JP3004830B2 - 半導体集積回路の評価装置及び評価方法 - Google Patents

半導体集積回路の評価装置及び評価方法

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JP3004830B2
JP3004830B2 JP4325614A JP32561492A JP3004830B2 JP 3004830 B2 JP3004830 B2 JP 3004830B2 JP 4325614 A JP4325614 A JP 4325614A JP 32561492 A JP32561492 A JP 32561492A JP 3004830 B2 JP3004830 B2 JP 3004830B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランジスタを内蔵す
る半導体集積回路の評価装置及び評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高集積化、微細化が進む半導体集
積回路において、半導体集積回路から電気信号として出
力される情報のみでは故障箇所の特定が困難になってき
ている。そこで、非接触に半導体集積回路の内部を診断
する評価方法あるいは評価装置はますます重要になって
きている。この非接触で半導体集積回路を評価する装置
としては、電子ビームテスタ,エミッション顕微鏡など
がある。
【0003】先ず、電子ビームテスタは、真空にした試
料室に置かれた半導体集積回路を電子ビームで走査し、
検出される2次電子(反射電子)により半導体集積回路
内部の電位分布を観察、評価するものである。
【0004】また、エミッション顕微鏡は、 (1) 酸化膜が絶縁破壊している場合 (2) 拡散層(p−n接合)に順バイアスが印加されてい
る,或いは絶縁している場合 (3) トランジスタにおいてホットキャリアが発生してい
る場合 (4) ラッチアップが発生している場合 などに、半導体集積回路に発生する微弱な発光を観察す
ることで、半導体集積回路の内部の破壊や信頼性的に好
ましくない状態を検出,評価するものである。これは、
例えば浜松ホトニクス社製ホットエレクトロン解析装置
C3230などとして製品化されている。
【0005】また、このエミッション顕微鏡を用いて半
導体集積回路の特性を評価するものとして、例えば特開
昭63−119541に開示されるように、トランジス
タからの発光を観察することで、半導体集積回路内部の
電位分布あるいは電位状態を、例えば信号配線がhighレ
ベルであればその配線に接続されたトランジスタで発光
が観察されることにより知ろうというものがある。
【0006】さらに、例えば特開平4−79345号公
報に開示される如く、トランジスタの発光の有無によっ
て半導体集積回路内の断接が検知しうることを利用し
て、一定のパターンの電圧を印加した時に正常な回路で
生じる発光のパターンを基準画像として予め記憶してお
き、解析しようとする半導体集積回路に同じパターンの
電圧を印加した時の画像と基準画像とを比較することに
より、集積回路内の接続不良や絶縁不良を生じている部
位を迅速に特定しようとするものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術については、それぞれ下記のような問題があっ
た。
【0008】まず、電子ビームテスタを使用する場合は
試料室を真空にしなければならないことから装置が大型
となり、操作に熟練が必要なこと、装置の保守、測定の
準備が簡単ではないという難点がある。
【0009】また、エミッション顕微鏡による観察で
は、上記(3) で述べたホットキャリアによる発光が良品
である半導体集積回路でも観察されることから、発光に
よる良否の判定は困難である。さらに、単に発光を観察
するのみでは、highかlow かの電位状態のみしか知るこ
とができず、電子ビームデンシビームテスタのようにト
ランジスタの遅延時間や入力ゲート信号のスイッチング
時間など設計に反映できるような情報を得ることは困難
である。
【0010】また、上記従来の各公報に記載される解析
ないし試験方法のごとく、エミッション顕微鏡を使用し
てホットキャリアによる発光を観察する場合、上記電子
ビームテスタによる観察のような問題はないが、上記前
者の公報の方法では集積回路内の電位分布を求めるだけ
であり、また、上記後者の公報の解析方法では接続不良
や絶縁不良に起因する故障箇所を特定しうるだけであっ
て、いずれもトランジスタの遅延時間や入力ゲート信号
のスイッチング時間などの情報を得ることはできないと
いう問題があった。
【0011】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、半導体集積回路の発光量を評価する
ことで非接触に半導体集積回路内のトランジスタの遅延
時間や入力ゲート信号のスイッチング時間のように設計
に反映できるような情報を得ると共に、良否の判定を自
動化できる半導体集積回路の評価装置及び評価方法を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の講じた手段は、トランジスタを配
設した半導体集積回路の特性を評価するための半導体集
積回路の評価装置として、上記半導体集積回路内のトラ
ンジスタがホットキャリア効果により発する微弱光を検
出し、その光量を積算する発光量積算手段と、上記半導
体集積回路内のトランジスタ毎にトランジスタ幅の情報
とテストパターン実行時におけるスイッチング頻度の情
報とを予め記憶している特性記憶手段と、上記発光量積
算手段及び特性記憶手段の出力を受け、トランジスタ幅
及びスイッチング頻度で決定される積算光量−スイッチ
ング時間の相関関係に基づいて、上記半導体集積回路内
のトランジスタの入力ゲート信号のスイッチング時間を
演算し、その結果を出力するスイッチング時間演算手段
とを設ける構成としたものである。
【0013】請求項2の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、上記発光量積算手段の出力を受
け、各トランジスタ領域で観察される発光量を抽出して
トランジスタ毎の発光量を出力する画像処理手段を設
け、さらに、スイッチング時間演算手段を、上記発光量
積算手段の出力に代え上記画像処理手段の出力を入力し
てスイッチング時間を演算するものとしたものである。
【0014】請求項3の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、予め設定されたトランジスタのス
イッチング時間についての期待値を記憶する期待値記憶
手段と、スイッチング時間演算手段で演算されたトラン
ジスタのスイッチング時間と上記期待値記憶手段に記憶
されるスイッチング時間の期待値とを比較して、トラン
ジスタの良否を判定する良否判定手段とを設けたもので
ある。
【0015】請求項4の発明の講じた手段は、トランジ
スタを配設した半導体集積回路の特性を評価する半導体
集積回路の評価方法として、上記半導体集積回路内のト
ランジスタがホットキャリア効果により発する微弱光を
検出してその光量を積算する一方、上記半導体集積回路
内のトランジスタ毎にトランジスタ幅の情報とテストパ
ターン実行時におけるスイッチング頻度の情報とを予め
記憶して、トランジスタ幅及びスイッチング頻度により
決定される積算光量−スイッチング時の相関関係に基づ
いて、トランジスタの積算光量から入力ゲート信号のス
イッチング時間を評価するようにしたものである。
【0016】請求項5の発明の講じた手段は、上記請求
項4の発明において、予め求められた単位幅トランジス
タでのスイッチング1回当りの発光量−スイッチング時
間の相関関係に基づいて、トランジスタの入力ゲート信
号のスイッチング時間を評価するようにしたものであ
る。
【0017】請求項6の発明の講じた手段は、上記請求
項5の発明において、積算されたトランジスタの発光量
をトランジスタ幅で正規化して単位幅トランジスタにお
ける発光量とし、この発光量を観察に使用したテストパ
ターンにおけるスイッチング頻度の情報により正規化す
ることにより、単位幅トランジスタでのスイッチング1
回当りの正規化発光量を求めるようにしたものである。
【0018】請求項7の発明の講じた手段は、トランジ
スタを配設した半導体集積回路の特性を評価するための
半導体集積回路の評価装置として、半導体集積回路内の
トランジスタがホットキャリア効果により発する微弱光
を検出する発光量検出手段と、該発光量検出手段で検出
された参照用半導体集積回路における発光量を期待値と
して記憶する期待値記憶手段と、上記発光量検出手段の
出力を受け、評価対象となる半導体集積回路内のトラン
ジスタの発光量と上記期待値記憶手段に記憶されている
発光量の期待値とを比較して、トランジスタの良否判定
を行う良否判定手段とを設ける構成としたものである。
【0019】請求項8の発明の講じた手段は、上記請求
項7の発明において、上記発光量検出手段の出力を入力
とし、各トランジスタ領域で観察される発光量を抽出し
てトランジスタ毎の発光量を出力する画像処理手段を設
