JP3006408B2 - ポリエステルフィルム被覆絞り缶用水性塗料組成物 - Google Patents

ポリエステルフィルム被覆絞り缶用水性塗料組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステルフィルム
被覆絞り缶用水性塗料組成物に関し、更に詳しくはポリ
エステルフィルムに対する密着性に優れると同時に、耐
レトルト性、耐傷付性、加工性および光沢性に優れるポ
リエステルフィルム被覆絞り缶用のトップコ─トを与え
る水性塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品や清涼飲料水等を収容する食
缶および飲料缶の中でも、特に一体成形された缶胴・缶
底部と缶蓋との2つの部分から構成された2ピース缶の
場合、絞り・しごき加工によって製缶されるDI缶に代
表されるように、その素材はアルミまたはスチールが用
いられ、その内面は内容物保持性の点から塗装が、また
外面は外観の装飾商品価値を付与することを目的にベー
スコート(またはサイズコート)、印刷インキおよびト
ップコートが施されている。
【0003】近年、地球環境問題が叫ばれる中、製缶工
程も無公害型生産システムの開発が進み、環境保護、省
資源および省エネルギーを追求した新しい缶容器として
内外面塗装を削減したポリエステルフィルム被覆絞り缶
が考え出されている。
【0004】従来、DI缶のような2ピース缶の製缶工
程は、金属素材をDI加工およびトリーミングをして容
器の原形を作った後、まず外面側からベ−スコート(ま
たはサイズコート)、その上に印刷インキおよびトップ
コートが施される。次に外面側が仕上がった後、内面側
に塗装がなされネッキング加工およびフランジ加工を経
て内容物充填工程に提供し得る缶体となる。
【0005】一方、新しく考え出されているポリエステ
ルフィルム被覆絞り缶は、コイル状の金属素材の両面に
ポリエステルフィルムを貼り合わせ、それを容器状に絞
り加工した後、外面側に印刷インキとトップコートが施
され、最後はDI缶と同じようにネッキング加工および
フランジ加工がなされる。
【0006】従って、両者を比較した場合、ポリエステ
ルフィルム被覆絞り缶において、その内外面に貼り合わ
されたポリエステルフィルムは、DI缶における内面塗
装と外面ベースコート塗装に相当するため、塗装工程と
しては外面のトップコートのみとなる。
【0007】上記の製缶工程の違いからも判るように、
DI缶におけるトップコートとポリエステルフィルム被
覆絞り缶におけるトップコートが施される時の焼付条件
は、当然のことながら異なる。
【0008】DI缶では、トップコート自身の焼付の後
に内面塗装時の焼付が追焼として加わる。そのため焼付
としてはトータルで十分な熱量が与えられ、しかも2回
に渡って焼付られるので、1回目の焼付が比較的緩やか
になされていても2回目の焼付で塗膜が強靱化される。
これは、効率的な架橋反応を伴う塗膜が形成されると同
時に塗膜の歪みも緩和されるため非常に有利な焼付条件
である。
【0009】一方、ポリエステルフィルム被覆絞り缶に
おいては、DI缶と同じように強靱な塗膜を形成するの
に必要な焼付を1回の熱量で達成させなければならな
い。しかしながら、製缶工程の合理化が進む中、焼付条
件はますます低温・短時間の方向にあり、1回の焼付に
時間をかけてポリエステルフィルム上に強靭な塗膜を形
成することは望ましくない。また、ポリエステルフィル
ムの性能を保持する必要から、その焼付は少なくともポ
リエステルフィルムの融点以下の温度でかつ短時間で行
われなければならない。すなわち、焼付条件を変更する
ことだけではポリエステルフィルム被覆絞り缶用のトッ
プコートの要求特性を満足することはできない。
【0010】一般にDI缶用水性塗料には、強靱で適度
に柔軟な塗膜を付与する主成分として、ポリエステル/
アミノ系樹脂あるいはアクリル/アミノ系樹脂が使われ
ているが、何れにおいてもその硬化助剤として通常、酸
触媒が混合されている。ここで、2回に渡る十分な熱量
