JP3004425U - 紙鍋、紙濾し器及び紙鍋受け容器 - Google Patents

紙鍋、紙濾し器及び紙鍋受け容器

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JP3004425U
JP3004425U JP1994005577U JP557794U JP3004425U JP 3004425 U JP3004425 U JP 3004425U JP 1994005577 U JP1994005577 U JP 1994005577U JP 557794 U JP557794 U JP 557794U JP 3004425 U JP3004425 U JP 3004425U
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巧 神藤
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有限会社エスエヌティ精巧社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造が簡単で、内部に煮沸用空間を有する紙
鍋と、この紙鍋内に着脱自在に収納され煮汁の濾過等に
使用される紙濾し器と、上記紙鍋の外形形状に応じた受
け部を有し、紙鍋を外側から支持する紙鍋受け容器とを
提供すること。 【構成】 紙鍋3はほぼ円形で平坦な底部3aと、底部
3aの周縁部から斜め上方に立ち上がると共にその円周
方向に所定の間隔を置いて複数個の襞3cが設けられた
襞付き側壁部3bとを有するようにプレス加工により形
成されている。紙濾し器13は紙鍋3とほぼ同一構成で
あり、且つその底部13aに多数の小孔13dが開けら
れている。紙鍋受け容器2はその側壁部2dの内周面に
紙鍋3の襞3cの形状に対応する凹凸状の紙鍋受け部2
eを有する。紙鍋3及び紙濾し器13の表面には感温変
色性インクにより広告用の文字等を印刷して置くことが
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、比較的小容量の鍋物料理等に好適に使用される紙鍋と、この紙鍋内 に着脱自在に収納されて煮汁の濾過等に使用される紙濾し器と、上記紙鍋を外側 から支持するための紙鍋受け容器とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、会席料理等で比較的小容量の鍋物料理に用いられる紙鍋コンロとしては 、針金状の材料をほぼ半球面状に成形してなる載置目皿枠を使用し、この載置目 皿枠上に平坦な紙を敷いて紙鍋とし、この紙鍋を更に外側から円筒状の支承台で 支承して、下方から加熱するようにしたものが提案されている(実開昭59ー5992 4 号公報参照)。
【0003】 ところが、上記の紙鍋コンロにおいては、料理の内容物が盛られた紙が形崩れ して上記内容物が漏れるのを防止するため、上記の載置目皿枠を設けているので 部品点数が増加するばかりでなく、元々平坦な紙を使用しているので、上記載置 目皿枠の使用にもかかわらず、例えば、上記の紙がずれた場合等に比較的容易に 内容物が漏れると共に、上記の紙が焦げつきやすい問題があった。
【0004】 また、紙鍋を形成する紙自体を、内部に煮沸用空間を有する形状に形成するた め、平坦な多角形状の紙材料の各角部近傍を2つ折りに折り込んで接着すること により、多角形状の底部と、この底部の周縁部から上開きに立ち上がる側壁部と を設けた紙鍋が提案されている(実開平1ー153129号公報参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記の紙鍋は、紙材料の各角部付近を2つ折りに折り込んだ後接着 するものであるから、製造工程が複雑になるとともに、万一角部付近の接着が外 れた場合、内容物が漏れる恐れがあった。また、加熱時に紙鍋に焦げつきが生じ る恐れもあった。
