JP3005511U - 網戸用網 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 網戸の網を多様な模様と色彩を自由に表せる
ようにする。 【構成】 網戸用網１をレース編地２に樹脂コーティン
グ３したものとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、網戸に使用される網に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の網戸に使用される網は、金属線或いは合成樹脂線を間隔を設けて平織り 状に交叉させて形成したものであり、素材である金属線或いは合成樹脂線は腰が あり、形成した網は張りを有するもので、そのまま網戸枠へ係止かつ張設できる ものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の網では、定間隙を設けて素材線を織って行くものであるから、模様 の形成は不可能であり、強いて模様らしきものを現出させんとすれば、色の異な る素材線を用いて横列又は縦列を部分的に色違いとする程度が考えられるぐらい であるが、現実には斯かる模様すら商品としては存在しないのである。

【０００４】 そこで、本考案は素材線で多様な模様を表すことのできる網戸用網を提供せん とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案はレース網地に樹脂コーティングして成る網戸用網としたものである。 レース網地は編機によって任意模様に編成し、通常の編機に使用する各種糸を 用いるものであり、樹脂コーティングも公知の適宜コーティング液をレース編地 に吹き付け又は浸漬して行うものである。

【０００６】

【作用】

レース編地はレース編機によって自由に模様を現出することができ、かつ編目 が生じるから通風性、透視性を有するものであり、粗目の大きさ及び模様を形成 する密目の範囲を考慮すれば、網の作用を充分に奏するものである。

【０００７】 又、レース編地を樹脂コーティングすることによって、レース編地に強度及び 張りを与える作用を奏し、従来の網戸用網と同等の物性を有するものとなり、網 戸枠への張設も可能となる作用を奏するのである。 そして、レース編地に使用する糸の色や、コーティングする樹脂によって種々 の色に着色でき、更に部分的に色分けも可能である。

【０００８】

【実施例】

本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は一実施例を示す網戸の一部正面図であり、網１はレース編地２を樹脂コ ーティング３したものであり、網戸枠４に押さえ縁５により張設してある。

【０００９】 レース編地２はレース編機によって編成するものであり、編機が使用できる範 囲での任意糸を選択し用いることとなるため、レース編地２自体は腰がないもの となる。 しかし、レース模様は自由かつ容易に形成できるものであり、編目が粗密とな るが、全体としては通風性や透視性を得られ、粗目の大きさ限定を考慮すること で防虫性を確保できている。又、糸の色を選択することで着色も自由である。

【００１０】 レース編地２への樹脂コーティングは、吹き付けや浸漬等の方法を利用して行 えるものであり、コーティングする樹脂の種類も特に限定されるものでなく、樹 脂自体が網戸としての安全規準に合致するものであればよい。 使用する樹脂固有の色、又は積極的に着色剤を添加することによって網を彩色 でき、又コーティング後に着色することもできる。 樹脂コーティングすることによって、レース編地に強度が付与され、張りが生 じるものである。

【００１１】

【考案の効果】 以上のように、本考案はレース編地を網戸の網に利用することによって、模様 及び色が自由に形成・選択でき、従来の単調な網目模様及び色に比べ、場所、用 途に合致し、かつ趣味感豊かな網戸となる効果を有するのである。

【００１２】 又、樹脂コーティングはレース編地を強度及び張りのある物性と為し、網とし ての使用を可能とする効果を有するものであり、樹脂の色、着色によって更に色 彩効果をも発揮できるのである。

【００１３】 更に、レース編地の編目は間隙を有するから、網としての通風性、透視性を充 分に得られる効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す一部正面図である。

【図２】本考案の網の一部断面図である。

【符号の説明】

１ 網 ２ レース編地 ３ 樹脂コーティング ４ 網戸枠 ５ 押さえ縁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 レース編地に樹脂コーティングして成る
   網戸用網。