JP3006824B2 - 配線設計方法および配線設計装置 - Google Patents
配線設計方法および配線設計装置Info
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- Geometry (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は配線設計方法に関し、特
に計算機を用いて自動設計を行う集積回路のレイアウト
設計における配線設計方法に関する。
に計算機を用いて自動設計を行う集積回路のレイアウト
設計における配線設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路のレイアウト設計において、電
源配線に対するテーパリング処理による配線占有面積の
最小化およびクロック配線に対するクロックスキューの
低減などのために、通常、これらの特殊配線の処理は一
般の信号線の配線(以下一般配線)処理よりも先立って
行われる。この場合、これら先立って配線される特殊配
線は既配線としてチャネル配線領域内に存在し、一般配
線処理時には配線禁止図形(障害物)として扱わなけれ
ばならない。チャネル配線領域内に一般配線ネットの幹
線を割当てる際に、配線禁止図形を避けて割付を行う必
要がある。
源配線に対するテーパリング処理による配線占有面積の
最小化およびクロック配線に対するクロックスキューの
低減などのために、通常、これらの特殊配線の処理は一
般の信号線の配線(以下一般配線)処理よりも先立って
行われる。この場合、これら先立って配線される特殊配
線は既配線としてチャネル配線領域内に存在し、一般配
線処理時には配線禁止図形(障害物)として扱わなけれ
ばならない。チャネル配線領域内に一般配線ネットの幹
線を割当てる際に、配線禁止図形を避けて割付を行う必
要がある。
【0003】従来のこの種のチャネル配線を行うための
第1の配線設計方法は、対象配線領域の内部に障害物が
存在しないという配線モデルを仮定した場合にのみ適用
可能である。したがって、従来の第1の配線設計法を配
線禁止図形が存在するチャネル配線領域に適用すること
は不可能であった。
第1の配線設計方法は、対象配線領域の内部に障害物が
存在しないという配線モデルを仮定した場合にのみ適用
可能である。したがって、従来の第1の配線設計法を配
線禁止図形が存在するチャネル配線領域に適用すること
は不可能であった。
【0004】特開平4−167073公報記載の従来の
第2の配線設計方法は、配線領域内に配線禁止図形が存
在する場合にも適用できるように改良されている。
第2の配線設計方法は、配線領域内に配線禁止図形が存
在する場合にも適用できるように改良されている。
【0005】従来の第2の配線方法の処理手順をフロー
チャートで示す図15を参照すると、この従来の第2の
配線設計方法は、チャネル配線領域に割当られた幹線を
配線用トラックに割当てるときの割当位置に関する幹線
間の上下制約を幹線を幹線節点、上下制約を有向枝でそ
れぞれ表現したグラフである位置制約グラフを作成する
ステップS101と、配線領域内の障害物により上記割
当可能なトラックが制限される幹線があるときに、上記
位置制約グラフに上記障害物を表す障害物節点と、この
障害物節点から上記幹線節点へ向かう有向枝を追加する
障害物節点および有向枝追加ステップS102と、位置
制約グラフの各節点に対し、結線要求を表す節点に1
を、障害物節点にはその障害物により幹線の割付け不可
能となるトラック数をそれぞれ重み付けする節点の重み
ずけステップS103と、どの有向枝も入らない節点を
始点とし、この始点から有向枝をたどって各節点に至る
経路に含まれる全節点の重みを累積した値を各節点の順
位とする節点の順位付けステップS104と、未割付で
かつトラックに割付可能な幹線の有無を点検する処理終
了判定ステップS105と、位置制約グラフの対応節点
が各連結成分の最も下である幹線の内、対応節点の順位
が最大の幹線を優先して可能な限り下のトラックに割付
け、その幹線対応の節点を位置制約グラフから削除する
位置制約グラフ更新ステップS106とを含み、これら
ステップS101〜S106にしたがって、チャネル配
線領域にネットの幹線を割当てる。
チャートで示す図15を参照すると、この従来の第2の
配線設計方法は、チャネル配線領域に割当られた幹線を
配線用トラックに割当てるときの割当位置に関する幹線
間の上下制約を幹線を幹線節点、上下制約を有向枝でそ
れぞれ表現したグラフである位置制約グラフを作成する
ステップS101と、配線領域内の障害物により上記割
当可能なトラックが制限される幹線があるときに、上記
位置制約グラフに上記障害物を表す障害物節点と、この
障害物節点から上記幹線節点へ向かう有向枝を追加する
障害物節点および有向枝追加ステップS102と、位置
制約グラフの各節点に対し、結線要求を表す節点に1
を、障害物節点にはその障害物により幹線の割付け不可
能となるトラック数をそれぞれ重み付けする節点の重み
ずけステップS103と、どの有向枝も入らない節点を
始点とし、この始点から有向枝をたどって各節点に至る
経路に含まれる全節点の重みを累積した値を各節点の順
位とする節点の順位付けステップS104と、未割付で
かつトラックに割付可能な幹線の有無を点検する処理終
了判定ステップS105と、位置制約グラフの対応節点
が各連結成分の最も下である幹線の内、対応節点の順位
が最大の幹線を優先して可能な限り下のトラックに割付
け、その幹線対応の節点を位置制約グラフから削除する
位置制約グラフ更新ステップS106とを含み、これら
ステップS101〜S106にしたがって、チャネル配
線領域にネットの幹線を割当てる。
【0006】従来の配線方法の適用対象のチャネル配線
領域の一例を模式図で示す図16を参照すると、チャネ
ル配線領域の上側および下側境界線8,9の範囲に、4
つの配線用のトラックT1〜T4が配置され、チャネル
内の配線禁止図形(以下障害物)VはトラックT2,T
3上に配置され、接続対象の上側境界線8のセル列の端
子t1と下側境界線9のセル列のt2は共に障害物Vの
左右方向の範囲内に位置している。
領域の一例を模式図で示す図16を参照すると、チャネ
ル配線領域の上側および下側境界線8,9の範囲に、4
つの配線用のトラックT1〜T4が配置され、チャネル
内の配線禁止図形(以下障害物)VはトラックT2,T
3上に配置され、接続対象の上側境界線8のセル列の端
子t1と下側境界線9のセル列のt2は共に障害物Vの
左右方向の範囲内に位置している。
【0007】図15および図16を参照して従来の第2
の配線方法の処理フローについて説明すると、上下の端
子t1,t2を結線するネットnを生成をする場合に
は、まず、ステップS101,S102で、幹線間の上
下制約関係を表す位置制約グラフを作成する。ここで、
節点はネットの幹線または障害物に対応している。有向
枝(a,b)は幹線a(または障害物a)が幹線b(ま
たは障害物b)よりも上方の配線トラックに割当てなけ
ればならないという制約を表している。図16のチャネ
ル配線領域に対する位置制約グラフを示す図17を併せ
て参照すると、チャネル内障害物V対応の節点Vとネッ
トnの幹線対応の節点nとの間にサイクルが生じてしま
う。
の配線方法の処理フローについて説明すると、上下の端
子t1,t2を結線するネットnを生成をする場合に
は、まず、ステップS101,S102で、幹線間の上
下制約関係を表す位置制約グラフを作成する。ここで、
節点はネットの幹線または障害物に対応している。有向
枝(a,b)は幹線a(または障害物a)が幹線b(ま
たは障害物b)よりも上方の配線トラックに割当てなけ
ればならないという制約を表している。図16のチャネ
ル配線領域に対する位置制約グラフを示す図17を併せ
て参照すると、チャネル内障害物V対応の節点Vとネッ
トnの幹線対応の節点nとの間にサイクルが生じてしま
う。
【0008】次にステップS103で、各節点に重みを
付加する。節点nには重み1を付加する。節点Vの重み
は障害物によって幹線の割付け不可能となるトラックの
数とする。この場合、節点Vの重みは2である。
付加する。節点nには重み1を付加する。節点Vの重み
は障害物によって幹線の割付け不可能となるトラックの
数とする。この場合、節点Vの重みは2である。
【0009】ステップS104では、位置制約グラフ内
の各節点uに対して、どの有向枝も入ってこない節点を
始点として考え、その始点から矢印をたどって節点uに
至る経路に含まれる全ての節点の重みを累積した値をこ
の節点uの順位とする。この場合の位置制約グラフにお
いては、節点V,nがサイクルとなっているので、節点
nの順位を決めることが出来ない。したがって、チャネ
ル配線領域の上下制約を表す位置制約グラフにおいて、
障害物とネット幹線との間にサイクルが存在する場合に
は、上記配線方法を適用することが不可能である。
の各節点uに対して、どの有向枝も入ってこない節点を
始点として考え、その始点から矢印をたどって節点uに
至る経路に含まれる全ての節点の重みを累積した値をこ
の節点uの順位とする。この場合の位置制約グラフにお
いては、節点V,nがサイクルとなっているので、節点
nの順位を決めることが出来ない。したがって、チャネ
ル配線領域の上下制約を表す位置制約グラフにおいて、
障害物とネット幹線との間にサイクルが存在する場合に
は、上記配線方法を適用することが不可能である。
【0010】次に、第2の例として、配線チャネル上下
の境界線8,9間に配線用トラックT1〜T3と、チャ