が与えられて初めて強靱な塗膜が得られるようなDI缶
用水性塗料をそのままポリエステルフィルム被覆絞り缶
に転用しようとすると、硬化不足となり塗膜硬度はおろ
かポリエステルフィルムとの密着性、耐レトルト性、耐
傷付性、加工性等の緒物性を満足することはできなかっ
た。
【0011】次にポリエステルフィルム被覆絞り缶仕様
の焼付条件にDI缶用水性塗料を適合させようとして、
硬化剤であるアミノ樹脂の増量およびもしくは酸触媒の
増量等の塗料組成比の変更で樹脂硬化性の向上を図り、
DI缶用水性塗料のポリエステルフィルム被覆絞り缶へ
の転用を試みた。しかし、いずれの場合も硬化歪みが増
大してポリエステルフィルムに対する密着性が低下した
り、耐レトルト性、耐傷付性、加工性および光沢性が低
下するなどの弊害が生じ成功には至らなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は上記現状
に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、ポリエステル/アミノ
系樹脂に、所定解離温度のブロック型酸触媒を数種併用
することにより、ポリエステルフィルムに対する密着性
に優れると同時に、耐レトルト性、耐傷付性、加工性お
よび光沢性に優れることを見出し、ポリエステルフィル
ム被覆絞り缶用水性塗料組成物を発明するに至った。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、水
性ポリエステル樹脂を主剤とし、これの硬化剤として水
性アミノ樹脂を用いた樹脂組成の固形分100部に対し
て、解離温度45〜65℃であるアミンブロック型酸触
媒を有効成分で0.05〜2部と、解離温度100〜1
70℃であるアミンブロック型酸触媒を有効成分で0.
05〜6部、とを併用することを特徴とするポリエステ
ルフィルム被覆絞り缶用水性塗料組成物である。所定解
離温度のブロック型酸触媒を数種併用することにより、
段階的にアミンが揮発し、それに伴って酸触媒が順次機
能することよって徐々に硬化反応が進行し、その結果硬
化歪みが小さくなり各種の特性を満足し得たものと考え
る。
【0014】本発明に用いられる各所定解離温度のアミ
ンブロック型酸触媒は、スルホン酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、ジノニルナフタ
レンジスルホン酸等のスルホン酸類、またはリン酸、リ
ン酸メチルエステル、リン酸エチルエステル等のリン酸
類を、各所定解離温度付近に沸点を有する揮発性ブロッ
ク剤である有機アミンで中和して得られる。
【0015】本発明における解離温度45〜65℃であ
るアミンブロック型酸触媒に用いられる所定温度付近に
沸点を有する有機アミンとして具体的には、ter−ブ
チルアミン(bp:44.4℃)、プロピルアミン(b
p:48.5℃)、アリルアミン(bp:52.9
℃)、ジエチルアミン(bp:56.3℃)、sec−
ブチルアミン(bp:63℃)、イソブチルアミン(b
p:68〜69℃)等が挙げられる。
【0016】本発明における解離温度100〜120℃
であるアミンブロック型酸触媒(2−a)に用いられる
所定温度付近に沸点を有する有機アミンとして具体的に
は、ペンチルアミン(bp:104℃)、ピペリジン
(bp:106℃)、ジプロピルアミン(bp:110
℃)、ピリジン(bp:115℃)、N−メチルモルホ
リン(bp:112〜118℃)、エチレンジアミン
(bp:116〜117℃)、プロピレンジアミン(b
p:120.5℃)等が挙げられる。
【0017】本発明における解離温度120〜150℃
であるアミンブロック型酸触媒(2−b)に用いられる
所定温度付近に沸点を有する有機アミンとして具体的に
は、モルホリン(bp:128〜129℃)、α−ピコ
リン(bp:129℃)、ピロール(bp:129.5
〜130℃)2−(ジメチルアミノ)エタノール(b
p:134℃)、シクロヘキシルアミン(bp:13
4.5℃)、ジイソブチルアミン(bp:139〜14