【0006】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、製造が容易で、且つ、内部 に料理の材料を収容する空間を有するように成形された紙鍋を提供することを技 術的課題とするものである。本考案の他の技術的課題は、好適には上記紙鍋と組 み合わせて用いられ、鍋料理における煮汁の濾過等に好適に使用される紙濾し器 を提供することである。本考案の更に他の技術的課題は、上記紙鍋で鍋料理を行 う際に、この紙鍋を外側から支持するのに好適に使用される紙鍋受け容器を提供 することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る紙鍋は、上記技術的課題を達成するため、ほぼ円形で平坦な底 部と、この底部の周縁部から斜め上方に立ち上がると共にその円周方向に所定の 間隔を置いて複数個の襞が設けられた襞付き側壁部とを有するようにプレス加工 により形成されていることを特徴とするものである。
【0008】 請求項2に係る紙鍋は、請求項1記載の紙鍋における内側または外側表面に、 温度変化に伴ってその色彩を変化させる感温変色性インクにより文字または模様 が印刷されたものである。また請求項3に係る紙鍋は、請求項1または2記載の 紙鍋が紙またはアルミニウム箔により形成されたものである。
【0009】 請求項4に係る紙濾し器は、多数の小孔が開けられたほぼ円形で平坦な底部と 、この底部の周縁部から斜め上方に立ち上がると共にその円周方向に所定の間隔 を置いて複数個の襞が設けられた襞付き側壁部とを有するようにプレス加工によ り形成されていることを特徴としている。
【0010】 請求項5に係る紙濾し器は、請求項4記載の紙濾し器における内側または外側 表面に、温度変化に伴ってその色彩を変化させる感温変色性インクにより文字ま たは模様が印刷されているものである。また、請求項6に係る紙濾し器は、請求 項4または5記載の紙濾し器が紙またはアルミニウム箔により形成されたもので ある。
【0011】 請求項7に係る紙濾し器は、請求項1乃至3のいずれかに記載した紙鍋内に着 脱自在に収納されて使用されるものである。
【0012】 本考案に係る紙鍋受け容器は、ほぼ円形で平坦な底部と、底部の周縁部から斜 め上方に立ち上がる側壁部とからなり、且つこの側壁部の内周面に上記請求項1 乃至3のいずれかに記載した紙鍋における襞付き側壁部の襞形状に対応する凹凸 形状を有する紙鍋受け部が設けられた紙鍋受け容器本体を備えていることを特徴 としている。
【0013】 請求項9に係る紙鍋受け容器は、請求項8記載の紙鍋受け容器本体の底部に多 数の小孔が開けられたものである。
【0014】 請求項10に係る紙鍋受け容器は、請求項9記載の紙鍋受け容器本体の下部に 、着脱自在に取り付けられる支え台が設けられたものである。また請求項11に 係る紙鍋受け容器は、請求項10記載の紙鍋受け容器における支え台に、着脱自 在に取り付けられる遮炎部材が設けられたものである。
【0015】 請求項12に係る紙鍋受け容器は、請求項11記載の紙鍋受け容器における遮 炎部材が、それぞれ相異なる位置に小孔が開けられた上板と下板からなるもので ある。
【0016】 請求項13に係る紙鍋受け容器は、請求項8乃至12のいずれかに記載の紙鍋 受け容器において、上記紙鍋受け容器本体、支え台または遮炎部材が陶器または 金属で形成されているものである。
【0017】 請求項14に係る紙鍋受け容器は、請求項8乃至13のいずれか記載の紙鍋受 け容器において、紙鍋受け容器本体の紙鍋受け部内に収納される紙鍋の内部に、 更に請求項4乃至6のいずれかに記載した紙濾し器を収納して使用されるもので ある。
【0018】
【作用】
上記請求項1の紙鍋は、紙材料にプレス加工を施して、ほぼ円形で平坦な底部 と、上開きに立ち上がる側壁部を設け、且つプレス加工時に同時に上記側壁部に 襞を設けて襞付き側壁部となるようにしたので、製造工程が単純化されるととも に、紙鍋自体が元々内部に煮沸用空間を有する形状となるので、内容物の漏れが 生じにくくなる。また、側壁部は襞付きとしたので、紙鍋を手で保持する際に掴 み易いものである。
