JP3005127B2 - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

Info

Publication number
JP3005127B2
JP3005127B2 JP4276066A JP27606692A JP3005127B2 JP 3005127 B2 JP3005127 B2 JP 3005127B2 JP 4276066 A JP4276066 A JP 4276066A JP 27606692 A JP27606692 A JP 27606692A JP 3005127 B2 JP3005127 B2 JP 3005127B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
conjugate side
negative
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4276066A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06130294A (ja
Inventor
三郎 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP4276066A priority Critical patent/JP3005127B2/ja
Publication of JPH06130294A publication Critical patent/JPH06130294A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3005127B2 publication Critical patent/JP3005127B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はズームレンズ、特にプロ
ジェクション用に好適なズームレンズに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】まず、図9に一般的なカラー液晶に形成
された像を投影するプロジェクションテレビの構成図を
示す。1は白色光源でコリメートされた光を射出する。
2(2a,2b,2c)は液晶表示素子、3(3a,3
b)は反射ミラー、4,5,6はそれぞれ赤反射ダイク
ロイックミラー、緑反射ダイクロイックミラー、青反射
ダイクロイックミラー、7は投影レンズである。こうい
った構成のもとでは、投影レンズの最終面から液晶表示
素子までの間(バックフォーカス間)に反射ミラーある
いはダイクロイックミラー等の少なくとも2枚のミラー
を配置する必要から、どうしても長いバックフォーカス
を確保しなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】ところで、4群、
5群等の多群で構成されるズームレンズを用いることに
より、長いバックフォーカスを維持しながら比較的良好
な光学特性を得ることが容易となる。しかしながら、全
長が長くなり、大型化してくるといった問題が生じる。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みて、比較的長
いバックフォーカスを確保すると共に小型化を図りなが
ら光学性能の良好なズームレンズを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は大きな
共役側(スクリーン)から順に負の屈折力の第Iレンズ
群と正の屈折力の第IIレンズ群より構成され、広角側
から望遠側へのズーミングに際して、少なくとも前記第
IIレンズ群を大きな共役側へ移動させるズームレンズ
であって、前記第Iレンズ群は、大きな共役側から、大
きな共役側へ凸のメニスカス負レンズ、正レンズ、大き
な共役側へ凸のメニスカス負レンズ、小さな共役側へ凸
のメニスカス負レンズ、両凸正レンズの5枚のレンズに
より構成されると共に、以下の条件式を満足させること
を特徴としている
【0006】 bfw/fw>1.6 (1) 0.5<−f1/f2<1 (2) 0.5<−f1/fW<1.2 (3) 0.9<f2/fW<1.5 (4) 0.8<eW/fW<1.6 (5)ν 1SP >55 (10) ここで、bfW:広角端におけるバックフォーカス、 f1 :第Iレンズ群の焦点距離、 f2 :第IIレンズ群の焦点距離、 fW :全系の広角端における焦点距離、 eW :広角端における第Iレンズ群と第IIレンズ群の主点間隔 ν 1SP :第Iレンズ群中の大きな共役側の正レンズのアッベ数である
【0007】さらには、前記第IIレンズ群は第IIレ
ンズ群中で最も大きな空気間隔をへだてて、大きな共役
側の第IIaレンズ群と小さな共役側(表示素子)の第
IIb群より構成されるとともに以下の条件式を満足す