0℃)、N−エチルモルホリン(bp:139℃)等が
挙げられる。
【0018】本発明における解離温度150〜170℃
であるアミンブロック型酸触媒(2−c)に用いられる
所定温度付近に沸点を有する有機アミンとして具体的に
は、2,4−ルチジン(bp:157〜158)、ジブ
チルアミン(bp:159〜160℃)、2−(ジエチ
ルアミノ)エタノール(bp:162.1℃)、2−エ
チルヘキシルアミン(bp:169.1℃)、2−アミ
ノエタノール(bp:170.8℃)等が挙げられる。
【0019】本発明のポリエステルフィルム被覆絞り缶
用水性塗料組成物は、解離温度45〜65℃であるアミ
ンブロック型酸触媒を必須とし、これと解離温度100
〜120℃、120〜150℃および150〜170℃
に調整されたアミンブロック型酸触媒群から適宜選択し
組み合わせられた単独ないしは2種以上の触媒の両者を
併用して初めて達成されるものである。
【0020】その配合量はこれらの組み合わせにより、
適宜調整されるべきことは言うまでもなく、どちらかが
欠落したり上記した適性配合範囲から外れたりした場合
には要求される性能を満足することはできず、ポリエス
テルフィルムに対する密着性、耐レトルト性、耐傷付
性、加工性および光沢性等の諸物性に弊害が生じる。
【0021】例えば、解離温度45〜65℃に調整され
たアミンブロック型酸触媒を含まない場合は、初期硬化
性が低下し満足な耐レトルト性および光沢性が得られ
ず、また上記した適性配合範囲より少ない場合(0.0
5部未満)には同じことが起こり、逆に多い場合(2部
より多い)にはポリエステルフィルムに対する密着性、
加工性、耐レトルト性および光沢性が満足されない。
【0022】解離温度100〜120℃、120〜15
0℃および150〜170℃に調整されたアミンブロッ
ク型酸触媒群(2−a)、(2−b)、(2−c)から
適宜選択し組み合わせられる単独ないしは2種以上の触
媒を含まない場合は、ポリエステルフィルムに対する密
着性および耐傷付性が低下し、また上記した適性配合範
囲より少ない場合(0.05部未満)には同じことが起
こり、逆に多い(1種類が2部より多い)場合には耐レ
トルト性および光沢性が満足されない。
【0023】本発明において用いられる水性ポリエステ
ル樹脂としては、例えば、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,6
−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、トリエチレ
ングリコール、(水素化)ビスフェノールA等の2価ア
ルコール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、トリスヒドロキシメチルアミノメタン、ペンタエ
リスリット、ジペンタエリスリット、ジグリセリン等の
2価以上のアルコール等をアルコール成分とし、(無
水)フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、(無水)
コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸、テ
トラヒドロ(無水)フタル酸、ヘキサヒドロ(無水)フ
タル酸、(無水)ハイミック酸、(無水)マレイン酸、
フマル酸、イタコン酸、(無水)トリメリット酸、メチ
レンシクロヘキセントリカルボン酸(無水物)、(無
水)ピロメリット酸等の多価カルボン酸もしくはその無
水物、および必要に応じて併用する安息香酸やt−ブチ
ル安息香酸などの一塩基酸を酸成分として、縮合してな
るオイルフリーポリエステル樹脂、またはヒマシ油、脱
水ヒマシ油、桐油、サフラワー油、大豆油、アマニ油、
トール油、ヤシ油等、およびそれらの脂肪酸のうちの一
種もしくは二種以上の混合物である油成分を、上記酸成
分およびアルコール成分に加えて、3成分を反応させて
得られるアルキッド樹脂、また、不飽和結合を有するポ
リエステル樹脂にアクリル樹脂をグラフトにより変性し
たグラフト変性ポリエステル樹脂がある。これらのポリ
