JP3006138B2 - 製氷装置 - Google Patents
製氷装置Info
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- JP3006138B2 JP3006138B2 JP3097515A JP9751591A JP3006138B2 JP 3006138 B2 JP3006138 B2 JP 3006138B2 JP 3097515 A JP3097515 A JP 3097515A JP 9751591 A JP9751591 A JP 9751591A JP 3006138 B2 JP3006138 B2 JP 3006138B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄氷槽の水又は水溶液
を水循環回路でスラリ―状に氷化させて製氷を行う製氷
装置に係り、特に、設計の自由度及び製氷効率の向上対
策に関する。
を水循環回路でスラリ―状に氷化させて製氷を行う製氷
装置に係り、特に、設計の自由度及び製氷効率の向上対
策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷媒回路等の冷却装置に接続
される熱交換器と蓄氷槽との間で蓄氷槽の水を循環させ
る水循環路を設け、熱交換器において水又は水溶液を過
冷却することより蓄氷槽の水等をスラリ―状に氷化する
ようにした製氷装置として、例えば特開昭63―217
171号公報に開示される如く、水循環路の出口側を上
流側で下方に向かいかつ出口端が蓄氷槽の水面より一定
高さだけ上方で開口するように形成された傾斜樋とし、
熱交換器を該樋間に介設して、水循環路で熱交換器によ
り冷却された水を樋の出口で過冷却状態を解消させてス
ラリ―状に氷化するとともに、この氷化物を蓄氷槽に落
下させることにより、水の氷化の進行による水循環路の
凍結を防止しようとするものは公知の技術である。
される熱交換器と蓄氷槽との間で蓄氷槽の水を循環させ
る水循環路を設け、熱交換器において水又は水溶液を過
冷却することより蓄氷槽の水等をスラリ―状に氷化する
ようにした製氷装置として、例えば特開昭63―217
171号公報に開示される如く、水循環路の出口側を上
流側で下方に向かいかつ出口端が蓄氷槽の水面より一定
高さだけ上方で開口するように形成された傾斜樋とし、
熱交換器を該樋間に介設して、水循環路で熱交換器によ
り冷却された水を樋の出口で過冷却状態を解消させてス
ラリ―状に氷化するとともに、この氷化物を蓄氷槽に落
下させることにより、水の氷化の進行による水循環路の
凍結を防止しようとするものは公知の技術である。
【0003】また、実開平1―112345号公報に開
示される如く、水循環路の出口端を蓄氷槽の上方に開口
させ、その前方に邪魔板を有する傾斜樋を設置して、熱
交換器で過冷却された水を大気中に放出して邪魔板に衝
突させることにより、水の過冷却状態を解消させて水を
氷化させ、樋を介して蓄氷槽内に落下させることによ
り、より確実に水循環路の凍結を防止しようとするもの
も公知の技術である。
示される如く、水循環路の出口端を蓄氷槽の上方に開口
させ、その前方に邪魔板を有する傾斜樋を設置して、熱
交換器で過冷却された水を大気中に放出して邪魔板に衝
突させることにより、水の過冷却状態を解消させて水を
氷化させ、樋を介して蓄氷槽内に落下させることによ
り、より確実に水循環路の凍結を防止しようとするもの
も公知の技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のもののうち前者のものでは、過冷却解消部として、
蓄氷槽の上方に相当の高低差を持った樋を設置する必要
があり、設計上の制約が大きい。また、大気に晒される
時間が長いので大気との熱交換による熱の浪費が大きい
という問題がある。
来のもののうち前者のものでは、過冷却解消部として、
蓄氷槽の上方に相当の高低差を持った樋を設置する必要
があり、設計上の制約が大きい。また、大気に晒される
時間が長いので大気との熱交換による熱の浪費が大きい
という問題がある。
【0005】一方、上記従来のもののうち後者のもので
は、蓄氷槽の上方に過冷却解消部が設けられているため
に、熱交換器と過冷却解消部までの距離が長いとその間
の配管で過冷却状態が解消してしまう虞れがある。した
がって、熱交換器を蓄氷槽の近くに設けなければならな
いので、水配管を曲げる等の加工が困難となる等、設計
上の制約が大きいという問題がある。
は、蓄氷槽の上方に過冷却解消部が設けられているため
に、熱交換器と過冷却解消部までの距離が長いとその間
の配管で過冷却状態が解消してしまう虞れがある。した
がって、熱交換器を蓄氷槽の近くに設けなければならな
いので、水配管を曲げる等の加工が困難となる等、設計
上の制約が大きいという問題がある。
【0006】また、管路内で過冷却状態を解消させる
と、管路が閉塞してしまうという問題がある。すなわ
ち、スラリー状の氷化物は相転移前の水又は水溶液に比
べて粘度が増加し流速が低下しているので、氷の粒子同
士が凝集しやすい。そのため、管路内で過冷却状態を解
消すると、スラリー状の氷化物を構成する微細な氷の粒
子が凝集結着して大きな塊となり、管路を閉塞固化して
しまうのである。これに対して何等の対策も講じなけれ
ば、過冷却解消部からせいぜい数十cm程度までしか水又
は水溶液を輸送することができないという問題がある。
と、管路が閉塞してしまうという問題がある。すなわ
ち、スラリー状の氷化物は相転移前の水又は水溶液に比
べて粘度が増加し流速が低下しているので、氷の粒子同
士が凝集しやすい。そのため、管路内で過冷却状態を解
消すると、スラリー状の氷化物を構成する微細な氷の粒
子が凝集結着して大きな塊となり、管路を閉塞固化して
しまうのである。これに対して何等の対策も講じなけれ
ば、過冷却解消部からせいぜい数十cm程度までしか水又
は水溶液を輸送することができないという問題がある。
【0007】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、水循環路の水配管の
構成を簡素化しながら、効率の高い製氷を行うことにあ
る。
であり、その目的とするところは、水循環路の水配管の
構成を簡素化しながら、効率の高い製氷を行うことにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の解決手段は、過冷却状態の液体が外界から
急激な流れ状態の変化を受けると相転移し、固相(氷化
物)になる一方、氷化物中の微細な氷の粒子は、急激な
流れ状態の変化を受けると凝集結着が妨げられることに
着目し、このような流れ状態の変化のもつ性質を利用す
ることにより、熱交換器から吐出された直後の管路内で
過冷却状態を解消し、生成した氷化物を流動可能な状態
に保ったまま水循環路の出口から吐出できるようにする
ものである。
め、本発明の解決手段は、過冷却状態の液体が外界から
急激な流れ状態の変化を受けると相転移し、固相(氷化
物)になる一方、氷化物中の微細な氷の粒子は、急激な
流れ状態の変化を受けると凝集結着が妨げられることに
着目し、このような流れ状態の変化のもつ性質を利用す
ることにより、熱交換器から吐出された直後の管路内で
過冷却状態を解消し、生成した氷化物を流動可能な状態
に保ったまま水循環路の出口から吐出できるようにする
ものである。
【0009】具体的な解決手段は、図1に示すように
(破線部分を含まず)、水又は水溶液のスラリ―状の氷
化物を貯蔵するための蓄氷槽(5)と、冷却装置に接続
され、水又は水溶液を過冷却するための主熱交換器(2
2)と、上記蓄氷槽(5)と主熱交換器(22)の入口
側との間に介設される往管路(51A)、及び上記主熱
交換器(22)の出口側と蓄氷槽(5)との間に介設さ
れる復管路(51B)を有し、上記主熱交換器(22)
と上記蓄氷槽(5)との間で水又は水溶液を強制循環さ
せるための空気に晒すことなく水循環路(51)と、上
記水循環路(51)に設けられて水又は水溶液を強制循
環させる搬送手段(52)とを備えた製氷装置を前提と
する。
(破線部分を含まず)、水又は水溶液のスラリ―状の氷
化物を貯蔵するための蓄氷槽(5)と、冷却装置に接続
され、水又は水溶液を過冷却するための主熱交換器(2
2)と、上記蓄氷槽(5)と主熱交換器(22)の入口
側との間に介設される往管路(51A)、及び上記主熱
交換器(22)の出口側と蓄氷槽(5)との間に介設さ
れる復管路(51B)を有し、上記主熱交換器(22)
と上記蓄氷槽(5)との間で水又は水溶液を強制循環さ
せるための空気に晒すことなく水循環路(51)と、上
記水循環路(51)に設けられて水又は水溶液を強制循
環させる搬送手段(52)とを備えた製氷装置を前提と
する。
【0010】そして、本発明は、上記主熱交換器(2
2)で過冷却された水又は水溶液の過冷却状態を解消さ
せる過冷却解消部(8)の構成に係るものである。ま
た、各解決手段では、水又は水溶液の過冷却状態を解消
させて生成したスラリー状の氷化物が上記搬送手段(5
2)の搬送駆動力によって上記水循環路(51)から上
記蓄氷槽(5)に送り込まれるような構成とされてい
る。
2)で過冷却された水又は水溶液の過冷却状態を解消さ
せる過冷却解消部(8)の構成に係るものである。ま
た、各解決手段では、水又は水溶液の過冷却状態を解消
させて生成したスラリー状の氷化物が上記搬送手段(5
2)の搬送駆動力によって上記水循環路(51)から上
記蓄氷槽(5)に送り込まれるような構成とされてい
る。
【0011】つまり、第1の解決手段は、過冷却解消部
(8)の構成として、上記主熱交換器(22)下流側で
且つ上記蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)に設
けられ、主熱交換器(22)で過冷却された水又は水溶
液の流速をその過冷却状態が解消するように変化させる
ための流速変化部(8A)を設けたものである。
(8)の構成として、上記主熱交換器(22)下流側で
且つ上記蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)に設
けられ、主熱交換器(22)で過冷却された水又は水溶
液の流速をその過冷却状態が解消するように変化させる
ための流速変化部(8A)を設けたものである。
【0012】第2の解決手段は、過冷却解消部(8)の
構成として、上記主熱交換器(22)下流側で且つ上記
蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)に設けられ、
主熱交換器(22)で過冷却された水又は水溶液の流れ
をその過冷却状態が解消するように乱すための乱れ発生
部(8C,8D,8E)を設けたものである。
構成として、上記主熱交換器(22)下流側で且つ上記
蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)に設けられ、
主熱交換器(22)で過冷却された水又は水溶液の流れ
をその過冷却状態が解消するように乱すための乱れ発生
部(8C,8D,8E)を設けたものである。
【0013】第3の解決手段は、過冷却解消部(8)の
構成として、上記主熱交換器(22)下流側で且つ上記
蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)に設けられ、
主熱交換器(22)で過冷却された水又は水溶液の流速
を増大させてその過冷却状態を解消させるための絞り部
(8A)を設けたものである。
構成として、上記主熱交換器(22)下流側で且つ上記
蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)に設けられ、
主熱交換器(22)で過冷却された水又は水溶液の流速
を増大させてその過冷却状態を解消させるための絞り部
(8A)を設けたものである。
【0014】第4の解決手段は、過冷却解消部(8)の
構成として、上記第3の解決手段に加え、復管路(51
B)の絞り部(8A)下流側に設けられ、水又は水溶液
を管壁に衝突させるための衝突部(8B)を設けたもの
である。
構成として、上記第3の解決手段に加え、復管路(51
B)の絞り部(8A)下流側に設けられ、水又は水溶液
を管壁に衝突させるための衝突部(8B)を設けたもの
である。
【0015】第5の解決手段は、過冷却解消部(8)の
構成として、主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷
槽(5)の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱
交換器(22)で過冷却された水又は水溶液の流れを分
流して乱すことでその過冷却状態を解消させるための分
流形の解消部材(8C)を設けたものである。
構成として、主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷
槽(5)の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱
交換器(22)で過冷却された水又は水溶液の流れを分
流して乱すことでその過冷却状態を解消させるための分
流形の解消部材(8C)を設けたものである。
【0016】第6の解決手段は、過冷却解消部(8)の
構成として、主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷
槽(5)の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱
交換器(22)で過冷却された水又は水溶液の流れを乱
すことによりその過冷却状態を解消させるための突出状
の解消部材(8D)を設けたものである。
構成として、主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷
槽(5)の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱
交換器(22)で過冷却された水又は水溶液の流れを乱
すことによりその過冷却状態を解消させるための突出状
の解消部材(8D)を設けたものである。
【0017】第7の解決手段は、過冷却解消部(8)の
構成として、主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷
槽(5)の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱
交換器(22)で過冷却された水又は水溶液の流れによ
り回転して水又は水溶液の流れを乱流化することにより
その過冷却状態を解消するためのプロペラ状の解消部材
(8E)を設けたものである。
構成として、主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷
槽(5)の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱
交換器(22)で過冷却された水又は水溶液の流れによ
り回転して水又は水溶液の流れを乱流化することにより
その過冷却状態を解消するためのプロペラ状の解消部材
(8E)を設けたものである。
【0018】第8の解決手段は、過冷却解消部(8)の
構成として、上記第5、第6又は第7の解決手段に加え
て、主熱交換器(22)下流側の復管路(51B)に絞
り部(8A)を設け、該絞り部(8a)の途中又は下流
側に解消部材(8C),(8D),(8E)を設けたも
のである。
構成として、上記第5、第6又は第7の解決手段に加え
て、主熱交換器(22)下流側の復管路(51B)に絞
り部(8A)を設け、該絞り部(8a)の途中又は下流
側に解消部材(8C),(8D),(8E)を設けたも
