JP3004695U

JP3004695U - 服用薬整理容器

Info

Publication number: JP3004695U
Application number: JP1994005999U
Authority: JP
Inventors: 仁志入夏
Original assignee: 大末精工株式会社
Priority date: 1994-05-27
Filing date: 1994-05-27
Publication date: 1994-11-22
Anticipated expiration: 2000-05-27

Abstract

(57)【要約】【目的】服用する薬を事前に分割整理できると共に、服
用忘れの曜日または日・時を後で確認できるようにした
服用薬整理容器を提供することにある。【構成】有底で上部を開口してなる容器本体の内部を、
仕切板によって複数の凹部が形成されるように仕切ると
共に、この容器本体の外周部の所望箇所に、所望の文字
や数字、記号、図形等を記するようにした構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一定期間服用するように渡された医者からの調合薬や、売薬を規則正しく分配整理して管理できる服用薬整理容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に通院していると医者からは、３日分や１週間分等の服用薬が渡される。この渡された服用薬は、カプセル入り薬や錠剤等の何種類かの薬であり、食前、食後或いは食間に服用するように指示されている。そして服用する時には、医者から渡された薬袋から服用薬を取り出し、各薬をそれぞれ指示された数だけ揃えて飲んでいるのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、ついうっかり飲み忘れたり、また渡された何種類かの薬を、各薬について医者から指示された数だけ服用前に、その都度揃えて服用することは甚だ煩わしいことであった。更に何種類かの薬をそれぞれ指示された数づつ揃える時に、薬の種類が多いと数を間違えてしまうといったことも往々にしてある。

【０００４】本考案は上記のような点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、服用する薬を事前に分配整理できると共に、服用忘れの曜日または日・時を後で確認できるようにした服用薬整理容器を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は上記目的を達成するために、次のような構成にしてある。すなわち、請求項１に記載の構成は、有底で上部を開口してなる容器本体の内部を、仕切板によって複数の凹部が形成されるように仕切ると共に、この容器本体の外周部の所望箇所に、所望の文字や数字、記号、図形等を記するようにした構成である。

【０００６】また、請求項２に記載の構成は、プラスチックによって四角形状に形成された蓋と容器本体とからなり、蓋は上部を開口形成してなる上記容器本体に開閉自在に取り付けられ、この容器本体の内部は仕切板によって、縦方向に３列、横方向に７列の合計２１個の凹部が形成されるように、格子状に仕切られている構成である。

【０００７】また、請求項３に記載の構成は、上記請求項２に記載の構成を有し、縦方向に３列に形成した凹部に対応する容器本体の縦方向の一辺に、あさ，ひる，よる，と記し、横方向に７列に形成した凹部に対応する容器本体の横方向の一辺に、月，火、水，木，金，土，日と記した構成である。

【０００８】また、請求項４に記載の構成は、プラスチックによって四角形状に形成された蓋と容器本体とからなり、蓋は上部を開口形成してなる上記容器本体に開閉自在に取り付けられ、この容器本体の内部は仕切板によって、縦方向に７列、横方向に３列の合計２１個の凹部が形成されるように、格子状に仕切られている構成である。

【０００９】また、請求項５に記載の構成は、上記請求項４に記載の構成を有し、縦方向に７列に形成した凹部に対応する容器本体の縦方向の一辺に、月，火、水，木，金，土，日と記し、横方向に３列に形成した凹部に対応する容器本体の横方向の一辺に、あさ，ひる，よる，と記した構成である。

【００１０】

【作用】

上記のような請求項１に記載の構成では、仕切板で仕切られて形成された容器本体の各凹部に、事前に所定の服用薬を分配して入れておくことができる。また、容器本体の外周部の所望箇所に、所望の文字や数字、記号、図形等を記することによって、各凹部に入れた服用薬を飲み忘れた場合でも、後でその日・時或いは曜日を確認することができる。尚、容器本体はプラスチックによって正方形、長方形、菱形、丸形、楕円形等の種々の形状に形成するも自由である。勿論、プラスチック以外の材質で形成してもよい。また、凹部の大きさ、深さは、中に入れた服用薬を指で摘んで取り出せれば、如何なる形状、大きさ、深さにするも自由である。また、容器本体の外周部の所望箇所に記する文字は、漢字、平仮名、欧文文字等の種々の文字を記してよい。また前記数字は、アラビア数字やその他の数字を記してよい。前記記号や図形も特定のものに限定されることなく自由に記してよい。

