JP3006186B2 - Co▲2▼海洋処理方法 - Google Patents
Co▲2▼海洋処理方法Info
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- sea
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- coal ash
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Links
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B09—DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
- B09B—DISPOSAL OF SOLID WASTE NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B09B1/00—Dumping solid waste
- B09B1/002—Sea dumping
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CO2海洋処理方法に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球温暖化防止対策の一方策とし
て、化石燃料の燃焼排ガスからのCO2分離が考えられ
ている。
て、化石燃料の燃焼排ガスからのCO2分離が考えられ
ている。
【0003】火力発電所のボイラ等から排出されるCO
2は、SOX、NOXと比べ量が多く、600MW微粉炭
燃焼ボイラからは年間約300万トンもの量のCO2が
排出される。このボイラ排ガスからCO2を20%分離
したと想定しても、その量は60万トンになり、198
4年の炭酸ガス国内総販売量52万トンを上回る量にな
る。
2は、SOX、NOXと比べ量が多く、600MW微粉炭
燃焼ボイラからは年間約300万トンもの量のCO2が
排出される。このボイラ排ガスからCO2を20%分離
したと想定しても、その量は60万トンになり、198
4年の炭酸ガス国内総販売量52万トンを上回る量にな
る。
【0004】このように多量のCO2が出てくるので、
その処理先として海が考えられている。
その処理先として海が考えられている。
【0005】図3は現在考えられているCO2の海洋処
理の概念図であり、1は火力発電所におけるボイラ、2
は吸収剤としてモノエタノールアミン等が使用されてい
るCO2除去装置、3は煙突、4はCO2を圧縮冷却する
ことにより液化せしめるCO2液化装置、5は液体CO2
を貯蔵するCO2貯蔵タンク、6はCO2貯蔵タンク5か
らパイプライン又は輸送船を介して液体CO2が供給さ
れる海上タンク、7は海上から液体CO2を海中に圧送
し注入するための注入管を表わしている。
理の概念図であり、1は火力発電所におけるボイラ、2
は吸収剤としてモノエタノールアミン等が使用されてい
るCO2除去装置、3は煙突、4はCO2を圧縮冷却する
ことにより液化せしめるCO2液化装置、5は液体CO2
を貯蔵するCO2貯蔵タンク、6はCO2貯蔵タンク5か
らパイプライン又は輸送船を介して液体CO2が供給さ
れる海上タンク、7は海上から液体CO2を海中に圧送
し注入するための注入管を表わしている。
【0006】前記ボイラ1の排ガスは、図示していない
装置によりSOX、NOX等を分離除去された後、CO2
除去装置2によってCO2を分離除去され煙突3から大
気中に放出される。
装置によりSOX、NOX等を分離除去された後、CO2
除去装置2によってCO2を分離除去され煙突3から大
気中に放出される。
【0007】前記CO2除去装置2によって排ガスから
分離されたCO2ガスは、CO2液化装置4に送られ、こ
こで液化された後、液体CO2としてCO2貯蔵タンク5
に貯蔵される。
分離されたCO2ガスは、CO2液化装置4に送られ、こ
こで液化された後、液体CO2としてCO2貯蔵タンク5
に貯蔵される。
【0008】前記CO2貯蔵タンク5に貯蔵された液体
CO2は、パイプライン又は輸送船を介して海上タンク
6へ送られ、該海上タンク6から注入管7を介して水深
500m程度の海中に注入される。
CO2は、パイプライン又は輸送船を介して海上タンク
6へ送られ、該海上タンク6から注入管7を介して水深
500m程度の海中に注入される。
【0009】注入された液体CO2は水と反応し、クラ
スレート(包接化合物)となり、該クラスレートの比重
が海水より大きくなることを利用し、これを海底に沈降
させる。
スレート(包接化合物)となり、該クラスレートの比重
が海水より大きくなることを利用し、これを海底に沈降
させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く注入管7から液体CO2を単に海中に注入するので
は、海中に注入される液体CO2の粒子がかなり大きく
なり、該大きな粒子の表面部分のCO2だけが水と反応
してクラスレート化し表面を覆うため、内部の液体CO
2は水と反応できず、この結果、表面が薄いクラスレー
トの被膜で覆われた大きな粒子の液体CO2が海中に生
成されることになり、クラスレートの比重が海水より大
きくても粒子の大部分を占める液体CO2の比重が海水
より小さいため、これらの粒子は浮上してしまうという