ネル内の障害物W1,W2が存在し、障害物W1は幹線
の配線用の配線層M1に対してのみの障害物であり、上
記幹線と端子との間の接続支線の配線用の配線層M2に
対しては障害物でなく、障害物W2は上記幹線用および
支線用の両方の配線層M1,M2に対する障害物である
場合を模式図で示す図18(A)を参照すると、障害物
W1により幹線の割付が不可能なトラックの数はトラッ
クT1,T2の2つである。2つのネットP={p1,
p2}とQ={q1,q2}において、ネットPの端子
p1が障害物W1の上側の上側境界線8に位置し、ネッ
トQの端子q2が障害物W2の下側の下側境界線9に位
置する。これらネットP,Qの幹線の間には上下制約は
存在しない。このとき、ステップS101,S102で
構成される位置制約グラフは図19に示すような有向グ
ラフになる。ここで、障害物W1,W2とネットP,Q
との各々に対応する節点をそれぞれW1,W2、P,Q
で表す。ステップS103で付加される各節点の重みは
W1が2、他の3つの節点W2,P,およびQは共に1
である。ステップS104で計算される節点P,Qの各
々の順位は、まず、節点W2から節点Qへ向かう有向枝
の存在により節点Qの順位は2、一方節点Pの順位は1
となる。したがって、ステップS106において、最下
の配線トラックT3には節点Q対応のネットQの幹線が
割当てられる。この結果、節点P対応のネットPの幹線
については割付け可能なトラックが存在しないまま処理
を終了してしまうことになる。この場合の配線処理結果
を示す図18(B)を参照すると、ネットQ対応の端子
q1,q2間の配線のみがトラックT3を経由して割当
てられるが、ネットP対応の端子p1,p2間の配線が
不可能な状態となってしまう。
の境界線8,9間に配線用トラックT1〜T3と、チャ
ネル内の障害物W1,W2が存在し、障害物W1は幹線
の配線用の配線層M1に対してのみの障害物であり、上
記幹線と端子との間の接続支線の配線用の配線層M2に
対しては障害物でなく、障害物W2は上記幹線用および
支線用の両方の配線層M1,M2に対する障害物である
場合を模式図で示す図18(A)を参照すると、障害物
W1により幹線の割付が不可能なトラックの数はトラッ
クT1,T2の2つである。2つのネットP={p1,
p2}とQ={q1,q2}において、ネットPの端子
p1が障害物W1の上側の上側境界線8に位置し、ネッ
トQの端子q2が障害物W2の下側の下側境界線9に位
置する。これらネットP,Qの幹線の間には上下制約は
存在しない。このとき、ステップS101,S102で
構成される位置制約グラフは図19に示すような有向グ
ラフになる。ここで、障害物W1,W2とネットP,Q
との各々に対応する節点をそれぞれW1,W2、P,Q
で表す。ステップS103で付加される各節点の重みは
W1が2、他の3つの節点W2,P,およびQは共に1
である。ステップS104で計算される節点P,Qの各
々の順位は、まず、節点W2から節点Qへ向かう有向枝
の存在により節点Qの順位は2、一方節点Pの順位は1
となる。したがって、ステップS106において、最下
の配線トラックT3には節点Q対応のネットQの幹線が
割当てられる。この結果、節点P対応のネットPの幹線
については割付け可能なトラックが存在しないまま処理
を終了してしまうことになる。この場合の配線処理結果
を示す図18(B)を参照すると、ネットQ対応の端子
q1,q2間の配線のみがトラックT3を経由して割当
てられるが、ネットP対応の端子p1,p2間の配線が
不可能な状態となってしまう。
【0011】このように、この従来の第2の配線方法で
は、配線禁止図形の範囲内に上側セル列と下側セル列の
両方に端子を持つネットに対して、幹線の割当てが不可
能であった。
は、配線禁止図形の範囲内に上側セル列と下側セル列の
両方に端子を持つネットに対して、幹線の割当てが不可
能であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の第1の
配線設計方法は、配線モデルとして対象配線領域の内部
に障害物が存在しない場合のみしか想定していないの
で、チャネル配線領域内に配線禁止図形が存在する場合
に幹線の配線トラックへの割付に適用できないという欠
点があった。
配線設計方法は、配線モデルとして対象配線領域の内部
に障害物が存在しない場合のみしか想定していないの
で、チャネル配線領域内に配線禁止図形が存在する場合
に幹線の配線トラックへの割付に適用できないという欠
点があった。
【0013】この欠点を緩和した従来の第2の配線方法
は、チャネル配線領域内の配線禁止図形の実際の配線に
対する障害の形態を考慮していないため、配線用トラッ
クの使用効率が低く、上記トラックへの割当て不可能な
幹線が増大し、配線不可能なネットの増大要因となるこ
とと、あるいは、未配線の解消のための所要の余分のト
ラックの増大要因となるという欠点があった。
は、チャネル配線領域内の配線禁止図形の実際の配線に
対する障害の形態を考慮していないため、配線用トラッ
クの使用効率が低く、上記トラックへの割当て不可能な
幹線が増大し、配線不可能なネットの増大要因となるこ
とと、あるいは、未配線の解消のための所要の余分のト
ラックの増大要因となるという欠点があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の配線設計方法
は、半導体基板上に予め設定した配線層と第1の方向の
配線である幹線の配線用の配線トラックとして設定した
前記幹線通過位置と回路部品の端子位置を含む配線経路
情報を基にチャネル配線領域をこの半導体基板上に設定
する集積回路の配線設計方法において、前記チャネル配
線領域に隣接するセル所属の端子位置情報と前記チャネ
ル配線領域内のセル所属の既配線および既配置の前記回
路部品の端子位置を含んで構成される配線禁止図形の情
報とからこのチャネル配線領域を設定する第1のステッ
プと、前記チャネル配線領域の境界と前記配線禁止図形
の情報とからこの配線禁止図形を除いた領域である部分
チャネル領域を設定する第2のステップと、ネットリス
ト所属の各ネットに対し前記配線禁止図形上を通過可能
な配線層の経由を考慮して前記部分チャネルの境界上に
仮想の端子である仮端子を設定する第3のステップと、
前記仮端子の位置に基づいて設定する前記幹線の割当て
に関する前記第1の方向と直交する第2の方向の制約条
件を考慮し前記部分チャネル内に前記幹線の割当対象ネ
ット候補の集合を選択する第4のステップと、前記ネッ
ト候補の集合所属のネットの幹線を前記部分チャネル内
の前記配線トラックに割当てる第5のステップと、割当
てた前記ネットの幹線を新たに配線禁止図形として登録
し前記チャネル配線領域内の配線禁止図形を更新する第
6のステップと、前記幹線の割当てを完了した前記ネッ
トを前記ネットリストから削除しこのネットリストを更
新する第7のステップとを含むことを特徴とするもので
ある。
は、半導体基板上に予め設定した配線層と第1の方向の
配線である幹線の配線用の配線トラックとして設定した
前記幹線通過位置と回路部品の端子位置を含む配線経路
情報を基にチャネル配線領域をこの半導体基板上に設定
する集積回路の配線設計方法において、前記チャネル配
線領域に隣接するセル所属の端子位置情報と前記チャネ
ル配線領域内のセル所属の既配線および既配置の前記回
路部品の端子位置を含んで構成される配線禁止図形の情
報とからこのチャネル配線領域を設定する第1のステッ
プと、前記チャネル配線領域の境界と前記配線禁止図形
の情報とからこの配線禁止図形を除いた領域である部分
チャネル領域を設定する第2のステップと、ネットリス
ト所属の各ネットに対し前記配線禁止図形上を通過可能
な配線層の経由を考慮して前記部分チャネルの境界上に
仮想の端子である仮端子を設定する第3のステップと、
前記仮端子の位置に基づいて設定する前記幹線の割当て
に関する前記第1の方向と直交する第2の方向の制約条
件を考慮し前記部分チャネル内に前記幹線の割当対象ネ
ット候補の集合を選択する第4のステップと、前記ネッ
ト候補の集合所属のネットの幹線を前記部分チャネル内
の前記配線トラックに割当てる第5のステップと、割当
てた前記ネットの幹線を新たに配線禁止図形として登録
し前記チャネル配線領域内の配線禁止図形を更新する第
6のステップと、前記幹線の割当てを完了した前記ネッ
トを前記ネットリストから削除しこのネットリストを更
新する第7のステップとを含むことを特徴とするもので
ある。
【0015】本発明の配線設計装置は、半導体基板上に
予め設定した配線層と第1の方向の配線である幹線の配
線用の配線トラックとして設定した前記幹線通過位置と
回路部品の端子位置を含む配線経路情報を基にチャネル
配線領域をこの半導体基板上に設定する集積回路の配線
設計装置において、前記チャネル配線領域に隣接するセ
ル所属の端子位置情報と前記チャネル配線領域内のセル
所属の既配線および既配置の前記回路部品の端子位置を
含んで構成される配線禁止図形の情報とからこのチャネ
ル配線領域を設定するチャネル配線領域設定手段と、前
記チャネル配線領域の境界と前記配線禁止図形の情報と
からこの配線禁止図形を除いた領域である部分チャネル
領域を設定する部分チャネル設定手段と、前記部分チャ
ネル内で前記幹線の割当てに関する前記第1の方向と直
交する第2の方向の制約条件を考慮し配線対象ネットリ
ストから前記部分チャネル内に配線対象ネット候補の集
合であるネット集合を選択するネット選択手段と、前記
ネット集合の接続端子に対応し前記配線禁止図形上を通
過可能な配線層を経由し前記部分チャネルの境界線上に
