JP3003923U - 工具収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種工具の整理した収納と取り出し易さを可
能にし作業効率を向上する。 【構成】 正多角形をなす底面板２の各隅部より支柱３
を立設すると共に、これら支柱３の上端に底面板２と同
じ正多角形の頂面板４を固定して各支柱３間に開口部５
を形成し、各支柱３に、その一方の開口部５から他方の
開口部５へ回動可能な扉６をその一側端において枢着
し、これら各扉６の裏面に工具１３の取付部を形成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車等の車両の点検整備に用いるのに好適な工具収納装置に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

従来の工具収納装置として、底面板の上面の隅部に支柱を立設し、これら支柱 の上端に頂面板を固定すると共に中間部に複数の棚板や引出しを設け、更に前記 底面板の下面にキャスターを固定したものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この従来の工具収納装置によれば、種々の工具を中間に位置する棚板上に載置 したり引出し内に入れて収納する式であるので、収納に際して種々の工具が棚板 上や引出し内に乱雑に置かれてしまい、かくてその後の点検整備において作業上 必要な工具の取り出しが困難となり、作業能率が低下する問題点があった。

【０００４】 本考案はこれらの問題点を解消し工具が整理して置き易くなると共に作業能率 が確実に実施できる工具収納装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成すべく本考案は、正多角形をなす底面板の各隅部より支柱を立 設すると共に、これら支柱の上端に底面板と同じ正多角形の頂面板を固定して各 支柱間に開口部を形成し、各支柱に、その一方の開口部から他方の開口部へ回動 可能な扉をその一側端において枢着し、これら各扉の裏面に工具の取付部を形成 したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

請求項１の工具収納装置において、装置の側面を覆う各扉が、それぞれ左右に 隣接する開口部の間を回動可能であり、その裏面に工具を取付けた扉を回動する ことにより、工具を装置の表面に出したり、又は装置の内部に収納したりするこ とができる。

【０００７】 請求項２の工具収納装置において、上下面が正方形をなす工具収納装置であり 、４枚の扉がその内側に工具を取付けて回動可能である。

【０００８】 請求項３の工具収納装置において、各扉のパンチングボード上に係止する工具 は同じ種類として、工具使用時に開放する必要のある扉の数を減らすことができ る。

【０００９】 請求項４の工具収納装置において、底面板の下面に３個以上のキャスターを装 着して、装置の移動を容易とした。

【００１０】 請求項５の工具収納装置において、扉の裏面のパンチングボードとその孔に係 合するフックを有する工具係止具を用いて、工具の脱着を容易とした。

【００１１】 請求項６の工具収納装置において、前記パンチングボード上に、そこに係止さ れる工具のポンチ絵等、工具に対応する表示をして、工具を扉面上の所定の位置 に戻す場合の便宜を図った。

【００１２】 請求項７の工具収納装置において、頂面板の上面に緩衝材をとしてウレタンシ ートを貼着して作業台として利用し易くした。

【００１３】

【実施例】

本考案の１実施例を図面により説明する。

【００１４】 １は工具収納装置の本体を示し、該本体１は底面板２と該底面板２の各隅部に 立設する金属製の支柱３とこれら支柱３の上端に固定された頂面板４とからなり 、これら底面板２と頂面板４は正方形に形成され、且つこれら底面板２と頂面板 ４の側端部と隣り合う前記支柱３、３間に開口部５をそれぞれ形成した。

【００１５】 そして該各支柱３に扉６をその一側端部においてそれぞれ枢着し、該各扉６は 前記支柱３を挟む両側の開口部５を交互に覆うように回動することができるよう になっている。

【００１６】 又、前記頂面板４の上面にはウレタンシート７を粘着し、又、前記底面板２の 下面にはキャスター８を装着している。

【００１７】 更に前記各扉６の表面は化粧板仕上げとし、取手９を設けてある。又、該各扉 ６の裏面にはパンチングボード１０を張り付けてあり、パンチングボード１０に はその孔に係合可能なフックを有する工具係止具１１が具備されている。