のである。
【0019】第9の解決手段は、過冷却解消部(8)の
構成として、上記第3又は第8の解決手段に加えて、絞
り部(8A)に、水又は水溶液を再冷却する再冷却器
(8F)を設けたものである。
構成として、上記第3又は第8の解決手段に加えて、絞
り部(8A)に、水又は水溶液を再冷却する再冷却器
(8F)を設けたものである。
【0020】第10の解決手段は、第1図の破線に示す
ように、上記第1〜第9のいずれか1の解決手段に加え
て、過冷却状態の解消により生じた水又は水溶液の氷化
物の管壁への付着を解離させるための凍結防止部(9)
を設けたものである。
ように、上記第1〜第9のいずれか1の解決手段に加え
て、過冷却状態の解消により生じた水又は水溶液の氷化
物の管壁への付着を解離させるための凍結防止部(9)
を設けたものである。
【0021】第11の解決手段は、上記第10の解決手
段における凍結防止部(9)を水又は水溶液の氷化物に
よる水循環路(51)の凍結の主熱交換器(22)への
進展を阻止するものとなるように構成したものである。
段における凍結防止部(9)を水又は水溶液の氷化物に
よる水循環路(51)の凍結の主熱交換器(22)への
進展を阻止するものとなるように構成したものである。
【0022】第12の解決手段は、過冷却解消部(8)
の構成として、上記第3,第8,第9,第10又は第1
1の解決手段において、絞り部(8A)を合成樹脂材料
で形成し、管端から脱着自在な円筒状部材で構成したも
のである。
の構成として、上記第3,第8,第9,第10又は第1
1の解決手段において、絞り部(8A)を合成樹脂材料
で形成し、管端から脱着自在な円筒状部材で構成したも
のである。
【0023】また、本発明は過冷却解消部(8)で氷化
した、スラリー状の氷化物を所定形状に保つ粒径保持部
(70)の構成に係るものである。
した、スラリー状の氷化物を所定形状に保つ粒径保持部
(70)の構成に係るものである。
【0024】つまり、第13の解決手段は、第1図の破
線に示すように、粒径保持部(70)の構成として、第
3の解決手段に加えて、過冷却解消部(8)下流側で且
つ上記蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)に設け
られ、スラリー状の氷化物の流速を増大させることによ
り氷の粒子を所定の形状に保つための流速増大部材(7
0A)を設けたものである。
線に示すように、粒径保持部(70)の構成として、第
3の解決手段に加えて、過冷却解消部(8)下流側で且
つ上記蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)に設け
られ、スラリー状の氷化物の流速を増大させることによ
り氷の粒子を所定の形状に保つための流速増大部材(7
0A)を設けたものである。
【0025】第14の解決手段は、粒径保持部(70)
の構成として、過冷却解消部(8)下流側の水循環路
(51)に介設され、スラリー状の氷化物の流れを乱す
ことにより氷の粒子を所定の形状に保つための乱流部材
(70B)を設けたものである。 第15の解決手段
は、粒径保持部(70)の構成として、過冷却解消部
(8)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)の上流側の復管路
(51B)に設けられ、スラリー状の氷化物の流れを旋
回させることにより氷の粒子を所定の形状に保つための
旋回部材(70E)を設けたものである。
の構成として、過冷却解消部(8)下流側の水循環路
(51)に介設され、スラリー状の氷化物の流れを乱す
ことにより氷の粒子を所定の形状に保つための乱流部材
(70B)を設けたものである。 第15の解決手段
は、粒径保持部(70)の構成として、過冷却解消部
(8)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)の上流側の復管路
(51B)に設けられ、スラリー状の氷化物の流れを旋
回させることにより氷の粒子を所定の形状に保つための
旋回部材(70E)を設けたものである。
【0026】第16の解決手段は、粒径保持部(70)
の構成として、過冷却解消部(8)下流側で且つ上記蓄
氷槽(5)の上流側の復管路(51B)に設けられ、ス
ラリー状の氷化物の流れにより回転して該氷化物の流れ
を乱すことにより氷の粒子を所定の形状に保つためのプ
ロペラ部材(70G)を設けたものである。
の構成として、過冷却解消部(8)下流側で且つ上記蓄
氷槽(5)の上流側の復管路(51B)に設けられ、ス
ラリー状の氷化物の流れにより回転して該氷化物の流れ
を乱すことにより氷の粒子を所定の形状に保つためのプ
ロペラ部材(70G)を設けたものである。
【0027】第17の解決手段は、粒径保持部(70)
の構成として、過冷却解消部(8)下流側で且つ上記蓄
氷槽(5)の上流側の復管路(51B)に設けられると
共に、回転自在な羽根車を有し、スラリー状の氷化物の
氷塊を羽根車の回転により細砕して氷の粒子を所定の形
状に保つためのポンプ部を設けたものである。
の構成として、過冷却解消部(8)下流側で且つ上記蓄
氷槽(5)の上流側の復管路(51B)に設けられると
共に、回転自在な羽根車を有し、スラリー状の氷化物の
氷塊を羽根車の回転により細砕して氷の粒子を所定の形
状に保つためのポンプ部を設けたものである。
【0028】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、主熱
交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)の上流側
の復管路(51B)において、流速変化部(8A)によ
って過冷却された水等の過冷却状態を解消させるように
該水等の流速が変化させられるので、流れ状態が変化し
て上記過冷却された水等の過冷却状態が解消し、スラリ
―状に氷化した後蓄氷槽(5)に送られる。したがっ
て、設計上の制約や熱損失を生じることなく、効率のよ
い製氷が行われることになる。
交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)の上流側
の復管路(51B)において、流速変化部(8A)によ
って過冷却された水等の過冷却状態を解消させるように
該水等の流速が変化させられるので、流れ状態が変化し
て上記過冷却された水等の過冷却状態が解消し、スラリ
―状に氷化した後蓄氷槽(5)に送られる。したがっ
て、設計上の制約や熱損失を生じることなく、効率のよ
い製氷が行われることになる。
【0029】請求項2の発明では、主熱交換器(22)
下流側で且つ上記蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51
B)において、乱れ発生部(8C,8D,8E)によっ
て過冷却された水等の過冷却状態を解消させるように該
水等の流れが乱されるので、流れ状態が変化して上記過
冷却された水等の過冷却状態が解消し、スラリ―状に氷
化した後蓄氷槽(5)に送られる。したがって、設計上
の制約や熱損失を生じることなく、効率のよい製氷が行
われることになる。
下流側で且つ上記蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51
B)において、乱れ発生部(8C,8D,8E)によっ
て過冷却された水等の過冷却状態を解消させるように該
水等の流れが乱されるので、流れ状態が変化して上記過
冷却された水等の過冷却状態が解消し、スラリ―状に氷
化した後蓄氷槽(5)に送られる。したがって、設計上
の制約や熱損失を生じることなく、効率のよい製氷が行
われることになる。
【0030】請求項3の発明では、主熱交換器(22)
下流側で且つ蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)
において、絞り部(8A)により管路の断面積が縮小さ
れ水等の流速が増大するので、流れ状態が変化して主熱
交換器(22)で過冷却された水等の過冷却状態が解消
し、スラリ―状に氷化した後蓄氷槽(5)に送られる。
したがって、設計上の制約や熱損失を生じることなく、
効率のよい製氷が行われることになる。
下流側で且つ蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)
において、絞り部(8A)により管路の断面積が縮小さ
れ水等の流速が増大するので、流れ状態が変化して主熱
交換器(22)で過冷却された水等の過冷却状態が解消
し、スラリ―状に氷化した後蓄氷槽(5)に送られる。
したがって、設計上の制約や熱損失を生じることなく、
効率のよい製氷が行われることになる。
【0031】請求項4の発明では、上記請求項3の発明
に加えて、絞り部(8A)の下流側に水等の流れが衝突
する衝突部(8B)が設けられているので、流速の増大
に加えて、管壁との衝突により水等の流れの状態がより
激しく変化することになり、過冷却状態が確実に解消す
ることになる。
に加えて、絞り部(8A)の下流側に水等の流れが衝突
する衝突部(8B)が設けられているので、流速の増大
に加えて、管壁との衝突により水等の流れの状態がより
激しく変化することになり、過冷却状態が確実に解消す
ることになる。
【0032】請求項5の発明では、主熱交換器(22)
下流側で且つ蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)
において、分流形の解消部材(8C)により流れが分流
されるので、乱流化によりカルマン渦が発生し、渦のエ
ネルギにより水等の過冷却状態が解消されることにな
る。
下流側で且つ蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)
において、分流形の解消部材(8C)により流れが分流
されるので、乱流化によりカルマン渦が発生し、渦のエ
ネルギにより水等の過冷却状態が解消されることにな
る。
【0033】請求項6の発明では、主熱交換器(22)
下流側で且つ蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)
において、突出状の解消部材(8D)により、水等の流
れが乱流化され、カルマン渦が発生して過冷却状態が解
消されることになる。
下流側で且つ蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)
において、突出状の解消部材(8D)により、水等の流
れが乱流化され、カルマン渦が発生して過冷却状態が解
消されることになる。
【0034】請求項7の発明では、主熱交換器(22)
下流側で且つ蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)
において、プロペラ状の解消部材(8E)が水等の流れ
により回転し、この回転により流れが激しく乱流化され
るので、過冷却状態がより確実に解消される。
下流側で且つ蓄氷槽(5)の上流側の復管路(51B)
において、プロペラ状の解消部材(8E)が水等の流れ
により回転し、この回転により流れが激しく乱流化され
るので、過冷却状態がより確実に解消される。
【0035】請求項8の発明では、主熱交換器(22)
下流側の復管路(51B)において、絞り部(8A)が
水等の流速を増大するので、解消部材(8C),(8
D),(8E)が絞り部(8A)の下流側に設けられた
場合にはいったん流速が増大し、乱流化の作用が促進さ
れる。また、解消部材(8C),(8D),(8E)が
絞り部(8A)の途中に設けられた場合には、流速の増
大と乱流とが同時に起こり、過冷却状態の解消がより顕
著になる。
下流側の復管路(51B)において、絞り部(8A)が
水等の流速を増大するので、解消部材(8C),(8
D),(8E)が絞り部(8A)の下流側に設けられた
場合にはいったん流速が増大し、乱流化の作用が促進さ
れる。また、解消部材(8C),(8D),(8E)が
絞り部(8A)の途中に設けられた場合には、流速の増
大と乱流とが同時に起こり、過冷却状態の解消がより顕
著になる。
【0036】請求項9の発明では、上記請求項3又は8
の発明に加えて、絞り部(8A)で再冷却器(8F)に
より水等が再冷却されるので、さらに過冷却状態が確実
に解消されることになる。
の発明に加えて、絞り部(8A)で再冷却器(8F)に
より水等が再冷却されるので、さらに過冷却状態が確実
に解消されることになる。
【0037】請求項10の発明では、主熱交換器(2
2)下流側の復管路(51B)において、水等の過冷却
が解消される部位に凍結防止部(9)が設けられている
ので、過冷却状態の解消により生じた氷化物が管壁に付
着して管壁付近が凍結しようとしても、その管壁への付
着が解離されて凍結が防止され、製氷効率が良好に維持
されることになる。
2)下流側の復管路(51B)において、水等の過冷却
が解消される部位に凍結防止部(9)が設けられている
ので、過冷却状態の解消により生じた氷化物が管壁に付
着して管壁付近が凍結しようとしても、その管壁への付
着が解離されて凍結が防止され、製氷効率が良好に維持
されることになる。
【0038】請求項11の発明では、上記請求項10の
発明において、凍結防止部が主熱交換器(22)への凍
結の進展を防止する凍結進展防止部としても機能するの
で、構成が簡素化されることになる。
発明において、凍結防止部が主熱交換器(22)への凍
結の進展を防止する凍結進展防止部としても機能するの
で、構成が簡素化されることになる。
【0039】請求項12の発明では、上記請求項3,
8,9,10又は11の発明において、絞り部(8A)
が合成樹脂材料で構成され、管端から脱着自在に挿着す
るようになされているので、コストが低減し、管壁への
着氷が防止されるとともに、メインテナンスが容易にな
る。
8,9,10又は11の発明において、絞り部(8A)
が合成樹脂材料で構成され、管端から脱着自在に挿着す
るようになされているので、コストが低減し、管壁への
着氷が防止されるとともに、メインテナンスが容易にな
る。
【0040】一方、請求項13の発明では、過冷却解消
部(8)下流側の復管路(51B)において、流速増大
部材(70A)を設けているのでこの流速増大部材(7
0A)で発生する大きな流速が氷の粒子の凝集や成長を
抑止する方向に作用し、管路の閉塞が防止されることに
なる。
部(8)下流側の復管路(51B)において、流速増大
部材(70A)を設けているのでこの流速増大部材(7
0A)で発生する大きな流速が氷の粒子の凝集や成長を
抑止する方向に作用し、管路の閉塞が防止されることに
なる。
【0041】請求項14の発明では、過冷却解消部
(8)下流側の乱流部材(70B)において、激しい乱
流が起きるので、氷の粒子の成長や結晶同士の凝集結着
が防止される。
(8)下流側の乱流部材(70B)において、激しい乱
流が起きるので、氷の粒子の成長や結晶同士の凝集結着
が防止される。
【0042】請求項15の発明では、旋回部材(70
E)により流れが旋回するため、流速の増大と激しい乱
流が起こり、氷の粒子の凝集や成長が抑止される。
E)により流れが旋回するため、流速の増大と激しい乱
流が起こり、氷の粒子の凝集や成長が抑止される。
【0043】請求項16の発明におけるプロペラ部材
は、請求項6と同様にその回転により乱流を起こすが、
この乱流は過冷却解消部(8)下流側では氷の粒子の凝
集、成長を抑止する方向に作用する。
は、請求項6と同様にその回転により乱流を起こすが、
この乱流は過冷却解消部(8)下流側では氷の粒子の凝
集、成長を抑止する方向に作用する。
【0044】請求項17の発明では、ポンプ部の羽根車
が回転駆動されているので、過冷却解消部(8)通過後
たとえ氷の粒子が成長して氷塊ができた場合でも、これ
