JP3005426B2 - 半導体ウェハ電気的測定装置 - Google Patents

半導体ウェハ電気的測定装置

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JP3005426B2
JP3005426B2 JP19374794A JP19374794A JP3005426B2 JP 3005426 B2 JP3005426 B2 JP 3005426B2 JP 19374794 A JP19374794 A JP 19374794A JP 19374794 A JP19374794 A JP 19374794A JP 3005426 B2 JP3005426 B2 JP 3005426B2
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semiconductor
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    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/282Testing of electronic circuits specially adapted for particular applications not provided for elsewhere
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウェハを汚染す
ることなく半導体ウェハの特性を電気的に測定する半導
体ウェハ電気的測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハの品質等を検査するため
に、半導体ウェハの特性を測定する方法の一つとして、
半導体ウェハの特性を電気的に測定する方法(例えば、
C−V測定法,C−t測定法など)がある。
【0003】このような電気的測定を行う従来の半導体
ウェハ電気的測定装置としては、例えば、特開平4−1
32236号公報に記載のC−V測定装置がある。この
装置では、C−V測定法によって半導体ウェハの特性を
測定している。この装置の構成及び動作を図14を用い
て説明する。
【0004】図14は従来の半導体ウェハ電気的測定装
置であるC−V測定装置を概念的に示した構成図であ
る。図14に示すように、この装置は、固定台1と、固
定台1の下部に設置された圧電アクチュエータ2と、圧
電アクチュエータ2のさらに下部に設置された架台3
と、を備えている。架台3の底面には、2つの円錐台を
それぞれ底面を対向させて貼り合わせたような形状を成
すプリズム4が設置されている。また、架台3の一方の
斜面にはGaAlAsレーザなどのレーザ発振器5が固
定され、他方の斜面にはフォトダイオードなどの受光セ
ンサ6が固定されている。
【0005】一方、プリズム4の下方には、固定された
テーブル9が設置されている。そして、テーブル9の上
部には、半導体ウェハ20を保持するための金属ステー
ジ7が設けられている。金属ステージ7は、ステンレス
などの金属から成っている。プリズム4の底面4aは、
その金属ステージ7の表面と平行な平面(XY平面)に
対して平行となるように配置されている。従って、金属
ステージ7上に半導体ウェハ20が載置されると、半導
体ウェハ20の表面は、プリズム4の底面4aに対して
ほぼ平行になるように設定されることになる。
【0006】また、金属ステージ7とテーブル9の内部
には、それぞれ、表面から裏面に抜ける貫通孔7a,9
aが設けられており、それら貫通孔7a,9aはパイプ
10を介してオイルロータリ真空ポンプ8に接続されて
いる。すなわち、貫通孔7a,9aやパイプ10によっ
て真空ラインが形成されている。従って、金属ステージ
7上に半導体ウェハ20を載置してオイルロータリ真空
ポンプ8を運転すると、半導体ウェハ20が金属ステー
ジ7に吸着される。
【0007】また、プリズム4の底面4aにはリング状
の電極15が取り付けられている。この電極15の下面
と半導体ウェハ20の表面との間には、ギャップGの隔
たりがある。
【0008】このC−V測定装置では、上記した特開平
4−132236号公報に詳述されているように、プリ
ズム4の底面4aで全反射されるレーザ光のトンネル効
果(すなわち、プリズム4の底面4aと半導体ウェハ2
0の表面との間の距離が短くなると、それらの間にある
空気層に、全反射していたレーザ光が漏れ出してくると
いう現象)を利用することによって、ギャップGの値を
測定している。
【0009】圧電アクチュエータ2にはZ方向位置制御
装置11が接続されており、Z方向位置制御装置11か
ら与えられる電圧に応じて架台3をZ方向(すなわち、
垂直方向)に移動させる。
【0010】受光センサ6には光量測定器12が接続さ
れ、電極15と金属ステージ7にはインピーダンスメー
タ13がそれぞれ接続されている。インピーダンスメー
タ13は電極15と金属ステージ7との間の合成容量を
測定する機器である。
【0011】Z方向位置制御装置11と光量測定器12
とインピーダンスメータ13は、ホストコントローラ1
4に接続されており、このホストコントローラ14によ
って測定装置全体の制御や、得られたデータの処理が行
われる。なお、ホストコントローラ14としては、例え
ばパーソナルコンピュータが用いられる。
【0012】以上のように構成されたC−V測定装置
は、金属ステージ7上に載置された半導体ウェハ20に
対し、Z方向位置制御装置11や光量測定器12などに
よって電極15と半導体ウェハ20との間のギャップG
を所定の値に設定しつつ、電極15と金属ステージ7を
測定電極として、インピーダンスメータ13などによっ
てC−V測定を行う。
【0013】従って、このC−V測定装置においては、
半導体ウェハ20の絶縁膜上に電極を形成しなくても、
C−V測定を行うことができるため、C−V測定を行う
