JP3005494U - 管圧縮復元機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一台の機械を用いて、一人で管の流路の遮断
と、押潰された管の復元を行い、作業の短縮と、経費の
節減を目的とする。 【構成】 基盤２ａ，３ａ上に縦設した一対の支柱２，
３の上端にフレーム１を取付け、更に、フレーム１上に
は、ポンプに連繋させたシリンダー５を設け、このシリ
ンダー５のピストンロッド７の下端には支柱２，３に沿
って案内される加圧部材６を設け、この加圧部材６の下
部には、突出受圧面１０と、その反対面に半円弧状凹部
９を有し、しかも、左右に支柱２，３に嵌めて案内する
案内溝１１，１１を設けた一対のアダプター部材８，８
ａを受圧面１０と受圧面１０、或いは凹部９は凹部９と
対向するようにして着脱可能に上下に配装して管体Ｐの
押潰或いは復元をシリンダー５の動作で加圧部材６を介
してアダプター部材８，８ａで行うようにした構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、合成樹脂管等で配管されたガス配管工事或いはメーター等の交換工 事で、一時的にガス流路を遮断して管の補修工事或いは取替作業を行うと共に、 管を再び復元させる管圧縮復元機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ガス配管、水道配管等において、管の補修作業では、一般にガス流、水流はガ ス、水道の栓を閉じで流れを停めて作業を行っている。又ポンプ作用でシリンダ ーを動作して、ロッドに取付けた加圧体でフレームの受け面上に位置させた管を 押潰してガスの流れを遮断して作業を行うようにしたものは知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来配管された管の補修作業を行う場合、前者では元栓を停めてガス流の 遮断を確認した後作業したり、作業後再び栓の位置まで出向いて閉じた栓をあけ なければならず煩わしく面倒である。また後者では門型の重い機械を用いるため に作業が困難であるだけでなく、潰した管を再び復元させるものがなく、この管 を復元させるため悩まされていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は斯様な実情に鑑み、この課題に対処するため、基盤上の一対の支柱の 上端に取付けたフレーム上に、ポンプに連繋させたシリンダーを設け、このシリ ンダーのピストンロッドには、下端に支柱に沿って案内される加圧部材を設け、 この加圧部材の下部には、突出受圧面と、その反対面に半円弧状凹面を有した一 対のアダプター部材を上下に配すると共に、各アダプター部材には左右に前記支 柱を嵌めて案内する案内溝と、支柱を案内溝まで案内する横方向の挿入溝を設け て支柱から着脱可能にすると共に使用時には突出受面と突出受面及び凹面と凹面 と対向させて、管体の押潰或いは復元を行うようにした管圧縮復元機を提供する ものである。

【０００５】

【作用】

配管された管Ｐを補修又は取替える時、ポンプ及び圧縮復元機を補修位置まで 運び、フレーム１を取付けて支える支柱２，３に嵌められて案内されるピストン ロッド７の下端に設けた加圧部材６の下部に配した一対のアダプター部材８，８ ａを、先ず管Ｐ内の流体（ガス、水等）を遮断するには、前記支柱２，３に、ア ダプター部材８，８ａに設けた受圧面１０，１０を対向させるようにして配し、 更にその受圧面１０，１０間に管Ｐを挿入位置させた後アダプター部材８，８ａ に設けた挿入溝１２，１２を通して支柱２，３を案内溝１１，１１に嵌めて移動 可能にすると共に、下側のアダプター部材８ａを支柱２及び３の基盤２ａ，３ａ 上によって受止めるように位置させ、更に上部アダプター部材８の上には加圧部 材６を位置させてシリンダー５内に、ポンプから油を供給すると、シリンダー５ 内のピストン作用でピストンロッド７が下降し、更に加圧部材６を介してアダプ ター部材８を下降させて下部アダプター部材８ａの受圧面１０上に位置させた管 Ｐを上部アダプター部材８の受圧面１０で押圧して押潰し流れを遮断状態とする 。この時締付弁１３で遮断状態を保持するようにしてある。

【０００６】 また、作業が完了し、閉じていた押圧操作を解除するとピストンロッド７は逆 流によって後退し油はポンプに戻される。

【０００７】 次に押潰された管Ｐを元の状態に復元させるには、前記アダプター部材８，８ ａの突出受圧面１０，１０の位置を反対になるように半円弧状凹面９，９を対応 させるようにアダプター部材８，８ａを支柱２，３から取外すと共に凹面９，９ を対向させるようにして再びアダプター部材８，８ａ間に嵌めると共に、この凹 面９，９に設けた溝９ａに押潰した管Ｐの突部９ａ，９ａを縦方向に位置させて 嵌め、前記押潰し時と同じようにシリンダー５の動作で加圧部材６を加圧して上 部アダプター部材８を下降させて管Ｐの突出部Ｐａ，Ｐａを押圧する。

