JP3006893B2 - 耐水堅牢性の改良されたインクジェットプリンター用インク - Google Patents
耐水堅牢性の改良されたインクジェットプリンター用インクInfo
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/32—Inkjet printing inks characterised by colouring agents
- C09D11/328—Inkjet printing inks characterised by colouring agents characterised by dyes
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- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Description
ー用の配合物に関し、さらに詳しくは特に感熱インクジ
ェットプリンター用の耐水堅牢性インク配合物に関す
る。
ターは複数のレジスタ素片を使用して、これに組合され
た複数のノズルからインクの小滴を噴射させることによ
って作動する。即ち、代表的には約50μm ×50μm の寸
法の抵抗性材料のパッドよりなる各レジスタ素片がイン
ク溜めから供給されるインクを満した小室中に配置され
ている。ノズルプレートは複数のノズル、すなわち開口
からなり、レジスタ素片と組合された各々のノズルを備
え、この小室の一部を画成している。ある特定のレジス
タ素片を付勢すると、ノズルから紙、布、その他の印刷
媒体に向ってインクの小滴が噴射される。インク小滴の
噴射は主としてマイクロプロセッサの制御の下に行わ
れ、その信号は電気的トレースによってレジスタ要素に
伝達される。信号を適当に選択することによって文字数
字その他の記号が印刷媒体上に形成される。
精密であることは、インクがノズルを詰らせないことを
必要とする。また、レジスタ素片はインクカートリッジ
の耐用寿命期間を通じて約1,000 万回の噴射に耐えなけ
ればならないが、この繰返し噴射の結果、レジスタ素片
は汚れることになる。さらに、インク組成物は印刷媒
体、特に紙と相互に作用し合って過度に拡がらないで紙
に浸透しなければならず、汚れに対して抵抗し、耐水堅
牢性でなければならない。
有するインクは知られている。しかしながら、一つの特
性の改良は他の特性を劣化させる結果になることが多い
ので前述の特性をすべて兼ね備えたインク組成物はほと
んど知られていない。したがって、商業的に使用される
多くのインクは前述の考慮のそれぞれに少なくとも適当
な対応を示すインクを得ようとする試みにおける妥協を
意味する。
549 号は、C.I.DIRECT BLACK(DB)
168の溶液を含むインクジェット印刷用のインクを開
示し特許請求している。DB−168は水溶性陰イオン
染料であり、商業的に入手可能なものは対イオンとして
ナトリウム(Na+ )を含んでいる。この染料のナトリウ
ム型のものの耐水堅牢性は通常の事務用紙に印刷するた
めのインクジェットの利用には不十分だということが分
った。
性を犠牲にしないで一つの特性を向上させるようなイン
ク配合物を開発する研究が続けられている。
168の耐水堅牢性はアンモニウムイオンおよびアルキ
ルアミンイオンで陽イオン置換することによって改良さ
れる。ナトリウム陽イオンがこれらの陽イオンで置換さ
れたインクはナトリウム、リチウム、カリウムまたはテ
トラメチルアンモニウム(TMA)などの陽イオンを含
む染料を配合したインクよりも耐水堅牢性が優れてい
る。
交換などのよく知られた陽イオン交換法が本発明を実施
するのに利用できる。
し、1個のナトリウム陽イオンがこれらの基のそれぞれ
一つと会合している。だから、1個の染料分子の置換可
能なナトリウム陽イオンの最大数は3個である。
インクを提供するためにナトリウムを置換するのに利用
される陽イオンとしては、アンモニウム(NH4 +)、
例えばジエチレントリアミン(DTA)、トリエチレン
テトラミンおよびテトラエチレンペンタミンなどの多官
能アミン、メチルアミン、エチルアミンなどの低級アル
キルアミンやジメチルアミン、ジエチルアミンなどの低
級ジアルキルアミンを含む揮発性アミンなどがあげられ
る。本出願においては、アンモニウム陽イオンを含むこ
のような望ましい陽イオンを“アミン”と呼ぶ。
法の利用を含む幾つかの方法によって行われる。イオン
交換樹脂の場合には、カラムに陽イオン交換樹脂を充填
し、濃塩酸などの強酸をカラムを通過させることによっ
てこの樹脂を水素型に変換する。溶出液のpHを測定する
ことによって、樹脂が水素型に変換されたかどうかを確
認することができる。次に水酸化物などの塩基型のアミ
ンを通すことによって樹脂を適当なアミン型に変換す
る。これによって樹脂に望ましいアミンが充填される。
られてナトリウム陽イオンがアミン陽イオンに置換され
る。これに先立って染料は逆浸透により公知の方法、条
件を適用してあらかじめ精製されて過剰のナトリウムイ
オンが除去される。
にナトリウム型染料を通過させるために再び酸性化され
て水素型に変換される。カラムが再酸性化されたかどう
かの確認はカラムを通過させた後に染料のナトリウム含
有量を周期的に測定してあらかじめ設定された最大許容
水準、例えば500ppmまたは1,000ppmなどと比較すること
によって簡単に行われる。
無機酸を使用して水溶液から沈澱され、酸性化された染
料が単離されて、適当なアミン塩基によって染料が中和
される。このようにしてナトリウムイオンは再び所望の
アミン陽イオンによって置換される。
陽イオンで置換するためによく知られた逆浸透法が利用
される。しかしながら、この場合の変換率は実質的に10
0 %ではない。
アミン陽イオンで置換することが必要である。アミン塩
基の形態でアミン陽イオンを添加するだけでは、ナトリ
ウム陽イオンが存在するために望ましい耐水堅牢性が得
られる結果にはならない。したがって、DB−168染
料分子と結合している実質的にすべてのナトリウム陽イ
オンが少なくとも一つの前述のアミンによって置換され
ることが好ましい。しかしながら、部分的に置換された
染料も有用な改良された耐水堅牢特性を十分に示す。
クが造り上げられる。pHを維持するための緩衝剤、殺生
剤、乾燥時間改良剤その他の化合物がこの技術分野でよ
く知られているようにインクに添加されてもよい。
くは約5〜15%のラクタムと残余の水を含有している。
このラクタムは0〜約10%の範囲のN−(2−ヒドロキ
シエチル)−2−ピロリドン(NHEP)、0〜約5%
の範囲のN−メチルピロリドンおよび0〜約15%の範囲
の2−ピロリドンのうち少なくとも一つを含有すること
が好ましい。特別に指摘しない限り、すべての量は重量
%で示されている。すべての成分の純度は通常商業的に
実施されるときに使用される純度である。
全体に対して約0.5 〜10%、好ましくは約1〜4%の範
囲にある。
リドンよりなるビヒクルと残余の水を含んでいる。好ま
しいインク組成物中の染料濃度は約2%である。
しており、約6〜8のpHが好ましい。広い範囲のpHを有
するインクは圧電プリンターに使用することができる
が、感熱インクジェットプリンターはプリントヘッドの
材料とインクとの間の好ましくない相互作用の可能性が
あるためにpH範囲を狭く制御する必要がある。pH水準を
維持するためには緩衝剤が使用される。有用な緩衝剤の
中には酢酸アンモニウム、2−〔N−モルホリノ〕エタ
ンスルホン酸または3−〔N−モルホリノ〕−2−ヒド
ロキシプロパンスルホン酸があり、これらの緩衝剤のう
ちで2番目のもの(MOPSO)が最も好ましい。
トプリンター用のインクとともに通常使用される少なく
とも一つの殺生剤であればよいが、例えばProxel
およびNuoseptがある。
た。印刷サンプルの耐水堅牢性はその初期L* 座標の測
定によって決定される。次にサンプルは水を入れたビー
カーに投入されて5分間洗浄される。この後で、サンプ
ルは乾燥されてL* の座標が再測定される。初期L* と
最終L* との差異はΔLである。ΔLがより小さいこと
は耐水堅牢性の改良を示す。
合物は連続的なインクジェットプリンターに利用するこ
とができる。任意の非腐食性、低毒性、水溶性塩が約0.
01〜0.1 重量%の濃度で使用することができる。低級ア
ルキル塩化アンモニウムが代表的な実例である。
されるところにはいずれも利用でき、更に耐水性の印刷
に対する要求がある。しかしながら、これらのインクは
デスクジェット(DeskJet)プリンターのような
感熱インクジェット装置において効果を発揮するように
特別に設計されている。デスクジェット(DsekJe
t)はヒューレットパッカード社の商標である。
がそれぞれのインクの染料濃度は2%であった。一方の
インクにおいてはDB−168染料が酸性化された陽イ
オン交換樹脂上で水酸化アンモニウムによって陽イオン
交換されてナトリウムイオンがアンモニウムイオンで置
換された。他方のインクにおいては比較の目的のために
DB−168染料は陽イオン交換されずにナトリウム陽
イオンが対イオンとして残された。
樹脂に500mlの6N塩酸を約1時間にわたって流すこと
によってこの樹脂は酸(H+)型に変換された。次に樹脂は
カラムの流出液がpH 6.0になるまで脱イオン水によって
洗浄された。2500mlの1重量%ナトリウム型DB−16
8が1分間に約20mlの速度で樹脂を通過させられた。そ
して酸型のDB−168が収集されて分解を防止するた
めに冷却して貯蔵された。
8.0になるまで中和することによって酸型の染料の特定
対イオンへの変換が行われた。リチウム、カリウムその
他のアルカリ金属対イオンが所望される場合には、対応
する水酸化物による中和が行われた。
性ビヒクルで希釈されて感熱インクジェットプリンター
によって事務用紙に印刷するために使用された。そして
印刷された活字の耐水堅牢性が測定された。
比較は本発明の置換陽イオンの存在によって耐水堅牢性
の改良が実現できることを示している。ΔLの数値がよ
り小さいことは耐水堅牢性が改良された結果を示してい
る。
の水を使用して実施例2(アンモニウム陽イオン置換)
で調製されたインクと実施例1で調製されたインクとの
比較が行われた。染料の濃度は2%であった。ΔLとし
て測定された耐水堅牢性は以下の表11に示されている。
用して耐水堅牢性の改良が明らかに認められる。
−ピロリドンよりなるビヒクルと残余の水にDB−16
8を濃度2%で含有している。それぞれのインクにおい
て、染料は実施例1と同様にして交換され、ナトリウム
陽イオンを置換した様々の陽イオンを有する一連の染料
が提供された。比較のためにナトリウム陽イオンをその
まま有するインクが調製された。この場合の染料の変換
は、mO.D.(光学濃度)に換算して測定された。結
果は以下の表III に示されている。
クの耐水堅牢性がかなり向上していることを示してお
り、これは、本発明のイオン交換に使用されたアミンに
ついての染料変換数によって測定されたものである。m
O.D.の数値が小さいことは耐水堅牢性の向上を意味
している。アンモニウムおよびジエチレントリアミンは
ナトリウムを置換する他の陽イオンよりも優れているこ
とが認められる。
れたDB−168染料を使用した改良インクが開示され
てきた。このようなインクは事務用紙に対して耐水堅牢
性の改良を立証した。自明の性質の様々の変化や変更態
様が本発明の精神から外れることなく行われることは、
この技術分野の熟練者にとっては容易に理解されるであ
ろう。この変化や変更態様はすべて特許請求の範囲によ
って規定された本発明の範囲に入るものと考えられる。
Claims (16)
- 【請求項1】インクジェットプリンター用インクにおい
て、 (a) N-(2-ヒドロキシエチル)-2-ピロリドン、N-メチル
ピロリドン、2-ピロリドン、及びこれらの混合物からな
る群より選ばれる、ピロリドン5から15重量%と、 (b) アンモニウム、多官能アミン陽イオン、及び揮発性
アミン陽イオンからなる群より選ばれる陽イオンがDB-1
68染料の実質的に全てのスルホネート基と結合されたDB
-168染料0.5 から10重量%と、 (c) 残余の水と、 からなるインク。 - 【請求項2】 前記揮発性アミン陽イオンは、メチルア
ミン、エチルアミン、ジメチルアミン、及びジエチルア
ミンからなる群より選ばれる、請求項1に記載のイン
ク。 - 【請求項3】 前記多感能アミン陽イオンは、ジエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラミン、及びテトラエ
チレンペンタミンからなる群より選ばれる、請求項1に
記載のインク。 - 【請求項4】5から9のpHに緩衝されている、請求項1
に記載のインク。 - 【請求項5】6から8のpHに緩衝されている、請求項4
に記載のインク。 - 【請求項6】 緩衝剤として、酢酸アンモニウム、アン
モニウム型、2−〔N−モルホリノ〕エタンスルホン
酸、又は3−〔N−モルホリノ〕−2−ヒドロキシプロ
パンスルホン酸を含有する、請求項5に記載のインク。 - 【請求項7】 添加剤として殺生剤を含有する、請求項
1に記載のインク。 - 【請求項8】 添加剤として、非腐食性、低毒性、水溶
性塩を含有する、請求項1に記載のインク。 - 【請求項9】 前記非腐食性塩は、低級アルキル塩化ア
ンモニウムである、請求項8に記載のインク。 - 【請求項10】前記染料は、1から4重量%の範囲で存
在する、請求項1に記載のインク。 - 【請求項11】インクジェットプリンター用インクにお
いて、 (a) N-(2-ヒドロキシエチル)-2-ピロリドン、N-メチル
ピロリドン、2-ピロリドン、及びこれらの混合物からな
る群より選ばれる、ピロリドン5から15重量%と、 (b)アンモニウム及びジエチレントリアミンからなる群
より選ばれる陽イオンがDB-168染料の実質的に全てのス
ルホネート基と結合されたDB-168染料1から4重量%
と、 (c) インクに6から8のpHを与えるための緩衝剤と、 (d) 残余の水と、 からなるインク。 - 【請求項12】 前記緩衝剤は、酢酸アンモニウム、ア
ンモニウム型、2−〔N−モルホリノ〕エタンスルホン
酸、及び3−〔N−モルホリノ〕−2−ヒドロキシプロ
パンスルホン酸からなる群より選ばれる、請求項11に
記載のインク。 - 【請求項13】DB-168染料を含有するインクの耐水堅牢
性を向上する方法において、前記染料上の実質上全ての
第1の陽イオンを、アンモニウム、多官能アミン陽イオ
ン、及び揮発性アミン陽イオンからなる群より選ばれた
第2の陽イオンで置換するステップを含む方法。 - 【請求項14】 前記揮発性アミン陽イオンは、メチル
アミン、エチルアミン、ジメチルアミン、及びジエチル
アミンからなる群より選ばれる、請求項13に記載の方
法。 - 【請求項15】 前記多感能アミン陽イオンは、ジエチ
レントリアミン、トリエチレンテトラミン、及びテトラ
エチレンペンタミンからなる群より選ばれる、請求項1
3に記載の方法。 - 【請求項16】 前記第2の陽イオンは、アンモニウム
及びジエチレントリアミンからなる群より選ばれる、請
求項13に記載の方法。
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