JP3007129B2 - 光重合性組成物 - Google Patents

光重合性組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光重合性組成物に関するものであり、更に
詳しくは高感度で低出力の可視光レーザーに感応する光
重合性組成物に関する。
[発明の背景] 従来、平版印刷版の製造に当っては、網点ネガティブ
等を感光層に密着させ、これに強力な紫外光線、例えば
高圧水銀灯あるいはメタルハライド灯を用いて光照射
し、次いで適当な現像液で現像する方法によっていた。
ところが、近年レーザー光線を用いて感光層に画線状
の照射を直接行うことによって、製版工程の簡略化され
た方法が提案されている。
例えば米国特許第3,664,737号明細書には、アルミニ
ウム支持体上に紫外線感光層、特にジアゾ感光層を有す
る記録材料を直接レーザー光で照射して平版印刷版を製
造する方法が記載されている。
しかしながら、この方法は感光層として従来から紫外
線感光層として知られているものであるので、これをレ
ーザー光に使用することはレーザーの発光効率と感光材
料の感光波長域の間の不一致により経済的見地からみて
著しく不利であった。
即ち、製版用に使用可能なレーザー、例えばアルゴン
イオンレーザーは、全発光エネルギーの大部分が450nm
以上の可視光線域にあり、紫外線の発光効率は全発光エ
ネルギーの5%にも満たないため、出力30Wのような大
型レーザーを使用する必要があった。
また「フォトポリマーテクノロジー」(日刊工業新
聞、昭和63年)には、光重合性組成物に可視光域に吸収
を有する色素を含有させたものが開示されており、この
ものは可視光レーザー域に感度を有するとはいうものの
十分ではなく、従ってこれも高出力のレーザーを用いる
必要があり、コスト的にも装置の大型化という点からみ
ても問題があった。
そこで、本発明者等は、前記の問題点に鑑み、可視光
域に吸収を有する色素を含有する光重合性組成物が低出
力の可視光レーザーに十分感応することを重点において
種々研究した結果、該組成物に有機溶剤に分散可能な高
分子微粒子を含有させることにより予想外にも可視光域
に吸収を有する色素と有機溶剤に分散可能な高分子微粒
子との併用で低出力の可視光レーザーに十分感応する光
重合性組成物が得られることを見出し、ここに本発明を
成すに至った。
[発明の目的] したがって、本発明の目的は、高感度で低出力の可視
光レーザーに感応し、特に製版印刷版に使用し得る光重
合性組成物を提供することにある。
[発明の構成] 本発明の前記目的は、光重合開始剤、エチレン性不飽
和化合物、バインダー樹脂、可視光域に吸収を有する色
素及び有機溶剤に分散可能な高分子微粒子を含有するこ
とを特徴とする光重合性組成物によって達成される。
以下に、本発明の構成について、更に具体的に説明す
る。
本発明は、可視光域に吸収を有する色素を含有する光
重合性組成物に有機溶剤に分散可能な高分子微粒子を含
有させることにより低出力の可視光レーザーに十分感応
し、記録材料として十分使用し得る光重合性組成物が得
られることに特徴を有する。
本発明に用いられる光重合性組成物は、光重合開始
剤、エチレン性不飽和化合物及びバインダー樹脂から実
質的になり、以下に説明する。
エチレン性不飽和化合物は、付加重合性不飽和化合物
からなり、好ましくは少なくとも2個の末端ビニル基を
有するビニル単量体である。
このビニル単量体としては、特公昭35−5093号、同35
−14719号、同44−28727号の各公報に記載されている。
例えばポリオールのアクリル酸又はメタクリル酸エス
テル、即ちジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等、ある
いはメチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレンビ
ス(メタ)アクリルアミドのようなビス(メタ)アクリ
ルアミド類、あるいはウレタン基を含有する不飽和単量
体、例えばジ−(2′−メタクリロキシエチル)−2,4
−トリレンジウレタン、ジ−(2−アクリロキシエチ
ル)トリメチレンジウレタン等のようなジオールモノ
(メタ)アクリレートとジイソシアネートとの反応生成
物等が挙げられる。
光重合開始剤としては、例えば、J.Kosar著「ライト
・センシシティブ・システムズ」第5章に記載されてい
るようなカルボニル化合物、有機硫黄化合物、過流化
物、レドックス系化合物、アゾ並びにジアゾ化合物、ハ
ロゲン化合物、光還元性色素などがある。更に具体的に
は英国特許第1,459,563号に開示されている。
即ち光重合開始剤としては、次のようなものを使用す
ることができる。
例えばベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプ
ロピルエーテル、α,α−ジメトキシ−α−フェニルア
セトフェノン等のベンゾイン誘導体、ベンゾフェノン、
2,4−ジクロルベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香
酸メチル、4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェ
ノン、4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン
等のベンゾフェノン誘導体、2−クロルチオキサント
ン、2−イソプロピルチオキサントン等のチオキサント
ン誘導体、2−クロルアントラキノン、2−メチルアン
トラキノン等のアントラキノン誘導体、N−メチルアク
リドン、N−ブチルアクリドン等のアクリドン誘導体、
α,α−ジエトキシアセトフェノン、ベンジル、フルオ
レノン、キサントン、ウラニル化合物、ハロゲン化合物
等が挙げられる。
更に、バインダーとしては、公知の種々のポリマーを
使用することができる。具体的なバインダーの詳細は、
米国特許第4,072,527号に記載されている。
より好ましくは特開昭54−98613号に記載されている
ような芳香族性水酸基を有する単量体、例えばN−(4
−ヒドロキシフェニル)アクリルアミド、N−(4−ヒ
ドロキシフェニル)メタクリルアミド、o−、m−、ま
たはp−ヒドロキシスチレン、o−、m−、またはp−
ヒドロキシフェニルメタクリレート等と他の単量体との
共重合体、米国特許第4,123,276号明細書中に記載され
ているようなヒドロキシエチルアクリレート単位または
ヒドロキシエチルメタクリレート単位を主なる繰り返し
単位として含むポリマー、シェラック、ロジン等の天然
樹脂、ポリビニルアルコール、米国特許第3,751,257号
明細書中に記載されているようなポリアミド樹脂、米国
特許第3,660,097号明細書中に記載されているような線
状ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコールのフタレー
ト化樹脂、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンから
縮合されたエポキシ樹脂、酢酸セルロース、セルロース
アセテートフタレート等のセルロース類が包含される。
これらの光重合性組成物には、熱重合禁止剤、可塑
剤、染料や顔料等を含有させることができる。
前記感光性組成物に添加される感脂化剤、界面活性
剤、増感剤、安定化剤、熱重合禁止剤、可塑剤、染料や
顔料等の色素などの添加剤類は、その種類によって添加
量は異るが、概して感光性塗布液に含まれる感光性組成
物に対して、0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜10重量
%が適当である。
本発明において、光重合開始剤、エチレン性不飽和化
合物及びバインダー樹脂から実質的になる光重合性組成
物には、可視光域に吸収を有する色素を含有するもので
あるが、この色素としては、キサンテン系色素、トリア
リールメタン系色素、メチン系色素、アゾ系色素、シア
ニン系色素等がある。
キサンテン系色素としては、例えばアクリジンレッド
3B(C.I.No.45000)、ピロニンG(C.I.No.45005)、ロ
ーダミンシャルラッハG(C.I.No.45015)、C.I.ベーシ
ック・レッド1(ローダミン6G)(C.I.No.45160)、ロ
ジン2G(C.I.No.45165)、ローダミン4G(C.I.No.4516
6)、C.I.ベーシック・バイオレット10(ローダミン
B)(C.I.No.45170)、ローダミン120F(C.I.No.4531
5)、スピリット溶性エクトローザB及びその他のキサ
ンテン色素が挙げられる。
トリアリールメタン系色素としては、例えばC.I.ベー
シック・レッド9(C.I.No.42500)、トリパローザン
(C.I.No.42505)、C.I.ベーシック・バイオレット14
(C.I.No.42510)、C.I.ベーシック・バイオレット2
(レムアクリル・マゼンタF)(C.I.No.42520)及びそ
の他のトリアリールメタン色素が挙げられる。
メチン系色素としては、例えばC.I.ベーシック・バイ
オレット16(サンドクリルロートB−6F)(C.I.No.480
13)、C.I.ベーシック・バイオレット7(C.I.No.4802
0)、アストラゾンバイオレットR(C.I.No.48030)及
びその他のメチン色素が挙げられる。
アゾ系色素としては、例えばスーダン・レットRV(C.