を粉砕して氷化物を所定粒径以下にすることができ、管
路が閉塞することが防止されることになる。
が回転駆動されているので、過冷却解消部(8)通過後
たとえ氷の粒子が成長して氷塊ができた場合でも、これ
を粉砕して氷化物を所定粒径以下にすることができ、管
路が閉塞することが防止されることになる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図2以下の
図面に基づき説明する。なお、過冷却解消部(8)の実
施例を第1〜第8実施例に記載し、粒径保持部(70)
の実施例を第9〜第13実施例に記載する。
図面に基づき説明する。なお、過冷却解消部(8)の実
施例を第1〜第8実施例に記載し、粒径保持部(70)
の実施例を第9〜第13実施例に記載する。
【0046】図2は第1実施例の空気調和装置の冷媒回
路(1)の構成を示し、(11)は第1圧縮機、(1
2)は該第1圧縮機(11)の吐出側に配置され、冷媒
と室外空気との熱交換を行う室外熱交換器、(13)は
該室外熱交換器(12)の冷媒流量を調節し、又は減圧
を行う室外電動膨張弁であって、上記各機器(11)〜
(13)は第1管路(14)中で直列に接続されてい
る。
路(1)の構成を示し、(11)は第1圧縮機、(1
2)は該第1圧縮機(11)の吐出側に配置され、冷媒
と室外空気との熱交換を行う室外熱交換器、(13)は
該室外熱交換器(12)の冷媒流量を調節し、又は減圧
を行う室外電動膨張弁であって、上記各機器(11)〜
(13)は第1管路(14)中で直列に接続されてい
る。
【0047】また、(21)は第2圧縮機、(22)は
該第2圧縮機(21)の吐出側に配置され、後述の蓄氷
槽(5)の水又は水溶液を過冷却するための主熱交換器
である水熱交換器、(23)は該水熱交換器(22)が
凝縮器として機能するときには冷媒流量を調節し、蒸発
器として機能するときには冷媒の減圧を行う蓄熱電動膨
張弁であって、上記各機器(21)〜(23)は第2管
路(24)中で直列に接続されている。
該第2圧縮機(21)の吐出側に配置され、後述の蓄氷
槽(5)の水又は水溶液を過冷却するための主熱交換器
である水熱交換器、(23)は該水熱交換器(22)が
凝縮器として機能するときには冷媒流量を調節し、蒸発
器として機能するときには冷媒の減圧を行う蓄熱電動膨
張弁であって、上記各機器(21)〜(23)は第2管
路(24)中で直列に接続されている。
【0048】なお、(SD1),(SD2)はそれぞれ
各圧縮機(11),(21)の吐出管に設けられた油分
離器、(C1),(C2)は該各油分離器(SD1),
(SD2)から各圧縮機(11),(21)の吸入側に
それぞれ設けられた油戻し管(RT1),(RT2)に
それぞれ介設された減圧用キャピラリチュ―ブである。
各圧縮機(11),(21)の吐出管に設けられた油分
離器、(C1),(C2)は該各油分離器(SD1),
(SD2)から各圧縮機(11),(21)の吸入側に
それぞれ設けられた油戻し管(RT1),(RT2)に
それぞれ介設された減圧用キャピラリチュ―ブである。
【0049】さらに、(32),(32)は各室内に配
置される室内熱交換器、(33),(33)は冷媒を減
圧する減圧弁としての室内電動膨張弁であって、上記各
機器(32),(33)は各々直列に接続され、かつそ
の各組が第3管路(34)中で並列に接続されている。
置される室内熱交換器、(33),(33)は冷媒を減
圧する減圧弁としての室内電動膨張弁であって、上記各
機器(32),(33)は各々直列に接続され、かつそ
の各組が第3管路(34)中で並列に接続されている。
【0050】そして、上記第1管路(14)及び第2管
路(24)は第3管路(34)に対して並列に接続さ
れ、冷媒が循環可能な閉回路に構成されている。なお、
(Ac)は各圧縮機(11),(21)の吸入側となる
第3管路(34)に設けられたアキュムレ―タである。
路(24)は第3管路(34)に対して並列に接続さ
れ、冷媒が循環可能な閉回路に構成されている。なお、
(Ac)は各圧縮機(11),(21)の吸入側となる
第3管路(34)に設けられたアキュムレ―タである。
【0051】また、(2)は室外熱交換器(12)のガ
ス管と室内熱交換器(32),(32)のガス管とを各
圧縮機(11),(21)の吐出側又は吸入側に交互に
連通させるよう切換える四路切換弁(2)であって、該
四路切換弁(2)が図中実線側に切換わったときには室
外熱交換器(12)が凝縮器、室内熱交換器(32),
(32)が蒸発器として機能して室内で冷房運転を行う
一方、四路切換弁(2)が図中破線側に切換わったとき
には室外熱交換器(12)が蒸発器、室内熱交換器(3
2),(32)が凝縮器として機能して室内で暖房運転
を行うようになされている。
ス管と室内熱交換器(32),(32)のガス管とを各
圧縮機(11),(21)の吐出側又は吸入側に交互に
連通させるよう切換える四路切換弁(2)であって、該
四路切換弁(2)が図中実線側に切換わったときには室
外熱交換器(12)が凝縮器、室内熱交換器(32),
(32)が蒸発器として機能して室内で冷房運転を行う
一方、四路切換弁(2)が図中破線側に切換わったとき
には室外熱交換器(12)が蒸発器、室内熱交換器(3
2),(32)が凝縮器として機能して室内で暖房運転
を行うようになされている。
【0052】さらに、該水熱交換器(22)のガス管と
各圧縮機(11),(21)の吸入管とをバイパス接続
する分岐路(25)と、水熱交換器(22)のガス管を
上記第2圧縮機(21)の吐出管と分岐路(25)とに
交互に連通させるよう切換える水側切換弁(26)とが
設けられている。該水側切換弁(26)は四路切換弁の
うちの3つのポ―トを利用しており、水側切換弁(2
6)が図中実線側に切換わったときには水熱交換器(2
2)のガス管が分岐路(25)側つまり各圧縮機(1
1),(21)の吸入側に連通し、水熱交換器(22)
が蒸発器として機能する一方、水側切換弁(26)が図
中破線側に切換わったときには水熱交換器(22)のガ
ス管が第2圧縮機(21)の吐出管に連通し、水熱交換
器(22)が凝縮器として機能するようになされてい
る。なお、(C3)は水側切換弁(26)のデッドポ―
ト側の配管に介設されたキャピラリチュ―ブである。
各圧縮機(11),(21)の吸入管とをバイパス接続
する分岐路(25)と、水熱交換器(22)のガス管を
上記第2圧縮機(21)の吐出管と分岐路(25)とに
交互に連通させるよう切換える水側切換弁(26)とが
設けられている。該水側切換弁(26)は四路切換弁の
うちの3つのポ―トを利用しており、水側切換弁(2
6)が図中実線側に切換わったときには水熱交換器(2
2)のガス管が分岐路(25)側つまり各圧縮機(1
1),(21)の吸入側に連通し、水熱交換器(22)
が蒸発器として機能する一方、水側切換弁(26)が図
中破線側に切換わったときには水熱交換器(22)のガ
ス管が第2圧縮機(21)の吐出管に連通し、水熱交換
器(22)が凝縮器として機能するようになされてい
る。なお、(C3)は水側切換弁(26)のデッドポ―
ト側の配管に介設されたキャピラリチュ―ブである。
【0053】さらに、第1圧縮機(11)及び第2圧縮
機(21)の吐出管同士を接続するバイパス路(3)が
設けられていて、該バイパス路(3)には第2圧縮機
(21)の吐出管側から第1圧縮機(11)の吐出管側
への冷媒流通のみを許容する逆止弁(4)が介設されて
いる。
機(21)の吐出管同士を接続するバイパス路(3)が
設けられていて、該バイパス路(3)には第2圧縮機
(21)の吐出管側から第1圧縮機(11)の吐出管側
への冷媒流通のみを許容する逆止弁(4)が介設されて
いる。
【0054】すなわち、室外熱交換器(12)及び水熱
交換器(22)が凝縮器として機能する際、水熱交換器
(22)における凝縮温度が高く圧力が高くなった場
合、第2圧縮機(21)の吐出ガスを室外熱交換器(1
2)側に逃がすことにより、放熱量を分配しうるように
なされている。
交換器(22)が凝縮器として機能する際、水熱交換器
(22)における凝縮温度が高く圧力が高くなった場
合、第2圧縮機(21)の吐出ガスを室外熱交換器(1
2)側に逃がすことにより、放熱量を分配しうるように
なされている。
【0055】ここで、空気調和装置には、蓄熱媒体とし
ての水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を貯留するため
の蓄氷槽(5)が配置されていて、該蓄氷槽(5)と水
熱交換器(22)との間は、水循環路(51)により水
又は水溶液の循環可能に接続されている。該水循環路
(51)は、蓄氷槽(5)の底部から水熱交換器(2
2)に水等を供給する往管路(51A)と、水熱交換器
(22)から蓄氷槽(5)の上部に水等のスラリ―状の
氷化物を戻す復管路(51B)とからなっており、往管
路(51A)に介設されたポンプ(52)により、水循
環路(51)内で蓄氷槽(5)の水又は水溶液を強制循
環させるようになされている。このポンプ(52)が搬
送手段を構成している。
ての水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を貯留するため
の蓄氷槽(5)が配置されていて、該蓄氷槽(5)と水
熱交換器(22)との間は、水循環路(51)により水
又は水溶液の循環可能に接続されている。該水循環路
(51)は、蓄氷槽(5)の底部から水熱交換器(2
2)に水等を供給する往管路(51A)と、水熱交換器
(22)から蓄氷槽(5)の上部に水等のスラリ―状の
氷化物を戻す復管路(51B)とからなっており、往管
路(51A)に介設されたポンプ(52)により、水循
環路(51)内で蓄氷槽(5)の水又は水溶液を強制循
環させるようになされている。このポンプ(52)が搬
送手段を構成している。
【0056】そして、水循環路(51)の往管路(51
A)のポンプ(52)の下流側には、水循環路(51)
の水又は水溶液中の氷結物やゴミ等の固体物を除去する
ストレ―ナ(53)が介設され、さらに、該ストレ―ナ
(53)の下流側には、水熱交換器(22)に供給され
る水等を予熱する予熱熱交換器(6)が介設されてい
る。一方、冷媒回路(1)の液ラインには、液冷媒の一
部を蓄熱電動膨張弁(23)をバイパスさせて予熱熱交
換器(6)に流通させる予熱バイパス路(61)が設け
られいて、該予熱バイパス路(61)の予熱熱交換器
(6)の下流側には、冷媒の減圧機能及び流量制御機能
を有する予熱電動膨張弁(62)が介設されている。該
予熱電動膨張弁(62)と蓄熱電動膨張弁(23)とに
より、予熱バイパス路(61)の冷媒流量を調節すると
ともに、水熱交換器(22)の製氷運転時における冷媒
の減圧をも行うようになされている。
A)のポンプ(52)の下流側には、水循環路(51)
の水又は水溶液中の氷結物やゴミ等の固体物を除去する
ストレ―ナ(53)が介設され、さらに、該ストレ―ナ
(53)の下流側には、水熱交換器(22)に供給され
る水等を予熱する予熱熱交換器(6)が介設されてい
る。一方、冷媒回路(1)の液ラインには、液冷媒の一
部を蓄熱電動膨張弁(23)をバイパスさせて予熱熱交
換器(6)に流通させる予熱バイパス路(61)が設け
られいて、該予熱バイパス路(61)の予熱熱交換器
(6)の下流側には、冷媒の減圧機能及び流量制御機能
を有する予熱電動膨張弁(62)が介設されている。該
予熱電動膨張弁(62)と蓄熱電動膨張弁(23)とに
より、予熱バイパス路(61)の冷媒流量を調節すると
ともに、水熱交換器(22)の製氷運転時における冷媒
の減圧をも行うようになされている。
【0057】ここで、本発明の特徴として、上記水循環
路(51)の復管路(51B)において、水熱交換器
(22)の下流側には、復管路(51B)の水等を冷却
して、水熱交換器(22)で過冷却された水等の過冷却
状態を解消させる過冷却解消部(8)が設けられてい
る。該過冷却解消部(8)は、図3に示すように、管路
の面積を絞る絞り部(8A)からなっており、この絞り
部(8A)で水等の流速を増大させることにより、流れ
の状態に変化を生ぜしめてその過冷却状態を解消するよ
うになされている。つまり、この絞り部(8A)は、過
冷却された水等の過冷却状態が解消するように過冷却さ
れた水等の流速を変化させる流速変化部に構成されてい
る。
路(51)の復管路(51B)において、水熱交換器
(22)の下流側には、復管路(51B)の水等を冷却
して、水熱交換器(22)で過冷却された水等の過冷却
状態を解消させる過冷却解消部(8)が設けられてい
る。該過冷却解消部(8)は、図3に示すように、管路
の面積を絞る絞り部(8A)からなっており、この絞り
部(8A)で水等の流速を増大させることにより、流れ
の状態に変化を生ぜしめてその過冷却状態を解消するよ
うになされている。つまり、この絞り部(8A)は、過
冷却された水等の過冷却状態が解消するように過冷却さ
れた水等の流速を変化させる流速変化部に構成されてい
る。
【0058】また、過冷却解消部(8)と水熱交換器
(22)との間には、復管路(51B)の凍結が水熱交
換器(22)まで進展するのを阻止するための凍結進展
防止部としての保温熱交換器(7)が設けられており、
さらに、上記冷媒回路(1)の液ラインから保温熱交換
器(7)に液冷媒を流通させる保温通路(36)が設け
られている。
(22)との間には、復管路(51B)の凍結が水熱交
換器(22)まで進展するのを阻止するための凍結進展
防止部としての保温熱交換器(7)が設けられており、
さらに、上記冷媒回路(1)の液ラインから保温熱交換
器(7)に液冷媒を流通させる保温通路(36)が設け
られている。
【0059】すなわち、過冷却解消部(8)において、
水熱交換器(22)で過冷却された水等の過冷却状態を
解消させてスラリ―状に氷化させ、復管路(51B)を
介してスラリ―状の氷化物を蓄氷槽(5)まで循環させ
る一方、保温熱交換器(7)において、液ラインの液冷
媒との熱交換により加熱して、上記過冷却解消部(8)
や復管路(51B)で水等の過冷却解消により生じた氷
化物が復管路(51B)の管壁に付着して凍結が水熱交
換器(22)まで進展するのを防止するようになされて
いる。上記水熱交換器(22)、保温熱交換器(7)及
び過冷却解消部(8)により水循環路(51)の水等を
スラリ―状に氷化させる製氷部(10)が構成されてい
る。
水熱交換器(22)で過冷却された水等の過冷却状態を
解消させてスラリ―状に氷化させ、復管路(51B)を
介してスラリ―状の氷化物を蓄氷槽(5)まで循環させ
る一方、保温熱交換器(7)において、液ラインの液冷
媒との熱交換により加熱して、上記過冷却解消部(8)
や復管路(51B)で水等の過冷却解消により生じた氷
化物が復管路(51B)の管壁に付着して凍結が水熱交
換器(22)まで進展するのを防止するようになされて
いる。上記水熱交換器(22)、保温熱交換器(7)及
び過冷却解消部(8)により水循環路(51)の水等を
スラリ―状に氷化させる製氷部(10)が構成されてい
る。
【0060】次に、上記空調和装置の動作について説明
する。まず、空調和装置の運転時、室内で冷房運転を行
うときには、四路切換弁(2)が図中実線側に切換えら
れる。そして、水側切換弁(26)が図中実線側に切換
えられているときには、各圧縮機(11),(21)か
らの吐出冷媒がいずれも室外熱交換器(12)で凝縮さ
れた後、各室内熱交換器(32),(32)で蒸発する
ことにより、室内の冷房を行う。また、水側切換弁(2
6)が図中破線側に切換えられているときには、第1圧
縮機(11)の吐出冷媒が室外熱交換器(12)に流れ
る一方、第2圧縮機(21)の吐出冷媒は水熱交換器
(22)に流れ、それぞれ凝縮された後各室内熱交換器
(32),(32)で蒸発するように循環する。