仮想の端子を設定する仮端子設定手段と、前記仮端子の
設定位置に基づき選択した前記ネット集合に含まれるネ
ットの前記幹線を前記部分チャネル内の前記配線トラッ
クに割当てる幹線割当手段と、割当てられた前記ネット
の幹線を前記配線禁止図形に新たに登録し更新する配線
禁止図形更新手段と、割当てられた前記幹線に対応する
ネット情報に基づき前記配線対象ネットリストを更新す
るネットリスト更新手段とを備えて構成される。
予め設定した配線層と第1の方向の配線である幹線の配
線用の配線トラックとして設定した前記幹線通過位置と
回路部品の端子位置を含む配線経路情報を基にチャネル
配線領域をこの半導体基板上に設定する集積回路の配線
設計装置において、前記チャネル配線領域に隣接するセ
ル所属の端子位置情報と前記チャネル配線領域内のセル
所属の既配線および既配置の前記回路部品の端子位置を
含んで構成される配線禁止図形の情報とからこのチャネ
ル配線領域を設定するチャネル配線領域設定手段と、前
記チャネル配線領域の境界と前記配線禁止図形の情報と
からこの配線禁止図形を除いた領域である部分チャネル
領域を設定する部分チャネル設定手段と、前記部分チャ
ネル内で前記幹線の割当てに関する前記第1の方向と直
交する第2の方向の制約条件を考慮し配線対象ネットリ
ストから前記部分チャネル内に配線対象ネット候補の集
合であるネット集合を選択するネット選択手段と、前記
ネット集合の接続端子に対応し前記配線禁止図形上を通
過可能な配線層を経由し前記部分チャネルの境界線上に
仮想の端子を設定する仮端子設定手段と、前記仮端子の
設定位置に基づき選択した前記ネット集合に含まれるネ
ットの前記幹線を前記部分チャネル内の前記配線トラッ
クに割当てる幹線割当手段と、割当てられた前記ネット
の幹線を前記配線禁止図形に新たに登録し更新する配線
禁止図形更新手段と、割当てられた前記幹線に対応する
ネット情報に基づき前記配線対象ネットリストを更新す
るネットリスト更新手段とを備えて構成される。
【0016】
【実施例】次に、本発明の第1の実施例をフローチャー
トで示す図1を参照すると、この図に示す本実施例の配
線設計方法は、配線対象のチャネル配線領域を設定する
ステップS1と、配線禁止図形の情報から配線禁止図形
を含まない部分チャネル領域を設定するステップS2
と、部分チャネル境界上に仮想の端子(仮端子)を設定
するステップS3と、部分チャネル内に幹線割当対象ネ
ット候補の集合を選択するステップS4と、集合所属ネ
ットの幹線を部分チャネル内の配線トラックに割当るス
テップS5と、配線禁止図形を更新するステップS6
と、ネットリストを更新するステップS7と、ネットリ
ストが空集合か否かを判定し空集合であれば配線処理を
終了するステップS8とを含む。
トで示す図1を参照すると、この図に示す本実施例の配
線設計方法は、配線対象のチャネル配線領域を設定する
ステップS1と、配線禁止図形の情報から配線禁止図形
を含まない部分チャネル領域を設定するステップS2
と、部分チャネル境界上に仮想の端子(仮端子)を設定
するステップS3と、部分チャネル内に幹線割当対象ネ
ット候補の集合を選択するステップS4と、集合所属ネ
ットの幹線を部分チャネル内の配線トラックに割当るス
テップS5と、配線禁止図形を更新するステップS6
と、ネットリストを更新するステップS7と、ネットリ
ストが空集合か否かを判定し空集合であれば配線処理を
終了するステップS8とを含む。
【0017】次に、図1の処理フローを実行する本発明
の配線設計装置の実施例をブロックで示す図2を参照す
ると、この図に示す本実施例の配線設計装置は、配線領
域に隣接するセルに属する端子情報およびセルに属する
配線禁止情報にもとづきチャネル配線領域を設定するチ
ャネル配線領域設定部1と、上記チャネル配線領域の境
界線およびこのチャネル配線領域内に存在する既配線ま
たは既配線の回路部品から成る配線禁止図形の情報から
この配線禁止図形を含まない部分チャネル領域を設定す
る部分チャネル設定部2と、設定された上記部分チャネ
ル内で配線対象ネット候補の集合であるネット集合を選
択するネット選択部3と、上記ネット集合の接続端子に
対応しチャネル配線領域内に存在する配線禁止図形上を
通過可能な配線層を経由し上記部分チャネルの境界線上
に仮想の端子を設定する仮端子設定部4と、仮端子位置
に基づき選択した上記ネット集合に含まれるネットの幹
線を上記部分チャネル内の配線トラックに割当てる幹線
割当部5と、割当てられたネットの幹線を配線禁止図形
に登録する配線禁止図形更新部6と、割当てられた幹線
に対応するネット情報に基づきネットリストを更新する
ネットリスト更新部7とを備える。
の配線設計装置の実施例をブロックで示す図2を参照す
ると、この図に示す本実施例の配線設計装置は、配線領
域に隣接するセルに属する端子情報およびセルに属する
配線禁止情報にもとづきチャネル配線領域を設定するチ
ャネル配線領域設定部1と、上記チャネル配線領域の境
界線およびこのチャネル配線領域内に存在する既配線ま
たは既配線の回路部品から成る配線禁止図形の情報から
この配線禁止図形を含まない部分チャネル領域を設定す
る部分チャネル設定部2と、設定された上記部分チャネ
ル内で配線対象ネット候補の集合であるネット集合を選
択するネット選択部3と、上記ネット集合の接続端子に
対応しチャネル配線領域内に存在する配線禁止図形上を
通過可能な配線層を経由し上記部分チャネルの境界線上
に仮想の端子を設定する仮端子設定部4と、仮端子位置
に基づき選択した上記ネット集合に含まれるネットの幹
線を上記部分チャネル内の配線トラックに割当てる幹線
割当部5と、割当てられたネットの幹線を配線禁止図形
に登録する配線禁止図形更新部6と、割当てられた幹線
に対応するネット情報に基づきネットリストを更新する
ネットリスト更新部7とを備える。
【0018】図1および図2を参照して本実施例の動作
を説明すると、まず、前提条件として、集積回路の配線
設計における配線領域において、既に配線層、配線通過
位置、サイズなどの詳細な配線経路または回路部品の端
子情報などが設定されているものとする。
を説明すると、まず、前提条件として、集積回路の配線
設計における配線領域において、既に配線層、配線通過
位置、サイズなどの詳細な配線経路または回路部品の端
子情報などが設定されているものとする。
【0019】まず、ステップS1で、配線領域設定部1
は対象とするネットリスト所属のネットに接続する端子
位置およびチャネルの上端部分および下端部部分の各々
の近傍のセル内部に存在する配線禁止図形より、このチ
ャネル配線領域の上下の境界を設定する。部分チャネル
の生成方向を上向きまたは下向きのいずれかに設定し、
部分チャネル設定部2に出力する。部分チャネル設定部
2はステップS2で、水平方向の配線用の各配線層につ
いて上記生成方向にしたがい、各配線層毎に配線禁止図
形を含まない極大な領域の境界線を求め、この領域を部
分チャネルと設定し、ネット選択部3、仮端子設定部
4、および幹線割当部5の各々に出力する。次に、ステ
ップS3で、仮端子設定部4は、上記ネットリスト所属
の各ネットに対して部分チャネル境界上に仮端子を設
け、幹線割当部5に出力する。ステップS4で、ネット
選択部3は上記仮端子位置に基づき設定する幹線の割当
てに関する上下制約を考慮し、部分チャネル内に幹線の
割当対象ネットの候補であるネット集合を選択する。ス
テップS5で、幹線割当部5は、上記ネット集合所属ネ
ットの幹線に対し、部分チャネル内の配線トラックの割
当を行い、割当結果を配線禁止図形更新部6とネットリ
スト更新部7とに出力する。ステップS6で、配線禁止
図形更新部6は、ステップS5で割当てられた上記ネッ
トの幹線を配線禁止図形として登録し、チャネル配線領
域内の配線禁止図形を更新する。ステップS7で、ネッ
トリスト更新部7は、ステップS5の幹線割当結果よ
り、トラックに割当てが完了したネットをネットリスト
から削除し、このネットリストを更新する。ステップ8
で、上記ネットリストが空集合か否かを判定し、空集合
でなければステップS2へ、空集合であれば配線処理を
終了する。
は対象とするネットリスト所属のネットに接続する端子
位置およびチャネルの上端部分および下端部部分の各々
の近傍のセル内部に存在する配線禁止図形より、このチ
ャネル配線領域の上下の境界を設定する。部分チャネル
の生成方向を上向きまたは下向きのいずれかに設定し、
部分チャネル設定部2に出力する。部分チャネル設定部
2はステップS2で、水平方向の配線用の各配線層につ
いて上記生成方向にしたがい、各配線層毎に配線禁止図
形を含まない極大な領域の境界線を求め、この領域を部
分チャネルと設定し、ネット選択部3、仮端子設定部
4、および幹線割当部5の各々に出力する。次に、ステ
ップS3で、仮端子設定部4は、上記ネットリスト所属
の各ネットに対して部分チャネル境界上に仮端子を設
け、幹線割当部5に出力する。ステップS4で、ネット
選択部3は上記仮端子位置に基づき設定する幹線の割当
てに関する上下制約を考慮し、部分チャネル内に幹線の
割当対象ネットの候補であるネット集合を選択する。ス
テップS5で、幹線割当部5は、上記ネット集合所属ネ
ットの幹線に対し、部分チャネル内の配線トラックの割
当を行い、割当結果を配線禁止図形更新部6とネットリ
スト更新部7とに出力する。ステップS6で、配線禁止
図形更新部6は、ステップS5で割当てられた上記ネッ
トの幹線を配線禁止図形として登録し、チャネル配線領
域内の配線禁止図形を更新する。ステップS7で、ネッ
トリスト更新部7は、ステップS5の幹線割当結果よ
