JP3006131U - 衣類の殺菌除塵機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 衣類、特にズボンの裾の殺菌除塵機を提供す
る。 【構成】 本考案の衣類の殺菌除塵機は、人の足を進入
させることができる一つの容器を設け、該容器の開口部
に近い所に正転、逆転を制御できるローラ式ブラシを設
けてズボン表面の塵や土を掃き落とし、また、該容易内
にさらに一つの殺菌装置と吸塵装置を設け、掃き落とし
た塵や土を収拾してズボンの殺菌を行うものであり、前
述の部品は全て該容器底部の押しボタンスイッチにより
開閉制御する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一種のズボン表面に付着した塵や土を取り除き、並びに、それと同 時に殺菌効果を達成する家庭用の衣類の殺菌除塵機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

長時間外で働く現代のサラリーマンにとって、道路上に舞い上がる塵や土で全 身が汚れて不快な思いをすることはよく経験することであるが、さらに、衣服の 表面（特に地面に接近しているズボンの裾の部分）が汚れ、それをそのまま室内 に持ち込むことはよくあることである。このことは、室内の環境衛生を破壊する ばかりでなく、有害な細菌を屋内に持ち込む可能性があり、家族の健康にとって 隠れた脅威となる。このような現象は、現代の土地開発に伴う土木工事が盛んに 行われる時期にあって、非常によくみられる。

【０００３】 従来より、衣類の塵や泥を落とすには、外套や上着ならば脱いで、室外で振り 落とすのが一番簡単であり、これにより室内の人と環境に影響することを防ぐこ とができる。しかし、最も汚れやすいズボンの裾については、脱いで汚れを振り 落とすという訳にはいかず、外套や上着のように簡単には汚れをおとすことがで きなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、衣類についた塵や土を落とすのに有効で、同時に殺菌効果を有する 衣類の殺菌除塵機を提供することを課題とし、特に、ズボンの裾の殺菌と除塵専 用の、衣類の殺菌除塵機を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の衣類の殺菌除塵機は、人の足を進入させることができる一つの容器を 設け、該容器の開口部に近い所に正転、逆転を制御できるローラ式ブラシを設け てズボン表面の塵や土を掃き落とし、また、該容易内にさらに一つの殺菌装置と 吸塵装置を設け、掃き落とした塵や土を収拾してズボンの殺菌を行うものであり 、前述の部品は全て該容器底部の押しボタンスイッチにより開閉制御する。

【０００６】

【作用】

使用者は、自分の足を下向きに容器に進入させた後、押しボタンスイッチを踏 んで殺菌除塵機を始動させ、ズボンの裾付近の塵や土を掃き落とし並びに殺菌し 、塵や土、細菌を室内へ持ち込むことを防ぎ、住居の環境衛生を維持する。

【０００７】

【実施例】

図１及び図３に示されるように、本考案の主体は、一つの中空の箱形容器とし 、該容器は上下の２層に分ける。該上層は、除塵室（１）とし、下層は、集塵室 （２）とする。かつ上層の除塵室（１）の下部は、該集塵室（２）内に嵌め、一 種の除塵室（１）が該集塵室（２）内を制限付きで上下にスライドできる組立関 係を形成する。

【０００８】 該除塵室（１）の上端開口部の内縁には、２つのローラー式ブラシ（１０）、 （１０’）を設け、該ローラー式ブラシ（１０）、（１０’）は、除塵室（１） の上下移動に伴って上下に移動し、異なる高さのズボン表面にブラシがけをする ことができる。

【０００９】 該除塵室（１）の位置の高さを無段式に固定するために、除塵室（１）には外 壁の上段に数條歯を有するラチェット（１１）を設け、集塵室（２）の外表面に おいては該ラチェット（１１）に対応する適当な位置に、一つのつめ板（２０） を設ける。該つめ板（２０）とラチェット（１１）間の噛み合わせ動作により、 ある高さに固定、停留させる。反対に、除塵室（１）を下降させるときには、た だつめ板（２０）の釈放端（２０１）を押して、ラチェット（２０）との噛み合 わせを解除し、除塵室（１）の高さを下げることができる。