する。まず、空調和装置の運転時、室内で冷房運転を行
うときには、四路切換弁(2)が図中実線側に切換えら
れる。そして、水側切換弁(26)が図中実線側に切換
えられているときには、各圧縮機(11),(21)か
らの吐出冷媒がいずれも室外熱交換器(12)で凝縮さ
れた後、各室内熱交換器(32),(32)で蒸発する
ことにより、室内の冷房を行う。また、水側切換弁(2
6)が図中破線側に切換えられているときには、第1圧
縮機(11)の吐出冷媒が室外熱交換器(12)に流れ
る一方、第2圧縮機(21)の吐出冷媒は水熱交換器
(22)に流れ、それぞれ凝縮された後各室内熱交換器
(32),(32)で蒸発するように循環する。
【0061】また、夜間等の電力が安価なときには、蓄
氷槽(5)に冷熱を蓄える蓄冷熱運転が行われる。すな
わち、四路切換弁(2)及び水側切換弁(26)を図中
実線側に切換え、各室内電動膨張弁(33),(33)
を閉じて、各圧縮機(11),(21)の吐出冷媒を室
外熱交換器(12)で凝縮させた後蓄熱電動膨張弁(2
3)(又は予熱電動膨張弁(62))で減圧して水熱交
換器(22)で蒸発させることにより、蓄氷槽(5)の
水又は水溶液を過冷却して蓄氷槽(5)の水等を氷化
し、冷熱を蓄えるようになされている。
氷槽(5)に冷熱を蓄える蓄冷熱運転が行われる。すな
わち、四路切換弁(2)及び水側切換弁(26)を図中
実線側に切換え、各室内電動膨張弁(33),(33)
を閉じて、各圧縮機(11),(21)の吐出冷媒を室
外熱交換器(12)で凝縮させた後蓄熱電動膨張弁(2
3)(又は予熱電動膨張弁(62))で減圧して水熱交
換器(22)で蒸発させることにより、蓄氷槽(5)の
水又は水溶液を過冷却して蓄氷槽(5)の水等を氷化
し、冷熱を蓄えるようになされている。
【0062】そのとき、請求項3の発明では、蓄氷槽
(5)の水循環路(51)において、水熱交換器(主熱
交換器)(22)下流側の水循環路(51)に、流速を
増大させる絞り部(8A)が設けられているので、この
流速の増大により流れの状態に変化が生じて、水熱交換
器(22)で過冷却された水等の過冷却状態が解消して
スラリ―状に氷化する。そして、蓄氷槽(5)にこの氷
化物をスラリ―状で強制循環させることにより、蓄氷槽
(5)にスラリ―状の氷化物を貯溜することができ、冷
熱を蓄えておくことができる。
(5)の水循環路(51)において、水熱交換器(主熱
交換器)(22)下流側の水循環路(51)に、流速を
増大させる絞り部(8A)が設けられているので、この
流速の増大により流れの状態に変化が生じて、水熱交換
器(22)で過冷却された水等の過冷却状態が解消して
スラリ―状に氷化する。そして、蓄氷槽(5)にこの氷
化物をスラリ―状で強制循環させることにより、蓄氷槽
(5)にスラリ―状の氷化物を貯溜することができ、冷
熱を蓄えておくことができる。
【0063】すなわち、水循環路(51)の途中で水等
の過冷却状態を解消させるので、上記従来のもののよう
な蓄氷槽(5)近くで過冷却を解消させることによる設
計上の制約がなく、設置現場等の状況に応じた配管を行
うことができるとともに、水等をいったん空中に晒すこ
となく蓄氷槽(5)まで循環させるので、空気との熱交
換による熱損失を生じることがなく、よって、製氷効率
の向上をも図ることができる。
の過冷却状態を解消させるので、上記従来のもののよう
な蓄氷槽(5)近くで過冷却を解消させることによる設
計上の制約がなく、設置現場等の状況に応じた配管を行
うことができるとともに、水等をいったん空中に晒すこ
となく蓄氷槽(5)まで循環させるので、空気との熱交
換による熱損失を生じることがなく、よって、製氷効率
の向上をも図ることができる。
【0064】次に、請求項4の発明に係る第2実施例に
ついて説明する。図4は第2実施例における製氷部(1
0)付近の構成のみ示し、冷媒配管系統の構成は上記図
2と同様である。
ついて説明する。図4は第2実施例における製氷部(1
0)付近の構成のみ示し、冷媒配管系統の構成は上記図
2と同様である。
【0065】ここで、本発明の特徴として、水循環路
(51)において、上記絞り部(8A)の下流側には、
管路をほぼ直角に曲げてなる曲り部(8B1)が設けら
れている。すなわち、絞り部(8A)で水等の流速を増
大させた後、この曲り部(8B1)で水等を管壁に衝突
させることにより、水等の過冷却状態を解消させてスラ
リ―状に氷化させるようになされており、この曲り部
(8B1)が衝突部として機能し、上記絞り部(8A)
及び曲り部(8B1)により、過冷却解消部(8)が構
成されている。
(51)において、上記絞り部(8A)の下流側には、
管路をほぼ直角に曲げてなる曲り部(8B1)が設けら
れている。すなわち、絞り部(8A)で水等の流速を増
大させた後、この曲り部(8B1)で水等を管壁に衝突
させることにより、水等の過冷却状態を解消させてスラ
リ―状に氷化させるようになされており、この曲り部
(8B1)が衝突部として機能し、上記絞り部(8A)
及び曲り部(8B1)により、過冷却解消部(8)が構
成されている。
【0066】したがって、請求項4の発明では、流速の
増大に加えて、管壁との衝突により過冷却状態がより確
実に解消されることになり、よって、上記請求項3の発
明の効果をより顕著に発揮することができる。
増大に加えて、管壁との衝突により過冷却状態がより確
実に解消されることになり、よって、上記請求項3の発
明の効果をより顕著に発揮することができる。
【0067】なお、請求項4の発明における衝突部(8
B)は上記第2実施例のものに限定されない。図5は上
記第2実施例の変形例を示し、複数の細い管路(51
a)、(51a),…に分割された水循環路(51)を
内部に有する冷媒配管(22a)からなるケ―シング内
を、低温の冷媒が流通する水熱交換器(22)と高温の
冷媒が流通する保温熱交換器(7)とに区画するととも
に、保温熱交換器(7)の下流側の各管路(51a),
(51a)、…に管路面積を絞る絞り部(8A)を設
け、さらに、その直下流に各管路の絞り部(8A)で絞
られた水等を衝突させる衝突板(8B2)を設け、その
後復管路(51B)の配管に接続させたものである。該
衝突板(8B2)の上記各管路(51a),(51
a),…に対応する部位は、水等の流れを衝突させる障
害物となるようになされている。すなわち、この変形例
においても、上記実施例と同様に、上述の請求項4の発
明の効果を得ることができる。
B)は上記第2実施例のものに限定されない。図5は上
記第2実施例の変形例を示し、複数の細い管路(51
a)、(51a),…に分割された水循環路(51)を
内部に有する冷媒配管(22a)からなるケ―シング内
を、低温の冷媒が流通する水熱交換器(22)と高温の
冷媒が流通する保温熱交換器(7)とに区画するととも
に、保温熱交換器(7)の下流側の各管路(51a),
(51a)、…に管路面積を絞る絞り部(8A)を設
け、さらに、その直下流に各管路の絞り部(8A)で絞
られた水等を衝突させる衝突板(8B2)を設け、その
後復管路(51B)の配管に接続させたものである。該
衝突板(8B2)の上記各管路(51a),(51
a),…に対応する部位は、水等の流れを衝突させる障
害物となるようになされている。すなわち、この変形例
においても、上記実施例と同様に、上述の請求項4の発
明の効果を得ることができる。
【0068】次に、請求項5の発明に係る第3実施例に
ついて説明する。図6(イ)及び(ロ)は第3実施例に
係る過冷却解消部(8)の縦断面及び横断面をそれぞれ
示し、水循環路(51)の管内には管軸に直交する円柱
部材(8C1)が設けられていて、該円柱部材(8C
1)により、水等の流れを分流してその流れを乱すよう
になされている。すなわち、この円柱部材(8C1)に
より、水等の流れを分流する解消部材である分流部材
(8C)が構成されている。そして、この分流部材(8
C)は、過冷却された水等の過冷却状態が解消するよう
に過冷却された水等の流れを乱す乱れ発生部に構成され
ている。なお、冷媒配管系統の構成は上記第1実施例と
同様である。
ついて説明する。図6(イ)及び(ロ)は第3実施例に
係る過冷却解消部(8)の縦断面及び横断面をそれぞれ
示し、水循環路(51)の管内には管軸に直交する円柱
部材(8C1)が設けられていて、該円柱部材(8C
1)により、水等の流れを分流してその流れを乱すよう
になされている。すなわち、この円柱部材(8C1)に
より、水等の流れを分流する解消部材である分流部材
(8C)が構成されている。そして、この分流部材(8
C)は、過冷却された水等の過冷却状態が解消するよう
に過冷却された水等の流れを乱す乱れ発生部に構成され
ている。なお、冷媒配管系統の構成は上記第1実施例と
同様である。
【0069】したがって、請求項5の発明では、水熱交
換器(22)下流側の水循環路(51)において、分流
部材(8C)により水等の流れが分流されるので、乱流
となっていわゆるカルマン渦が発生し、この渦エネルギ
により、水熱交換器(22)で過冷却された水等の過冷
却状態が解消され、スラリ―状に氷化することになる。
よって、水循環路(51)の途中でスラリ―状の氷化物
を生成することができ、配管設計の自由度と製氷効率と
の向上を図ることができるのである。
換器(22)下流側の水循環路(51)において、分流
部材(8C)により水等の流れが分流されるので、乱流
となっていわゆるカルマン渦が発生し、この渦エネルギ
により、水熱交換器(22)で過冷却された水等の過冷
却状態が解消され、スラリ―状に氷化することになる。
よって、水循環路(51)の途中でスラリ―状の氷化物
を生成することができ、配管設計の自由度と製氷効率と
の向上を図ることができるのである。
【0070】なお、分流部材(8C)の形状は上記実施
例に限定されるものではない。図7〜図14は上記第3
実施例の各変形例を示し、各図(イ)はその縦断面図、
各図(ロ)はその横断面図である。ここで、図7は分流
部材(8C)を角柱部材(8C2)で構成した場合、図
8は分流部材(8C)を半円柱部材(8C3)で構成し
た場合、図9は分流部材(8C)を三角柱部材(8C
4)で構成した場合、図10は複数の円柱部材(8C
1),…を同一断面内に設けた場合、図11は複数の角
柱部材(8C2),(8C2)を流れに沿って複数箇所
にかつ同一部位に設けた場合、図12は複数の半円柱部
材(8C3),(8C3)、…を各断面について1個及
び2個ずつ交互に設けた場合、図13は互いに平行な複
数の三角柱部材(8C4),(8C4),…を1個ずつ
交互に設けた場合、図14は複数の角柱部材(8C
2),(8C2)を交互に直交するように設けた場合で
ある。
例に限定されるものではない。図7〜図14は上記第3
実施例の各変形例を示し、各図(イ)はその縦断面図、
各図(ロ)はその横断面図である。ここで、図7は分流
部材(8C)を角柱部材(8C2)で構成した場合、図
8は分流部材(8C)を半円柱部材(8C3)で構成し
た場合、図9は分流部材(8C)を三角柱部材(8C
4)で構成した場合、図10は複数の円柱部材(8C
1),…を同一断面内に設けた場合、図11は複数の角
柱部材(8C2),(8C2)を流れに沿って複数箇所
にかつ同一部位に設けた場合、図12は複数の半円柱部
材(8C3),(8C3)、…を各断面について1個及
び2個ずつ交互に設けた場合、図13は互いに平行な複
数の三角柱部材(8C4),(8C4),…を1個ずつ
交互に設けた場合、図14は複数の角柱部材(8C
2),(8C2)を交互に直交するように設けた場合で
ある。
【0071】上記各変形例においても、水等の流れを分
流することにより、乱流状態にしてカルマン渦を発生さ
せることができ、過冷却状態を解消させることができ
る。特に、複数個設けた場合は乱流化効果が大きい。
流することにより、乱流状態にしてカルマン渦を発生さ
せることができ、過冷却状態を解消させることができ
る。特に、複数個設けた場合は乱流化効果が大きい。
【0072】次に、請求項6の発明に係る第4実施例に
ついて説明する。図15(イ)及び(ロ)は解消部材で
ある突出部材(8D)を設けた例を示し、それぞれ縦断
面及び横断面を示す。水循環路(51)の管壁から管内
に突出する半球状の突出部材(8D1)が設けられてい
て、この半球状の突出部材(8D1)により、水等の流
れを乱流にして、過冷却状態を解消するようになされて
いる。そして、この突出部材(8D1)は、過冷却され
た水等の過冷却状態が解消するように過冷却された水等
の流れを乱す乱れ発生部に構成されている。なお、冷媒
配管系統の構成は上記第1実施例と同様である。
ついて説明する。図15(イ)及び(ロ)は解消部材で
ある突出部材(8D)を設けた例を示し、それぞれ縦断
面及び横断面を示す。水循環路(51)の管壁から管内
に突出する半球状の突出部材(8D1)が設けられてい
て、この半球状の突出部材(8D1)により、水等の流
れを乱流にして、過冷却状態を解消するようになされて
いる。そして、この突出部材(8D1)は、過冷却され
た水等の過冷却状態が解消するように過冷却された水等
の流れを乱す乱れ発生部に構成されている。なお、冷媒
配管系統の構成は上記第1実施例と同様である。
【0073】したがって、請求項6の発明では、水熱交
換器(22)下流側の水循環路(51)において、突出
部材(8D)により、水等の流れが障害を受けて乱流状
態となり、カルマン渦が発生するので、上記請求項5の
発明と同様の効果を得ることができる。
換器(22)下流側の水循環路(51)において、突出
部材(8D)により、水等の流れが障害を受けて乱流状
態となり、カルマン渦が発生するので、上記請求項5の
発明と同様の効果を得ることができる。
【0074】また、上記突出部材(8D)の形状は、上
記実施例の形状に限定されるものではない。図16〜図
21は上記第4実施例の変形例を示し、各図(イ)は縦
断面図、各図(ロ)は横断面図である。図16は四角錐
状の突出部材(8D2)を設けた場合、図17は四分球
状の突出部材(8D3)を設けた場合、図18は三角錐
状の突出部材(8D4)を設けた場合、図19は複数の
四角錐状突出部材(8D2),(8D2)をそれぞれ相
対向し合うように設けた場合、図20は複数の四角錐状
突出部材(8D2),(8D2),…を径方向にランダ
ムに設けた場合、図21は複数の三角錐状突出部材(8
D4),(8D4)を2列に並ぶように設けた場合をそ
れぞれ示すものである。上記各変形例においても、上記
第4実施例と同様に流れを乱流化してカルマン渦を発生
させることにより、水等の過冷却状態を解消させること
ができ、上述の請求項6の発明の効果を発揮することが
できる。特に、複数個設けた場合は乱流化効果が大き
い。
記実施例の形状に限定されるものではない。図16〜図
21は上記第4実施例の変形例を示し、各図(イ)は縦
断面図、各図(ロ)は横断面図である。図16は四角錐
状の突出部材(8D2)を設けた場合、図17は四分球
状の突出部材(8D3)を設けた場合、図18は三角錐
状の突出部材(8D4)を設けた場合、図19は複数の
四角錐状突出部材(8D2),(8D2)をそれぞれ相
対向し合うように設けた場合、図20は複数の四角錐状
突出部材(8D2),(8D2),…を径方向にランダ
ムに設けた場合、図21は複数の三角錐状突出部材(8
D4),(8D4)を2列に並ぶように設けた場合をそ
れぞれ示すものである。上記各変形例においても、上記
第4実施例と同様に流れを乱流化してカルマン渦を発生
させることにより、水等の過冷却状態を解消させること
ができ、上述の請求項6の発明の効果を発揮することが
できる。特に、複数個設けた場合は乱流化効果が大き
い。
【0075】次に、請求項7の発明に係る第5実施例に
ついて説明する。図22は第5実施例における過冷却部
(8)付近の構成を示し、水熱交換器(22)下流側の