I.No.11125)、C.I.ソルベント・レット3(C.I.No.120
10)、C.I.ソルベントエロー14(スーダンゲルブ3)
(C.I.No.12055)、C.I.ソルベント・オレンジ7(C.I.
No.12140)、C.I.ソルベント・レッド8(C.I.No.1271
5)、C.I.ソルベント・レッド100(ネオザポンロートB
E)(C.I.No.12716)、C.I.アシッド・レッド14(C.I.N
o.14720)及びその他のアゾ色素が挙げられる。
シアニン系色素としては、例えば日本写真学会誌、第
38巻、第5号、第421頁〜第436頁(1975年)に記載され
ているもの及びその他のシアニン色素が挙げられる。
本発明に用いられる前記色素の添加量は、全固形分に
対して0.01重量%〜20重量%であり、好ましくは0.05重
量%〜10重量%である。
有機溶剤に分散可能な高分子微粒子としては、特開昭
53−133233号、特開昭56−76447号、特開昭58−129069
号、特開昭60−181173号、特開昭64−43529号等の各公
報に記載されているものが使用される。
例えば以下の重合性エチレン系モノマーを用いて、重
合した高分子微粒子が用いられる。
(1)(メタ)アクリル酸エステル C1〜C18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エス
テル 例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレー
ト、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレー
ト、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)ア
クリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレー
ト、 (2)ビニル芳香族モノマー スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、 (3)ヒドロキシル基含有モノマー 2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、 (4)α,β−エチレン性不飽和酸 (メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル
酸、 (5)その他 (メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、
ジアセトンアルコール(メタ)アクリルアミド、ジメチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリルアミド、ジビニルベンゼン、ジアリ
ルフタレート、ジアリルテレフタレート、エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)ア
クリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシ−1,3−ジ(メタ)アクリロキシプ
ロパン、2,2−ビス[4−((メタ)アクリロキシエト
キシ)フェニル]プロパン、トリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メ
タ)アクリレート、プレポリマーエポキシ及びウレタン
(メタ)アクリレート等があるが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
前記高分子微粒子の製造方法としては、各種の方法が
使用できるが、その1つはエチレン性不飽和単量体を架
橋性の共重合性単量体と水性媒体中で乳化重合させて微
粒子共重合体を作り、溶媒置換、共沸、遠心分離、濾
過、乾燥等で水分を除去してミクロゲル粒子を得るもの
であり、他の1つは脂肪族炭化水素等のモノマーは溶か
すが重合体は溶解しない非水性有機溶媒中でエチレン性
不飽和単量体と、架橋性の共重合性単量体を反応させ、
得られる微粒子共重合体を分取するNAD法と称させる方
法である。
前記方法において、重合時に使用できる重合開始剤と
しては、通常のものが使用でき、例えば過酸化ベンゾイ
ル、t−ブチルペルオキシド、クメンハイドロペルオキ
シド等の有機過酸化物、アゾビスシアノ吉草酸、アゾビ
スイソブチロニトリル、アゾビス−(2,4−ジメチル)
パレロニトリルアゾビス−(2−アミジノプロパン)ハ
イドロクロライド等の有機アゾ化合物、過硫酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過酸価水
