JP3004360U - トランシーバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯形トランシーバに機能拡張用オプション
ユニットを取付ける装着構造の改善を目的とする。 【構成】 複数の各種オプションユニットを装着したユ
ニットホルダを設けて、オプションユニットが装着され
たユニットホルダをトランシーバ本体と電池パックとの
間に挟み込んで装着する。装着した各オプションユニッ
トの回路はユニットホルダを介してトランシーバ本体と
接続し、電池パックの電源はユニットホルダを中継して
電源をトランシーバに供給するよう構成してある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は携帯形トランシーバの機能拡張用オプシヨンユニットの装着に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

携帯形トランシーバの場合は持ち運びの関係から段々と小形化が進んでいる。 一方ではＣＰＵを用いて各種制御が行えるので多数の機能選択及び変更設定を可 能にしている。そのため、小形化が進むのに逆比例的に色々な機能回路を設けな ければならない。そこで筺体内に組込まなければならない機能回路の一部をオプ ションユニットにして別構成として用意し、使いたい機能があれば該当するオプ ションユニットをトランシーバ本体内に組込んで操作していた。このオプション ユニットには種々の機能のものがあり、例えばトーン信号の有無でスケルチ動作 をするトーンスケルチユニットや、データ通信用のスクランブルユニット、又は 、デジタル・コード・スケルチ用のＤＣＳユニット等のシグナリングユニットや 、拡張メモリのオプションユニット等がある。このようなオプションユニットは 十分注意してトランシーバ内に取付けなければならないので、メーカ側ではオプ ションユニットの取付方法について、取扱説明書には下記のように記載してある 。

【０００３】 注意事項として、オプションユニットを取付け際には、必らず電源スイッチを 切るとともに、電池パックゃ電池ケース、外部電源スイッチなども本体から外し た状態で行うこと、又、本体は超小形にまとめるため、内部は超小型部品を使用 した高精密な部品配置になっているので、分解・組立に際しては無理な力が加わ ったり、線材等を挟み込まないように注意するとともに、金属片などで回路素子 等をショートさせないように十分注意して作業を行うこと、更に、静電気等によ り半導体が破損する恐れがありますので必要箇所以外には不用意に手を触れない こと。という注意書きがあり、取り付け方法についても別に詳細に説明されてい る。

【０００４】 このようにユーザーが誰でも簡単にオプションユニットを取付けられるもので はなく、ある程度の技術熟練者でなければトランシーバを使いものにならなくす る恐れがある。又、筺体内に組込まないでオプションユニットの接栓用ピンを筺 体側の接栓に挿入して装着する方式の構造の場合は、筺体内にオプションユニッ トが入らないので埃やごみ又は湿気等による予期せぬトラブルを起こすことがあ る。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記のようなオプションユニットをトランシーバ本体に装着する場合 に熟練した技術を必要とせずユーザーなら誰でも簡単に装着できる構造で、しか も、複数のオプションユニットを装着でき、かつ、装着するとオプションユニッ トは埃やごみ又は湿気からも保護できるオプションユニット装着形トランシーバ の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、複数の各種のオプションユニットを装着したユニットホルダを設け 、トランシーバ本体と電池パックとの中間に前記ユニットホルダを着脱可能に装 着する構造とし、ユニットホルダの装着状態では前記各オプションユニットは選 択的に操作されて多機能使用を可能にすることを特徴とするトランシーバである 。

【０００７】

【作用】

オプションユニットを装着したユニットホルダをトランシーバ本体と電池パッ クとの間に装着すると、各オプションユニットの接栓に接続するユニットホルダ 側の各接栓とつながっているトランシーバ本体に挿入する接栓がトランシーバ本 体の接栓と接続される。又、電池パックの電源端子はユニットホルダを介してト ランシーバに接続される構成であるので電源の供給もオプションユニットの選択 的操作も十分に行うことができる。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案に係わるオプションユニットをトランシーバに装着する構造を説 明するための側面図である。図について詳細に説明する。１はトランシーバ本体 、２は電池パック、３はユニットホルダである。このユニットホルダ３には複数 の各種機能のオプションユニット５を装着する。装着状態では各オプションユニ ット５の接続用接栓がユニットホルダ３側の接栓と夫々接続し、更にユニツトホ ルダ３の接栓４とも接続されている。この接線４はトランシーバ本体１の不図示 の接栓に挿入して本体と電気的に接続する。ユニットホルダ３をトランシーバ本 体に装着するには嵌合爪で装着する方法でも、ねじ止めによる装着でも、その他 の方法で装着してもよく、これらの装着方法は単に設計上の問題だけである。ト ランシーバ本体１に装着したユニットホルダ３と電池パック２との接合も同様で ある。電池パックからの電源供給はユニットホルダ３を中継してトランシーバ本 体１に供給するよう構成されている。

