JP2000161082A - ガスタービン装置の吸気冷却装置および冷却方法 - Google Patents

ガスタービン装置の吸気冷却装置および冷却方法

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JP2000161082A
JP2000161082A JP10353855A JP35385598A JP2000161082A JP 2000161082 A JP2000161082 A JP 2000161082A JP 10353855 A JP10353855 A JP 10353855A JP 35385598 A JP35385598 A JP 35385598A JP 2000161082 A JP2000161082 A JP 2000161082A
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cooling
intake
antifreeze
gas turbine
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Eiji Sekiya
英士 関矢
Mitsuo Sato
光雄 佐藤
Isao Hashiguchi
功 橋口
Hitoshi Umetsu
仁 梅津
Rikiya Yanagiya
力也 柳谷
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Toshiba Plant Construction Corp
Original Assignee
Toshiba Plant Construction Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスタービン装置への吸気を、効率よく且つ
少ない冷却媒体を使用して冷却する。 【解決手段】 吸入口2aからガスタービン装置の空気
圧縮機1に至る吸気経路2の途中部分の仕切壁8により
分離された冷却経路6に氷蓄熱装置22が連結される。
氷蓄熱装置22には内部に蓄熱体を密封した蓄熱カプセ
ル21が充填され、予め冷凍装置17によって蓄熱体の
少なくとも一部が氷結した状態に冷却された蓄熱カプセ
ル21と吸気9を直接接触させて冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービン装置へ
の吸気の冷却装置および冷却方法に関し、特に、氷蓄熱
槽に、外周が球状等の固体の多数の蓄熱カプセルを通気
が可能に配置し、それに吸気を供給し、そこで吸気を蓄
熱カプセルの外周に直接接触させて冷却する冷却装置お
よび冷却方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン装置で発電機を駆動して発
電するガスタービン発電装置や、ガスタービン装置から
の排熱で蒸気を発生させて利用設備に供給するコージェ
ネレーションシステム等、ガスタービン装置は広く利用
されている。一般にガスタービン装置は空気を吸入して
圧縮する空気圧縮機と、その圧縮空気と燃料を導入して
高圧ガスを発生する燃焼器と、発生した高圧ガスで駆動
されるガスタービンを備えており、通常は空気圧縮機と
ガスタービンが共通の軸で連結される。空気圧縮機に吸
入される空気(吸気)の温度はガスタービン装置の出力
に大きな影響を及ぼす。特に夏場などにおいて吸気の温
度が上昇するとその密度が低下し、それに比例して空気
圧縮機で単位時間当たりに圧縮される吸気質量は減少す
るので、結果としてガスタービン装置の出力が低下する
ことになる。また、ガスタービン装置のタービン入口温
度と吸入空気温度の比が小さくなり、ガスタービン装置
の熱効率が低下する。それによっても、結果としてガス
タービン装置の出力が低下する。
【0003】そこで、冷却装置により吸気を冷却してか
ら空気圧縮機に供給することによりこの問題を解決する
方法が採用されている。図14は従来から採用されてい
る吸気の冷却方法の1例を説明するプロセスフロー図で
ある。ガスタービン装置の空気圧縮機1の吸入部にダク
トなどの吸気経路2が接続され、大気中の塵埃などを除
去するため、吸気経路2の吸入口2a側に吸気フィルタ
4を設置した吸気フィルタ室3が設けられる。
【0004】一方、冷却器7には冷却循環経路11より
不凍液が循環され、冷却循環経路11に氷蓄熱槽12、
循環用のポンプ13、開閉弁14、15等が設けられ
る。氷蓄熱槽12にはさらに冷凍装置循環経路16が接
続され、冷凍装置循環経路16に冷凍装置17、循環用
のポンプ18、開閉弁19、20等が設けられる。氷蓄
熱槽12としては2つの例を示すと、1つは多数の冷却
配管を配置した槽内に水を貯溜し、先ず冷却配管に冷媒
を通過して貯溜された水を冷却し、冷却配管周囲に氷を
生成させることにより冷熱を貯蔵しておき、その冷熱を
利用する際には冷却配管内に暖められた液を通過させて
周囲の氷と熱交換するかまたは、周囲の氷と水により熱
交換する、いわゆるアイス・オン・コイル式といわれる
ものである。他の1つは槽内に多数の蓄熱カプセルを充
填するものである。蓄熱カプセルは例えば外周が薄いプ
ラスチックや金属製の固体とされ、内部に水などの蓄熱
体を封入したもので、外部から不凍液などの冷媒で冷却
することにより、蓄熱体の少なくとも一部が氷結もしく
は凍結して冷熱を貯蔵する。循環する熱媒体との熱交換
により暖められると蓄熱体は解凍してその潜熱を放出す
る。なお蓄熱カプセルの形状としては、例えばソフトボ
ール大の球体やまな板大の方形などがある。
【0005】外気温度の高い夏期の昼間などにおいて
は、開閉弁19、開閉弁20を閉、開閉弁14、開閉弁
15を開状態としてポンプ13を運転し、氷蓄熱槽12
から冷却器7に冷媒を循環させる。そして吸込口2aか
ら吸い込まれた吸気を冷却器7で熱交換により冷却して
空気圧縮機1に吸入させる。また、外気温度が低下する
夜間等においては、開閉弁14、開閉弁15を閉、開閉
弁19、開閉弁20を開状態としてポンプ18を運転
し、冷凍装置17からの冷媒を氷蓄熱槽12に循環して
氷蓄熱槽12内の冷却媒体を冷却し冷熱を貯蔵する。な
お冷凍装置17は冷凍機本体だけでなく、図示していな
い、冷却媒体とお熱交換を行う熱交換器やその他の機
器、駆動部を含んで構成され、また、制御装置により適
切に運転状態が制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前者のアイス・オン・
コイル式の氷蓄熱槽12は、構造が複雑で保守点検性に
も問題がある。一方、後者の蓄熱カプセルを使用する方
法はそのような問題は少なくなるが、容積の大きな氷蓄
熱槽12内を多量の不凍液等の冷却媒体で満たす必要が
あり、そのため氷蓄熱槽12の重量が大きくなり基礎を
含めた設備コストが高くなるという問題がある。また大
量の冷却媒体を蓄積するので、万一流出事故を起こすと
周囲に大きな影響を及ぼすおそれもある。さらに氷蓄熱
槽12のほかに冷却器7や冷却器循環経路11を設ける
必要があり、システム全体が巨大化する課題があった。
そこで本発明は、このような問題を解決する吸気冷却装
置および冷却方法を提供することを課題とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち前記課題を解決
する請求項1に記載の発明は、吸入口2aからガスター
ビン装置に至る吸気経路2に、外周が固体の多数の蓄熱
カプセル21を通気の隙間を設けて配置した氷蓄熱槽2
