JP3003419U - 綿棒の連続乾燥装置 - Google Patents

綿棒の連続乾燥装置

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JP3003419U
JP3003419U JP1994005604U JP560494U JP3003419U JP 3003419 U JP3003419 U JP 3003419U JP 1994005604 U JP1994005604 U JP 1994005604U JP 560494 U JP560494 U JP 560494U JP 3003419 U JP3003419 U JP 3003419U
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JP1994005604U
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English (en)
Inventor
弘治 岡崎
正 本田
欽也 本藤
Original Assignee
丸三産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 綿棒の両側の綿帽に保形、補強のために施与
してある水性糊分を効率よく且つ量産処理的に乾燥させ
るため。 【構成】 コンベアベルト2上にキャリア3によって横
置載架した綿棒Mの両側の綿球m、mを、左右一対の細
長い開放チャンネル1、1の一端より搬入して夫々の内
腔10、10内を経て他端より搬出する間、この内腔1
0、10内にエア供給手段5よりの乾燥熱風を一端より
吹込み他端より排出し、これらを実質的に閉ループ下で
連続すると共に内腔10、10内に設置した遠赤外光源
4、4よりの遠赤外光を綿球m、mに深達する二様の乾
燥メディアを採用した構成。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は医療、家庭備品等として用いられる綿棒の乾燥装置、少し詳しくは、 両側に衛生綿を巻付けた綿球を備え、この綿球に保形性と強度とを持たせるため に、PVAの水溶液、澱粉水溶液その他の糊溶液等の糊分を噴霧含浸した綿棒の 連続乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
綿球に上記した水性糊分を含浸したものは糊分が綿球の奥部迄深達しているの で、その乾燥には殊の他、時間を要していたので生産性を悪くしていた。
【0003】 すなわち、従来の乾燥装置は主として綿球の巻成工程から綿棒をマニュアルも しくはオートにて取出して容器に入れ、容器ごと乾燥室に入れバッチ式に乾燥す るか又は綿棒を熱風炉内にコンベアによって潜らせる乾燥方式を採っている。こ のため十分な乾燥にはかなりの時間を要していたので、その改善が強く望まれて いた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はこのような要望に応えるべくなされたもの、即ち綿球の適確にして量 産的連続乾燥を実現することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本考案の概略構成は、コンベアベルト2上にキャリ ア3によって横置載架した綿棒Mの両側の綿球m、mを、左右一対の細長い開放 チャンネル1、1の一端より搬入して夫々の内腔10、10内を経て他端より搬 出する間、この内腔10、10内にエア供給手段5よりの乾燥熱風を一端より吹 込み他端より排出し、これらを実質的に(ほぼ)閉ループ下で連続すると共に内 腔10、10内に設置した遠赤外光源4、4よりの遠赤外光を綿球m、mに深達 する二様の乾燥メディアを採用した点にある。
【0006】 更に詳しくは、本考案の綿棒の連続乾燥装置は、幅方向に対設された一組の細 長い開放チャンネル1、1、両チャンネル1−1間に走行自在に配置されたコン ベアベルト手段2、このコンベアベルト手段2に取着され綿棒Mを横置載架して 両側の綿球m、mを上記チャンネル1、1の内腔10、10内を長手方向に沿っ て搬送自在に支承するキャリア3、当該内腔10、10内の綿球m、mに遠赤外 光を照射するために上記チャンネル1、1の内壁に長手方向に沿って設置された 遠赤外光源4、4、当該チャンネル1、1の一端より乾燥熱風を吹込んで他端よ り排出するエア供給手段5及びこれらの吹込み・排出を実質的に閉ループ下にて 循環させるための循環手段7とより成る。
【0007】
【作用】
上記構成より本考案に於ては、綿球m、mは2つの乾燥メディアを同時に受け ることになる。すなわち、綿球m、mが開放チャンネル1、1の一端より他端に かけてその内腔10、10内を移行するとき、この内腔10、10内には乾燥し た熱風がエア供給手段5によって吹込まれしかも循環手段7によってこのエア供 給が間断なく連続するので当該綿球m、mは乾燥熱風との連続接触による第1の 表面乾燥を受ける。
【0008】 上記の場合、綿棒Mの搬送方向と熱風の供給方向とは順方向或は反方向いずれ でもよいが、順方向の場合は熱風の供給速度は綿棒Mの搬送速度より大きくする ことが接触界面の乾燥力を高める意味で望まれる。
【0009】 第2の乾燥は、当該チャンネル内腔10、10の内壁の長手方向沿いに設置さ れた遠赤外光源4、4からの遠赤外光照射によるものである。説明する迄もなく 遠赤外光の照射は綿球m、mの内部に深達するのでこの乾燥は内部乾燥と云うべ きである。
