JPH0861791A - エコノマイザ付き冷凍装置 - Google Patents

エコノマイザ付き冷凍装置

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JPH0861791A
JPH0861791A JP21834494A JP21834494A JPH0861791A JP H0861791 A JPH0861791 A JP H0861791A JP 21834494 A JP21834494 A JP 21834494A JP 21834494 A JP21834494 A JP 21834494A JP H0861791 A JPH0861791 A JP H0861791A
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JP
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economizer
storage material
regenerator
refrigerant
cool storage
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Application number
JP21834494A
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English (en)
Inventor
Toshio Inoue
俊夫 井上
Masayoshi Hiramatsu
正義 平松
Masayoshi Hirano
正義 平野
Kazushige Kawamura
和茂 川村
Eiji Awai
英司 粟井
Takashi Kimura
隆志 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyoda Corp
Chubu Electric Power Co Inc
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Corp
Chubu Electric Power Co Inc
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/13Economisers

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  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍能力を増大させることができて消費電力
を削減することができ、昼夜間等における冷凍負荷の変
動を平準化させることが可能となり、かつ冷凍システム
全体の配置の自由度が大きいエコノマイザ付き冷凍装置
を得る。 【構成】 冷凍サイクルの凝縮器31の後段に冷媒を過
冷却させるエコノマイザ35が介装され、冷媒配管34
に、下流側端部が切替弁36を介して凝縮器の出口側に
接続され、上流側に向けて順次蓄冷材冷却器用膨張手段
37と蓄冷材冷却器38とが配設され、上流側端部が蒸
発器33の出口側に接続された蓄冷材冷却用配管39を
設け、かつ蓄冷材冷却器38で蓄冷された蓄冷材41を
エコノマイザ35内に導く供給管43とエコノマイザ内
の蓄冷材を蓄冷材冷却器に導く戻り管44と蓄冷材を移
送する蓄冷材ポンプ42とを有する蓄冷材移送配管45
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍サイクルにおける
凝縮器の下流側にエコノマイザが配設されたエコノマイ
ザ付き冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧縮機と、凝縮器と、膨張弁
と、蒸発器とが順次冷媒配管によって接続された冷凍サ
イクルにおいては、図7のモリエル線図で示すように、
上記圧縮機により断熱圧縮(1→4)された冷媒は、凝
縮器において冷却され、飽和蒸気線Lを超えて(4→2
´)その全部が液化された後に、膨張弁において等エン
トリピ変化して減圧され(2´→2)、所定の乾き度の
冷媒とされた後に、その液体部分が蒸気蒸発器において
蒸発して冷却(2→1)を行うようになっており、この
場合における冷凍効果は、iA=i1−i2である。そこ
で、近年、上記冷凍サイクルの凝縮器の下流側にエコノ
マイザを設け、凝縮器で冷却された冷媒をさらに過冷却
して(2´→3´)、これを膨張弁において減圧する
(3´−3)ことにより、より乾き度の少ない冷媒を得
て、冷却効果iB=i1−i3を高めようとした各種のエ
コノマイザ付き冷凍装置が開発されつつある。
【0003】例えば、この種の従来のエコノマイザ付き
冷凍装置として、上記冷凍サイクルにおける凝縮器の後
段に小型冷凍機を追加設置することにより、冷凍能力を
増大させたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記小
型冷凍機を追加設置させたものにあっては、冷凍機が合
計2台必要となるため、トラブルの発生の確率が高くな
り、保守により多くの手間を要するという欠点があっ
た。加えて、一般にこの種の冷凍装置においては、昼夜
間等において大きな冷凍負荷の変動が生じ、この結果消
費電力に大幅な変動が生じてしまう。ところが、上記従
来のエコノマイザ付き冷凍装置にあっては、冷凍効果を
向上させて昼間時の消費電力を削減することはできるも
のの、このような昼夜間等における大きな冷凍負荷の変
動に起因する消費電力の変動を平準化することができな
いという問題点があった。しかも、上記昼間時の消費電
力の削減効果についても、結局小型冷凍機を稼働させて
いるために、充分な効果を得ることができないという欠
点もあった。
【0005】そこで、従来の他のエコノマイザ付き冷凍
装置として、図8に示すような、特開平1−30677
5号公報に見られるエコノマイザ付き冷凍装置が提案さ
れている。このエコノマイザ付き冷凍装置は、圧縮機5
と、凝縮器6と、膨張弁7と、蒸発器8とが順次冷媒配
管によって接続された冷凍サイクルの、上記凝縮器6と
膨張弁7との間に、冷水によって冷媒を冷却するエコノ
マイザ9を設け、温度センサ10によって検出された蒸
発器8のブラインの温度に基づいて、上記エコノマイザ
9における冷水ポンプ11の流量を調整することによ
り、冷凍効果を高めて消費電力を削減するとともに、冷
凍負荷の変動に対して追従性を良くしたものである。
【0006】ところが、上記従来のエコノマイザ付き冷
凍装置にあっては、エコノマイザ9の冷却媒体が冷水で
あるために、特に冷凍負荷が大きくなる夏場に低温の冷
