JP3006501U - レンタルブックカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真集等の本を貸し出す場合に、該本の表紙
が汚れないように、又キズ付かないように保護する為の
カバーであって、本の厚みが変わってもダブ付くことな
く掛けることが出来るレンタルブックカバーの提供。 【構成】 このブックカバーはビニールシートやナイロ
ンシートからなる透明のカバーであり、その形状は封筒
に類似したもので、表面と裏面を有して内部には空間を
形成し、裏面の適当な箇所に切断溝を二か所に設けて表
表紙部と背表紙部、それに裏表紙部を形成し、更に裏表
紙部から表面を延長して糊面を有す接着部を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は写真集等の一時的に貸し出すブックの表紙を保護する為に用いるケー スに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、ビデオテープのレンタルショップやＣＤのレンタルショップが各地に存 在している。これは、ビデオテープ等は購入するよりも一時的に借りる方が安い 為であり、又借りるだけで十分に用を達成することが出来る為でもある。このよ うなビデオテープは所定のケースに入れられている為に、テープ自体は該ケース によって保護される。

【０００３】 ところで、手軽に借りて使用するものに書籍や雑誌類があるが、該雑誌類はビ デオテープとは異なり、何回となく貸し出すうちに汚れたり、破れたりする為に 補修が必要となる。書籍の貸し出しとして最も代表的なのは図書館であるが、書 籍や雑誌の貸し出しを一つのビジネスとするならば、書籍等の汚れは商品価値が 低下してしまい、大きな問題となる。

【０００４】 特に、物に触れるケースが最も多い表紙の汚れや傷みは激しく、従ってカバー を掛けて保護している場合は多い。しかし、このカバーは表紙に折り込んだ紙製 のものであり、該カバー自体も汚れたり傷んだりする為に、更に別の丈夫なカバ ーを装着することが必要となる。このようなカバーを特別に製作する場合には、 書籍や雑誌の大きさはさまざまであり、しかもその厚さも一定しない為に、非常 に多くの種類のカバーを準備しなければならない。

【０００５】

【本考案が解決しようとする課題】

このように、書籍や雑誌に汚れ防止用のカバーを掛けるには、サイズが多種多 様化する為に、現実的ではない。本考案が解決しようとする課題はこの問題点で あって、少なくとも本の厚さが変わっても兼用することが出来るレンタルブック カバーを提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のカバーは透明のビニールやナイロン等のシートを用いて形成したもの であり、本の表紙に掛けることが出来る形状とする。勿論、該本に前以て掛けら れている紙製のカバーの上に本考案のカバーを掛けることは自由であり、カバー を掛けた状態で本の表紙が見えるようにしている。

【０００７】 そこで、上記の通り本の厚さは一定していないが、表紙のサイズは特別なもの を除いてＢ５版かＡ４版のようにＪＩＳで規格されたサイズとなっている。本考 案のカバーは該表紙の大きさに相当するカバーを製作して、本の厚さがある範囲 内で変化しても使用することが出来るようになっている。

【０００８】 本考案のカバーは本に掛ける前の状態は封筒のような形状を成してる。すなわ ち、表面と裏面を有して袋を形成し、該裏面には二か所にて切断されるが、切断 箇所は袋の底から表紙に相当する大きさとされ、次の切断箇所は本の背表紙が当 たる部分を残して定められることになるが、ある程度の厚さの本であっても使用 出来るように幅広となっている。

【０００９】 該背表紙部を中心として表表紙部の反対側には裏表紙がカバーされる裏表紙部 が設けられるが、該裏表紙部の大きさは上記表表紙部よりも大きくしている。そ して、カバーの表面は裏面よりも延びていて、延びた部分は接着部となっている 。すなわち、本に掛けた場合に該カバーが外れないように内側へ折り込んで裏面 に接着することが出来るようにしている。以下本考案に係る実施例を図面に基づ いて詳細に説明する。

【００１０】

【実施例】

図１は本考案に係るレンタルブックカバーを示す実施例である。同図の１は表 面、２は裏面を表し、形状的には封筒に類似し、材質は透明の薄いビニールシー ト又はナイロンシート等が用いられる。すなわち、透明な袋であって、上記表面 １と裏面２との間には狭い空間が形成されていて、該空間３には本の表表紙及び 裏表紙が挿入される。