け、上記発光量検出手段の出力に代えて、上記画像処理
手段の出力を上記期待値記憶手段と良否判定手段とに出
力するようにしたものである。
【0020】請求項9の発明の講じた手段は、トランジ
スタを配設した半導体集積回路の特性を評価する半導体
集積回路の評価方法として、予めトランジスタのホット
キャリア効果に基づく所定の発光量を期待値として記憶
する一方、評価対象となる半導体集積回路内のトランジ
スタがホットキャリア効果により発する微弱光を検出
し、この評価対象となる半導体集積回路内のトランジス
タの発光量と記憶されている発光量の期待値とを比較し
て、トランジスタの良否判定を行うようにしたものであ
る。
【0021】請求項10の発明の講じた手段は、上記請
求項9の発明において、予め求められた単位幅トランジ
スタにおけるスイッチング1回当りの発光量−スイッチ
ング時間の相関関係を基に、評価対象の集積回路を構成
するトランジスタの入力ゲート信号の設計上のスイッチ
ング時間の情報とトランジスタ幅の情報とにより発光量
を求め、これを期待値としてトランジスタの良否判定を
行うようにしたものである。
【0022】請求項11の発明の講じた手段は、上記請
求項9の発明において、半導体集積回路を複数の領域に
分けて観察し、領域毎の発光量と期待値とを比較して、
その差が設定値を越えた領域についてのみトランジスタ
毎に発光量と期待値とを比較することで半導体集積回路
の良否判定を行うようにしたものである。
【0023】請求項12の発明の講じた手段は、上記請
求項9の発明において、評価対象の半導体集積回路を動
作時、静止時のそれぞれについて評価した発光量を期待
値と比較することで、不良要因の特定を行うようにした
ものである。
【0024】請求項13の発明の講じた手段は、上記請
求項4又は9の発明において、半導体集積回路内のトラ
ンジスタのうちn型MOSトランジスタについてのみ評
価するようにしたものである。
【0025】請求項14の発明の講じた手段は、トラン
ジスタを配設した半導体集積回路の特性を評価するため
の半導体集積回路の評価装置として、上記半導体集積回
路内のトランジスタがホットキャリア効果により発する
微弱光の光量の時間変化を検出する発光量変化検出手段
と、上記半導体集積回路内のトランジスタに対する接続
情報を記憶して随時出力する接続情報記憶手段と、上記
発光量変化検出手段及び接続情報記憶手段の出力を受
け、トランジスタの発光量変化と当該トランジスタとか
ら上記半導体集積回路の遅延時間を演算し、その結果を
出力する遅延時間演算手段とを設ける構成としたもので
ある。
【0026】請求項15の発明の講じた手段は、上記請
求項14の発明において、発光量変化検出手段の出力を
受け、各トランジスタ領域で観察される発光量変化を抽
出してトランジスタ毎の発光量変化を出力する画像処理
手段を設け、上記遅延時間演算手段を、上記発光量変化
検出手段の出力に代えて上記画像処理手段の出力を入力
として遅延時間を演算するものとしたものである。
【0027】請求項16の発明の講じた手段は、上記請
求項14の発明において、予め設定された半導体集積回
路の遅延時間についての期待値を記憶する期待値記憶手
段と、遅延時間演算手段で演算された半導体集積回路の
遅延時間と上記期待値記憶手段に記憶される遅延時間の
期待値とを比較して、半導体集積回路の良否を判定する
良否判定手段とを設けたものである。
【0028】請求項17の発明の講じた手段は、トラン
ジスタを配設した半導体集積回路の特性を評価する半導
体集積回路の評価方法として、上記半導体集積回路内の
トランジスタがホットキャリア効果により発する微弱光
の光量の時間変化を検出する一方、上記半導体集積回路
内のトランジスタの接続状態を記憶して随時出力し、検
出されたトランジスタの発光量変化と出力されるトラン
ジスタの接続情報とから半導体集積回路の遅延時間を評
価するようにしたものである。
【0029】請求項18の発明の講じた手段は、上記請
求項17の発明において、半導体集積回路に配置される
第1トランジスタと該第1トランジスタの直後に接続さ
れる第2トランジスタとに対し、各トランジスタの発光
量が最大となる時刻を求め、この時刻の差に基づいて上
記第1トランジスタの遅延時間を評価するようにしたも
のである。
【0030】
【作用】請求項1の発明では、評価対象のトランジスタ
について光量積算手段により積算光量が積算されると、
スイッチング時間演算手段により、予め記憶手段に記憶
されているトランジスタ幅の情報とスイッチング頻度の
情報とから、トランジスタ幅とスイッチング頻度とによ
って決定される積算光量−スイッチング時間間の相関関
係に基づいて、入力ゲート信号のスイッチング時間が算
出される。
【0031】したがって、スイッチング時間が大きいト
ランジスタではスイッチング時間の小さいトランジスタ
よりも強い発光が見られるゲート電圧の期間が長いとい
うホットキャリア効果による発光の特性を利用して、電
子ビームテスタのような取扱いの面倒な装置を使用する
ことなく、トランジスタのスイッチング時間についての
情報が得られ、トランジスタ幅等の設計の最適化や半導
体集積回路の良否の判定をすることが可能となる。
【0032】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、画像処理手段により、各トランジスタ毎の発
光量から、一度の観察で各トランジスタ領域の中で特に
スイッチング時間の長いトランジスタが容易に特定され
るので、すべてのトランジスタについて個別に積算光量
からスイッチング時間を求めるのに比べて評価が迅速に
行われ、特に大規模な半導体集積回路においても、容易
にトランジスタの特性の評価が行われることになる。
【0033】請求項3の発明では、上記請求項1の発明
に加えて、良否判定手段により、予め設定されたスイッ
チング時間の期待値と評価対象となるトランジスタにつ
いて求められたスイッチング時間とが比較され、トラン
ジスタの良否が判定されるので、トランジスタの良否の
判定が簡易にかつ自動的に行われることになる。
【0034】請求項4の発明では、上記請求項1の発明
と同様にして、積算された積算光量から入力ゲート信号
のスイッチング時間が算出されるので、ホットキャリア
効果による発光の特性を利用して、電子ビームテスタの
ような取扱いの面倒な装置を使用することなく、トラン
ジスタのスイッチング時間についての情報が得られ、ト
ランジスタ幅等の設計の最適化や半導体集積回路の良否
の判定をすることが可能となる。
【0035】請求項5の発明では、上記請求項4の発明
において、単位幅トランジスタにおけるスイッチング1
回当りの発光量とトランジスタの入力ゲート信号のスイ
ッチング時間との相関関係に基づいて、トランジスタの
入力ゲート信号のスイッチング時間が評価されるので、
評価の基準が統一化され、正確な評価が行われることに
なる。
【0036】請求項6の発明では、上記請求項5の発明
において、積算発光量がトランジスタ幅と使用したテス
トパターンのスイッチング頻度とによって正規化される
ので、同一条件下で観察される規格化された発光量を評
価することで、さらに正確な評価が行われることにな
る。
【0037】請求項7の発明では、良否判定手段によ
り、発光量検出手段で検出された半導体集積回路内のト
ランジスタのホットキャリア効果による微弱光が、期待
値記憶手段に記憶される参照用半導体集積回路における
発光量と比較され、トランジスタの良否が判定されるの
で、電子ビームテスタのような取扱いの面倒な装置を使
用することなく、トランジスタの良否判定が簡易にかつ
自動的に行われることになる。
【0038】請求項8の発明では、上記請求項7の発明
において、画像処理手段により、各トランジスタ領域で
観察される発光画像から、一度の観察で故障のあるトラ
ンジスタが容易に特定されるので、すべてのトランジス
タについて個別に積算光量からスイッチング時間を求め
るのに比べて評価が迅速に行われ、特に大規模な半導体
集積回路においても、容易にトランジスタの良否の判定
が行われることになる。
【0039】請求項9の発明では、予め記憶されている
所定の発光量と評価対象となる半導体集積回路の発光量
と比較することで、半導体集積回路のトランジスタの良
否が判定されるので、電子ビームテスタのような取扱い
の面倒な装置を使用することなく、トランジスタの良否
判定が簡易にかつ自動的に行われることになる。
【0040】請求項10の発明では、上記請求項9の発
明において、スイッチング1回当りの発光量とスイッチ
ング時間との関係に基づいて求められた発光量が期待値
として記憶されているので、トランジスタのスイッチン
グ時間についての特性からその良否を判定することが可
能になり、参照用半導体集積回路を得難いプロセス開発
の初期段階などにおいても、期待値となる発光量を求め
ることが可能になる。
【0041】請求項11の発明では、上記請求項9の発
明において、半導体集積回路を分割した複数の領域につ
いて、領域ごとの発光量と期待値とが比較され、その差
が設定値を越えた領域についてのみトランジスタ毎の発
光量と期待値とが比較されるので、すべてのトランジス
