JP3006815U - コンクリ−ト境界ブロック用目地板 - Google Patents

コンクリ−ト境界ブロック用目地板

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JP3006815U
JP3006815U JP1994009733U JP973394U JP3006815U JP 3006815 U JP3006815 U JP 3006815U JP 1994009733 U JP1994009733 U JP 1994009733U JP 973394 U JP973394 U JP 973394U JP 3006815 U JP3006815 U JP 3006815U
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Inventor
盛二 芦澤
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東海シーラント工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は天候に余り左右されず且つ作業が簡
単となると共に誰にでも境界ブロックの施工が出来る。
しかも長期に渡って気密性の保持ができる。 【構成】 境界ブロックの連接面と同一形状で且つゴム
板或いはゴム系の発泡体などの目地板本体1には、その
両面11,12に円形又は四角形な充填用の溝穴2,2'を形
成し、該溝穴2,2'と前記目地板本体1の周面13とが連
通する充填穴3を1つ或いは2つ穿設させた構造とす
る。又、前記目地板本体1としてはゴム板または発泡体
の粉砕品を樹脂等で固めて成形しても良い。更に前記目
地板本体1の周面13にガラスビ−ズ入り塗料を塗布して
夜間でも目立つように成しても良い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は道路工事又は土地境界に使用するコンクリ−ト境界ブロックの目地材 の代りに、ゴム板或いは発泡したゴム系スポンジ等を挿入して気密性が保持でき るコンクリ−ト境界ブロック用目地板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、道路工事又は土地境界などの土木工事に於いて、コンクリ−ト境界ブロ ックを使用する時には、図7に示すように境界ブロック(5),(5')を先に並 べて置き、該境界ブロック(5),(5')の間に、良く練られたセメントを細い 左官コテで押し込み気密性が保持されていた。その後、境界ブロック(5),( 5')表面に付着したセメントを除去して工事を完了させていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記境界ブロック(5),(5')の間に、セメントを押し込む 作業は、大変な労力を要すると共に天候によって作業が出来ず遅延し、工期が作 業者の人員数や天候に左右されているのが現状であり、計画通りに施工を進行さ せることが難しかった。更に気候条件の変化による境界ブロック(5),(5') の伸縮等で目地部の隙間に変動が生じ、その隙間が大きく開いてセメントの割れ や隙間のずれを起こす恐れがある等の問題点があった。
【0004】 本考案は天候に余り左右されず且つ作業が簡単となると共に誰にでも境界ブロ ックの施工が出来るコンクリ−ト境界ブロック用目地板を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本考案は成されたものであり、つまり、境界ブロ ックの連接面と同一形状で且つゴム板或いはゴム系の発泡体などの目地板本体に は、その両面に円形又は四角形な充填用の溝穴を形成し、該溝穴と前記目地板本 体の周面とが連通する充填穴を1つ或いは2つ穿設させた構造とする。又、前記 目地板本体としてはゴム板または発泡体の粉砕品を樹脂等で固めて成形しても良 い。更に前記目地板本体の周面にガラスビ−ズ入り塗料を塗布して夜間でも目立 つように成しても良い。尚、本考案に於いて、前記境界ブロックの連接面とは、 連続して配列する際の境界ブロック両端面を示し(図7参照)、且つ前記目地板 本体の周面とは、施工後に車道から見える側の面を示す。
【0006】
【作用】