ることが望ましい。
【0008】n2bn −n2bp >0.25 (6) ν2bp −ν2bn >30 (7) ν2bn >35 (8) ここでn2bn :第IIbレンズ群中の負レンズの屈折率
の平均値、 n2bp :第IIbレンズ群中の正レンズの屈折率の平均
値、 ν2bn :第IIbレンズ群中の負レンズのアッベ数の平
均値、 ν2bp :第IIbレンズ群中の正レンズのアッベ数の平
均値である。
【0009】さらには、以下の条件式を満足することが
望ましい。
【0010】ν1n>52 (9) ここでν1n:第Iレンズ群中の負レンズのアッベ数の平
均値である。
【0011】
【0012】
【0013】さらには、前記第IIaレンズ群は、大き
な共役側から順に、小さな共役側に強いパワーをもつ正
レンズ、小さな共役側へ凸のメニスカス負レンズ、大き
な共役側に強いパワーをもつ正レンズの3枚にて構成さ
れることが望ましい。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明のズームレ
ンズについて説明する。
【0015】図1と図2は後述する本発明の数値実施例
に対応するレンズ断面図である。
【0016】Iは不図示のスクリーン(大きな共役)側
に位置し負の屈折力を有する第Iレンズ群、IIは不図
示の液晶等の原画像(小さな共役)側に位置し正の屈折
力を有する第IIレンズ群で、広角側から望遠側へのズ
ーミングに際して実線で示す通りの移動軌跡に従って移
動、特に第IIレンズ群は少なくともスクリーン側へ単
調に移動している。Wはワイド端、Tはテレ端を各々示
している。
【0017】そして、本発明においては、前述した問題
点を解決するために条件式(1)ないし(10)を満足
させている。
【0018】まず、物体側より負の屈折力の第Iレンズ
群Iと正の屈折力の第IIレンズ群IIで構成され、第
IIレンズ群IIを大きな共役側へ移動して広角端から
望遠端に変倍を行うズームレンズにおいて、バックフォ
ーカスは広角端で最も短くなるが、例えばカラー液晶プ
ロジェクションTV用の投影レンズとして用いるにはダ
イクロイックミラー等を配置するスペース分だけバック
フォーカスが必要であるので条件式(1)の条件を満足
する必要がある。
【0019】第Iレンズ群Iの焦点距離と第IIレンズ
群IIの焦点距離の比を定める条件式(2)はレンズ全
系の大きさとバックフォーカスおよび光学性能を良好に
保つためのものであり、(2)式の上限値を超えると第
Iレンズ群の焦点距離が大きくなるのでバックフォーカ
スを長く保つのが困難となり、長く保とうとすると、ワ
イド端の主点間隔ew を大きくする必要があるので、レ
ンズ全系の大きさが大きくなる。逆に条件式(2)の下
限値を超えると像面がオーバーとなる傾向となりこの補
正が困難となる。
【0020】条件式(3)は第Iレンズ群Iの焦点距離
と、全系のワイド端の焦点距離の比を定めたもので、条
件式(3)の下限値を超える場合には、第Iレンズ群の
パワーが強くなりすぎるため像面がオーバーになり、条
件式(3)の上限値を超える場合には、第Iレンズ群の
焦点距離が大きくなり過ぎるため、ワイド端で第Iレン
ズ群と第IIレンズ群の主点間隔ew が大きくとれなく
なり、変倍比が大きくとれなくなる。
【0021】条件式(4)は第IIレンズ群IIの焦点
距離と、全系のワイド端の焦点距離の比を定めたもの
で、条件式(4)の下限値を超えると、第IIレンズ群
の焦点距離が小さくなりすぎ、バックフォーカスが十分
長くとれなくなり、条件式(4)の上限値を超えると第
IIレンズ群の焦点距離が大きくなり過ぎ、全長が大き
くなる。
【0022】条件式(5)は第Iレンズ群Iと第IIレ
ンズ群IIのワイド端における主点間隔と全系の焦点距
離の比を定めたもので、条件式(5)の下限値を超える
と、全長は小型となるが、変倍比が大きくとれなくな
り、条件式(5)の上限値を超えると、全長が大きくな
る傾向となる。
【0023】条件式(6),(7),(8)は第IIb
レンズ群のガラスの屈折率とアッベ数について定めたも
ので、条件式(6)を超える領域では、像面がオーバー
になり、条件式(7)を超える領域では倍率色収差の補
正が不足となり、条件式(8)を超える領域では倍率色
収差が増加する。
【0024】条件式(9)は第Iレンズ群中の負レンズ
のアッベ数の平均値について定めたもので、条件式
(9)を超える領域では倍率色収差が増加する。
【0025】条件式(10)は第Iレンズ群中の大きな
共役側の正レンズのアッベ数について定めたもので、条
件式(10)を超える領域では倍率色収差が増加する。
【0026】また第Iレンズ群は小型と歪曲収差の良好
な補正を両立させるには、大きな共役側から、大きな共
役側へ凸の負メニスカスレンズ、正レンズ、大きな共役
側へ凸のメニスカス負レンズ、小さな共役側へ凸のメニ
スカス負レンズ、両凸正レンズの5枚で構成するとよ