【００１１】 しかし、同図に示す封筒状のブックカバーはその裏面２の二か所には切断溝４ ａ、４ｂが設けられている。溝と称してもその溝幅は非常に小さくて、該裏面２ が切断されて分離しているに過ぎない。この切断溝４ａを境として左側を表表紙 部５、右側を背表紙部６、そして切断溝４ｂの右側を裏表紙部７としている。更 に裏表紙部７の右側には接着部８が形成されている。

【００１２】 接着部８は表面１のみを延長したものであり、該接着部８にはシール９が貼着 されていて、シール９は簡単に剥せるようになっている。シールを剥すことによ って糊面が露出して上記裏表紙部７に接着する。ところで、該ブックカバーは所 定の本に掛けられて、該本の汚れや傷みを防止することになるが、本の表表紙は 上記切断溝４ａから挿入され、一方の裏表紙は切断溝４ｂから挿入される。そし て、表表紙及び裏表紙はカバーの表表紙部５の空間３及び裏表紙部７の空間３に 収容された状態となる。

【００１３】 本に該カバーを掛けた場合に、カバーがダブ付いてはならず、本考案では上記 接着部にてダブ付かないようにしている。表表紙部５の縦寸法Ｈは本の縦寸法と なっていて、表表紙が切断溝４ａから空間３に挿入出来る大きさとなっている。 そして、表表紙部５の横寸法Ｌ₁ は表表紙の横幅に近い大きさととなっている。 背表紙部６の横寸法Ｌ₂ は本の背表紙の幅寸法よりも大きくなっており、従って 、本の厚さがある程度変わっても使用出来る。

【００１４】 更に、裏表紙部７の横寸法Ｌ₃ は本の裏表紙の幅よりも比較的大きくなってい て、上記背表紙部６の横寸法と同じく、厚い本であってもカバーすることが出来 る。従って、本の厚さによって、背表紙部６の位置は本の背表紙に一致しないで 裏表紙にまたがることも多い。そして本に掛けた状態で接着部８を裏表紙部７に 接着して止め付けする場合、該本の厚みが大きければ裏表紙部の折り込み長さが 短く、逆に本の厚みが小さければ裏表紙部の折り込み長さが長くなる。

【００１５】 図２は本にカバーを掛けた状態の断面図を表している。このように、本の表表 紙１０はカバーの表表紙部５に、裏表紙１２は裏表紙部７に挿入され、背表紙１ １は背表紙部６にてカバーされている。そして同図から明らかなように、背表紙 部６はその位置が裏表紙側へ多少ズレており、又裏表紙部７は裏表紙１２の先端 にて折り返しされて、接着部８は裏表紙部７に接着する。ここで、本の表表紙１ ０を裏表紙部７に、裏表紙１２を表表紙部５に挿入することは可能である。以上 述べたように、本考案のブックカバーは本の大きさが変わっても、掛けることが 出来るように構成したものであって、次のよう効果を得ることが出来る。

【００１６】

【考案の効果】

本考案のブックカバーは透明のビニールシートを用いている為に、該カバーを 本に掛けた状態であっても本の表紙の内容は明らかである。そして、該カバーは 封筒の裏面に切断溝を設けた形状を成していて、本の表表紙及び裏表紙をカバー の表表紙部と裏表紙部に挿入することが出来、該本の厚さが変化してもダブ付く ことなく掛けることが出来る。更に、カバーには接着部が設けられていて、一旦 掛けたカバーは独りでに外れることはない。このように、本に該カバーを掛ける ことにより、本を汚すことなくレンタルすることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のブックカバーを表す実施例であり、
（ａ）は内側面を示し、（ｂ）はＡ−Ａ断面を表す。

【図２】本考案のブックカバーを本に掛けた状態の断面
図。

【符号の説明】

１ 表面 ２ 裏面 ３ 空間 ４ 切断溝 ５ 表表紙部 ６ 背表紙部 ７ 裏表紙部 ８ 接着部 ９ シール 10 表表紙 11 背表紙 12 裏表紙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ビニルシートやナイロンシートからなる
   透明のブックカバーにおいて、その形状は封筒に類似し
   たもので、表面と裏面を有して内部には空間を形成し、
   上記裏面の適当な箇所に切断溝を二か所に設けて表表紙
   部と背表紙部、それに裏表紙部を形成し、更に裏表紙部
   から表面を延長して糊面を有す接着部を設けたことを特
   徴とするレンタルブックのカバー。