JP2841908B2 - 製氷装置 - Google Patents

製氷装置

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JP2841908B2
JP2841908B2 JP3071888A JP7188891A JP2841908B2 JP 2841908 B2 JP2841908 B2 JP 2841908B2 JP 3071888 A JP3071888 A JP 3071888A JP 7188891 A JP7188891 A JP 7188891A JP 2841908 B2 JP2841908 B2 JP 2841908B2
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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄氷槽の蓄冷材を循環
させてスラリー状の氷化物を生成する氷蓄熱装置に係
り、蓄冷材を強制循環させるのに要するポンプ入力の低
減対策に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、工業プラントやビルなどにおける
比較的大規模な空調システムには蓄熱空調システムが利
用されている。蓄熱空調システムには、冷熱の蓄積に氷
を用い、冷却面に氷を付着させずに氷を生成するダイナ
ミック方式があり、この方式の一つに過冷却制御型の氷
蓄熱装置が知られている。
【0003】この過冷却制御型の氷蓄熱装置は、冷却装
置に接続された熱交換器と蓄氷槽との間で蓄氷槽の蓄冷
材を循環させる循環路を設け、熱交換器により蓄氷槽の
蓄冷材を冷却した後、過冷却状態を解消させてスラリ―
状の氷にするものである。
【0004】過冷却状態を解消する構造は、特開平2−
97834号公報に開示された装置では、蓄氷槽上方に
水冷却器と過冷却解消装置とを設け、水冷却器によって
過冷却された水を大気中に吐出して過冷却解消装置の二
段傾斜桶に落下し、この二段傾斜桶上を流下させる間に
氷化を起こさせるものである。
【0005】このような過冷却状態の解消構造を採用し
たのは、過冷却状態は不安定で、わずかの刺激によって
も氷化が開始して管路を閉塞するため、管路の閉塞を防
止しようとしたためである。つまり、なんらの氷生成制
御を行わずに管路内に過冷却水を流通させた場合、突発
的に氷化が開始して管路を閉塞するおそれがある。した
がって、管路の閉塞を防止するためには、必ず循環路外
で過冷却状態の解消を行なうと共に、過冷却生成用の熱
交換器を必ず過冷却解消部に近接した位置に配置してお
く必要がある。その結果、上記氷蓄熱装置では、熱交換
器と過冷却解消部とを蓄氷槽の上方付近に近接して配置
したものとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置の過冷却状態の解消構造では、過冷却解消部や熱交換
器の設置位置が蓄氷槽の付近に限られることになり、設
計上の自由度が小さいという問題がある。とくに、大規
模な空調システムでは、蓄氷槽をはじめ過冷却解消部、
熱交換器を一箇所に設置することが難しいため、氷化さ
れた蓄冷材を蓄氷槽まで輸送できることが強く要請され
る。
【0007】また、上記装置では、蓄冷材を大気中に吐
出するため、熱損失が大きいという問題もある。
【0008】そこで、循環路の途中で製氷を行い、流動
可能なスラリ―状に保ったまま蓄冷材を蓄氷槽まで送る
試みが考えられている。この試案によれば、過冷却解消
部および熱交換器を蓄氷槽から離れた場所に配置するこ
とができるが、そうすると、蓄冷材の輸送距離が長くな
る分、管路の損失ヘッドが増加し、大きなポンプ入力が
必要になるという問題が新たに生じてくる。ポンプ動力
大きくなると、動力費が増大するばかりでなく、ポン
プが発熱して水温が上昇し、製氷能力が低下するという
弊害が生じる。
【0009】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、蓄冷材を強制循環させるのに要する
ポンプ入力を小さくすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、蓄冷材(W)が氷化物生成手段と蓄氷槽