ために、余分な電極形成工程を追加する必要がない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の半導体ウェハ電気的測定装置においては、半導体ウェ
ハ20を金属ステージ7上に載置しているため、半導体
ウェハ20の裏面は、金属ステージ7の表面、すなわ
ち、金属面に直接接触することになり、半導体ウェハ2
0の裏面がNi,Cr,Feなどの金属で汚染されてし
まうという問題があった。
【0015】このように、半導体ウェハの裏面が金属に
よって汚染されると、例えば、この汚染された半導体ウ
ェハを、他の汚染されていない半導体ウェハと一緒に密
閉された容器内に入れて、加熱した場合、汚染された半
導体ウェハの裏面に付着していた金属が容器内の雰囲気
中に拡散し、その半導体ウェハ自体の表面や他の汚染さ
れていない半導体ウェハの表面に付着して、それら表面
を汚染してしまう。
【0016】従って、金属によって一度裏面が汚染され
てしまうと、その半導体ウェハは、二度と半導体製品の
製造ラインに戻すことはできない。そのため、上記した
従来の半導体ウェハ電気的測定装置においては、測定対
象として、実製品の半導体ウェハではなく、ダミーの半
導体ウェハを用いていた。
【0017】しかし、ダミーの半導体ウェハを用いると
なると、製造ラインの各処理工程において、半導体ウェ
ハの各種特性を電気的に測定を行おうとした場合、その
ダミーの半導体ウェハの数は膨大となり、ダミーの半導
体ウェハの購入に要する経費などがかさむといった問題
があった。
【0018】従って、本発明の目的は、上記した従来技
術の問題点を解決し、半導体ウェハの裏面を金属で汚染
することなく、半導体ウェハの特性を電気的に測定する
半導体ウェハ電気的測定装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段及びその作用】上記した目
的を達成するために、請求項1に記載の発明では、ステ
ージ上に半導体ウェハを載置し、少なくとも前記ステー
ジを測定電極の一つとして、前記半導体ウェハの特性を
電気的に測定する半導体ウェハ電気的測定装置におい
て、前記ステージが、導体または抵抗率1Ω・cm以下
の半導体と、該導体または半導体上に形成された金属汚
染防止膜と、を備え、該金属汚染防止膜で前記半導体ウ
ェハと接触することにより、前記半導体ウェハへの金属
の汚染を防止することを特徴としている。
【0020】請求項1に記載の発明では、半導体ウェハ
をステージ上に載置した際、半導体ウェハの裏面は、金
属面でなく、金属汚染防止膜に接触することになるた
め、半導体ウェハの裏面が金属で汚染されることがな
く、半導体ウェハへの金属の汚染が防止される。
【0021】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の半導体ウェハ電気的測定装置において、前記
金属汚染防止膜が、半導体膜、半導体酸化膜、半導体窒
化膜、半導体炭化膜、または、ポリテトラフルオロエチ
レン膜から成ることを特徴としている。
【0022】このように、金属汚染防止膜を、半導体
膜、半導体酸化膜、半導体窒化膜、半導体炭化膜、また
は、ポリテトラフルオロエチレン膜で構成するようにす
れば、何れの膜も金属単体を含んでいないため、半導体
ウェハの裏面を金属で汚染することがない。また、何れ
の膜も、半導体ウェハに対し悪影響を及ぼす材料ではで
きていないため、半導体ウェハの裏面にその他の汚染を
与えることもない。
【0023】請求項3に記載の発明では、ステージ上に
半導体ウェハを載置し、少なくとも前記ステージを測定
電極の一つとして、前記半導体ウェハの特性を電気的に
測定する半導体ウェハ電気的測定装置において、前記ス
テージが、抵抗率1Ω・cm以下の半導体を備え、該半
導体で前記半導体ウェハと接触することを特徴としてい
る。
【0024】請求項3に記載の発明では、半導体ウェハ
をステージ上に載置した際に、半導体ウェハの裏面は、
金属面ではなく、半導体に接触することになる。半導体
は金属を含んでいないため、半導体ウェハ裏面が金属で
汚染されることはない。また、半導体は半導体ウェハの
主要材料として用いられ得るものであるので、半導体ウ
ェハに対しなんら悪影響を及ぼすことはなく、半導体ウ
ェハの裏面にその他の汚染を与えることもない。また、
上記した半導体は抵抗率が1Ω・cm以下であるので、
ステージを測定電極として動作させる際にもなんら支障
はない。
【0025】また、請求項4に記載の発明では、請求項
1,2または3に記載の半導体ウェハ電気的測定装置に
おいて、前記ステージ上に載置された前記半導体ウェハ
の上方に、所定の距離を隔てて配置された電極を備え、
該電極を測定電極の他の一つとすることを特徴としてい
る。
【0026】このように、半導体ウェハの上方に所定の
距離を隔てて配置された電極を備えることにより、半導
体ウェハ上に電極を形成しなくても、電気的測定を行う
ことができるため、余分な電極形成工程を追加する必要
がない。
【0027】請求項5に記載の発明では、請求項1乃至
4のうちの任意の一つに記載の半導体ウェハ電気的測定
装置において、前記半導体ウェハを前記ステージに真空
吸着するためのドライ真空ポンプを備えることを特徴と
している。
【0028】このように、ドライ真空ポンプを用いるこ
とにより、蒸気となったオイル等が真空ポンプから半導
体ウェハの方に向かって真空ライン中を拡散することが
少なくなるため、そのオイル等に含まれるイオンが不純
物イオンとして半導体ウェハの裏面に付着して、半導体
ウェハの裏面を汚染することも少なくなる。
【0029】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の半導体ウェハ電気的測定装置において、前記ドライ
真空ポンプから前記半導体ウェハの吸着部分に至る真空
ライン中にトラップを備えることを特徴としている。
【0030】このように、トラップを真空ライン中に設