【0010】 このような表面及び内部に至る二様の乾燥メディアによる連続乾燥が同時進行 する結果、本考案によれば乾燥が効率よく短時間で実施出来、且つ量産処理が可 能となるので生産性が一段と向上する。
【0011】 更に望ましくは遠赤外光源4の背后に反射ミラー部材41を設けて、背后に照 射される反射光を綿球mに集光して乾燥効率を高める。
【0012】 エア供給手段5(代表的にはブロワー)より吹込まれた乾燥熱風が長いチャン ネル1の吹込端と排出端との途中で圧力ドロップしてその下流側の熱風の背圧が 衰減するおそれがある場合は、この途中(典型的にはほぼ中央)に追加のエア供 給手段6を外付けして、上流側終端の内腔10内の熱風をこのエア供給手段6の 入力側から取出してブロウアップした后、手段6の出力側を下流側始端の内腔1 0内に取入れることによって上記おそれを回避することが出来る。
【0013】
【実施例】
図1に於てコンベアベルト手段2は、モータ13に連結された駆動スプロケッ ト8及び2つの従動スプロケット9、12間に架け渡されたエンドレスベルトを 示しており、両スプロケット12−8間に図2の如き幅方向一対の開放チャンネ ル1、1が対設されている。
【0014】 このベルト手段2に関連して綿棒Mを横置状態で支持するキャリア3は、図2 の如く、ベルト手段2に取着された一連のコンベアチェイン31・・・及びこの チェイン31・・・上に固定された一連の座台32・・・よりなり、各座台32 には綿棒Mの棒杆Sをほぼ水平に横架支持するための差込溝33を備えていて、 この溝33内に棒杆Sが差込支持され、両側の綿球m、mがチャンネル1、1の 内腔10、10内を長手方向に沿って搬送自在とされている、即ち、各チャンネ ル1のベルト手段2側の内壁には横方向のスロット11が開設されていて、この 中に棒杆Sが遊嵌されている。このスロット11はチャンネル1内腔10と大気 との連通隙ともなるので、綿棒Mの棒杆Sの摺動を許容し得る最小のものとする ことが閉ループ性(封止性)を高める上で望まれる。必要によってはスロット1 1の内側に封止用のゴム片(不図示)を設けることが封止性を向上させる意味で 好ましい。
【0015】 各チャンネル1の内壁には綿球mに対して遠赤外光を照射するための遠赤外光 源4が配設され、望ましい態様としてこの光源4の背后側には凹曲状の反射ミラ ー部材41が併設されている。一例として光源4はその波長が綿球mの内部に深 達できるよう600ナノメーター程度のものがよい。
【0016】 図1に戻って、チャンネル1の始端1aから終端1bに乾燥熱風を吹込み、排 出するエア供給手段5として図のものは始端1aの直下に配設されたブロワー5 1、そのアウトレットから始端1aの内腔10内に接続した配管P1、この配管 P1の途中に介挿された電熱ヒータH、及び終端1bの内腔10より取り出し上 記ブロワー51のインレットに接続された管P2を含んでいる。
【0017】 この構成より判るようにブロワー51、配管P1及び配管P2はエア供給手段 5のみならず、実質的な閉ループ下の循環手段7を兼備しているが、もとより両 手段5、7が別個に設けられていてもよい。
【0018】 前記電熱ヒータHと組みして温度制御手段hが併備され、ヒートセンサ(不図 示)を先端に設けた検出管P3がチャンネル1の内腔10の適所に挿入され、自 動温度制御がなされるようすることは望ましい。
【0019】 チャンネル1が比較的長い場合、始端1aから終端1bに至る内腔10の途中 で熱風の圧力低下が生起して乾燥効率が低下するおそれがある場合を考慮して、 図1に於ては、チャンネル1のほぼ中央部に別個の中継用ブロワー6を外付け具 備している。すなわち当該ブロワー6のインレット61を内腔10内の適所に接 続しアウトレット62をそこより下流の内腔10内に接続してある。
【0020】 この構成のため、内腔10内を走行する乾燥熱風は途中で送圧をリゲインする ことによって全長についてほぼ同等の乾燥効果を得る。之に加えてチャンネル1 の内腔10内の圧力と大気圧との圧力差を少なく出来るので、熱風がスロット1 1より大気中へ漏れ出たり、逆に大気がスロット11より内腔10に侵入し、こ れによる乾燥効率の低下も減少出来る。
【0021】
【考案の効果】
本考案は以上構成のため、ベルト手段2上の綿棒M・・・のチャンネル1、1 内への搬送と、乾燥熱風のチャンネル1、1内への吹込み・排出及び実質的な閉 ループ下での循環とによって、綿球m・・・は間断なき走行熱風との接触乾燥並 びに遠赤外光による内部乾燥の二重の乾燥を受けるので、チャンネル1、1の長 さ、熱風の温度、送圧等を適宜設定することにより、効率の良いしかも量産処理 が可能な乾燥が実現できるので、綿棒生産ラインに於て頗る有意義なものである 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の一実施例正面図。
【図2】同上装置のII−II線拡大断面図。
【符号の説明】
1 開放チャンネル 1a 始端 1b 終端 2 コンベアベルト手段 3 キャリア 31 コンベアチェイン 32 座台 33 差込溝 4 遠赤外光源 41 反射ミラー部材 5 エア供給手段 51 ブロワー 6 中継用ブロワー 61 インレット 62 アウトレット 7 循環手段 8 駆動スプロケット 9 従動スプロケット 10 内腔 11 スロット 12 従動スプロケット 13 モータ M 綿棒 m 綿球 S 棒杆 P1 配管 P2 配管

