JP3003313U - 車両の組立式天蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 使用しやすく、構造が簡単な車両の組立式天
蓋を提供すること。 【構成】 本考案の車両の組立式天蓋は、ブラケット１
と、上記ブラケット内に取り付けられた両方向電動機１
３と、上記ブラケット内に配置され上記両方向電動機の
運動を伝達する伝動軸１２と、上記ブラケット上に取り
付けられ、上記伝動軸の運動を伝達する管状部材２１
と、上記管状部材内に配置される心棒と、この心棒を囲
むように、そして上記管状部材内に取り付けられるコイ
ルばね２７であってその第１端は上記管状部材と連結
し、第２端は上記心棒に連結するものと、から構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は車両の組立式天蓋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

駐車設備の不脚のために、屋外に止められる自動車が多く見られるようになり 、そのために車が錆び付いてしまう結果を招いている。そのため、この問題を未 然に防ぐことのできる車の天蓋が必要となってくる。しかし、市場で売られてい る車のカバーは単に車両を覆うのに適した布袋であり、非常に開けるのが不便で あった。加えて、不使用時に折り畳んで収納するのも困難であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の第１の課題は、使用しやすい車両の組立式天蓋を提供することである 。

【０００４】 本考案の第２の課題は、コンパクトな大きさの車両の組立式天蓋を提供するこ とである。

【０００５】 本考案の第３の課題は、構造が簡単な車両の組立式天蓋を提供することである 。

【０００６】 本考案の第４の課題は、車両のトランク内に簡単に取り付けることができる車 両の組立式天蓋を提供することである。

【０００７】 本考案の第５の課題は、パワー不足の時にも使用できる車両の組立式天蓋を提 供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】 本考案の車両の組立式天蓋は、ブラケットと、上記ブラケット内に取り付けら れた両方向電動機と、上記ブラケット内に配置され上記両方向電動機の運動を伝 達する伝動軸と、上記ブラケット上に取り付けられ、上記伝動軸の運動を伝達す る管状部材と、上記管状部材内に配置される心棒と、この心棒を囲むように、そ して上記管状部材内に取り付けられるコイルばねであってその第１端は上記管状 部材と連結し、第２端は上記心棒に連結するものと、から構成する。

【０００９】

【作用】

本考案の車両の組立式天蓋は、車両（５）のトランク（５１）に取り付けられ るよう設計されている。使用時には、ただ両方向電動機（１３）のスイッチをい れればよい。それから両方向電動機（１３）が伝動軸（１２）を回転させ、該伝 動軸（１２）が第１及び第２従動歯車（２４）（２５）を駆動する。その後、第 １従動歯車（２４）が管状部材（２１）を回転させ、これにより天蓋（４）を開 く。一方コイルばね（２７）はその第２端（２７２）に関して捻じれる。天蓋（ ４）は車両（５）の大部分を覆う上部（４１）と、車両（５）の後側を覆う下部 （４２）を有する（図４のＡ、Ｂ、Ｃに示されるとおり）。管状部材（２１）が 回転させられるとき、コイルばね（４）が捻じられるが、パワー不脚の場合は、 コイルばね（４）の復元力により管状部材（２１）と天蓋（４）はまだ巻き上げ られたままである。さらに、天蓋（４）は複数の結わえるためのひも（４３）と フック（４５）を適当な位置に有しており、そのため天蓋（４）は車両に固定さ れている（図５及び図６参照）。

【００１０】

【実施例】

実施例については図を参照して説明する。まず図１に示されるのは本考案の 立体図である。本考案の車両の組立式天蓋は、下方に垂れた脚（１７）を両端に 有してこれによりしっかりと車両のトランク内に取り付けられることができるブ ラケット（１）を有する。さらに該ブラケット（１）はその両端にアーム（１１ １）を上方に延伸させて設け、該アーム（１１１）の上には巻き上げ装置（２） が取り付けられる。

【００１１】 図２、図３に示されるように、ブラケット（１）はみぞ（１１）と共に形成 され、該みぞ（１１）は、伝動軸（１２）を受ける。該伝動軸（１２）は、前記 ブラケット（１）のアーム（１１１）の２つの穴（１４）に支持される。加えて 、伝動軸（１２）は中間部分にウォーム歯車（１２１）を有し、両端に歯車（１ １２）を有する。両方向電動機（１３）は上記ブラケット（１）のみぞ（１１） 内に配置され、上記伝動軸（１２）のウォーム歯車（１２１）と噛み合うウォー ム（１３１）を有する。そのため伝動軸（１２）は両方向に回転させられること ができる。該両方向電動機（１３）は電子受信器（３）に連結され、そのため両 方向電動機（１３）は遠隔制御器（図には未表示）により制御されることができ る。なお、該電子受信器（３）と遠隔制御器は、伝統的な周知の技術であるので ここでは詳細な説明を省く。さらに、カバー（１５）をブラケット（１）上に取 り付け、伝動軸（１２）を保護する。