タについて個別に良否判定を行う必要がなく、良否判定
が高速で行われることになる。
【0042】請求項12の発明では、上記請求項9の発
明において、半導体集積回路の動作状態,静止状態の双
方で評価した発光量と期待値との比較が行われるので、
トランジスタの入力ゲートが中間電位となる断線状態に
よる発光量の増大と、トランジスタ幅等の構造上の特性
に起因する発光量の増大とが区別され、不良原因の特定
がより正確に行われることになる。
【0043】請求項13の発明では、上記請求項4又は
9の発明において、評価対象が、同じ程度のスイッチン
グ時間の長さであればより発光量の大きいn型MOSト
ランジスタに限定されるので、評価の精度が向上すると
ともに、評価するトランジスタ数や記憶する期待値量の
半減によって、評価が迅速に行われることになる。
【0044】請求項14の発明では、発光量変化検出手
段で検出される半導体集積回路内のトランジスタのホッ
トキャリア効果による発光量の時間変化と、接続情報記
憶手段から出力されるトランジスタの接続情報とから、
遅延時間演算手段により、半導体集積回路の遅延時間が
演算されるので、トランジスタの入力ゲート電圧の変化
に対する発光量の変化特性を利用して、電子ビームテス
タを使用することなく、簡便に半導体集積回路の遅延時
間を測定することが可能となる。
【0045】請求項15の発明では、上記請求項4の発
明において、画像処理手段により、各トランジスタ領域
における発光量の時間変化が観察され、遅延時間演算手
段により、この発光量変化から各トランジスタ領域の遅
延時間が演算されるので、すべてのトランジスタについ
て個別に発光量変化から遅延時間を求めるのに比べ、評
価が迅速に行われ、特に大規模な半導体集積回路におい
ても、容易にトランジスタの特性の評価が行われること
になる。
【0046】請求項16の発明では、上記請求項14の
発明において、良否判定手段により、評価対象となる回
路のトランジスタの遅延時間と予め記憶されている期待
値とを比較して、トランジスタの良否の判定が行われる
ので、遅延時間の異常なトランジスタの特定が簡便にか
つ自動的に行われることになる。
【0047】請求項17の発明では、半導体集積回路内
のトランジスタのホットキャリア効果により生じる発光
の時間変化とトランジスタの接続状態とから半導体集積
回路の遅延時間が評価されるので、電子ビームテスタを
使用するような手間を要することなく、半導体集積回路
の遅延時間が簡易に評価される。
【0048】請求項18の発明では、上記請求項17の
発明において、半導体集積回路内に接続される第1トラ
ンジスタとその直後に接続される第2トランジスタの発
光量が最大となる時刻の差から、第1トランジスタの遅
延時間が評価されるので、多数のトランジスタが接続さ
れた半導体集積回路において、各トランジスタの遅延時
間についての評価が簡易にかつ迅速に行われることにな
る。
【0049】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。以下の説明で用いる図面中の同一の
数字及び記号は、全図面を通じて同じ要素を示す。
【0050】(第1実施例)まず、本発明の第1実施例
について説明する。本第1実施例では、スイッチング時
間の評価方法とこれを用いた半導体集積回路の良否判定
の方法について説明する。
【0051】図1は、本発明の第1実施例における半導
体評価装置の構成図である。図1において、10は半導
体集積回路であって、半導体集積回路駆動部11より与
えられる電源、クロック、アドレス、データ、その他の
制御信号により動作状態での発光観察が可能となってい
る。これらはX−Y移動ステージ12上に置かれ、X軸
Y軸方向に移動することができる。13は発光量検出手
段としての光学顕微鏡であって、ホットキャリア効果に
より半導体集積回路10上のトランジスタが発する微弱
光を拡大して光電子増倍装置14に出力する。ビデオカ
メラ15は光電子増倍装置14で増倍した発光像を発光
画像信号1501として出力する。以上説明した機器は
暗室16に収納されている。
【0052】17は発光観察コントローラであって、光
学顕微鏡13と光電子増倍装置14とビデオカメラ15
との間の制御を制御信号1702で行い、入力された発
光画像信号1501を画像に変換してディスプレイ18
に表示させると共に、画像データ信号1701を出力す
るものである。19はテストパターンとデータとを発生
するテストパターン発生部であって、半導体集積回路駆
動部11にテストパターン信号1901、即ちアドレス
とデータとその他制御信号等とを含む信号を発生させ出
力する。20は領域移動制御部であり、X−Y移動ステ
ージ12に移動制御信号2001を出力している。
【0053】また、21は画像処理手段としての画像処
理部であって、発光観察コントローラ17の出力する画
像データ信号1701を入力とし、積算発光量信号21
01を出力するものである。22は特性記憶手段として
の情報格納部であって、該情報格納部22には、下記表
1に示すごとく、半導体集積回路10上の各トランジス
タTr1,Tr2,…毎にトランジスタ幅Wとテストパター
ン毎のスイッチング頻度等の情報が格納されている。
【0054】
【表1】 23はスイッチング時間演算部であって、画像処理部2
1の出力する積算発光量信号2101と情報格納部22
の出力する正規化情報信号2201とを入力とし、これ
ら2つの情報によりスイッチング時間を演算してスイッ
チング時間信号2301又は正規化発光量信号2302
として出力するものである。24は期待値記憶手段とし
ての期待値格納部であって、設定信号2402を受け
て、予めスイッチング時間の期待値を格納しておき、必
要に応じて期待値信号2401として出力するものであ
る。25は良否判定手段としての良否判定部であって、
上記スイッチング時間演算部23から出力されるスイッ
チング時間信号2301,正規化発光量信号2302と
期待値格納部24から出力される期待値信号2401と
を比較して、評価対象となる半導体集積回路の良否を判
定するものである。
【0055】すなわち、以上の装置を機能により大きく
分けると、図1に一点鎖線で示すごとく、発光量積算手
段として機能する発光量計数検出部1と発光観察支援部
2と発光評価部3とに分けられる。
【0056】また、図2は本発明の第1の実施例におけ
る半導体集積回路の評価方法の原理を説明する図であ
る。図2(a)において、横軸にゲート電圧Vg(単位
は[V])を、縦軸に発光量Lt(単位は[任意単
位])と基板電流Isub (単位は[μA])を取ってい
る。また図2の(b),(c)において、横軸には時間
T(単位は[任意単位])を、縦軸には入力ゲートの電
圧Vg(単位は[V])を取っている。
【0057】ここで、本第1実施例では、評価のための
論理素子として、図3に示すようなn型トランジスタT
rnとp型のトランジスタTrpとで構成される公知のC−
MOSインバータIvを用いる。
【0058】以上のように構成された半導体評価装置に
おいて、まず、ホットキャリア効果による発光特性につ
いて説明する。一般に、トランジスタのホットキャリア
効果による発光は、ドレイン電圧がゲート電圧の約半分
の時に最大となる特徴がある。図2(a)に示したもの
はゲート長Lが1.0[μm]、トランジスタ幅Wが2
0[μm]のn型トランジスタで、ドレイン電圧Vdを
5[V]とし、ソース及び基板電圧を0[V]としたと
きの発光量を示すものである。同図から分かるように、
発光量Ltは、ゲート電圧Vgがドレイン電圧Vd(5
V)の約半分(図2の(a)では2V)のとき、つまり
領域Res(図中のハッチングを施した領域)で最大とな
ることが分かる。また、基板電流Isub も同様に、ゲー
ト電圧Vgがこの領域Res付近で最大となる。これらの
特性を使って、ホットキャリア効果による発光を観察す
ることで、ホットキャリアによるトランジスタの劣化を
評価する試みがなされている。なお、これらはp型トラ
ンジスタでも同様の特性を示す。
【0059】また、図2(b)はスイッチング時間の短
いトランジスタの入力ゲート信号Vgの変化特性を、図
2(c)はスイッチング時間Tswが比較的長いトランジ
スタの入力ゲート信号の変化特性をそれぞれ示す。上述
のような発光量Ltがドレイン電圧Vdの約半分のゲー
ト電圧Vgの領域Resで最大となる特性から、図2
(b)及び(c)を比較して分かるように、例えば図3
のC−MOSインバータIvのゲートに入力される信号
のスイッチング時間Tsw(スルーレート)が大きいほ
ど、強い発光の観察される領域Res(図中斜線部)に対
応するゲート電圧Vgの期間Pres が長く、その結果、
インバータを構成するn型、p型MOSトランジスタT
rn,Trpでそれぞれ強い発光が観察されることが分か
る。すなわち、このトランジスタのホットキャリア効果
による発光量Ltと入力ゲート信号のスイッチング時間
Tswとの関係が分かれば、トランジスタの発光量Ltを
評価することで入力ゲートに印加される信号のスイッチ
ング時間Tswが簡単に評価できることになる。
【0060】次に、図4のフロ―チャ―トに基づき、本