との間を流れる主回路に加えて、バイパス回路を設ける
ことにより、主回路における蓄冷材(W)の循環量を減
少させるようにしたものである。
【0011】具体的には、請求項1に係る発明の解決手
段は、図2に示すように、スラリー状に氷化された蓄冷
材(W)を貯溜する蓄氷槽(51)と、上記蓄冷材
(W)を冷却してスラリー状の氷化物を生成する氷化物
生成手段(52)と、該氷化物生成手段(52)と上記
蓄氷槽(51)とが循環路(54)によって接続されて
なり、上記氷化物生成手段(52)と蓄氷槽(51)と
の間で上記蓄冷材(W)循環可能な主回路(M)とを
備えた製氷装置を前提とする。
【0012】さらに、循環路(54)に上記氷化物生成
手段(52)をバイパスしてバイパス路(55)が接続
されてなり、該バイパス路(55)と上記氷化物生成手
段(52)との間で上記蓄冷材(W)循環可能なバイ
パス回路(N)と、上記氷化物生成手段(52)より下
流側の循環路(54)とバイパス路(55)との接続部
に設けられ、上記循環路(54)から上記バイパス路
55)に液状の蓄冷材(W)の一部を分岐する氷分離
手段(60)と、上記主回路(M)において上記蓄冷材
(W)を強制循環させる第1のポンプ(A)と、上記バ
イパス回路(N)において上記蓄冷材(W)を強制循環
させる第2のポンプ(B)とが設けられた構成としてい
る。
【0013】請求項2に係る発明の解決手段は、図4に
示すように、請求項1に係る発明の第1のポンプ(A)
と第2のポンプ(B)に代え、バイパス路(55)内に
おける循環路(54)に設けられ、上記主回路(M)と
バイパス回路(N)とにおいて上記蓄冷材(W)を強制
循環させるポンプ(C)が設けられた構成としている。
【0014】
【作用】以上の構成により、請求項1に係る発明によれ
ば、第1のポンプ(A)が主回路(M)に蓄冷材(W)
を強制循環させ、氷化物生成手段(52)により蓄冷材
(W)をスラリー状に氷化し、蓄氷槽(51)に戻す。
さらに、第1のポンプ(A)に加えて設けられたポンプ
(B)が、バイパス回路(N)に蓄冷材(W)を強制循
環させ、氷分離手段(60)により循環路(54)から
上記バイパス路(55)に液状の蓄冷材(W)の一部を
分岐し、バイパス路(55)から循環路(54)に合流
させ、氷化物生成手段(52)を経て氷分離手段(6
0)に戻す。
【0015】ここで、ポンプの入力は流量と全揚程に比
例する。全揚程は、蓄冷材(W)を圧送するのに必要な
全損失ヘッドと一致する。全損失ヘッドは流量の二乗に
比例する。したがって、ポンプ入力は流量の三乗に比例
することになり、ポンプ入力は流量の大小に大きく左右
される。
【0016】バイパス回路(N)を設けて蓄冷材(W)
を強制循環させると、バイパス回路(N)を循環する流
量分だけ主回路(N)を循環する流量が減少する。した
がって、第1のポンプ(A)の入力は、バイパス回路
(N)を設けない場合に比べて流量の三乗に比例して減
少する。
【0017】一方、バイパス回路(N)の管路の長さは
主回路(M)より短いため、第2のポンプ(B)のポン
プ入力は第1のポンプ(A)のポンプ入力の減少分より
も小さい。したがって、両ポンプ(A),(B)のポン
プ入力を合わせた総ポンプ入力は、バイパス回路(N)
を設けない場合に比べて小さくなる。
【0018】請求項2に係る発明によれば、1台のポン
プにより、主回路(M)とバイパス回路(N)とに蓄冷
材(W)を強制循環させるものであり、ポンプの入力
は、バイパス回路(N)設けずに蓄冷材(W)を強制
循環させた場合のポンプ入力に比べて小さくなる。
【0019】
【発明の効果】以上の構成により、請求項1に係る発明
によれば、蓄氷槽の蓄冷材を循環させてスラリー状の氷
化物を生成する製氷装置において、バイパス回路(N)
を設けて蓄冷材(W)を強制循環させると、総ポンプ入
力を小さくすることができる。その結果、動力費の低減
およびポンプの発熱を小さくすることによる製氷能力の
向上を図ることができる。
【0020】請求項2に係る発明によれば、1台のポン
プにより、主回路(M)とバイパス回路(N)とに蓄冷
材(W)を強制循環させるものであり、ポンプの入力