【0019】 上記請求項2の紙鍋は、感温変色性インクにより紙鍋の表面に、例えば料理店 の店名や広告等を文字または模様(本願明細書において、模様は図形、絵柄等を 含む)により印刷しておくことにより、加熱による温度変化に伴って上記文字ま たは模様があぶり出し形式で浮かび出るものである。なお、請求項3に記載した ように、本願紙鍋は、紙ばかりでなくアルミニウム箔で形成しても良く、本明細 書における紙鍋はアルミニウム箔製の鍋をも含む表現である。
【0020】 請求項4の紙濾し器は、上記紙鍋と同様に底部と襞付き側壁部を設け、更に、 底部に多数の小孔を開けたので、煮物料理を行う際または食事後の後片付けの際 等に、この紙濾し器により煮汁のみを上記小孔から漏出させて濾過すると共に、 料理の具は本紙濾し器内に残すような処理を行うことができる。
【0021】 また、請求項5の紙濾し器は、上記請求項2の紙鍋と同様、その内側または外 側表面に感温変色性インクにより料理店の店名等の広告を印刷しておくことによ り、加熱による温度変化に伴って上記文字または模様があぶり出し形式で浮かび 出るものである。なお、請求項6に記載したように、本願紙濾し器は、紙ばかり でなくアルミニウム箔で形成しても良い。
【0022】 請求項7の紙濾し器は、請求項4乃至6のいずれかの紙濾し器を請求項1乃至 3のいずれかに記載した紙鍋内に着脱自在に収納して使用することにより、煮物 料理等を行う際に煮汁を濾したり、煮汁と具の分離を行えるようにしたものであ る。例えば、料理及び食事の際には紙鍋と紙濾し器を重ねて使用し、食事が終了 した後に、残存した煮汁が更に必要な場合は、上記紙鍋から紙濾し器を取り出す と、その底部の小孔から煮汁のみが漏出して上記紙鍋内に残ることになり、この 紙鍋内の煮汁を再利用することができる。一方、食べ残した料理の具は紙濾し器 内に残るので、紙濾し器とともに捨てるのみで後始末が極めて簡単に行える。
【0023】 また、料理の具の煮沸が終わった後、食事を行う前に煮汁を先に取り出す必要 がある場合は、紙濾し器を具とともに取り出すことにより、顧客は料理の具のみ を賞味することができる一方、煮汁が入った紙鍋は直ちに回収して再利用するこ とができる。あるいは食事後に残飯整理を行う際に、本紙濾し器により残存した 煮汁と具を分離し、煮汁は流し台に流して捨て、具は生ゴミとして処分する等の 用い方も考えられる。
【0024】 請求項8の紙鍋受け容器は、その側壁部内周面に紙鍋を受ける紙鍋受け部を設 け、且つこの紙鍋受け部に紙鍋側壁部の襞形状に対応する凹凸形状を付与したの で、上記請求項1乃至3のいずれかに記載した紙鍋で煮物料理等を行う際に、こ の紙鍋を紙鍋受け容器により外側から支持することにより、紙鍋の形崩れを効果 的に防止することができる。
【0025】 請求項9の紙鍋受け容器は、その底部に多数の小孔を設けたので、下方から加 熱する際に、熱源からの熱が上記小孔を通して紙鍋受け容器内の紙鍋に良好に伝 達されるようになる。
【0026】 請求項10の紙鍋受け容器は、その下方に熱源を配置するスペースを設ける必 要性を考慮して、上記紙鍋受け容器の下部に専用の支え台を着脱自在に取り付け るようにしたものである。この場合、熱源は支え台の内部空間に配置することが できる。また、紙鍋受け容器の不使用時には、紙鍋受け容器と支え台とを分離し て個別に収納できるので、収納スペースを節約できる。
【0027】 請求項11の紙鍋受け容器は、請求項10の紙鍋受け容器において、上記支え 台に遮炎部材を着脱自在に取り付けることにより、熱源として固形燃料等の比較 的大きな火炎の出るものを使用する場合、上記火炎が遮炎部材で遮られ、熱のみ が上方の紙鍋受け容器及び紙鍋に伝達されるようになる。従って、上記紙鍋受け 容器または紙鍋が焦げつくことがなくなる。なお、熱源として電熱コンロ等の大 きな火炎の出ないものを使用する場合、上記遮炎部材は必ずしも使用しなくて良 い。
