JP3006027U - 遠心分離機のシールパッキン - Google Patents

遠心分離機のシールパッキン

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JP3006027U
JP3006027U JP1994008902U JP890294U JP3006027U JP 3006027 U JP3006027 U JP 3006027U JP 1994008902 U JP1994008902 U JP 1994008902U JP 890294 U JP890294 U JP 890294U JP 3006027 U JP3006027 U JP 3006027U
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JP
Japan
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valve cylinder
packing
seal packing
rotating bowl
peripheral wall
Prior art date
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JP1994008902U
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English (en)
Inventor
斈 百木
正宏 森口
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Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】分離板型遠心分離機の弁シリンダの摺動部のシ
ール用に用いられる大きい遠心力を受けて摺動しても、
変形を起こすことなく、且つ破損しないで長時間の使用
に耐えることができるシールパッキンを提供することを
目的とする。 【構成】回転ボウル内に多数積層された笠状の分離板
と、前記分離板の下方に設けられ下部水圧室の作動水に
より上下動して回転ボウル周壁に設けられたスラッジ排
出孔を開閉する弁シリンダとを具える分離板型遠心分離
機の弁シリンダの摺動部のシールパッキンにおいて、回
転ボウルの周壁内周面と摺動する外径部の断面が円形で
あるとともに、弁シリンダの外周面のパッキン溝に挿着
する内径部の断面がパッキン溝と同じ寸法の方形の環状
パッキンであることを特徴とする遠心分離機のシールパ
ッキン。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、遠心分離機のシールパッキンに関し、さらに詳しくは分離板型遠心分 離機の弁シリンダのシールパッキンに関する。
【0002】
【従来の技術】
分離板型遠心分離機は、高速回転による大きな遠心力と、分離板による大きな沈 降面積との相乗作用によって、比重差の少ない液体−液体の分離、あるいは液体 中の微少粒子の分離等に広く用いられている。特に舶用機関の燃料油,潤滑油の 精製には適しており、最も多く用いられている。
【0003】 ここで、分離板型遠心分離機の概略構造及びその作用について、図面に基づいて 説明する。図2は二相分離型の分離板型遠心分離機の全体構成図であり、図3は 従来の弁シリンダの摺動部の拡大図である。図において、1は椀状の回転ボウル であり、図示はされない駆動機により竪軸2を介して10,000rpm 近い高速で回転 される。3は回転ボウル1の上部にリング状のナット4により固定される截頭円 錐状のボウル蓋である。
【0004】 5は外径部が回転ボウル1の周壁の内周面と摺動し、内径部が回転ボウル1の中 央部の外向面と摺動して上下動する皿状の弁シリンダである。弁シリンダの下部 水圧室6に作動水を導入すると、遠心力により作動水に発生する高い圧力で弁シ リンダは上方に押し上げられ、弁シリンダの頂部のリング状先端部が、ボウル蓋 3の最下面に刻設された環状溝に挿着された弁パッキン7に圧接して閉じること で、回転ボウルの周壁の同一円周上に設けられた排出孔8からのスラッジ(固形 物、重液)排出を停止する。
【0005】 10は回転ボウル1の軸心部に鉛直方向に設けられる案内筒であり、原液供給管 11から供給される原液を下部の末広がり状の案内板で分離室12の下部に案内 する。13は案内筒10を囲繞して、軸方向に少間隙を有して積層される笠状の 薄板からなる分離板であり、分離室12の下部に導入された原液は、この分離板 13の間隙を軸心方向に流れながら遠心力の作用を受け、比重の重い重液や固形 分は分離板の下面に沿って半径方向外向きに流れ、分離室12の外周部に堆積す る。
【0006】 一方原液中の比重の軽い軽液は、分離板の間隙を半径方向内向きに流れ、案内筒 10の外周部を上昇して、軽液チャンバ17内の軽液インペラ18によって機外 に送出される。
【0007】 分離室12の外周部に固形分や重液が所定量以上に堆積すれば、タイマーまたは 検知手段によりこれを検知して弁シリンダ5を、下部水圧室6内の作動水をパイ ロット弁14により抜くことで、分離室12内の原液の圧力で下降させ、排出孔 8を開放してスラッジを機外に排出する。
【0008】 以上の説明から明らかなように、弁シリンダ5はスラッジの排出の都度、回転ボ ウル1の周壁内周面に沿って上下に摺動することが分かる。具体的には、1〜3 時間に1回の頻度で上下動する。そして下部水圧室6には、遠心力により作動水 に発生する高い圧力(70〜90kg/cm2 G)が作用するので、弁シリンダ5の 外周部のパッキン溝16に装着される環状のシールパッキン15にも、この圧力 が作用するとともに上下動する際、回転ボウル1の周壁内周面と摺動する際の圧 接力が作用する。従ってシールパッキン15は、以上の過酷な条件に耐え得るも のでなければならない。