水が得難く、よって効果的な消費電力の削減効果が得ら
れないという欠点があるうえ、冷水の温度が不安定であ
るため、冷凍サイクルの設計温度を高くする必要があ
り、この結果伝熱効率が低下してエコノマイザを大きく
せざるを得ないという問題点があった。加えて、上記従
来のエコノマイザ付き冷凍装置では、通常の使用時にお
ける冷凍負荷変動には、ある程度追従することができる
ものの、上述した昼夜間等におけるような大きな冷凍負
荷の変動に対しては、これに効果的に追従することが難
しく、延いてはこれら昼夜間等に生じる消費電力の大幅
な変動を平準化することができないという問題点があっ
た。
【0007】これに対して、上述した昼夜間等における
消費電力の変動を平準化させるものとして、特開昭55
−99555号公報に見られるような、蓄冷式冷房装置
が知られている。図9は、上記公報に記載されている従
来の蓄冷式冷房装置を示すもので、この冷房装置は、圧
縮機15と、凝縮器16と、膨張弁17と、蒸発器18
とが順次冷媒配管によって接続された冷凍サイクルの上
記凝縮器16の後段に、三方弁19を介して膨張弁20
および蓄冷槽21を順次配設し、夜間冷房不要時に上記
三方弁19を切り替え、膨張弁20を経た冷媒によって
蓄冷槽21内の蓄冷用熱交換器23を介して蓄冷材22
を冷却しておき、昼間に凝縮器16において冷却した冷
媒を、さらに蓄冷槽21内の冷媒過冷却用熱交換器24
を介して上記蓄冷材22により過冷却することにより、
冷房効率を上げるようにしたものである。このような従
来の蓄冷式冷房装置によれば、夜間の冷房不要時に蓄え
た冷熱を昼間時の冷房負荷増大時に利用することによ
り、上述した昼夜間における消費電力の変動を平準化さ
せることができ、かつ昼間時における消費電力を削減す
ることができるという利点がある。
【0008】しかしながら、上記従来の蓄冷式冷房装置
にあっては、蓄冷槽21内に、蓄冷用熱交換器23と冷
媒過冷却用熱交換器24との2つの熱交換器を設置して
いるうえに、通常上記蓄冷材22として顕熱による媒体
を用いているために、いきおい蓄冷槽21が大きいもの
となり、加えて冷媒配管が複雑になるために、現実的に
は、当該冷凍機が設置されているような狭隘な空間には
設置することが難しいという欠点があるとともに、さら
に既設の冷凍機を上記構成に改造することは極めて困難
であるという問題点があった。
【0009】本発明は、このような従来の各種エコノマ
イザ付き冷凍装置等が有する課題を解決すべくなされた
もので、冷凍効果が高く、よって冷凍能力を増大させる
ことができて消費電力を削減することができ、かつ昼夜
間等における消費電力の変動を平準化させることが可能
になるとともに、冷凍システム全体の配置についての自
由度が大きいエコノマイザ付き冷凍装置を提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係るエコノマイザ付き冷凍装置は、圧縮機と、凝縮器
と、蒸発器用膨張手段と、蒸発器とが順次冷媒配管によ
って接続された冷凍サイクルの凝縮器と蒸発器用膨張手
段との間に、上記冷媒を過冷却させるエコノマイザが介
装されたエコノマイザ付き冷凍装置に上記冷媒配管に、
上流側端部が切替弁を介して上記凝縮器の出口側に接続
され、下流側に向けて順次蓄冷材冷却器用膨張手段と、
蓄冷材冷却器とが配設されるとともに、下流側端部が蒸
発器の出口側に接続された蓄冷材冷却用配管を設け、さ
らに蓄冷材冷却器とエコノマイザとの間に、蓄冷材冷却
器で蓄冷された蓄冷材をエコノマイザ内に導く供給管
と、エコノマイザ内の蓄冷材を蓄冷材冷却器に導く戻り
管と、蓄冷材を移送する蓄冷材ポンプとを有する蓄冷材
移送配管を設けたことを特徴とするものである。
【0011】次に、請求項2に記載のエコノマイザ付き
冷凍装置は、圧縮機と、凝縮器と、蒸発器用膨張手段
と、蒸発器とが順次冷媒配管によって接続された冷凍サ
イクルの凝縮器と蒸発器用膨張手段との間に、冷媒を過
冷却させるエコノマイザが介装されたエコノマイザ付き
冷凍装置の上記冷媒配管に、上流側端部が切替弁を介し
て凝縮器の出口側に接続され、下流側に向けて順次蓄冷
材冷却器用膨張手段と、蓄冷材冷却器とが配設されると
ともに、下流側端部が蒸発器の出口側に接続された蓄冷
材冷却用配管を設け、かつ蓄冷材冷却器とエコノマイザ
および凝縮器との間に、蓄冷材冷却器で蓄冷された蓄冷
材をエコノマイザに導く供給管と、エコノマイザから排
出された蓄冷材を凝縮器の冷媒として供給する凝縮器導
入管と、凝縮器から排出された蓄冷材を蓄冷材冷却器に
戻す戻り管と、蓄冷材を移送する蓄冷材ポンプとを有す
る蓄冷材移送配管を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0012】また、請求項3に記載のエコノマイザ付き
冷凍装置は、請求項1または2に記載のエコノマイザの
出口側に冷媒の温度を検出する第1の温度検出手段を設
け、この第1の温度検出手段の検出温度に基づいて蓄冷
材ポンプの吐出流量を制御する制御手段を備えているこ
とを特徴とするものである。
【0013】請求項4に記載のエコノマイザ付き冷凍装
置は、上記請求項1〜3のいずれかに記載のエコノマイ
ザの出口側に冷媒の温度を検出する第1の温度検出手段
を設け、該エコノマイザの入口側に冷媒の温度を検出す
る第2の温度検出手段を設けるとともに、上記第1およ
び第2の温度検出手段によって検出された冷媒の温度差
に基づいて蓄冷材ポンプを停止させる制御手段を備えた
ものである。
【0014】この際に、請求項5に記載のエコノマイザ
付き冷凍装置は、請求項1〜4のいずれかに記載のエコ
ノマイザの入口側と出口側との間に、開閉弁を介して上
記冷媒のエコノマイザバイパス配管を設けたことを特徴
とするものである。ここで、請求項6に記載の発明は、
上記請求項5に記載の発明において、蓄冷材の戻り管の
エコノマイザ出口側に蓄冷材の温度を検出する蓄冷材温
度検出手段を設け、かつ制御手段が、上記蓄冷材温度検
出手段の温度に基づいて冷媒の切替弁および開閉弁の開
閉度を制御する機能を備えてなるものであり、また請求
項7に記載の発明は、上記請求項5に記載の発明におい
て、蓄冷材の戻り管のエコノマイザ出口側に蓄冷材の温
度を検出する蓄冷材温度検出手段を設け、かつ制御手段
が、上記蓄冷材温度検出手段によって検出された蓄冷材
の温度と、第1の温度検出手段によって検出された冷媒
の温度との差に基づいて、上記切替弁および開閉弁の開
閉度を制御する機能を備えてなるものである。
【0015】また、請求項8に記載のエコノマイザ付き
冷凍装置は、上記請求項1〜7のいずれかに記載の蒸発
器の出口側に、冷媒の温度を検出する第3の温度検出手
段を設けるとともに、上記制御手段が、この第3の温度