素等の無機水溶性ラジカル開始剤、及びこれらの無機水
溶性ラジカル開始剤とピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水
素ナトリウム、2価の鉄イオン等の組合せで得られるレ
ドックス系開始剤が挙げられ、これらの1種もしくは2
種以上の混合物で使用に供する。
前記の高分子微粒子の粒子径は、0.01μm〜1μmで
あり、好ましくは0.02μm〜0.5μmである。
また高分子微粒子の添加量は、全固形分に対して10重
量%〜80重量%であり、好ましくは20重量%〜60重量%
である。
本発明に用いられるレーザー光線は、例えばHe−Ne、
He−Cd、アルゴン、クリプトン等の連続発振可能なもの
が使用できるが、出力エネルギー、レーザー管の寿命、
発振効率等を考慮すると、アルゴンレーザー(出力0.1
〜5W)が好ましい。
本発明の光重合性組成物は、その用途は特に限定され
るものではないが、製版材料に用いられる。この製版材
料には、例えばPS版等の平版印刷版に湿し水不要感光性
平版印刷版があり、特に湿し水不要感光性平版印刷版に
用いることが好ましい。
この湿し水不要感光性平版印刷版は、支持体上に感光
層、インキ反撥層(例えばシリコーンゴム層)が順に被
覆されているものがあり、好ましくは支持体と感光層と
の間にプライマー層が設けられている。
湿し水不要感光性平版印刷版は、現像後、画像部のシ
リコーンゴム層のみが除去されるタイプのものにも使用
されるが、好ましくは現像後、画像部の感光層が除去さ
れ、画像部のプライマー層が露出されるタイプのものが
よい。
本発明に用いられる版材料の製造方法は、支持体上に
設けられたプライマー層を光硬化した後、感光層及びイ
ンキ反撥層を順に塗設することが必要である。
本発明に用いられるプライマー層としては、例えばポ
リエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ア
クリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビ
ニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、アクリレート系共
重合体、酢酸ビニル系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリロニ
トリルブタジエン、ポリ酢酸ビニル等が挙げられる。
また上記プライマー層を構成するアンカー剤として
は、例えばシランカップリング剤、シリコーンプライマ
ー等を用いることができ、また有機チタネート等も有効
である。
上記のプライマー層の厚さは、6μm以上あることが
好ましく、特に好ましくは6μm〜50μmである。
プライマー層の厚さが、6μm以下の場合は、シリコ
ーンゴム層に硬いもので衝撃が加わったり現像ブラシ、
布等でこすられるとシリコーンゴム層は傷がついてしま
う。
これに対して6μm以上の場合には上記の衝撃やこす
りがプライマー層で緩和(クッション作用)されて傷つ
きにくくなる。
本発明に用いられる支持体としては、通常の平版印刷
機にセットできるたわみ性と印刷時に加わる荷重に耐え
るものであることが好ましく、例えばアルミニウム、亜
鉛、銅、鋼等の金属板、及びクロム、亜鉛、銅、ニッケ
ル、アルミニウム及び鉄等がメッキまたは蒸着された金
属板、紙、プラスチックフィルム及びガラス板、樹脂コ
ート紙、アルミニウム等の金属箔が張られた紙等が挙げ
られる。
これらのうち好ましいものはアルミニウム板である。
上記接着性向上のための支持体自体に対する処理は特
に限定されるものではなく、各種粗面化処理等が含まれ
る。
本発明の光重合性組成物を湿し水不要感光性平版印刷
版に使用する場合、その版材を構成する各層の厚さは、
以下の通りである。即ち支持体は50〜400μm、好まし
くは100〜300μm、感光層は0.05〜10μm、好ましくは
0.5〜5μm、シリコーンゴム層は0.1〜10μm、好まし
くは0.5〜2μmである。
本発明において、シリコーンゴム層の上面には必要に
応じて保護層を有していてもよい。
実施例1 [高分子微粒子−1] (1)攪拌機、温度計及び還流冷却器を備えた反応器に
つぎの成分を添加した。
脂肪族炭化水素(沸点範囲140〜156℃、芳香族含量
0) 20.016部 メチルメタクリレート 1.776部 メタクリル酸 0.036部 アゾジイソブチロニトリル 0.140部 グラフト共重合体安定化剤(33%溶液) 0.662部 反応器及びその内容物を不活性ガスでパージし、つい
で温度を100℃まで上昇させ、そこで1時間保持して分