発明の第1の実施例における半導体集積回路の各トラン
ジスタのスイッチング時間Tswの評価方法とこれを用い
た半導体集積回路の良否判定の方法について説明する。
なお、図5は本発明の第1の実施例における半導体集積
回路の画像データを示す説明図である。
【0061】先ず、ステップST11で、電子ビームテ
スタでトランジスタの入力ゲート信号のスイッチング時
間Tswを評価する。評価しようとするスイッチング時間
Tswは、あるステップ毎、例えばTEG(TEST ELEMENT
GROUP)等において0.1[ns]毎に異なるように特
に設計されたトランジスタ群の入力ゲート信号を測定し
ても良いし、単にスイッチング時間Tswの異なる入力ゲ
ート信号を測定しても良い。もちろん、前者のようにあ
るステップ毎のスイッチング時間Tswを評価する方が高
精度のデータが準備できる。このように、スイッチング
時間Tswの異なる入力ゲート信号の印加されている複数
のトランジスタについて、そのスイッチング時間Tswを
測定する。
【0062】次のステップST12では、入力ゲート信
号のスイッチング時間Tswが測定されたトランジスタに
ついて積算発光量Ltsを評価する。ここで、積算発光量
Ltsとは、ホットキャリア発光を観察する際に実行する
テストパターンの走行開始から終了までの間このトラン
ジスタで観察される発光量Ltを時間について積分した
ものである。テストパターン走行中には、テストパター
ン発生部19より走行状態信号1902が出力され、画
像処理部21はこの信号がアクティブの間の発光量Lt
を積分し積算発光量信号2101として出力する。
【0063】積算発光量Lts及びスイッチング時間Tsw
の評価は、同一条件(電源電圧、温度など)で行う必要
がある。この積算発光量Ltsの評価は、各トランジスタ
のスイッチング頻度Fが、論理シミュレーションなどに
より予め分かっているテストパターンを実行した動作状
態で行う。このようにして求められた積算発光量Lts
は、 ・トランジスタ幅W ・トランジスタのスイッチング頻度F ・入力ゲートのスイッチング時間Tsw などに比例する。
【0064】そこで、ステップST13では、積算発光
量Ltsをトランジスタ幅Wで正規化し、これを単位幅ト
ランジスタでの積算発光量Ltsn と呼ぶ。続くステップ
ST14では、これをスイッチング頻度Fで正規化す
る。これで、単位幅トランジスタのスイッチング1回当
たりの発光量N(以後正規化発光量と呼ぶ)が求まるこ
とになる。そして、これらの正規化の情報を情報格納部
24に格納しておき、正規化情報信号2201としてス
イッチング時間演算部23に出力する。
【0065】この正規化発光量Nを式で表すと、積算発
光量をCP、スイッチング頻度をF、トランジスタ幅を
Wとすれば、下記式(1) N=CP/(F×W) (1) で与えられる。
【0066】ステップ15では、この正規化発光量Nと
電子ビームテスタで求めた入力ゲート信号のスイッチン
グ時間Tswとの関係を、下記表2に示すような表とし、
スイッチング時間演算部23内のメモリに格納する。こ
のようにして、単位幅トランジスタでのスイッチング1
回当たりの発光量Nとこれに対する入力ゲート信号のス
イッチング時間Tswの表が準備できたことになる。以
後、この表を、N−Tsw関係(正規化発光量−スイッチ
ング時間関係)の表と呼ぶ。積算発光量Ltsを処理して
表を作るまでのステップ、つまりST13からST15
までの処理は、全てスイッチング時間演算部23で行わ
れる。
【0067】
【表2】 次に、ステップST15で求めたN−Tsw関係の表を用
いて、半導体集積回路10の各トランジスタにおけるゲ
ート入力信号のスイッチング時間Tswを測定する方法に
ついて述べる。
【0068】ステップST16で、画像処理部21にお
けるテストパターンを実行して動作状態の半導体集積回
路10の積算発光量Ltsを求め(信号2101)、これ
をステップST17で情報格納部22から出力されるト
ランジスタ幅Wとスイッチング頻度F(信号2201)
とにより正規化し、正規化発光量Nを求める。
【0069】これらの正規化の処理は、スイッチング時
間演算部23により行われる。例えば、積算発光量Lts
の評価に用いたテストパターンがTEST1であり、Tr1の
積算発光量4.8[任意単位]であれば、表1のように
Tr1のトランジスタ幅は10[μm]でTest1でのスイ
ッチング頻度Fは150[回]であるので正規化発光量
Nは、上記(1) 式から3200[任意単位]となる。
【0070】ステップST18で、スイッチング時間演
算部23は、N−Tsw関係の表に基づき上記ステップS
T17で求めた正規化発光量Nに対応するスイッチング
時間Tswを出力する(信号2301)。例えば、正規化
発光量Nが3200[任意単位]であれば、表1から分
かるようにそのトランジスタのスイッチング時間Tswは
1.6[ns]である。同一の正規化発光量Nが格納さ
れていない場合は、例えば直線補間するなど精度的に十
分な補間方法で正規化発光量Nに対するスイッチング時
間Tswを求めることができる。
【0071】ここで、入力ゲート信号のスイッチング時
間Tswが大きいほど、上記図3におけるインバータIv
のn型トランジスタTrnとp型トランジスタTrpとが同
時にオンの状態となる時間が長くなり、貫通電流が多く
流れるので、消費電流が大きくなる。つまりこの方法に
よれば、簡便な構成で電子ビームテスタと同等の精度で
ゲート入力信号のスイッチング時間Tswを評価できるこ
とから、消費電力が増加するスイッチング時間Tswの大
きなゲート入力信号が印加されているトランジスタなど
を特定でき、これを設計に反映することで消費電力削減
のための設計的な対策を採ることも可能となる。
【0072】また、この方法により求めたスイッチング
時間Tswを用いて、半導体集積回路10の良否判定を行
うこともできる。良否判定は、以下に述べる2つの方法
で行うことができる。
【0073】先ず,第1の方法は、ステップST19
で、ステップST18で求めたスイッチング時間Tswと
スイッチング時間の設計基準範囲Rstとを比較すること
で良否判定を行う。スイッチング時間Tswが設計基準範
囲Rst内であればそのトランジスタは良品と判定し、設
計基準範囲Rst外であれば不良品(不良トランジスタ)
と判定する。全てのトランジスタが良品と判定されれば
その半導体集積回路は良品と判定することができ、不良
トランジスタの検出された半導体集積回路は不良品であ
ると判定できる。
【0074】ここで、設計基準範囲Rstとは、全てのト
ランジスタのスイッチング時間Tswが例えば0.5[n
s]から1.5[ns]の範囲に収まるように定められ
た設計基準であって、この基準範囲Rstに基づいて特に
設計された半導体集積回路10にはこの方法が適用でき
る。この設計基準範囲Rstは良否判定部25に格納され
ており、求められたスイッチング時間Tswとこの設計基
準範囲Rstとの比較を行いその結果を判定結果の信号2
501として出力する。
【0075】また、第2の方法は、ステップST20
で、ステップST18で求めたスイッチング時間Tswと
その期待値Ext(設計時のスイッチング時間)とを比較
しその差(Tsw−Ext)が許容範囲ΔT(例えば期待値
Extの5[%]程度)以内であればそのトランジスタは
良品と判定し、その差(Tsw−Ext)が許容範囲ΔT外
であれば、そのトランジスタは不良であると判定する。
全てのトランジスタが良品と判定されればその半導体集
積回路10は良品であると判定する。全てのトランジス
タが良品と判定されれば、その半導体集積回路10は良
品と判定することができ、不良トランジスタの検出され
た半導体集積回路10は不良であると判定できる。全て
のトランジスタの設計上のスイッチング時間Extについ
ての情報は信号2402として期待値格納部24に入力
され格納されており、期待値信号2401として出力さ
れる。良否判定部25は、このスイッチング時間を期待
値Extとし、求められたスイッチング時間Tsw(信号2
301)との比較を行って、その結果を判定結果信号2
501として出力する。
【0076】以上の良否判定の方法によれば、半導体集
積回路の良否判定を自動で行うことができると共に、入
力ゲート信号の異常なスイッチング時間をもつトランジ
スタの特定とそのスイッチング時間を知ることができ
る。
【0077】一方、スイッチング時間Tswを知る必要が
なければ、ステップST17で求めた正規化発光量Nを
用いて良否判定を行うことができる。正規化発光量Nを
用いた良否判定は、以下に述べる2つの方法で行うこと
ができる。
【0078】先ず、第1の方法は、ステップST21
で、正規化発光量Nと発光量基準範囲Rslとを比較する
ことで良否判定を行う。正規化発光量Nが発光量基準範
囲Rsl内であればそのトランジスタは良品と判定し、発
光量基準範囲Rsl外であれば不良トランジスタと判定す
る。全てのトランジスタが良品と判定されればその半導
体集積回路10は良品と判定することができ、不良トラ
ンジスタの検出された半導体集積回路10は不良である
と判定できる。
【0079】ここで、発光量基準範囲Rslとは、例えば