【0028】 請求項12の紙鍋受け容器は、遮炎部材を、上板と下板の異なる位置に小孔を 明けたのみの簡単な構成としたので、上記遮炎部材を安価、且つ容易に製造でき るものである。
【0029】 請求項13の紙鍋受け容器は、上記紙鍋受け容器本体、支え台または遮炎部材 を陶器または金属製としたので、上記紙鍋受け容器本体においては紙鍋を外側か ら支持するのに充分な剛性を得ることができるとともに、支え台及び遮炎部材に おいても必要な剛性を確保でき、製造も比較的容易に行える。
【0030】 請求項14の紙鍋受け容器は、紙鍋受け部内に更に紙濾し器を収納して使用す るようにしたものであり、この場合も請求項7の紙濾し器について説明したのと 同様の利点が得られる。
【0031】
【実施例】
以下、本考案に係る紙鍋と紙鍋受け容器とを構成要素として含む紙鍋コンロの 実施例を図面に基づいて説明する。図1に示すように、紙鍋コンロは、支え台1 と、有底の紙鍋受け容器本体2(以下、本体2と呼ぶ)とからなる紙鍋受け容器 Aと、その上部が本体2から上方に突出するように本体2内に収納される紙鍋3 と、上記支え台1内に配置される固形燃料4とを備えている。
【0032】 図2に示すように、本体2は、円形で平坦な底部2cと、底部2cの周縁部か ら斜め上方に延びる側壁部2dとを有している。この側壁部2dの内周面には、 後述する紙鍋3の側壁部3bにおける襞形状に対応した凹凸形状を有する紙鍋受 け部2eが設けられている。また、本体2の底部2cには、固形燃料4等の熱源 からの熱の伝導性を高めるための多数の小孔2fが開けられている。
【0033】 図3に示すように、本体2には、その底部からほぼ鉛直下向きに延長される筒 状延長部2bが設けられ、この筒状延長部2bの外周には雄ねじ2aが設けられ ている。また図4に示すように、支え台1の、ほぼ鉛直方向に延びる筒状上端部 1bの内周には、雄ねじ2aに対応する雌ねじ1aが形成され、雄ねじ2aと雌 ねじ1aの螺合により本体2に支え台1が分離自在に取り付けられるようになっ ている。上記支え台1は内部が空洞とされると共に、本体2よりやや緩やかな上 開きの傾斜を有する中空円錐台形状とされている。
【0034】 図1において、支え台1内の上部には、陶器又は金属等からなり、熱源として 固形燃料4等の比較的大きな火炎の出るものを使用する場合にこの火炎を遮断し 、熱のみを伝達する機能を有する遮炎部材5が着脱自在に収容されている。遮炎 部材5は、図5にも示すように、互いに対向して配置される上板6と下板7とか ら構成される。
【0035】 そして、上板6と下板7の相異なる位置に多数の小孔6a、7aが開けられる とともに、上板6及び下板7の各外周側壁部6b及び7bは、支え台1の内周面 の傾斜に対応した傾斜が与えられている。これにより、遮炎部材5を支え台1内 周に上方から挿入することにより、遮炎部材5が支え台1上部におけるほぼ一定 位置で支持される。
【0036】 図6及び図7にも示すように、紙鍋3は平坦な円形の底部3aと、この底部3 aの周縁部から斜め上方に立ち上がると共に16個の襞3cが設けられた上開き の襞付き側壁部3bとを備えている。なお、襞3cの個数は適宜増減することが できる。
【0037】 図8に示すように、紙鍋3の成形に際しては、難燃性の紙またはアルミニウム 箔からなる薄板材料3dを予め水で湿らせておき、図示しないヒータを内蔵し、 且つ紙容器3の内側表面に対応する外形形状を有する下型8(凸型)と、紙容器 3の外側表面に対応する凹部形状を有する上型9(凹型)との間のプレス加工に より成形する。これにより、底部3aと側壁部3bとを有する紙鍋3が形成され 、同時に襞付き側壁部3bに16個の襞3cが設けられる。
【0038】 上記構成を有する紙鍋コンロによれば、図1において、紙鍋3内に料理の具2 1及び煮汁22を入れ、固形燃料4により本体2を介して紙鍋3を加熱すること により、鍋料理が行える。この際、固形燃料4の火炎は遮炎部材5により遮断さ れ、熱のみが本体2及び紙鍋3に伝達されるので、固形燃料4の火炎により本体 2または紙鍋3が焦げつくことはない。