検出手段による検出温度に基づいて蒸発器用膨張手段の
作動を制御する機能を備えていることを特徴とするもの
である。
【0016】また、請求項9に記載のエコノマイザ付き
冷凍装置は、上記請求項1〜8のいずれかに記載の蓄冷
材ポンプを、上記蓄冷材移送配管の戻り管に設けたこと
を特徴とするものである。
【0017】請求項10に記載のエコノマイザ付き冷凍
装置は、上記請求項1〜9のいずれかに記載の蓄冷材冷
却器が、上記蓄冷材冷却用配管が挿通されて蓄冷材との
熱交換を行う熱交換槽と、少なくとも供給管が接続され
た蓄冷槽と、これら熱交換槽および蓄冷槽の間に接続さ
れて内部の蓄冷材を循環させる連結配管とを備えてなる
ことを特徴とするものである。
【0018】また、請求項11に記載のエコノマイザ付
き冷凍装置は、上記請求項1〜10のいずれかに記載の
蓄冷材冷却器が、上記蓄冷材冷却用配管が挿通されて蓄
冷材との熱交換を行うとともに供給管が接続された蓄冷
槽と、この蓄冷槽と接続管を介して接続されるととも
に、上記戻り管が接続された蓄冷材回収槽とを備えてな
ることを特徴とするものである。
【0019】請求項12に記載のエコノマイザ付き冷凍
装置は、上記請求項1〜11のいずれかに記載のものに
おいて、上記蓄冷材が、蓄冷材冷却器における蓄冷時に
固形物を生成する流動体であることを特徴とするもので
あり、さらに請求項13に記載のものは、上記蓄冷材
が、5〜60重量%の水と、カルボニル基あるいは水酸
基を有し融点が−15℃以下で炭素数が1〜5である有
機化合物の一または二種以上との混合物からなるもので
あり、かつ少なくとも上記エコノマイザ内に蓄冷材の流
動手段を設けたことを特徴とするものである。また、請
求項14に記載のものは、請求項13に記載の有機化合
物の一種がアセトンであることを特徴とするものであ
る。
【0020】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、圧縮機出口の
冷媒を凝縮器によって冷却した後に、さらにエコノマイ
ザにおいて蓄冷材により過冷却し、冷凍能力を増大させ
ることによって消費電力の削減化が図られる。また、夜
間等の冷凍負荷が大幅に減少した際に、冷媒を蓄冷材冷
却用配管に通して蓄冷材を冷却し、蓄えられた冷熱を昼
間等の冷凍負荷が増大した際に使用することにより、昼
夜間等における消費電力を平準化することが可能とな
る。さらに、上記蓄冷材の物質を、当該冷凍装置の使用
用途や規模等に応じて適宜選択することにより、当該冷
凍システム全系を安定した条件で運転することができる
とともに、既設の冷凍装置であっても、蒸発器用膨張手
段や蒸発器等を取り替えることなく、新たな設定温度条
件で運転することが可能となる。加えて、エコノマイザ
と蓄冷材冷却器とが分離されているので、上記エコノマ
イザを小型化して任意の場所に設置することができ、他
方別途設置する蓄冷材冷却器についても、その容量、形
状、配置等を適宜選択することができる。
【0021】この際に、一般に上記エコノマイザは、冷
媒の過冷却に用いられているために、当該エコノマイザ
から排出された蓄冷材の温度は、大気温度より充分に低
い。この点に注目して、請求項2に記載の発明において
は、エコノマイザにおいて冷媒の過冷却に利用した後の
蓄冷材を、さらに凝縮器の冷媒として再利用しているの
で、上記凝縮器における凝縮効率を一層高め、よってエ
コノマイザの小型化が図られる。加えて、蓄冷材を高温
度まで利用することが可能となるため、冷凍システムの
能力を一段と向上させることができる。
【0022】ところで、一般にこの種のエコノマイザ付
き冷凍装置においては、エコノマイザにおいて冷媒を確
実に所定の温度(例えば、0℃)まで冷却しようとする
場合には、エコノマイザ出口における蓄冷材の温度は上
記冷媒の設定温度よりも低温(例えば、−5℃)にしな
ければならない。このため、上述した従来のエコノマイ
ザ付き冷凍装置にあっては、上記冷媒の設定冷却温度以
下の蓄冷材の低温部分を有効に利用することができなか
った。この点、請求項3に記載の発明によれば、蓄冷材
をエコノマイザと蓄冷材冷却器との間で循環使用し、か
つエコノマイザの出口側の冷媒温度に基づいて蓄冷材ポ
ンプの吐出流量を制御しているので、かかる蓄冷材の低
温部分を有効に再利用し、かつ冷凍負荷の変動に拘わら
ず上記エコノマイザ出口側における冷媒温度を一定にす
ることが可能となるため、当該冷凍システム全系の安定
化および蓄冷材の効率的利用が図られる。
【0023】さらに、請求項4に記載の発明にあって
は、冷凍負荷がほぼ無くなった場合等に、エコノマイザ
出入口の第1および第2の温度検出手段よって検出され
た冷媒の温度差が所定の値以下になった際に、自動的に
蓄冷材ポンプを停止させることにより、蓄冷材の有効利
用が図られる。
【0024】このようにして蓄冷材ポンプが停止した後
の通常運転時に、エコノマイザにおいては媒体の熱交換
流路が長いため、この熱交換流路における冷媒の放熱量
が大きくなってしまう。しかるに、請求項5に記載の発
明によれば、開閉弁を介して上記冷媒のエコノマイザバ
イパス配管を設けているので、蓄冷材ポンプ停止中に上
記冷媒をエコノマイザバイパス配管側を通すことによ
り、上記放熱ロスが防止されるとともに、さらに冷媒の
流路抵抗を減少させて、圧縮機の動力の低減化が図られ
る。
【0025】この際に、請求項6に記載の発明によれ
ば、上記制御手段により、エコノマイザ出口側における
蓄冷材の温度に基づいて冷媒の開閉弁の開閉度を制御す
ることにより、当該冷媒の上記エコノマイザあるいはエ
コノマイザバイパス配管への切替えが自動制御される。
また、請求項7に記載の発明によれば、上記制御手段に
より、エコノマイザ出口側における蓄冷材の温度と、エ
コノマイザ出口側における冷媒の温度との差に基づいて
上記開閉弁の開閉度を制御することにより、上記冷媒の
エコノマイザあるいはエコノマイザバイパス配管への切
替えが自動制御される。
【0026】また、請求項8に記載の発明にあっては、
蒸発器における冷凍負荷の予測および蒸発器の伝熱面積
等を考慮して、第1および第3の温度検出手段によって
蓄冷材の流量と蒸発器膨張手段の作動とを制御すること
により、夜間等に蓄冷した蓄冷材内の全熱量を、昼間等
に効率的に使用しきることが可能となり、かつ大きな冷
凍負荷の変動に対する追従性が向上する。
【0027】また、請求項9に記載の発明によれば、蓄
冷材の粘度が、より高温となるエコノマイザで放熱後に
おいてより低くなることから、蓄冷材ポンプによる移送
が容易であり、この結果上記蓄冷材ポンプの駆動力の低
減化が図られる。特に、後述する請求項12〜14に記
載の発明における蓄冷材にあっては、当該蓄冷材がエコ