0.5[ns]から1.5[ns]の範囲に全てのトラ
ンジスタのスイッチング時間Tswが収まるように特に設
計された半導体集積回路であれば、その全てのトランジ
スタの正規化発光量Nは、表1から分かるように100
0[任意単位]から8000[任意単位]の範囲に収ま
る。即ち、この積算発光量の範囲(1000〜800
0)が発光量基準範囲Rslである。この発光量基準範囲
Rslは良否判定部25に格納されており、求められた正
規化発光量Nとこの発光量基準範囲Rslとの比較を行
い、その結果を判定結果信号2501より出力する。
【0080】第2の方法は、ステップST22で、求め
られた正規化発光量N(信号2302)と期待値Exl
(N−Tsw関係の表において設計時のスイッチング時間
に対応する正規化発光量)とを比較し、その差(N−E
xl)が許容範囲ΔL(例えば期待値Exlの5[%]程
度)以内であればそのトランジスタは良品と判定し、そ
の差(N−Exl)が許容範囲ΔL外であればそのトラン
ジスタは不良であると判定する。全てのトランジスタが
良品と判定されればその半導体集積回路10は良品と判
定することができ、不良トランジスタの検出された半導
体集積回路10は不良であると判定できる。全てのトラ
ンジスタの設計上の正規化発光量Exlは期待値格納部2
4に格納されており、期待値信号2401として出力さ
れる。良否判定部25は、この正規化発光量(信号24
01)を期待値Exlとして、求められた正規化発光量N
(信号2302)との比較を行い、その結果を判定結果
信号2501として出力する。
【0081】なお、半導体集積回路10の規模が大きい
場合には、図5に示すように、例えば半導体集積回路1
0を25の領域に分割して発光を観察しても良い。この
分割した発光の観察は、X−Y軸ステージ12で半導体
集積回路10を移動することで実現できる。発光を観察
すべき領域は、X−Y移動ステージ12により常に光学
顕微鏡13直下に移動される。この制御は、領域移動制
御部20の出力する移動制御信号2001によって行わ
れ、この移動制御信号2001は、観察時の分割数や顕
微鏡の倍率の情報信号1702や半導体集積回路10の
サイズなどのレイアウト情報信号3001を受けて、領
域移動制御部20内で生成される。
【0082】このとき、分割した領域に存在するトラン
ジスタは1つであっても良いし、領域Gのように複数の
トランジスタが存在していても良い。観察する領域内に
存在するトランジスタが1つであれば、観察された積算
発光量Ltsをそのまま用いれば良いし、複数のトランジ
スタが存在する場合には、得られた領域の画像データ信
号1701を画像処理部17で画像処理して、各トラン
ジスタ領域で観察される積算発光量Ltsのみを抽出し、
それぞれのトランジスタの積算発光量Ltsとする。この
トランジスタ領域の位置情報は、観察時の分割数や現在
観察している領域と光学顕微鏡の倍率に関する信号17
02やレイアウト情報信号3001を受けて、領域移動
制御部20内で生成される。
【0083】このように、1度の観察で領域内に存在す
るトランジスタ毎の発光量を得ることができ、且つトラ
ンジスタ領域で観察される積算発光量Ltsのみを抽出す
ることによりノイズの影響のない精度の高い測定が可能
となるのである。
【0084】なお、上記第1実施例において、積算発光
量Ltsは、ホットキャリア発光を観察する際に実行する
テストパターンの走行開始から終了までの間に観察され
る発光量Ltを時間Tで積分したものとしたが、検出の
困難な微弱な発光の場合には、複数回テストパターンを
実行し、得られた積算発光量Ltを実行回数で割算する
ことで求めることもできる。
【0085】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
について、図面を参照しながら説明する。本第2実施例
では、積算発光量Ltsを用いた半導体集積回路の良否判
定の方法について説明する。
【0086】図6は、第2実施例における半導体集積回
路の評価装置の構成図である。図6において、上記第1
実施例における図1の構成と同じ部分は、同じ符号をつ
けて説明を省略する。
【0087】ここで、本第2実施例では、スイッチング
時間演算部22及びスイッチング時間に関する情報格納
部22は設けられていない。そして、画像処理部21よ
り出力される積算発光量Ltsについての信号2101は
期待値格納部24と良否判定部25とに入力される。期
待値格納部24は発光を観察して得られる積算発光量L
ts(信号1201)と設計上のスイッチング時間Tswか
ら求めた積算発光量の期待値に関する信号2402を入
力とし、期待値信号2401として出力している。良否
判定部25は、積算発光量Ltsの信号2101と期待値
信号2401とを入力とし、良否の判定結果信号250
1を出力する。これらの装置を機能により大きく分ける
と、発光量計数検出部1と発光観察支援部2と発光評価
部3aとに分けられる。
【0088】以上のように構成された半導体評価装置及
び評価方法について、以下、図6と図7とを用いてその
動作を説明する。
【0089】図7は、本発明の第2実施例における積算
発光量を用いた半導体集積回路の良否判定の方法につい
て説明するフローチャートである。
【0090】良否判定に用いる期待値の求め方には、参
照用半導体集積回路の発光を観察して期待値とする方法
と、設計データを用いて期待値を求める方法との2つが
ある。
【0091】第1の方法は、参照用半導体集積回路で積
算発光量を求めこれを期待値とする方法である。ここ
で、参照用半導体集積回路とは、予めホットキャリア発
光を半導体集積回路全域にわたって目視により確認する
などの方法により良品であると確認されたものである。
【0092】まず、ステップST31で、参照用半導体
集積回路(単に参照用回路としている)の領域毎の発光
を観察し総積算発光量Ltsを求め(信号2101)、こ
の信号2101を期待値格納部24に入力し、この積算
発光量Ltsを期待値Exlとして格納する。ここで得られ
る積算発光量Ltsは、発光の観察された領域のものであ
る。次に、ステップST32で、ステップST31で得
られた領域の積算発光量Ltsを画像処理部21で画像処
理することで、領域内に存在するトランジスタ毎の積算
発光量Ltsi を抽出し、これを期待値Exli として期待
値格納部24に格納する。
【0093】また、第2の方法では、ステップST33
で、正規化発光量Nとスイッチング時間Tswの表(N−
Tsw関係の表)から設計上のスイッチング時間Tswに対
応する各トランジスタの正規化発光量Nを求める。続い
てステップST34で、求めた正規化発光量Nにトラン
ジスタ幅Wとスイッチング頻度Fをかけ、各トランジス
タの積算発光量Ltsi を求め、期待値格納部24に格納
する。この積算発光量Ltsi が各トランジスタの良否判
定時の期待値Exli となる。次に、ステップST35
で、各領域の積算発光量Ltsを求め、これを各領域にお
ける発光量の期待値Exlとして期待値格納部24に格納
する。この各領域の積算発光量Ltsは、領域内に存在す
るトランジスタそれぞれの積算発光量Ltsi を合計する
ことで求められる。この方法であれば、参照用半導体集
積回路を得難いプロセス開発の初期段階などにおいても
期待値となる積算発光量を求めることができる。
【0094】これら2つの方法のいずれかで、良否判定
用の期待値Exl,Exli となる各領域毎及び各トランジ
スタ毎の積算発光量Lts,Ltsi を求めることができ
る。ただし、これら期待値Exl,Exli は、同一の領域
あるいはトランジスタであってもスイッチング頻度Fに
より異なることから、発光を観察する際に実行したテス
トパターン毎に異なる。複数のテストパターンで良否を
判定する必要があれば、それぞれのテストパターンに対
応した期待値Exl,Exli を期待値格納部24に格納す
る必要がある。
【0095】次に、良否判定は下記の手順で行われる。
まず、ステップST36で、評価対象である半導体集積
回路10(単に評価用回路としている)の領域の積算発
光量Ltsを測定する。続くステップST37で、測定し
た領域の積算発光量Ltsとその期待値Exlとを比較し、
それらの差(Lts−Exl)が許容範囲ΔL内であれば正
常領域と判定し、その差(Lts−Exl)が許容範囲ΔL
外であれば不良領域と判定する。不良領域と判定された
場合、ステップST38で、画像処理部21での画像処
理により不一致となった領域内のトランジスタ毎の積算
発光量Ltsi を抽出する(信号2101)。ステップS
T39では、このトランジスタ毎の積算発光量Ltsi
(信号2101)と期待値Exli (信号2401)とを
比較し、その差(Ltsi −Exli )が許容範囲ΔLi 内
であれば良品トランジスタと判定し、その差(Ltsi −
Exli )が許容範囲ΔLi 外であれば不良トランジスタ
と判定する。すべてのトランジスタが良品と判定されれ
ば、その半導体集積回路10は良品と判定でき、不良ト
ランジスタの検出された半導体集積回路10は不良であ
ると判定できる。
【0096】このような良否判定によれば、積算発光量
