JP3004883U - ロール状床材 - Google Patents
ロール状床材Info
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- JP3004883U JP3004883U JP1994007539U JP753994U JP3004883U JP 3004883 U JP3004883 U JP 3004883U JP 1994007539 U JP1994007539 U JP 1994007539U JP 753994 U JP753994 U JP 753994U JP 3004883 U JP3004883 U JP 3004883U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】軟質発泡体からなる表面材1の裏面に、基材2
を固着し、両者を一体化してなるロール状床材Fであっ
て、前記基材が、厚さ2mm以上、発泡倍率5倍以上
の、架橋ポリオレフィン、SBR、エチレンー酢酸ビニ
ルコポリマー又はポリウレタンからなる、独立気泡を有
する発泡体であり、前記表面材と前記基材の総厚が5.
5mm以下である。 【効果】衝撃音が小さく、しかも現場での施工を容易且
つ短時間裡に行うことができるので、集合住宅などの防
音性床材として好適である。
を固着し、両者を一体化してなるロール状床材Fであっ
て、前記基材が、厚さ2mm以上、発泡倍率5倍以上
の、架橋ポリオレフィン、SBR、エチレンー酢酸ビニ
ルコポリマー又はポリウレタンからなる、独立気泡を有
する発泡体であり、前記表面材と前記基材の総厚が5.
5mm以下である。 【効果】衝撃音が小さく、しかも現場での施工を容易且
つ短時間裡に行うことができるので、集合住宅などの防
音性床材として好適である。
Description
【0001】
本考案は、衝撃音の小さい床材に関する。
【0002】
集合住宅においては、階上の衝撃音、特に日常生活において多発する軽衝撃音 が階下に響くことが階下の住人の苦情の原因となる。而して、この問題を解決す るべく、従来種々の床材が提案されている。
【0003】 市販の発泡層付長尺床材(表面材:非発泡PVC;基材(発泡層):発泡PV C)を施工することにより、衝撃音を若干減少させることができるが、望ましい 環境からは程遠い。また、特開昭55−155861号公報では、ポリ塩化ビニ ル(PVC)発泡体からなるクツション層上に剥離可能なように表面層が形成さ れた床材が提案されているが、衝撃音を充分満足の行く程度にまで減少させるも のではない。
【0004】 衝撃音を有効に減少させた床材としては、特公平5−17341号公報に開示 の床材が挙げられる。この床材は、基材としての独立気泡を有する熱可塑性樹脂 発泡体に軟質発泡表面材を着脱可能に固定したものである。この床材によれば、 LdB50以下(JIS A 1418に依拠した測定法による)の衝撃音レベ ルが達成されるので、衝撃音に関しては上記従来の問題を解決した床材と言うこ とができるが、現場での施工が煩雑で、長時間を要するという欠点がある。
【0005】 本考案は、以上の事情に鑑みなされたものであって、その目的とするところは 、衝撃音が小さく、しかも現場での施工を容易且つ短時間裡に行うことができる ロール状床材を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するための本考案に係るロール状床材(以下、「本案床材」と 称する。)は、軟質発泡体からなる表面材の裏面に、基材を固着し、両者を一体 化してなるロール状床材であって、前記基材が、厚さ2mm以上、発泡倍率5倍 以上の、架橋ポリオレフィン、SBR、エチレンー酢酸ビニルコポリマー(EV A)又はポリウレタン(PU)からなり、前記表面材及び前記基材の総厚が5. 5mm以下であるものである。
【0007】 本案床材の厚さ(表面材の厚さと基材の厚さの和)が5.5mm以下に規制さ れるのは、厚さが5.5mmを越えると、ロール状床材としての施工性が低下す るからである。なお、表面材の厚さは1mm以上が好ましい。
【0008】 本案床材において、基材の厚さ及び発泡倍率が、それぞれ2mm以上及び5倍 以上に規制されるのは、この範囲を外れると衝撃音を減少させる効果が低下する からである。
【0009】
以下、本考案の実施例を図を参照しつつ詳細に説明するが、本考案は下記の実 施例により何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適 宜変更して実施可能なものである。
【0010】 図1は、本案床材の施工状態を示す断面図であり、図示の本案床材Fは、表面 材1と基材2とからなり、これらの表面材1と基材2とは熱融着又は接着されて 一体形成されている。本案床材Fは、床下地Gに接着剤、両面接着テープなどを 用いて固定されている。なお、図中の3,3,…は、基材2中に存在する独立気 泡である。
【0011】 表面材1としては、シート状床材として従来市販の軟質PVC発泡シートをそ のまま使用することができる。
【0012】 基材2は、厚さ2mm以上、発泡倍率5倍以上、好ましくは8倍以上の独立気 泡を有するポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン 、SBR、EVA又はPUからなる独立気泡を有する発泡体(独立発泡体)であ る。なかでもPE発泡体が好ましい。因みに、発泡倍率5倍以上、わけても8倍 以上の完全な独立気泡を有するPVC発泡体を製造することが困難である。PV Cを本案床材の基材として使用し得ないのはこのためである。