けることにより、蒸気となったオイル等が真空ライン内
を半導体ウェハの方に向かって拡散するのを防ぐことが
できるため、半導体ウェハの裏面に付着する不純物イオ
ンの数をさらに少なくすることができ、不純物イオンに
よる半導体ウェハの裏面の汚染をさらに防止することが
できる。
【0031】
【実施例】では、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。図1は本発明の一実施例としての半導体ウ
ェハ電気的測定装置であるC−V測定装置を概念的に示
した構成図である。
【0032】図1に示すように、この装置は、固定台1
01と、固定台101の下部に設置された圧電アクチュ
エータ102と、圧電アクチュエータ102のさらに下
部に設置された架台103と、を備えている。架台10
3の底面には、2つの円錐台をそれぞれ底面を対向させ
て貼り合わせたような形状を成すプリズム104が設置
されている。また、架台103の一方の斜面にはGaA
lAsレーザなどのレーザ発振器105が固定され、他
方の斜面にはフォトダイオードなどの受光センサ106
が固定されている。
【0033】一方、プリズム104の下方には、X−θ
テーブル160が設置されている。そして、X−θテー
ブル160の上部には、半導体ウェハ120を保持する
ためのステージ130が設けられている。ステージ13
0は、後ほど詳しく説明するように、金属と、その金属
上に形成された金属汚染防止膜と、から成っている。プ
リズム104の底面104aは、そのステージ130の
表面と平行な平面(XY平面)に対して平行となるよう
に配置されている。従って、ステージ130上に半導体
ウェハ120が載置されると、半導体ウェハ120の表
面は、プリズム104の底面104aに対してほぼ平行
になるように設定されることになる。
【0034】また、ステージ130とX−θテーブル1
60の内部には、それぞれ、貫通孔130c,160a
が設けられており、それら貫通孔130c,160aは
パイプ110を介してドライ真空ポンプ140に接続さ
れている。そして、真空ラインの一部を形成するパイプ
110の間には、トラップ150が設けられている。ス
テージ130上に半導体ウェハ120を載置してドライ
真空ポンプ140を運転すると、半導体ウェハ120が
ステージ130に吸着される。
【0035】また、プリズム104の底面104aには
リング状の電極115が取り付けられている。この電極
115の下面と半導体ウェハ120の表面との間には、
ギャップGの隔たりがある。
【0036】このC−V測定装置では、プリズム104
の底面104aで全反射されるレーザ光のトンネル効果
(すなわち、プリズム104の底面104aと半導体ウ
ェハ120の表面との間の距離が短くなると、それらの
間にある空気層に、全反射していたレーザ光が漏れ出し
てくるという現象)を利用することによって、ギャップ
Gの値を測定している。
【0037】また、半導体ウェハ120の端部にはオリ
フラ位置検出器116が設置されている。オリフラ位置
検出器116は、半導体ウェハ120の上方に配置され
る発光部116aと下方に配置される受光部116bと
を備え、半導体ウェハ120のオリフラ(オリエンテー
ションフラット)の位置を検出する。
【0038】圧電アクチュエータ102にはZ方向位置
制御装置111が接続されており、Z方向位置制御装置
111から与えられる電圧に応じて架台103をZ方向
(すなわち、垂直方向)に移動させる。
【0039】受光センサ106には光量測定器112が
接続され、電極115とステージ130にはインピーダ
ンスメータ113がそれぞれ接続されている。インピー
ダンスメータ113は電極115とステージ130との
間の合成容量を測定する機器である。
【0040】オリフラ位置検出器116とX−θテーブ
ル160にはX−θテーブル制御装置117が接続され
ており、X−θテーブル制御装置117は、オリフラ位
置検出器116によって検出されたオリフラの位置やホ
ストコントローラ114からの指令に基づいてX−θテ
ーブル160を制御する。
【0041】Z方向位置制御装置111と光量測定器1
12とインピーダンスメータ113とX−θテーブル制
御装置117は、ホストコントローラ114に接続され
ており、このホストコントローラ114によって測定装
置全体の制御や、得られたデータの処理が行われる。な
お、ホストコントローラ114としては、例えばパーソ
ナルコンピュータが用いられる。
【0042】以上のように構成されたC−V測定装置
は、ステージ130上に載置された半導体ウェハ120
を、オリフラ位置検出器116やX−θテーブル160
やX−θテーブル制御装置117などによってXθ方向
(θ方向については後ほど説明する。)に動かし、電極
115と半導体ウェハ120との位置合わせを行った
後、Z方向位置制御装置111や光量測定器112など
によって電極115と半導体ウェハ120との間のギャ
ップGを所定の値に設定しつつ、電極115とステージ
130を測定電極として、インピーダンスメータ113
などによってC−V測定を行う。
【0043】次に、前述したステージ130の構成につ
いて説明する。図2は図1のステージ130の一部の断
面を示す断面図である。図2に示すようにステージ13
0は、ステンレスなどの金属130bと、その金属上に
形成された金属汚染防止膜130aと、で構成されてい
る。
【0044】ここで、金属汚染防止膜130aは、半導
体膜、半導体酸化膜、半導体窒化膜、半導体炭化膜、ま
たは、ポリテトラフルオロエチレン膜から成る。半導体
膜としては、シリコン(Si)、ゲルマニウム(G
e)、ガリウムヒ素(GaAs)、または、インジウム
リン(InP)などが用いられる。また、半導体酸化膜
としては酸化シリコン(SiO2)などが用いられ、半
導体窒化膜としては窒化シリコン(Si34)などが用
いられ、半導体炭化膜としては炭化シリコン(SiC)