り、トラックに割当てが完了したネットをネットリスト
から削除し、このネットリストを更新する。ステップ8
で、上記ネットリストが空集合か否かを判定し、空集合
でなければステップS2へ、空集合であれば配線処理を
終了する。
【0020】次に、本実施例の配線設計方法の適用対象
のチャネル配線領域の一例を模式図で示す図3を参照す
ると、このチャネル配線領域は、水平方向の配線用の配
線層M1と、垂直方向の配線層M2と、チャネル配線領
域の上側および下側境界線8,9の範囲に上から順に配
置された10個の配線用のトラックT1〜T10とを含
む。
のチャネル配線領域の一例を模式図で示す図3を参照す
ると、このチャネル配線領域は、水平方向の配線用の配
線層M1と、垂直方向の配線層M2と、チャネル配線領
域の上側および下側境界線8,9の範囲に上から順に配
置された10個の配線用のトラックT1〜T10とを含
む。
【0021】このチャネル配線領域内で端子l1,l
2,r1,r2,r3およびt1〜t17を含むネット
n1〜n10から成る配線対象ネットリストNは次のよ
うに表される。
2,r1,r2,r3およびt1〜t17を含むネット
n1〜n10から成る配線対象ネットリストNは次のよ
うに表される。
【0022】N={n1,n2,n3,n4,n5,n
6,n7,n8,n9,n10}ここで、n1={t
1,t6},n2={t2,t5},n3={t3,t
17},n4={t4,r1},n5={t7,t
9},n6={t8,t10},n7={t11,l
1},n8={t12,t14,t15,r2},n9
={t13,l2},n10={t16,r3}をそれ
ぞれ示す。
6,n7,n8,n9,n10}ここで、n1={t
1,t6},n2={t2,t5},n3={t3,t
17},n4={t4,r1},n5={t7,t
9},n6={t8,t10},n7={t11,l
1},n8={t12,t14,t15,r2},n9
={t13,l2},n10={t16,r3}をそれ
ぞれ示す。
【0023】また、端子l1,l2はチャネル配線領域
の左端から領域外への接続を、r1,r2,r3は右端
から領域外への接続をそれぞれ表す。図中の領域A,
B,Cは既配線であり、配線層は上の使用法に準じてい
る。
の左端から領域外への接続を、r1,r2,r3は右端
から領域外への接続をそれぞれ表す。図中の領域A,
B,Cは既配線であり、配線層は上の使用法に準じてい
る。
【0024】次に、図1,図3を参照して本実施例の動
作について説明すると、ステップS1で、チャネル配線
領域の境界線8,9を図3に示すように設定する。ここ
で、配線層M2に関する配線禁止図形に注目する。各端
子tからチャネル配線領域の中心へ向けて垂直線を延ば
す。このとき、垂直線が配線層M2の配線禁止図形と交
差するまでの線分sにおいて、線分sと交差し、かつ、
配線層M1の配線禁止図形内に含まれていない配線トラ
ックを、端子tの到達可能配線トラックと呼ぶ。各端子
tに対して、到達可能トラックの集合RT(t)を求め
る。本実施例では、各端子の到達可能トラックは、次の
ようになる。 RT(t1)={T1,T2}, RT(t2)={T1,T2}, RT(t3)={T1,T2,…,T10}, RT(t4)={T1,T2,…,T6}, RT(t5)={T1,T2,…,T6}, RT(t6)={T1,T2,T4,T5,T6,T10}, RT(t7)={T1,T2,T4,T5,T6,T10}, RT(t8)={T1,T2,T4,T5,T6}, RT(t9)={T1,T2,…,T10}, RT(t10)={T1,T2,T6,T7,…,T10}, RT(t11)={T6,T7,…,T10}, RT(t12)={T6,T7,…,T10}, RT(t13)={T6,T7,…,T10}, RT(t14)={T1,T2,T4,T5,T6,T10}, RT(t15)={T1,T2,T4,T5,T6,T10}, RT(t16)={T1,T2,…,T10}, RT(t17)={T1,T2,…,T10} なお、端子l1,l2,r1,r2,r3に対してはR
T={T1,T2,…,T10}とする。また説明の便
宜上、部分チャネル生成方向は下向きに設定する。
作について説明すると、ステップS1で、チャネル配線
領域の境界線8,9を図3に示すように設定する。ここ
で、配線層M2に関する配線禁止図形に注目する。各端
子tからチャネル配線領域の中心へ向けて垂直線を延ば
す。このとき、垂直線が配線層M2の配線禁止図形と交
差するまでの線分sにおいて、線分sと交差し、かつ、
配線層M1の配線禁止図形内に含まれていない配線トラ
ックを、端子tの到達可能配線トラックと呼ぶ。各端子
tに対して、到達可能トラックの集合RT(t)を求め
る。本実施例では、各端子の到達可能トラックは、次の
ようになる。 RT(t1)={T1,T2}, RT(t2)={T1,T2}, RT(t3)={T1,T2,…,T10}, RT(t4)={T1,T2,…,T6}, RT(t5)={T1,T2,…,T6}, RT(t6)={T1,T2,T4,T5,T6,T10}, RT(t7)={T1,T2,T4,T5,T6,T10}, RT(t8)={T1,T2,T4,T5,T6}, RT(t9)={T1,T2,…,T10}, RT(t10)={T1,T2,T6,T7,…,T10}, RT(t11)={T6,T7,…,T10}, RT(t12)={T6,T7,…,T10}, RT(t13)={T6,T7,…,T10}, RT(t14)={T1,T2,T4,T5,T6,T10}, RT(t15)={T1,T2,T4,T5,T6,T10}, RT(t16)={T1,T2,…,T10}, RT(t17)={T1,T2,…,T10} なお、端子l1,l2,r1,r2,r3に対してはR
T={T1,T2,…,T10}とする。また説明の便
宜上、部分チャネル生成方向は下向きに設定する。
【0025】次に、ステップS2において、配線層M1
に対する部分チャネルを図4に示すように設定する。
に対する部分チャネルを図4に示すように設定する。
【0026】ステップS3では、各ネットnに対して、
ネットnに属する端子の到達可能トラックの集合の交差
を求める。この交差が空集合となるネットに対して、配
線禁止図形を迂回するような引出し配線を行い、その端
点を仮設の端子(仮端子)とする。
ネットnに属する端子の到達可能トラックの集合の交差
を求める。この交差が空集合となるネットに対して、配
線禁止図形を迂回するような引出し配線を行い、その端
点を仮設の端子(仮端子)とする。
【0027】説明の便宜上、単純化した配線チャネルの
端子taとtbを接続するネットに仮端子を設ける例を
示す図5を参照すると、(A),(B)に示すチャネル
領域内の領域V1,V2は共に配線層M2に対する配線
禁止図形である。端子ta,tbの到達可能トラックの
集合は上述の定義からRT(ta)={T1,T2},
RT(tb)={T3}であり、RT(ta)∩RT
(tb)=0となる。そこで、端子tbに対する配線を
図5(b)に示すように部分的に行い、その端点tb’
を仮端子とする。到達可能トラックの交差が空集合でな
い端子に対しては、配線禁止図形に妨害されることな
く、端子から部分チャネルの境界まで配線層M2を用い
た垂直線上の配線すなわち支線設定が可能な端子に注目
し、支線と部分チャネルの境界との交点を仮端子とす
る。
端子taとtbを接続するネットに仮端子を設ける例を
示す図5を参照すると、(A),(B)に示すチャネル
領域内の領域V1,V2は共に配線層M2に対する配線
禁止図形である。端子ta,tbの到達可能トラックの
集合は上述の定義からRT(ta)={T1,T2},
RT(tb)={T3}であり、RT(ta)∩RT
(tb)=0となる。そこで、端子tbに対する配線を
図5(b)に示すように部分的に行い、その端点tb’
を仮端子とする。到達可能トラックの交差が空集合でな
い端子に対しては、配線禁止図形に妨害されることな
く、端子から部分チャネルの境界まで配線層M2を用い
た垂直線上の配線すなわち支線設定が可能な端子に注目
し、支線と部分チャネルの境界との交点を仮端子とす
る。
【0028】図4を再度参照すると、このようにして設
定された本実施例の部分チャネルの境界線上に設けられ
る仮端子t10’,t14’,t15’を示す。
定された本実施例の部分チャネルの境界線上に設けられ
る仮端子t10’,t14’,t15’を示す。
【0029】ステップS4では、部分チャネルの境界上
に端子または仮端子を持つ全てのネットnを、部分チャ
ネル内へのこれらネットnの幹線割当対象候補とし、集
合Sの要素にする。この例では、部分チャネルに対する
ネットの候補の集合Sは、S={n1,n2,…,n
6,n10}である。
に端子または仮端子を持つ全てのネットnを、部分チャ
ネル内へのこれらネットnの幹線割当対象候補とし、集
合Sの要素にする。この例では、部分チャネルに対する
ネットの候補の集合Sは、S={n1,n2,…,n
6,n10}である。
【0030】次に、ステップS5において、集合Sに含
まれるネットに関して、仮端子の位置に基づき上下制約
を設定する。また、集合Sに属する各ネットnに対し
て、ネットnに属する端子tの到達可能トラック数|R
T(t)|の最小値min{|RT(t)|:(tはn
に属する)}をネットnの割当て余裕度と呼ぶ。集合S
内のネットを、割当余裕度の昇順に並べたリストLを求
める。設定した上下制約およびリストLにしたがって、
集合S内の各ネットの幹線を部分チャネル内の配線トラ