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向に対設された一組の細長い開放チ
    ャンネル(1)、(1)、両チャンネル(1)−(1)
    間に走行自在に配置されたコンベアベルト手段(2)、
    このコンベアベルト手段(2)に取着され綿棒(M)を
    横置載架して両側の綿球(m)、(m)を上記チャンネ
    ル(1)、(1)の内腔(10)、(10)内を長手方
    向に沿って搬送自在に支承するキャリア(3)、当該内
    腔(10)、(10)内の綿球(m)、(m)に遠赤外
    光を照射するために上記チャンネル(1)、(1)の内
    壁に長手方向に沿って設置された遠赤外光源(4)、
    (4)、当該チャンネル(1)、(1)の一端より乾燥
    熱風を吹込んで他端より排出するエア供給手段(5)及
    びこれらの吹込み・排出を実質的に閉ループ下にて循環
    させるための循環手段(7)とより成る綿棒の連続乾燥
    装置。
  2. 【請求項2】 各遠赤外光源(4)の背后に遠赤外光を
    反射するための反射ミラー部材(41)を備えている請
    求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 キャリア(3)がコンベアチェイン(3
    1)及びその上に固定された座台(32)を含み、この
    座台(32)は綿棒(M)の棒杆(S)をほぼ水平に横
    架支持するための差込溝(33)を備えている請求項1
    記載の装置。
  4. 【請求項4】 キャリア(3)がコンベアチェイン(3
    1)及びその上に固定された座台(32)とを含み、こ
    の座台(32)は綿棒(M)の棒杆(S)をほぼ水平に
    横架するための差込溝(33)を備えている請求項2記
    載の装置。
  5. 【請求項5】 各開放チャンネル(1)は長手方向の途
    中に於てその内腔(10)内の乾燥熱風の送圧をリゲイ
    ンするための中継用のエア供給手段(6)を外付け具備
    した請求項1記載の装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020010739A (ja) * 2018-07-13 2020-01-23 平和メディク株式会社 綿棒

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020010739A (ja) * 2018-07-13 2020-01-23 平和メディク株式会社 綿棒
JP7201205B2 (ja) 2018-07-13 2023-01-10 平和メディク株式会社 綿棒

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