い。
【0027】また球面収差とコマ収差の良好な補正する
には、第IIaレンズ群は大きな共役側から順に、小さ
な共役側に強いパワーをもつ正レンズ、小さな共役側へ
凸のメニスカス負レンズ、大きな共役側に強いパワーを
もつ正レンズの3枚で構成するとよい。
【0028】次に本発明の数値実施例を示す。数値実施
例においてriは大きな共役側から順に第i番目のレン
ズ面の曲率半径、diは同様に第i番目のレンズ厚およ
び空気間隔、niとνiは夫々大きな共役側から順に第
i番目のレンズのガラスの屈折率とアッベ数である。
【0029】尚、実施例1〜2において、フォーカスは
第Iレンズ群を光軸に沿って移動させて行っている。
又、可変間隔d10にスクリーン距離∞時の間隔を示す。
【0030】尚、各数値条件式に対応した各数値実施例
の値を以下の表に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【外1】
【0033】
【外2】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、プロジェクション用に
必要な長いバックフォーカスを保ちつつ、小型で光学性
能の良好なズームレンズが実現できる。特に倍率色収差
が小さいので、ハイビジョン用の液晶プロジェクター用
レンズとして適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の数値実施例1のレンズ断面図。
【図2】本発明の数値実施例2のレンズ断面図。
【図3】本発明の数値実施例1の広角端における諸収差
図。
【図4】本発明の数値実施例1の中間における諸収差
図。
【図5】本発明の数値実施例1の望遠端における諸収差
図。
【図6】本発明の数値実施例2の広角端における諸収差
図。
【図7】本発明の数値実施例2の中間における諸収差
図。
【図8】本発明の数値実施例2の望遠端における諸収差
図。
【図9】従来の一般的な投影系の断面図。
【符号の説明】
I 第Iレンズ群 II 第IIレンズ群 IIa 第IIaレンズ群 IIb 第IIbレンズ群 S サジタル像面 M メリディオナル像面 d d線 g d線 S.C 正弦条件
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−129613(JP,A) 特開 昭63−32512(JP,A) 特開 昭64−25114(JP,A) 特開 昭64−25115(JP,A) 特開 平3−196110(JP,A) 特開 平4−195111(JP,A) 特開 平5−119256(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 9/00 - 17/08 G02B 21/02 - 21/04 G02B 25/00 - 25/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大きな共役側から順に負の屈折力の第I
    レンズ群と正の屈折力の第IIレンズ群より構成され、
    広角側から望遠側へのズーミングに際して、少なくとも
    前記第IIレンズ群を大きな共役側へ移動させるズーム
    レンズであって、前記第Iレンズ群は、大きな共役側か
    ら、大きな共役側へ凸のメニスカス負レンズ、正レン
    ズ、大きな共役側へ凸のメニスカス負レンズ、小さな共
    役側へ凸のメニスカス負レンズ、両凸正レンズの5枚の
    レンズにより構成されると共に、以下の条件式を満足す
    ることを特徴とするズームレンズ。 bfW/fW>1.6 0.5<−f1/f2<1 0.5<−f1/fW<1.2 0.9<f2/fW<1.5 0.8<eW/fW<1.6ν 1SP >55 ここで、bfW:広角端におけるバックフォーカス、 f1 :第Iレンズ群の焦点距離、 f2 :第IIレンズ群の焦点距離、 fW :全系の広角端における焦点距離、 eW :広角端における第Iレンズ群と第IIレンズ群の主点間隔 ν 1SP :第Iレンズ群中の大きな共役側の正レンズのアッベ数
  2. 【請求項2】 前記第IIレンズ群は第IIレンズ群中
    で最も大きな空気間隔をへだてて、大きな共役側の第I
    Iaレンズ群と小さな共役側の第IIbレンズ群より構
    成されるとともに以下の条件式を満足することを特徴と
    する請求項1記載のズームレンズ。 n2bn−n2bp>0.25 ν2bp−ν2bn>30 ν2bn>35 ここで、n2bn:第IIbレンズ群中の負レンズの屈折率の平均値、 n2bp:第IIbレンズ群中の正レンズの屈折率の平均値、 ν2bn:第IIbレンズ群中の負レンズのアッベ数の平均値、 ν2bp:第IIbレンズ群中の正レンズのアッベ数の平均値。
  3. 【請求項3】 以下の条件式を満足することを特徴とす