【０００９】 図２はオプションユニットを装着するユニットホルダの斜視図である。ユニッ トホルダ３にはオプションユニット５を装着するための複数の装着部６を設けて ある。オプションユニット５とユニットホルダ３の装着部６とは電気的に接続す るための接続用接栓を夫々の側に設けてあり、ユニットホルダ３ではトランシー バ本体１の不図示の接栓に接続する接栓４を設けてオプションユニット５とトラ ンシーバ本体１とを電気的に接続する。この装着部６に挿入するオプションユニ ット５には、例えばＤＣＳユニット、スクランブルユニット、トーンスケルチな どのシグナリングユニット類や、メモリ拡張ユニット、その他の機能ユニット類 が装着できる。これらのオプションユニットの形状及び回路の接続用接栓を統一 しておき対応するユニットホルダ３の装着部６の形状及び接続接栓も同様に規格 統一することで装着部６の位置が変わっても問題を生じない。トランシーバ本体 １と各オプションユニット５との接続はユニットホルダ３に設けた接栓４をトラ ンシーバ本体１の不図示の接栓に挿入して接続する。

【００１０】 そこで、このように構成するトランシーバにおいて、トランシーバ本体１を送 受信に必要な操作機能を含む回路とユニットホルダに接続する接栓だけを組込ん だ小型の筺体とし、選択設定及び変更設定をする各種機能回路はそれぞれ別々に オプションユニット５として組み込まれている。このオプションユニット５をユ ニットホルダ３に装着する構造として、このユニットホルダ３をトランシーバ本 体１に装着する構成であるので、トランシーバ本体１の筺体内には無理してオプ ションユニット用のスペースを設ける必要がなく部品配置等で特別の配慮を必要 としない。

【００１１】 複数のオプションユニット５が装着されたユニットホルダ３がトランシーバ本 体１と電池パックとの間に装着された状態でトランシーバを運用する場合は、ト ランシーバに設けられているＣＰＵの機能を使って各オプションユニット５を選 択して、選択されたオプションユニット５の機能による選択設定又は変更設定を 行うものである。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によれば、複数のオプションユニットを着脱可能に装着するユニットホ ルダを設け、オプションユニットを装着したユニットホルダをトランシーバ本体 と電池パックとの間に挟み込む状態に装着することで、オプションユニットの着 脱するのに技術を要しないで簡単に行える構造であり、装着されているオプショ ンユニットは選択的に操作設定ができるので、トランシーバ本体は送受信に係わ る基本機能だけを組込んだ構成とすることでオプションユニットの装着スペース も不要となりより小型化ができるものである。又、オプションユニットを装着し たユニットホルダをトランシーバ本体と電池パックとの間に挟む状態に組込むの でごみや湿気からも保護できる実用上の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わるオプションユニットをトランシ
ーバに装着する構造を説明するための側面図である。

【図２】オプションユニットを装着するユニットホルダ
の斜視図である。

【符号の説明】

１ トランシーバ本体 ２ 電池パック ３ ユニットホルダ ４ 接栓 ５ オプションユニット ６ 装着部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 各種の選択設定又は機能拡張のためのオ
   プションユニットを装着して運用するトランシーバにお
   いて、 複数の各種のオプションユニットを装着したユニットホ
   ルダを設け、トランシーバ本体と電池パックとの間に前
   記ユニットホルダを着脱可能に装着する構造とし、ユニ
   ットホルダの装着状態では前記各オプションユニットは
   選択的に操作されることを特徴とするトランシーバ。
2. 【請求項２】 前記トランシーバ本体は基本機能のみで
   構成し、選択又は変更設定の回路はすべてオプションユ
   ニットで構成したことを特徴とする請求項１のトランシ
   ーバ。