は、バイパス回路(N)設けずに蓄冷材(W)を強制
循環させた場合のポンプ入力に比べて小さくでき、少な
い部品点数でもって請求項1に係る発明と同様の効果を
発揮することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
き説明する。
【0022】図1は請求項1の発明に係る第1実施例の
空気調和装置の冷媒回路(1)の構成を示し、(11)
は第1圧縮機、(12)は該第1圧縮機(11)の吐出
側に配置され、冷媒と室外空気との熱交換を行う室外熱
交換器、(13)は該室外熱交換器(12)の冷媒流量
を調節し、又は減圧を行う室外電動膨張弁であって、上
記各機器(11)〜(13)は第1管路(14)中で直
列に接続されている。
【0023】また、(21)は第2圧縮機、(22)は
該第2圧縮機(21)の吐出側に配置され、後述の蓄氷
槽(5)の蓄冷材(W)を過冷却するための蓄熱側熱交
換器、(23)は該蓄熱側熱交換器(22)が凝縮器と
して機能するときには冷媒流量を調節し、蒸発器として
機能するときには冷媒の減圧を行う蓄熱電動膨張弁であ
って、上記各機器(21)〜(23)は第2管路(2
4)中で直列に接続されている。
【0024】なお、(SD1),(SD2)はそれぞれ
各圧縮機(11),(21)の吐出管に設けられた油分
離器、(C1),(C2)は該各油分離器(SD1),
(SD2)から各圧縮機(11),(21)の吸入側に
それぞれ設けられた油戻し管(RT1),(RT2)に
それぞれ介設された減圧用キャピラリチュ―ブである。
【0025】さらに、(32),(32)は各室内に配
置される室内熱交換器、(33),(33)は冷媒を減
圧する減圧弁としての室内電動膨張弁であって、上記各
機器(32),(33)は各々直列に接続され、かつそ
の各組が第3管路(34)中で並列に接続されている。
【0026】そして、上記第1管路(14)及び第2管
路(24)は第3管路(34)に対して並列に接続さ
れ、冷媒が循環可能な閉回路に構成されている。なお、
(Ac)は各圧縮機(11),(21)の吸入側となる
第3管路(34)に設けられたアキュムレ―タである。
【0027】また、(2)は室外熱交換器(12)のガ
ス管と室内熱交換器(32),(32)のガス管とを各
圧縮機(11),(21)の吐出側又は吸入側に交互に
連通させるよう切換える四路切換弁(2)であって、該
四路切換弁(2)が図中実線側に切換わったときには室
外熱交換器(12)が凝縮器、室内熱交換器(32),
(32)が蒸発器として機能して室内で冷房運転を行う
一方、四路切換弁(2)が図中破線側に切換わったとき
には室外熱交換器(12)が蒸発器、室内熱交換器(3
2),(32)が凝縮器として機能して室内で暖房運転
を行うようになされている。
【0028】さらに、該蓄熱側熱交換器(22)のガス
管と各圧縮機(11),(21)の吸入管とをバイパス
接続する分岐路(25)と、蓄熱側熱交換器(22)の
ガス管を上記第2圧縮機(21)の吐出管と分岐路(2
5)とに交互に連通させるよう切換える蓄熱側切換弁
(26)とが設けられている。該蓄熱側切換弁(26)
は四路切換弁のうちの3つのポ―トを利用しており、蓄
熱側切換弁(26)が図中実線側に切換わったときには
蓄熱側熱交換器(22)のガス管が分岐路(25)側つ
まり各圧縮機(11),(21)の吸入側に連通し、蓄
熱側熱交換器(22)が蒸発器として機能する一方、蓄
熱側切換弁(26)が図中破線側に切換わったときには
蓄熱側熱交換器(22)のガス管が第2圧縮機(21)
の吐出管に連通し、蓄熱側熱交換器(22)が凝縮器と
して機能するようになされている。なお、(C3)は蓄
熱側切換弁(26)のデッドポ―ト側の配管に介設され
たキャピラリチュ―ブである。
【0029】さらに、第1圧縮機(11)及び第2圧縮
機(21)の吐出管同士を接続するバイパス路(3)が
設けられていて、該バイパス路(3)には第2圧縮機
(21)の吐出管側から第1圧縮機(11)の吐出管側
への冷媒流通のみを許容する逆止弁(4)が介設されて
いる。
【0030】すなわち、室外熱交換器(12)及び蓄熱
側熱交換器(22)が凝縮器として機能する際、蓄熱側
