置を用いて各 深度における改良柱の太さを連続的に測定して施工効果の判定を行なうことが出 来るのである。
【0030】 高圧噴射注入工法の例として、JSG工法を砂質土地盤に対して施工する場合 について説明する。砂質土地盤に対して施工するJSG工法による改良柱の径は 、対象地盤の性質(硬さなど)や安定処理材の注入量、あるいは注入パイプの引 き上げ速度などによっても相違があるが、概ね80cmから1.4m程度までの間 である。よって本実施例では図8に示すように、B1=80cm、B2=100cm 、B3=120cm、B4=140cmの4組の基準電極群を構成する10個の電極 P1〜P10を絶縁層6で完全に包み込んだ検出部を注入パイプ1の先端部分に 取りつけている。各組の4個の電極配列A1〜A4は薬液注入工法の場合と同様 とする。また絶縁層がこれらの10個の電極を完全に覆って長さH=150cmに わたって注入パイプ1の全周面を被覆していることも、薬液注入工法の場合と同 様である。なお図8において、P5、P6は20cmの間隔で配置された電位電極 であり、P1〜P4およびP7〜P10の電極は前記B1〜B4の間隔を与える べく配列された電流電極である。
【0031】 このようにして本実施例ではP5、P6の両電極は常に電位電極として機能し 、他の8個の電極は常に電流電極として機能する。高圧噴射注入工法では噴射注 入時には、毎分10〜15回転の比較的低速で回転させながら徐々に注入パイプ を引き上げていくが、その引き上げ速度も遅く、通常1.0m当たり13分から 24分である。したがって4組の比抵抗測定用の電極配列A1〜A4による測定 を切り替えながら施工を実施することは充分可能である。なお施工前の原地盤の 比抵抗値は注入パイプを下降させるときに、たとえばA1配列によって測定して おく。
【0032】 いまこのようにして深度10.0m、改良柱の目標仕上がり径1.2mのJS G工法を施工し、高圧噴射に伴って4組の基準電極群による比抵抗値の測定を行 い、図9のようなデータを得たとする。このグラフからはつぎのようなことを見 てとることができる。 (1)ρ1曲線およびρ2曲線においては、各深度の比抵抗値がすべて15Ωm 程度以下で充分小さい。このことから造成された改良柱の径は、すべて1m(B 2=100cm))以上は充分にある。 (2)ρ3曲線のGL−4.00〜5.00m間において、比抵抗値が異常に高 いが、この部分では改良柱の径が1200mm(=B2)に達していないことを示 している。それでも比抵抗値が60Ωm程度以下を示しているのは、電流が直径 1000mmは充分にあると見られる改良柱部を通過しているためである。 (3)ρ4曲線においては、各深度において比抵抗値はさらに高く、注入パイプ からB4/2=70cm離れたところでは改良柱が全くできていないことが明らか である。
【0033】 このようにして図9の比抵抗値−深度曲線から、本JSG工法により改良柱1 0の出来型を推定すれば、図10のようになる。
【0034】
【考案の効果】
本考案の装置を用いる効果として、つぎの事項が上げられる。 (1)薬液注入工法、高圧噴射注入工法、その他類似の注入工を主とする地盤改 良工において、施工装置と施工後の効果判定装置が一体となっているため、地盤 改良工施工後にわざわざその効果判定のための作業をする必要がない。 (2)薬液注入工法および高圧噴射注入工法のいずれの種類の工法に対しても、 容易に適用され、しかも注入工の施工と同時にその効果を確認・判定することが できる。 (3)注入工の1本1本について、効果の確認・判定が可能である。 (4)注入パイプまたは注入ロッドに直接装備されているので、注入パイプなど の降下時にも測定することが可能である。そのため1回の注入工において、注入 工施工前の原地盤の状態把握と施工後の効果確認判定とを同時に行うことができ る。そのため施工前後の比較対照が容易となり、施工管理上の効果が極めて大き い。 (5)ソイルセメント工法、その他、注入による地盤連続壁造成工法など、類似 の工法においても容易に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1aおよび図1bはそれぞれ本考案の装置の
掘削(またはパイプ挿入)時および注入時におけるパイ
プ先端部の模式図である。
【図2】薬液注入工法における本考案の装置の電極群配
列の一例である。
【図3】本考案の装置の検出部と測定部の接続状態の実
施例を示す断面図である(ウエンナー法による電極配列
の場合)。
【図4】本考案の装置の検出部と測定部の接続状態の実
施例を示す断面図である(シュランベルジャー法による
電極配列の場合)。
【図5】豊浦標準砂地盤における空隙に対する安定処理
材(薬液)の充填率と比抵抗値の関係を示すグラフであ
る。
【図6】薬液注入工法に本考案の装置を適用した場合の
測定データを示すグラフである。
【図7】図6のデータから推定される注入効果範囲を示
す断面図である。
【図8】高圧噴射注入工法における本考案の装置の電極
群配列の一例である。
【図9】高圧噴射注入工法に本考案の装置を適用した場
合の測定データを示すグラフである。
【図10】図9のデータから推定される注入効果範囲を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 注入パイプ 5 絶縁層 6 コード P1〜10 電極

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤中に安定処理材などを注入するため
    の注入パイプと、その下端付近の周辺地盤の比抵抗値を
    検出する比抵抗測定装置とを備えている、地盤改良工の
    注入装置。
  2. 【請求項2】 地盤中に安定処理材などを注入するため
    の注入パイプの下端付近に設けた電気絶縁領域、および
    その電気絶縁領域の表面にそれぞれ先端が露出するよう
    に、注入パイプの長手方向に配列した複数個の電極から
    なる検出部と、 各電極を用いて注入パイプ周辺地盤の比抵抗値を測定す
    る測定器および電源とからなる測定部と、 前記電極と測定器および電源とを接続する伝達部とから
    なる地盤改良工の施工効果検出および判定装置。
  3. 【請求項3】 前記電気絶縁領域が、注入パイプの下端
    付近において、他の部分と実質的に同じ外径となるよう
    に、その全周に設けた絶縁体層である請求項2記載の装
    置。
  4. 【請求項4】前記複数個の電極が、その間に電源によっ
    て電流が流される一対の電流電極と、その電流によって
    生ずる電位差を測定する一対の電位電極とからなる4個
    1組の基準電極群であり、 前記測定器が電流電極間を流れる電流の大きさを測定す
    るための電流計と、電位差を測定する電圧計とを内蔵し
    ている請求項2記載の装置。
  5. 【請求項5】 測定器および電源が地上側に配置されて
    おり、伝達部が地上側の測定器および電源と絶縁領域の
    電極群とを接続するケーブルないしコードである請求項
    2、3または4記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記4個1組の基準電極群が2組以上設
    けられており、かつ、電流電極間の間隔が組ごとに異な
    っている請求項4記載の装置。
  7. 【請求項7】 測定器および電源が地上側に配置されて
    おり、伝達部が地上側の測定器および電源と絶縁領域の
    電極群とを接続するケーブルないしコードである請求項
    6記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記測定器が、測定する電極群の組を選
    択するための切り換えスイッチを介して複数の組の基準
    電極群に接続されている請求項6または7記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記測定器に測定結果を記録するための
    記録装置が設けられている請求項2または8記載の装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010024675A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 System Keisoku Kk 地盤改良装置
JP2016164331A (ja) * 2015-03-06 2016-09-08 ケミカルグラウト株式会社 地盤改良工法

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