エステル樹脂は塩基性物質により水中に可溶ないし分散
せしめられる。本発明において用いられる塩基性物質と
しては、特に制限はないが、塗膜の耐水性に鑑み容易に
揮散させることができるものが好ましく、その例として
は、アンモニア、またはモノエタノールアミン、ジメチ
ルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリエ
タノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチル
エタノールアミン、モルホリン等の有機アミンが挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0024】本発明において用いられる水性アミノ樹脂
としては、尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン
樹脂、メラミンベンゾグアナミン共縮合樹脂、フェニレ
ン核に2個のトリアジン環の結合したジグアナミン樹
脂、グリコールラウリル樹脂およびこれらのメチロール
化、メチルエーテル化およびメチル・ブチル混合エーテ
ル化変性樹脂などがある。配合量としては、全樹脂固形
分のうち20〜60重量%が好ましく、それより少ない
場合は耐傷付性が、多い場合は耐レトルト性と加工性が
満たされない。
【0025】本発明のポリエステルフィルム被覆絞り缶
用水性塗料組成物は、必要に応じて水溶性樹脂あるいは
水分散性樹脂である、ポリエーテルポリオール樹脂、ポ
リエステルポリオール樹脂およびエポキシ樹脂を混合す
ることも可能である。また、同様にレベリング剤、消泡
剤、潤滑剤を添加することもできる。
【0026】
【実施例】以下、実施例を示し本発明を具体的に説明す
るが、これらは本発明に何等制限を与えるものではな
い。なお、以下の製造例、実施例および比較例におい
て、特に断らない限り「部」は重量部を、「%」は重量
%を意味し、アミンブロック型酸触媒については有効成
分量で表した。解離温度はDSC(示差走査熱量計)に
て測定し、発熱ピ─ク温度をもって解離温度とした。
【0027】[調整例1] 解離温度45〜65℃のア
ミンブロック型酸触媒Aの調整 P−トルエンスルホン酸にジエチルアミン(bp:5
6.3℃)を徐々に加えて行き、PH試験紙でPH=7
を終点として混合中和しアミンブロック型酸触媒Aを得
た。解離温度は58℃であった。
【0028】[調整例2] 解離温度100〜120℃
のアミンブロック型酸触媒Bの調整 ドデシルベンゼンスルホン酸にN−メチルモルホリン
(bp:112〜118℃)を徐々に加えて行き、PH
試験紙でPH=7を終点として混合中和しアミンブロッ
ク型酸触媒Bを得た。解離温度は115℃であった。
【0029】[調整例3] 解離温度120〜150℃
のアミンブロック型酸触媒Cの調整 リン酸メチルエステルに2−(ジメチルアミノ)エタノ
ール(bp:134℃)を徐々に加えて行き、PH試験
紙でPH=7を終点として混合中和しアミンブロック型
酸触媒Cを得た。解離温度は137℃であった。
【0030】[調整例4] 解離温度150〜170℃
のアミンブロック型酸触媒Dの調整 ジノニルナフタレンスルホン酸にジブチルアミン(b
p:159〜160℃)を徐々に加えて行き、PH試験
紙でPH=7を終点として混合中和しアミンブロック型
酸触媒Dを得た。解離温度は163℃であった。
【0031】[製造例1] 水性ポリエステル樹脂Aの
製造 温度計、攪拌機、分離槽付き還流冷却器、窒素ガス吹き
込み管を備えた四ツ口フラスコにエチレングリコール1
2.9部、ネオペンチルグリコール21.6部、アジピ
ン酸23.3部、テレフタル酸26.5部を仕込み、窒
素ガスを導入しつつ攪拌しながら230℃に加熱し、酸
価が5以下になるまで反応した。次に160℃まで冷却
した後アジピン酸15.8部を添加し、更に反応を続け
酸価が35になった時点で反応を終了させた。80℃以
下に冷却しブチルセロソルブ17.5部、ジメチルエタ
ノールアミン4.8部および水55.2部を添加し不揮