熱交換器(22)における凝縮温度が高く圧力が高くな
った場合、第2圧縮機(21)の吐出ガスを室外熱交換
器(12)側に逃がすことにより、放熱量を分配しうる
ようになされている。
【0031】ここで、空気調和装置には、蓄冷材(W)
を製氷しあるいは製氷した蓄冷材(W)を冷熱として空
調に使用する製氷装置が接続されている。
【0032】図2に製氷装置の構成を例示する。製氷装
置(10)は、スラリ―状に氷化した蓄冷材(W)を貯
溜するための蓄氷槽(51)と、蓄冷材(W)を冷却し
てスラリー状の氷化物を生成するための氷化物生成手段
(52)とを備えている。氷化物生成手段(52)は、
蓄熱側熱交換器(22)と,該蓄熱側熱交換器(22)
により過冷却された蓄冷材(W)の過冷却状態を解消す
る過冷却解消部(53)とから構成されている。この過
冷却解消部(53)の過冷却状態の解消方式としては、
例えば冷却することにより熱的衝撃を与えるもののほ
か、大きな流速や乱流を発生させたり、振動や気泡を発
生させることにより機械的な衝撃を与えるものなど、種
々のものが挙げられる。
【0033】そして、蓄氷槽(51)と、蓄熱側熱交換
器(22)と、過冷却解消部(53)とは、循環路(5
4)により蓄冷材(W)循環可能に接続され、主回路
(M)を構成している。主回路(M)には第1のポンプ
(A)が設けられ、この第1のポンプ(A)により主回
路(M)において蓄冷材(W)を強制循環させている。
【0034】次に、本発明の特徴として、図2に示すよ
うに、循環路(54)に、蓄熱側熱交換器(22)と過
冷却解消部(53)とをバイパスしてバイパス路(5
5)が接続されている。このバイパス路(55)と、蓄
熱側熱交換器(22)と、過冷却解消部(53)との間
で蓄冷材(W)を強制循環させるバイパス回路(N)が
構成されている。バイパス路(55)には第2のポンプ
(B)が介設され、この第2のポンプ(B)は、過冷却
解消部(53)より下流側の循環路(54)から蓄熱側
熱交換器(22)より上流側の循環路(54)へ蓄冷材
(W)を流通するように配設されている。
【0035】また、バイパス路(55)の始端部には、
循環路(54)からバイパス路(55)へ液状の蓄冷材
(W)の一部を分岐する氷分離手段である分離部(6
0)が設けられている。分離部(60)は、図3に示す
ように、躯体(61)と該躯体(61)の内部に配設さ
れた多孔管(62)とからなる。多孔管(62)の両端
は連絡管(63),(63)を介して循環路(54)に
接続されており、多孔管(62)内を蓄冷材(W)が流
通し、液状の蓄冷材(W)だけが多孔管(62)の孔を
通過して躯体(61)内に流入するようになっている。
躯体(61)には、吐出口(64)が形成されており、
この吐出口(64)にはバイパス路(55)が接続され
ている。
【0036】次に、上記空調和装置の動作について説明
する。
【0037】まず、空調和装置の運転時、室内で冷房運
転を行うときには、四路切換弁(2)が図中実線側に切
換えられる。そして、蓄熱側切換弁(26)が図中実線
側に切換えられているときには、各圧縮機(11),
(21)からの吐出冷媒がいずれも室外熱交換器(1
2)で凝縮された後、各室内熱交換器(32),(3
2)で蒸発することにより、室内の冷房を行う。また、
蓄熱側切換弁(26)が図中破線側に切換えられている
ときには、第1圧縮機(11)の吐出冷媒が室外熱交換
器(12)に流れる一方、第2圧縮機(21)の吐出冷
媒は水熱交換器(22)に流れ、それぞれ凝縮された後
各室内熱交換器(32),(32)で蒸発するように循
環する。
【0038】また、夜間等の電力が安価なときには、蓄
氷槽(51)に冷熱を蓄える蓄冷熱運転が行われる。す
なわち、四路切換弁(2)及び蓄熱側切換弁(26)を
図中実線側に切換え、各室内電動膨張弁(33),(3
3)を閉じて、各圧縮機(11),(21)の吐出冷媒
を室外熱交換器(12)で凝縮させた後蓄熱電動膨張弁
(23)で減圧して蓄熱側熱交換器(22)で蒸発させ
ることにより、蓄冷材(W)を過冷却して蓄冷材(W)
を氷化し、蓄氷槽(51)に氷化物を貯溜するようにな
されている。
【0039】次に、製氷装置(10)の作動について説
明する。