水循環路(51)の管内には、水等の流れにより回転し
て水等の流れを乱流化することにより、解消部材である
プロペラ部材(8E)が設けられている。そして、この
プロペラ部材(8E)は、過冷却された水等の過冷却状
態が解消するように過冷却された水等の流れを乱す乱れ
発生部に構成されている。なお、冷媒配管系統の構成は
上記第1実施例と同様である。
ついて説明する。図22は第5実施例における過冷却部
(8)付近の構成を示し、水熱交換器(22)下流側の
水循環路(51)の管内には、水等の流れにより回転し
て水等の流れを乱流化することにより、解消部材である
プロペラ部材(8E)が設けられている。そして、この
プロペラ部材(8E)は、過冷却された水等の過冷却状
態が解消するように過冷却された水等の流れを乱す乱れ
発生部に構成されている。なお、冷媒配管系統の構成は
上記第1実施例と同様である。
【0076】すなわち、請求項7の発明では、プロペラ
部材(8E)が流れにより回転するので、水等が乱流化
されて渦が激しく発生し、よって、上記請求項5又は6
の発明の効果をより確実に発揮することができる。
部材(8E)が流れにより回転するので、水等が乱流化
されて渦が激しく発生し、よって、上記請求項5又は6
の発明の効果をより確実に発揮することができる。
【0077】請求項8の発明では、上記請求項5,6又
は7の発明において、解消部材である分流部材(8
C)、突出部材(8D)又はプロペラ部材(8E)上流
側に水等の流速を増大させる絞り部(8A)(例えば、
上記第1実施例のようなもの)を設けたので、いったん
流速を増大させることにより、これらの各解消部材(8
C),(8D),(8E)による流れの乱流化がより顕
著となり、よって、上記各発明について著効を発揮する
ことができる。
は7の発明において、解消部材である分流部材(8
C)、突出部材(8D)又はプロペラ部材(8E)上流
側に水等の流速を増大させる絞り部(8A)(例えば、
上記第1実施例のようなもの)を設けたので、いったん
流速を増大させることにより、これらの各解消部材(8
C),(8D),(8E)による流れの乱流化がより顕
著となり、よって、上記各発明について著効を発揮する
ことができる。
【0078】次に、請求項9の発明に係る第6実施例に
ついて説明する。図23は第6実施例の空気調和装置の
冷媒配管系統を示し、本実施例では、上記図2に示す第
1実施例の構成に加えて、絞り部(8A)には、水循環
路(51)の水等を再冷却するための再冷却器(8F)
が設けられている。すなわち、冷媒回路(1)の液ライ
ンから再冷却バイパス路(37)が延び、再冷却キャピ
ラリチュ―ブ(C4)を介して、減圧された低温の冷媒
を再冷却器(8F)に流通させた後、各圧縮機(1
1),(21)の吸入側となる上記分岐路(25)に冷
媒を戻すようになされている。
ついて説明する。図23は第6実施例の空気調和装置の
冷媒配管系統を示し、本実施例では、上記図2に示す第
1実施例の構成に加えて、絞り部(8A)には、水循環
路(51)の水等を再冷却するための再冷却器(8F)
が設けられている。すなわち、冷媒回路(1)の液ライ
ンから再冷却バイパス路(37)が延び、再冷却キャピ
ラリチュ―ブ(C4)を介して、減圧された低温の冷媒
を再冷却器(8F)に流通させた後、各圧縮機(1
1),(21)の吸入側となる上記分岐路(25)に冷
媒を戻すようになされている。
【0079】したがって、請求項9の発明では、上記請
求項3又は8の発明の効果に加えて、絞り部(8A)が
再冷却器(8F)により冷却されているので、水等の過
冷却状態がより顕著になり、氷化しやすい状態となって
いる。そして、この状態で絞り部(8A)で流速が増大
することにより、容易に過冷却状態が解消され、スラリ
―状の氷化物を生成することになる。よって、上記請求
項3又は8の発明の効果をさらに顕著に発揮するもので
ある。
求項3又は8の発明の効果に加えて、絞り部(8A)が
再冷却器(8F)により冷却されているので、水等の過
冷却状態がより顕著になり、氷化しやすい状態となって
いる。そして、この状態で絞り部(8A)で流速が増大
することにより、容易に過冷却状態が解消され、スラリ
―状の氷化物を生成することになる。よって、上記請求
項3又は8の発明の効果をさらに顕著に発揮するもので
ある。
【0080】次に、請求項10の発明に係る第7実施例
について説明する。図24は第7実施例における製氷部
(10)付近の構成を示し、上記図4に示す第2実施例
の構成に加えて、絞り部(8A)及び衝突部(8B1)
の部分の水循環路(51)は断熱部材(9)で被覆され
ていて、この断熱部材(9)により、管路を保温して過
冷却の解消で生じた氷化物の管壁への付着を解離させる
凍結防止部が構成されている。なお、この構成は一例で
あって、断熱部材(9)の代りに、電気ヒ―タ等の加熱
手段や冷媒回路(1)の冷媒との熱交換により加熱する
熱交換器等を設けてもよい。また、上記請求項1〜3,
5〜9の各発明についても、同様の断熱部材(9)等の
凍結防止部を設けることができる。
について説明する。図24は第7実施例における製氷部
(10)付近の構成を示し、上記図4に示す第2実施例
の構成に加えて、絞り部(8A)及び衝突部(8B1)
の部分の水循環路(51)は断熱部材(9)で被覆され
ていて、この断熱部材(9)により、管路を保温して過
冷却の解消で生じた氷化物の管壁への付着を解離させる
凍結防止部が構成されている。なお、この構成は一例で
あって、断熱部材(9)の代りに、電気ヒ―タ等の加熱
手段や冷媒回路(1)の冷媒との熱交換により加熱する
熱交換器等を設けてもよい。また、上記請求項1〜3,
5〜9の各発明についても、同様の断熱部材(9)等の
凍結防止部を設けることができる。
【0081】したがって、請求項10の発明では、過冷
却状態の解消で氷化物が生じてこの氷化物が管壁に付着
すると、管壁付近が次第に凍結して水等の流量を減少さ
せ、製氷効率を悪化させる虞れがあるが、断熱部材(凍
結防止部)(9)により、氷化物の壁面への付着が解離
されるので、上述のような凍結が有効に防止され、よっ
て、製氷効率を確保することができるのである。
却状態の解消で氷化物が生じてこの氷化物が管壁に付着
すると、管壁付近が次第に凍結して水等の流量を減少さ
せ、製氷効率を悪化させる虞れがあるが、断熱部材(凍
結防止部)(9)により、氷化物の壁面への付着が解離
されるので、上述のような凍結が有効に防止され、よっ
て、製氷効率を確保することができるのである。
【0082】次に、請求項11の発明に係る第8実施例
について説明する。図25は第8実施例における製氷部
(10)付近の構成を示し、本実施例では、上記図24
に示す第7実施例の構成において、保温熱交換器(7)
が過冷却解消部(8)まで延設されている。すなわち、
保温熱交換器(7)は、過冷却解消部(8)における氷
化物の管壁への付着を解離させる凍結防止部であるとと
もに、水熱交換器(22)の直下流における過冷却状態
の解消による氷化物の管壁への付着を解離させて水熱交
換器(22)への凍結の進展を防止する凍結進展防止部
としても機能するようになされている。
について説明する。図25は第8実施例における製氷部
(10)付近の構成を示し、本実施例では、上記図24
に示す第7実施例の構成において、保温熱交換器(7)
が過冷却解消部(8)まで延設されている。すなわち、
保温熱交換器(7)は、過冷却解消部(8)における氷
化物の管壁への付着を解離させる凍結防止部であるとと
もに、水熱交換器(22)の直下流における過冷却状態
の解消による氷化物の管壁への付着を解離させて水熱交
換器(22)への凍結の進展を防止する凍結進展防止部
としても機能するようになされている。
【0083】すなわち、請求項11の発明では、上記請
求項10の発明の効果に加えて、凍結防止部及び凍結進
展防止部を一つの保温熱交換器(7)で構成したことに
より、構成の簡素化を図ることができる。
求項10の発明の効果に加えて、凍結防止部及び凍結進
展防止部を一つの保温熱交換器(7)で構成したことに
より、構成の簡素化を図ることができる。
【0084】また、請求項12の発明では、上記請求項
3,8,9,10又は11の発明において、絞り部(8
A)が合成樹脂製の部材からなり、管端から挿入して挿
着するようになされているので、加工が容易になり、安
価にできるとともに、合成樹脂としたことにより熱伝導
率が低くなって管壁への着氷がおこり難く、さらに脱着
可能なのでメンテナンスが容易となる利点がある。
3,8,9,10又は11の発明において、絞り部(8
A)が合成樹脂製の部材からなり、管端から挿入して挿
着するようになされているので、加工が容易になり、安
価にできるとともに、合成樹脂としたことにより熱伝導
率が低くなって管壁への着氷がおこり難く、さらに脱着
可能なのでメンテナンスが容易となる利点がある。
【0085】次に、粒径保持部(70)の実施例を第9
〜第13実施例において説明する。これら実施例は過冷
却解消部(8)の下流側に粒径保持部(70)を設けた
ことを共通の特徴とし、粒径保持部(70)は流れ状態
を変化させる手段を用いたものである。
〜第13実施例において説明する。これら実施例は過冷
却解消部(8)の下流側に粒径保持部(70)を設けた
ことを共通の特徴とし、粒径保持部(70)は流れ状態
を変化させる手段を用いたものである。
【0086】まず、請求項13の発明に係る第9実施例
について説明する。図26は図2における過冷却解消部
(8)付近の構成を拡大したものである。水循環路系統
及び冷媒配管系統の構成は図2と同様であり、図示する
過冷却解消部(8)には再冷却器を用いている。この
点、以下の実施例についても同様である。
について説明する。図26は図2における過冷却解消部
(8)付近の構成を拡大したものである。水循環路系統
及び冷媒配管系統の構成は図2と同様であり、図示する
過冷却解消部(8)には再冷却器を用いている。この
点、以下の実施例についても同様である。
【0087】本実施例では、粒径保持部(70)とし
て、流速増大部材である絞り部(70A)を設けてい
る。絞り部(70A)は、上記過冷却解消部(8)下流
側の水循環路(51)に介設され、スラリー状の氷化物
の流速を増大させることにより氷の粒子を所定の粒径に
保つものである。つまり、絞り部(70A)は、過冷却
解消部(8)の下流側に設けられているので、流速の増
大が、いったん氷の生成が始まった水又は水溶液に対し
てその成長を抑制する方向に作用し、氷の粒子が大きな
氷塊になるのを抑止し、管路の閉塞を防止する。この場
合、流速が増大すると、微細な氷の粒子同士の凝集を抑
止するだけでなく、氷の粒子自体が氷化物中の水を取り
込んで成長することも抑止するであろうことが推察さ
れ、全体として氷化物を小粒子の状態に維持でき、流動
状態が確保される。
て、流速増大部材である絞り部(70A)を設けてい
る。絞り部(70A)は、上記過冷却解消部(8)下流
側の水循環路(51)に介設され、スラリー状の氷化物
の流速を増大させることにより氷の粒子を所定の粒径に
保つものである。つまり、絞り部(70A)は、過冷却
解消部(8)の下流側に設けられているので、流速の増
大が、いったん氷の生成が始まった水又は水溶液に対し
てその成長を抑制する方向に作用し、氷の粒子が大きな
氷塊になるのを抑止し、管路の閉塞を防止する。この場
合、流速が増大すると、微細な氷の粒子同士の凝集を抑
止するだけでなく、氷の粒子自体が氷化物中の水を取り
込んで成長することも抑止するであろうことが推察さ
れ、全体として氷化物を小粒子の状態に維持でき、流動
状態が確保される。
【0088】したがって、絞り部(70A)は、管路内
で氷化を行う際、氷化物を凍結固化させてしまうことな
く蓄氷槽(5)まで輸送するという課題を達成すること
ができ、管路内で氷化を行う製氷技術を可能にする。
で氷化を行う際、氷化物を凍結固化させてしまうことな
く蓄氷槽(5)まで輸送するという課題を達成すること
ができ、管路内で氷化を行う製氷技術を可能にする。
【0089】その結果、スラリー状態を保ったまま、過
冷却解消部(8)から数m〜数十mという長い距離を輸
送することができる。また、絞り部(70A)により、
配管の立ち上がり部分の長さや曲り部の数に制約される
ことなく、自由に設計できるようになる。さらに、管路
内で氷化を行うことにより製氷効率の向上を図ることが
できる。
冷却解消部(8)から数m〜数十mという長い距離を輸
送することができる。また、絞り部(70A)により、
配管の立ち上がり部分の長さや曲り部の数に制約される
ことなく、自由に設計できるようになる。さらに、管路
内で氷化を行うことにより製氷効率の向上を図ることが
できる。
【0090】図27は第9実施例の変形例を示す。この
実施例では、図27に示すように、絞り部(70A)の
途中に過冷却解消部(8)を配設するようにしている。
これにより、過冷却解消部(8)から管路の中心に向か
って氷の粒子が成長して過冷却解消部(8)を閉塞して
しまうのを防止することができる。
実施例では、図27に示すように、絞り部(70A)の
途中に過冷却解消部(8)を配設するようにしている。
これにより、過冷却解消部(8)から管路の中心に向か
って氷の粒子が成長して過冷却解消部(8)を閉塞して
しまうのを防止することができる。
【0091】図28は、請求項14の発明に係る第10
実施例を示す。この実施例は粒径保持部(70)とし
て、絞り部(70A)に代え、乱流部材である曲管部
(70B)を設けたものである。曲管部(70B)にお
いて激しい乱流が生じる。そのため、この曲管部(70
B)により、氷の粒子の凝集や成長を防止する効果が得
られ、配管設計上の自由度や製氷効率の向上を図ること
ができる。
実施例を示す。この実施例は粒径保持部(70)とし
て、絞り部(70A)に代え、乱流部材である曲管部
(70B)を設けたものである。曲管部(70B)にお
いて激しい乱流が生じる。そのため、この曲管部(70
B)により、氷の粒子の凝集や成長を防止する効果が得
られ、配管設計上の自由度や製氷効率の向上を図ること
ができる。
【0092】図29は、第10実施例の第1変形例を示
す。この変形例は、曲管部(70B)に代え、波打ち状
管(70C)を設けたものである。この波打ち状管(7
0C)は、図示するように管路が流れ方向に対して垂直
に波打ち状態に曲成されたものである。波打ち状管(7
0C)により、曲管部(70B)より一層激しい乱流を
起こすことができる。したがって、この変形例は、上記
第9実施例と同様の効果を一層強く発揮することができ
る。
す。この変形例は、曲管部(70B)に代え、波打ち状
管(70C)を設けたものである。この波打ち状管(7
0C)は、図示するように管路が流れ方向に対して垂直
に波打ち状態に曲成されたものである。波打ち状管(7
0C)により、曲管部(70B)より一層激しい乱流を
起こすことができる。したがって、この変形例は、上記
第9実施例と同様の効果を一層強く発揮することができ
る。
【0093】図30は、第10実施例の第2変形例を示
す。この変形例は、曲管部(70B)に代え、蛇管(7
0D)を設けたものである。この蛇管(70D)は、管
路が螺旋状に曲成されたものであり、この管路に沿って
流れが螺旋運動をすることにより、流速の増大と激しい
乱流を起こすことができる。したがって、この変形例で
も、上記第9実施例と同様の効果を一層強く発揮するこ
とができる。
す。この変形例は、曲管部(70B)に代え、蛇管(7
0D)を設けたものである。この蛇管(70D)は、管
路が螺旋状に曲成されたものであり、この管路に沿って
流れが螺旋運動をすることにより、流速の増大と激しい
乱流を起こすことができる。したがって、この変形例で
も、上記第9実施例と同様の効果を一層強く発揮するこ