【0039】 そして、紙鍋3の内側表面に、温度上昇に応じて色彩を変化させる公知の感温 変色性インクにより予め料理店の名前等を表す文字、模様等を印刷しておけば、 紙鍋3の温度上昇に伴って、図9に示すように、紙鍋3内に例えば「料亭特許」 なる文字23があぶり出し形式で浮かび上がる。なお、上記の文字23等は、紙 鍋3の内側表面ばかりでなく、外側表面に印刷しておいても良い。
【0040】 食事が終了すれば、食べ残した具21及び煮汁22を紙鍋3とともに捨てるの みで、極めて簡単に後始末を行える。また、支え台1を本体2から分離するとと もに遮炎部材5を支え台1から取り外した後、図3及び図4に示すように、複数 の支え台1と複数の本体2をそれぞれ個別に積み重ねることにより、場所を取ら ずに保管することができる。
【0041】 上記の雄ねじ2a及び雌ねじ1aに代えて、図10に示すように本体2の下向 き延長部にL字状の切欠き2gを設けるとともに、図11に示すように支持台1 の上端部外周に、上記切欠き2gに係合する突起1cを設け、切欠き2gと突起 1cとの係合により本体2と支え台1とを結合させるようにしても良い。なお、 この場合、上記実施例とは逆に本体2の下向き延長部内周を支え台1の上端部外 周に嵌合する。
【0042】 また、熱源として電熱ヒータ等、大きな火炎の出ないものを使用する場合、遮 炎部材5は用いなくても良い。なお、上記の支え台1、本体2及び固形燃料4を 使用する代わりに、図12に示すように通常のガスコンロ11と、陶器または金 属製の鍋12とを用い、本考案の紙鍋3を鍋12内に入れて鍋物料理を行うこと もできる。この場合、紙鍋3と鍋12の側壁部との間に隙間が出来るので、必要 に応じて紙鍋3の周囲における鍋12内に予め水または温水を注入しておくよう にしても良い。
【0043】 次に、他の実施例を説明する。図13に示すように、この実施例の紙鍋コンロ では、上記実施例における紙鍋3内に更に紙濾し器13を密着状態で配置してい る。図14及び図15にも示すように、この紙濾し器13は、紙鍋3と同様にプ レス加工により成形され、紙鍋3の底部3a及び襞付き側壁部3bに対応する底 部13aと、襞13c付きの側壁部13bとを備えている。紙濾し器13の大き さは紙鍋3と同一または紙鍋3より若干小さめに設定される。そして紙濾し器1 3には、上記プレス加工時にその底部13aに多数の小孔13dが明けられてい る。
【0044】 第2実施例の紙鍋コンロによれば、第1実施例と同様に鍋料理を行った後、紙 鍋3内に残存した煮汁22が更に必要な場合は、紙濾し器13を取り出すと、そ の底部13aの小孔13dから煮汁22のみが漏出して紙鍋3内に残ることにな り(図16参照)、この紙鍋3内の煮汁22を再利用することができる。一方、 食べ残した具21は紙濾し器13内に残るので、紙濾し器13と共に捨てるのみ で後始末が極めて簡単に行える。
【0045】 また、具21の煮沸が終わった後、食事が終わる前に煮汁22を先に取り出す 必要がある場合は、紙濾し器13を具21とともに一旦取り出し、煮汁22が入 った紙鍋3を取り出した後、紙濾し器13を再度本体2内に入れれば、顧客は紙 濾し器13内の具21のみを食べることができる。また、食事後に残った料理を 廃棄する際に、紙濾し器13により具21と煮汁22を分離し、具21は生ゴミ として処理する一方、煮汁22は流し台に流して捨てる等の処理方法を採ること も可能である。
【0046】 なお、この実施例においては、紙鍋3及び紙濾し器13の一方または双方に図 9に示したような文字23等を上記の感温変色性インクにより印刷しておくこと ができる。
【0047】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る紙鍋は、ほぼ円形で平坦な底部と、この底 部の周縁部から上開きに傾斜して立ち上がる襞付き側壁部とを有する紙鍋をプレ ス加工により製造するようにしたので、製造工程が単純化されると共に、紙鍋自 体が元々内部に煮沸用空間を有する形状となるので、上記内容物の漏れが生じに くくなる。また、襞付き側壁部としたので、紙鍋を手で保持する際に掴み易いも のである。