問題があった。
如く注入管7から液体CO2を単に海中に注入するので
は、海中に注入される液体CO2の粒子がかなり大きく
なり、該大きな粒子の表面部分のCO2だけが水と反応
してクラスレート化し表面を覆うため、内部の液体CO
2は水と反応できず、この結果、表面が薄いクラスレー
トの被膜で覆われた大きな粒子の液体CO2が海中に生
成されることになり、クラスレートの比重が海水より大
きくても粒子の大部分を占める液体CO2の比重が海水
より小さいため、これらの粒子は浮上してしまうという
問題があった。
【0011】本発明は斯かる実情に鑑み、CO2を水と
の反応によって生成されたクラスレートとして海底に確
実に沈降させ処理し得るCO2海洋処理方法を提供しよ
うとするものである。
の反応によって生成されたクラスレートとして海底に確
実に沈降させ処理し得るCO2海洋処理方法を提供しよ
うとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、CO2と海水
より比重の大きい沈降補助剤とを混合した後、海中に注
入することを特徴とするものである。
より比重の大きい沈降補助剤とを混合した後、海中に注
入することを特徴とするものである。
【0013】
【作用】従って、CO2と海水より比重の大きい沈降補
助剤とを混合した後、海中に注入すると、沈降補助剤の
粒が核となって、その表面をCO2と水とが反応して生
成されたクラスレートが覆う形となり、前記核となる沈
降補助剤の比重が海水より大きいため、該沈降補助剤と
一緒にクラスレート並びに水と未反応のCO2が海底に
沈降し浮上することがない。
助剤とを混合した後、海中に注入すると、沈降補助剤の
粒が核となって、その表面をCO2と水とが反応して生
成されたクラスレートが覆う形となり、前記核となる沈
降補助剤の比重が海水より大きいため、該沈降補助剤と
一緒にクラスレート並びに水と未反応のCO2が海底に
沈降し浮上することがない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
明する。
【0015】図1は本発明の一実施例であって、8は海
水より比重の大きい沈降補助剤としての石炭灰を貯蔵す
る貯槽、9は貯槽8から供給される石炭灰と液体CO2
とを混合する混合槽であり、混合槽9で混合された液体
CO2と石炭灰とを海上タンク6へ送り、注入管7を介
して海中に注入し得るよう構成する。
水より比重の大きい沈降補助剤としての石炭灰を貯蔵す
る貯槽、9は貯槽8から供給される石炭灰と液体CO2
とを混合する混合槽であり、混合槽9で混合された液体
CO2と石炭灰とを海上タンク6へ送り、注入管7を介
して海中に注入し得るよう構成する。
【0016】前述の如く構成したので、石炭焚ボイラ等
から排出される石炭灰は一旦貯槽8に貯えられて該貯槽
8から混合槽9へ供給され、該混合槽9において液体C
O2と混合され、海上タンク6へ送られて注入管7によ
り海中へ注入される。
から排出される石炭灰は一旦貯槽8に貯えられて該貯槽
8から混合槽9へ供給され、該混合槽9において液体C
O2と混合され、海上タンク6へ送られて注入管7によ
り海中へ注入される。
【0017】石炭灰と液体CO2との混合物が海中に注
入されると、石炭灰の粒が核となって、その表面をCO
2と水とが反応して生成されたクラスレートが覆う形と
なり、前記核となる石炭灰の比重が海水より大きいた
め、該石炭灰と一緒にクラスレート並びに水と未反応の
CO2が海底に沈下し浮上することがない。
入されると、石炭灰の粒が核となって、その表面をCO
2と水とが反応して生成されたクラスレートが覆う形と
なり、前記核となる石炭灰の比重が海水より大きいた
め、該石炭灰と一緒にクラスレート並びに水と未反応の
CO2が海底に沈下し浮上することがない。
【0018】こうして、液体CO2の海底への沈降処理
を確実に行えると共に、現在過剰気味の石炭灰の処理を
も同時に行えることとなる。
を確実に行えると共に、現在過剰気味の石炭灰の処理を
も同時に行えることとなる。
【0019】図2は本発明の他の実施例であって、図
中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わして
おり、貯槽8から供給される石炭灰と、ポンプ11によ
ってくみ上げられた海水とを撹拌槽10において混錬し
スラリー状とし、該スラリー状とした石炭灰とCO
2(液体でも気体でもよい)とを混ぜて海上タンク6へ
送り、注入管7を介して海中に注入し得るよう構成した
ものである。
中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わして
おり、貯槽8から供給される石炭灰と、ポンプ11によ
ってくみ上げられた海水とを撹拌槽10において混錬し
スラリー状とし、該スラリー状とした石炭灰とCO
2(液体でも気体でもよい)とを混ぜて海上タンク6へ
送り、注入管7を介して海中に注入し得るよう構成した
ものである。
【0020】図2に示す実施例の場合、石炭焚ボイラ等
から排出される石炭灰は一旦貯槽8に貯えられて該貯槽
8から撹拌槽10へ供給され、該撹拌槽10においてポ
ンプ11でくみ上げられた海水と混合され撹拌されてス
ラリー状となり、該スラリー状となった石炭灰とCO2
とが一緒に海上タンク6へ送られて注入管7により海中
へ注入される。
から排出される石炭灰は一旦貯槽8に貯えられて該貯槽