ックへ割当てる。図4の部分チャネルに関する上下制約
を表す有効グラフは図6で示される。また、リストL
は、L=(n1=n2,n6,n4=n5,n3=n1
0)である。図6を参照すると、この図に示す上下制約
から、部分チャネルの最上部のトラックT1にはネット
n1とn5の幹線を割当て、次のトラックT2には、リ
ストLの順序にしたがって、ネットn2の幹線を割当て
る。さらに、ネットn2の幹線の右側にはネットn10
の幹線を割当てる。
まれるネットに関して、仮端子の位置に基づき上下制約
を設定する。また、集合Sに属する各ネットnに対し
て、ネットnに属する端子tの到達可能トラック数|R
T(t)|の最小値min{|RT(t)|:(tはn
に属する)}をネットnの割当て余裕度と呼ぶ。集合S
内のネットを、割当余裕度の昇順に並べたリストLを求
める。設定した上下制約およびリストLにしたがって、
集合S内の各ネットの幹線を部分チャネル内の配線トラ
ックへ割当てる。図4の部分チャネルに関する上下制約
を表す有効グラフは図6で示される。また、リストL
は、L=(n1=n2,n6,n4=n5,n3=n1
0)である。図6を参照すると、この図に示す上下制約
から、部分チャネルの最上部のトラックT1にはネット
n1とn5の幹線を割当て、次のトラックT2には、リ
ストLの順序にしたがって、ネットn2の幹線を割当て
る。さらに、ネットn2の幹線の右側にはネットn10
の幹線を割当てる。
【0031】ステップS6では、ステップS5で割当完
了したネットに対して、幹線から端子までの支線配線を
配線層M2を経由して行い、配線結果を配線禁止図形と
して登録する。このとき、ステップS3で設けた仮端子
の内、ステップS5で配線を行わなかった仮端子の設定
用配線を削除する。図4の部分チャネルに対する配線結
果を図7に示す。
了したネットに対して、幹線から端子までの支線配線を
配線層M2を経由して行い、配線結果を配線禁止図形と
して登録する。このとき、ステップS3で設けた仮端子
の内、ステップS5で配線を行わなかった仮端子の設定
用配線を削除する。図4の部分チャネルに対する配線結
果を図7に示す。
【0032】次のステップS7では、ステップS5,S
6で配線が完了したネットをネットリストNから削除す
る。ここで、ネットリストNからネットn1,n2,n
5,n10が削除される。この結果生成された更新ネッ
トリストNは、N={n3,n4,n6,…,n9}と
なる。更新ネットリストNに属するネットの各端子tに
対して、到達可能トラックの集合RT(t)を、ステッ
プS6で配線に使用した配線トラックを考慮して再計算
する。
6で配線が完了したネットをネットリストNから削除す
る。ここで、ネットリストNからネットn1,n2,n
5,n10が削除される。この結果生成された更新ネッ
トリストNは、N={n3,n4,n6,…,n9}と
なる。更新ネットリストNに属するネットの各端子tに
対して、到達可能トラックの集合RT(t)を、ステッ
プS6で配線に使用した配線トラックを考慮して再計算
する。
【0033】ステップS8で、ネットリストNをチェッ
クする。ネットリストN≠0なので、ステップS2から
繰返し処理を行う。
クする。ネットリストN≠0なので、ステップS2から
繰返し処理を行う。
【0034】ステップS2〜S8の2回目のループで
は、同様に部分チャネルが設定され、この部分チャネル
に対する配線結果は図8のようになる。3回目のループ
で、同様の処理を行ない、図9に示す配線結果が求ま
る。これでネットリストN=0なので、未配線無しの状
態で配線処理が完了する。
は、同様に部分チャネルが設定され、この部分チャネル
に対する配線結果は図8のようになる。3回目のループ
で、同様の処理を行ない、図9に示す配線結果が求ま
る。これでネットリストN=0なので、未配線無しの状
態で配線処理が完了する。
【0035】ステップS2の詳細な処理フローを示す図
10を参照すると、この図で示すステップS2は、部分
チャネルの生成方向が下向きに設定されている場合を想
定し(上記生成方向が上向きの場合は、チャネル配線領
域の下側から同様の処理フローを実行する)、また、水
平方向配線用の配線層の中の1つの配線層Mについて適
用するものとし、配線禁止図形の矩形分割ステップS2
1と、垂直線の最上点および最下点の計算ステップS2
2と、縦断領域の生成ステップS23と、縦断領域合成
ステップS24とを含む。
10を参照すると、この図で示すステップS2は、部分
チャネルの生成方向が下向きに設定されている場合を想
定し(上記生成方向が上向きの場合は、チャネル配線領
域の下側から同様の処理フローを実行する)、また、水
平方向配線用の配線層の中の1つの配線層Mについて適
用するものとし、配線禁止図形の矩形分割ステップS2
1と、垂直線の最上点および最下点の計算ステップS2
2と、縦断領域の生成ステップS23と、縦断領域合成
ステップS24とを含む。
【0036】まず、ステップS21で、配線層Mに対す
る配線禁止図形が矩形と異なる場合にこの図形を垂直線
を用いて複数の矩形集合に分割し、分割した各々の矩形
集合を配線禁止図形とする。ステップS22で、配線層
Mの各配線禁止図形の左辺または右辺を通過する垂直線
vを想定し、各垂直線v毎に、次の第1〜第3の条件の
いずれかを満足する点の中で最下位置の点を各垂直線v
の最上点とする。
る配線禁止図形が矩形と異なる場合にこの図形を垂直線
を用いて複数の矩形集合に分割し、分割した各々の矩形
集合を配線禁止図形とする。ステップS22で、配線層
Mの各配線禁止図形の左辺または右辺を通過する垂直線
vを想定し、各垂直線v毎に、次の第1〜第3の条件の
いずれかを満足する点の中で最下位置の点を各垂直線v
の最上点とする。
【0037】第1の条件は、前回の処理ループで対象と
なった部分チャネル(対象部分チャネル)において、幹
線が割当てられたトラックとの交点であること、第2の
条件は、対象部分チャネルにおいて、下側境界線と隣接
する配線層Mの配線禁止図形の下辺との交点であるこ
と、および第3の条件は、チャネル配線領域の上側境界
線との交点であることである。また、各垂直線vにおい
て、配線トラックとの交点を最上部点から下方向にチェ
ックして行き、配線層Mの配線禁止図形の上辺と交差す
る点またはチャネル配線領域の下側境界線と交差する点
を垂直線vの最下点とする。垂直線vの最上点および最
下点の各々と交差する配線トラックのトラック番号をそ
れぞれT(v),B(v)で表す。
なった部分チャネル(対象部分チャネル)において、幹
線が割当てられたトラックとの交点であること、第2の
条件は、対象部分チャネルにおいて、下側境界線と隣接
する配線層Mの配線禁止図形の下辺との交点であるこ
と、および第3の条件は、チャネル配線領域の上側境界
線との交点であることである。また、各垂直線vにおい
て、配線トラックとの交点を最上部点から下方向にチェ
ックして行き、配線層Mの配線禁止図形の上辺と交差す
る点またはチャネル配線領域の下側境界線と交差する点
を垂直線vの最下点とする。垂直線vの最上点および最
下点の各々と交差する配線トラックのトラック番号をそ
れぞれT(v),B(v)で表す。
【0038】次に、ステップS23で、隣接する2つの
垂直線v,v’に挟まれた領域を縦断領域と呼び、この
縦断領域の上辺をmax{T(v),T(v’)},下
辺をmin{B(v),B(v’)}とする。ステップ
S24で、全ての縦断領域の上辺と下辺によって囲まれ
た領域をつなぎ合わせることにより、連続する1つの領
域を合成し、これを部分チャネルとして設定する。
垂直線v,v’に挟まれた領域を縦断領域と呼び、この
縦断領域の上辺をmax{T(v),T(v’)},下
辺をmin{B(v),B(v’)}とする。ステップ
S24で、全ての縦断領域の上辺と下辺によって囲まれ
た領域をつなぎ合わせることにより、連続する1つの領
域を合成し、これを部分チャネルとして設定する。
【0039】次に、従来の技術で配線不可能の例として
引用した第2のチャネル配線領域を示す図18を再度参
照して、この第2のチャネル配線領域に本実施例の配線
方法を適用する場合について説明すると、上述したよう
に、この第2のチャネル配線領域には、配線チャネル上
下の境界線8,9間に配線用トラックT1〜T3と、配
線層M1に対する配線禁止図形W1と配線層M1および
M2の両方に対する配線禁止図形W2が存在し、ネット
リストはN={P,Q},P={p1,p2},Q=
{q1,q2}である。
引用した第2のチャネル配線領域を示す図18を再度参
照して、この第2のチャネル配線領域に本実施例の配線
方法を適用する場合について説明すると、上述したよう
に、この第2のチャネル配線領域には、配線チャネル上
下の境界線8,9間に配線用トラックT1〜T3と、配
線層M1に対する配線禁止図形W1と配線層M1および
M2の両方に対する配線禁止図形W2が存在し、ネット
リストはN={P,Q},P={p1,p2},Q=
{q1,q2}である。
【0040】図1,図18および本実施例で設定される
部分チャネルを示す図11(A)を参照すると、まず、
ステップS1で、チャネル配線領域の上下の境界線8,
9をこれら境界線8,9上にある端子位置に基づいて図
18に示すように定める。各端子の到達可能トラックは
RT(p1)={T3},RT(p2)={T1,T
2,T3},RT(q1)={T1,T2,T3},R
T(q2)={T2,T3}である。部分チャネルの生
成方向は下向きとする。
部分チャネルを示す図11(A)を参照すると、まず、