ノマイザにおける放熱前にスラリー状であるのに対し
て、上記放熱をした後においては液状であるために、よ
り一層移送が容易になる。
【0028】一方、請求項10に記載の発明にあって
は、蓄冷材の冷却時に、当該蓄冷材を熱交換槽と蓄冷槽
との間を循環させているので、上記熱交換槽や蓄冷槽内
に攪拌器等を設ける必要がなく、よって特に後述する請
求項12〜14に記載の蓄冷材を用いた場合に好適であ
る。また、本請求項に係る発明においては、上記蓄冷材
冷却器が熱交換槽と蓄冷槽とを備えた構成であるので、
これら熱交換槽および蓄冷槽内に攪拌器を設けた場合に
は、上記請求項1〜9に記載の発明のように蓄冷材冷却
器内の蓄冷材の全量を均一に流動させる必要がなく、例
えば熱交換槽を急速に、蓄冷槽を緩慢に攪拌すればよ
い。この結果、熱交換槽においては、熱交換速度を速め
ることができ、かつ蓄冷槽においては、内部の温度分布
を均一にすることができる。特に、請求項12〜14に
記載の蓄冷材を用いた場合には、スラリーの沈降を防止
できる。
【0029】さらに、請求項11に記載の発明によれ
ば、昼間等の蓄冷材使用時に、この蓄冷材を蓄冷材冷却
器とエコノマイザとの間で循環させることなく、供給管
が接続された蓄冷槽内の蓄冷材のみを使用して、戻りを
蓄冷材回収槽に戻すことにより、エコノマイザにおける
冷却媒体として、常に一定の温度の蓄冷材を使用するこ
とが可能となり、冷凍システムの安定化が図られる。な
お、蓄冷材回収槽に戻された蓄冷材は、夜間等に蓄冷槽
に供給されて冷却され、次の昼間等に上記蓄冷槽からエ
コノマイザに供給されて使用される。
【0030】ところで、本発明者等は、先に特開平3−
281593号に見られるような、この種の蓄冷材に最
適な含水蓄冷材を提案した。この蓄冷材は、上記請求項
12に記載のように、蓄冷材冷却器における蓄冷時に固
形物を生成する流動体であり、さらに詳しくは、上記請
求項13に記載のように、5〜60重量%の水と、カル
ボニル基あるいは水酸基を有し融点が−15℃以下で炭
素数が1〜5である有機化合物の一または二種以上との
混合物からなり、加えて、これに水溶性の有機化合物ま
たは無機化合物を含有させたものである。このような蓄
冷材は、攪拌器を備えた冷却槽において、通常回転数1
0〜1500rpm で回転攪拌しながら、−15℃以下に
冷却することにより、平均粒径3.0mm以下の水を含む
固体粒子を生成し、この結果上記蓄冷材を固液分散体と
して蓄冷状態に変換することができることから、冷却能
力が大きく、かつ蓄冷状態が固液分散体であるためスラ
リーとして移送可能であるという利点がある。
【0031】したがって、請求項12または13に記載
のように、上記蓄冷材を請求項1〜11のいずれかに記
載の発明における蓄冷材として用いれば、従来の冷水を
用いたエコノマイザに比べて、遥かに過冷却度を高める
ことが可能となる。また、上記請求項13に記載の発明
にあっては、少なくともエコノマイザ内に攪拌器等の流
動手段を用いているので、当該流動手段を設けた箇所に
おいては、スラリー状をなす蓄冷材の固形分の沈降が防
止されて、冷熱の伝熱効率が向上する。しかも、冷水と
異なり、より低温で、かつ蓄冷容量が大きいため、エコ
ノマイザの小型化が図られるとともに、蓄冷材流量が少
なくても充分な冷却効果が得られるため、蓄冷材ポンプ
の小型化と消費電力の低減化も図られる。
【0032】加えて、請求項14に記載のように、上記
請求項13に記載の発明における有機化合物の一種とし
てアセトンを選択すれば、得られた蓄冷材は、例えばメ
タノール等と比較して、伝熱面への表着が生じ難いとい
う特性を有していることから、この種の蓄冷材としてさ
らに好適である。
【0033】
【実施例1】図1は、本発明に係るエコノマイザ付き冷
凍装置の第一実施例を示すものである。図1において、
このエコノマイザ付き冷凍装置(以下、冷凍装置と略称
する。)は、圧縮機30と、凝縮器31と、膨張弁(蒸
発器用膨張手段)32と、蒸発器33とが順次冷媒配管
34によって接続された冷凍サイクルの、上記凝縮器3
1と膨張弁32手段との間に、冷媒を過冷却させるため
のエコノマイザ35が介装されており、さらに上記冷媒
配管34には、上流側端部が切替弁36を介して凝縮器
31の出口側に接続され、下流側に向けて順次膨張弁
(蓄冷材冷却器用膨張手段)37と、蓄冷材冷却器38
とが配設され、かつ下流側端部が蒸発器33の出口側に
接続された蓄冷材冷却用配管39が設けられている。ま
た、上記冷媒配管34の、蓄冷材冷却用配管39の上流
側接続部と、エコノマイザ35との間には、切替弁40
が介装されている。
【0034】さらに、上記エコノマイザ35の冷却側に
は、上記蓄冷材冷却器38に接続されて、該蓄冷材冷却
器38において蓄冷された蓄冷材41を蓄冷材ポンプ4
2によってエコノマイザ35内に導く供給管43と、エ
コノマイザ35内の上記蓄冷材41を蓄冷材冷却器38
に回収する戻り管44とからなる蓄冷材移送配管45が
設けられている。ここで、上記エコノマイザ35および
蓄冷材冷却器38内には、内部の上記蓄冷材41を攪拌
するための図示されない攪拌器(流動手段)が配設され
ている。
【0035】そして、上記蓄冷材冷却器38内には、蓄
冷材41として、蓄冷材冷却器38における蓄冷時に固
形物を生成する流動体であって蓄冷材ポンプ42によっ
て移送可能なスラリー状のもの、さらに詳しくは、5〜
60重量%の水と、カルボニル基あるいは水酸基を有し
融点が−15℃以下で炭素数が1〜5である有機化合物
の一または二種以上との混合物、さらには、これに水溶
性の有機化合物または無機化合物を含有させたものから
なる含水蓄冷材が封入されている。ここで、具体的に上
記蓄冷材41としては、水40重量%とアセトン60重
量%とを混合して得られたものや、水50重量%とアセ
トン50重量%とを混合したもの、あるいは水30重量
%とメチルエチルケトン70重量%とを混合したもの、
さらには、水40重量%、メタノール15重量%および
アセトン45重量%を混合して得られたもの等が用いら
れる。
【0036】また、冷媒配管34のエコノマイザ35出
口側には、当該箇所における冷媒の温度を検出するため
の第1温感筒(第1の温度検出手段)46が設けられ、
上記エコノマイザ35の入口側には、第2温感筒(第2
の温度検出手段)47が設けられるとともに、上記蒸発
器33の出口側には、第3温感筒(第3の温度検出手
段)48が設けられており、これら第1〜第3の温感筒
46〜48は、各々コントローラおよびマイクロプロセ
ッサ等を備えた制御手段49に接続されている。そし
て、当該制御手段49は、この第1温感筒46の検出温