【0040】第1のポンプ(A)を作動することによ
り、主回路(M)の流れが形成される。すなわち、蓄冷
材(W)は、蓄氷槽(51)の底部から蓄熱側熱交換器
(22)に流通して過冷却され、過冷却された蓄冷材
(W)は過冷却解消部(53)で過冷却状態が解消さ
れ、蓄氷槽(51)に戻される。
【0041】第1のポンプ(A)に加えて第2のポンプ
(B)を作動することにより、バイパス回路(N)の流
れが形成される。すなわち、分離部(60)によって液
状の蓄冷材(W)の一部がバイパス路(55)に分岐さ
れる。分岐された蓄冷材(W)はバイパス路(55)か
ら蓄熱側熱交換器(22)より上流側の循環路(54)
に合流して製氷側熱交換器(22)と、過冷却解消部
(53)とを経て分離部(60)に戻る。
【0042】次に、バイパス回路(N)を設けた場合に
おける各第1のポンプ(A),(B)の入力について具
体的に説明する。
【0043】ここでは、ポンプ入力として、ポンプ入力
からポンプの諸損失を除いた原動機入力を求めるものと
し、原動機入力Wは、次式で与えられる。
【0044】 W=ρgQH/η ……(1) ただし、ρ:密度 g:重力の加速度 Q:流量 H:損失ヘッド η:ポンプ効率、伝動装置効率 および原動機効率の積 損失ヘッドHとしては、揚程や曲りを無視し、管路の長
さに直接関係する管摩擦による損失ヘッドだけを考慮す
る。管路の形状としては、真っ直ぐな円管を考えるもの
とする。そうすると、損失ヘッドHは、ダルシー・ワイ
ズバッハの式より、 H=λLv2 /(d・2g) ……(2) となる。 ただし、λ:管摩擦係数 L:管軸長さ : v:平均流速 d:管の内径 (2)式を流量で表すと H=8λQ2 L/(π2 gD5 ) ……(3) となる。(1)式および(3)式より、原動機入力Wは
Q3 L/d5 に比例する。したがって、原動機入力は流
量の三乗に比例することになり、原動機入力は流量の大
小に大きく左右される。
【0045】そして、バイパス量をQ/2,バイパス回
路(N)の管軸長さL2 を主回路(M)の1/10と
し、主回路(M)とバイパス回路(N)の管径を同一と
すると、主回路(M)の原動機入力W1 とバイパス回路
(N)の原動機入力W2 は、 W1 =(Q/2)3 L/d5 =W/8 W2 =(Q/2)3 (L/10)/d5 =W/80 したがって、総原動機入力Wtotal は Wtotal =W1 +W2 =0.138W となり、バイパス回路(N)を設けることにより、原動
機入力は約14%で済むことになる。
【0046】このように、バイパス回路(N)を設けて
蓄冷材(W)を強制循環させると、バイパス回路(N)
を循環する流量分だけ主回路(N)を循環する流量が減
少し、第1のポンプ(A)の入力は減少する。
【0047】つまり、バイパス回路(N)の管路の長さ
は主回路(M)より短いため、第2のポンプ(B)の原
動機入力は第1のポンプ(A)の原動機入力の減少分よ
りも少ない。したがって、両ポンプ(A),(B)の原
動機入力を合わせた総原動機入力は、バイパス回路
(N)を設けない場合に比べて小さくなっている。
【0048】さらに、バイパス回路(N)を設けない場
合より内径を0.8倍にサイズ・ダウンした場合には
(d1 =0.8d) W1 =(Q/2)3 L/(0.8 d)5 =0.381W W2 =(Q/2)3 (L/10)/(0.8 d)5 =0.0381W となる。したがって、総原動機入力Wtotal は Wtotal =W1 +W2 =0.419W となる。この計算結果より、内径を0.8倍にサイズ・
ダウンした場合、総原動機入力Wtotal は上記管径が同
一の場合に比べれば増加しているが、バイパス回路
(N)を設けない場合よりはるかに小さく、一方、サイ
ズ・ダウンしたことにより管の表面積を小さくでき、熱
損失を低減することができる。
【0049】この実施例では、バイパス回路(N)を設
けて蓄冷材(W)を強制循環させることにより、両ポン
プ(A),(B)の原動機入力を合わせた総原動機入力
Wtotal を小さくすることができる。その結果、動力費
の低減およびポンプの発熱を小さくすることによる製氷
能力の向上を図ることができる。
【0050】次に、上記実施例の変形例について説明す