【００１１】また、前記請求項２に記載の構成では、容器本体の内部は仕切板によって格子状に、縦方向に３列、横方向に７列の合計２１個の凹部が形成さているため、１日３回の１週間分、或いは１日１回の２１日分の服用薬を、各凹部に事前に分配して収納保管しておくことができる。また、蓋が設けられてあるので、凹部に入れた薬を取り出さない時は、この蓋で容器本体を閉じておくことにより、より衛生的に各薬を保管することができる。

【００１２】また、前記請求項３に記載の構成では、縦方向に３列に形成した凹部に対応する容器本体の縦方向の一辺に、あさ，ひる，よる，と記し、横方向に７列に形成した凹部に対応する容器本体の横方向の一辺に、月，火、水，木，金，土，日と記してあるので、１日３回（あさ，ひる，よる）、１週間分の服用薬を事前に分配して保管することができ、飲み忘れても、その週の何曜日の何時（あさ，ひる，よる，）飲み忘れたかを把握できる。また、月曜日の「あさ」から日曜日の「よる」まで順番に服用薬を飲んでいけば（勿論、所望の曜日の何時から飲み始めてもよい。）、前に飲み忘れても、次の服用の時に先の服用薬が先の凹部に残った状態となっているので、飲み忘れたことが直ぐにわかる。

【００１３】また、前記請求項４に記載の構成では、容器本体の内部は仕切板によって、縦方向に７列、横方向に３列の合計２１個の凹部が形成されるように、格子状に仕切られているので、１日に飲む薬が３回分であれば、横方向に３列に形成した凹部に事前に服用薬を分配して収納でき、１日単位の服用薬の把握がより見やすくなる。尚、プラスチックで形成された蓋は透明部材が好ましい。勿論、不透明であってもよい。また、蓋は四角形状に形成された容器本体のどの辺に開閉自在にとりつけるかは自由である。

【００１４】更に、前記請求項５に記載の構成では、縦方向に７列に形成した凹部に対応する容器本体の縦方向の一辺に、月，火、水，木，金，土，日と記し、横方向に３列に形成した凹部に対応する容器本体の横方向の一辺に、あさ，ひる，よる，と記してあるので、前記請求項３に記載の構成と同様に、１日３回（あさ，ひる，よる）、１週間分の服用薬を事前に分配して保管することができ、飲み忘れても、その週の何曜日の何時（あさ，ひる，よる，）飲み忘れたかを把握できる。

【００１５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図に基づいて説明する。図１〜図５は本考案に係る一実施例の服用薬整理容器を示し、この服用薬管理容器１は、プラスチックで形成された容器本体２と蓋３とによって構成されている。

【００１６】容器本体２は、有底で上部を開口した深さ３センチ位の四角形状に形成され、内部は仕切板４によって格子状に仕切られ、縦方向（Ｙ矢印方向）に３列、横方向（Ｘ矢印方向）に７列の合計２１個の凹部５が形成されている。容器本体２と仕切板４とは一体形成されたものである。勿論、別体として形成したものであってもよい。

【００１７】上記容器本体２の上側辺２ａ、および図上の左側辺２ｂは少し幅広に形成してあり、縦方向（Ｙ矢印方向）の各凹部５に対応する左側辺２ｂには、上側から「あさ」、「ひる」、「よる」と記してある。また横方向（Ｙ矢印方向）の各凹部５に対応する上側辺２ａには、月、火、水、木、金、土、日と記してある。このことにより、１日３回、あさ、ひる、よる、に飲む服用薬の１週間分の服用薬を事前に分配整理して１回分づつ各凹部５に収納することができる。