次に本考案の使用方法について説明する。図7に示すように境界ブロック(5 ),(5')を先に並べて置き、該境界ブロック(5),(5')の間に、目地板本 体(1)を挿入して密着させ、その後、目地板本体(1)上部の周面(13)に穿 設した充填穴(3)から接着剤などを注入する。尚、前記接着剤としてはアクリ ル,ネオプレン,天然ゴム,SBR等を用いる。それ以外にはシ−ル材或いはコ −キング材を用いても良い。前記シ−ル材としてはアスファルトを用い、前記コ −キング材としてはウレタン,ブチル,シリコン,チオコ−ル,アクリル系の液 状のものを用いる。前記接着剤を注入すると、その接着剤は図6に示す矢印のよ うに充填穴(3)から溝穴(2),(2')に流れ込み、境界ブロック(5)の連 接面(51)は溝穴(2)に充填した接着剤で目地板本体(1)と固定され、且つ 、境界ブロック(5')の連接面(51')は溝穴(2')に充填した接着剤で目地 板本体(1)と固定されるのである。このように本考案は、従来のような細い左 官コテを使うことなく且つ境界ブロック(5),(5')表面に付着したセメント を除去する従来の作業も不要となる。しかも、本考案品を用いれば、目地板本体 (1)上部の周面(13)の充填穴(3)から接着剤などを注入するだけで良く、 天候に影響されず誰にでも簡単に行えるのである。その結果、工期が計画通りに 進行されて完了させることが可能となる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。(1)は境界ブロック(5) ,(5')の連接面(51),(51')と同一形状な目地板本体であり、その材質とし てはゴム板、或いはゴム系発泡体の抜きもの又は、ゴム板或いは発泡体の粉砕品 を樹脂等で固めて成形したものを用いる。また目地板本体(1)の厚さとしては 15mm前後のものを用いる。尚、前記境界ブロック(5),(5')の連接面(51) ,(51')とは、連続して配列する際の境界ブロック両端面を示し、歩車道境界ブ ロック(JIS A 5307)の場合の連接面は、一辺が傾斜しその上端にR面取りされ た略長方形であり、地先境界ブロック(JIS A 5307)の場合の連接面は正方形で ある。又、前記ゴムの種類には天然ゴムや合成ゴムを用い、該合成ゴムとしては 、BR(ブタンジエンゴム),SBR(スチレンブタジエンゴム),NBR(ニ トリルゴム),CR(クロロプレンゴム),IIR(ブチルゴム),NIR(ニ トリルイソプレンゴム),ACM(アクリルゴム),ウレタンゴム,多硫化ゴム ,EPT,EPDM等を用いるが、特にEPT,EPDMを用いると耐老化性と 耐摩耗性が良好となり、NBRを用いると耐油性や耐摩耗性が良好となる。(2 ),(2')は目地板本体(1)の両面(11),(12)に形成した円形の充填用の 溝穴であり、その深さとしては0.5mm〜2mmが良い。尚、前記溝穴(2),(2' )の深さは接着層の厚みと成り、その大きさは大きくなればなるほど接着面積が 増加される。(3)は目地板本体(1)周面(13)の上部に穿設した1つの充填 穴であり、該充填穴(3)は接着剤などが溝穴(2),(2')に流れ込むように 連通されている。(4)は目地板本体(1)周面(13)、つまり施工後、車道か ら見える範囲に塗布したガラスビ−ズ入り塗料である(図5参照)。尚、前記ガ ラスビ−ズ入り塗料(4)の代りに夜光塗料を用いても良い。
【0008】 図3は本考案の別実施例を示す図であり、これは前記実施例と比べると、溝穴 (2),(2')の形状が四角形であり、且つ、充填穴(3)が溝穴(2),(2' )と個々に連通するように目地板本体(1)周面(13)の上部に2つ穿設させて いる点が異なり、他は同一である。尚、前記溝穴(2),(2')の形状としては 、接着状態が良好な形状であれば円形や四角形以外の他の形状でも良い。
【0009】
【考案の効果】
本考案はこのように構成させたことにより、下記に記載する効果を有する。
【0010】 請求項1に示すように最初から境界ブロック(5),(5')の外形に合った目 地板本体(1)を型抜きし、境界ブロック(5),(5')の間へ挿入施工するこ とにより、従来のように境界ブロック(5),(5')の間に、セメントを押し込 む作業が不要となるので、大変な労力を掛けずに誰にでも簡単に作業が行える。 しかもセメントを使用しないため天候に左右されずに作業が出来るので、従来の ような天候による作業の遅延がなくなり、工期が計画通りに施工することが可能 となる。更に工事のスピ−ド化と設計価格引下げに寄与できるものとなる。
【0011】 請求項2に示すように目地板本体(1)をゴム板で形成させたことにより、境 界ブロック(5),(5')の間へ挿入された目地板本体(1)は、気候条件の変 化による境界ブロック(5),(5')の伸縮等で目地部の隙間に変動が生じても 従来のように目地材のずれを生じることがなく充分に追従できるので、長期間に 渡って気密性が確保される。
【0012】 請求項3のように目地板本体(1)をゴム系の発泡体で形成することにより、 前記ゴム板の目地板本体(1)のものよりもスポンジ状に形成されるので、境界 ブロック(5),(5')の伸縮等に対する目地部の隙間の変動が生じても、より 確実な追従ができ、長期間に渡る気密性の確保が可能となる。