度の高低に基づいて上記蓄冷材ポンプ42の吐出流量の
増減を制御し、かつ第1および第2の温感筒46、47
における冷媒の温度差が無くなった際に上記蓄冷材ポン
プ42を停止させるとともに、さらに第3の温感筒48
による冷媒の検出温度に基づいて膨張弁32の開閉度を
制御するようになっている。さらに、上記蓄冷材冷却用
配管39の蓄冷材冷却器38の出口側には、温感筒50
が設けられており、この温感筒50からの検出温度に基
づいて、上記膨張弁37の開閉が調節されるようになっ
ている。
【0037】次に、以上の構成からなる冷凍機の作用に
ついて説明する。先ず、夜間等の冷凍負荷が無いかある
いは、ごく僅かである時には、当該冷凍負荷に応じて適
宜切替弁36、40の開閉度を調節することにより、圧
縮機30によって圧縮されて凝縮器31で冷却された冷
媒の一部または全部を蓄冷材冷却用配管39側に流通さ
せる。これと平行して、蓄冷材冷却器38内の攪拌器を
回転させつつ、その内部の蓄冷材41を膨張弁37から
蓄冷材冷却器38内に導入される上記冷媒によって冷却
する。すると、上記蓄冷材41は、蓄冷材冷却器38内
において、通常回転数10〜1500rpm で回転攪拌さ
れながら、−15℃以下に冷却されることにより、平均
粒径3.0mm以下の水を含む固体粒子を生成し、この結
果上記蓄冷材を固液分散体(スラリー)として移送可能
な状態で、蓄冷状態に変換される。
【0038】次いで、昼間等の冷凍負荷が増大した際に
は、上記切替弁36を閉じるとともに、切替弁40を開
いて冷媒を冷媒配管34側に流通させる。また、これと
並行して蓄冷材ポンプ42を駆動して蓄冷材冷却器38
内の蓄冷材41をエコノマイザ35内に供給する。この
際に、制御手段49により、第一温感筒46における冷
媒の温度の高低に基づいて、蓄冷材ポンプ42の吐出流
量の増減が制御されるとともに、第3温感筒48の検出
温度に基づいて膨張弁32の開閉度が制御される。さら
に、冷凍負荷が減少して、第1および第2の温感筒4
6、47よって検出された冷媒の温度差が無くなった際
には、蓄冷材ポンプ42を停止される。
【0039】したがって、以上の構成からなる冷凍装置
によれば、圧縮機30出口の冷媒を凝縮器31によって
冷却した後に、さらにエコノマイザ35において上記冷
媒を蓄冷材41によって過冷却することができるので、
当該冷凍装置における冷凍能力を増大させて、消費電力
を削減することができる。また、夜間等の冷凍負荷が大
幅に減少した際に、冷媒を蓄冷材冷却用配管39側に通
して蓄冷材41を冷却し、蓄えられた冷熱を昼間等の冷
凍負荷が増大した際に使用することができるため、昼夜
間等における消費電力を平準化することができる。
【0040】また、蓄冷材41として、5〜60重量%
の水と、カルボニル基あるいは水酸基を有し融点が−1
5℃以下で炭素数が1〜5である有機化合物の一または
二種以上との混合物を用いているので、従来の冷水を用
いたエコノマイザに比べて、遥かに過冷却度を高めるこ
とが可能となる。この際に、エコノマイザ35内に攪拌
器を配設しているので、スラリー状をなす蓄冷材の固形
分の沈降が防止されて、冷熱の伝熱効率が向上する。し
かも、冷水と異なり、より低温で、かつ蓄冷容量が大き
いため、エコノマイザ35の小型化を図ることができ
る。しかも、蓄冷材41流量が少なくても充分な冷却効
果が得られるため、蓄冷材ポンプ42の小型化と消費電
力の低減化を併せて図ることが可能となる。特に、上記
蓄冷材41としてアセトンを含むものを使用して結果、
当該蓄冷材41がエコノマイザ35等における伝熱面に
表着することが防止される。
【0041】さらに、上記蓄冷材41により、当該冷凍
システム全系を安定した条件で運転することができるう
え、既設の冷凍装置であっても、蒸発器用膨張手段や蒸
発器等を取り替えることなく、新たな設定温度条件で運
転することが可能となる。加えて、エコノマイザ35と
蓄冷材冷却器38とが分離されているので、上記エコノ
マイザ35を小型化して任意の場所に設置することがで
き、他方別途設置する蓄冷材冷却器38についても、そ
の容量等を冷凍システムの規模に応じて適宜選択するこ
とができる。
【0042】さらに、蓄冷材41をエコノマイザ35と
蓄冷材冷却器38との間で循環使用するとともに、エコ
ノマイザ35の出口側の冷媒温度に基づいて蓄冷材ポン
プ42の吐出流量を制御しているので、上記蓄冷材41
の蓄冷温度範囲を有効に利用できるうえ、冷凍負荷の変
動に拘わらずエコノマイザ35の出口における冷媒温度
を一定にすることが可能となるため、当該冷凍システム
全系の安定化および蓄冷材41の効率的利用を図ること
ができる。
【0043】また、上記制御手段49により、冷凍負荷
がほぼ無くなった場合等に、自動的に蓄冷材ポンプ42
を停止させることができるため、エコノマイザ出口側温
度を一定に制御することができるとともに、この観点か
らも蓄冷材41の効率的利用を図ることが可能となる。
したがって、蒸発器33における冷凍負荷の予測および
蒸発器33の伝熱面積等を考慮して、第1および第3温
感筒46、48によって、蓄冷材41の流量と膨張弁3
2の開閉度とを制御することにより、夜間等に蓄冷した
蓄冷材41内の全熱量を、昼間等に効率的に使用しきる
ことが可能となり、かつ大きな冷凍負荷の変動に対する
追従性を大幅に向上させることができる。
【0044】
【実施例2】図2は、本発明の冷凍装置の第二実施例を
示すもので、図1に示したものと同一構成部分には同一
符号を付して、その説明を省略する。図2において、こ
の冷凍装置においては、上記蓄冷材冷却器38に代え
て、上記蓄冷材冷却用配管39が挿通されて蓄冷材41
との熱交換を行う熱交換槽51と、上記供給管43およ
び戻り管44が接続された蓄冷槽52とが配設されてい
る。そして、これら熱交換槽51と蓄冷槽52とは、上
記蓄冷材41を循環させる循環ポンプ53が設けられた
連結配管54によって連結されている。
【0045】このような冷凍装置にあっては、蓄冷材4
1を冷却する際に、循環ポンプ53を駆動して、蓄冷材
41を熱交換槽51と蓄冷槽52との間で、連結配管5
4を介して循環させることができるため、上記熱交換槽
51や蓄冷槽52内に攪拌器等の流動手段を設ける必要
がないという利点がある。また、上記熱交換槽51およ
び蓄冷槽52内に攪拌器を設けた場合には、上記実施例
1で示した冷凍装置のように蓄冷材冷却器38内の蓄冷
材41の全量を均一に流動させる必要がないため、例え
ば熱交換槽51を急速に、蓄冷槽52を緩慢に攪拌すれ
ば充分になる。この結果、熱交換槽51においては、熱
交換速度を速めることができ、かつ蓄冷槽52において
は、スラリーの沈降を防止して、内部の温度分布を均一