2が連結され、吸気9の少なくとも一部が該氷蓄熱槽2
2を通過して、蓄熱カプセル21の外周と直接接触して
冷却するようになされていることを特徴とするガスター
ビン装置の吸気冷却装置。請求項2に記載の発明は、請
求項1において、氷蓄熱槽22の上部に不凍液を散布す
るノズル24が配置され、蓄熱カプセル21の外周に接
触しながら流下する不凍液を集める液溜部25が氷蓄熱
槽22の底部に設けられ、さらに液溜部25から冷凍装
置17を経てノズル24に不凍液を循環する不凍液循環
経路26が設けられたガスタービン装置の吸気冷却装置
である。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2におい
て、不凍液に含まれる水分を除去する水分除去装置31
が氷蓄熱槽22に接続されたガスタービン吸気冷却装置
である。請求項4に記載の発明は、請求項3において、
水分除去装置31が、ガスタービンの排熱を利用して不
凍液を加熱し水分を蒸発除去する蒸発装置36または、
不凍液を減圧して水分を蒸発除去する減圧装置43或い
は、それら蒸発装置36と減圧装置43の両方を備えて
いる請求項3に記載のガスタービン装置の吸気冷却装置
である。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
請求項4のいずれかに記載の発明において、吸入口2a
側に吸入ファン60が設けられたガスタービン装置の吸
気冷却装置である。請求項6に記載の発明は、請求項1
ないし請求項5のいずれかに記載の発明において、吸気
経路2の途中部分が仕切壁8によって氷蓄熱槽22をバ
イパスする直接吸気路5と氷蓄熱槽22を連結した冷却
経路6に分離され、その分岐部分または合流部分に吸気
9の流路変更手段10が設けられたガスタービン装置の
吸気冷却装置である。
【0010】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、流路変更手段10が直接吸気路5と冷
却経路6の吸気9の流量比を変化できるように構成さ
れ、ガスタービン装置に流入する吸気9の温度が設定さ
れた値になるように温度制御装置61により該流路変更
手段10が制御されるガスタービン装置の吸気冷却装置
である。請求項8に記載の発明は、請求項2ないし請求
項7のいずれかに記載の発明において、液溜部25から
冷凍装置17への不凍液循環経路26に開閉弁28、ポ
ンプ27、開閉弁52、不凍液タンク54が順に設けら
れると共に、不凍液タンク54をバイパスする開閉弁5
6が設けられ、冷凍装置17からノズル24への不凍液
循環経路26に開閉弁29が設けられ、不凍液タンク5
4から冷凍装置17への不凍液供給用のポンプ55が設
けられ、さらに前記ポンプ27の出口側と冷凍装置17
の出口側をバイパスする冷凍装置バイパス経路51が設
けられ、冷凍装置バイパス経路51にはポンプ27の出
口側から順に開閉弁53、清水タンク57が設けられる
と共に、清水タンク57をバイパスする開閉弁59が設
けられ、清水タンク57からバイパス経路51を経由し
て清水を供給するポンプ58が設けられたガスタービン
装置の吸気冷却装置である。請求項9に記載の発明は、
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の発明におい
て、吸気経路2に氷蓄熱槽22が直列且つ一体的に連結
されるガスタービン装置の吸気冷却装置である。
【0011】請求項10に記載の発明は、請求項1に記
載の発明において、吸気経路2に氷蓄熱槽22が直列且
つ一体的に連結され、蓄熱カプセル21が気体で搬送可
能な独立した粒体とされ、該蓄熱カプセル21を冷凍装
置17に循環する気体搬送手段66が設けられたガスタ
ービン装置の吸気冷却装置である。請求項11に記載の
発明は、請求項1に記載の発明において、吸気経路2に
氷蓄熱槽22が直列且つ一体的に連結され、蓄熱カプセ
ル21がコンベア等の機械的な搬送装置で搬送可能な粒
体とされ、該蓄熱カプセル21を冷凍装置17に循環す
る機械的搬送装置67が設けられるガスタービン装置の
吸気冷却装置である。請求項12に記載の発明は、ガス
タービン装置へ吸入される吸気9の少なくとも一部を、
外周が固体の多数の蓄熱カプセル21を通気可能に配置
した氷蓄熱槽22に通過させ、該吸気9を冷凍装置17
からの不凍液で予め冷却された蓄熱カプセル21の外周
に直接接触させて冷却するようにしたことを特徴とする
ガスタービン装置の吸気冷却方法である。
【0012】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の発明において、吸気9の冷却工程と蓄熱カプセル
21の冷却工程を切り換え、蓄熱カプセル21の冷却工
程の際には深夜電力で運転される冷凍装置17で冷却さ
れた不凍液により蓄熱カプセルを冷却するようにしたガ
スタービン装置の吸気冷却方法である。請求項14に記
載の発明は、請求項12または請求項13に記載の発明
において、吸気9の冷却工程の際に不凍液または清水を
蓄熱カプセル21に散布するガスタービン装置の吸気冷
却方法である。
【0013】請求項15の発明は、請求項8に記載の装
置を使用する請求項14に記載の方法であって、吸気9
の冷却工程では清水を蓄熱カプセル21に散布し、蓄熱
カプセル21の冷却工程では不凍液を蓄熱カプセル21
に散布するようにし、前記蓄熱カプセル21の冷却工程
から吸気9の冷却工程に切り換える際には、開閉弁2
8、開閉弁52を開、開閉弁53、開閉弁56を閉の状
態でポンプ27を運転して液溜部25に貯溜されている
不凍液を不凍液タンク54に回収し、次いで開閉弁2
8、開閉弁53、開閉弁29を開、開閉弁52、開閉弁
59を閉の状態でポンプ58を運転して清水タンク57
の清水を冷凍装置バイパス経路51を経由してノズル2
4から散布し、液溜部25に貯溜される清水をポンプ2
7で清水タンク57に回収することにより清水を循環さ
せ、前記吸気9の冷却工程から蓄熱カプセル21の冷却
工程に切り換える際には、開閉弁28、開閉弁53を
開、開閉弁52、開閉弁59を閉の状態でポンプ27を
運転して液溜部25に貯溜されている清水を清水タンク
57に回収し、次いで開閉弁28、開閉弁52、開閉弁
29を開、開閉弁53、開閉弁56を閉の状態でポンプ
55を運転して不凍液タンク54の不凍液を冷凍装置1
7の主経路を経由してノズル24から散布し、液溜部2
5に貯溜される不凍液をポンプ27で不凍液タンク54
に回収することにより不凍液を循環させるようにしたガ
スタービン装置の吸気冷却方法である。
【0014】請求項16に記載の発明は、請求項12に
記載の発明において、蓄熱カプセル21が気体搬送可能
な粒体とされ、該蓄熱カプセル21を冷凍装置17で冷
却しながら氷蓄熱槽22に循環して吸気9を冷却するガ
スタービン装置の吸気冷却方法である。請求項17に記
載の発明は、吸気9の冷却工程において氷蓄熱槽22内
の蓄熱カプセル21を吸気9で浮遊させる請求項16に
記載のガスタービン装置の吸気冷却方法である。請求項
18に記載の発明は、請求項16または請求項17に記
載の発明において、蓄熱カプセル21の内部に0℃〜2
0℃の範囲で固−液変化する蓄熱体が封入されているガ
スタービン装置の吸気冷却方法である。
【0015】請求項19に記載の発明は、請求項18に
記載の発明において、蓄熱カプセル21を冷凍装置17
により0℃以上で且つ蓄熱体が凍結する温度に冷却する
ガスタービン装置の吸気冷却方法である。請求項20に