【0013】 請求項4のように目地板本体(1)をゴム板または発泡体の粉砕品を樹脂等で 固めて成形したことにより、耐摩耗性と耐候性が良好なものとなる。尚、前記ゴ ム板または発泡体の粉砕品として、産業廃棄物が利用できるので、資源の有効利 用に貢献できる。
【0014】 請求項5に示すように溝穴(2),(2')の形状を円形又は四角形に形成する ことにより、接着剤などの充填が容易で、且つ有効接着面が確保され易くなって 境界ブロック(5),(5')の固定が長期間に渡って安定する。
【0015】 請求項6に示すように充填穴(3)を周面(13)の上部に1つ穿設することに より、接着剤などの充填が溝穴(2),(2')の両方を同時に行え、目地板本体 (1)の位置がずれることなく、且つ、効率の良い作業が出来る。
【0016】 請求項7に示すように充填穴(3)を前記溝穴(2),(2')と個々に連通す るように周面(13)の上部に2つ穿設したことにより、接着剤などの充填が溝穴 (2),(2')の両方に対して確実に行え、境界ブロック(5),(5')の固定 がより確実になる。
【0017】 請求項8のように目地板本体(1)の周面(13)にガラスビ−ズ入り塗料(4 )を塗布させることにより、境界ブロック(5),(5')を固定し施工が完了後 、縁石や境界部分が夜間でも目立って一目で分かる。このため、特に出張り部分 にガラスビ−ズ入り塗料(4)が塗布されることにより、歩行者や車を停車する ドライバ−にとって便利なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の拡大縦断面である。
【図3】本考案の別実施例を示す斜視図である。
【図4】図3の拡大縦断面図である。
【図5】ガラスビ−ズ入り塗料が塗布された使用状態を
示す説明図である。
【図6】本考案の作用を示す説明図である。
【図7】本考案の使用状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 目地板本体 11,12 両面 13 周面 2,2' 溝穴 3 充填穴 4 ガラスビ−ズ入り塗料 5,5' 境界ブロック 51,51' 連接面

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 境界ブロック(5),(5')の連接面
    (51),(51')と同一形状な目地板本体(1)には、そ
    の両面(11),(12)に充填用の溝穴(2),(2')を
    形成し、該溝穴(2),(2')と前記目地板本体(1)
    の周面(13)とが連通する充填穴(3)を穿設したこと
    を特徴とするコンクリ−ト境界ブロック用目地板。
  2. 【請求項2】 前記目地板本体(1)がゴム板である請
    求項1記載のコンクリ−ト境界ブロック用目地板。
  3. 【請求項3】 前記目地板本体(1)がゴム系の発泡体
    である請求項1記載のコンクリ−ト境界ブロック用目地
    板。
  4. 【請求項4】 前記目地板本体(1)がゴム板または発
    泡体の粉砕品を樹脂等で固めて成形されて成る請求項1
    記載のコンクリ−ト境界ブロック用目地板。
  5. 【請求項5】 前記溝穴(2),(2')の形状が、円形
    又は四角形である請求項1、2、3又は4記載のコンク
    リ−ト境界ブロック用目地板。
  6. 【請求項6】 前記充填穴(3)が周面(13)の上部に
    1つ穿設して成す請求項1、2、3、4又は5記載のコ
    ンクリ−ト境界ブロック用目地板。
  7. 【請求項7】 前記充填穴(3)が、前記溝穴(2),
    (2')と個々に連通するように周面(13)の上部に2
    つ穿設して成す請求項1、2、3、4又は5記載のコン
    クリ−ト境界ブロック用目地板。
  8. 【請求項8】 前記目地板本体(1)の周面(13)にガ
    ラスビ−ズ入り塗料(4)を塗布して成る請求項1、
    2、3、4、5、6又は7記載のコンクリ−ト境界ブロ
    ック用目地板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08160076A (ja) * 1994-11-30 1996-06-21 Nec Corp 電流測定冶具および電流測定方法
JP2022041663A (ja) * 2020-09-01 2022-03-11 株式会社神垣組 複数の立体物の連結方法

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