にすることができる。
【0046】
【実施例3】また、図3は、本発明の冷凍装置の第三実
施例を示すもので、同様にして図1と同一構成部分には
同一符号を付してある。この例の冷凍装置においては、
蓄冷材冷却器38に代えて、上記蓄冷材冷却用配管39
が挿通されて蓄冷材41との熱交換を行うとともに、供
給管43が接続された蓄冷槽55と、この蓄冷槽55と
接続管56を介して接続されるとともに、上記戻り管4
4が接続された蓄冷材回収槽57とが配設されている。
【0047】上記構成からなる冷凍装置においては、夜
間等に蓄冷された蓄冷材41を蓄冷槽55に蓄えてお
き、昼間等の蓄冷材使用時に、蓄冷槽55内の蓄冷材4
1のみを使用して、蓄冷材41をエコノマイザ35との
間で循環させることなく、その戻りを蓄冷材回収槽57
に回収する。そして、蓄冷材回収槽57に回収された蓄
冷材41は、夜間等に、これら蓄冷槽55および蓄冷材
回収槽57間のヘッドを利用して、あるいは上記接続管
56に介装するポンプ(図示せず)により蓄冷槽55に
供給されて冷却され、次の昼間等に上記蓄冷槽55から
エコノマイザ35に供給されて使用される。
【0048】したがって、この例の冷凍装置によれば、
エコノマイザ35における冷却媒体として、常に一定の
温度の蓄冷材41を使用することができるために、冷凍
システムの一層の安定化を図ることができる。なお、本
実施例の冷凍装置にあっては、蓄冷槽55をさらに上記
第二実施例で示したような熱交換槽と蓄冷槽とに分離
し、これら熱交換槽蓄冷槽との間で、連結配管を介して
循環ポンプにより上記蓄冷材41を循環させれば、上記
効果に加えて、さらに上記第二実施例で述べた効果も得
ることができる。
【0049】
【実施例4】図4は、本発明の冷凍装置に第四実施例を
示すもので、この例の冷凍装置においては、上記エコノ
マイザ35の入口側と出口側との間に、開閉弁58を介
して上記冷媒のエコノマイザバイパス配管59が設けら
れている。また、蓄冷材41の戻り管44のエコノマイ
ザ35出口側には、当該箇所における蓄冷材41の温度
を検出するための蓄冷材温感筒(蓄冷材温度検出手段)
65が設けられており、制御手段49によって、上記第
1温感筒46の温度と蓄冷材温感筒65との温度差に基
づいて冷媒の切替弁40および開閉弁58の開閉度が自
動制御されるようになっている。
【0050】このような構成からなる冷凍装置にあって
は、制御手段49により、第1および第2の温感筒4
6、47よって検出された冷媒の温度差が無くなって、
蓄冷材ポンプ42が停止し、さらに第1温感筒46と蓄
冷材温感筒65との温度差が無くなってエコノマイザ3
5が機能していないことが検出された時点で、切替弁4
0が閉じるとともに、開閉弁58が開いて、上記冷媒が
エコノマイザバイパス配管59側に通される。すなわ
ち、蓄冷材ポンプ42が停止中でエコノマイザ35が機
能していない状態における通常運転時には、上記冷媒を
エコノマイザバイパス配管59側を通すことにより、熱
交換流路の長いエコノマイザにおいて、冷媒の放熱ロス
が発生することを防止することができるうえ、さらに冷
媒の流路抵抗を減少させて、圧縮機30における動力の
低減化を図ることが可能となる。
【0051】
【実施例5】図5は、本発明の冷凍装置の第五実施例を
示すものである。図5において、この例に冷凍装置にお
いては、上記蓄冷材冷却器38とエコノマイザ35およ
び凝縮器31との間に、蓄冷材移送配管60が設けられ
ている。この蓄冷材移送配管60は、上記蓄冷材冷却器
38で蓄冷された蓄冷材41をエコノマイザ35に導く
供給管61と、上記エコノマイザ35から排出された蓄
冷材41をさらに凝縮器31の冷媒として供給する凝縮
器導入管62と、この凝縮器31から排出された蓄冷材
41を再び蓄冷材冷却器38に回収する戻り管63と、
上記供給管61に設けられて蓄冷材41を移送する蓄冷
材ポンプ64とからなるものである。
【0052】この例の冷凍装置にあっては、昼間等の冷
凍負荷が増大した際には、冷媒を冷媒配管34に流通さ
せるとともに、蓄冷材ポンプ64を駆動して蓄冷材冷却
器38内の蓄冷材41を先ずエコノマイザ35内に供給
する。そして、このエコノマイザ35において冷媒を過
冷却した後の蓄冷材41は、さらに凝縮器導入管62を
通じて凝縮器31に導かれ、エコノマイザ35で過冷却
される前の上記冷媒を冷却した後に、再び戻り管63を
介して蓄冷材冷却器38に回収される。この際に、制御
手段49により、第一温感筒46における冷媒の温度の
高低に基づいて、蓄冷材ポンプ42の吐出流量の増減が
制御されるとともに、第3温感筒48の検出温度に基づ
いて膨張弁32の開閉度が制御される。
【0053】上記構成からなる冷凍装置によれば、エコ
ノマイザ35において冷媒の過冷却に利用した後の蓄冷
材41を、さらに凝縮器31の冷媒として再利用してい
るので、上記凝縮器31における凝縮効率を一層高める
ことができ、この結果エコノマイザ35の一層の小型化
を図ることができる。加えて、蓄冷材41を高温度まで
利用することが可能となるため、当該冷凍装置における
冷凍システムの能力を一段と向上させることが可能とな
る。
【0054】
【実施例6】図6は、本発明の冷凍装置の第六実施例を
示すもので、この冷凍装置においては、上記蓄冷材ポン
プ42が、蓄冷材移送配管45の戻り管44に設けられ
ている。この結果、本実施例の冷凍装置にあっては、蓄
冷材41の粘度が、より高温となるエコノマイザ35で
の放熱後においてより低くなっているため、当該蓄冷材
ポンプ42による移送が容易になり、よって上記蓄冷材
ポンプ42の駆動力を低減化させることができる。特
に、上記蓄冷材41は、エコノマイザ35における放熱
前にスラリー状であるのに対して、上記エコノマイザ3
5において放熱をした後においては液状であるために、
より一層移送が容易になる。
【0055】なお、上記実施例の説明においては、いず
れもエコノマイザ35の出口側の冷媒温度に基づいて蓄
冷材ポンプ42、64の吐出流量を制御することによ
り、上記エコノマイザ35出口側における冷媒温度を一
定にするようにしているが、当該冷凍装置の規模や圧縮
機の容量等によっては、その負荷変動に対応して、上記
蓄冷材ポンプ42、64による制御に加え、さらに圧縮
機30をインバータ制御によってその圧縮量を増減させ
ることにより、上記負荷変動に対してエコノマイザ35
出口側の冷媒温度を一定にするように制御してもよい。
【0056】また、上記実施例の説明においては、蓄冷
材冷却器38に、内部の蓄冷材41を攪拌するための攪
拌器(流動手段)を配設した場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、例えば上記蓄冷材冷却