記載の発明は、請求項19に記載の発明において、蓄熱
カプセル21は氷蓄熱槽22と冷凍装置17間を機械的
搬送装置70で循環させるガスタービン装置の吸気冷却
方法である。請求項21に記載の発明は、請求項16ま
たは請求項17に記載の発明において、蓄熱カプセル2
1の蓄熱体が固体とされ、その顕熱を利用して吸気9を
冷却するガスタービン装置の吸気冷却方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は本発明の吸気冷却装置の1例を
説明するプロセスフロー図であり、前述した従来装置の
図14と同じ部分には同一の符号が付されている。ダク
トなどの吸気経路2に仕切壁8が設けられ、それによっ
て吸気9を空気圧縮機1に直接送り込む直接吸気路5と
冷却経路6が形成され、冷却経路6の一部に氷蓄熱槽2
2が連結される。吸気経路2の吸入口2a側には吸気フ
ィルタ4を設置した吸気フィルタ室3が設けられ、直接
吸気路5と冷却経路6の分岐部分(吸気2の上流側)に
は吸気9を切り換えるダンパ等の流路変更手段10が設
けられる。なお流路変更手段10は直接吸気路5と冷却
経路6の合流部分(吸気2の下流側)に設けることもで
きる。
【0017】氷蓄熱槽22の上方は吸気経路2に形成さ
れた前記冷却経路6に開口され、その中間部には多数の
貫通孔を有する棚板23が設けられる。そして棚板23
の中央部と前記仕切壁8の間が隔壁23aで仕切られて
氷蓄熱槽22の中間部より上方部分が2室に分割されて
いる。棚板23上には多数の蓄熱カプセル21が通気可
能に充填され(図はその上部と下部のみを示してあ
る)、さらに蓄熱カプセル21の上方に不凍液を散布す
るノズル24が配置される。また棚板23の下方に形成
された空間部22aの下部には断面が縮小された液溜部
25が連設されている。蓄熱カプセル21は前述した熱
伝導性のよいプラスチック製または金属製等の球形等の
カプセル容器内に水などの蓄熱体を密封したものを使用
することができる。さらに、吸気冷却装置には液溜部2
5から冷凍装置17を経てノズル24に不凍液を循環す
るため、不凍液循環用のポンプ27、開閉弁28、29
を有する不凍液循環経路26が設けられる。
【0018】次に、上記吸気冷却装置の作用を説明す
る。先ず蓄熱カプセル21の冷却工程を説明すると、例
えば深夜電力を利用し、不凍液循環経路26を稼働して
氷蓄熱槽22内に充填された蓄熱カプセル21の冷却を
行う。なお冷却工程の際には、吸気9が直接吸気路5を
経由して空気圧縮機1に直接送り込まれるように流路変
更手段10を鎖線のように切り換える。蓄熱カプセル2
1の冷却を行うには開閉弁28、29を開、開閉弁3
4、35を閉の状態としてポンプ27と冷凍装置17を
運転する。すると冷凍装置17で冷却された不凍液がノ
ズル24から氷蓄熱槽22内に充填された蓄熱カプセル
21の上方に散布される。散布された不凍液は多数の蓄
熱カプセル21の間隙を通りそれらの表面を下降してい
く間に蓄熱カプセル21を冷却して内部の蓄熱体の温度
を下降させる。そして空間部22aを落下して液溜部2
5に溜まった後、ポンプ27で再び冷凍装置17に戻さ
れる。蓄熱カプセル21の冷却を所定時間継続すると、
蓄熱カプセル21内部の蓄熱体の温度が次第に下降して
氷結(もしくは凍結)状態が進行する。そして所定の氷
結状態に達したらポンプ27と冷凍装置17を停止し、
開閉弁28、29を閉じて不凍液循環経路26の稼働を
停止する。
【0019】次に吸気9の冷却工程を説明すると、例え
ば昼間等において外気温度が上昇してきたとき、流路変
更手段10を実線のように切り換えて吸気9の一部また
は前部を冷却経路6に導入する。導入された吸気9は氷
蓄熱槽22内の多数の蓄熱カプセル21の間隙を通って
図1の左側室を一旦下降してから矢印のように空間部2
2aを通って右側室から上昇する。そしてその間に蓄熱
カプセル21と熱交換して冷却される。蓄熱カプセル2
1内の蓄熱体は氷結状態から徐々に融解して多量の融解
潜熱を吸収することができるので、長い時間吸気9を冷
却することができる。しかも吸気9は直接蓄熱カプセル
21の外周に接触するので熱伝達性がよく熱交換効率が
高い。なお氷蓄熱槽22内を上昇した吸気9は、再び冷
却経路6に戻ってから空気圧縮機1に送り込まれる。こ
のようにして蓄熱カプセル21の冷却工程と吸気9の冷
却工程を1日1サイクルの間隔で交互に行うことができ
る。なお冬場など外気温度が低い場合には、蓄熱カプセ
ル21の冷却工程およびと吸気9の冷却工程のいずれも
必要がないことは言うまでもない。
【0020】上記のように、吸気を蓄熱カプセル21に
直接接触させる吸気の冷却工程と蓄熱カプセル21を不
凍液で冷却する蓄熱カプセルの冷却工程を長期間交互に
続けると、吸気に含まれる水分が蓄熱カプセル21を介
して徐々に不凍液に移行してくる。そのためこの例では
不凍液中の水分を除去する水分除去循環経路30が氷蓄
熱槽22に連結されている。水分除去循環経路30は液
溜部25の出口側における不凍液循環経路26の配管か
ら分岐され、そこから氷蓄熱槽22の空間部22aに不
凍液を循環しながら水分を除去するように構成され、そ
の経路中に水分除去装置31、不凍液を循環するポンプ
32、33および開閉弁34、35等が設けられる。
【0021】図2は図1における水分除去装置31の1
例であって、蒸発により不凍液中の水分を除去する蒸発
装置36を有するものである。蒸発装置36にはコイル
状の加熱管からなる加熱部37が配置され、ポンプ32
で供給される不凍液は配管38により循環される例えば
ガスタービンからの高温の排気ガスにより加熱される。
そして水分を除去または減少された不凍液はポンプ33
により氷蓄熱槽22の空間部22aに戻される。蒸発装
置36で蒸発して排出される蒸気はそのまま大気中に放
出することもできるが、この例では凝縮装置39に導入
して凝縮し、配管40より凝縮水として回収する。凝縮
装置39にはコイル状の冷却管からなる冷却部41が設
けられ、配管42により循環する冷却水で蒸気が冷却さ
れる。なお冷却水は例えばガスタービンの潤滑油の冷却
水系統などから分岐して供給することもできる。
【0022】図3は水分除去装置31の他の例であっ
て、減圧により不凍液中の水分を除去する減圧装置43
を有するものである。密閉容器からなる減圧装置43の
上部とエゼクタ44の吸引部が配管45で接続され、エ
ゼクタ44の吸引力により減圧装置43内部は減圧状態
とされる。そしてポンプ32で減圧装置43内に供給さ
れる不凍液は、そこで減圧されて沸点の低い水が蒸気と
なって配管45からエゼクタ44の吸引部に吸い出され
る。そして水分を除去または減少された不凍液はポンプ
33により氷蓄熱槽22の空間部22aに戻される。な
お配管46からエゼクタ44に供給される駆動用の蒸気
流量を調整することにより、水を蒸発させるが不凍液は
蒸発させないレベルにエゼクタ44の吸引力を設定す
る。この駆動用の蒸気は例えばガスタービンの排気を利
用するコージェネレーションシステムの廃熱回収ボイラ
の蒸気を利用することができる。
【0023】エゼクタ44から排出される蒸気は凝縮装
置47に導入され、そこで冷却されて凝縮し、凝縮水は
配管48から回収される。凝縮装置47にはコイル状の
冷却管からなる冷却部49が配置され、配管50により
循環する冷却水で蒸気が冷却される。なお冷却水は前記
減圧装置43と同様に例えばガスタービンの潤滑油の冷
却水系統等から供給することができる。以上の例では水
