JP3005437U - 鉛蓄電池の極柱導出部分の構造 - Google Patents
鉛蓄電池の極柱導出部分の構造Info
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- JP3005437U JP3005437U JP1994007280U JP728094U JP3005437U JP 3005437 U JP3005437 U JP 3005437U JP 1994007280 U JP1994007280 U JP 1994007280U JP 728094 U JP728094 U JP 728094U JP 3005437 U JP3005437 U JP 3005437U
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- Japan
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- tubular portion
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- pole
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-
- Y02E60/12—
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鉛蓄電池の電槽の蓋を貫通して外部へ導出さ
れる極柱の周囲に鉛ブッシングが配置され、蓋には鉛ブ
ッシングをその内側に配置する筒状部が設けられてい
る、極柱導出部分において、鉛ブッシングの腐蝕等によ
る膨張が、筒状部の破断を生じさせることを防止する。 【構成】 鉛ブッシング3と筒状部4との間に、鉛ブッ
シング3の膨張によって筒状部4に対しこれを拡径する
ように及ぼされる力を低減するための膨張吸収材5を配
置する。膨張吸収材5は、ゴムまたは熱可塑性エラスト
マーのような容易に変形可能な材質から構成される。
れる極柱の周囲に鉛ブッシングが配置され、蓋には鉛ブ
ッシングをその内側に配置する筒状部が設けられてい
る、極柱導出部分において、鉛ブッシングの腐蝕等によ
る膨張が、筒状部の破断を生じさせることを防止する。 【構成】 鉛ブッシング3と筒状部4との間に、鉛ブッ
シング3の膨張によって筒状部4に対しこれを拡径する
ように及ぼされる力を低減するための膨張吸収材5を配
置する。膨張吸収材5は、ゴムまたは熱可塑性エラスト
マーのような容易に変形可能な材質から構成される。
Description
【0001】
この考案は、鉛蓄電池の極柱導出部分の構造に関するものである。
【0002】
鉛蓄電池において、電気的端子を与えるため、典型的には蓋を貫通して電槽内 から外部へ極柱が導出される。この極柱の導出部分は、電槽内の電解液が外部へ 漏れ出さないようにするため、液密的にシールされなければならない。
【0003】 液柱の導出部分は、一般的には、次のような構造とされる。すなわち、蓋には 、極柱を貫通させる筒状部が設けられ、この筒状部の内周面に密着するように、 鉛ブッシングが配置される。そして、鉛ブッシングを貫通するように極柱が挿入 された後、鉛ブッシングと極柱とが互いに溶接される。
【0004】
このような鉛蓄電池を長期間使用しているうちに、たとえば鉛ブッシングが腐 蝕され、体積膨張を生じることがある。他方、極柱の導出部分は、前述のように 液密的にシールされているため、当然のことながら、このような鉛ブッシングの 膨張は、筒状部に対しこれを拡径するような力を及ぼす。そのため、筒状部が破 断し、その結果、蓋および電槽においてひびを生じるという致命的な欠陥を招く ことがある。
【0005】 それゆえに、この考案の目的は、上述したような鉛ブッシングの膨張によって 引起こされる問題を解決し得る、鉛蓄電池の極柱導出部分の構造を提供しようと することである。
【0006】
この考案は、鉛蓄電池の蓋を貫通して電槽内から外部へ導出される極柱の導出 部分の構造に向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、次 のような構成を備えることを特徴としている。
【0007】 すなわち、この考案では、極柱の外周面上に密着して鉛ブッシングが配置され 、蓋には、鉛ブッシングをその内側に配置する筒状部が設けられ、鉛ブッシング と筒状部との間には、鉛ブッシングの膨張によって筒状部に対しこれを拡径する ように及ぼされる力を低減するとともに鉛ブッシングおよび筒状部の双方に密着 する膨張吸収材が配置され、さらに、筒状部の外部へ向く開口部には接着剤が充 填される。
【0008】
前述したように、鉛ブッシングに膨張が生じたとき、この膨張は、膨張吸収材 の変形によって吸収される。
【0009】
したがって、この考案によれば、鉛ブッシングの膨張によって筒状部に対しこ れを拡径するように及ぼされる力を低減でき、筒状部が破断されたり、さらには 蓋および電槽の一部にひびが生じたりすることを防止できる。また、この膨張吸 収材は鉛ブッシングおよび筒状部の双方に密着するとともに、筒状部の外部へ向 く開口部には接着剤が充填されるので、極柱の導出部分での液密的なシール状態 は、十分に確保されることができる。
【0010】 この考案において、筒状部が、膨張吸収材の、電槽内に向く面の少なくとも一 部を覆う底面壁を有していると、膨張吸収材の、鉛ブッシングおよび筒状部の各 々に対する密着性がより高められ、それゆえに、シール性がより高められる。
【0011】 他方、筒状部が、膨張吸収材の、電槽内に向く面を露出させていると、鉛ブッ シングの膨張による膨張吸収材の変形をより容易に生じさせることができる。
【0012】
図1は、この考案の一実施例を示す断面図である。極柱1は、蓋2を貫通して 電槽内から外部へ導出される。