【００１８】また、蓋３は上記容器本体２の上部開口を覆うことができるように、透明のプラスチックによって四角形状に形成され、容器本体２の上側端に開閉自在にヒンジ接合してある。このヒンジ接合部分は、図４に示すように数ｍｍの間隔を持って対峙するようにして係止部９が、容器本体２の後端辺の２か所に形成してある。この各係止部９は、上部９ａをやや内側に隆起するように形成してある。また対峙する両係止部９の間の下方には孔１０が形成してある。この対峙する両係止部９間に取り付けられる蓋３の係合部分１１は、コ状に形成され、係合部分１１の下部１１ａの横断面は円形状で、縦杆部１１ｂの横断面は半円状としてある。この係合部分１１を前記容器本体２の対峙する両係止部９の間に係合させることにより、ヒンジ接合される。このことにより蓋３で容器本体２を開閉できる。

【００１９】また、この蓋３を立てた状態に開けて一時固定することができる。すなわち、蓋３を容器本体２に対し鉛直方向まで開放し、この蓋３を横方向に摺動させることにより、蓋３の係合部分１１の縦杆部１１ｂが、容器本体２の係止部９のやや内側に隆起した上部９ａに嵌合され、この蓋３は立った状態を保持することができる。この蓋３を動かす時は、上記と逆の横方向に摺動させることにより、嵌合関係が解除され、蓋３を前後に動かすことができる。

【００２０】また、この蓋３のヒンジ接合部分と反対側の辺の中央には（図５参照）、指で蓋３を開閉させるときに便利なように、凸片６が外方に突出形成され、更にこの凸片６の裏面の根元付近には下方に突出する係止片７が形成してある。この係止片７は上記容器本体２の下側辺の中央に形成した係止凸部８に着脱自在に係止できるようにしてある。蓋３を開けるときは上記凸片６を持って上方に開けることにより、プラスチックの蓋３及び係止片７の撓みによって蓋３の係止片７と容器本体２の係止凸部８との係止関係が解除され、簡単に蓋３を開放することができる。

【００２１】上記のような構成からなる服用薬整理容器１では、１日３回（あさ，ひる，よる）、１週間分の服用薬を事前に各凹部５に分配して保管することができるため、従来のように、例えば複数の種類の薬であれば、各々薬ごとに指定された数をその都度揃えて飲むといった煩わしさもなく服用することができる。また、飲み忘れても、その週の何曜日の何時（あさ，ひる，よる，）飲み忘れたかを把握できる。また、月曜日の「あさ」から日曜日の「よる」まで順番に服用薬を飲んでいけば（勿論、所望の曜日の何時から飲み始めてもよい。）、前に飲み忘れても、次の服用の時に先の服用薬が先の凹部５に残った状態となっているので、飲み忘れたことが直ぐにわかる。

【００２２】図６は本考案に係る他の実施例の服用薬整理容器１であって、この容器１は、前記実施例と同様に、プラスチックによって四角形状に形成され蓋３と容器本体２とからなり、蓋３は容器本体２の長手方向の一辺に開閉自在にヒンジ接合してある。この実施例では、容器本体２の内部は仕切板４によって、縦方向（Ｙ矢印方向）に７列、横方向（Ｘ矢印方向）に３列の合計２１個の凹部５が形成されている。容器本体２と仕切板４とは一体形成されたものである。勿論、別体として形成したものであってもよい。

【００２３】上記容器本体２の縦方向（Ｙ矢印方向）に７列に形成した凹部５に対応する容器本体２の縦方向の幅広に形成した一辺２ｃには、月，火、水，木，金，土，日と記されている。また、横方向（Ｘ矢印方向）に３列に形成した凹部５に対応する容器本体２の横方向の幅広に形成した一辺２ｄには、あさ，ひる，よる，と記してある。

【００２４】この実施例の服用薬整理容器１も、１日３回（あさ，ひる，よる）、１週間分の服用薬を事前に分配して保管することができ、飲み忘れても、その週の何曜日の何時（あさ，ひる，よる，）飲み忘れたかを後で把握することができる。

【００２５】

【考案の効果】

以上、上記説明でも明らかなように本考案の請求項１に記載の構成では、仕切板で仕切られて形成された容器本体の各凹部に、事前に所定の服用薬を分配して入れておくことができ、また容器本体の外周部の所望箇所に、所望の文字や数字、記号、図形等を記することによって、各凹部に入れた服用薬を飲み忘れた場合でも、後でその日・時或いは曜日を確認することができる。また種々の形状や色彩等の文字や数字、記号、図形等を記することにより、薬嫌いの子供に対しても興味を引きつけて薬を飲ますことができるといった効果が期待できる。