【0013】 このように、本案床材においては、基材として従来のPVCよりもヤング率の 低いポリオレフィン、SBR、EVA又はPUからなる独立発泡体を使用してい るので、床衝撃によるエネルギーが有効に吸収され、且つ床衝撃発生源が軽い場 合には、この衝撃発生源が基材2中の独立気泡3,3,…を圧潰して床下地Gに 直接衝撃を与えることがないので、有効に衝撃音を低下させることができる。な お、基材の厚さは、歩行感や施工性をも考慮して3〜10mmとするのが望まし い。
【0014】 基材2が独立発泡体に限定されるのは、発泡倍率が高くても連続気泡を有する 発泡体(連続発泡体)であると、床下地Gに直接衝撃が加わるために、有効に衝 撃音を減少させることができないからである。
【0015】 本案床材によれば、表面材と基材とが固着され一体化されているので、現場で の施工を容易且つ短時間裡に行うことができる。また、基材分だけでも確実に衝 撃音が減少する他、さらに表面材として軟質発泡体が使用されているので、JI S A 1418により測定する衝撃音レベルを、L55dB以下、特に基材の 厚さを3mm以上とした場合にはL50dB以下に低下させることが可能であり 、極めて静かな住宅環境が実現される。特に、集合住宅の衝撃音対策として極め て有用である。
【0016】 (施工例1〜5) 厚さ15cmのコンクリート・モルタル床下地に、基材と表面材(PVC発泡 シート状床材;東リ社製、商品名「CFシートホーム)とを熱融着させてなる各 種のロール状床材を、両面接着テープを介して接着した。
【0017】 (比較施工例) 施工例1〜5で使用したものと同じコンクリート・モルタル床下地に、施工例 1〜5で使用したものと同じ表面材を床材として、両面接着テープを介して接着 した。
【0018】 施工例1〜5及び比較施工例で使用した各基材の素材、厚さ、発泡倍率、気泡 の形態、表面材の厚さ及び各ロール状床材のLdBレベルを、表1にまとめて示 す。LdBレベルは、JIS A 1418に規定される床衝撃音(軽量)測定 法により測定したものである。
【0019】
【表1】
【0020】 表1に示すように、本案床材を施工した施工例1〜5では、いずれもLdB5 5以下、とりわけ基材の厚さを3mm以上とした場合はLdB50の低い衝撃音 レベルが達成されるのに対して、比較施工例では、LdB65と衝撃音レベルが 高い。このことから、本考案により極めて静かな環境が達成されることが理解さ れる。
【0021】
本案床材は、衝撃音が小さく、しかも現場での施工を容易且つ短時間裡に行う ことができるので、集合住宅などの防音性床材として好適である。
【図1】本案床材の断面図である。
F 本案床材(ロール状床材) 1 表面材 2 基材 3 独立気泡 G 床下地
Claims (1)
- 【請求項1】軟質発泡体からなる表面材の裏面に、基材
を固着し、両者を一体化してなるロール状床材であっ
て、前記基材が、厚さ2mm以上、発泡倍率5倍以上
の、架橋ポリオレフィン、SBR、エチレンー酢酸ビニ
ルコポリマー又はポリウレタンからなる、独立気泡を有
する発泡体であり、前記表面材と前記基材の総厚が5.
5mm以下であることを特徴とするロール状床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994007539U JP3004883U (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | ロール状床材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994007539U JP3004883U (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | ロール状床材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3004883U true JP3004883U (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=43140795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994007539U Expired - Lifetime JP3004883U (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | ロール状床材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3004883U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3460188B2 (ja) | 1999-06-30 | 2003-10-27 | タキロン株式会社 | 階段用床材 |
JP2009150142A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 防音床材 |
-
1994
- 1994-06-01 JP JP1994007539U patent/JP3004883U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3460188B2 (ja) | 1999-06-30 | 2003-10-27 | タキロン株式会社 | 階段用床材 |
JP2009150142A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 防音床材 |
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