とができる。
【0094】次に、第10実施例の第3変形例を示す。
この変形例は、粒径保持部(70)として、スラリー状
の氷化物の流れを乱すことにより氷の粒子を所定の粒径
に保つ突出部材を設けたものである。この突出部材は、
図15〜図18に示すように、上記第4実施例の各種形
状の突出部材(70F1)〜(70F4)を用いたもの
であり、この突出部材(70F1)〜(70F4)は1
個に限らず、図19、図20、図21に示すごとく複数
個を配設してもよい。
この変形例は、粒径保持部(70)として、スラリー状
の氷化物の流れを乱すことにより氷の粒子を所定の粒径
に保つ突出部材を設けたものである。この突出部材は、
図15〜図18に示すように、上記第4実施例の各種形
状の突出部材(70F1)〜(70F4)を用いたもの
であり、この突出部材(70F1)〜(70F4)は1
個に限らず、図19、図20、図21に示すごとく複数
個を配設してもよい。
【0095】突出部材(70F1)〜(70F4)の形
状は第4実施例の突出部材(8D1)〜(8D4)と全
く同一の形状である。この突出部材(70F1)〜(7
0F4)は過冷却解消部(8)の下流側に設けているの
で、氷の粒子の凝集、成長が抑止される。すなわち、い
ったん氷化が始まった流れに乱流に基づくカルマン渦を
起こすと、氷の粒子の凝集、成長が抑止される。したが
って、この実施例でも、上記第9実施例と同様の効果を
一層強く発揮することができる。
状は第4実施例の突出部材(8D1)〜(8D4)と全
く同一の形状である。この突出部材(70F1)〜(7
0F4)は過冷却解消部(8)の下流側に設けているの
で、氷の粒子の凝集、成長が抑止される。すなわち、い
ったん氷化が始まった流れに乱流に基づくカルマン渦を
起こすと、氷の粒子の凝集、成長が抑止される。したが
って、この実施例でも、上記第9実施例と同様の効果を
一層強く発揮することができる。
【0096】図31は、請求項15の発明に係る第11
実施例を示す。この実施例は粒径保持部(70)とし
て、旋回部材として螺旋突条(70E)を設けている。
この螺旋突条(70E)は管内周壁に螺旋状に形成さ
れ、スラリー状の氷化物の流れを旋回させることにより
氷の粒子を所定の粒径に保つようにしている。この螺旋
突条(70E)により流れが管路内で螺旋運動をし、こ
の運動により流速の増大と激しい乱流が起こり、氷の粒
子の凝集や成長を抑止することができる。したがって、
この実施例でも、上記第9実施例と同様の効果を発揮す
ることができる。
実施例を示す。この実施例は粒径保持部(70)とし
て、旋回部材として螺旋突条(70E)を設けている。
この螺旋突条(70E)は管内周壁に螺旋状に形成さ
れ、スラリー状の氷化物の流れを旋回させることにより
氷の粒子を所定の粒径に保つようにしている。この螺旋
突条(70E)により流れが管路内で螺旋運動をし、こ
の運動により流速の増大と激しい乱流が起こり、氷の粒
子の凝集や成長を抑止することができる。したがって、
この実施例でも、上記第9実施例と同様の効果を発揮す
ることができる。
【0097】次に、請求項16の発明に係る第12実施
例は、第22図に示すように、粒径保持部(70)とし
て、プロペラ部材(70G)を設けたものである。プロ
ペラ部材(70G)は、スラリー状の氷化物の流れによ
り回転して乱流化することにより氷の粒子を所定の粒径
に保つものである。すなわち、粒径保持部(70)によ
り流れが撹拌されて激しい乱流が起こり、この乱流が過
冷却解消部(8)下流側では氷の粒子の凝集、成長を抑
止する方向に作用するため、氷の粒子を小粒径に保つこ
とができる。したがって、この実施例でも、上記第9実
施例と同様の効果を発揮することができる。
例は、第22図に示すように、粒径保持部(70)とし
て、プロペラ部材(70G)を設けたものである。プロ
ペラ部材(70G)は、スラリー状の氷化物の流れによ
り回転して乱流化することにより氷の粒子を所定の粒径
に保つものである。すなわち、粒径保持部(70)によ
り流れが撹拌されて激しい乱流が起こり、この乱流が過
冷却解消部(8)下流側では氷の粒子の凝集、成長を抑
止する方向に作用するため、氷の粒子を小粒径に保つこ
とができる。したがって、この実施例でも、上記第9実
施例と同様の効果を発揮することができる。
【0098】請求項17の発明に係る第13実施例は、
粒径保持部(70)として、ポンプ部を設けたものであ
る。このポンプ部は図示しないが、回転自在な羽根車を
有し、スラリー状の氷化物の氷塊を羽根車の回転により
細砕して氷の粒子を所定の形状に保つものである。過冷
却解消部(8)通過後たとえ氷の粒子が成長して氷塊が
生じた場合でも、これを粉砕して氷化物を所定粒径以下
にすることができ、管路が閉塞するのを抑止することが
できる。
粒径保持部(70)として、ポンプ部を設けたものであ
る。このポンプ部は図示しないが、回転自在な羽根車を
有し、スラリー状の氷化物の氷塊を羽根車の回転により
細砕して氷の粒子を所定の形状に保つものである。過冷
却解消部(8)通過後たとえ氷の粒子が成長して氷塊が
生じた場合でも、これを粉砕して氷化物を所定粒径以下
にすることができ、管路が閉塞するのを抑止することが
できる。
【0099】次に、請求項8の発明に係る変形例又は請
求項9の発明に係る第6実施例の変形例について説明す
る。
求項9の発明に係る第6実施例の変形例について説明す
る。
【0100】まず、請求項8の発明に係る変形例は、図
32〜図35に示すように、上記請求項5,6又は7の
発明において、主熱交換器(22)下流側の水循環路
(51)に絞り部(8A)が設けられ、該絞り部(8
A)の途中に解消部材である分流部材(8C)、突出部
材(8D)又はプロペラ部材(8E)が設けられたもの
である。
32〜図35に示すように、上記請求項5,6又は7の
発明において、主熱交換器(22)下流側の水循環路
(51)に絞り部(8A)が設けられ、該絞り部(8
A)の途中に解消部材である分流部材(8C)、突出部
材(8D)又はプロペラ部材(8E)が設けられたもの
である。
【0101】図32は、上記第1実施例の図3と同形状
の絞り部(8A)の途中に、上記第3実施例の分流部材
(8C)の一つである図9と同形状の三角柱部材(8C
4)が配設されている。
の絞り部(8A)の途中に、上記第3実施例の分流部材
(8C)の一つである図9と同形状の三角柱部材(8C
4)が配設されている。
【0102】図33は、絞り部(8A)の途中に、上記
第4実施例の突出部材(8D)の一つである図15と同
形状の半球状の突出部材(8D1)が配設されている。
第4実施例の突出部材(8D)の一つである図15と同
形状の半球状の突出部材(8D1)が配設されている。
【0103】図34は、絞り部(8A)の途中に、上記
第5実施例の図22と同形状のプロペラ部材(8E)が
配設されている。
第5実施例の図22と同形状のプロペラ部材(8E)が
配設されている。
【0104】請求項9の発明に係る第6実施例の変形例
は、図35に示すように、上記請求項3の発明におい
て、絞り部(8A)の途中に、再冷却器(8F)が設け
られたものである。また、引用する請求項8の発明に対
応する本変形例は、図示しないが、絞り部(8A)の途
中に再冷却器(8F)と、解消部材である分流部材(8
C)、突出部材(8D)又はプロペラ部材(8E)のい
ずれかが設けられた構成である。
は、図35に示すように、上記請求項3の発明におい
て、絞り部(8A)の途中に、再冷却器(8F)が設け
られたものである。また、引用する請求項8の発明に対
応する本変形例は、図示しないが、絞り部(8A)の途
中に再冷却器(8F)と、解消部材である分流部材(8
C)、突出部材(8D)又はプロペラ部材(8E)のい
ずれかが設けられた構成である。
【0105】上記請求項8の発明に係る変形例又は請求
項9の発明に係る第6実施例の変形例によれば、水等の
流速の増大と乱流化とを同時に行うことができ、したが
って、水等の流れに激しい変化を起こすことができ、過
冷却解消効果を一層高めることができる。
項9の発明に係る第6実施例の変形例によれば、水等の
流速の増大と乱流化とを同時に行うことができ、したが
って、水等の流れに激しい変化を起こすことができ、過
冷却解消効果を一層高めることができる。
【0106】尚、請求項8の発明において、分流部材
(8C)及び突出部材(8D)の形状は、図32及び図
33に示したものに限るものではなく、他の形状であっ
てもよい。
(8C)及び突出部材(8D)の形状は、図32及び図
33に示したものに限るものではなく、他の形状であっ
てもよい。
【0107】また、請求項14の発明に係る第10実施
例の第3変形例又は請求項16の発明に係る第12実施
例において、突出部材(70F)又はプロペラ部材(7
0G)に絞り部(70A)を併設してもよい。その場
合、絞り部(70A)の途中又は下流側に突出部材(7
0F)又はプロペラ部材(70G)を設ける。これによ
り、絞り部(8A)の下流側に設けられた場合にはいっ
たん流速が増大し、乱流化の作用が促進され、絞り部
(8A)の途中に設けられた場合には、流速の増大と乱
流とが同時に起こり、過冷却状態の解消がより顕著にな
り、各発明の効果が一層増大になる。
例の第3変形例又は請求項16の発明に係る第12実施
例において、突出部材(70F)又はプロペラ部材(7
0G)に絞り部(70A)を併設してもよい。その場
合、絞り部(70A)の途中又は下流側に突出部材(7
0F)又はプロペラ部材(70G)を設ける。これによ
り、絞り部(8A)の下流側に設けられた場合にはいっ
たん流速が増大し、乱流化の作用が促進され、絞り部
(8A)の途中に設けられた場合には、流速の増大と乱
流とが同時に起こり、過冷却状態の解消がより顕著にな
り、各発明の効果が一層増大になる。
【0108】また、粒径保持部(70)は、過冷却解消
部(8)の近傍に1つのみ設けたが、蓄氷槽(5)まで
の水循環路(51)の途中に複数個設けてもよい。
部(8)の近傍に1つのみ設けたが、蓄氷槽(5)まで
の水循環路(51)の途中に複数個設けてもよい。
【0109】また、請求項13〜17の発明における過
冷却解消部(8)には、本発明における絞り部(8A)
又は解消部材(8C),(8D),(8E)のうちいず
れを採択してもよいがこれらに限られるものではない。
冷却解消部(8)には、本発明における絞り部(8A)
又は解消部材(8C),(8D),(8E)のうちいず
れを採択してもよいがこれらに限られるものではない。
【0110】また、粒径保持部(70)を過冷却解消部
(8)としての再冷却器と組み合わせた場合、上流側の
再冷却器による氷化が不充分であるときでも、下流側の
絞り部、突出部材又はプロペラ部材に本来もつべき氷の
粒子の凝集抑止の機能を果たさせるだけでなく、氷化を
補完させることができる。
(8)としての再冷却器と組み合わせた場合、上流側の
再冷却器による氷化が不充分であるときでも、下流側の
絞り部、突出部材又はプロペラ部材に本来もつべき氷の
粒子の凝集抑止の機能を果たさせるだけでなく、氷化を
補完させることができる。
【0111】また、2個の絞り部をやや離して配置した
場合において、下流側の絞り部に、本来もつべき氷の粒
子の凝集抑止の機能のほかに氷化の補完機能をもたせる
か否かについては、設計上適宜定められるべき事項であ
る。
場合において、下流側の絞り部に、本来もつべき氷の粒
子の凝集抑止の機能のほかに氷化の補完機能をもたせる
か否かについては、設計上適宜定められるべき事項であ
る。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を貯溜するため
の蓄氷槽から主熱交換器を介して水循環路で水等を循環
させるとともに、主熱交換器下流側の復管路に所定の流
速変化部を設けている。また、請求項2の発明では、主
熱交換器下流側の復管路に所定の乱れ発生部を設けてい
る。このため、流速変化部や乱れ発生部で生ずる流れの
急激な変化により主熱交換器で過冷却された水等の過冷
却状態を解消させて、スラリ―状の氷化物を生成して蓄
氷槽に貯溜することができ、よって、設計上の制約や熱
損失を生じることなく製氷することができる。
は、水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を貯溜するため
の蓄氷槽から主熱交換器を介して水循環路で水等を循環
させるとともに、主熱交換器下流側の復管路に所定の流
速変化部を設けている。また、請求項2の発明では、主
熱交換器下流側の復管路に所定の乱れ発生部を設けてい
る。このため、流速変化部や乱れ発生部で生ずる流れの
急激な変化により主熱交換器で過冷却された水等の過冷
却状態を解消させて、スラリ―状の氷化物を生成して蓄
氷槽に貯溜することができ、よって、設計上の制約や熱
損失を生じることなく製氷することができる。
【0113】請求項3の発明によれば、水又は水溶液の
スラリ―状の氷化物を貯溜するための蓄氷槽から主熱交
換器を介して水循環路で水等を循環させるとともに、主
熱交換器下流側の水循環路に水等の流速を増大させる絞
り部を設けたので、流れの急激な変化により主熱交換器
で過冷却された水等の過冷却状態を解消させて、スラリ
―状の氷化物を生成して蓄氷槽に貯溜することができ、
よって、設計上の制約や熱損失を生じることなく製氷す
ることができる。
スラリ―状の氷化物を貯溜するための蓄氷槽から主熱交
換器を介して水循環路で水等を循環させるとともに、主
熱交換器下流側の水循環路に水等の流速を増大させる絞
り部を設けたので、流れの急激な変化により主熱交換器
で過冷却された水等の過冷却状態を解消させて、スラリ
―状の氷化物を生成して蓄氷槽に貯溜することができ、
よって、設計上の制約や熱損失を生じることなく製氷す
ることができる。
【0114】請求項4の発明によれば、上記請求項3の
発明に加えて、絞り部の下流側に水等の流れを衝突させ
る衝突部を設けたので、絞り部で流速が増大した流れが
衝突部で衝突することにより、流れの状態を激しく変化
させて過冷却状態をより確実に解消させることができ
る。
発明に加えて、絞り部の下流側に水等の流れを衝突させ
る衝突部を設けたので、絞り部で流速が増大した流れが
衝突部で衝突することにより、流れの状態を激しく変化
させて過冷却状態をより確実に解消させることができ
る。
【0115】請求項5の発明によれば、主熱交換器下流
側の水循環路に、流れを分流する分流部を設けたので、
水等の流れを乱流化させてカルマン渦を生ぜしめ、その
渦エネルギにより水等の過冷却状態を解消させることが
でき、よって、上記請求項3の発明と同様の効果を発揮
することができる。
側の水循環路に、流れを分流する分流部を設けたので、
水等の流れを乱流化させてカルマン渦を生ぜしめ、その
渦エネルギにより水等の過冷却状態を解消させることが
でき、よって、上記請求項3の発明と同様の効果を発揮
することができる。
【0116】請求項6の発明によれば、主熱交換器下流
側の水循環路に、管内に突出して水の流れを乱す突出部
材を設けたので、水等の乱流化によるカルマン渦の発生
により、過冷却状態を解消させることができ、よって、
上記請求項5の発明と同様の効果を発揮することができ
る。
側の水循環路に、管内に突出して水の流れを乱す突出部
材を設けたので、水等の乱流化によるカルマン渦の発生
により、過冷却状態を解消させることができ、よって、
上記請求項5の発明と同様の効果を発揮することができ
る。
【0117】請求項7の発明によれば、主熱交換器下流
側の水循環路に、水等の流れにより回転して乱流を生ぜ
しめるプロペラ部材を設けたので、激しい乱流の発生に
より、上記請求項5又は6の発明の効果をより確実に発
揮することができる。
側の水循環路に、水等の流れにより回転して乱流を生ぜ
しめるプロペラ部材を設けたので、激しい乱流の発生に