Ltsi と期待値Exli との比較はすべてのトランジスタ
について行うことなく不良発生領域のトランジスタのみ
に限定されることから、比較回数が減少し高速な良否判
定を自動で行うことが可能となる。また、不良トランジ
スタまで特定することができるから、その後の不良解析
を容易に行うことができる。
【0097】次に、不良領域での期待値との比較を行う
トランジスタを限定し、より高速に良否判定を行う方法
について説明する。
【0098】ここで、上記図3に示すようなC−MOS
インバータIvを構成するp型MOSトランジスタTrp
とn型MOSトランジスタTrnでのホットキャリア発光
について比較してみると、 (1) p型MOSトランジスタTrpのチャネルとなる正孔
のイオン化率が、電子のイオン化率に比べて著しく小さ
いこと。
【0099】(2) Si−SiO2 界面に存在するエネ
ルギー障壁が、電子に比べ正孔の方が高いこと。
【0100】から、同一の不良程度であれば、p型MO
SトランジスタTrpで観察される発光は、n型MOSト
ランジスタTrnの発光に比べ弱い。よって、不良トラン
ジスタの検出すなわち期待値との比較をn型MOSトラ
ンジスタTrnに限定すれば、p型MOSトランジスタT
rpについてのデータは不要であるから期待値格納部24
に格納する期待値の情報量が半分で済み、また、期待値
との比較を行うトランジスタの数も半分で済むから、よ
り高速で効率の良い半導体集積回路10の良否判定を行
うことができる。
【0101】また、半導体集積回路駆動部11におい
て、半導体集積回路10へのテストパターンの供給を停
止し、動作状態,静止状態の双方で観察を行い結果を比
較することで検出される不良原因の分離も可能である。
例えば、金属配線が設計上、あるいは製造上の何らかの
要因で断線しているような場合、断線した金属配線がゲ
ートに接続されたトランジスタにおいて入力ゲートが中
間電位となるため、動作状態/静止状態にかかわらず発
光が観察される。多層配線間を接続するコンタクトが高
抵抗となっているような場合には、入力ゲートのスイッ
チング時間が長くなることから高抵抗となったコンタク
トが入力ゲートに接続されたトランジスタにおいては、
動作状態でのみ発光が観察される。
【0102】このように、半導体集積回路10を動作状
態,静止状態のいずれでも発光を観察し、比較を行うこ
とにより不良原因の分離が可能となる。ここで述べたコ
ンタクトが高抵抗となる故障は、微細化された製造技術
においてますます発生し易くなっていることから本評価
方法は特に効果が高い。
【0103】(実施例3)次に、本発明の第3実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。本第3実施例で
は、遅延時間Tdの評価方法とこれを用いた半導体集積
回路の良否判定の方法について説明する。
【0104】図8は第3実施例における半導体評価装置
の構成図であって、上記第1実施例における図1の構成
と同じ部分は同じ符号を付して説明を省略する。本実施
例では、第1実施例における情報格納部22の代わり
に、接続情報記憶手段としての接続情報格納部26が配
置され、スイッチング時間演算部23の代わりに遅延時
間演算手段としての遅延時間演算部27が配置されてい
る。
【0105】ここで、接続情報格納部26は、半導体集
積回路10上の全てのトランジスタの接続情報を格納し
ている。遅延時間演算部27は、画像処理部21の出力
する(信号2101)積算発光量Ltsと接続情報格納部
26の出力する接続情報信号2601を入力し、これら
2つの情報により遅延時間Tdを演算して、遅延時間信
号2701として出力する。これらの装置を機能により
大きく分けると、図中の一点鎖線に示すように、発光量
変化検出手段としての発光量計数検出部1と発光観察支
援部2と発光評価部3bとに分けられる。
【0106】また、図9は本発明の第3実施例における
半導体集積回路の評価方法の原理を説明する図である。
図9(a)において、横軸に時間T(単位は[任意単
位])を、縦軸には発光量Lt(単位は[任意単位])
と入力ゲート信号の電圧Vg(単位は[V])を取って
いる。図9(b)は第1インバータIv1と第2インバー
タIv2の接続関係を説明する図であり、図9(c)及び
(d)は第1インバータIv1の遅延時間Tdの評価方法
を説明する図である。図9(c)及び(d)では、横軸
に時間T([任意単位])を、縦軸には入力ゲート信号
の電圧Vg(単位は[V])と発光量Lt(単位は[任
意単位])を取っている。
【0107】以上のように構成された半導体評価装置及
び評価方法について、以下、図8〜図10に基づきその
動作を説明する。
【0108】図9(a)に示すように、同じ時間軸で見
ると、ゲート入力信号Vgの電圧変化は図中実線のよう
になり、これに対応する発光量Ltの変化は図中の破線
のようになる。ゲート入力信号Vgが回路のしきい値電
圧Vc(C−MOS回路ではドレイン電圧Vdの約半分
の電圧)を超えたところで発光量Ltが最大となってい
る。これは上記第1実施例で述べたように、トランジス
タの発光量Ltはゲート電圧Vgがドレイン電圧Vdの
約半分程度である領域Res(図中のハッチング部分)で
最大となる特性をもつからである。
【0109】ここで、遅延時間Tdとは、図9(b)に
示すように、第1インバータIv1のゲート入力信号が回
路のしきい値電圧Vcを超えた時刻T1(つまり同図
(c)に示す第1インバータIv1の発光強度Ltが最大
となる時刻)と第1インバータIv1の出力(インバータ
2のゲート入力信号)が回路のしきい値電圧Vcを超え
た時刻T2(つまり同図(c)に示す第2インバータI
v2の発光強度が最大となる時刻)との差の時間(T2−
T1)をいう。すなわち、通常は電圧状態を測定するこ
とで遅延時間Tdを求めるが、上述のように、ゲート入
力信号Vgがしきい値電圧Vcを超える時間で発光量L
tが最大となることを利用し、電圧の測定に代えて発光
量Ltを測定することで遅延時間Tdを求めることがで
きる。
【0110】なお、第1インバータIv1の直後に第2イ
ンバータIv2でなくボンディングパッドなど他の発光し
ない要素が接続されている場合でも、半導体集積回路か
ら出力されている電気信号を観察する等、何等かの方法
でそのデバイスの動作時刻が分かれば、第1インバータ
Iv1の発光特性を利用して第1インバータIv1の遅延時
間が求められる。
【0111】次に、遅延時間Tdを求める方法につい
て、図10のフロ―チャ―トに基づき説明する。図10
は、第3実施例における遅延時間Tdの評価方法とこれ
を用いた半導体集積回路10の良否判定の方法を説明す
るフローチャートである。
【0112】第1インバータIv1での遅延時間Tdを求
める場合には、先ず、ステップST41で第1インバー
タIv1での発光量Lt1が最大となる時刻T1を求める。
これは、発光量計数検出部1のゲーティング機能を用い
て発光量Lt1の時間変化を追うことで可能となる。同様
の方法で、ステップST42で、第2インバータIv2で
の発光量Lt2が最大値となる時刻T2を求める。この得
られた時刻T1とT2が同一の基準時刻からの時刻であ
れば、この差(T2−T1)を求めるだけで第1インバ
ータIv1の遅延時間を得ることができる。ステップST
43でT2とT1の差を求め、これを第1インバータI
v1の遅延時間Tdとする。
【0113】上述のように、一般に、あるインバータの
遅延時間Tdを求めるには、遅延時間Tdを求めようと
する第1のインバータでの発光量が最大となる時刻と、
このインバータの出力に接続された第2のインバータで
の発光量が最大となる時刻を知ればよい。本実施例で
は、第1のインバータと第2のインバータの接続情報
は、接続情報格納部26に格納されており、この接続情
報格納部26から出力される接続情報信号2601と、
画像処理部21から出力される各トランジスタ毎の発光
量の最大となる時刻についての信号2101とから2つ
のインバータの発光量が最大となる時刻を知ることがで
きる。これらの情報についての信号2601,2101
は遅延時間演算部12に入力されており、2つのインバ
ータIv1,Iv2の発光量Lt1,Lt2が最大となる時刻T
1,T2の差(T2−T1)を演算することで遅延時間
Tdを求め、これを遅延時間信号2701として出力す
る。
【0114】この方法によれば、電子ビームテスタによ
らず簡便な装置で半導体集積回路10内のトランジスタ
の遅延時間Tdを測定することができる。
【0115】この方法により求めた遅延時間Tdを用い
て、半導体集積回路10の良否判定を行うこともでき
る。良否判定は、以下に述べる2つの方法で行うことが
できる。
【0116】第1の方法は、ステップST44で、ステ
ップST43で求めた遅延時間Tdが設計基準範囲Rtd
内であればそのトランジスタは良品と判定し、設計基準
範囲Rtd外であれば不良トランジスタと判定する。全て
のトランジスタが良品と判定されれば、その半導体集積
回路は良品であると判定でき、不良トランジスタの検出
された半導体集積回路10は不良であると判定できる。
【0117】ここで設計基準範囲Rtdとは、例えば0.