などが用いられる。
【0045】以上のようにステージ130を構成するこ
とにより、半導体ウェハ120をステージ130上に載
置した際に、半導体ウェハ120の裏面は、金属面では
なく、金属汚染防止膜130aに接触することになる。
金属汚染防止膜130aは、半導体膜、半導体酸化膜、
半導体窒化膜、半導体炭化膜、または、ポリテトラフル
オロエチレン膜から成り、何れの膜も金属単体を含んで
いないため、半導体ウェハ120の裏面が金属で汚染さ
れることはない。また、上記した何れの膜も、半導体ウ
ェハ120に対し悪影響を及ぼす材料ではできていない
ため、半導体ウェハ120の裏面にその他の汚染を与え
ることもない。
【0046】ここで、上記のように構成したステージ1
30を用いることにより、半導体ウェハ120の裏面が
金属で汚染されないことを実証した実験結果について説
明する。図3は半導体ウェハの裏面の金属汚染の度合い
を比較する実験の流れを示す流れ図である。
【0047】まず、半導体ウェハを3枚用意し(ウェハ
a,b,cとする)、何れのウェハにも前洗浄を行う
(ステップ1)。次に、ウェハaについては、従来の金
属ステージに載置して吸着させ、その状態で1時間放置
する(ステップ2)。また、ウェハcについては、本実
施例のステージ130に載置して吸着させ、その状態で
1時間放置する(ステップ3)。なお、このとき、ステ
ージ130の金属汚染防止膜130aは酸化シリコン
(SiO2)から成っている。次に、各々1時間放置し
たウェハa,cを温度1000℃の乾燥酸素雰囲気中で
酸化させる(ステップ4)。一方、ウェハbについて
は、前洗浄完了後、そのまま、温度1000℃の乾燥酸
素雰囲気中で酸化させる(ステップ4)。
【0048】次に、以上のように酸化させたウェハa,
b,cについて、C−t法により少数キャリアのライフ
タイムτgを測定する(ステップ5)。なお、少数キャ
リアのライフタイムτgは金属の汚染量と強い相関関係
があることが、一般に良く知られており、金属の汚染量
が多いと、少数キャリアのライフタイムτgは短くな
る。従って、この実験では金属の汚染の度合いを少数キ
ャリアのライフタイムτgで評価している。
【0049】図4はウェハa,b,cについてウェハ内
の各位置における少数キャリアのライフタイムを示す特
性図である。図4において、横軸はウェハの中心を0と
したときのウェハ内の位置を示し、縦軸は少数キャリア
のライフタイムを示す。なお、図4に示すウェハの平面
図内の数字(−60,0,+60,)は上記した横軸の
値と対応している。また、図4において、特性aはウェ
ハaの、特性bはウェハbの、特性cはウェハcの、そ
れぞれ特性である。
【0050】図4から明かなように、従来の金属ステー
ジに載置し吸着させたウェハaは、ライフタイムτg
非常に短く、金属の汚染が著しく多い。これに対し、本
実施例のステージ(すなわち、金属汚染防止膜として酸
化シリコンがコーティングされたステージ)に載置し吸
着させたウェハcは、ライフタイムτgが、なんらステ
ージに載置せず金属汚染のないウェハbと同程度であ
り、金属の汚染がほとんどないことがわかる。
【0051】ところで、上記した膜のうち、半導体膜を
除く、何れの膜も絶縁膜である。また、半導体膜も、抵
抗率が非常に高い場合には、一種の絶縁膜と考えること
ができる。従って、ステージ130が測定電極として働
く場合、半導体ウェハ120の裏面は実質的電極である
金属130bに直接接せずに、絶縁膜を介して接するこ
とになる。
【0052】しかし、このように、半導体ウェハ120
の裏面が実質的電極である金属130bに直接接しなく
とも、ステージ130の動作上なんら問題はない。図5
は図1の電極115とステージ130との間の構造及び
電気的等価回路を示す説明図である。図5(a)に示す
ように、半導体ウェハ120が例えばシリコン基板(S
i)120bとその上に形成されたシリコン酸化膜(S
iO2)120aとで構成されている場合、電極115
とステージ130との間の高周波容量性結合を考える
と、その電気的等価回路は図5(b)に示す如くにな
る。
【0053】すなわち、電極115と半導体ウェハ12
0との間に存在する空気の容量値をCair、シリコン
酸化膜120aの容量値をCox、シリコン基板120
b内に生じる空乏層の容量値をCd、絶縁膜である金属
汚染防止膜130aの容量値をCとすると、電気的等価
回路はそれら容量の直列接続として表わされる。なお、
上記した各容量値は単位面積当たりの容量値である。
【0054】ここで、金属汚染防止膜130aの厚さが
薄く、容量値Cが他の容量値Cair,Cox,Cdに
比べて十分大きい場合(すなわち、C>>Cair,C
ox,Cdである場合)には、上記した直列接続の合成
容量値において、容量値Cはほとんど無視できる。従っ
て、上述したように、半導体ウェハ120の裏面が実質
的電極である金属130bに直接接しなくとも、ステー
ジ130の動作上なんら問題はない。
【0055】そこで、次に、金属汚染防止膜130aの
厚さについて説明する。例えば、半導体ウェハ120が
6インチウェハ〔面積は約(7.5×7.5×3.1
4)cm2〕である場合に、半導体ウェハ120と接す
る部分の金属汚染防止膜130aの容量値を100nF
以上となるようにするには、金属汚染防止膜130aの
単位面積当たりの容量値Cを0.57nF以上とすれば
良い。
【0056】一方、金属汚染防止膜130aの比誘電率
をεSとし、真空の誘電率をε0(=8.85×10-14
F/cm)とすると、図2に示す金属汚染防止膜130
aの厚さtは、 t=εS・ε0/C ……(数1) と表わされる。
【0057】ここで、金属汚染防止膜130aがシリコ
ン(Si)、すなわち、ポリシリコン(Poly−S
i)である場合は、ポリシリコンの比誘電率εSが約1
1.8であるので、金属汚染防止膜130aの単位面積
当たりの容量値Cを0.57nF以上とするためには、