分除去装置31として、蒸発装置36または減圧装置4
3を使用するものであるが、これら蒸発装置36と減圧
装置43を併用することもできる。例えば最初に減圧装
置43を使用して不凍液からある程度の水分を除去した
後、その不凍液をさらに蒸発装置36に導入して残りの
水分を除去する。なお、図2,図3の例においては、図
に示していない、予熱熱交換器をポンプ32とポンプ3
3のラインの間に必要に応じて設け、蒸発装置36また
は減圧装置43への供給液体と排出液体間に熱の交換を
行うとより効果の向上が期待される。
【0024】図4は本発明の吸気冷却装置の他の例を説
明するプロセスフロー図であり、図1と同じ部分には同
一の符号が付されている。この例が図1と異なる部分
は、冷凍装置17をバイパスする冷凍装置バイパス経路
51を追加した点にあり、その他は同一である。なお本
例でも図1における水分除去循環経路30を設けること
ができるが、図4には省略されている。図4において、
蓄熱カプセル21の冷却工程においては、開閉弁52を
開け、開閉弁53を閉じて冷凍装置17を運転する。吸
気9の冷却工程中においては、冷凍装置17の運転を停
止したまま開閉弁52を閉じ、開閉弁53を開けて不凍
液を循環し、ノズル24から不凍液を散布する。
【0025】このように吸気9の冷却工程中にノズル2
4から不凍液を散布すると、蓄熱カプセル21表面が常
に不凍液で濡れた状態になり、蓄熱カプセル21と吸気
9の熱交換が液体ー気体間でも行われ、乾燥状態の場合
のような固体ー気体間の熱交換より熱伝達率が向上す
る。さらに図示のように棚板23から空間部22aに液
滴22bとして落下する不凍液と吸気の接触が付加され
るので、見かけ上の伝熱面積が増加する効果もある。な
お吸気9の冷却工程中の不凍液の散布量は蓄熱カプセル
21の冷却工程より少なくてもよい。
【0026】図5は本発明の吸気冷却装置の他の例を説
明するプロセスフロー図であり、図4と同じ部分には同
一の符号が付されている。 図5の例が図4と異なる部
分は、冷凍装置17の主経路に不凍液貯蔵手段を設け、
冷凍装置バイパス経路51に清水貯蔵手段を設けた点に
あり、その他は同一である。なおこの例においても、図
1における水分除去循環経路30を設けることができる
が、図5では省略されている。不凍液貯蔵手段は不凍液
タンク54と、それから不凍液を汲み出すポンプ55お
よび不凍液タンク54をバイパスする開閉弁56を有
し、清水貯蔵手段は清水タンク57と、それから清水を
汲み出すポンプ58および清水タンク57をバイパスす
る開閉弁59を有している。なお図示しないが、清水タ
ンク57には清水を補給する清水補給経路が付加され
る。
【0027】この例では吸気9の冷却工程において不凍
液の代わりに清水を蓄熱カプセル21に散布する点が図
4の例と異なる。吸気9の冷却工程で清水を蓄熱カプセ
ル21に散布するには、工程に先立って開閉弁28、5
2を開、開閉弁53、56を閉の状態としてポンプ27
を運転すると、液溜部25に貯溜されている不凍液が不
凍液タンク54に回収される。次に開閉弁28、53、
29を開、開閉弁52、56、59を閉の状態としてポ
ンプ58を運転すると、清水タンク57の清水が冷凍装
置バイパス経路51を経由してノズル24から散布され
る。そして液溜部25に溜まった清水はポンプ27で再
び清水タンク57に回収され循環する。
【0028】吸気9の冷却工程を終了させ蓄熱カプセル
21の冷却工程に切り換えるには、先ず開閉弁28、5
3を開、開閉弁52、59を閉の状態としてポンプ27
を運転し、液溜部25に貯溜されている清水を清水タン
ク57に回収する。次に開閉弁28、52、29を開、
開閉弁53、56を閉の状態としてポンプ55を運転す
ると、不凍液タンク54の不凍液が冷凍装置17の主経
路を経てノズル24から散布される。次に冷凍装置17
を運転することにより冷却された不凍液が循環して蓄熱
カプセル21を冷却する。
【0029】このように吸気9の冷却工程において清水
をノズル24から散布すると、図4の例と同様に蓄熱カ
プセル21表面が常に清水で濡れた状態になり、熱伝達
率が向上し、さらに棚板23から空間部22aに液滴2
2bとして落下する清水と吸気9の接触による見かけ上
の伝熱面積が増加する。そして万一吸気9と共に清水が
空気圧縮機1内に飛散したとしても不凍液を使用する場
合よりも安全性が高い。なお不凍液と清水の切換操作に
より、不凍液中に清水が多少混入する場合もあるが、そ
のような場合には前述した水分除去循環経路30を設け
ることにより解決される。
【0030】図6は本発明の吸気冷却装置のさらに他の
例を説明するプロセスフロー図である。図1、図4、図
5等と同じ部分には同一の符号が付されている。図6の
例がこれまで説明した例と異なる部分は、吸気経路2の
吸入口2aに空気を強制的に吸入する吸入ファン60が
設けられている点にあり、その他は同一である。このよ
うな吸入ファン60を設けることにより吸気9が加圧さ
れ、冷却工程における氷蓄熱槽22での圧力損失を補完
することができる。吸入ファン60は図示しない電動機
で駆動するか、または空気圧縮機1に連結して駆動する
ことができる。このように吸入ファン60を設けるとそ
の分の駆動動力は必要になるが、結果としてガスタービ
ン装置の出力増加になる場合には問題とはならない。な
おこのような吸入ファン60は図1、図4、図5、さら
には後述する他の実施形態においても適用できるので、
図6には本発明のその主要部のみ示し、種々の変形例は
省略してある。
【0031】図7は本発明の吸気冷却装置のさらに他の
例を説明するプロセスフロー図であり、図1、図4、図
5等と同じ部分には同一の符号が付されている。この例
は空気圧縮機1に吸入される吸気9の温度を制御する温
度制御装置61が設けられた点が他の例と異なり、その
他の要素は共通に適用されるものである。温度制御装置
61は、ガスタービン装置の空気圧縮機1に流入する吸
気9の温度を検出する温度検出器62と、その検出信号
と温度設定値を比較して制御信号を出力する制御器63
を有している。制御器63の制御信号は吸気経路2にお
ける直接吸気路5と冷却経路6の合流部分(下流側)に
設けた流路変更手段10を制御する。この流路変更手段
10は直接吸気路5と冷却経路6の流量割合を変えるダ
ンパーとその駆動軸を回転する油圧式、または空気圧式
或いは電動式等の駆動部を有しており、ダンパーの角度
を直接吸気路5側に傾けると、直接吸気路5の流量が冷
却経路6より少なくなり、反対側に傾けるとその逆にな
る。なお流路変更手段10は直接吸気路5と冷却経路6
の分岐部分(上流側)に設けてもよい。
【0032】温度制御装置61の作用を説明すると、例
えば温度検出器62による温度検出値が設定値より高く
なったときは、制御器63がダンパーの角度を直接吸気
路5側に傾けるような制御信号を流路変更手段10の駆
動部に出力する。また温度検出器62による温度検出値
が設定値より低くなったときは、制御器63がダンパー
の角度を冷却経路6側に傾けるような制御信号を流路変
更手段10の駆動部に出力する。このような温度制御を
行うことにより、外気温度の変化に応じて吸気9の冷却
量を最適に行うことができ、それだけ蓄熱カプセル21
の熱容量を有効に利用することができる。また常時吸気
の一部のみ冷却すればよい場合でも、その全量の冷却を
行う容量の氷蓄熱槽22を設ける不利を避けることがで
きる。一方、この例では空気圧縮機1に流入する吸気の
温度を検出する温度検出器62以外に、直接吸気路5の