ステップS1で、チャネル配線領域の上下の境界線8,
9をこれら境界線8,9上にある端子位置に基づいて図
18に示すように定める。各端子の到達可能トラックは
RT(p1)={T3},RT(p2)={T1,T
2,T3},RT(q1)={T1,T2,T3},R
T(q2)={T2,T3}である。部分チャネルの生
成方向は下向きとする。
【0041】次に、ステップS2で、水平方向の配線用
の配線層M1に対する部分チャネルを上側および下側の
各境界線10,11の間に設定する。ステップS3で
は、端子p1に対応する仮端子p1’を部分チャネルの
上側境界線10上に設ける。ステップS4において、部
分チャネルに幹線を割当てる候補の集合をS={P,
Q}とする。
の配線層M1に対する部分チャネルを上側および下側の
各境界線10,11の間に設定する。ステップS3で
は、端子p1に対応する仮端子p1’を部分チャネルの
上側境界線10上に設ける。ステップS4において、部
分チャネルに幹線を割当てる候補の集合をS={P,
Q}とする。
【0042】ステップS5ではまず上下制約を設定する
が、この例の部分チャネルに関しては上下制約が存在し
ない。したがって、割当て余裕度のリストLはL=
(P,Q)となり、上下制約が存在しないため、このリ
ストLにしたがい幹線の割当てを試みる。まずリストL
の先頭にあるネットPの幹線が部分チャネル内の最上部
の配線トラックT1に割当て可能か否かがチェックす
る。この場合、境界線10により、配線トラックT1が
ネットPの幹線の区間を含まないためこのトラックT1
への割当ては不可能である。ネットQに関しても同様に
不可能である。次に、配線トラックT2に対して、上と
同様の処理を行う。ネットPは、トラックT1の場合と
同一理由により、割当てできない。リストLの第2番目
の要素であるネットQの幹線については、この幹線の区
間がトラックT2に完全に含まれているので、トラック
T2に割当て可能である。配線トラックT3について、
残りのネットPの幹線が割当て可能かどうかをチェック
する。この場合、割当て可能なので、このネットPの幹
線をトラックT3に割当てる。
が、この例の部分チャネルに関しては上下制約が存在し
ない。したがって、割当て余裕度のリストLはL=
(P,Q)となり、上下制約が存在しないため、このリ
ストLにしたがい幹線の割当てを試みる。まずリストL
の先頭にあるネットPの幹線が部分チャネル内の最上部
の配線トラックT1に割当て可能か否かがチェックす
る。この場合、境界線10により、配線トラックT1が
ネットPの幹線の区間を含まないためこのトラックT1
への割当ては不可能である。ネットQに関しても同様に
不可能である。次に、配線トラックT2に対して、上と
同様の処理を行う。ネットPは、トラックT1の場合と
同一理由により、割当てできない。リストLの第2番目
の要素であるネットQの幹線については、この幹線の区
間がトラックT2に完全に含まれているので、トラック
T2に割当て可能である。配線トラックT3について、
残りのネットPの幹線が割当て可能かどうかをチェック
する。この場合、割当て可能なので、このネットPの幹
線をトラックT3に割当てる。
【0043】ステップS6では、ステップS5で割当て
が完了したネットに対して、幹線から端子までの支線配
線を配線層M2を用いて行い、配線結果を配線禁止図形
として登録する。配線結果を図11(B)に示す。
が完了したネットに対して、幹線から端子までの支線配
線を配線層M2を用いて行い、配線結果を配線禁止図形
として登録する。配線結果を図11(B)に示す。
【0044】次のステップS7では、ステップS5,S
6で配線が完了したネットP,QをネットリストNから
削除し、N=0となる。ステップS8で、N=0なので
配線処理が完了する。
6で配線が完了したネットP,QをネットリストNから
削除し、N=0となる。ステップS8で、N=0なので
配線処理が完了する。
【0045】このように、従来の方法では配線すること
が不可能であったチャネル配線領域に対して、未配線を
残すことなく、配線処理を完了することができる。
が不可能であったチャネル配線領域に対して、未配線を
残すことなく、配線処理を完了することができる。
【0046】次に、本発明の第2の実施例の処理フロー
を図1と共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付
して同様にフローチャートで示す図12を参照すると、
この図に示す本実施例の配線設計方法の前述の第1の実
施例との相違点は、ステップS1の代りにチャネル配線
領域の設定および配線禁止図形の仮想位置の設定ステッ
プS301と、ステップS6の代りに配線禁止図形の仮
想位置の変更および配線禁止図形の更新ステップS30
6とを含むことである。
を図1と共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付
して同様にフローチャートで示す図12を参照すると、
この図に示す本実施例の配線設計方法の前述の第1の実
施例との相違点は、ステップS1の代りにチャネル配線
領域の設定および配線禁止図形の仮想位置の設定ステッ
プS301と、ステップS6の代りに配線禁止図形の仮
想位置の変更および配線禁止図形の更新ステップS30
6とを含むことである。
【0047】本実施例の配線設計方法は、チャネル配線
領域の境界が垂直方向に移動可能であり、かつ相対位置
関係を保存したままで配線禁止図形が移動可能な場合に
適用するものである。
領域の境界が垂直方向に移動可能であり、かつ相対位置
関係を保存したままで配線禁止図形が移動可能な場合に
適用するものである。
【0048】図12を参照して本実施例の動作を説明す
ると、まず、ステップS301で、ネットリストN所属
のネットに接続する端子位置並びにチャネルの上下に位
置するセル内部に存在する配線禁止図形より、チャネル
配線領域の境界を設ける。部分チャネルの生成方向を上
向きまたは下向きのいずれかに設定する。説明の便宜
上、第1の実施例と同様に以下の説明では上記生成方向
が下向きの場合について述べる。
ると、まず、ステップS301で、ネットリストN所属
のネットに接続する端子位置並びにチャネルの上下に位
置するセル内部に存在する配線禁止図形より、チャネル
配線領域の境界を設ける。部分チャネルの生成方向を上
向きまたは下向きのいずれかに設定する。説明の便宜
上、第1の実施例と同様に以下の説明では上記生成方向
が下向きの場合について述べる。
【0049】移動可能な配線禁止図形に対して、この図
形の位置を次のようにして設定する。最上部の配線禁止
図形の垂直方向位置が、チャネル配線領域の上側の境界
線から間隔α(配線トラックのα本分)になるように設
定する。初期値として与えられる位置(初期位置)にお
いて、α以上の間隔がある場合には移動させない。他の
配線禁止図形は、初期位置において定まる図形間の上下
の相対位置関係を保存したままで隣接する配線禁止図形
の間隔をα以上になるように、最上部配線禁止図形の位
置から下方向へ順に図形の垂直位置を設定して行く。
形の位置を次のようにして設定する。最上部の配線禁止
図形の垂直方向位置が、チャネル配線領域の上側の境界
線から間隔α(配線トラックのα本分)になるように設
定する。初期値として与えられる位置(初期位置)にお
いて、α以上の間隔がある場合には移動させない。他の
配線禁止図形は、初期位置において定まる図形間の上下
の相対位置関係を保存したままで隣接する配線禁止図形
の間隔をα以上になるように、最上部配線禁止図形の位
置から下方向へ順に図形の垂直位置を設定して行く。
【0050】ステップS306で、ステップS5で割当
てたネットの配線を配線禁止図形として登録し、チャネ
ル配線領域内の配線禁止図形を更新する。このとき、部
分チャネルの下側境界線のさらに下側に位置し、かつ、
この部分チャネル下側境界線に隣接する配線禁止図形を
設計規則に違反しない範囲で可能な限り上方に移動させ
るか、あるいは、部分チャネル下側境界線がチャネル配
線領域の下側境界線と一致している場合にはこのチャネ
ル配線領域の下側境界線を設計規則に違反しないように
可能な限り上方に移動させる。
てたネットの配線を配線禁止図形として登録し、チャネ
ル配線領域内の配線禁止図形を更新する。このとき、部
分チャネルの下側境界線のさらに下側に位置し、かつ、
この部分チャネル下側境界線に隣接する配線禁止図形を
設計規則に違反しない範囲で可能な限り上方に移動させ
るか、あるいは、部分チャネル下側境界線がチャネル配
線領域の下側境界線と一致している場合にはこのチャネ
ル配線領域の下側境界線を設計規則に違反しないように
可能な限り上方に移動させる。
【0051】次に、図12および再度図3を参照して本
実施例の配線設計方法を第1の実施例と同様のチャネル
配線領域に適用する場合の処理について説明すると、配
線層の使用法は第1の実施例と同様とし、この場合の配
線禁止図形は電源線などの太幅の既配線であり、これら
の既配線の垂直方向の位置は変更可能であると仮定す
る。また、既配線の幹線が移動した場合には、それに伴
って支線は伸縮するものとする。さらに、配線禁止図形
の位置の初期値として、図3に示すように与えられてい
るものとし、間隔の値αを4とする。
実施例の配線設計方法を第1の実施例と同様のチャネル
配線領域に適用する場合の処理について説明すると、配
線層の使用法は第1の実施例と同様とし、この場合の配
線禁止図形は電源線などの太幅の既配線であり、これら
の既配線の垂直方向の位置は変更可能であると仮定す
る。また、既配線の幹線が移動した場合には、それに伴