【００１８】 １３は係止された工具の一例である。尚、パンチングボード１０にはポンチ絵 １２によってここに係止する工具を指定し、工具返却時の便宜を図っている。

【００１９】 又、同一扉６には同じ種類例えば各種のドライバーのみ或いは種々のサイズの ペンチ等の工具１３を係止し、工具使用時に開放する必要のある扉の数が少なく て済むようにした。

【００２０】 次に上記実施例の工具収納装置の使用について説明する。

【００２１】 工具１３の不使用時には図２の如く工具収納装置の全ての扉６は化粧板仕上げ 面を表とした状態で保たれ、工具１３は装置内にあって外部からは見えない状態 で格納されている。

【００２２】 工具１３を使用する時は工具収納装置を作業場へ移動し、該装置の扉６を各々 その枢着している支柱３を中心に反対側の開口部５を覆うように回動させ、図３ の如く扉６のパンチングボード１０を張り付けた面を表とした状態とする。かく て工具１３は工具収納装置の表面に陳列され、使用し易い状態となる。又必要に 応じて頂面板４のウレタンシート７上を作業台として使用する。

【００２３】 尚、底面板２及び頂面板４の構造は正方形以外にも正六角形、正八角形等の正 多角形としてもよい。

【００２４】

【考案の効果】

このように本考案の工具収納装置によれば、工具の不使用時には側面の扉を化 粧板等の見映えの良い状態にしておき、工具使用時には扉を回動させて工具を該 収納装置の外面に陳列し、工具の選択をし易い状態となり、かくて作業終了時に も素早く工具を該収納装置内に収容することができ、工具類の紛失に対する点検 の容易さと相待って、作業能率の向上や作業場の整理整頓にも役立ち、更に工具 の不使用時には工具収納装置の扉に施錠をして工具を保管し、工具類の散逸を防 ぐことができる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】工具収納装置の扉を一部開けた状態の斜視図で
ある。

【図２】工具収納装置におて扉の化粧面側を表に出した
場合の斜視図である。

【図３】工具収納装置において扉にパンチングボードを
張り付けた側を表に出した場合の斜視図である。

【符号の説明】

１ 工具収納装置の本体 ２ 底面板 ３ 支柱 ４ 頂面板 ５ 開口部 ６ 扉 ７ ウレタンシート ８ キャスター 10 パンチングボード 11 工具係止具 12 工具の表示 13 工具

フロントページの続き (72)考案者 高須 弘安 埼玉県大宮市中釘2257番地 株式会社共和 製作所内

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 正多角形をなす底面板の各隅部より支柱
   を立設すると共に、これら支柱の上端に底面板と同じ正
   多角形の頂面板を固定して各支柱間に開口部を形成し、
   各支柱に、その一方の開口部から他方の開口部へ回動可
   能な扉をその一側端において枢着し、これら各扉の裏面
   に工具の取付部を形成したことを特徴とする工具収納装
   置。
2. 【請求項２】 前記正多角形は正方形とし、扉４枚を持
   つことを特徴とする請求項１に記載の工具収納装置。
3. 【請求項３】 前記各扉の裏面に各同一種類の工具をそ
   れぞれ係止可能に形成したことを特徴とする請求項１に
   記載の工具収納装置。
4. 【請求項４】 前記底面板の下面に３個以上のキャスタ
   ーを装着したことを特徴とする請求項１に記載の工具収
   納装置。
5. 【請求項５】 前記工具の取付部は前記扉の裏面に固定
   したパンチングボードと、該パンチングボードの孔に係
   合するフックを有する工具係止具とからなることを特徴
   とする請求項１又は請求項３に記載の工具収納装置。
6. 【請求項６】 前記パンチングボードの前記工具係止具
   の係止個所の近傍に、該工具係止具により係止される工
   具に対応する表示を形成したことを特徴とする請求項５
   に記載の工具収納装置。
7. 【請求項７】 前記頂面板の上面にウレタンシートを貼
   着したことを特徴とする請求項１に記載の工具収納装
   置。