【０００８】 この場合、アダプター部材８，８ａは半円弧面に成形されていて管Ｐは弧面に 沿って押し開かれ楕円状態になった位置で両半円弧部は上下が重合すると押圧状 態が保たれる。この押圧を解除すると油はポンプに戻ると共に復元力が働き真円 に近い状態に復元できる。

【０００９】

【実施例】

図は本考案による管圧縮復元機の一実施例を示したもので、以下図に基いて説 明する。

【００１０】 １は、２本の支柱２，３の上部にナット４，４によって門状に取付けたフレー ムで、このフレーム１の上にはシリンダー５を縦方向に設けてある。

【００１１】 また、前記支柱２，３には夫々昇降可能に摺嵌した加圧部材６を設け、この加 圧部材６には、前記シリンダー５からのピストンロッド７の下端側を取付け、シ リンダー５の動作で加圧部材６を支柱２，３が案内して昇降するようになってい る。

【００１２】 ８，８ａは一対のアダプター部材で、半円弧状凹面９と、この反対面に突出受 圧面１０と、左右に前記支柱２，３に嵌められて案内される案内溝１１，１１と 、横方向から前記案内溝１１に向けて支柱２及び３を挿入する挿入溝１２，１２ を夫々に設けて、後記管Ｐを圧縮する場合は下部側アダプター部材８ａの突出受 圧面１０を上向きとなるように支柱２，３に挿入溝１２，１２から案内溝１１， １１に向けて挿入し、更に支柱２及び３の下端部に設けた基盤２ａ，３ａ上によ って受止めるようにし、更に、上部側アダプター部材８は、突出受圧面１０を、 下部アダプター部材８ａの突出受圧面１０と対応させるように支柱２及び３を案 内溝１１，１１に嵌めるように挿入溝１２，１２から挿入すると共に、上部アダ プター部材８は加圧部材６の直下に位置させる。

【００１３】 また、管Ｐを復元する場合は前記アダプター部材８及び８ａの上下を逆にして 、アダプター部材８及び８ａの半円弧状凹面９，９を対応させるようにして、半 円弧状凹面９，９の間に押潰された管Ｐの突出部Ｐａを縦方向になるようにして 凹面９，９に設けた溝９ａ内に位置させる。

【００１４】

【発明の効果】

本発明は、基盤上の一対の支柱の上端に取付けたフレームに、ポンプに連繋さ せたシリンダーを設け、このシリンダー内のピストンロッドの下端には支柱に沿 って案内される加圧部材を取付け、更に、加圧部材の下部には、突出受面圧と、 その反対面には半円弧状凹面を有した一対のアダプター部材を上下になるよう設 けると共に、各アダプター部材には左右に前記支柱を嵌めて案内する案内溝と、 支柱を案内溝に案内する横方向からの挿入溝を設けてアダプターを支柱から着脱 できるように構成したことで簡単に配管した管の補修時の流路の遮断及び管の復 元を一つの機械で行うことができ、しかも機械は持ち運びができるので作業の短 縮ができ、更に作業は一人で行うことができ経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る管圧縮復元機の一実施例を示した
管復元時の正面図である。

【図２】図１のＸ−Ｘ線の縦断側面図。

【図３】管圧縮復元機の管押潰作業時の正面図。

【図４】アダプター部材の斜視図。

【図５】アダプター部材の平面図。

【符号の説明】

１ フレーム ２，３ 支柱 ２ａ，３ａ 基盤 ４ ナット ５ シリンダー ６ 加圧部材 ７ ピストンロッド ８，８ａ アダプター部材 ９ 半円弧状凹面 ９ａ 溝 １０ 突出受面圧 １１ 案内溝 １２ 挿入溝 １３ 締付け弁 Ｐ 管 Ｐａ 突出部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基盤上の一対の支柱の上端に取付けたフ
   レーム上に、ポンプに連繋させたシリンダーを設け、こ
   のシリンダーのピストンロッドには、下端に支柱に沿っ
   て案内される加圧部材を設け、この加圧部材の下部に
   は、突出受圧面と、その反対面に半円弧状凹面を有した
   一対のアダプター部材を上下に配すると共に、各アダプ
   ター部材には左右に前記支柱を嵌めて案内する案内溝
   と、支柱を案内溝まで案内する横方向の挿入溝を設けて
   支柱から着脱可能にすると共に使用時には突出受面と突
   出受面及び凹面と凹面と対向させて、管体の押潰或いは
   復元を行うようにしたことを特徴とした管圧縮復元機。