器38を所定のヘッドを有する高所に配置するととも
に、温度が低くなるに従ってより密度が高くなる蓄冷材
を用いた場合等には、敢えて上記攪拌器を設けることな
く、蓄冷材冷却器38の底部から、より低い温度の蓄冷
材41をエコノマイザ35に供給することにより、一層
冷凍効果を高めるようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に
係る本発明の冷凍装置によれば、エコノマイザにおいて
冷媒を蓄冷材により過冷却することにより冷凍能力を増
大させて、消費電力の削減化を図ることができ、冷凍負
荷が小さい時に蓄冷材に蓄えた冷熱を冷凍負荷が増大し
た際に使用することができるために、昼夜間等における
消費電力を平準化することができるとともに、上記蓄冷
材の物質を適宜選択することにより、当該冷凍システム
全系を安定した条件で運転することができ、さらに既設
の冷凍装置を少ない改造により新たな設定温度条件で運
転することが可能となるといった効果が得られる。
【0058】加えて、請求項2に記載の発明において
は、エコノマイザにおいて冷媒の過冷却に利用した後の
蓄冷材を、さらに凝縮器の冷媒として再利用しているの
で、上記凝縮器における凝縮効率を一段と高め、よって
エコノマイザの一層の小型化を図ることができる。ま
た、請求項3に記載の発明によれば、冷凍システム全系
の安定化および蓄冷材の幅広い温度範囲における効率的
利用が可能となる。
【0059】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
冷凍負荷がほぼ無くなった場合等に自動的に蓄冷材ポン
プを停止させて蓄冷材の有効利用を図ることができ、ま
た、請求項5に記載の発明によれば、上記蓄冷材ポンプ
停止中に冷媒をエコノマイザバイパス配管側を通すこと
により、上記冷媒の放熱ロスが防止されるとともに、さ
らに冷媒の流路抵抗を減少させて、圧縮機の動力の低減
化を図ることができる。加えて、請求項6または7に記
載の発明によれば、エコノマイザ出口側の蓄冷材温度等
によりエコノマイザ機能の有無を確認したうえで、自動
的に上記冷媒をエコノマイザまたはエコノマイザバイパ
ス管側に切替えることができる。
【0060】また、請求項8に記載の発明によれば、第
1および第3の温度検出手段によって蓄冷材の流量と蒸
発器膨張手段の作動とを制御することにより、夜間等に
蓄冷した蓄冷材内の全熱量を、昼間等に効率的に使用し
きることが可能となり、かつ大きな冷凍負荷の変動に対
する追従性を向上させることができる。
【0061】さらに、請求項9に記載の発明によれば、
蓄冷材ポンプによる蓄冷材の移送が容易になるため、上
記蓄冷材ポンプの駆動力の低減化を図ることができ、請
求項10に記載の発明にあっては、熱交換槽や蓄冷槽内
に攪拌器等を設ける必要がなく、さらに請求項11に記
載の発明によれば、エコノマイザにおける冷却媒体とし
て、常に一定の温度の蓄冷材を使用することが可能にな
って冷凍システムの安定化を図ることができる等の効果
が得られる。
【0062】したがって、上記請求項1〜11に記載の
発明は、その蓄冷材として請求項12さらには請求項1
3に記載のものを使用した場合に、従来の冷水を用いた
エコノマイザに比べて、遥かに過冷却度を高めることが
可能となり、かつ冷水と異なり、より低温で、かつ蓄冷
容量が大きいため、エコノマイザの小型化が図られると
ともに、蓄冷材流量が少なくても充分な冷却効果が得ら
れるため、蓄冷材ポンプの小型化と消費電力の低減化も
図ることができ、さらに請求項14に記載の蓄冷材を用
いれば、当該蓄冷材が伝熱面に表着することを防止する
ことができて、伝熱効率を向上させることができるとい
った、特に優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエコノマイザ付き冷凍装置の一実施例
を示す冷媒および蓄冷材配管系統図である。
【図2】本発明の第二実施例を示す冷媒および蓄冷材配
管系統図である。
【図3】本発明の第三実施例を示す冷媒および蓄冷材配
管系統図である。
【図4】本発明の第四実施例を示す冷媒および蓄冷材配
管系統図である。
【図5】本発明の第五実施例を示す冷媒および蓄冷材配
管系統図である。
【図6】本発明の第六実施例を示す冷媒および蓄冷材配
管系統図である。
【図7】一般的な冷凍サイクルにおけるモリエル線図で
ある。
【図8】従来のエコノマイザ付き冷凍装置を示す冷媒配
管系統図である。
【図9】従来の蓄冷式冷房装置を示す冷媒配管系統図で
ある。
【符号の説明】
30 圧縮機 31 凝縮器 32 膨張弁(蒸発器用膨張手段) 33 蒸発器 34 冷媒配管 35 エコノマイザ 36、40 切替弁 37 膨張弁(蓄冷材冷却器用膨張手段) 38 蓄冷材冷却器 39 蓄冷材冷却用配管 41 蓄冷材 42、64 蓄冷材ポンプ 43、61 供給管 44、63 戻り管 45、60 蓄冷材移送配管 46 第1温感筒(第1の温度検出手段) 47 第2温感筒(第2の温度検出手段) 48 第3温感筒(第3の温度検出手段) 49 制御手段 51 熱交換器 52、55 蓄冷槽 54 連結配管 56 接続管 57 蓄冷材回収槽 58 開閉弁 59 エコノマイザバイパス配管 62 凝縮器導入管 65 蓄冷材温感筒(蓄冷材温度検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平松 正義 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 平野 正義 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 川村 和茂 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 粟井 英司 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 木村 隆志 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、凝縮器と、蒸発器用膨張手段
    と、蒸発器とが順次冷媒配管によって接続された冷凍サ
    イクルの上記凝縮器と上記蒸発器用膨張手段との間に、
    上記冷媒を過冷却させるエコノマイザが介装されたエコ
    ノマイザ付き冷凍装置において、上記冷媒配管に、上流
    側端部が切替弁を介して上記凝縮器の出口側に接続さ
    れ、下流側に向けて順次蓄冷材冷却器用膨張手段と、蓄
    冷材冷却器とが配設されるとともに、下流側端部が上記
    蒸発器の出口側に接続された蓄冷材冷却用配管を設け、