って支線は伸縮するものとする。さらに、配線禁止図形
の位置の初期値として、図3に示すように与えられてい
るものとし、間隔の値αを4とする。
【0052】まず、ステップS301で、部分チャネル
の生成方向を前述のように下向きとする。相対位置関係
を保存したまま、間隔αをα=4以上となるように配線
禁止図形を移動させる。この移動結果を図13(A)に
示す。チャネル配線領域内に存在する配線トラックは上
からT1,T2,…,T16である。第1の実施例のス
テップS1と同様の処理に基づいて、各端子の到達可能
トラックの集合RTが以下のように求まる。 RT(t1)={T1,T2,T3,T4}, RT(t2)={T1,T2,T3,T4}, RT(t3)={T1,T2,…,T16}, RT(t4)={T1,T2,…,T9}, RT(t5)={T1,T2,…,T9}, RT(t6)={T1,T2,T3,T4,T6,T7,T8,T9,T13, T14,T15,T16}, RT(t7)={T1,T2,T3,T4,T6,T7,T8,T9,T13, T14,T15,T16}, RT(t8)={T1,T2,T3,T4,T6,T7,T8,T9}, RT(t9)={T1,T2,…,T16}, RT(t10)={T1,T2,T3,T4,T8,T9,…,T16}, RT(t11)={T8,T9,…,T16}, RT(t12)={T8,T9,…,T16}, RT(t13)={T8,T9,…,T16}, RT(t14)={T1,T2,T3,T4,T6,T7,T8,T9,T13 ,T14,T15,T16}, RT(t15)={T1,T2,T3,T4,T6,T7,T8,T9,T13 ,T14,T15,T16}, RT(t16)={T1,T2,…,T16}, RT(t17)={T1,T2,…,T16}, l1,l2,r1,r2,r3に対してはRT={T
1,T2,…,T16}とする。
の生成方向を前述のように下向きとする。相対位置関係
を保存したまま、間隔αをα=4以上となるように配線
禁止図形を移動させる。この移動結果を図13(A)に
示す。チャネル配線領域内に存在する配線トラックは上
からT1,T2,…,T16である。第1の実施例のス
テップS1と同様の処理に基づいて、各端子の到達可能
トラックの集合RTが以下のように求まる。 RT(t1)={T1,T2,T3,T4}, RT(t2)={T1,T2,T3,T4}, RT(t3)={T1,T2,…,T16}, RT(t4)={T1,T2,…,T9}, RT(t5)={T1,T2,…,T9}, RT(t6)={T1,T2,T3,T4,T6,T7,T8,T9,T13, T14,T15,T16}, RT(t7)={T1,T2,T3,T4,T6,T7,T8,T9,T13, T14,T15,T16}, RT(t8)={T1,T2,T3,T4,T6,T7,T8,T9}, RT(t9)={T1,T2,…,T16}, RT(t10)={T1,T2,T3,T4,T8,T9,…,T16}, RT(t11)={T8,T9,…,T16}, RT(t12)={T8,T9,…,T16}, RT(t13)={T8,T9,…,T16}, RT(t14)={T1,T2,T3,T4,T6,T7,T8,T9,T13 ,T14,T15,T16}, RT(t15)={T1,T2,T3,T4,T6,T7,T8,T9,T13 ,T14,T15,T16}, RT(t16)={T1,T2,…,T16}, RT(t17)={T1,T2,…,T16}, l1,l2,r1,r2,r3に対してはRT={T
1,T2,…,T16}とする。
【0053】次に、ステップS2,S3で、第1の実施
例と同様の処理により、部分チャネルと仮端子を設定す
る。結果を図13(B)に示す。
例と同様の処理により、部分チャネルと仮端子を設定す
る。結果を図13(B)に示す。
【0054】ステップS4で、部分チャネルに幹線の割
当候補の集合Sを選択する。このとき、部分チャネル下
側の境界線11に隣接している配線禁止図形において、
幹線の区間(接続すべき最左端,最右端の端子の間)内
に含まれるような配線禁止図形が存在するような幹線を
持つネットは集合Sに含めない。ネットn3とn4の幹
線の区間は配線禁止図形Bを含んでいるので、集合Sの
要素として選択しない。したがって、S={n1,n
2,n5,n6,n10}となる。
当候補の集合Sを選択する。このとき、部分チャネル下
側の境界線11に隣接している配線禁止図形において、
幹線の区間(接続すべき最左端,最右端の端子の間)内
に含まれるような配線禁止図形が存在するような幹線を
持つネットは集合Sに含めない。ネットn3とn4の幹
線の区間は配線禁止図形Bを含んでいるので、集合Sの
要素として選択しない。したがって、S={n1,n
2,n5,n6,n10}となる。
【0055】続いて、ステップS5において、第1の実
施例と同様にして設定した上下制約およびリストLにし
たがって、集合S内の各ネットの幹線を部分チャネル内
の配線トラックへ割当てる。図13(B)の部分チャネ
ルに関する上下制約を表す有向グラフは、図6の上下制
約グラフから節点n3,n4を削除したものと同一にな
る。割当て余裕度のリストLはL=(n1=n2,n
6,n5,n10)である。上下制約から、部分チャネ
ル内の最上のトラックT1にはネットn1とn5の幹線
を割当て、次のトラックT2には、リストLの順序にし
たがって、ネットn2の幹線を割当てる。さらに、ネッ
トn2の幹線の右側にはネットn10の幹線を割当て
る。以下同様にして、トラックT3にはネットn6を割
当てる。
施例と同様にして設定した上下制約およびリストLにし
たがって、集合S内の各ネットの幹線を部分チャネル内
の配線トラックへ割当てる。図13(B)の部分チャネ
ルに関する上下制約を表す有向グラフは、図6の上下制
約グラフから節点n3,n4を削除したものと同一にな
る。割当て余裕度のリストLはL=(n1=n2,n
6,n5,n10)である。上下制約から、部分チャネ
ル内の最上のトラックT1にはネットn1とn5の幹線
を割当て、次のトラックT2には、リストLの順序にし
たがって、ネットn2の幹線を割当てる。さらに、ネッ
トn2の幹線の右側にはネットn10の幹線を割当て
る。以下同様にして、トラックT3にはネットn6を割
当てる。
【0056】ステップS306では、ステップS5で割
当ての完了したネットに対して、幹線から端子までの支
線配線を配線層M2を用いて行い、配線結果を配線禁止
図形として登録する。そして、配線禁止図形Aの上方に
存在する空き領域を、図形Aを上方に距離1ほど移動さ
せることによって削除する。また、配線禁止図形Bを配
線トラックT2に移動する。ステップS306の処理結
果を後述の2回目の処理ループで設定する部分チャネル
とともに図14(A)に示す。
当ての完了したネットに対して、幹線から端子までの支
線配線を配線層M2を用いて行い、配線結果を配線禁止
図形として登録する。そして、配線禁止図形Aの上方に
存在する空き領域を、図形Aを上方に距離1ほど移動さ
せることによって削除する。また、配線禁止図形Bを配
線トラックT2に移動する。ステップS306の処理結
果を後述の2回目の処理ループで設定する部分チャネル
とともに図14(A)に示す。
【0057】ステップS7では、ステップS306で配
線が完了したネットの集合SをネットリストNから削除
する。この結果、ネットリストN={n3,n4,n
7,n8,n9}となる。
線が完了したネットの集合SをネットリストNから削除
する。この結果、ネットリストN={n3,n4,n
7,n8,n9}となる。
【0058】ステップS8で、ネットリストNをチェッ
クする。ネットリストN≠0なので、ステップS2から
繰り返し処理を行う。
クする。ネットリストN≠0なので、ステップS2から
繰り返し処理を行う。
【0059】ステップS2〜S8の2回目のループで
は、図14(A)の部分チャネルが設定され、候補の集
合S={n3,n4,n7,n8}となる。ここで、ネ
ットn9の幹線の区間は配線禁止領域Cを含むので、集
合Sの要素にはならない。部分チャネルに対する配線結
果を3回目の処理ループで設定する部分チャネルととも
に図14(B)に示す。
は、図14(A)の部分チャネルが設定され、候補の集
合S={n3,n4,n7,n8}となる。ここで、ネ
ットn9の幹線の区間は配線禁止領域Cを含むので、集
合Sの要素にはならない。部分チャネルに対する配線結
果を3回目の処理ループで設定する部分チャネルととも
に図14(B)に示す。
【0060】3回目のループで、図14(B)に示す部
分チャネルが設定され、残りのネットn9が配線され
る。これでネットリストN=0なので、未配線無しの状
態で配線処理が完了する。配線結果を図14(C)に示
す。
分チャネルが設定され、残りのネットn9が配線され
る。これでネットリストN=0なので、未配線無しの状
態で配線処理が完了する。配線結果を図14(C)に示
す。
【0061】このように、本実施例により、チャネル配
線領域の境界が垂直方向に移動可能でありかつ相対位置
関係を保存したままで配線禁止図形の移動可能な場合に
は、最小の面積でチャネル配線領域を配線することがで
きる。
線領域の境界が垂直方向に移動可能でありかつ相対位置
関係を保存したままで配線禁止図形の移動可能な場合に
は、最小の面積でチャネル配線領域を配線することがで
きる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の配線設計
方法および配線設計装置は、内部に配線禁止図形を含ま