【0048】 また、上記紙鍋の内側または外側表面に、感温変色性インクにより、例えば料 理店の店名や広告等を文字または模様を用いて印刷しておくようにすれば、加熱 による温度変化に伴って上記文字または模様があぶり出し形式で浮かび出るので 、顧客の目を楽しませることができると共に宣伝広告に寄与するものである。
【0049】 また、本考案に係る紙濾し器は、上記紙鍋と同様に底部と襞付き側壁部とを有 すると共に底部に多数の小孔を開けたので、煮物料理を行う際に、この紙濾し器 により煮汁のみを上記小孔から漏出させると共に、料理の具は本願紙濾し器内に 残すような処理を行うことができる。また、上記紙濾し器の表面に、上記紙鍋と 同様、感温変色性インクにより料理店の店名等の広告を印刷しておけば、宣伝広 告に寄与するものである。
【0050】 更に、上記紙濾し器を、上記紙鍋内に着脱自在に収納して使用するようにすれ ば、煮物料理等を行う際に煮汁を濾したり、煮汁と具を分離することができるの で、使用上便利である。
【0051】 本考案に係る紙鍋受け容器は、その紙鍋受け容器本体の側壁部内周面に紙鍋を 受ける紙鍋受け部を設け、且つこの紙鍋受け部に紙鍋側壁部の襞形状に対応する 凹凸形状を付与したので、上記紙鍋で煮物料理等を行う際に、この紙鍋を紙鍋受 け容器本体により外側から支持することにより、紙鍋の形崩れを効果的に防止し 、これにより紙鍋内の内容物の漏れを確実に防止することができる。
【0052】 また、上記紙鍋受け容器本体の底部に多数の小孔を設ければ、下方から加熱す る際に、熱源からの熱が上記小孔を通して紙鍋受け容器内の紙鍋に良好に伝達さ れるので、熱伝達効率が高まり、ひいては料理時間の短縮、熱エネルギーの節約 等に寄与するものである。
【0053】 更に、上記紙鍋受け容器本体の下部に専用の支え台を着脱自在に取り付けるよ うにすれば、上記支え台の内部に熱源を配置するスペースを確保することができ ると共に、本紙鍋受け容器本体の不使用時には、紙鍋受け容器本体と支え台を分 離して収納することにより、収納スペースを節約できる。
【0054】 また、上記紙鍋受け容器における支え台に遮炎部材を着脱自在に取り付けるよ うにすれば、熱源として固形燃料等の比較的大きな火炎の出るものを使用する場 合、上記火炎が遮炎部材で遮られ、熱のみが上方の紙鍋受け容器及び紙鍋に伝達 されるようになるので、上記紙鍋受け容器またはその内部の紙鍋が焦げつくこと がなくなる。
【0055】 上記紙鍋受け容器における遮炎部材を、上板と下板の異なる位置に小孔を開け たのみの簡単な構成とすれば、上記遮炎部材を安価、且つ容易に製造できる。
【0056】 また、上記紙鍋受け容器内に紙鍋を収納して料理を行う際に、上記紙鍋内に更 に紙濾し器を収納しておくようにすれば、紙濾し器について前述したと同様の煮 汁の濾過、煮汁と具の分離等の処理が簡単に行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る紙鍋コンロの概略正面
図。
【図2】上記紙鍋コンロにおける紙鍋受け容器本体の概
略平面図。
【図3】上記紙鍋コンロにおける紙鍋受け容器本体の概
略正面図。
【図4】上記紙鍋コンロにおける支え台の概略正面図。
【図5】上記紙鍋コンロにおける遮炎部材の概略縦断面
図。
【図6】上記紙鍋コンロにおける紙鍋の概略平面図。
【図7】上記紙鍋の斜視図。
【図8】上記紙鍋を成形する金型の概略正面図。
【図9】上記紙鍋に文字が浮き出た状態を示す概略平面
図。
【図10】上記実施例の変形例における紙鍋受け容器本
体を示す概略正面図。
【図11】上記変形例における支え台を示す概略正面
図。
【図12】上記実施例における紙鍋の他の使用例を示す
概略正面図。
【図13】本考案の他の実施例における紙鍋コンロを示
す概略正面図。
【図14】上記他の実施例の紙鍋コンロにおける紙濾し
器を示す平面図。