吸気温度を検出する温度検出器64および冷却経路6の
吸気温度を検出する温度検出器65が付加され、それら
の検出信号も制御器63に入力されている。そして温度
検出器64、65が直接吸気路5または冷却経路6の吸
気温度の一時的な急変を検出した場合、空気圧縮機1へ
の吸気の温度62が急変しないように、その検出値に応
じて制御器63が流路変更手段10のダンパーの角度を
一時的に修正する信号を出力する。
【0033】図8は本発明の吸気冷却装置のさらに他の
例を説明するプロセスフロー図であり、図1と同じ部分
には同一の符号が付されている。この例は吸気経路2に
氷蓄熱槽を直列且つ一体的に連結したものである。すな
わち吸気経路2が略S字型とされ、その断面の拡大され
た垂直部分が氷蓄熱槽22とされる。このように構成す
ることにより装置全体をコンパクトに構成できると共
に、設置コストを低くできる。この例では吸気9の冷却
工程において、吸入口2aから吸い込まれる吸気9は氷
蓄熱槽22の空間部22aより上昇する間に蓄熱カプセ
ル21と熱交換して冷却され、上部から流出して空気圧
縮機1に吸入される。なお、図8には蓄熱カプセル21
の冷却のための不凍液循環経路26等は省略して示され
ているが、蓄熱カプセル21の冷却工程は図1の場合と
同様に行われる。
【0034】図9は図8の変形例を説明するプロセスフ
ロー図であり、図8と同じ部分には同一の符号が付され
ている。この例は氷蓄熱槽22が横型とされる以外は図
8の例と同様に構成される。このように横型とすると装
置の高さを低くできる利点がある。
【0035】図10は本発明の吸気冷却装置のさらに他
の例を説明するプロセスフロー図であり、図1と同じ部
分には同一の符号が付されている。この例は横方向に延
長する吸気経路2の中間部分に氷蓄熱槽22がフランジ
結合等により一体的に連結されると共に、氷蓄熱槽22
に充填される蓄熱カプセル21が気体搬送可能な粒体と
される。そして蓄熱カプセル21を冷凍装置17に循環
するためにブロワ等の気体搬送手段66が設けられる。
気体搬送可能な蓄熱カプセル21としては、例えば25
mm程度の微小な粒径のプラスチック製球体または金属
製球体内に蓄熱体を密封したマイクロカプセルが使用さ
れる。蓄熱カプセル21を充填する氷蓄熱槽22の吸気
入口側および出口側には、蓄熱カプセル21が通過でき
ない口径の多数の微小孔を有する金属製等の仕切板もし
くは網体が着脱可能に取り付けられる。冷凍装置17と
しては、蓄熱カプセル21の滞留や閉鎖を生じないよう
な流路を形成した熱交換部を有し、その熱交換部に蓄熱
カプセル21を通過させる間に冷却媒体と間接冷却方式
で熱交換するようにしたものを使用する。
【0036】冷凍装置17の冷却温度、具体的にはその
伝熱温度、を充分に低く(例えば0℃より低温)する
と、蓄熱カプセル21への熱移動が大きくなり、短時間
に蓄熱カプセル21を低温にすることができる。また潜
熱利用の場合は固化が短時間で行われて蓄熱操作上都合
がよい。しかし、蓄熱カプセル21を気体で搬送する場
合には、その気体中には吸気9などからの水分が分圧と
して含まれてくるので、搬送される蓄熱カプセル21と
共に気体(空気)とその含まれる水分が気体搬送手段6
6によって冷凍装置17へ送られてそこで冷却される。
したがって、そこでの冷却温度を例えば0℃より低温と
すると、蓄熱カプセル21を搬送する気体で中の水分が
氷結または凍結し、蓄熱カプセル21を互いに凝集させ
てクラスターを構成し、その凝集体の質量が大きくなる
ことがある。このような現象が起こると、それを搬送す
るために多大の動力を必要とし、場合によっては水また
はクラスターが冷凍装置17の伝熱表面に固着して伝熱
効率を低下させたりする。さらに凝集が大きくなると搬
送の際の流動抵抗を増加させ、遂には搬送路を閉塞させ
たりする。
【0037】そこで、蓄熱カプセル21は、好ましくは
内部に0℃〜20℃の範囲で固−液変化が行われる蓄熱
体を封入したものを使用し、冷凍装置17もその温度範
囲で且つ蓄熱体の少なくとも一部を氷結もしくは凍結で
きるように操作する。0℃〜20℃の範囲で固−液変化
が行われる蓄熱体としては、水または水とNa2 SO4 ,NaC
l,kcl 等を混合した溶液などを使用することができる。
【0038】図10の吸気冷却装置は、吸気9の冷却工
程と蓄熱カプセル21の冷却工程を並行して行うことが
できる。先ず冷凍装置17と気体搬送手段66を運転
し、蓄熱カプセル21を冷凍装置17に循環して所定時
間冷却を続け、蓄熱カプセル21が十分に冷却された時
点で空気圧縮機1の吸入を開始する。すると吸気9は蓄
熱カプセル21と直接接触して熱交換され、冷却した吸
気9は空気圧縮機1に吸入される。一方、その間も冷凍
装置17と気体搬送手段66は運転を継続し、氷蓄熱槽
22内の蓄熱カプセル21を少しずつ冷凍装置17に循
環して冷却する。図10のように構成すると、蓄熱カプ
セル21の体積当たりの表面積が著しく増大するので熱
交換効率が向上する。さらに装置が簡単になり運転コス
トも下げることができる。
【0039】図11は図10の変形例で、マイクロカプ
セルとした蓄熱カプセル21を使用し、それを循環冷却
しながら吸気9の冷却を並行して行うが、循環方式のみ
図10の例と異なる。すなわちこの例では蓄熱カプセル
21として機械的な搬送装置で搬送可能な粒体とされ、
吸気9の冷却工程において機械的搬送装置67で少しず
つ冷凍装置17に循環され冷却される。なお機械的搬送
装置67は氷蓄熱槽22の底部に設けたダンパー等の流
量調整手段68と冷凍装置17の入口側の間、冷凍装置
17の出口側と氷蓄熱槽22の上部に設けた投入口69
の間にそれぞれ設けたベルトコンベア等により構成され
る。なおこの例においても蓄熱カプセル21を充填する
氷蓄熱槽22の吸気入口側および出口側には蓄熱カプセ
ル21が通過できない口径の多数の孔を有する金属製等
の仕切板もしくは網体が着脱可能に取り付けられる。蓄
熱カプセル21の氷蓄熱槽22への投入口および出口に
は図示されていない蓋が設けられて通常は閉じられてお
り、蓄熱カプセル21の流入、流出に応じて適宜開閉さ
れる。
【0040】図12は図10の他の変形例で、マイクロ
カプセルとした蓄熱カプセル21を使用し、それを循環
冷却しながら吸気9の冷却を並行して行う方式は同じで
あるが、氷蓄熱槽22内に充填される蓄熱カプセル21
の量を少なくして、吸気9の流れにより氷蓄熱槽内で蓄
熱カプセル21を浮遊させながら吸気9の冷却工程を行
うものである。すなわち氷蓄熱槽22は縦型とされ、そ
の下方から吸気9が導入されて上昇する際の流れにより
蓄熱カプセル21が吹き上げられて浮遊し流動層を形成
する。従って蓄熱カプセル21は吸気9の流れによって
浮遊する大きさとする必要がある。この方法は吸気9と
蓄熱カプセル21の接触効率がよいので、熱交換効率を
極めて高くすることができる。そしてこの例において
も、蓄熱カプセル21を充填する氷蓄熱槽22の吸気入
口側および出口側には蓄熱カプセル21が通過できない
口径の多数の孔を有する金属製等の仕切板もしくは網体
が着脱可能に取り付けられる。
【0041】図13は図10、図11、図12等の他の
変形例であって、使用する蓄熱カプセル21の蓄熱体が
固−液変化するもの又は、固体とされ、その顕熱を利用
して吸気9を冷却する他はそれらの例と同様である。た
だしこの例では蓄熱カプセル21の搬送をスクリュー式
等の機械的搬送装置70で行うことを特徴としている。
すなわち氷蓄熱槽22の下部からの蓄熱カプセル21は