ない領域である部分チャネル領域を設定し、この部分チ
ャネル領域に対する配線処理を効率良く行うことと、配
線禁止図形の配線層における障害の形態を考慮すること
とにより、配線用トラックの使用効率を向上できるの
で、与えられたネットリストを満足する配線を効率よく
実行できるという効果がある。
方法および配線設計装置は、内部に配線禁止図形を含ま
ない領域である部分チャネル領域を設定し、この部分チ
ャネル領域に対する配線処理を効率良く行うことと、配
線禁止図形の配線層における障害の形態を考慮すること
とにより、配線用トラックの使用効率を向上できるの
で、与えられたネットリストを満足する配線を効率よく
実行できるという効果がある。
【図1】本発明の配線設計方法の第1の実施例を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図2】本発明の配線設計装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図3】第1の実施例の配線設計方法の適用対象のチャ
ネル配線領域の一例を示す模式図である。
ネル配線領域の一例を示す模式図である。
【図4】図3のチャネル配線領域に設定した1回目の処
理ループの部分チャネルおよび仮端子の一例を示す模式
図である。
理ループの部分チャネルおよび仮端子の一例を示す模式
図である。
【図5】配線チャネルの端子と接続するネットに設ける
仮端子の一例を示す説明図である。
仮端子の一例を示す説明図である。
【図6】図4の部分チャネルにおける上下制約を示す上
下制約グラフ図である。
下制約グラフ図である。
【図7】図4の部分チャネルに対する配線結果を示す模
式図である。
式図である。
【図8】図3のチャネル配線領域に設定した2回目の処
理ループの部分チャネルに対する配線結果を示す模式図
である。
理ループの部分チャネルに対する配線結果を示す模式図
である。
【図9】図3のチャネル配線領域に設定した3回目の処
理ループの部分チャネルに対する配線結果を示す模式図
である。
理ループの部分チャネルに対する配線結果を示す模式図
である。
【図10】本実施例のステップS2の詳細を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図11】図15のチャネル配線領域に本実施例の配線
設計方法を適用した場合の部分チャネルおよび配線結果
をそれぞれ示す模式図である。
設計方法を適用した場合の部分チャネルおよび配線結果
をそれぞれ示す模式図である。
【図12】本発明の配線設計方法の第2の実施例を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図13】本実施例の配線設計方法を図3のチャネル配
線領域に適用し相対位置関係を保持したまま配線禁止図
形を移動した結果とこれに部分チャネルおよび仮端子を
設定した結果をそれぞれ示す模式図である。
線領域に適用し相対位置関係を保持したまま配線禁止図
形を移動した結果とこれに部分チャネルおよび仮端子を
設定した結果をそれぞれ示す模式図である。
【図14】図13の処理結果と2回目および3回目の処
理ループでそれぞれ設定する部分チャネルとそれぞれの
処理結果を示す模式図である。
理ループでそれぞれ設定する部分チャネルとそれぞれの
処理結果を示す模式図である。
【図15】従来の配線設計方法の処理フローを示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図16】従来の配線設計方法を適用する第1のチャネ
ル配線領域を示す模式図である。
ル配線領域を示す模式図である。
【図17】図16の部分チャネルにおける上下制約を示
す上下制約グラフ図である。
す上下制約グラフ図である。
【図18】従来の配線設計方法を適用する第1のチャネ
ル配線領域および配線結果をそれぞれを示す模式図であ
る。
ル配線領域および配線結果をそれぞれを示す模式図であ
る。
【図19】図18の部分チャネルにおける上下制約を示
す上下制約グラフ図である。
す上下制約グラフ図である。
1 チャネル配線領域設定部 2 部分チャネル設定部 3 ネット選択部 4 仮端子設定部 5 幹線割当て部 6 配線禁止図形更新部 7 ネットリスト更新部 8〜11 境界線
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体基板上に予め設定した配線層と第
1の方向の配線である幹線の配線用の配線トラックとし
て設定した前記幹線通過位置と回路部品の端子位置を含
む配線経路情報を基にチャネル配線領域をこの半導体基
板上に設定する集積回路の配線設計方法において、 前記チャネル配線領域に隣接するセル所属の端子位置情
報と前記チャネル配線領域内のセル所属の既配線および
既配置の前記回路部品の端子位置を含んで構成される配
線禁止図形の情報とからこのチャネル配線領域を設定す
る第1のステップと、 前記チャネル配線領域の境界と前記配線禁止図形の情報
とからこの配線禁止図形を除いた領域である部分チャネ
ル領域を設定する第2のステップと、 ネットリスト所属の各ネットに対し前記配線禁止図形上
を通過可能な配線層の経由を考慮して前記部分チャネル
の境界上に仮想の端子である仮端子を設定する第3のス
テップと、 前記仮端子の位置に基づいて設定する前記幹線の割当て
に関する前記第1の方向と直交する第2の方向の制約条
件を考慮し前記部分チャネル内に前記幹線の割当対象の
ネット候補の集合を選択する第4のステップと、 前記ネット候補の集合所属のネットの幹線を前記部分チ
ャネル内の前記配線トラックに割当てる第5のステップ
と、 割当てた前記ネットの幹線を新たに配線禁止図形として
登録し前記チャネル配線領域内の配線禁止図形を更新す
る第6のステップと、 前記幹線の割当てを完了した前記ネットを前記ネットリ
ストから削除しこのネットリストを更新する第7のステ
ップとを含むことを特徴とする配線設計方法。 - 【請求項2】 前記部分チャネル領域を設定する前記第
2のステップが、前記配線禁止図形が矩形と異なる場合
にこの配線禁止図形を前記第2の方向の直線である垂直
線により複数の矩形図形に分割し分割した各々を分割配
線禁止図形とする分割ステップと、 前記垂直線の最上点および最下点を予め定めた条件にし
たがい算出する計算ステップと、 2つの隣接する前記垂直線で挟まれた領域である縦断領
域を生成する縦断領域生成ステップと、 複数の縦断領域を合成して前記部分チャネルを生成する
縦断領域合成ステップとを含むことを特徴とする請求項
1記載の配線設計方法。 - 【請求項3】 前記チャネル配線領域に隣接するセルの
配置位置がこのチャネル配線領域内の前記第2の方向で
ある垂直方向に移動可能であり、前記配線禁止図形がサ
イズと存在する配線層とのみ規定され相対位置関係を保
存した状態で移動可能な場合の配線設計方法において、 前記第1のステップが、前記チャネル配線領域の第1の
境界線に隣接する第1の配線禁止図形の垂直方向位置を
この第1の境界線から所定の設定間隔以上になるように
設定し、前記垂直方向の初期位置として与える前記配線
禁止図形間の相対位置関係を保存したままで隣接する配
線禁止図形間の間隔を前記設定間隔以上になるように前
記第1の配線禁止図形の位置から前記チャネル配線領域
の第2の境界線の方向に順番に各々の前記配線禁止図形
の仮想垂直位置を設定する垂直位置設定ステップを含
み、 前記第6のステップが、前記部分チャネルの前記第2の
境界線側の部分境界線のさらに垂直方向の外側に位置し
この部分境界線に隣接する配線禁止図形を可能な限り前
記第1の境界線の方向に移動させるかまたは前記部分境
界線と前記第2の境界線とが一致している場合にはこの
第2の境界線を可能な限り前記第1の境界線の方向に移
動させる仮想位置の変更ステップを含むことを特徴とす
る請求項1記載の配線設計方法。 - 【請求項4】 半導体基板上に予め設定した配線層と第
1の方向の配線である幹線の配線用の配線トラックとし
て設定した前記幹線通過位置と回路部品の端子位置を含
む配線経路情報を基にチャネル配線領域をこの半導体基
板上に設定する集積回路の配線設計装置において、 前記チャネル配線領域に隣接するセル所属の端子位置情
報と前記チャネル配線領域内のセル所属の既配線および
既配置の前記回路部品の端子位置を含んで構成される配
線禁止図形の情報とからこのチャネル配線領域を設定す
るチャネル配線領域設定手段と、 前記チャネル配線領域の境界と前記配線禁止図形の情報
とからこの配線禁止図形を除いた領域である部分チャネ
ル領域を設定する部分チャネル設定手段と、 前記部分チャネル内で前記幹線の割当てに関する前記第
1の方向と直交する第2の方向の制約条件を考慮し配線
対象ネットリストから前記部分チャネル内に配線対象の
ネット候補の集合であるネット集合を選択するネット選
択手段と、 前記ネット集合の接続端子に対応し前記配線禁止図形上
を通過可能な配線層を経由し前記部分チャネルの境界線
上に仮想の端子を設定する仮端子設定手段と、 前記仮端子の設定位置に基づき選択した前記ネット集合
に含まれるネットの前記幹線を前記部分チャネル内の前
記配線トラックに割当てる幹線割当手段と、 割当てられた前記ネットの幹線を前記配線禁止図形に新
たに登録し更新する配線禁止図形更新手段と、 割当てられた前記幹線に対応するネット情報に基づき前
記配線対象ネットリストを更新するネットリスト更新手
段とを備えることを特徴とする配線設計装置。
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