【0013】 極柱1の外周面上に密着して鉛ブッシング3が配置される。また、蓋2には、 鉛ブッシング3をその内側に配置する筒状部4が設けられる。鉛ブッシング3と 筒状部4との間には、これら双方に密着する膨張吸収材5が配置される。
【0014】 膨張吸収材5は、鉛ブッシング3の膨張によって筒状部4に対しこれを拡径す るように及ぼされる力を低減するためのもので、たとえば、ゴムまたは熱可塑性 エラストマーのような容易に変形可能な材質から構成され、より好ましくは、適 宜の弾性を有する材質から構成される。鉛ブッシング3の外周面には、好ましく は、複数の環状溝6が設けられ、これによってシール性をより向上させるべく、 鉛ブッシング3と膨張吸収材5との互いの接触面積の増大が図られる。また、筒 状部4は、膨張吸収材5の、電槽内に向く面の少なくとも一部を覆う底面壁7を 有している。このことも、シール性の向上に寄与している。
【0015】 さらに、筒状部4の外部へ向く開口部には、接着剤8が充填される。この接着 剤8も、極柱1の導出部分におけるシール性を高める機能を果たしている。
【0016】 上述した極柱1の導出部分を得るため、たとえば、図2に示すように、鉛ブッ シング3の周囲に膨張吸収材5を射出成形したものが予め用意され、この図2に 示した構造物が金型内にインサートされ、蓋2が射出成形される。次いで、鉛ブ ッシング3の下方から極柱1が挿入される。この挿入を容易にするため、図1に よく示されているように、鉛ブッシング3の内周面9には、テーパが設けられる ことが好ましい。鉛ブッシング3内に挿入された極柱1は、次いで、鉛ブッシン グ3と溶接される。そして、接着剤8が、筒状部4の上方から注入される。
【0017】 このようにして得られた極柱1の導出部分によれば、鉛ブッシング3において 腐蝕等による膨張が生じたとき、その膨張は膨張吸収材5によって有利に吸収さ れ、筒状部4にまでこのような膨張による力が及ぼされることをかなり低減する ことができる。
【0018】 図3は、この考案の他の実施例を示す、図1に相当の図である。図3において 、図1に示す要素には、同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0019】 図3に示した実施例は、図1に示した底面壁7が設けられず、膨張吸収材5の 、電槽内に向く面をより大きく露出させるように、筒状部4の形状が選ばれてい ることを特徴としている。この実施例によれば、鉛ブッシング3の膨張により、 膨張吸収材5に変形が生じたとき、この変形分を膨張吸収材5の露出した面から 容易に逃がすことができるので、膨張吸収材5をより容易に変形させることがで きる。
【図1】この考案の一実施例による極柱の導出部分の構
造を示す断面図である。
造を示す断面図である。
【図2】図1に示した導出部分を得るために用意され
る、膨張吸収材5が付加された鉛ブッシング3を示す一
部破断斜視図である。
る、膨張吸収材5が付加された鉛ブッシング3を示す一
部破断斜視図である。
【図3】この考案の他の実施例を示す、図1に相当の図
である。
である。
1 極柱 2 蓋 3 鉛ブッシング 4 筒状部 5 膨張吸収材 7 底面壁 8 接着剤
Claims (3)
- 【請求項1】 鉛蓄電池の蓋を貫通して電槽内から外部
へ導出される極柱の導出部分の構造であって、 前記極柱の外周面上に密着して鉛ブッシングが配置さ
れ、前記蓋には、前記鉛ブッシングをその内側に配置す
る筒状部が設けられ、前記鉛ブッシングと前記筒状部と
の間には、前記鉛ブッシングの膨張によって前記筒状部
に対しこれを拡径するように及ぼされる力を低減すると
ともに前記鉛ブッシングおよび前記筒状部の双方に密着
する膨張吸収材が配置され、さらに、前記筒状部の外部
へ向く開口部には接着剤が充填されていることを特徴と
する、鉛蓄電池の極柱導出部分の構造。 - 【請求項2】 前記筒状部は、前記膨張吸収材の、電槽
内に向く面の少なくとも一部を覆う底面壁を有する、請
求項1に記載の鉛蓄電池の極柱導出部分の構造。 - 【請求項3】 前記筒状部は、前記膨張吸収材の、電槽
内に向く面を露出させる、請求項1に記載の鉛蓄電池の
極柱導出部分の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994007280U JP3005437U (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 鉛蓄電池の極柱導出部分の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994007280U JP3005437U (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 鉛蓄電池の極柱導出部分の構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3005437U true JP3005437U (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=43141333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994007280U Expired - Lifetime JP3005437U (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 鉛蓄電池の極柱導出部分の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3005437U (ja) |
-
1994
- 1994-06-21 JP JP1994007280U patent/JP3005437U/ja not_active Expired - Lifetime
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