より、上記請求項5又は6の発明の効果をより確実に発
揮することができる。
【0118】請求項8の発明によれば、上記請求項5,
6又は7の発明に加えて、絞り部(8a)の途中又は下
流側に解消部材(8C),(8D),(8E)が設けら
れているので、流速の増大と乱流とによって水等の流れ
の変化が著しくなり、一層確実に過冷却状態を解消する
ことができる。
6又は7の発明に加えて、絞り部(8a)の途中又は下
流側に解消部材(8C),(8D),(8E)が設けら
れているので、流速の増大と乱流とによって水等の流れ
の変化が著しくなり、一層確実に過冷却状態を解消する
ことができる。
【0119】請求項9の発明によれば、上記請求項3又
は8の発明に加えて、絞り部に水等を再冷却する再冷却
部を設けたので、水等の過冷却状態の解消を促進するこ
とができ、よって、上記各発明の著効を発揮することが
できる。
は8の発明に加えて、絞り部に水等を再冷却する再冷却
部を設けたので、水等の過冷却状態の解消を促進するこ
とができ、よって、上記各発明の著効を発揮することが
できる。
【0120】請求項10の発明によれば、上記請求項1
〜9のいずれか1記載の発明において、過冷却状態の解
消により生じた氷化物の管壁への付着を解離させる凍結
防止部を設けたので、管壁付近の凍結を防止することが
でき、よって、製氷効率の低下を有効に防止することが
できる。
〜9のいずれか1記載の発明において、過冷却状態の解
消により生じた氷化物の管壁への付着を解離させる凍結
防止部を設けたので、管壁付近の凍結を防止することが
でき、よって、製氷効率の低下を有効に防止することが
できる。
【0121】請求項11の発明によれば、上記請求項1
0の発明において、凍結防止部を主熱交換器への凍結の
進展を防止する凍結進展防止部としても機能するように
したので、上記請求項10の発明の効果に加えて、構成
の簡素化を図ることができる。
0の発明において、凍結防止部を主熱交換器への凍結の
進展を防止する凍結進展防止部としても機能するように
したので、上記請求項10の発明の効果に加えて、構成
の簡素化を図ることができる。
【0122】請求項12の発明によれば、上記請求項
3,8,9,10又は11の発明において、絞り部を合
成樹脂材料で構成するとともに、管端から脱着自在に挿
着するようにしたので、上記各発明の効果に加えて、コ
ストの低減と管壁への着氷の防止とメンテナンスの容易
化とを図ることができる。
3,8,9,10又は11の発明において、絞り部を合
成樹脂材料で構成するとともに、管端から脱着自在に挿
着するようにしたので、上記各発明の効果に加えて、コ
ストの低減と管壁への着氷の防止とメンテナンスの容易
化とを図ることができる。
【0123】つぎに、請求項13〜17の発明に係る粒
径保持部を過冷却解消部下流側に設けたことにより、流
速の増大ないしは乱流の発生を引き起こし、さらには氷
塊を細かく砕いて、氷の粒子を小粒径に保持することが
できる。
径保持部を過冷却解消部下流側に設けたことにより、流
速の増大ないしは乱流の発生を引き起こし、さらには氷
塊を細かく砕いて、氷の粒子を小粒径に保持することが
できる。
【0124】すなわち、請求項13の発明によれば、粒
径保持部として流速増大部材を用いたことにより、流れ
の流速を増大させて氷の粒子の凝集、成長を抑止するこ
とができる。請求項14の発明に係る乱流部材は、その
曲り部分により乱流を引き起こし、請求項15の発明に
係る旋回部材は螺旋で流速の増大と乱流の発生を起こ
し、請求項16の発明に係るプロペラ部材はその回転に
より乱流を起こし、いずれも絞り部の氷の粒子の凝集、
成長を抑止する効果を一層強く発揮させることができ
る。また、請求項17の発明に係るポンプ部は、生成し
てしまった氷塊を細砕することにより、流動可能な小粒
径にすることができる。
径保持部として流速増大部材を用いたことにより、流れ
の流速を増大させて氷の粒子の凝集、成長を抑止するこ
とができる。請求項14の発明に係る乱流部材は、その
曲り部分により乱流を引き起こし、請求項15の発明に
係る旋回部材は螺旋で流速の増大と乱流の発生を起こ
し、請求項16の発明に係るプロペラ部材はその回転に
より乱流を起こし、いずれも絞り部の氷の粒子の凝集、
成長を抑止する効果を一層強く発揮させることができ
る。また、請求項17の発明に係るポンプ部は、生成し
てしまった氷塊を細砕することにより、流動可能な小粒
径にすることができる。
【0125】以上の説明のごとく、過冷却解消部及び粒
径保持部が一体となって、管路内での氷化の開始、これ
に続く生成氷化物の輸送という製氷技術を可能にするこ
とができる。その結果、過冷却解消部で氷化を開始して
から数m〜数十mという長い距離を輸送することができ
る。また、配管の立ち上がり部分の長さや曲り部の数に
制約されることなく、建屋の状況、他の機械部品との配
置関係などに応じて自由に配管の設計を行うことが可能
となる。しかも、従来のように水循環路をでてから氷化
を行うものではないので、熱損失が少なく、製氷効率の
向上、ひいては動力コストの低減を図ることができる。
径保持部が一体となって、管路内での氷化の開始、これ
に続く生成氷化物の輸送という製氷技術を可能にするこ
とができる。その結果、過冷却解消部で氷化を開始して
から数m〜数十mという長い距離を輸送することができ
る。また、配管の立ち上がり部分の長さや曲り部の数に
制約されることなく、建屋の状況、他の機械部品との配
置関係などに応じて自由に配管の設計を行うことが可能
となる。しかも、従来のように水循環路をでてから氷化
を行うものではないので、熱損失が少なく、製氷効率の
向上、ひいては動力コストの低減を図ることができる。
【図1】発明の基本的な構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例を示し、空気調和装置の構成を示す
冷媒配管系統図である。
冷媒配管系統図である。
【図3】第1実施例を示し、製氷部付近の構成を一部を
縦断面で示す側面図である。
縦断面で示す側面図である。
【図4】第2実施例を示し、製氷部付近の構成を一部を
縦断面で示す側面図である。
縦断面で示す側面図である。
【図5】第2実施例を示し、図4の変形例を示す縦断面
図である。
図である。
【図6】第3実施例を示し、(イ)及び(ロ)はそれぞ
れ円柱状の分流部材を示す縦断面図及び横断面図であ
る。
れ円柱状の分流部材を示す縦断面図及び横断面図であ
る。
【図7】第3実施例の変形例を示し、(イ)及び(ロ)
はそれぞれ角柱部材を示す縦断面図及び横断面図であ
る。
はそれぞれ角柱部材を示す縦断面図及び横断面図であ
る。
【図8】第3実施例の変形例を示し、(イ)及び(ロ)
はそれぞれ半円柱部材を示す縦断面図及び横断面図であ
る。
はそれぞれ半円柱部材を示す縦断面図及び横断面図であ
る。
【図9】第3実施例の分流部材を示し、(イ)及び
(ロ)はそれぞれ三角柱部材を示す縦断面図及び横断面
図である。
(ロ)はそれぞれ三角柱部材を示す縦断面図及び横断面
図である。
【図10】第3実施例の変形例を示し、(イ)及び
(ロ)はそれぞれ複数の円柱部材を示す縦断面図及び横
断面図である。
(ロ)はそれぞれ複数の円柱部材を示す縦断面図及び横
断面図である。
【図11】第3実施例の変形例を示し、(イ)及び
(ロ)はそれぞれ複数の角柱部材を示す縦断面図及び横
断面図である。
(ロ)はそれぞれ複数の角柱部材を示す縦断面図及び横
断面図である。
【図12】第3実施例の分流部材を示し、(イ)及び
(ロ)はそれぞれ複数の半円柱部材を示す縦断面図及び
横断面図である。
(ロ)はそれぞれ複数の半円柱部材を示す縦断面図及び
横断面図である。
【図13】第3実施例の変形例を示し、(イ)及び
(ロ)はそれぞれ複数の三角柱部材を示す縦断面図及び
横断面図である。
(ロ)はそれぞれ複数の三角柱部材を示す縦断面図及び
横断面図である。
【図14】第3実施例の変形例を示し、(イ)及び
(ロ)はそれぞれ2つの直交する角柱部材を示す縦断面
図及び横断面図である。
(ロ)はそれぞれ2つの直交する角柱部材を示す縦断面
図及び横断面図である。
【図15】第4実施例を示し、(イ)及び(ロ)はそれ
ぞれ半球状の突出部材を示す縦断面図及び横断面図であ
る。
ぞれ半球状の突出部材を示す縦断面図及び横断面図であ
る。
【図16】第4実施例の変形例及び第10実施例の第3
変形例を示し、(イ)及び(ロ)はそれぞれ四角錐状突
出部材を示す縦断面図及び横断面図である。
変形例を示し、(イ)及び(ロ)はそれぞれ四角錐状突
出部材を示す縦断面図及び横断面図である。
【図17】第4実施例の変形例及び第10実施例の第3
変形例を示し、(イ)及び(ロ)はそれぞれ四分球状突
出部材を示す縦断面図及び横断面図である。
変形例を示し、(イ)及び(ロ)はそれぞれ四分球状突
出部材を示す縦断面図及び横断面図である。
【図18】第4実施例の変形例及び第10実施例の第3
変形例を示し、(イ)及び(ロ)はそれぞれ三角錐状突
出部材を示す縦断面図及び横断面図である。
変形例を示し、(イ)及び(ロ)はそれぞれ三角錐状突
出部材を示す縦断面図及び横断面図である。
【図19】第4実施例の変形例及び第10実施例の第3
変形例を示し、(イ)及び(ロ)はそれぞれ複数の相対
向する四角錐状突出部材を示す縦断面図及び横断面図で
ある。
変形例を示し、(イ)及び(ロ)はそれぞれ複数の相対
向する四角錐状突出部材を示す縦断面図及び横断面図で
ある。
【図20】第4実施例の変形例及び第10実施例の第3
変形例を示し、(イ)及び(ロ)はそれぞれ複数の径方
向にランダムな四角錐状突出部材を示す縦断面図及び横
断面図である。
変形例を示し、(イ)及び(ロ)はそれぞれ複数の径方
向にランダムな四角錐状突出部材を示す縦断面図及び横
断面図である。
【図21】第4実施例の変形例及び第10実施例の第3
変形例を示し、(イ)及び(ロ)はそれぞれ管内で2列
に配列された複数の三角錐状突出部材を示す縦断面図及
び横断面図である。
変形例を示し、(イ)及び(ロ)はそれぞれ管内で2列
に配列された複数の三角錐状突出部材を示す縦断面図及
び横断面図である。
【図22】第5実施例及び第12実施例の構造を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図23】第6実施例に係る空気調和装置の構成を示す
冷媒配管系統図である。
冷媒配管系統図である。
【図24】第7実施例に係る製氷部付近の構成の一部を
縦断面で示す側面図である。
縦断面で示す側面図である。
【図25】第8実施例に係る製氷部付近の構成を一部を
縦断面で示す側面図である。
縦断面で示す側面図である。
【図26】第9実施例を示し、過冷却解消部の下流側に
設けられた絞り部を示す縦断面図である。
設けられた絞り部を示す縦断面図である。
【図27】第9実施例の変形例を示し、過冷却解消部の
途中に設けられた絞り部を示す縦断面図である。
途中に設けられた絞り部を示す縦断面図である。
【図28】第10実施例を示し、曲管部を示す縦断面図
である。
である。
【図29】第10実施例の第1変形例を示し、波打ち状
管を示す縦断面図である。
管を示す縦断面図である。
【図30】第10実施例の第2変形例を示し、蛇管を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図31】第11実施例に係る螺旋突条を示す縦断面図
である。
である。
【図32】請求項8の発明の変形例を示し、(イ)及び
(ロ)はそれぞれ絞り部途中に設けられた三角柱部材を
示す縦断面図及び横断面図である。
(ロ)はそれぞれ絞り部途中に設けられた三角柱部材を
示す縦断面図及び横断面図である。
【図33】請求項8の発明の変形例を示し、(イ)及び
(ロ)はそれぞれ絞り部の途中に設けられた半球状の突
出部材を示す縦断面図及び横断面図である。
(ロ)はそれぞれ絞り部の途中に設けられた半球状の突
出部材を示す縦断面図及び横断面図である。
【図34】請求項8の発明の変形例を示し、絞り部途中
に設けられたプロペラ部材を示す縦断面図である。
に設けられたプロペラ部材を示す縦断面図である。
【図35】第6実施例の変形例を示し、絞り部途中に設
けられた再冷却器を示す縦断面図である。
けられた再冷却器を示す縦断面図である。
5 蓄氷槽 8 過冷却解消部 8A 絞り部、流速変化部 8B 衝突部 8C 分流部材、乱れ発生部 8D 突出部材、乱れ発生部 8E プロペラ部材、乱れ発生部 8F 再冷却器 9 断熱部材(凍結防止部) 22 水熱交換器(主熱交換器) 51 水循環路52 ポンプ(搬送手段) 70 粒径保持部 70A 絞り部(流速増大部材) 70B 曲管部(乱流部材) 70C 波打ち状管(乱流部材) 70D 蛇管(乱流部材) 70E 螺旋突条(旋回部材) 70F 突出部材(乱流部材) 70G プロペラ部材
フロントページの続き (72)発明者 仲沢 優司 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社 堺製作所 金岡工場内 (56)参考文献 特開 平1−219437(JP,A) 特開 平2−40431(JP,A) 実開 平1−178528(JP,U) 実開 平1−178529(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 5/00 F25C 1/00
Claims (17)
- 【請求項1】 水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を貯
蔵するための蓄氷槽(5)と、 冷却装置に接続され、水又は水溶液を過冷却するための
主熱交換器(22)と、 上記蓄氷槽(5)と主熱交換器(22)の入口側との間
に介設される往管路(51A)と、上記主熱交換器(2
2)の出口側と蓄氷槽(5)との間に介設される復管路
(51B)とを有し、上記主熱交換器(22)と上記蓄
氷槽(5)との間で水又は水溶液を空気に晒すことなく
循環させるための水循環路(51)と、上記水循環路(51)に設けられて水又は水溶液を強制
循環させる搬送手段(52)と、 上記主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱交換器
(22)で過冷却された水又は水溶液の流速をその過冷
却状態が解消するように変化させるための流速変化部
(8A)とを備え、水又は水溶液の過冷却状態を解消させて生成したスラリ
ー状の氷化物が上記搬送手段(52)の搬送駆動力によ
って上記水循環路(51)から上記蓄氷槽(5)に送り
込まれるように構成されている ことを特徴とする製氷装
置。 - 【請求項2】 水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を貯
蔵するための蓄氷槽(5)と、 冷却装置に接続され、水又は水溶液を過冷却するための
主熱交換器(22)と、 上記蓄氷槽(5)と主熱交換器(22)の入口側との間
に介設される往管路(51A)と、上記主熱交換器(2
2)の出口側と蓄氷槽(5)との間に介設される復管路
(51B)とを有し、上記主熱交換器(22)と上記蓄
氷槽(5)との間で水又は水溶液を空気に晒すことなく
循環させるための水循環路(51)と、上記水循環路(51)に設けられて水又は水溶液を強制
循環させる搬送手段(52)と、 上記主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱交換器
(22)で過冷却された水又は水溶液の流れをその過冷
却状態が解消するように乱すための乱れ発生部(8C,
8D,8E)とを備え、水又は水溶液の過冷却状態を解消させて生成したスラリ
ー状の氷化物が上記搬送手段(52)の搬送駆動力によ
って上記水循環路(51)から上記蓄氷槽(5)に送り