機械的搬送装置70により冷凍装置17に搬送され、そ
こで冷却されて氷蓄熱槽22の上部に供給されて循環す
る。そしてこの搬送経路は外気と隔離された状態とされ
る。吸入口2aから吸入された吸気9は、氷蓄熱槽22
で蓄熱カプセル21と熱交換して冷却され、空気圧縮機
1に供給される。その際、吸気9中に含まれている水分
は冷却により凝縮して氷蓄熱槽22の下部に溜まるの
で、該部分にはドレン配管71が接続される。なおこの
ようなドレン配管71は図10、図11、図12の氷蓄
熱槽22の下部にも設けられる。
【0042】蓄熱カプセル21を気体搬送させたり浮遊
流動させたりする場合は、その直径をできるだけ小さく
することが好ましい。しかし直径が極めて小さくなると
その内部に蓄熱体を封入することが難しくなるという問
題がある。そこで上記のように蓄熱カプセル21の蓄熱
体を固体とする、すなわち蓄熱体とその外周を同じ材料
で一体的に作るほうが製造上有利になる。その場合は蓄
熱体の顕熱を利用することになる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の吸気冷
却装置は、吸入口からガスタービン装置に至る吸気経路
に、多数の蓄熱カプセルを配置した氷蓄熱槽が連結さ
れ、吸気の少なくとも一部が該氷蓄熱槽を通過し蓄熱カ
プセルと直接接触して冷却するように構成したことを特
徴とするので、容積の大きな氷蓄熱槽12内に多量の不
凍液等の冷却媒体を充満させる必要がない。そのため運
転コストを下げることができると共に、氷蓄熱槽の重量
が小さくなり基礎を含めた設備コストも低くなる。また
冷却媒体の蓄積量が少ないので、万一流出事故が起きて
も周囲に及ぼす影響が少ない。さらに図14に示す従来
例のような冷却器7を設ける必要もないので、更にコス
ト低減を図れる。
【0044】また請求項2に記載の吸気冷却装置は、氷
蓄熱槽の上部に不凍液を散布するノズルが配置され、氷
蓄熱槽の底部に蓄熱カプセルと接触しながら流下する不
凍液を集める液溜部が設けられ、さらに液溜部から冷凍
装置を経てノズルに不凍液を循環する不凍液循環経路が
設けられることを特徴とするので、装置が簡単になり操
作性もよい。さらに請求項3に記載の吸気冷却装置は、
循環する不凍液に含まれる水分を除去する水分除去装置
が氷蓄熱槽に接続されることを特徴とするので、吸気か
らの水分が不凍液に混入して希釈された場合でもそれを
除去して吸気の冷却効率低下を回避することができる。
【0045】さらに請求項4に記載の吸気冷却装置は、
水分除去装置が、ガスタービンの排熱を利用して不凍液
を加熱し水分を蒸発除去する蒸発装置、または不凍液を
減圧して水分を蒸発除去する減圧装置、またはそれら蒸
発装置と減圧装置の両方を備えていることを特徴とする
ので、簡単な構成により連続的に且つ効率よく水分を除
去することができる。さらに請求項5に記載の吸気冷却
装置は、吸入口側に吸入ファンが設けられることを特徴
とするので、吸気の冷却工程において氷蓄熱槽で生じる
圧力損失を補完することができる。
【0046】さらに請求項6に記載の吸気冷却装置は、
吸気経路の途中部分が仕切壁によって氷蓄熱槽をバイパ
スする直接吸気路と氷蓄熱槽の連結された冷却経路6に
分離され、その分岐部分または合流部分に吸気の流路変
更手段が設けられることを特徴とするので、既存のガス
タービン装置に本発明の吸気冷却装置を容易に取り付け
ることができる。またガスタービン装置を運転しながら
吸気冷却装置の保守点検等を容易に行うことができる。
さらに請求項7に記載の吸気冷却装置は、流路変更手段
が直接吸気路と冷却経路の流量比を変化できるように構
成され、ガスタービン装置に流入する吸気の温度が設定
された値になるように温度制御装置により該流路変更手
段が制御されることを特徴とするので、外気温度の変化
に応じて吸気の冷却量を最適に行うことができ、それだ
け蓄熱カプセルの熱容量を有効に利用することができ
る。また常時吸気の一部のみを冷却すればよい場合で
も、その全量の冷却を行う容量の氷蓄熱槽を設ける不利
を避けることができる。
【0047】さらに請求項8に記載の吸気冷却装置は、
請求項2ないし請求項7のいずれかに記載の吸気冷却装
置において、液溜部25から冷凍装置17への不凍液循
環経路26に開閉弁28、ポンプ27、開閉弁52、不
凍液タンク54が順に設けられると共に、該不凍液タン
ク54をバイパスする開閉弁56が設けられ、冷凍装置
17からノズル24への不凍液循環経路26に開閉弁2
9が設けられ、不凍液タンク54から冷凍装置17への
不凍液供給用のポンプ55が設けられ、さらに前記ポン
プ27の出口側と冷凍装置17の出口側をバイパスする
冷凍装置バイパス経路51が設けられ、該冷凍装置バイ
パス経路51にはポンプ27の出口側から順に開閉弁5
3、清水タンク57が設けられると共に、該清水タンク
57をバイパスする開閉弁59が設けられ、 清水タン
ク57からバイパス経路51を経由して清水を供給する
ポンプ58が設けられたことを特徴とする。そのため蓄
熱カプセルと吸気の熱伝達が向上すると共に、蓄熱カプ
セルの冷却を容易に且つ、確実に行うことができる。さ
らに請求項9に記載の吸気冷却装置は、吸気経路に氷蓄
熱槽が直列且つ一体的に連結されることを特徴とするの
で、装置全体をコンパクトに構成できると共に、設置コ
ストを低くできる。
【0048】さらに請求項10に記載の吸気冷却装置
は、吸気経路に氷蓄熱槽が直列且つ一体的に連結され、
蓄熱カプセルが気体搬送可能な粒体とされ、さらに該蓄
熱カプセルを冷凍装置に循環する気体搬送手段が設けら
れることを特徴とするので、蓄熱カプセルの体積当たり
の表面積が著しく増大して熱交換効率が向上する。さら
に装置が簡単になり、運転コストも下げることができ
る。さらに請求項11に記載の吸気冷却装置は、吸気経
路に氷蓄熱槽が直列且つ一体的に連結され、蓄熱カプセ
ルがコンベア等の機械的な搬送装置で搬送可能な粒体と
され、該蓄熱カプセルを冷凍装置に循環する機械的搬送
装置が設けられることを特徴とするので、装置が簡単に
なりその設置コストも低くできる。
【0049】さらに請求項12に記載の吸気冷却方法
は、ガスタービンへ吸入される吸気の少なくとも一部を
多数の蓄熱カプセルを配置した氷蓄熱槽に通過させ、該
吸気を冷凍装置からの不凍液で予め冷却された蓄熱カプ
セルと直接接触させて冷却するようにしたことを特徴と
するので、容積の大きな氷蓄熱槽12内に多量の不凍液
等の冷却媒体を充満させる必要がなく、そのため運転コ
ストを下げることがきると共に、氷蓄熱槽の重量が小さ
くなり基礎を含めた設備コストも低くなる。また冷却媒
体の蓄積量が少ないので、万一流出事故を起こしても周
囲に及ぼす影響が少なく、さらに図14に示す従来例の
ような冷却器7を設ける必要もない。
【0050】さらに請求項13に記載の吸気冷却方法
は、吸気の冷却工程と蓄熱カプセルの冷却工程を切り換
え、蓄熱カプセルの冷却工程の際には深夜電力で運転さ
れる冷凍装置で冷却する不凍液で蓄熱カプセルを冷却す
るようにしたことを特徴とするので、運転コストを大幅
に低くできる。さらに請求項14に記載の吸気冷却方法
は、吸気の冷却工程の際に不凍液または清水を蓄熱カプ
セルに散水することを特徴とするので、蓄熱カプセルと
吸気の熱伝達率が向上すると共に、見かけ上の伝熱面積
も増加する。
【0051】請求項15に記載の吸気冷却方法は、請求
項8に記載の装置を使用する請求項14に記載の吸気冷
却方法であって、吸気9の冷却工程では清水を蓄熱カプ