【００１２】 上記巻き上げ装置（２）は、管状部材（２１）を有し、該管状部材（２１）は ４つのピン（２１１）を左端に、そして四角形の肩部（２１２）を右端に有する 。該四角形の肩部（２１２）は延伸され歯付き部（２１３）が設けられる。また 管状部材（２１）の左端は延伸され保護ディスク（２２）を貫通して第１従動歯 車（２４）と噛み合う。一方、管状部材（２１）の右端は保護ディスク（２２） を貫通し、第２従動歯車（２５）と噛み合う。保護ディスク（２２）はそれぞれ カバー板（２８）と噛み合う。該カバー板（２８）は、ブラケット（１）の前記 アーム（１１１）上にしっかりと取り付けられる。上記保護ディスク（２２）は 、穴（２２１）と共に形成され、この穴（２２１）に伝動軸（１２）が通される 。駆動歯車（１２２）は第１従動歯車（２４）と、第２従動歯車（２５）と噛み 合う。上記管状部材（２１）は、複数のねじ穴（２１５）を設けた押さえ棒（２ １８）と嵌め合う形状の細長い凹所（２１４）を有し、天蓋（４）のエッジを該 押さえ棒（２１８）と管状部材（２１）の凹所（２１４）との間に挟むことで、 天蓋（４）のエッジはしっかりと管状部材（２１）に連結される。これらはねじ （２１６）を上記押さえ棒（２１８）を通して凹所（２１４）のねじ穴（２１５ ）にねじ込むことでしっかりと連結される。

【００１３】 心棒（２６）は管状部材（２１）内に配され、四角形の部分（２６１）を左端 に、そして穴（２６２）を右端に有する。該心棒（２６）の左端は、延伸して管 状部材（２１）と、保護ディスク（２２）、第１従動歯車（２４）、そしてカバ ー板（２８）を貫通し、前記アーム（１１１）の四角形の穴（１６）と嵌め合う 。さらに、心棒（２６）はコイルばね（２７）に囲まれ、該コイルばね（２７） は管状部材（２１）の左端の穴（２１７）に連結される第１端（２７１）と、心 棒（２６）の穴（２６２）に連結されるもう一つの第２端（２７２）を有する。

【００１４】 図７に示されるのは、本考案のもう一つの実施例であり、ここでは車両の組立 式天蓋は車両のトランクに取り付けられたケース（８）内に配置される。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の車両の組立式天蓋の効果は、第１に電動機のスイッチを入れるだけで 即時使用できることである。

【００１６】 本考案の第２の効果は、コンパクトな大きさであることである。

【００１７】 本考案の第３の効果は、構造が簡単であることである。

【００１８】 本考案の第４の効果は、車両のトランク内に簡単に取り付けることができるこ とである。

【００１９】 本考案の第５の効果は、パワー不足の時にも使用できることである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の立体図である。

【図２】本考案の立体分解図である。

【図３】本考案の断面図である。

【図４】使用時における本考案の動作状態を説明する側
面図である。

【図５】本考案を車両に取り付け、実際に引き出す状態
を示す立体図である。

【図６】本考案で車両を覆った状態を示す立体図であ
る。

【図７】本考案のもう一つの実施例を示す立体図であ
る。

【符号の説明】

（１）ブラケット （２）巻き上げ装置 （３）電子受
信器 （４）天蓋 （５）車両 （８）ケース （１７）脚 （２６）心棒
（２７）コイルばね （１１）みぞ （１２）伝動軸 （１３）両方向電動機
（１４）穴 （１５）カバー （１６）四角形の穴 （２１）管状部
材 （２２）保護ディスク （２４）第１従動歯車 （２
５）第２従動歯車 （２８）カバー板 （４１）上部 （４２）下部 （４
３）ひも （４５）フック （５１）トランク （１１１）アーム
（１１２）歯車 （１２１）ウォーム歯車 （１２２）駆動歯車 （１３
１）ウォーム （２１１）ピン （２１２）四角形の肩部 （２１３）
歯付き部 （２１４）凹所 （２１５）ねじ穴 （２１７）穴
（２１８）押さえ棒 （２２１）穴 （２６１）四角形の部分 （２６２）穴

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 以下のものを包括する車両の組立式天
   蓋： （イ）ブラケット； （ロ）上記ブラケット内に取り付けられる両方向電動
   機； （ハ）上記ブラケット内に取り付けられ、上記両方向電
   動機の運動を伝える、伝動軸； （ニ）上記ブラケット内に取り付けられ、上記伝動軸に
   連動する、管状部材； （ホ）上記管状部材内に設けられる心棒； （ヘ）上記心棒を囲み、上記管状部材内に取り付けら
   れ、第１端は上記管状部材の一端と連結され、もう一端
   は上記心棒の一端に連結される、コイルばね。
2. 【請求項２】 管状部材は、押さえ棒を嵌め込むのに適
   した細長い凹所を有し、よって天蓋のエッジはしっかり
   と該管状部材に連結されることができる、請求項１に記
   載の車両の組立式天蓋。
3. 【請求項３】 伝動軸は管状部材と歯車により連結され
   る、請求項１に記載の車両の組立式天蓋。