る。この変形例は、1台のポンプにより、主回路(M)
とバイパス回路(N)とに蓄冷材(W)を強制循環させ
るものである。図4に示すように、氷化物生成手段(5
2)と上記バイパス路(55)両端の接続部との間の循
環路(54)にはポンプ(C)が設けられ、とくにポン
プ(C)内に氷化物が流入するのを避けたい場合には氷
化物生成手段(52)より上流側に設けられる。
【0051】この変形例によれば、ポンプ(C)の入力
、バイパス回路(N)設けずに蓄冷材(W)を強制
循環させた場合のポンプの入力に比べて小さくでき、少
ない部品点数でもって上記実施例と同様の効果を発揮す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和装置の構成を示す冷媒配管系統図であ
る。
【図2】本発明の製氷装置の構成を示す回路図である。
【図3】分離部を示す斜視図である。
【図4】本発明の変形例を示し、製氷装置の構成を示す
回路図である。
【符号の説明】
10 製氷装置 51 蓄氷槽 52 氷化物生成手段55 バイパス路 54 循環路 60 分離部 (氷分離手段) A 第1のポンプ B 第2のポンプ C ポンプ M 主回路 N バイパス回路 W 蓄冷材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25C 1/00 F24F 5/00 F28D 20/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラリー状に氷化された蓄冷材(W)を
    貯溜する蓄氷槽(51)と、 上記蓄冷材(W)を冷却してスラリー状の氷化物を生成
    する氷化物生成手段(52)と、 該氷化物生成手段(52)と上記蓄氷槽(51)とが循
    環路(54)によって接続されてなり、上記氷化物生成
    手段(52)と蓄氷槽(51)との間で上記蓄冷材
    (W)循環可能な主回路(M)とを備えた製氷装置で
    あって、 上記循環路(54)に上記氷化物生成手段(52)をバ
    イパスしてバイパス路(55)が接続されてなり、該バ
    イパス路(55)と上記氷化物生成手段(52)との間
    で上記蓄冷材(W)循環可能なバイパス回路(N)
    と、 上記氷化物生成手段(52)より下流側の循環路(5
    4)とバイパス路(55)との接続部に設けられ、上記
    循環路(54)から上記バイパス路(55)に液状の蓄
    冷材(W)の一部を分岐する氷分離手段(60)と、 上記主回路(M)において上記蓄冷材(W)を強制循環
    させる第1のポンプ(A)と、 上記バイパス回路(N)において上記蓄冷材(W)を強
    制循環させる第2のポンプ(B)とを備えたことを特徴
    とする製氷装置。
  2. 【請求項2】 スラリー状に氷化された蓄冷材(W)を
    貯溜する蓄氷槽(51)と、 上記蓄冷材(W)を冷却してスラリー状の氷化物を生成
    する氷化物生成手段(52)と、 該氷化物生成手段(52)と上記蓄氷槽(51)とが循
    環路(54)によって接続されてなり、上記氷化物生成
    手段(52)と蓄氷槽(51)との間で上記蓄冷材
    (W)循環可能な主回路(M)とを備えた製氷装置で
    あって、 上記循環路(54)に上記氷化物生成手段(52)をバ
    イパスしてバイパス路(55)が接続されてなり、該バ
    イパス路(55)と上記氷化物生成手段(52)との間
    で上記蓄冷材(W)循環可能なバイパス回路(N)
    と、 上記氷化物生成手段(52)より下流側の循環路(5
    4)とバイパス路(55)との接続部に設けられ、上記
    循環路(54)から上記バイパス路(55)に液状の蓄
    冷材(W)の一部を分岐する氷分離手段(60)と、 上記バイパス路(55)内における循環路(54)に設
    けられ、上記主回路(M)とバイパス回路(N)とにお
    いて上記蓄冷材(W)を強制循環させるポンプ(C)と
    を備えたことを特徴とする製氷装置。
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