【0009】 従来用いられてきたシールパッキン15の構造を図3に示す。図3はシールパッ キンの断面が角型の例で、a図はパッキン溝16にシールパッキン15を組み入 れた状態を示す図、b図は運転時の状態を示す図である。シールパッキンの材質 としては、硬質ゴムが用いられるため、シールパッキンは大きい遠心力の作用で 回転ボウル1の周壁内周面に圧接されて変形し、外径端部は弁シリンダ5の外周 面と回転ボウル1の内周面の間の間隙に噛みこまれる状態になる。この状態で弁 シリンダが上下動すると、噛みこまれた部分は破損し、シールが不十分になり、 下部水圧室の圧力が低下し弁シリンダが作動しないなどの不具合を生じることに なる。
【0010】 従来用いられてきたシールパッキンの他の例として、断面形状が丸型の通常の“ O”リングがある。この形状の場合は、前記のような問題はないが、弁シリンダ 5の上下動時の摺動時の捩り作用を受けて、より紐状になり、やはりシール不良 の原因になる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、以上の従来技術の問題点を背景にしてなされたものであって、分離板 型遠心分離機の弁シリンダの摺動部のシール用に用いられる大きい遠心力を受け て摺動しても、変形を起こすことなく、且つ破損しないで長時間の使用に耐える ことができるシールパッキンを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案の要旨とするところは、回転ボウル内に多数積層された笠状の分離板と、 前記分離板の下方に設けられ下部水圧室の作動水により上下動して回転ボウル周 壁に設けられたスラッジ排出孔を開閉する弁シリンダとを具える分離板型遠心分 離機の弁シリンダの摺動部のシールパッキンにおいて、回転ボウルの周壁内周面 と摺動する外径部の断面が円形であるとともに、弁シリンダの外周面のパッキン 溝に挿着する内径部の断面がパッキン溝と同じ寸法の方形の環状パッキンである ことを特徴とする遠心分離機のシールパッキンにある。
【0013】
【作用】
回転ボウル1の周壁内周面と摺動する外径部の断面形状が円形であるため、弁シ リンダが摺動しても前記の図3の例のような外径端部の噛みこみの問題は生じな い。また弁シリンダの外周面パッキン溝16に挿着する内径部はパッキン溝巾と 同じ寸法の方形で、しかも嵌め合い程度に堅く挿着されており、且つ外径円形部 はくびれ部を介して一体的に形成されているので、前記従来例のように捩れ等の 問題も生じることもない。
【0014】
【実施例】
本考案の実施例について図面に基づいて説明する。図1は本考案の実施例を示す 弁シリンダの摺動部の要部拡大図である。図において、1Aは回転ボウル1の周 壁内面であり、21は弁シリンダ5の外周面に設けられる断面が方形の環状溝で ある。20は本考案に係るシールパッキンであり、外径部の摺動部20Aの断面 は円形であり、内径部の挿着部20Bの断面は方形であり、両部分はくびれ部2 0Cにより一体的に堅固に形成される。
【0015】 このシールパッキン20には大きい遠心力がかかるとともに、下部水圧室6の作 動水に発生する高い圧力も作用し、又頻繁に回転ボウルの内壁面と摺動するので 、耐摩耗性があり、弾性に優れた一定硬度以上の硬質ゴム製が好適である。以上 の実施例のシールパッキンを舶用機関の燃料油の清浄用の分離板型遠心分離機に 実施した結果、1年間前後の長時間の寿命であった。
【0016】
【考案の効果】
以上の構成と作用を有する本考案によれば、分離板型遠心分離機の非常に重要で ある回転ボウルの周壁内周面と弁シリンダの外周面の摺動部を長時間使用できる パッキンでシールするため、パッキン費用を低減できるとともに、パッキン交換 回数を少なくして遠心分離機の稼動率を向上できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す弁シリンダの摺動部の要
部拡大図。
【図2】分離板型遠心分離機の全体構成図。
【図3】従来の弁シリンダの摺動部拡大部。
【符号の説明】
1;回転ボウル、2;竪軸、3;ボウル蓋、4;ナッ
ト、5;弁シリンダ、6;下部水圧室、7;弁パッキ
ン、8;スラッジ排出孔、10;案内筒、11;原液供
給管、12;分離室、13;分離板、14;パイロット
弁、15;シールパッキン、16;パッキン溝、20;
シールパッキン、21;パッキン溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ボウル内に多数積層された笠状の分離
    板と、前記分離板の下方に設けられ下部水圧室の作動水
    により上下動して回転ボウル周壁に設けられたスラッジ
    排出孔を開閉する弁シリンダとを具える分離板型遠心分
    離機の弁シリンダの摺動部のシールパッキンにおいて、
    回転ボウルの周壁内周面と摺動する外径部の断面が円形
    であるとともに、弁シリンダの外周面のパッキン溝に挿
    着する内径部の断面がパッキン溝と同じ寸法の方形の環
    状パッキンであることを特徴とする遠心分離機のシール
    パッキン。
JP1994008902U 1994-06-30 1994-06-30 遠心分離機のシールパッキン Expired - Lifetime JP3006027U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5048165B1 (ja) * 2012-06-11 2012-10-17 巴工業株式会社 回転処理装置のシール機構
CN103016735A (zh) * 2011-09-27 2013-04-03 株式会社村田制作所 密封结构及接合装置

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