【００２６】また、本考案の請求項２に記載の構成では、容器本体の内部は仕切板によって格子状に、縦方向に３列、横方向に７列の合計２１個の凹部が形成さているため、１日３回の１週間分、或いは１日１回の２１日分の服用薬を、各凹部に事前に分配して収納保管でき、その都度、服用薬の数を揃えて飲むといった煩わしさからも開放される。また、蓋で容器本体を閉じておくことにより、より衛生的に各薬を保管することができる。

【００２７】また、本考案の請求項３に記載の構成では、１日３回（あさ，ひる，よる）、１週間分の服用薬を事前に分配して保管することができ、飲み忘れても、その週の何曜日の何時（あさ，ひる，よる，）飲み忘れたかを把握できる。また、月曜日の「あさ」から日曜日の「よる」まで順番に服用薬を飲んでいけば、前に飲み忘れても、次の服用の時に先の服用薬が先の凹部に残った状態となっているので、飲み忘れたことが直ぐにわかる。したがって、服用薬の１週間分の服用管理正確に行うことができる。

【００２８】また、本考案の請求項４に記載の構成では、１日に飲む薬が３回分であれば、横方向に３列に形成した凹部に事前に服用薬を分配して収納でき、１日単位の服用薬の把握がより見やすくなる。

【００２９】更に、本考案の請求項５に記載の構成では、縦方向に７列に形成した凹部に対応する容器本体の縦方向の一辺に、月，火、水，木，金，土，日と記し、横方向に３列に形成した凹部に対応する容器本体の横方向の一辺に、あさ，ひる，よる，と記してあるので、１日３回（あさ，ひる，よる）、１週間分の服用薬を事前に分配して保管することができ、飲み忘れても、その週の何曜日の何時（あさ，ひる，よる，）飲み忘れたかを把握できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る一実施例の斜視図である。

【図２】蓋を開放した状態の斜視図である。

【図３】本考案に係る一実施例の要部である容器本体の
平面図である。

【図４】蓋と容器本体のヒンジ接合部分を示す横断面図
である。

【図５】蓋と容器本体との係止部分を示す横断面図であ
る。

【図６】本考案に係る他の実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１服用薬整理容器２容器本体３蓋４仕切板５凹部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】有底で上部を開口してなる容器本体の内
部を、仕切板によって複数の凹部が形成されるように仕
切ると共に、この容器本体の外周部の所望箇所に、所望
の文字や数字、記号、図形等を記するようにしたことを
特徴とする服用薬整理容器。
【請求項２】プラスチックによって四角形状に形成さ
れた蓋と容器本体とからなり、蓋は上部を開口形成して
なる上記容器本体に開閉自在に取り付けられ、この容器
本体の内部は仕切板によって、縦方向に３列、横方向に
７列の合計２１個の凹部が形成されるように、格子状に
仕切られていることを特徴とする服用薬整理容器。
【請求項３】縦方向に３列に形成した凹部に対応する
容器本体の縦方向の一辺に、あさ，ひる，よる，と記
し、横方向に７列に形成した凹部に対応する容器本体の
横方向の一辺に、月，火、水，木，金，土，日と記した
ことを特徴とする請求項２に記載の服用薬整理容器。
【請求項４】プラスチックによって四角形状に形成さ
れた蓋と容器本体とからなり、蓋は上部を開口形成して
なる上記容器本体に開閉自在に取り付けられ、この容器
本体の内部は仕切板によって、縦方向に７列、横方向に
３列の合計２１個の凹部が形成されるように、格子状に
仕切られていることを特徴とする服用薬整理容器。
【請求項５】縦方向に７列に形成した凹部に対応する
容器本体の縦方向の一辺に、月，火、水，木，金，土，
日と記し、横方向に３列に形成した凹部に対応する容器
本体の横方向の一辺に、あさ，ひる，よる，と記したこ
とを特徴とする請求項４に記載の服用薬整理容器。