【００１０】 前述の容器には、当然、一つの人の足を入れやすい開口部（１２）を設ける。 該開口部（１２）にはさらに、口を括った布製カバー（３）を設ける。これによ り、掃き落とされた塵や泥が飛び散るのを防ぐ。

【００１１】 また、該開口部（１２）の内縁には２つの相互に平行で、かつ、正転、逆転を 制御されることができるローラ式ブラシ（１０）、（１０’）を設ける。該ロー ラ式ブラシ（１０）、（１０’）は、使用時に足の左右両側に位置するように配 置し、２つのローラ式ブラシ（１０）、（１０’）の間には、足が入るだけの間 隔をあける。

【００１２】 該ローラ式ブラシ（１０）、（１０’）の毛は、軟性で、かつ殆ど隙間無く植 毛されるものとする。これにより、足の周囲のズボン表面にブラシかけするのに 有効で、ズボンを巻き付けることがない。

【００１３】 ローラ式ブラシ（１０）、（１０’）のほかに、該ローラ式ブラシ（１０）、 （１０’）の下方に、さらに、一つの紫外線殺菌灯（１３）を主とする殺菌装置 を設け、ズトンの殺菌効果を提供する。

【００１４】 また、本考案では、別の実施例として、該紫外線殺菌灯（１３）のかわりに、 スプレーを設けて殺菌芳香薬剤をスプレーするか、あるいはオゾン発生装置を設 け、衣類に対して殺菌と除臭動作を行ってもよい。

【００１５】 上記集塵室（２）の底部には、一つの引き出し式の集塵箱（２１）を設け、こ れをローラ式ブラシ（１０）、（１０’）により掃き落とされた塵や土の収集に 用いる。該集塵箱（２１）の一端の上方には一つの引気道（２２）を設け、該引 気道（２２）内には、一つの抽風機（２３）を設け、容器内の空気を抽出し、並 びに発生する気流により、塵や土を順次集塵箱（２１）内へと落とす。このよう に、一般の吸塵器と同様の集塵効果を得る。さらに、上記引気道（２２）の入口 部分には、一組の集塵箱（２１）と一緒に引き出されるこし網（２４）と、ろ過 綿（２５）を設け、さらに細かい塵を収集する

【００１６】 最後に、集塵箱（２１）の上方には、べつに足を置くための網（２６）を設け る。この網（２６）の上方にはさらに、上記ローラ式ブラシ（１０）、（１０’ ）、紫外線殺菌灯（１３）、抽風機（２３）の始動に用いる押しボタンスイッチ （２７）を設け、足の底でこの押しボタンスイッチ（２７）を押せば、本考案の 殺菌除塵作業を衣類に対して行うことができる。

【００１７】 本考案を使用するときは、使用者は図３に示されるように、ローラ式ブラシ（ １０）、（１０’）の回転方向転換スイッチ（１４）をオフから正転位置にした 後、ズボンを穿いた足を容器中に入れ、足の裏で、押しボタンスイッチ（２７） を押す。すると、上記ローラ式ブラシ（１０）、（１０’）が相対的な正転を行 い、ズボンの裾の外表面の塵や土を下に向かって掃き落として集塵室（２）に収 集する。こうして、ズボンの裾を巻き上げることがなく、すなわち常態の下垂状 態に保持したままブラシがけを行うと同時に、集塵室（２）と抽風機（２３）が 同時に作動し、殺菌除塵作業を完成する。

【００１８】 また、使用者が、ズボンの裾を外に折って内側表面をきれいにする場合には、 図４に示されるように、ローラ式ブラシ（１０）、（１０’）の回転方向転換ス イッチ（１４）をオフから逆転位置にし、これによりローラ式ブラシ（１０）、 （１０’）に相対的な逆転を行わせる。すなわち、ズボン表面の塵や土を上に掃 き上げ、並びにズボンの裾を外に折った状態を保ち、ズボン内側をブラシがけす る。