散重合体の“種”を形成した。
つぎの成分を予め混合した後、反応器に一定速度で6
時間かかって供給した。
メチルメタクリレート 32.459部 グリシジルメタクリレート 0.331部 メタクリル酸 0.331部 アゾジイソブチロニトリル 0.203部 ジメチルアミノエタノール 0.070部 グラフト共重合体安定化剤 6.810部 脂肪族炭化水素(沸点範囲140〜156℃) 37.166部 反応液の内容物を更に100℃にして3時間保持し、単
量体類を不溶性重合体ゲル微粒子(全分散物の21〜22
%)および架橋結合されていない重合体微粒子(全分散
物23)%を含む微細分散物に十分に添加させた。
上記方法に用いたグラフト共重合体安定化剤は、つぎ
の如く製造した。
12−ヒドロキシステアリン酸を酸価約31〜34mgKOH/g
(分子量1650〜1800に対応)まで自己縮合させ、ついで
当量のグリシジルメタクリレートと反応させた。
得られる不飽和エステルをメチルメタクリレートおよ
びアクリル酸の95:5の混合物と重量比2:1で共重合させ
た。
(2)工程(1)で述べた付属物を備えた反応器に工程
(1)で得た分散物63.853部を投入した。
この分散物を115℃まで加熱しそして反応器を不活性
ガスでパージした。次の成分を予め混合し、そしてこれ
を反応器中の攪拌しつつある内容物に一定速度で3時間
かかって供給した。温度は115℃に保持した。
メチルメタクリレート 3.342部 ヒドロキシエチルアクリレート 1.906部 メタクリル酸 0.469部 ブチルアクリレート 3.691部 2−エチルヘキシルアクリレート 3.812部 スチレン 5.712部 アゾジイソブチロニトリル 0.906部 第1級オクチルメルカプタン 0.847部 グラフト共重合体安定化剤溶液(工程(1)で製造し
たもの) 1.495部 添加終了後、反応器内容物を115℃にさらに2時間保
持して単量体類の十分な転化を行なわせ、最後にブチル
アセテート13.940部を添加して合計装入量を100,000部
とした。
このようにして得られた分散物は、皮膜形成性固体の
合計含量45〜46%であり、不溶性ゲル重合体微粒子の含
量は27.0〜27.5%であった。
[高分子微粒子−2] 攪拌器、冷却凝縮器、温度制御装置を備えた反応器に
ポリエステル樹脂25部、ジメチルエタノールアミン1.7
部、脱イオン水508部を仕込み、攪拌しながら温度を80
℃にした。これに下記開始剤溶液90部を添加した後、直
ちに下記単量体混合物の滴下を開始した。
[開始剤溶液] アゾビスシアノ吉草酸 10部 脱イオン水 100部 ジメチルエタノールアミン 10部 [単量体混合物] メタクリル酸メチル 125部 アクリル酸−n−ブチル 165部 スチレン 125部 アクリル酸−2−ヒドロキシエチル 50部 エチレングリコールジメタクリレート 10部 60分間で滴下を終了した後、開始剤溶液の残り80部を
加え、80分間攪拌を継続して反応を終了した。得られた
エマルジョンのミクロゲル分散体の粒径(透過型電子顕
微鏡で測定)は0.088μであった。このエマルジョンを
噴霧乾燥して重合体微粒子を得た。
[高分子微粒子−3] (1)ミクロゲルエマルジョン Aerosol 18(ジナトリウム−N−オクタデジルスルホ
スクシナメート、American Cyanamide) 3.00% Aerosol AY−65(ナトリウムジアミルスルホスクシナ
ート、American Cyanamide) 1.50% 重炭酸ナトリウム 0.25% 脱イオン水 40.25% 過硫酸アンモニウム 0.25% 脱イオン水 14.75% ヒドリキシプロピルメタクリレート 4.00% 2−エチルヘキシルアクリレート 32.00% ジビニルベンゼン 4.00% コンデンサー、温度計及び攪拌器を備えた5リッター
の三ッ口反応フラスコに、Aerosol 18、Aerosol AY−6
5、重炭酸ナトリウム及び第1の脱イオン水を装入し
た。
過硫酸アンモニウム及び第2の脱イオン水を予備混合
し、小さな添加ロートに入れた。
ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート及びジビニルベンゼンを予備混合し、
別の添加ロートに入れた。
界面活性剤及び水を87±2℃に加熱し、そのときに過
硫酸アンモニウム溶液の10%を添加した。アクリルモノ
マーを2時間30分で連続的に反応フラスコに添加した。
同時に残りの過硫酸アンモニウム溶液を3時間で連続的
に添加した。
反応温度をモノマーの添加を通じて87±2℃に保持し
た。過硫酸アンモニウム溶液を添加後、エマルジョンを
室温に冷却し取り出した。