8から撹拌槽10へ供給され、該撹拌槽10においてポ
ンプ11でくみ上げられた海水と混合され撹拌されてス
ラリー状となり、該スラリー状となった石炭灰とCO2
とが一緒に海上タンク6へ送られて注入管7により海中
へ注入される。
【0021】この場合も前述の実施例と同様、石炭灰の
粒が核となって、その表面をCO2と水とが反応して生
成されたクラスレートが覆う形となり、前記核となる石
炭灰の比重が海水より大きいため、該石炭灰と一緒にク
ラスレート並びに水と未反応のCO2が海底に沈降し浮
上することを防止でき、CO2の海底への確実な沈降処
理並びに現在過剰気味の石炭灰の処理が同時に行える。
粒が核となって、その表面をCO2と水とが反応して生
成されたクラスレートが覆う形となり、前記核となる石
炭灰の比重が海水より大きいため、該石炭灰と一緒にク
ラスレート並びに水と未反応のCO2が海底に沈降し浮
上することを防止でき、CO2の海底への確実な沈降処
理並びに現在過剰気味の石炭灰の処理が同時に行える。
【0022】尚、本発明のCO2海洋処理方法は、上述
の実施例にのみ限定されるものではなく、沈降補助剤と
して石炭灰を用いる代わりに海水より比重の大きい炭酸
カルシウムや汚泥等を使用してもよいこと等、その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加
え得ることは勿論である。
の実施例にのみ限定されるものではなく、沈降補助剤と
して石炭灰を用いる代わりに海水より比重の大きい炭酸
カルシウムや汚泥等を使用してもよいこと等、その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加
え得ることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明のCO2海洋
処理方法によれば、CO2を水との反応によって生成さ
れたクラスレートとして、沈降補助剤と一緒に海底に確
実に沈降させ処理することができるという優れた効果を
奏し得る。
処理方法によれば、CO2を水との反応によって生成さ
れたクラスレートとして、沈降補助剤と一緒に海底に確
実に沈降させ処理することができるという優れた効果を
奏し得る。
【図1】本発明の一実施例の概念図である。
【図2】本発明の他の実施例の概念図である。
【図3】現在考えられているCO2の海洋処理の概念図
である。
である。
7 注入管 8 貯槽 9 混合槽 10 撹拌槽
フロントページの続き (72)発明者 山口 文彦 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 (56)参考文献 特開 平4−290540(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 19/00 B01D 53/62 C01B 31/20
Claims (1)
- 【請求項1】 CO2と海水より比重の大きい沈降補助
剤とを混合した後、海中に注入することを特徴とするC
O2海洋処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3193392A JP3006186B2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | Co▲2▼海洋処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3193392A JP3006186B2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | Co▲2▼海洋処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH057769A JPH057769A (ja) | 1993-01-19 |
JP3006186B2 true JP3006186B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=16307181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3193392A Expired - Lifetime JP3006186B2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | Co▲2▼海洋処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3006186B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024140859A1 (zh) * | 2022-12-28 | 2024-07-04 | 彭斯干 | 净零碳化石能源生产方法、ccs系统及蓝碳电站 |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP3193392A patent/JP3006186B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH057769A (ja) | 1993-01-19 |
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