セル21に散布し、蓄熱カプセル21の冷却工程では不
凍液を蓄熱カプセル21に散布するようにし、前記蓄熱
カプセル21の冷却工程から吸気9の冷却工程に切り換
える際には、開閉弁28、開閉弁52を開、開閉弁5
3、開閉弁56を閉の状態でポンプ27を運転して液溜
部25に貯溜されている不凍液を不凍液タンク54に回
収し、次いで開閉弁28、開閉弁53、開閉弁29を
開、開閉弁52、開閉弁59を閉の状態でポンプ58を
運転して清水タンク57の清水を冷凍装置バイパス経路
51を経由してノズル24から散布し、液溜部25に貯
溜される清水をポンプ27で清水タンク57に回収する
ことにより清水を循環させ、前記吸気9の冷却工程から
蓄熱カプセル21の冷却工程に切り換える際には、開閉
弁28、開閉弁53を開、開閉弁52、開閉弁59を閉
の状態でポンプ27を運転して液溜部25に貯溜されて
いる清水を清水タンク57に回収し、次いで開閉弁2
8、開閉弁52、開閉弁29を開、開閉弁53、開閉弁
56を閉の状態でポンプ55を運転して不凍液タンク5
4の不凍液を冷凍装置17の主経路を経由してノズル2
4から散布し、液溜部25に貯溜される不凍液をポンプ
27で不凍液タンク54に回収することにより不凍液を
循環させるようにしたことを特徴とする。そのため蓄熱
カプセルと吸気の熱伝達が向上すると共に、蓄熱カプセ
ルの冷却の容易、確実に行うことができる。
【0052】さらに請求項16に記載の吸気冷却方法
は、蓄熱カプセルが気体搬送可能な粒体とされ、該蓄熱
カプセルを冷凍装置で冷却しながら氷蓄熱槽を循環して
吸気を冷却することを特徴とするので、蓄熱カプセルの
体積当たりの表面積が著しく増大して熱交換効率が向上
する。また装置が簡単になり運転コストも低くできる。
さらに請求項17に記載の吸気冷却方法は、吸気の冷却
工程において氷蓄熱槽内の蓄熱カプセルを吸気で浮遊さ
せ流動層とすることを特徴とするので、より一層熱交換
効率が向上する。さらに、請求項18に記載の吸気冷却
方法は、請求項16または請求項17に記載の吸気冷却
方法において、蓄熱カプセル21の内部に0℃〜20℃
の範囲で固−液変化する蓄熱体が封入されていることを
特徴とする。そのため蓄熱カプセル21を搬送する気体
中に水分が含まれていても、蓄熱カプセル21の冷却の
際における水分凝縮の問題を回避することができる。
【0053】さらに、請求項19に記載の吸気冷却方法
は、上記請求項18に記載の吸気冷却方法において、蓄
熱カプセル21を冷凍装置17により0℃以上で且つ蓄
熱体が凍結する温度に冷却することを特徴とする。その
ため蓄熱カプセル21の冷却に際して気体中の水分が凝
縮することを有効に防止できる。さらに、請求項20に
記載の吸気冷却方法は、請求項19に記載の吸気冷却方
法において、蓄熱カプセル21は氷蓄熱槽22と冷凍装
置17間を機械的搬送装置70で循環させることを特徴
とする。そのため冷凍装置17に送り込まれる水分が著
しく低くなり、より効果的に水分凝縮の問題を解決する
ことができる。さらに、請求項21に記載の吸気冷却方
法は、請求項16ないし請求項20のいずれかに記載の
吸気冷却方法において、蓄熱カプセル21の蓄熱体が固
体とされ、その顕熱を利用して吸気9を冷却することを
特徴とする。そのため蓄熱カプセル21の直径を極めて
小さくすることができ、高い熱伝達効率を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸気冷却装置の1例を説明するプロセ
スフロー図。
【図2】図1の水分除去装置31の1例を説明するプロ
セスフロー図。
【図3】図1の水分除去装置31の他の例を説明するプ
ロセスフロー図。
【図4】本発明の吸気冷却装置の他の例を説明するプロ
セスフロー図。
【図5】本発明の吸気冷却装置のさらに他の例を説明す
るプロセスフロー図。
【図6】本発明の吸気冷却装置のさらに他の例を説明す
るプロセスフロー図。
【図7】本発明の吸気冷却装置のさらに他の例を説明す
るプロセスフロー図。
【図8】本発明の吸気冷却装置のさらに他の例を説明す
るプロセスフロー図。
【図9】図8の変形例を説明するプロセスフロー図。
【図10】本発明の吸気冷却装置のさらに他の例を説明
するプロセスフロー図。
【図11】図10の変形例を説明するプロセスフロー
図。
【図12】本発明の吸気冷却装置のさらに他の例を説明
するプロセスフロー図。
【図13】図12の吸気冷却装置のさらに他の例を説明
するプロセスフロー図。
【図14】従来の吸気冷却装置の例を説明するプロセス
フロー図。
【符号の説明】
1 空気圧縮機 2 吸気経路 2a 吸込口 3 吸気フィルタ室 4 吸気フィルタ 5 直接吸気路 6 冷却経路 7 冷却器 8 仕切壁 9 吸気 10 流路変更手段 11 冷却器循環経路 12 氷蓄熱槽 13 ポンプ 14 開閉弁 15 開閉弁 16 冷凍装置循環経路 17 冷凍装置 18 ポンプ 19 開閉弁 20 開閉弁 21 蓄熱カプセル 22 氷蓄熱槽 22a 空間部 22b 液滴 23 棚板 23a 隔壁 24 ノズル 25 液溜部 26 不凍液循環経路 27 ポンプ 28 開閉弁 29 開閉弁 30 水分除去循環経路 31 水分除去装置 32 ポンプ 33 ポンプ 34 開閉弁 35 開閉弁 36 蒸発装置 37 加熱部 38 配管 39 凝縮装置 40 配管 41 冷却部 42 配管 43 減圧装置 44 エゼクタ 45 配管 46 配管 47 凝縮装置 48 配管 49 冷却部 50 配管 51 冷凍装置バイパス経路 52 開閉弁 53 開閉弁 54 不凍液タンク 55 ポンプ 56 開閉弁 57 清水タンク 58 ポンプ 59 開閉弁 60 吸入ファン 61 温度制御装置 62 温度検出器 63 制御器 64 温度検出器 65 温度検出器 66 気体搬送手段 67 機械的搬送装置 68 流量調整手段 69 投入口 70 機械的搬送装置 71 ドレン配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋口 功 東京都港区西新橋三丁目7番1号 東芝プ ラント建設株式会社内 (72)発明者 梅津 仁 東京都港区西新橋三丁目7番1号 東芝プ ラント建設株式会社内 (72)発明者 柳谷 力也 東京都港区西新橋三丁目7番1号 東芝プ ラント建設株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入口2aからガスタービン装置に至る
    吸気経路2に、外周が固体の多数の蓄熱カプセル21を
    通気の隙間を設けて配置した氷蓄熱槽22が連結され、 吸気9の少なくとも一部が該氷蓄熱槽22を通過して、
    蓄熱カプセル21の外周と直接接触して冷却するように
    なされていることを特徴とするガスタービン装置の吸気
    冷却装置。
  2. 【請求項2】 氷蓄熱槽22の上部に不凍液を散布する
    ノズル24が配置され、 蓄熱カプセル21の外周に接触しながら流下する不凍液
    を集める液溜部25が氷蓄熱槽22の底部に設けられ、 さらに液溜部25から冷凍装置17を経てノズル24に
    不凍液を循環する不凍液循環経路26が設けられる請求
    項1に記載のガスタービン装置の吸気冷却装置。
  3. 【請求項3】 不凍液に含まれる水分を除去する水分除
    去装置31が氷蓄熱槽22に接続される請求項2に記載
    のガスタービン装置の吸気冷却装置。
  4. 【請求項4】 水分除去装置31が、ガスタービンの排