数1から、金属汚染防止膜130aの厚さtを18μm
以下とすれば良い。
【0058】また、金属汚染防止膜130aが酸化シリ
コン(SiO2)である場合は、酸化シリコンの比誘電
率εSが約3.9であるので、数1から、金属汚染防止
膜130aの厚さtを6μm以下とすれば良い。
【0059】また、金属汚染防止膜130aが窒化シリ
コン(Si34)である場合は、窒化シリコンの比誘電
率εSが約7.5であるので、数1から、金属汚染防止
膜130aの厚さtを11.5μm以下とすれば良い。
【0060】また、金属汚染防止膜130aがポリテト
ラフルオロエチレンである場合は、ポリテトラフルオロ
エチレンの比誘電率εSが約2.1であるので、数1か
ら、金属汚染防止膜130aの厚さtを3.3μm以下
とすれば良い。
【0061】さて、前述したように、ステージ130上
に載置された半導体ウェハ120は、その後、ステージ
130に吸着される。この際、従来では、図14に示し
たように、オイルロータリ真空ポンプ8によって吸着し
ていた。そのため、オイルロータリ真空ポンプ8に使用
されるオイルが蒸気となって真空ライン内を半導体ウェ
ハの方に向かって拡散し、そのオイルに含まれるイオン
(例えば、Na+,K+など)が不純物イオンとして半導
体ウェハの裏面に付着して、半導体ウェハの裏面を汚染
してしまうという問題があった。
【0062】これに対し、本実施例では、オイルロータ
リ真空ポンプを用いず、その代わりに、ドライ真空ポン
プ140を用いるようにしている。ここで、ドライ真空
ポンプとは、オイルや液体を使用しないで気密性を保つ
真空ポンプを言う。すなわち、ドライ真空ポンプ140
を用いることにより、蒸気となったオイル等が半導体ウ
ェハの方に向かって拡散することが少なくなるため、半
導体ウェハの裏面に付着する不純物イオンの数も少なく
なる。なお、ドライ真空ポンプ140としては、例え
ば、ダイアフラム型ドライ真空ポンプやベロー型ドライ
真空ポンプなどがある。
【0063】図6は図1のドライ真空ポンプの具体例を
概略的に示した断面図であり、(a)はダイアフラム型
ドライ真空ポンプを、(b)はベロー型ドライ真空ポン
プを、それぞれ示す。
【0064】ダイアフラム型ドライ真空ポンプはダイア
フラム(ゴムの薄膜)145の往復運動を利用して真空
排気を行うものであり、ベロー型ドライ真空ポンプはベ
ロー146の伸縮運動を利用して真空排気を行うもので
ある。何れの真空ポンプも、ピストン144が往復運動
することにより、弁143が交互に開閉してパイプ11
0につながった吸気口141から空気が吸い出され、排
気口142から大気中に排気される。
【0065】ところで、本実施例では、さらに、蒸気と
なったオイル等が真空ライン内を半導体ウェハの方に向
かって拡散するのを防ぐために、真空ラインの一部であ
るパイプ110の間にオイルトラップ150を設けてい
る。ここで、トラップとは、望ましくない気体や蒸気の
分圧を物理的または化学的方法で減少させるとともに、
その流れや移動を防ぐための装置を言う。
【0066】図7は図1のオイルトラップ150の具体
例を概略的に示した斜視図である。図7(a)に示すよ
うに、オイルトラップ150は円筒形を成しており、A
側をドライ真空ポンプ140側に、B側を半導体ウェハ
120側に、配置するようにする。オイルトラップ15
0内は、図7(b)に示すような多孔質のフィルタ(各
孔の直径は約0.05μm)151を多段に重ねた構造
となっている。なお、このようなフィルタ151の代わ
りに、活性炭などの吸着剤の充填されたカートリッジを
用いるようにしても良い。
【0067】以上のようなオイルトラップ150を真空
ライン中に設けることにより、蒸気となったオイル等が
真空ライン内を半導体ウェハの方に向かって拡散するの
を防ぐことができるため、半導体ウェハの裏面に付着す
る不純物イオンの数をさらに少なくすることができ、不
純物イオンによる半導体ウェハの裏面の汚染を防止する
ことができる。
【0068】ここで、上記のようなオイルトラップ15
0を用いることにより、半導体ウェハ120の裏面が不
純物イオンで汚染されないことを実証した実験結果につ
いて説明する。この実験では、まず、半導体ウェハを3
枚用意する(ウェハa,b,cとする)。次に、ウェハ
aについては、真空ライン中にトラップを設けていない
ドライ真空ポンプを使ってステージに吸着させる。ウェ
ハcについては、真空ライン中にトラップを設けたドラ
イ真空ポンプを使ってステージに吸着させる。
【0069】次に、これらウェハa,cについて、C−
V測定を行い、その測定結果であるC−V特性のフラッ
トバンド電圧からウェハの酸化膜中の電荷量Nfbを求め
る。すなわち、この実験では、不純物イオンの汚染の度
合いを酸化膜中の電荷量Nfbで評価しており、一般に、
不純物イオンの汚染量が多いほど酸化膜中の電荷量が多
くなる。なお、ウェハbについては、そのまま、酸化膜
中の電荷量を求める。
【0070】図8はウェハa,b,cについてウェハ内
の各位置における酸化膜中の電荷量を示す特性図であ
る。図8において、横軸はウェハの中心を0としたとき
のウェハ内の位置を示し、縦軸は酸化膜中の電荷量を示
す。なお、図8に示すウェハの平面図内の数字(−6
0,0,+60,)は上記した横軸の値と対応してい
る。また、図8において、特性aはウェハaの、特性b
はウェハbの、特性cはウェハcの、それぞれ特性であ
る。
【0071】図8から明かなように、オイルトラップを
設けていないドライ真空ポンプで吸着させたウェハa
は、酸化膜中の電荷量Nfbがある程度あり、不純物イオ
ンによる汚染が若干あるのに対し、オイルトラップを設
けたドライ真空ポンプで吸着させたウェハcは、酸化膜
中の電荷量Nfbがウェハaより少なく、ウェハbと同程
度であり、不純物イオンによる汚染がほとんどないこと
が分かる。
【0072】以上のように、本実施例によれば、半導体
ウェハ120をステージ130上に載置しても半導体ウ