【００１９】 このほか、使用者は、除塵室（１）を僅かに上に引き上げて適当な高さとし、 ローラ式ブラシ（１０）、（１０’）が確実にズボン表面に達するようにする。

【００２０】 また、塵や土の飛散を防ぐため、口を束ねた布製カバー（３）の口を小腿部分 で引き絞り、よって塵や土が除塵室（１）の上部の開口部（１２）から飛散する ことを防ぐ。

【００２１】

【考案の効果】

本考案の効果は以下のとおりである： （イ）使用者は、本考案を室外の出入口のところに置き、室内に進入する前に 、足をズボンの裾と共に本考案内に進入させ、足の裏で内部の一つの押しボタン スイッチを押すと、即時本考案を始動させて、殺菌と除塵作業を進行することが でき、さらに足の裏で少し離れた位置の上記ボタンスイッチを押すと、該作業を 終了させることができ、開閉いずれにも完全に手を用いる必要がない。 （ロ）本考案のローラ式ブラシは、正転、逆転の制御を行えるほか、その高さ を調整でき、このため、ズボンの内側あるいは外側表面を、簡単にきれいにする ことができる。 （ハ）本考案は、一つの紫外線殺菌灯を有し、これにより衣類の塵土を落とす 時に、同時に殺菌する効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】本考案の斜視図である。

【図３】本考案の断面図である。

【図４】本考案の使用中の動作状態を示す断面図であ
る。

【図５】本考案の使用中のもう一つの動作状態を示す断
面図である。

【符号の説明】

（１）除塵室 （２）集塵室 （１０）、（１
０’）ローラ式ブラシ （１１）ラチェット （２０）つめ板 （２０１）
釈放端 （１２）開口部 （３）口を括った布製カバー （１３）紫外線殺菌灯
（２１）集塵箱 （２２）引気道 （２３）抽風機 （２４）こし網
（２５）ろ過綿 （２６）網 （２７）押しボタンスイッチ （１
４）回転方向転換スイッチ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 以下を含む、衣類の殺菌除塵機：一つ
   の、足の進入に供することができる容器で、上下の２層
   に分けられ、上層は除塵室とし、下層は集塵室とし、該
   除塵室は集塵室内を上下移動できるように取りつけ、該
   集塵室の上端の開口部にはさらに一つの口を束ねた布製
   カバーを設けたものと；二つの、上記除塵室上端の開口
   部内縁に相互に平行に配置されたローラ式ブラシで、該
   二つのローラ式ブラシの間には足が通過できる間隔があ
   けられ、並びに制御によりその相対的な正方向、及び逆
   方向の回転を行い、ズボン表面の塵や土を上向きに、或
   いは下向きに掃いて除くものと；一つの、上記除塵室内
   縁かつローラ式ブラシの下方に設けられる殺菌装置と；
   一組の、上記集塵室内に設けられた吸塵装置で、集塵室
   底部内部に設けられて引き出して清掃されることができ
   る集塵箱と、集塵室内の空気を抽出して集塵室の吸塵効
   果を形成する抽風機とを有し、該抽風機の入風口にはこ
   し網とろ過綿を設けたものと；一つの、上記集塵箱上方
   に懸けられる網で、該網上には一つの押しボタンスイッ
   チを設け、該押しボタンスイッチは使用者の足の裏の押
   圧に供して即時上記ローラ式ブラシ、紫外線殺菌灯、及
   び集塵装置を駆動し、一種の、ズボン表面の塵や土を掃
   き落とし、並びに、同時に殺菌効果を有する殺菌除塵機
   を形成するもの。
2. 【請求項２】 殺菌装置は一つの紫外線殺菌灯とする、
   請求項１に記載の衣類の殺菌除塵機。
3. 【請求項３】 殺菌装置は、一つのオゾン発生機とす
   る、請求項１に記載の衣類の殺菌除塵機。