発分50%、有機溶剤11%の透明で粘調な中和前酸価
35、数平均分子量3800の水性ポリエステル樹脂A
を得た。
【0032】実施例1〜7、比較例1〜7 アミンブロック型酸触媒A〜D、水性ポリエステル樹脂
Aおよびベンゾグアナミン樹脂(三井サイアナミッド株
式会社製 サイメル1123)を表1および表2に示し
た組成比で混合し、水およびブチルセロソルブで不揮発
分40%、溶剤含有量15%となるように調整し塗料を
作成した。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】実施例および比較例で作成した塗料の塗膜
物性を表3に示した。表中における各々の試験方法は下
記の通りである。 ○供試塗装板作成条件 ロ─ルコ─ト塗装により塗料をポリエステルフィルム被
覆絞り缶に乾燥後の塗膜厚が4〜5μmとなるように塗
装し、ガスオ−ブンにて雰囲気温度220℃において1
分間焼付けた。次にその塗装缶を開缶し平に延ばしたも
のを供試塗装板とした。 ○密着性 130℃×30分の蒸気式レトルト処理を行った後、カ
ッターナイフでクロスカットを入れた箇所にセロテープ
を付着させ、それを剥離した後の塗膜の剥離状態を評価
した。 ○耐レトルト性 130℃×30分の蒸気式レトルト処理を行った後の塗
膜の白化状態を評価した。 ○耐傷付性 130℃×30分の蒸気式レトルト処理を行った後、荷
重1kgがかかった剛球を塗膜に当てがい磨耗摩擦試験
を行った後の塗膜の傷付状態を評価した。 ○加工性 塗装板を直径3cm×高さ3cmのキャップ状に打ち抜
き、130℃×30分の蒸気式レトルト処理を行った後
の塗膜の亀裂状態を評価した。 ○光沢性 130℃×30分の蒸気式レトルト処理を行った後の塗
膜の光沢を評価した。以上の試験方法における評価基準
は、◎非常に優れる、○優れる、△やや劣る、×劣る、
とした。
【0036】
【表3】
【0037】
【発明の効果】本発明の水性塗料組成物、つまりポリエ
ステル/アミノ系樹脂に、所定解離温度に段階的に調整
されたブロック型酸触媒を数種併用した水性塗料組成物
は、ポリエステルフィルム被覆絞り缶の外面トップコー
トとして使用した場合、ポリエステルフィルムに対する
密着性、耐レトルト性、耐傷付性、加工性および光沢性
に優れた塗装を施すことができ、ポリエステルフィルム
被覆絞り缶用水性塗料組成物として非常に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−212081(JP,A) 特開 昭52−127927(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 167/00 C09D 5/00 C09D 161/20 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性ポリエステル樹脂を主剤とし、これ
    の硬化剤として水性アミノ樹脂を用いた樹脂組成の固形
    分100部に対して、解離温度45〜65℃であるアミ
    ンブロック型酸触媒を有効成分で0.05〜2部と、解
    離温度100〜170℃であるアミンブロック型酸触媒
    を有効成分で0.05〜6部、とを併用することを特徴
    とするポリエステルフィルム被覆絞り缶用水性塗料組成
    物。
  2. 【請求項2】解離温度100〜170℃であるアミンブ
    ロック型酸触媒が、 (2−a)解離温度100〜120℃に調整されたアミ
    ンブロック型酸触媒を有効成分で0.05〜2部、 (2−b)解離温度120〜150℃に調整されたアミ
    ンブロック型酸触媒を有効成分で0.05〜2部、 (2−c)解離温度150〜170℃に調整されたアミ
    ンブロック型酸触媒を有効成分で0.05〜2部、 から選ばれる少なくとも1種以上のアミンブロック型酸
    触媒であることを特徴とする請求項1記載のポリエステ
    ルフィルム被覆絞り缶用水性塗料組成物。
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