ェハ120の裏面が金属で汚染されることがなく、ま
た、ステージ130に吸着させても裏面が不純物イオン
で汚染されることがないため、電気的測定を終了した後
は、半導体ウェハ120をステージ130から取り外し
て、再び半導体製品の製造ラインに戻すことができる。
【0073】従って、本実施例においては、測定対象と
して、実製品の半導体ウェハを用いることができるた
め、ダミーの半導体ウェハを用いなくても済み、ダミー
の半導体ウェハの購入に要する経費を抑えることができ
る。
【0074】さて、このように、測定対象として実製品
の半導体ウェハを用いる場合、電気的測定を行うための
テストパターンを、半導体ウェハ120の一部の領域に
形成するようにする。このようなテストパターンは、予
めフォトマスクパターンの所望の箇所にそれに対応した
パターンを配置しておけば、半導体ウェハが製造ライン
を経ることによって自動的に形成できる。
【0075】図9は図1の半導体ウェハ120の一部に
形成されたテストパターンを示す説明図である。図9に
おいて、(a)はテストパターン123の形成された半
導体ウェハ120を上方から見て示した平面図、(b)
は(a)に示すテストパターンの一部の断面を拡大して
示した断面図である。
【0076】本実施例では、図9(a)に示すように、
他の多数の製品チップ122に混じって、半導体ウェハ
120の中心部にテストパターン123を形成してい
る。なお、テストパターン123は1つの半導体ウェハ
に1つと限る必要はなく、複数形成しても構わない。
【0077】なお、図9(b)に示すように、テストパ
ターン123の測定部分の寸法nは、電極115の取り
付けられたプリズム104の底面104aの直径mより
も、大きくすることが好ましい。なぜなら、製品となる
半導体ウェハの表面は、既にエッチングなどにより削り
取られて1μm以上の凹凸が形成されているため、測定
部分の寸法nが余り小さいと、測定を行う際に、プリズ
ム104の底面104aがその凹凸に接触してしまうか
らである。
【0078】ところで、このように半導体ウェハ120
の一部の領域にテストパターン123を形成し、そのテ
ストパターン123を用いて電気的測定を行う場合、そ
のテストパターン123の真上に電極115が来るよう
に、XY方向において、電極115とテストパターン1
23との位置合わせを行うことが好ましい。
【0079】そこで、本実施例では、ステージ130上
に載置された半導体ウェハ120を、オリフラ位置検出
器116やX−θテーブル160やX−θテーブル制御
装置117などによってXθ方向に動かし、電極115
と半導体ウェハ120のテストパターン123との位置
合わせを行っている。
【0080】図10は図1のX−θテーブル160の具
体的な構成を示す構成図であり、(a)は上方から見て
示した平面図、(b)は(a)のP−P方向断面図であ
る。X−θテーブル160は、X方向に移動可能なテー
ブル161を備えている。すなわち、テーブル161
は、左右両端がローラ165を介してリニアガイド16
4に支持されており、ローラ165が回転自在であるた
め、リニアガイド164に沿って移動可能となってい
る。
【0081】また、テーブル161の内部には、X方向
にボールネジ163が貫通する孔が設けられており、そ
の孔の内壁にはボールネジ163と噛み合うようにネジ
切りが施されている。また、ボールネジ163はリニア
ガイド164と平行に配置されており、そのボールネジ
163の一端にはボールネジ163を回転駆動するため
のパルスモータ162が取り付けられている。
【0082】さらに、テーブル161の内部には、Z方
向に回転軸168が貫通する孔が設けられており、回転
軸168はその孔にベアリングなどを介して回転自在に
取り付けられている。回転軸168の上端にはステージ
130が固定されており、従って、ステージ130は回
転軸168とともにその軸回り方向、すなわちθ方向に
回転可能となっている。
【0083】また、テーブル161の底面には回転軸1
68を回転駆動するためのパルスモータ167が取り付
けられている。パルスモータ167と回転軸168とは
1組の笠歯車によって結合されている。また、回転軸1
68の内部には真空吸着を行うための貫通孔が開いてお
り、その孔はパイプ110に接続されている。
【0084】従って、パルスモータ162によってボー
ルネジ163を回転駆動することにより、テーブル16
1はX方向に搬送されることになる。また、パルスモー
タ167によって回転軸168を回転駆動することによ
り、ステージ130はθ方向に回転されることになる。
【0085】では、電極115と半導体ウェハ120の
テストパターン123との位置合わせ動作について説明
する。半導体ウェハ120がステージ130上に載置さ
れドライ真空ポンプ140によって吸着されると、ま
ず、パルスモータ167によってステージ130ととも
に半導体ウェハ120が回転する。このとき、半導体ウ
ェハ120の端部には図1に示すようにオリフラ位置検
出器116が設置されており、このオリフラ位置検出器
116によって半導体ウェハ120のオリフラの位置を
検出する。
【0086】図11は図1のオリフラ位置検出器116
によって半導体ウェハ120のオリフラの位置を検出す
る方法を説明するための説明図である。すなわち、半導
体ウェハ120のオリフラ121が、図11(a)に示
すようにオリフラ位置検出器116の設置場所以外の場
所に位置する場合には、オリフラ位置検出器116にお
いて、発光部161aから出射された光は半導体ウェハ
120によって遮られるため、受光部161bに入射さ
れない。しかし、オリフラ121が、図11(b)に示
すようにオリフラ位置検出器116の設置場所に位置す
る場合には、発光部161aから出射された光は半導体
ウェハ120によって遮られることなく、受光部161
bに入射される。従って、オリフラ121がオリフラ位
置検出器116の設置場所に位置したかどうかを検出す