【図15】上記他の実施例における紙鍋及び紙濾し器を
示す斜視図。
【図16】上記他の実施例の紙鍋コンロにおいて紙濾し
器を取り出した状態を示す概略正面図。
【符号の説明】
1 支え台 2 紙鍋受け容器本体 2c 底部 2d 側壁部 2e 紙鍋受け部 2f 小孔 3 紙鍋 3a 底部 3b 襞付き側壁部 3c 襞 5 遮炎部材 6 上板 7 下板 13 紙濾し器 13a 底部 13b 襞付き側壁部 13c 襞 13d 小孔

Claims (14)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ円形で平坦な底部と、この底部の周
    縁部から斜め上方に立ち上がると共にその円周方向に所
    定の間隔を置いて複数個の襞が設けられた襞付き側壁部
    とを有するようにプレス加工により形成されていること
    を特徴とする紙鍋。
  2. 【請求項2】 上記紙鍋の内側または外側表面に、温度
    変化に伴ってその色彩を変化させる感温変色性インクに
    より文字または模様が印刷されている請求項1記載の紙
    鍋。
  3. 【請求項3】 上記紙鍋が紙またはアルミニウム箔によ
    り形成されている請求項1又は2記載の紙鍋。
  4. 【請求項4】 多数の小孔が開けられたほぼ円形で平坦
    な底部と、この底部の周縁部から斜め上方に立ち上がる
    と共にその円周方向に所定の間隔を置いて複数個の襞が
    設けられた襞付き側壁部とを有するようにプレス加工に
    より形成されていることを特徴とする紙濾し器。
  5. 【請求項5】 上記紙濾し器の内側または外側表面に、
    温度変化に伴ってその色彩を変化させる感温変色性イン
    クにより文字または模様が印刷されている請求項4記載
    の紙濾し器。
  6. 【請求項6】 上記紙濾し器が紙またはアルミニウム箔
    により形成されている請求項4又は5記載の紙濾し器。
  7. 【請求項7】 上記紙濾し器は請求項1乃至3のいずれ
    かに記載した紙鍋内に着脱自在に収納されて使用される
    ものである請求項4乃至6のいずれかに記載の紙濾し
    器。
  8. 【請求項8】 ほぼ円形で平坦な底部と、底部の周縁部
    から斜め上方に立ち上がる側壁部と有し、且つ上記側壁
    部の内周面に上記請求項1乃至3のいずれかに記載した
    紙鍋における襞付き側壁部の襞形状に対応する凹凸形状
    を有する紙鍋受け部が設けられた紙鍋受け容器本体を含
    むことを特徴とする紙鍋受け容器。
  9. 【請求項9】 上記底部に多数の小孔が開けられている
    請求項8記載の紙鍋受け容器。
  10. 【請求項10】 上記紙鍋受け容器本体はその下部に着
    脱自在に取り付けられる支え台を有する請求項8または
    9記載の紙鍋受け容器。
  11. 【請求項11】 上記支え台は着脱自在に取り付けられ
    る遮炎部材を有する請求項10記載の紙鍋受け容器。
  12. 【請求項12】 上記遮炎部材はそれぞれ相異なる位置
    に小孔が開けられた上板と下板からなる請求項11記載
    の紙鍋受け容器。
  13. 【請求項13】 上記紙鍋受け容器本体、支え台または
    遮炎部材が陶器または金属製である請求項8乃至12の
    いずれかに記載の紙鍋受け容器。
  14. 【請求項14】 上記紙鍋受け容器は、その紙鍋受け部
    内に収納される紙鍋の内部に、更に請求項4乃至6のい
    ずれかに記載した紙濾し器を収納して使用されるもので
    ある請求項8乃至13のいずれかに記載の紙鍋受け容
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111084536A (zh) * 2018-10-24 2020-05-01 富士新能源(南通)有限公司 一种火锅

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