JP3010583U - 蔵書用カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蔵書の保護と美観と整理との働きを持たせ
る。 【構成】 蔵書用カバーの背部を二重にし内側を書物の
背部に密着させ保護し、外側を丸背の状態にして美観を
与え、このカバーを数種類の大きさ、色（意匠）用意し
て提供し、整理に役立てる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、書棚等に並べて保存時の書物を保護すると同時に、意匠の面から選 択を多様にし、蔵書の整理にも役立つ蔵書用カバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、書物の保護のためのカバーは、書物に利用者が付ける場合と出版時に付 けられている場合がある。

【０００３】 従来の技術での問題点は、利用者が付けるカバーは、美観を持たせるのが困難 であり、出版時に付けられているカバーは意匠の選択が不可能である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、蔵書の美観、具体的には意匠の面からの多様な選択を可能にし、あ わせて蔵書の保護と整理を目的としたカバーを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案の蔵書用カバーを図面を参照して説明する。 縦ＡＢ、横ＡＣの紙等の材料をカバーの本体とし、ＫＥ、ＫＬは予定する書物 の表紙の大きさによって決め、ＡＫはＫＥより５ｍｍ位小さくし、ＥＧは予定す る書物の最大の厚さ（ＥＧからＧ側の糊しろとＩＧとｉｇとの差約５ｍｍを引い た長さが予定する書物の最大の厚さになる。）によって決め、ＥＣはＡＥと予定 する書物の最小の厚さを加えたものと同じ幅である。

【０００６】 また、本体の天地の全体あるいは背部を中心に意匠を考慮しＫＥ（ＬＦ）の任 意の部分からＭＯ（ＮＰ）の任意の部分ＩＧ（ＪＨ）まで、それぞれ数ｍｍ長く して、その長くした部分を折り返して貼るか、あるいはその部分にカバー本体の 天地より数ｍｍ長い装飾性の有る材料を本体に貼り上下を折り返して貼ってもよ い。

【０００７】 また、本体の材質によっては本体背部に弾性を持たせるためにプラスチック・ フイルム等の比較的折り曲げやすく弾性の有る材料を内側に貼る。

【０００８】 また、ＥＧの幅の部分（糊しろの部分は除く）は、曲げた場合に自然な丸みに なるように、ローラー等でクセをつけておく。

【０００９】 次ぎに、和紙のような比較的柔らかで丈夫な材料の縦ＡＢ以内の縦ｉｊ、横Ｉ Ｇより約５ｍｍ短い横ｉｇの付属品を本体の内側のＩＪにｉｊを、ＧＨにｇｈを それぞれ重ね、左右両端を糊しろとして貼る。

【００１０】 次ぎに、上記付属品を貼った本体のＥＦ線を内側に折り曲げる。これが本考案 の蔵書用カバーである。

【００１１】 上記考案のカバーは、用いる書物の最大から最小までの大きさを決め数種類の 大きさを用意し、数種類の色（意匠）を用意して提供し、このカバーの背部に書 名等を記入して貼るシールを、数種類の色（意匠）を用意して提供する。

【００１２】

【作用】

考案の蔵書用カバーの背部が書物の背部に密着し従来のカバーと同様に保存の 機能をし、外部が丸背の状態になるため装飾性を与える。

【００１３】 また、ＥＦの線で折り曲げることにより、平にまとめた状態で提供することが 出来る。

【００１４】

【実施例】

図１の本体に図２の材料を施したものとして図１を参照にして説明する。 書物のオモテ表紙の幅でＫＬ線を折り、折り返し部分を書物の本体と表紙の間 にはさみ残る部分を書物をくるむようにして（内部の材料を書物に密着させ）Ｏ Ｐの線（ウラ表紙の端の部分）で折り曲げる。

【００１５】 次に、そのカバーを一時書物からはずし、折り曲げた部分を確実に折り曲げ、 ＯＰ線からＫＥの幅と同じ長さでＭＮ線を内側に折り曲げて再び書物に付ける。

【００１６】 次に、書物に付けたカバーの背部に書名等を記入したシールを貼る。これが本 考案の蔵書用カバーを使用した状態である。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は上述の構成により、書物の保護の他に次に記載する効果をもたらす。

【００１８】 蔵書をジャンル別に分類し、同じ意匠の本考案のカバーとシールを用いること により書物の大小があっても、統一感を持たせることが出来、他のジャンルの蔵 書と区別が出来る。

【００１９】 また、例えば、カバーとシールをそれぞれ１０種の意匠のものを提供する場合 は、１００種もの組み合わせによる種類のカバーが出来、デザインの面からの選 択が多様である。

【００２０】 また、丸背にすることによって美観の他、隣り合う書物の貼ったシールとシー ルの多少の歪みが目立たなくなる。

【００２１】 また、本考案は背部が丸背となるように用意されているが、内側の材料を縦に 切ることによって角背としても使用出来る。

【００２２】 また、シールを貼らずに携帯用に、シールを貼って蔵書用に使用出来る。

【００２３】 なお、ワードプロセッサの普及によりシールの書名等の記入が容易に出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】蔵書用カバー本体で、天地の折り返しは省略し
た平面図である。

【図２】本体の内側に貼る付属品で、左右の数ｍｍが糊
しろとする平面図である。

【図３】蔵書用カバーを書物に取り付け、書物を外した
状態の斜視図である。

【符号の説明】

ＡＫ、ＢＬ オモテ表紙の折り返し部分の幅 ＫＥ、ＬＦ オモテ表紙の部分の幅 ＩＧ、ＪＨ 付属品と重なる部分の幅 ＥＭ、ＦＮ 背の部分の幅 ＭＯ、ＮＰ ウラ表紙の部分の幅 ＯＣ、ＰＤ ウラ表紙の折り返し部分の幅 ｉｇ、ｊｈ ＩＧ（ＪＨ）の内側に重なる付属品の幅

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カバーの背部が書物の背部に密着する部
   分と、カバーの背部が丸背の状態になる部分との二重の
   背部を有し、オモテ表紙と背部を分ける線（ＥＦ）を内
   側に折り曲げた状態で提供する蔵書用カバー。