ることができる。
【0087】次に、オリフラ位置検出器116の設置場
所と、半導体ウェハ120上においてオリフラ121に
対するテストパターン123の位置は、それぞれ、既知
であるため、図1に示すホストコントローラ114は、
X−θテーブル制御装置117を介してX−θテーブル
160を制御して、電極115に対して半導体ウェハ1
20をXθ方向に動かし、電極115と半導体ウェハ1
20のテストパターン123との位置合わせを行う。
【0088】さて、以上説明した実施例では、ステージ
130のベース部分に、金属130bを用いていたが、
本発明は金属に限るものではない。すなわち、ステージ
130が測定電極として正常に動作するものであれば良
く、ベース部分に、他の導体や、抵抗率1Ω・cm以下
の半導体を用いても良い。
【0089】また、以上説明した実施例では、電極11
5と半導体ウェハ120に形成されたテストパターン1
23との位置合わせを、半導体ウェハ120のオリフラ
121の位置を検出することにより行っていたが、本発
明は、これに限るものではなく、テストパターン123
の片隅に予めマークを付けておき、そのマークを検出す
ることによって行うようにしても良い。
【0090】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。本実施例が、図1に示した実施例と異なる点は、半
導体ウェハ120を載置するステージの構成である。図
12は本発明の他の実施例としての半導体ウェハ電気的
測定装置において用いられるステージの一部の断面を示
す断面図である。図12に示すようにステージ170
は、抵抗率1Ω・cm以下の半導体170aで構成され
ている。
【0091】ここで、半導体170aとしては、シリコ
ン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ガリウムヒ素(G
aAs)、または、インジウムリン(InP)などが用
いられる。
【0092】以上のようにステージ170を構成するこ
とにより、半導体ウェハ120をステージ170上に載
置した際に、半導体ウェハ120の裏面は、金属面では
なく、半導体170aに接触することになる。半導体1
70aは金属を含んでいないため、半導体ウェハ120
の裏面が金属で汚染されることはない。また、半導体1
70aは、半導体ウェハ120の主要材料として用いら
れ得るものであるので、半導体ウェハ120に対しなん
ら悪影響を及ぼすことはなく、半導体ウェハ120の裏
面にその他の汚染を与えることもない。
【0093】また、半導体170aは抵抗率が1Ω・c
m以下であるので、図12に示すように、半導体170
aのみでステージ170を構成しても、ステージ170
を測定電極として動作させる際になんら支障はない。
【0094】図13は図12のステージ170の別の具
体例を示す断面図である。この具体例のように、ステー
ジ170を、金属170bと、その上に配置された抵抗
率1Ω・cm以下の半導体170aと、で構成しても、
上記したのと同様の効果を得ることができる。なお、金
属170bの代わりに、他の導体を用いてもなんら構わ
ない。
【0095】以上のように、本実施例によれば、半導体
ウェハ120をステージ170上に載置しても半導体ウ
ェハ120の裏面が金属で汚染されることがないため、
電気的測定を終了した後は、半導体ウェハ120をステ
ージ170から取り外して、再び半導体製品の製造ライ
ンに戻すことができる。
【0096】従って、本実施例においても、測定対象と
して、実製品の半導体ウェハを用いることができるた
め、ダミーの半導体ウェハを用いなくても済み、ダミー
の半導体ウェハの購入に要する経費を抑えることができ
る。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、半導体ウェハをステージ上に載置した
際、半導体ウェハの裏面は金属汚染防止膜に接触するこ
とになるため、半導体ウェハの裏面が金属で汚染される
ことがなく、半導体ウェハへの金属の汚染が防止され
る。
【0098】また、請求項2に記載の発明によれば、半
導体膜、半導体酸化膜、半導体窒化膜、半導体炭化膜、
または、ポリテトラフルオロエチレン膜の何れの膜も金
属を含んでいないため、半導体ウェハの裏面を金属で汚
染することがない。
【0099】また、請求項3に記載の発明によれば、半
導体ウェハをステージ上に載置した際に、半導体ウェハ
の裏面は半導体に接触することになるため、半導体ウェ
ハ裏面が金属で汚染されることはない。また、上記した
半導体は抵抗率が1Ω・cm以下であるので、ステージ
を測定電極として動作させる際にもなんら支障はない。
【0100】また、請求項4に記載の発明によれば、引
用する請求項に記載の発明と同様の効果を奏する他、半
導体ウェハ上に電極を形成しなくても電気的測定を行う
ことができるため、余分な電極形成工程を追加する必要
がない。
【0101】また、請求項5に記載の発明によれば、引
用する請求項に記載の発明と同様の効果を奏する他、ド
ライ真空ポンプを用いることにより、蒸気となったオイ
ル等が真空ポンプから半導体ウェハの方に向かって真空
ライン中を拡散することが少なくなるため、そのオイル
等に含まれるイオンが不純物イオンとして半導体ウェハ
の裏面に付着して、半導体ウェハの裏面を汚染すること
も少なくなる。
【0102】また、請求項6に記載の発明によれば、ト
ラップを真空ライン中に設けることにより、蒸気となっ
たオイル等が真空ライン内を半導体ウェハの方に向かっ
て拡散するのを防ぐことができるため、半導体ウェハの
裏面に付着する不純物イオンの数をさらに少なくするこ
とができ、不純物イオンによる半導体ウェハの裏面の汚
染をさらに防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての半導体ウェハ電気的
測定装置であるC−V測定装置を概念的に示した構成図