5[ns]から1.5[ns]の範囲に全てのトランジ
スタの遅延時間が収まるように定められた場合の範囲
(0.5〜1.5)であって、この基準範囲Rtdに基づ
いて特に設計された半導体集積回路10には、この方法
が適用できる。この設計基準範囲Rtdは良否判定部25
に格納されており、求められた遅延時間Td(信号23
01)とこの設計基準範囲Rtdとの比較を行い、その結
果を判定結果信号2501として出力する。
【0118】また、第2の方法は、ステップST45
で、ステップST43で求めた遅延時間Tdと期待値E
xd(設計時の遅延時間)とを比較し、その差(Td−E
xd)が許容範囲ΔD(例えば期待値Exdの5[%]程
度)以内であればそのトランジスタは良品と判定し、そ
の差(Td−Exd)が許容範囲ΔD外であればそのトラ
ンジスタは不良であると判定する。全てのトランジスタ
が良品と判定されればその半導体集積回路は良品と判定
することができ、不良トランジスタの検出された半導体
集積回路は不良であると判定できる。全てのトランジス
タの設計上の遅延時間は期待値格納部24に格納されて
おり、良否判定部25はこの遅延時間(信号2401)
を期待値Exdとし、求められた遅延時間Td(信号23
01)と比較を行い、その結果を判定結果信号2501
として出力する。
【0119】これら良否判定の方法によれば、半導体集
積回路の良否判定を自動で行うことができると共に、遅
延時間Tdの異常なトランジスタの特定とその遅延時間
Tdを知ることができる。
【0120】尚、本実施例ではC−MOSインバータを
例にとって説明したが、他の論理でも良い。また、MO
Sトランジスタについて説明したが、バイポーラ等の他
のプロセス技術で製造されるトランジスタでも評価可能
であるのはいうまでもない。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、半導体集積回路の評価装置として、半導体集積
回路内のトランジスタがホットキャリア効果により発す
る微弱光を検出してその光量を積算する一方、トランジ
スタ毎にトランジスタ幅の情報とテストパターン実行時
におけるスイッチング頻度の情報とを予め記憶してお
き、積算光量−スイッチング時間の相関関係に基づい
て、トランジスタの入力ゲート信号のスイッチング時間
を演算し、その結果を出力する構成としたので、スイッ
チング時間が大きいトランジスタではスイッチング時間
の小さいトランジスタよりも強い発光が見られるゲート
電圧の期間が長いというホットキャリア効果による発光
の特性を利用して、電子ビームテスタのような取扱いの
面倒な装置を使用することなく、トランジスタのスイッ
チング時間についての情報を得ることができ、よって、
トランジスタ幅等の設計の最適化や半導体集積回路の良
否の判定に供することができる。
【0122】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
発明において、各トランジスタ領域で観察される発光量
を抽出してトランジスタ毎の発光量を出力し、この発光
量に基づいてスイッチング時間を評価するようにしたの
で、一度の観察で各トランジスタ領域の中で特にスイッ
チング時間の長いトランジスタを容易に特定することが
でき、よって、大規模な半導体集積回路においても、容
易にトランジスタの特性の評価を行うことができる。
【0123】請求項3の発明によれば、上記請求項1の
発明に加えて、予め設定されたスイッチング時間の期待
値と評価対象となるトランジスタについて求められたス
イッチング時間とを比較して、トランジスタの良否を判
定するようにしたので、トランジスタの良否の判定を簡
易にかつ自動的に行うことができる。
【0124】請求項4の発明によれば、半導体集積回路
の評価方法として、半導体集積回路内のトランジスタが
ホットキャリア効果により発する微弱光を検出してその
光量を積算する一方、トランジスタ毎にトランジスタ幅
の情報とテストパターン実行時におけるスイッチング頻
度の情報とを予め記憶しておき、トランジスタ幅及びス
イッチング頻度により決定される積算光量−スイッチン
グ時間の相関関係に基づいて、トランジスタの積算光量
から入力ゲート信号のスイッチング時間を評価するよう
にしたので、ホットキャリア効果による発光の特性を利
用して、電子ビームテスタのような取扱いの面倒な装置
を使用することなく、簡易にトランジスタのスイッチン
グ時間についての情報を得ることができ、よって、トラ
ンジスタ幅等の設計の最適化や半導体集積回路の良否の
判定を行うことができる。
【0125】請求項5の発明によれば、上記請求項4の
発明において、単位幅トランジスタにおけるスイッチン
グ1回当りの発光量とトランジスタの入力ゲート信号の
スイッチング時間との相関関係に基づいて、トランジス
タの入力ゲート信号のスイッチング時間を評価するよう
にしたので、評価基準の統一化により、評価精度の向上
を図ることができる。
【0126】請求項6の発明によれば、上記請求項5の
発明において、積算発光量をトランジスタ幅と使用した
テストパターンのスイッチング頻度とによって正規化す
るようにしたので、同一条件下で観察される規格化され
た発光量を評価することで、さらに評価精度の向上を図
ることができる。
【0127】請求項7の発明によれば、半導体集積回路
の評価装置として、半導体集積回路内のトランジスタが
ホットキャリア効果により発する微弱光を検出する一
方、参照用半導体集積回路で検出された発光量を期待値
として記憶しておき、評価対象となるトランジスタの発
光量と発光量の期待値とを比較して、トランジスタの良
否判定を行う構成としたので、電子ビームテスタのよう
な取扱いの面倒な装置を使用することなく、トランジス
タの良否判定を簡易にかつ自動的に行うことができる。
【0128】請求項8の発明によれば、上記請求項7の
発明において、各トランジスタ領域で観察される発光画
像を抽出して各トランジスタ毎の発光量として出力し、
この発光量と期待値とを比較して良否を判定するように
したので、一度の観察で故障のあるトランジスタを容易
に特定することができ、よって、特に大規模な半導体集
積回路においても、容易にトランジスタの良否の判定を
行うことができる。
【0129】請求項9の発明によれば、半導体集積回路
の評価方法として、予めトランジスタのホットキャリア
効果に基づく所定の発光量を期待値として記憶する一
方、半導体集積回路内のトランジスタがホットキャリア
効果により発する微弱光を検出し、このトランジスタの
発光量と発光量の期待値とを比較して、トランジスタの
良否判定を行うようにしたので、電子ビームテスタのよ
うな取扱いの面倒な装置を使用することなく、トランジ
スタの良否判定を簡易にかつ自動的に行うことができ
る。
【0130】請求項10の発明によれば、上記請求項9
の発明において、予め求められた単位幅トランジスタに
おけるスイッチング1回当りの発光量と入力ゲート信号
のスイッチング時間との関係を基に、評価対象の集積回
路を構成するトランジスタの入力ゲート信号の設計上の
スイッチング時間の情報とトランジスタ幅の情報とによ
り発光量を求め、これを期待値としてトランジスタの良
否判定を行うようにしたので、トランジスタのスイッチ
ング時間についての特性からその良否を判定することが
可能になり、参照用半導体集積回路を得難いプロセス開
発の初期段階などにおいても、期待値となる発光量を求
めることができる。
【0131】請求項11の発明によれば、上記請求項9
の発明において、半導体集積回路を複数の領域に分けて
観察し、領域毎の発光量と期待値とを比較して、その差
が設定値を越えた領域についてのみトランジスタ毎に発
光量と期待値とを比較することで半導体集積回路の良否
判定を行うようにしたので、良否判定の高速化を図るこ
とができる。
【0132】請求項12の発明によれば、上記請求項9
の発明において、半導体集積回路の動作状態,静止状態
の双方で評価した発光量と期待値との比較を行うように
したので、トランジスタの入力ゲートが中間電位となる
断線状態による発光量の増大と、トランジスタ幅等の構
造上の特性に起因する発光量の増大とを区別すること
で、不良原因の特定をより正確に行うことができる。
【0133】請求項13の発明によれば、上記請求項4
又は9の発明において、n型MOSトランジスタについ
てのみ評価を行うようにしたので、発光量の大きいn型
MOSトランジスタについて評価することによって評価
の精度を向上させることができ、かつ評価するトランジ
スタ数や記憶する期待値量の半減によって、全体として
の判定の効率の向上を図ることができる。
【0134】請求項14の発明によれば、半導体集積回
路の評価装置として、半導体集積回路内のトランジスタ
がホットキャリア効果により発する微弱光の光量の時間
変化を測定する一方、トランジスタに対する信号の入力
状態を記憶して随時出力し、トランジスタの発光量変化
と接続状態とから半導体集積回路の遅延時間を演算し、
その結果を出力する構成としたので、トランジスタの入
力ゲート電圧の変化に対する発光量の変化特性を利用し
て、電子ビームテスタを使用することなく、簡便に半導
体集積回路の遅延時間を測定することができる。
【0135】請求項15の発明によれば、上記請求項1
4の発明において、各トランジスタ領域で観察される発
光量の時間変化を抽出してトランジスタ毎の発光量の時
間変化を出力し、この発光量の時間変化から各トランジ
スタ領域の遅延時間を演算するようにしたので、遅延時
間が基準的な値と食い違う箇所を速やかに特定して、評
価の迅速化を図ることができる。
【0136】請求項16の発明によれば、上記請求項1
4の発明において、予め設定された半導体集積回路の遅
延時間についての期待値を記憶しておき、演算された半
導体集積回路の遅延時間と記憶されている遅延時間の期
待値とを比較して、半導体集積回路の良否を判定するよ
うにしたので、遅延時間の異常なトランジスタの特定を
簡便にかつ自動的に行うことができる。
【0137】請求項17の発明によれば、半導体集積回
路の評価方法として、半導体集積回路内のトランジスタ
がホットキャリア効果により発する微弱光の光量の時間
変化を検出する一方、半導体集積回路内のトランジスタ
の接続状態を記憶して随時出力し、トランジスタの発光
量変化とトランジスタの接続情報とから半導体集積回路
の遅延時間を評価するようにしたので、電子ビームテス
タを使用するような手間を要することなく、半導体集積
回路の遅延時間を簡便に評価することができる。
【0138】請求項18の発明によれば、上記請求項1
7の発明において、半導体集積回路内に接続される第1
トランジスタとその直後に接続される第2トランジスタ
の発光量が最大となる時刻の差から、第1トランジスタ
の遅延時間を評価するようにしたので、多数のトランジ
スタが接続された半導体集積回路において、各トランジ
スタの遅延時間についての評価を簡易にかつ迅速に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における半導体集積回路の評価装置
の構成図である。
【図2】第1実施例における半導体集積回路の評価方法
の原理を説明する図である。
【図3】第1実施例におけるC−MOSインバータの構
成を示す図である。
【図4】第1実施例における半導体集積回路の評価方法
を示すフロー図である。
【図5】第1実施例における半導体集積回路の画像デー
タを示す図である。
【図6】第2実施例における半導体集積回路の評価装置
の構成図である。
【図7】第2実施例における半導体集積回路の評価方法
を示すフロー図である。
【図8】第3実施例における半導体集積回路の評価装置
の構成図である。