込まれるように構成されている ことを特徴とする製氷装
置。 - 【請求項3】 水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を貯
蔵するための蓄氷槽(5)と、 冷却装置に接続され、水又は水溶液を過冷却するための
主熱交換器(22)と、 上記蓄氷槽(5)と主熱交換器(22)の入口側との間
に介設される往管路(51A)と、上記主熱交換器(2
2)の出口側と蓄氷槽(5)との間に介設される復管路
(51B)とを有し、上記主熱交換器(22)と上記蓄
氷槽(5)との間で水又は水溶液を空気に晒すことなく
循環させるための水循環路(51)と、上記水循環路(51)に設けられて水又は水溶液を強制
循環させる搬送手段(52)と、 上記主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱交換器
(22)で過冷却された水又は水溶液の流速を増大させ
てその過冷却状態を解消させるため絞り部(8A)とを
備え、水又は水溶液の過冷却状態を解消させて生成したスラリ
ー状の氷化物が上記搬送手段(52)の搬送駆動力によ
って上記水循環路(51)から上記蓄氷槽(5)に送り
込まれるように構成されている ことを特徴とする製氷装
置。 - 【請求項4】 復管路(51B)の絞り部(8A)下流
側に設けられ、水又は水溶液を管壁に衝突させる衝突部
(8B)を備えた請求項3記載の製氷装置。 - 【請求項5】 水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を貯
蔵するための蓄氷槽(5)と、 冷却装置に接続され、水又は水溶液を過冷却するための
主熱交換器(22)と、 上記蓄氷槽(5)と主熱交換
器(22)の入口側との間に介設される往管路(51
A)と、上記主熱交換器(22)の出口側と蓄氷槽
(5)との間に介設される復管路(51B)とを有し、
上記主熱交換器(22)と上記蓄氷槽(5)との間で水
又は水溶液を空気に晒すことなく循環させるための水循
環路(51)と、上記水循環路(51)に設けられて水又は水溶液を強制
循環させる搬送手段(52)と、 上記主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱交換器
(22)で過冷却された水又は水溶液の流れを分流して
乱すことによりその過冷却状態を解消させるための分流
形の解消部材(8C)とを備え、水又は水溶液の過冷却状態を解消させて生成したスラリ
ー状の氷化物が上記搬送手段(52)の搬送駆動力によ
って上記水循環路(51)から上記蓄氷槽(5)に送り
込まれるように構成されている ことを特徴とする製氷装
置。 - 【請求項6】 水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を貯
蔵するための蓄氷槽(5)と、 冷却装置に接続され、水又は水溶液を過冷却するための
主熱交換器(22)と、 上記蓄氷槽(5)と主熱交換器(22)の入口側との間
に介設される往管路(51A)と、上記主熱交換器(2
2)の出口側と蓄氷槽(5)との間に介設される復管路
(51B)とを有し、上記主熱交換器(22)と上記蓄
氷槽(5)との間で水又は水溶液を空気に晒すことなく
循環させるための水循環路(51)と、上記水循環路(51)に設けられて水又は水溶液を強制
循環させる搬送手段(52)と、 上記主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱交換器
(22)で過冷却された水又は水溶液の流れを乱すこと
によりその過冷却状態を解消させるための突出状の解消
部材(8D)とを備え、水又は水溶液の過冷却状態を解消させて生成したスラリ
ー状の氷化物が上記搬送手段(52)の搬送駆動力によ
って上記水循環路(51)から上記蓄氷槽(5 )に送り
込まれるように構成されている ことを特徴とする製氷装
置。 - 【請求項7】 水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を貯
蔵するための蓄氷槽(5)と、 冷却装置に接続され、水又は水溶液を過冷却するための
主熱交換器(22)と、 上記蓄氷槽(5)と主熱交換器(22)の入口側との間
に介設される往管路(51A)と、上記主熱交換器(2
2)の出口側と蓄氷槽(5)との間に介設される復管路
(51B)とを有し、上記主熱交換器(22)と上記蓄
氷槽(5)との間で水又は水溶液を空気に晒すことなく
循環させるための水循環路(51)と、上記水循環路(51)に設けられて水又は水溶液を強制
循環させる搬送手段(52)と、 上記主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱交換器
(22)で過冷却された水又は水溶液の流れにより回転
して水又は水溶液の流れを乱流化することによりその過
冷却状態を解消させるためのプロペラ状の解消部材(8
E)とを備え、水又は水溶液の過冷却状態を解消させて生成したスラリ
ー状の氷化物が上記搬送手段(52)の搬送駆動力によ
って上記水循環路(51)から上記蓄氷槽(5)に送り
込まれるように構成されている ことを特徴とする製氷装
置。 - 【請求項8】 主熱交換器(22)下流側の復管路(5
1B)に絞り部(8A)が設けられ、該絞り部(8A)
の途中又は下流側に解消部材(8C),(8D),(8
E)が設けられたことを特徴とする請求項5、6又は7
記載の製氷装置。 - 【請求項9】 絞り部(8A)には、水又は水溶液を再
冷却する再冷却器(8F)が設けられたことを特徴とす
る請求項3又は8記載の製氷装置。 - 【請求項10】 過冷却状態の解消により生じた水又は
水溶液の氷化物の管壁への付着を解離させるための凍結
防止部(9)を備えたことを特徴とする請求項1乃至9
のいずれか1記載の製氷装置。 - 【請求項11】 凍結防止部は、水又は水溶液の氷化物
による水循環路(51)管壁付近の凍結の主熱交換器へ
の進展を防止するものであることを特徴とする請求項1
0記載の製氷装置。 - 【請求項12】 絞り部(8A)は合成樹脂材料からな
り、管端から脱着自在な円筒状部材である請求項3,
8,9,10又は11記載の製氷装置。 - 【請求項13】 水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を
貯蔵するための蓄氷槽(5)と、 冷却装置に接続され、水又は水溶液を過冷却するための
主熱交換器(22)と、 上記蓄氷槽(5)と主熱交換器(22)の入口側との間
に介設される往管路(51A)と、上記主熱交換器(2
2)の出口側と蓄氷槽(5)との間に介設される復管路
(51B)とを有し、上記主熱交換器(22)と上記蓄
氷槽(5)との間で水又は水溶液を空気に晒すことなく
循環させるための水循環路(51)と、上記水循環路(51)に設けられて水又は水溶液を強制
循環させる搬送手段(52)と、 上記主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱交換器
(22)で過冷却された水又は水溶液の過冷却状態を解
消させてスラリー状の氷化物にする過冷却解消部(8)
と、 上記過冷却解消部(8)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられ、スラリー状の
氷化物の流速を増大させることにより氷の粒子を所定の
形状に保つための流速増大部材(70A)とを備え、水又は水溶液の過冷却状態を解消させて生成したスラリ
ー状の氷化物が上記搬送手段(52)の搬送駆動力によ
って上記水循環路(51)から上記蓄氷槽(5)に送り
込まれるように構成されている ことを特徴とする製氷装
置。 - 【請求項14】 水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を
貯蔵するための蓄氷槽(5)と、 冷却装置に接続され、水又は水溶液を過冷却するための
主熱交換器(22)と、 上記蓄氷槽(5)と主熱交換器(22)の入口側との間
に介設される往管路(51A)と、上記主熱交換器(2
2)の出口側と蓄氷槽(5)との間に介設される復管路
(51B)とを有し、上記主熱交換器(22)と上記蓄
氷槽(5)との間で水又は水溶液を空気に晒すことなく
循環させるための水循環路(51)と、上記水循環路(51)に設けられて水又は水溶液を強制
循環させる搬送手段(52)と、 上記主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱交換器
(22)で過冷却された水又は水溶液の過冷却状態を解
消させてスラリー状の氷化物にする過冷却解消部(8)
と、 上記過冷却解消部(8)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられ、スラリー状の
氷化物の流れを乱すことにより氷の粒子を所定の形状に
保つための乱流部材(70B)とを備え、水又は水溶液の過冷却状態を解消させて生成したスラリ
ー状の氷化物が上記搬送手段(52)の搬送駆動力によ
って上記水循環路(51)から上記蓄氷槽(5)に送り
込まれるように構成されている ことを特徴とする製氷装
置。 - 【請求項15】 水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を
貯蔵するための蓄氷槽(5)と、 冷却装置に接続され、水又は水溶液を過冷却するための
主熱交換器(22)と、 上記蓄氷槽(5)と主熱交換器(22)の入口側との間
に介設される往管路(51A)と、上記主熱交換器(2
2)の出口側と蓄氷槽(5)との間に介設される復管路
(51B)とを有し、上記主熱交換器(22)と上記蓄
氷槽(5)との間で水又は水溶液を空気に晒すことなく
循環させるための水循環路(51)と、上記水循環路(51)に設けられて水又は水溶液を強制
循環させる搬送手段(52)と、 上記主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱交換器
(22)で過冷却された水又は水溶液の過冷却状態を解
消させてスラリー状の氷化物にする過冷却解消部(8)
と、 上記過冷却解消部(8)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられ、スラリー状の
氷化物の流れを旋回させることにより氷の粒子を所定の
形状に保つための旋回部材(70E)とを備え、水又は水溶液の過冷却状態を解消させて生成したスラリ
ー状の氷化物が上記搬 送手段(52)の搬送駆動力によ
って上記水循環路(51)から上記蓄氷槽(5)に送り
込まれるように構成されている ことを特徴とする製氷装
置。 - 【請求項16】 水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を
貯蔵するための蓄氷槽(5)と、 冷却装置に接続され、水又は水溶液を過冷却するための
主熱交換器(22)と、 上記蓄氷槽(5)と主熱交換器(22)の入口側との間
に介設される往管路(51A)と、上記主熱交換器(2
2)の出口側と蓄氷槽(5)との間に介設される復管路
(51B)とを有し、上記主熱交換器(22)と上記蓄
氷槽(5)との間で水又は水溶液を空気に晒すことなく
循環させるための水循環路(51)と、上記水循環路(51)に設けられて水又は水溶液を強制
循環させる搬送手段(52)と、 上記主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱交換器
(22)で過冷却された水又は水溶液の過冷却状態を解
消させてスラリー状の氷化物にする過冷却解消部(8)
と、 上記過冷却解消部(8)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられ、スラリー状の
氷化物の流れにより回転して該氷化物の流れを乱すこと
により氷の粒子を所定の形状に保つためのプロペラ部材
(70G)とを備え、水又は水溶液の過冷却状態を解消させて生成したスラリ
ー状の氷化物が上記搬送手段(52)の搬送駆動力によ
って上記水循環路(51)から上記蓄氷槽(5)に送り
込まれるように構成されている ことを特徴とする製氷装
置。 - 【請求項17】 水又は水溶液のスラリ―状の氷化物を
貯蔵するための蓄氷槽(5)と、 冷却装置に接続され、水又は水溶液を過冷却するための
主熱交換器(22)と、 上記蓄氷槽(5)と主熱交換器(22)の入口側との間
に介設される往管路(51A)と、上記主熱交換器(2
2)の出口側と蓄氷槽(5)との間に介設される復管路
(51B)とを有し、上記主熱交換器(22)と上記蓄
氷槽(5)との間で水又は水溶液を空気に晒すことなく
循環させるための水循環路(51)と、上記水循環路(51)に設けられて水又は水溶液を強制
循環させる搬送手段(52)と、 上記主熱交換器(22)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられ、主熱交換器
(22)で過冷却された水又は水溶液の過冷却状態を解
消させてスラリー状の氷化物にする過冷却解消部(8)
と、 上記過冷却解消部(8)下流側で且つ上記蓄氷槽(5)
の上流側の復管路(51B)に設けられると共に、回転
自在な羽根車を有し、スラリー状の氷化物の氷塊を羽根
車の回転により細砕して氷の粒子を所定の形状に保つた
めのポンプ部とを備え、水又は水溶液の過冷却状態を解消させて生成したスラリ
ー状の氷化物が上記搬送手段(52)の搬送駆動力によ
って上記水循環路(51)から上記蓄氷槽(5)に送り
込まれるように構成されている ことを特徴とする製氷装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3097515A JP3006138B2 (ja) | 1990-04-26 | 1991-04-26 | 製氷装置 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11378690 | 1990-04-26 | ||
JP2-113786 | 1990-04-26 | ||
JP41698890 | 1990-12-29 | ||
JP2-416988 | 1990-12-29 | ||
JP3097515A JP3006138B2 (ja) | 1990-04-26 | 1991-04-26 | 製氷装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04263762A JPH04263762A (ja) | 1992-09-18 |
JP3006138B2 true JP3006138B2 (ja) | 2000-02-07 |
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ID=27308418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3097515A Expired - Fee Related JP3006138B2 (ja) | 1990-04-26 | 1991-04-26 | 製氷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3006138B2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-26 JP JP3097515A patent/JP3006138B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH04263762A (ja) | 1992-09-18 |
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