    熱を利用して不凍液を加熱し水分を蒸発除去する蒸発装
    置36または、不凍液を減圧して水分を蒸発除去する減
    圧装置43或いは、それら蒸発装置36と減圧装置43
    の両方を備えている請求項3に記載のガスタービン装置
    の吸気冷却装置。
  5. 【請求項5】 吸入口2a側に吸入ファン60が設けら
    れる請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のガスタ
    ービン装置の吸気冷却装置。
  6. 【請求項6】 吸気経路2の途中部分が仕切壁8によっ
    て氷蓄熱槽22をバイパスする直接吸気路5と氷蓄熱槽
    22を連結した冷却経路6に分離され、その分岐部分ま
    たは合流部分に吸気9の流路変更手段10が設けられる
    請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のガスタービ
    ン装置の吸気冷却装置。
  7. 【請求項7】 流路変更手段10が直接吸気路5と冷却
    経路6の吸気9の流量比を変化できるように構成され、
    ガスタービン装置に流入する吸気9の温度が設定された
    値になるように温度制御装置61により該流路変更手段
    10が制御される請求項6に記載のガスタービン装置の
    吸気冷却装置。
  8. 【請求項8】 液溜部25から冷凍装置17への不凍液
    循環経路26に開閉弁28、ポンプ27、開閉弁52、
    不凍液タンク54が順に設けられると共に、該不凍液タ
    ンク54をバイパスする開閉弁56が設けられ、冷凍装
    置17からノズル24への不凍液循環経路26に開閉弁
    29が設けられ、不凍液タンク54から冷凍装置17へ
    の不凍液供給用のポンプ55が設けられ、さらに前記ポ
    ンプ27の出口側と冷凍装置17の出口側をバイパスす
    る冷凍装置バイパス経路51が設けられ、該冷凍装置バ
    イパス経路51にはポンプ27の出口側から順に開閉弁
    53、清水タンク57が設けられると共に、該清水タン
    ク57をバイパスする開閉弁59が設けられ、 清水タンク57からバイパス経路51を経由して清水を
    供給するポンプ58が設けられた請求項2ないし請求項
    7のいずれかに記載のガスタービン装置の吸気冷却装
    置。
  9. 【請求項9】 吸気経路2に氷蓄熱槽22が直列且つ一
    体的に連結される請求項1ないし請求項5のいずれかに
    記載のガスタービン装置の吸気冷却装置。
  10. 【請求項10】 吸気経路2に氷蓄熱槽22が直列且つ
    一体的に連結され、蓄熱カプセル21が気体で搬送可能
    な独立した粒体とされ、該蓄熱カプセル21を冷凍装置
    17に循環する気体搬送手段66が設けられる請求項1
    に記載のガスタービン装置の吸気冷却装置。
  11. 【請求項11】 吸気経路2に氷蓄熱槽22が直列且つ
    一体的に連結され、蓄熱カプセル21がコンベア等の機
    械的な搬送装置で搬送可能な粒体とされ、該蓄熱カプセ
    ル21を冷凍装置17に循環する機械的搬送装置67が
    設けられる請求項1に記載のガスタービン装置の吸気冷
    却装置。
  12. 【請求項12】 ガスタービン装置へ吸入される吸気9
    の少なくとも一部を、外周が固体の多数の蓄熱カプセル
    21を通気可能に配置した氷蓄熱槽22に通過させ、該
    吸気9を冷凍装置17からの不凍液で予め冷却された蓄
    熱カプセル21の外周に直接接触させて冷却するように
    したことを特徴とするガスタービン装置の吸気冷却方
    法。
  13. 【請求項13】 吸気9の冷却工程と蓄熱カプセル21
    の冷却工程を切り換え、蓄熱カプセル21の冷却工程の
    際には深夜電力で運転される冷凍装置17で冷却された
    不凍液により蓄熱カプセルを冷却するようにした請求項
    12に記載のガスタービン装置の吸気冷却方法。
  14. 【請求項14】 吸気9の冷却工程の際に不凍液または
    清水を蓄熱カプセル21に散布する請求項12または請
    求項13に記載のガスタービン装置の吸気冷却方法。
  15. 【請求項15】 請求項8に記載の装置を使用する請求
    項14に記載の方法であって、吸気9の冷却工程では清
    水を蓄熱カプセル21に散布し、蓄熱カプセル21の冷
    却工程では不凍液を蓄熱カプセル21に散布するように
    し、 前記蓄熱カプセル21の冷却工程から吸気9の冷却工程
    に切り換える際には、開閉弁28、開閉弁52を開、開
    閉弁53、開閉弁56を閉の状態でポンプ27を運転し
    て液溜部25に貯溜されている不凍液を不凍液タンク5
    4に回収し、次いで開閉弁28、開閉弁53、開閉弁2
    9を開、開閉弁52、開閉弁59を閉の状態でポンプ5
    8を運転して清水タンク57の清水を冷凍装置バイパス
    経路51を経由してノズル24から散布し、液溜部25
    に貯溜される清水をポンプ27で清水タンク57に回収
    することにより清水を循環させ、 前記吸気9の冷却工程から蓄熱カプセル21の冷却工程
    に切り換える際には、開閉弁28、開閉弁53を開、開
    閉弁52、開閉弁59を閉の状態でポンプ27を運転し
    て液溜部25に貯溜されている清水を清水タンク57に
    回収し、次いで開閉弁28、開閉弁52、開閉弁29を
    開、開閉弁53、開閉弁56を閉の状態でポンプ55を
    運転して不凍液タンク54の不凍液を冷凍装置17の主
    経路を経由してノズル24から散布し、液溜部25に貯
    溜される不凍液をポンプ27で不凍液タンク54に回収
    することにより不凍液を循環させるようにしたガスター
    ビン装置の吸気冷却方法。
  16. 【請求項16】 蓄熱カプセル21が気体搬送可能な粒
    体とされ、該蓄熱カプセル21を冷凍装置17で冷却し
    ながら氷蓄熱槽22に循環して吸気9を冷却する請求項
    12に記載のガスタービン装置の吸気冷却方法。
  17. 【請求項17】 吸気9の冷却工程において氷蓄熱槽2
    2内の蓄熱カプセル21を吸気9で浮遊させる請求項1
    6に記載のガスタービン装置の吸気冷却方法。
  18. 【請求項18】 蓄熱カプセル21の内部に0℃〜20
    ℃の範囲で固−液変化する蓄熱体が封入されている請求
    項16または請求項17に記載のガスタービン装置の吸
    気冷却方法。
  19. 【請求項19】 蓄熱カプセル21を冷凍装置17によ
    り0℃以上で且つ蓄熱体が凍結する温度に冷却する請求
    項18に記載のガスタービン装置の吸気冷却方法。
  20. 【請求項20】 蓄熱カプセル21は氷蓄熱槽22と冷
    凍装置17間を機械的搬送装置70で循環させる請求項
    19に記載のガスタービン装置の吸気冷却方法。
  21. 【請求項21】 蓄熱カプセル21の蓄熱体が固体とさ
    れ、その顕熱を利用して吸気9を冷却する請求項16な
    いし請求項20のいずれかに記載のガスタービン装置の
    吸気冷却方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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