である。
【図2】図1のステージ130の一部の断面を示す断面
図である。
【図3】半導体ウェハの裏面の金属汚染の度合いを比較
する実験の流れを示す流れ図である。
【図4】ウェハa,b,cについてウェハ内の各位置に
おける少数キャリアのライフタイムを示す特性図であ
る。
【図5】図1の電極115とステージ130との間の構
造及び電気的等価回路を示す説明図である。
【図6】図1のドライ真空ポンプの具体例を概略的に示
した断面図である。
【図7】図1のオイルトラップ150の具体例を概略的
に示した斜視図である。
【図8】ウェハa,b,cについてウェハ内の各位置に
おける酸化膜中の電荷量を示す特性図である。
【図9】図1の半導体ウェハ120の一部に形成された
テストパターンを示す説明図である。
【図10】図1のX−θテーブル160の具体的な構成
を示す構成図である。
【図11】図1のオリフラ位置検出器116によって半
導体ウェハ120のオリフラの位置を検出する方法を説
明するための説明図である。
【図12】本発明の他の実施例としての半導体ウェハ電
気的測定装置において用いられるステージの一部の断面
を示す断面図である。
【図13】図12のステージ170の別の具体例を示す
断面図である。
【図14】従来の半導体ウェハ電気的測定装置であるC
−V測定装置を概念的に示した構成図である。
【符号の説明】
1…固定台 2…圧電アクチュエータ 3…架台 4…プリズム 4a…底面 5…レーザ発振器 6…受光センサ 7…金属ステージ 7a,9a…貫通孔 8…オイルロータリ真空ポンプ 9…テーブル 10…パイプ 11…Z方向位置制御装置 12…光量測定器 13…インピーダンスメータ 14…ホストコントローラ 15…電極 20…半導体ウェハ 101…固定台 102…圧電アクチュエータ 103…架台 104…プリズム 104a…底面 105…レーザ発振器 106…受光センサ 110…パイプ 111…Z方向位置制御装置 112…光量測定器 113…インピーダンスメータ 114…ホストコントローラ 115…電極 116…オリフラ位置検出器 116a…発光部 116b…受光部 117…X−θテーブル制御装置 120…半導体ウェハ 120a…シリコン酸化膜 120b…シリコン基板 121…オリフラ 122…製品チップ 123…テストパターン 130…ステージ 130a…金属汚染防止膜 130b…金属 130c,160a…貫通孔 140…ドライ真空ポンプ 141…吸気口 142…排気口 143…弁 144…ピストン 145…ダイアフラム 146…ベロー 150…オイルトラップ 151…フィルタ 160…X−θテーブル 161…テーブル 162…パルスモータ 163…ボールネジ 164…リニアガイド 165…ローラ 167…パルスモータ 168…回転軸 170…ステージ 170a…半導体 170b…金属 G…ギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 川端 修 (56)参考文献 特開 平2−248062(JP,A) 特開 平6−168998(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/66

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステージ上に半導体ウェハを載置し、少
    なくとも前記ステージを測定電極の一つとして、前記半
    導体ウェハの特性を電気的に測定する半導体ウェハ電気
    的測定装置であって、 前記ステージは、導体または抵抗率1Ω・cm以下の半
    導体で構成される導体部と、該導体部上に形成された金
    属汚染防止膜と、を備え、該金属汚染防止膜で前記半導
    体ウェハと接触することにより、前記半導体ウェハへの
    金属の汚染を防止することを特徴とする半導体ウェハ電
    気的測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体ウェハ電気的測
    定装置において、 前記金属汚染防止膜は、半導体膜、半導体酸化膜、半導
    体窒化膜、半導体炭化膜、または、ポリテトラフルオロ
    エチレン膜から成ることを特徴とする半導体ウェハ電気
    的測定装置。
  3. 【請求項3】 ステージ上に半導体ウェハを載置し、少
    なくとも前記ステージを測定電極の一つとして、前記半
    導体ウェハの特性を電気的に測定する半導体ウェハ電気
    的測定装置であって、 前記ステージは、抵抗率1Ω・cm以下の半導体で構成
    される半導体部を備え、該半導体部で前記半導体ウェハ
    と接触することを特徴とする半導体ウェハ電気的測定装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3に記載の半導体ウ
    ェハ電気的測定装置において、 前記ステージ上に載置された前記半導体ウェハの上方
    に、所定の距離を隔てて配置された電極を備え、該電極
    を測定電極の他の一つとすることを特徴とする半導体ウ
    ェハ電気的測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうちの任意の一つに記
    載の半導体ウェハ電気的測定装置において、 さらに、前記半導体ウェハを前記ステージに真空吸着す
    るためのドライ真空ポンプを備えることを特徴とする半
    導体ウェハ電気的測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の半導体ウェハ電気的測
    定装置において、 前記ドライ真空ポンプから前記半導体ウェハの吸着部分
    に至る真空ライン中にトラップを備えることを特徴とす
    る半導体ウェハ電気的測定装置。
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