【図9】第3実施例における半導体集積回路の評価方法
の原理を説明する図である。
【図10】第3実施例における半導体集積回路の評価方
法を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 発光量計数検出部(発光量積算手段,発光量変化
検出手段) 2 発光観察支援部 3 発光評価部 10 半導体集積回路 11 半導体集積回路駆動部 12 X−Y移動ステージ 13 光学顕微鏡 14 光電子増倍装置 15 ビデオカメラ 16 暗室 17 発光観察コントローラ 18 ディスプレイ 19 テストパターン発生部 20 移動領域制御部 21 画像処理部(画像処理手段) 22 情報格納部(特性記憶手段) 23 スイッチング時間演算部(スイッチング時間演算
手段) 24 期待値格納部(期待値記憶手段) 25 良否判定部(良否判定手段) 26 接続情報格納部(接続情報記憶手段) 27 遅延時間演算部(遅延時間演算手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/26 - 31/28 H01L 21/66

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランジスタを配設した半導体集積回路
    の特性を評価するための半導体集積回路の評価装置であ
    って、 上記半導体集積回路内のトランジスタがホットキャリア
    効果により発する微弱光を検出し、その光量を積算する
    発光量積算手段と、 上記半導体集積回路内のトランジスタ毎にトランジスタ
    幅の情報とテストパターン実行時におけるスイッチング
    頻度の情報とを予め記憶している特性記憶手段と、 上記発光量積算手段及び特性記憶手段の出力を受け、ト
    ランジスタ幅及びスイッチング頻度で決定される積算光
    量−スイッチング時間の相関関係に基づいて、上記半導
    体集積回路内のトランジスタの入力ゲート信号のスイッ
    チング時間を演算し、その結果を出力するスイッチング
    時間演算手段とを備えたことを特徴とする半導体集積回
    路の評価装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路の評価装
    置において、 発光量積算手段の出力を受け、各トランジスタ領域で観
    察される発光量を抽出してトランジスタ毎の発光量を出
    力する画像処理手段を備え、 スイッチング時間演算手段は、上記発光量積算手段の出
    力に代え上記画像処理手段の出力を入力してスイッチン
    グ時間を演算することを特徴とする半導体集積回路の評
    価装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路の評価装
    置において、 予め設定されたトランジスタのスイッチング時間につい
    ての期待値を記憶する期待値記憶手段と、 スイッチング時間演算手段で演算されたトランジスタの
    スイッチング時間と上記期待値記憶手段に記憶されるス
    イッチング時間の期待値とを比較して、トランジスタの
    良否を判定する良否判定手段とを備えたことを特徴とす
    る半導体集積回路の評価装置。
  4. 【請求項4】 トランジスタを配設した半導体集積回路
    の特性を評価する半導体集積回路の評価方法であって、 上記半導体集積回路内のトランジスタがホットキャリア
    効果により発する微弱光を検出してその光量を積算する
    一方、 上記半導体集積回路内のトランジスタ毎にトランジスタ
    幅の情報とテストパターン実行時におけるスイッチング
    頻度の情報とを予め記憶して、 トランジスタ幅及びスイッチング頻度により決定される
    積算光量−スイッチング時の相関関係に基づいて、トラ
    ンジスタの積算光量から入力ゲート信号のスイッチング
    時間を評価することを特徴とする半導体集積回路の評価
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体集積回路の評価方
    法において、 予め求められた単位幅トランジスタでのスイッチング1
    回当りの発光量−スイッチング時間の相関関係に基づい
    て、トランジスタの入力ゲート信号のスイッチング時間
    を評価することを特徴とする半導体集積回路の評価方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体集積回路の評価方
    法において、 積算されたトランジスタの発光量をトランジスタ幅で正
    規化して単位幅トランジスタにおける発光量とし、 この発光量を観察に使用したテストパターンにおけるス
    イッチング頻度の情報により正規化することにより、単
    位幅トランジスタでのスイッチング1回当りの正規化発
    光量を求めることを特徴とする半導体集積回路の評価方
    法。
  7. 【請求項7】 トランジスタを配設した半導体集積回路
    の特性を評価するための半導体集積回路の評価装置であ
    って、 上記半導体集積回路内のトランジスタがホットキャリア
    効果により発する微弱光を検出する発光量検出手段と、 該発光量検出手段で検出された参照用半導体集積回路に
    おける発光量を期待値として記憶する期待値記憶手段
    と、 上記発光量検出手段の出力を受け、評価対象となる半導
    体集積回路内のトランジスタの発光量と上記期待値記憶
    手段に記憶されている発光量の期待値とを比較して、ト
    ランジスタの良否判定を行う良否判定手段とを備えたこ
    とを特徴とする半導体集積回路の評価装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体集積回路の評価装
    置において、 上記発光量検出手段の出力を入力とし、各トランジスタ
    領域で観察される発光量を抽出してトランジスタ毎の発
    光量を出力する画像処理手段を備え、 上記発光量検出手段の出力に代えて、上記画像処理手段
    の出力を上記期待値記憶手段と上記良否判定手段とに出
    力することを特徴とする半導体集積回路の評価装置。
  9. 【請求項9】 トランジスタを配設した半導体集積回路
    の特性を評価する半導体集積回路の評価方法であって、 予めトランジスタのホットキャリア効果に基づく所定の
    発光量を期待値として記憶する一方、 評価対象となる半導体集積回路内のトランジスタがホッ
    トキャリア効果により発する微弱光を検出し、 この評価対象となる半導体集積回路内のトランジスタの
    発光量と記憶されている発光量の期待値とを比較して、
    トランジスタの良否判定を行うことを特徴とする半導体
    集積回路の評価方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の半導体集積回路の評価
    方法において、 予め求められた単位幅トランジスタにおけるスイッチン
    グ1回当りの発光量−スイッチング時間の相関関係を基
    に、評価対象の集積回路を構成するトランジスタの入力
    ゲート信号の設計上のスイッチング時間の情報とトラン
    ジスタ幅の情報とにより発光量を求め、これを期待値と
    してトランジスタの良否判定を行うことを特徴とする半
    導体集積回路の評価方法。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の半導体集積回路の評価
    方法において、 半導体集積回路を複数の領域に分けて観察し、 領域毎の発光量と期待値とを比較し、 その差が設定値を越えた領域についてのみトランジスタ
    毎に発光量と期待値とを比較することで半導体集積回路
    の良否判定を行うことを特徴とする半導体集積回路の評
    価方法。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の半導体集積回路の評価
    方法において、 評価対象の半導体集積回路を動作時、静止時のそれぞれ
    について評価した発光量を期待値と比較することで、不
    良要因の特定を行うことを特徴とする半導体集積回路の
    評価方法。
  13. 【請求項13】 請求項4又は9記載の半導体集積回路
    の評価方法において、 半導体集積回路内のトランジスタのうちn型MOSトラ
    ンジスタについてのみ評価することを特徴とする半導体
    集積回路の評価方法。
  14. 【請求項14】 トランジスタを配設した半導体集積回
    路の特性を評価するための半導体集積回路の評価装置で
    あって、 上記半導体集積回路内のトランジスタがホットキャリア
    効果により発する微弱光の光量の時間変化を検出する発
    光量変化検出手段と、 上記半導体集積回路内のトランジスタに対する接続情報
    を記憶して随時出力する接続情報記憶手段と、 上記発光量変化検出手段及び接続情報記憶手段の出力を
    受け、トランジスタの発光量変化と当該トランジスタの
    接続状態とから上記半導体集積回路の遅延時間を演算
    し、その結果を出力する遅延時間演算手段とを備えたこ
    とを特徴とする半導体集積回路の評価装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の半導体集積回路の評
    価装置において、 発光量変化検出手段の出力を受け、各トランジスタ領域
    で観察される発光量変化を抽出してトランジスタ毎の発
    光量変化を出力する画像処理手段を備え、 上記遅延時間演算手段は、上記発光量変化検出手段の出
    力に代えて上記画像処理手段の出力を入力として遅延時
    間を演算することを特徴とする半導体集積回路の評価装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の半導体集積回路の評
    価装置において、 予め設定された半導体集積回路の遅延時間についての期
    待値を記憶する期待値記憶手段と、 遅延時間演算手段で演算された半導体集積回路の遅延時
    間と上記期待値記憶手段に記憶される遅延時間の期待値
    とを比較して、半導体集積回路の良否を判定する良否判
    定手段とを備えたことを特徴とする半導体集積回路の評
    価装置。
  17. 【請求項17】 トランジスタを配設した半導体集積回
    路の特性を評価する半導体集積回路の評価方法であっ
    て、 上記半導体集積回路内のトランジスタがホットキャリア
    効果により発する微弱光の光量の時間変化を検出する一
    方、 上記半導体集積回路内のトランジスタの接続状態を記憶
    して随時出力し、 検出されたトランジスタの発光量変化と出力されるトラ
    ンジスタの接続情報とから半導体集積回路の遅延時間を
    評価することを特徴とする半導体集積回路の評価方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の半導体集積回路の評
    価方法において、 半導体集積回路に配置される第1トランジスタと該第1
    トランジスタの直後に接続される第2トランジスタとに
    対し、各トランジスタの発光量が最大となる時刻を求
    め、 この時刻の差に基づいて上記第1トランジスタの遅延時
    間を評価することを特徴とする半導体集積回路の評価方
    法。
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