    かつ上記蓄冷材冷却器と上記エコノマイザとの間に、上
    記蓄冷材冷却器で蓄冷された蓄冷材を上記エコノマイザ
    内に導く供給管と、上記エコノマイザ内の上記蓄冷材を
    蓄冷材冷却器に導く戻り管と、上記蓄冷材を移送する蓄
    冷材ポンプとを有する蓄冷材移送配管を設けたことを特
    徴とするエコノマイザ付き冷凍装置。
  2. 【請求項2】 圧縮機と、凝縮器と、蒸発器用膨張手段
    と、蒸発器とが順次冷媒配管によって接続された冷凍サ
    イクルの上記凝縮器と上記蒸発器用膨張手段との間に、
    上記冷媒を過冷却させるエコノマイザが介装されたエコ
    ノマイザ付き冷凍装置において、上記冷媒配管に、下流
    側端部が切替弁を介して上記凝縮器の出口側に接続さ
    れ、上流側に向けて順次蓄冷材冷却器用膨張手段と、蓄
    冷材冷却器とが配設されるとともに、上流側端部が上記
    蒸発器の出口側に接続された蓄冷材冷却用配管を設け、
    かつ上記蓄冷材冷却器と上記エコノマイザおよび上記凝
    縮器との間に、上記蓄冷材冷却器で蓄冷された蓄冷材を
    上記エコノマイザに導く供給管と、上記エコノマイザか
    ら排出された上記蓄冷材を上記凝縮器の冷媒として供給
    する凝縮器導入管と、上記凝縮器から排出された上記蓄
    冷材を蓄冷材冷却器に戻す戻り管と、上記蓄冷材を移送
    する蓄冷材ポンプとを有する蓄冷材移送配管を設けたこ
    とを特徴とするエコノマイザ付き冷凍装置。
  3. 【請求項3】 上記エコノマイザの出口側に、上記冷媒
    の温度を検出する第1の温度検出手段を設けるととも
    に、この第1の温度検出手段の検出温度に基づいて上記
    蓄冷材ポンプの吐出流量を制御する制御手段を備えてな
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のエコノマ
    イザ付き冷凍装置。
  4. 【請求項4】 上記エコノマイザの出口側に、上記冷媒
    の温度を検出する第1の温度検出手段を設け、上記エコ
    ノマイザの入口側に、上記冷媒の温度を検出する第2の
    温度検出手段を設けるとともに、上記第1および第2の
    温度検出手段によって検出された上記冷媒の温度差に基
    づいて上記蓄冷材ポンプを停止させる制御手段を備えて
    なることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    エコノマイザ付き冷凍装置。
  5. 【請求項5】 上記エコノマイザの入口側と出口側との
    間に、開閉弁を介して上記冷媒のエコノマイザバイパス
    配管を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載のエコノマイザ付き冷凍装置。
  6. 【請求項6】 上記蓄冷材の戻り管のエコノマイザ出口
    側に上記蓄冷材の温度を検出する蓄冷材温度検出手段を
    設け、かつ上記制御手段は、上記蓄冷材温度検出手段の
    温度に基づいて、上記冷媒の切替弁および開閉弁の開閉
    度を制御する機能を備えてなることを特徴とする請求項
    5に記載のエコノマイザ付き冷凍装置。
  7. 【請求項7】 上記蓄冷材の戻り管のエコノマイザ出口
    側に上記蓄冷材の温度を検出する蓄冷材温度検出手段を
    設け、かつ上記制御手段は、上記蓄冷材温度検出手段に
    よって検出された上記蓄冷材の温度と、上記第1の温度
    検出手段によって検出された上記冷媒の温度との差に基
    づいて、上記切替弁および開閉弁の開閉度を制御する機
    能を備えてなることを特徴とする請求項5に記載のエコ
    ノマイザ付き冷凍装置。
  8. 【請求項8】 上記蒸発器の出口側に、上記冷媒の温度
    を検出する第3の温度検出手段を設けるとともに、上記
    制御手段は、この第3の温度検出手段による検出温度に
    基づいて上記蒸発器用膨張手段の作動を制御する機能を
    備えてなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに
    記載のエコノマイザ付き冷凍装置。
  9. 【請求項9】 上記蓄冷材ポンプを、上記蓄冷材移送配
    管の上記戻り管に設けたことを特徴とする請求項1〜8
    のいずれかに記載のエコノマイザ付き冷凍装置。
  10. 【請求項10】 上記蓄冷材冷却器は、上記蓄冷材冷却
    用配管が挿通されて上記蓄冷材との熱交換を行う熱交換
    槽と、少なくとも上記供給管が接続された蓄冷槽と、こ
    れら熱交換槽および蓄冷槽の間に接続されて内部の上記
    蓄冷材を循環させる連結配管とを備えてなることを特徴
    とする請求項1〜9のいずれかに記載のエコノマイザ付
    き冷凍装置。
  11. 【請求項11】 上記蓄冷材冷却器は、上記蓄冷材冷却
    用配管が挿通されて上記蓄冷材との熱交換を行うととも
    に、上記供給管が接続された蓄冷槽と、この蓄冷槽と接
    続管を介して接続されるとともに、上記戻り管が接続さ
    れた蓄冷材回収槽とを備えてなることを特徴とする請求
    項1〜10のいずれかに記載のエコノマイザ付き冷凍装
    置。
  12. 【請求項12】 上記蓄冷材は、上記蓄冷材冷却器にお
    ける蓄冷時に固形物を生成する流動体であることを特徴
    とする請求項1〜11のいずれかに記載のエコノマイザ
    付き冷凍装置。
  13. 【請求項13】 上記蓄冷材は、5〜60重量%の水
    と、カルボニル基あるいは水酸基を有し融点が−15℃
    以下で炭素数が1〜5である有機化合物の一または二種
    以上との混合物からなり、かつ少なくとも上記エコノマ
    イザ内に上記蓄冷材の流動手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1〜12のいずれかに記載のエコノマイザ付き
    冷凍装置。
  14. 【請求項14】 上記蓄冷材中の上記有機化合物の一種
    がアセトンであることを特徴とする請求項13に記載の
    エコノマイザ付き冷凍装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007127335A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Sanden Corp 冷却システム
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