(2)アクリルミクロ樹脂 n−ブタノール 17.67% 酢酸セロソルブ(Unlon Garbide) 17.67% ミクロゲルエマルジョン 12.32% 過安息香酸−t−ブチル(ミネラルスピリット中50%) 0.36% スチレン 12.69% ブチルメタクリレート 11.66% n−ドデジルメルカプタン 2.31% 2−エチルヘキシルアクリレート 9.75% ヒドロキシプロピルメタクリレート 11.72% アクリル酸 0.99% 過安息香酸−t−ブチル(ミネラルスピリット中50%) 2.31% 過安息香酸−t−ブチル(ミネラルスピリット中50%) 0.12% 酢酸セロソルブ 0.43% コンデンサー、バレット(Barrett)ウォータートラ
ップ、温度計及び攪拌器を備えた5リッターの四ッ口反
応フラスコに、酢酸セロソルブ、ミクロゲルエマルジョ
ン及び過安息香酸−t−ブチルを装入した。
スチレン、ブチルメタクリレート及びn−ドデシルメ
ルカプタンを予備混合し、添加ロートに入れた(プレミ
ックス1)。
2−エチルヘキシルアクリレート、ヒドリキシプロピ
ルメタクリレート、アクリル酸及び第2の過安息香酸−
t−ブチルを予備混合し、第2の添加ロートに入れた
(プレミックス2)。
溶剤、エマルジョン及び過安息香酸−t−ブチルを還
流、即ち約95℃まで加熱した。還流した後、プレミック
ス1及び2を同時に連続的に4時間かけて添加した。モ
ノマーの添加の間、エマルジョンから水を共沸蒸留によ
りバレットトラップから連続的に除去した。
プレミックス1及び2の添加後、直ちに過安息香酸−
t−ブチル及び酢酸セロソルブの混合物を1時間で添加
した。理論水の全部が除去されるまで樹脂を還流させ
た。次に樹脂を冷却し、濾過した。この樹脂は合計樹脂
固形分に対して10%のミクロゲルを含んでいた。この樹
脂の物理的特性は不揮発分8.3%及び酸価31.7であっ
た。
実施例1 砂目立てして陽極酸化処理したアルミ板上に、以下の
感光性組成物を塗布量が2g/m2になるようにホワラーで
塗布し記録材料を得た。
[感光性組成物] 2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N−(4−ヒド
ロキシフェニル)メタクリルアミド、メタクリル酸のモ
ル比40/57/3の共重合体 14重量部 DETX(重合開始剤、日本化薬社製) 5重量部 ペンタエリスリトールトリアクリレート 50重量部 高分子微粒子−1 200重量部 レムアクリル・マゼンタB(C.I.No.42520) 7重量部 メチルエチルケトン 400重量部 トルエン 400重量部 この記録材料に対して、アルゴンイオンレーザーで出
力2.5W、ビーム径1.25mmで照射し、以下の以下の現像液
で現像し、不溶部分の径が1.0mmになるのに要する照射
時間を測定した。
レーザー照射エネルギーを計算した結果を表−1に示
す。
[現像液] β−アニリノエタノール 0.5重量部 プロピレングリコール 1.0重量部 P−tert−ブチル安息香酸 1.0重量部 水酸化カリウム 1.0重量部 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 0.1重量部 亜硫酸カリウム 2.0重量部 メタ珪酸カリウム 3.0重量部 水 91重量部 実施例2 以下の感光性組成物を用いた以外は、実施例1と同様
に行い、結果を表−1に示す。
[感光性組成物] 実施例3 以下の感光性組成物を用いた以外は、実施例1と同様
に行い、結果を表−1に示す。
[感光性組成物] [発明の効果] 本発明は、光重合性組成物に有機溶剤に分散可能な高
分子微粒子を含有させたので、この光重合性組成物は高
感度となり、したがって低出力の可視レーザーに感応
し、優れた記録材料となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03F 7/028 G03F 7/028 (56)参考文献 特開 昭63−55539(JP,A) 特開 平1−152109(JP,A) 特開 昭63−43133(JP,A) 特開 昭56−149032(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 - 7/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光重合開始剤、エチレン性不飽和化合物、
    バインダー樹脂、可視光域に吸収を有する色素及び有機
    溶剤に分散可能な高分子微粒子を含有することを特徴と
    する光重合性組成物。
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