    る請求項1ないし2記載のズームレンズ。 ν1n>52 ここで、ν1n:第Iレンズ群中の負レンズのアッベ数の
    平均値。
  4. 【請求項4】 前記第IIaレンズ群は、大きな共役側
    から順に、小さな共役側に強いパワーをもつ正レンズ、
    小さな共役側へ凸のメニスカス負レンズ、大きな共役側
    に強いパワーをもつ正レンズの3枚にて構成されること
    を特徴とする請求項1ないし3記載のズームレンズ。
JP4276066A 1992-10-14 1992-10-14 ズームレンズ Expired - Fee Related JP3005127B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4276066A JP3005127B2 (ja) 1992-10-14 1992-10-14 ズームレンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4276066A JP3005127B2 (ja) 1992-10-14 1992-10-14 ズームレンズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06130294A JPH06130294A (ja) 1994-05-13
JP3005127B2 true JP3005127B2 (ja) 2000-01-31

Family

ID=17564332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4276066A Expired - Fee Related JP3005127B2 (ja) 1992-10-14 1992-10-14 ズームレンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3005127B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3394107B2 (ja) * 1995-01-19 2003-04-07 三菱電機株式会社 ズームレンズ及び投写型表示装置
JPH11119147A (ja) * 1997-10-14 1999-04-30 Asahi Optical Co Ltd ヘッドアップディスプレイ
JP6160254B2 (ja) * 2013-05-30 2017-07-12 リコーイメージング株式会社 ズームレンズ系

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06130294A (ja) 1994-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2801293B2 (ja) ズームレンズ
JPH1039210A (ja) ズームレンズ
JPH05173073A (ja) 3群ズームレンズ
JPH05113534A (ja) レトロフオーカス型レンズ
US6985302B2 (en) Projection zoom lens and optical projector provided with the same
JP3119403B2 (ja) 小型な変倍レンズ
JPH07270685A (ja) ズームレンズ
JPS6154202B2 (ja)
JP4188595B2 (ja) 投射用ズームレンズ
JP4451516B2 (ja) 投射用ズームレンズ
JP4097957B2 (ja) 広角ズームレンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP4204797B2 (ja) ズームレンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP2003337283A (ja) 投射用ズームレンズおよび拡大投射装置
JPH0682689A (ja) レトロフォーカス型レンズ
JPH06230284A (ja) ズームレンズのフォーカス方式
JP2004070306A (ja) ズームレンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JPH11231219A (ja) 投射用ズームレンズ
JP3005127B2 (ja) ズームレンズ
JP2004012638A (ja) ズームレンズおよび撮影装置
JP2984424B2 (ja) ズームレンズ
JPH11211982A (ja) ズームレンズ
JP2000267005A (ja) ズームレンズ
JP2000206409A (ja) ズ―ムレンズ及びそれを有するプロジェクション装置
JP2756350B2 (ja) 投影ズームレンズ
JP3082928B2 (ja) ズームレンズ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees