JP3003211B2 - ワクチン - Google Patents
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Description
する。
疾患の予防に効果をあげているが、一部の第三世界にお
ける予防接種は不完全で毎年、百万例に達する破傷風が
発生している。現在の破傷風ワクチンは、嫌気性細菌、
C.tetaniによつて産生された破傷風毒素のホルムアルデ
ヒド処理により製造され、免疫原トキソイドを生成させ
たものである。ホルムアルデヒド処理の間に混入して不
純物が、破傷風トキソイドによる過免疫に際してみられ
る有害作用の一部の原因となることが示唆されている。
定されている(Fairweather,N.F.ら:J.Bacteriol.,165:
21〜27,1986;Fairweather,N.F.& Lyness,V.A.:Nuc.Aci
d Res.,14:7809〜7812,1986)。これらの研究により、
破傷風毒素の構成は1315個のアミノ酸の150kDの蛋白質
として確認された。C末端451個のアミノ酸からなるフ
ラグメントCは毒素のパパイン切断によつて生成する50
kDポリペプチドである。
ウスおよびモルモツトを免疫できることが明らかにされ
ている(Helting.T.B.& Zwisler,O.:J.Biol.Chem.252:
187〜193,1977;Helting,T.B.& Nau,H.H.:Act.Pathol.M
icrobiol.Scan.Sect.C92:59〜63,1984)。パパイン消化
または、毒素分子のN末端部からなる10kDのフラグメン
トBも遊離させる。フラグメントBも防御性であるが、
動物に高用量で毒性が報告されている(Helting,T.B.
ら:J.Biol.Chem.253:125〜125,1978)。
で発現されている(Fairweather,N.F.ら:J.Bacteriol.1
65:21〜27,1986;Fairweather,N.F.ら:Infection and Im
munity 55:2541〜2545,1987;EP−A−0209281)。発現
されたこれらの破傷風毒素の部分は大腸菌trpE蛋白質の
部分に融合しているか、または破傷風毒素のフラグメン
トBの一部とフラグメントCのすべてから構成されてい
る。上述のすべては低レベルでしか発現されないことが
明らかにされていて、またすべて大腸菌細胞の細胞質に
不溶性であつた。
と、それは細胞の細胞質に可溶性であることが明らかに
されていた。フラグメントCは、高レベル発現プラスミ
ドpIFGtac 124A(Makoff,A.J.ら:Biochem.Soc.Trans.1
6:48〜49,1988)に由来する2種のプラスミドpTETtac1
およびpTETtac2を用いて発現された。pTETtac1のコード
配列の大部分は2つの制限フラグメントによつて与えら
れた。配列の残部は、コドンの偏りを大腸菌での発現に
至敵化した、いずれも42塩基対の長さの1対の合成オリ
ゴヌクレオチドによつてコードされた。プラスミドpTET
tac2はpTETtac1から、そのBgl II−Sfa NI領域を、1対
の合成オリゴヌクレオチド(各161ヌクレオチド長)で
置換して構築された。この合成ヌクレオチドは開始コド
ンの上流の配列を再生し、Cフラグメント領域の開始点
でのコード配列を大腸菌での発現に至敵化したものであ
つた(Makoff,A.J.ら:Bio/Technology 7:1043〜1046,1
989)。
成物から厳密に除去しなければならない毒性パイロジエ
ン因子(細胞壁からのリポ多糖)を含有するという欠点
をもつ。これらの因子の排除が容易かどうかは、問題の
蛋白質産物およびそれを細胞から精製する方法に依存す
ることになる。しかしながら、宿主として酵母のような
非毒性生物体を使用することにより全く単純に、汚染の
可能性を除去してしまうことが好ましい。
では、本発明者らは酵母内で発現させることはできず、
発現の障壁は遺伝子のmRNA転写体が不完全であるという
事実によることを見出したのである。完全転写体の合成
には3′末端における密接に関連した3の工程、すなわ
ち、一次転写の終結、中間切断プロセツシングおよびポ
リアデニレーシヨンが関与するものと思われる(platt,
J.:Ann.Rev.Biochem.,55:339〜372,1986)。本発明者ら
は、DNA中に存在する数個の「ターミネーター」の位置
(終結/中間切断プロセツシング/ポリアデニレーシヨ
ン部位)を確認した。その結果、これらを除去し、酵母
内での破傷風毒素フラグメントCの発現に成功した。
部分的な原因となる少なくとも6個の要素の位置を示し
ている。酵母のターミネーターは明確に同定されていな
い。数種の異なる合意を得た配列が提案されている(He
nikoff,S.ら:Cell,33:607〜614,1983;Zaret,K.S.& She
rman,F.:Cell,28:563〜573,1982;Bennetzen,J.L.& Hal
l,B.D.:J.Biol.Chem.,257:3018〜3025,1982a)。しかし
ながら、これらの配列からの逸脱があると思われ、他の
確認されていない要素もターミネーシヨンに必要である
と考えられている(Osborne,B.I.& Guarente.L.,PNAS,
86:4097〜4101,1989)。酵母ターミネーターは(A+
T)に富むDNAのストレツチに生じるが、すべての(A
+T)に富むDNAがターミネーターを含むわけではな
い。本発明者らは驚くべきことに、もとのフラグメント
C DNAはmRNAの不完全転写の原因になる少なくとも6
個の要素を含むことを見出した。これらの位置の(G+
C)含量を増大させることによつてこれらの要素を消失
させると、実質的に完全なmRNA転写体の生成が達成され
たのである。
母での完全mRNA転写体の生成を可能にするように野生型
DNA配列に比べて(G+C)含量を増大させた新規なDNA
配列を提供する。
Cの語は、第2図に示したアミノ酸配列を有する野生型
ポリペプチド、または第2図に示した配列と少なくとも
90%のホモロジーがあるアミノ酸配列を有し、野生型ポ
リペプチドと実質的に同一の生物学的および免疫原的性
質を保持している変異体ポリペプチドと定義される。
上のアミノ酸置換、延長、挿入および/または欠失によ
つて、生成したポリペプチドが野生型フラグメントCと
実質的に同一の生物学的および免疫学的性質を保持する
ことを条件に、変動させることができる。
グメントCのアミノ酸残基が、この目的を達成する1個
または2個以上の他のアミノ酸残基で置換される。置換
の候補としては、ThrをSerにおよびその逆、AspをGluに
およびその逆、AsnをGlnにおよびその逆、IleをLeuにお
よびその逆、ValをAlaにおよびその逆、ならびにLysをA
rgにおよびその逆を挙げることができる。
ードするDNA配列、たとえば第2図のDNA配列にヌクレオ
チド変化を導入することによつて得ることができる。こ
れは、エンドヌクレアーゼによる配列の制限、オリゴヌ
クレオチドリンカーの挿入、エキソヌクレアーゼおよび
/またはポリメラーゼの使用ならびに特定部位の突然変
異によつて達成される。
有するが、本発明の好ましいDNA配列では(第2図参
照)47%である。フラグメントCをコードできる可能な
最大(G+C)含量は60%である。(A+T)に富むDN
Aが局部的に集中していることがない限り、40〜60%の
(G+C)含量レベルで完全mRNA転写体の生成が可能に
なる。
に際してのひとつの慣行には、高度の発現を示す酵母遺
伝子中に見出されるコドンを使用することである(Benn
etzen,J.L.& Hall,B.D.:J.Biol.Chem.,257:3026〜303
1,1982)。これによつて(G+C)含量は増加する。他
の重要な考慮は、(A+T)の連続を消失させることで
ある。これらは、局部的な(A+T)含量を増大させ、
ターミネーシヨンを生じるのに十分な条件となるからで
ある。
レオチドにわたつているのみと思われ、これらの小領域
内の(G+C)含量を増大させるだけで同じ結果を達成
することが可能である。
する多数の異なる変異DNA配列の分析により、mRNA転写
体の不完全な生成の原因となるものとして6個の領域が
同定された。
なりやすいと考えられる。領域2および4は最も重要と
思われる。領域2および4によつて妨げられている完全
mRNA転写体の生成を可能にするには、変異フラグメント
DNAの(G+C)含量を、天然DNA配列に対して、ヌクレ
オチド510〜710およびヌクレオチド800〜1100において
増大させる。数字は第2図の配列に示した数字に相当す
るものである。次に最も重要な領域は3,5および6であ
る。さらに領域3,5および6によつて妨げられている完
全mRNA転写体の生成を可能にするためには同様に、さら
にヌクレオチド650〜850、ヌクレオチド900〜1200およ
びヌクレオチド1100〜1400における(G+C)含量を増
大させる。数字は第2図に示した数字に相当するもので
ある。領域1の、完全mRNA転写体の生成の妨害はかなり
弱いものと思われる。しかしながら、領域1によつて妨
げられている完全mRNAの生成を可能にするためには、さ
らにヌクレオチド410〜ヌクレオチド610における(G+
C)含量を増大させる。数字は第2図に示した数字に相
当するものである。
オチド410から3′末端ヌクレオチドまでの(G+C)
含量を増大させることが、完全mRNA転写体の生成のため
に勧められる。数字は第2図の配列に示した数字に相当
するものである。
れた方法を用いて、化学的に合成し、クローン化するこ
とができる。
れ、酵母の形質転換に使用される。この酵母により、新
規なDNAをコードするポリペプチドの発現が可能にな
る。
酵母細胞の形質転換に使用して関連蛋白質を発現できる
任意の適当なベクターが用いられる。このようなベクタ
ーには、自律複製プラスミドおよび染色体挿入ベクター
が包含される。
1および例3参照)、pWYG5(例2および例5参照)お
よびPIC3(例6)のような酵母用のベクターが包含され
る。
が導入され、酵母でフラグメントCを発現できる発現ベ
クターを提供する(例4および5参照)。
び停止のための調節要素を取り込んでいる。自己の翻訳
の開始と停止のコドンに沿つて表現される遺伝子のコー
ド配列は、これらの調節要素の間に挿入される。
としては、GAL1,GAL7,ADH2,PGK,GAPDH等 (Kingsman,S.M.ら、Biotechnology & Genetic Engi
neering Reviews.3巻、377〜416頁(1985年);Russell.
D.W.ら、The Tournal of Biological Chlmistry、258
巻、4号、2674〜2682頁(1983年))、及びAOX1(Diga
mら、Dev.Ind.Micrc.Biol.29巻、59〜65頁(MS8))が
挙げられる。GAL1,GAL7又はADH2プロモーターのような
誘導プロモーターを使用することが、表現を制御するこ
とができるので、好ましい,GAL1及びGAL7プロモーター
の表現はガラクトースにより誘起される。
ことにより適当な発現ベクターが得られる。GAL1プロモ
ーターを含む完全発現ベクターの例としてはpWYG5−TET
15があり、これはフラグメントC(第12図参照)をコー
ドする全合成DNAを含有している。
ターで形質転換された酵母が提供される。
ccharom yces.Pichia.Kluyveromyces.Hansenulaのよう
な酵母細胞、特に下記の種が挙げられる: Saccharomyces cerevisiae.Kluyveromyces lactis.Hans
enula Dolymorpha.Pichia Pastoris。
50−2Bである。
いて、 (イ) 全コード配列を化学合成することにより(G+
C)含量を増大させたコドンを含むべくフラグメントC
のDNAを調製し、 (ロ) 適当なベクター中にDNAを挿入し、 (ハ) 酵母細胞を形質転換し、 (ニ) 形質転換されたホストを、破傷風毒素のフラグ
メントCを表現すべく培養し、 (ホ) このようにして表現されたフラグメントC生成
物を回収することを含む方法を提供するものである。
られ、それ故ホルムアルデヒド処理破傷風トキソイドや
E.coli中で表現された破傷風毒素フラグメントCに替わ
るワクチンの主成分として容易に使用することができ
る。
ターによりフラグメントCを発現するように形質転換さ
れた酵母を培養することを含んでいる。その後フラグメ
ントCは、たとえばガラスビーズで酵母細胞を破壊する
ことにより、あるいはその物質が分泌される場合には、
培地から分離することにより、酵母細胞から単離するこ
とができる。
れているDNA酸列及び対応するアミノ酸配列を図2に示
す。シンボル,,,は翻訳停止コドンの下に示される。合
成遺伝子中のヌクレオチドの変化は、元のC.tetaniのDN
A配列の下に示す。
おいて、標準精製手順により類似のプロトコールによつ
て酵母細胞から回収される(Makoff,A.J.等、Bio/Techn
ology,7,1043−1046,(1989a))。
きる。幾分少量の酵母のコンタミネントがあるかもしれ
ない。一般的に精製度は少くとも80%であり、好ましく
は少くとも90%、更に好ましくは少くとも95%である。
ラグメントC及び薬学上許容しうる担体又は希釈剤を含
む破傷風に対する免疫を付与するワクチンを提供する。
このワクチンは他の抗原を含む多価ワクチンであつても
良い。典型的なキヤリア及び希釈剤は、患者にポリペプ
チドを投与するビークルして適切な、無菌でパイロゼン
の液体媒体である。生理食塩水も使用しうる。
チンの効果を高める助剤を含めても良い。適当な助剤と
して水酸化アルミニウムがある。便利には、フラグメン
トC又はその誘導体を最終濃度、0.2から200μg/ml、好
ましくは5〜50μg/ml、最も好ましくは約30μg/ml含ん
で調製する。調製後、ワクチンは殺菌容器に入れられ、
封印され、低温、例えば4℃で貯蔵され、又は凍結す
る。
筋肉内注射のような非経口投与によつて投与しても良
い。処置としては、1回投与、又は数回に亘る投与があ
る。各投与量は、0.1から2ml好ましくは0.2から1ml、最
も好ましくは約0.5mlが適切である。
クターリーダーペプチドのような適当な分泌シグナルを
使つて培地中に分泌することが可能であることを見い出
した。この蛋白質は5〜10mg/の量で培地中に分泌さ
れることを見い出した。そして、ほぼ同量の2つの形
態、即ち、高分子量のハイパーグリコシル化(hyper−g
lycosylated)蛋白質(75〜200kDa)及びコアグリコシ
ル化(core−glycosylated)蛋白質(65kDa)が存在し
た。これらグリコシル化蛋白質は破傷風毒素に対するマ
ウスをワクチン化するのに実質的には不活性であること
が判明した。しかしながら、グルコシル化蛋白質が、脱
グリコシル化(de−glycosylated)されるならば、破傷
風に対する免疫において細胞内フラグメントCと同様に
活性となる。
える水準に分泌することが可能であるので、脱グリコシ
ル化分泌生成物は、細胞内蛋白生産に代わつて、フイー
ジブルな生産を提供できる。
る。
いかなる点においても本発明を限定することとを意図す
るものではない。
YG7ベクター(Beesley、K.M.,et al.,Bio/Technology,
8,644−649(1990))を用いた。pWYG7の作製は、図3
に概略が示してある。これは、カナマイシン耐性遺伝子
(kanr)とガラクトースによる調節を受ける酵母GAL7プ
ロモーターを含むように改変した2μベクターpJDB219
(Beggs,J.D.,Nature,275,104−109,(1978))に由来
する。初めに、kanr標識遺伝子(pUC4KからのHinc II断
片、Vieira,J.,and Messing,J.,Gene,19,259(1982))
をpJDB219のSma I単一部位に結合してkanr tetrのベク
ターpJDB219Kを得た。次に、合成したGAL7プロモーター
断片(図4に示した配列のXho I−BamH I断片)をpJDB2
19KのSal IとBamH Iの単一部位間にクローン化した。得
られたベクターpWYG7は、酵母2μプラスミドFLP遺伝子
転写終結子の上流に唯一のBamH I部位とBcl I部位を有
するGAL7プロモーターをもつている(Sutton,A.,and Br
oach,J.R.,Mol.Cell Biol.,5,2770−2780(1985))。p
WYG7から発現する外来遺伝子はBamH I部位とBcl I部位
の間に挿入されている。GAL7プロモーター断片の設計は
以下に論ずる。
小のDNA断片は、欠失遺伝地図の作製によつて明らかに
されている(Tajima,M.,et al.,Yeast,1,67−77(198
5))。この知見に基づいて260bpのGAL7プロモーター断
片を合成した(配列については図4)。この260bpプロ
モーターは、フアルマシアDNA合成装置を用いて(フア
ルマシア社提供のプロトコルによる)、重複のある4個
のオリゴヌクレオチドとして合成した。これらのオリゴ
ヌクレオチドを燐酸化して標準的な手法でアニールし、
次いでXho I−BamH I切断を施してpIC−20H(Marsh,J.
C.,Gene,32,481−485(1984))に結合した。活性が陽
性のクローンを同定し、一般的配列分析プライマーと逆
向配列プライマーを用いる二本鎖DNA配列分析法(Hong,
G.F.,Biosc.Repor ts,2,907(1982))によりDMA塩基
配列を決定した。挿入されたGAL7プロモーターの塩基配
列を確認し、Xho I−BamH I GAL7挿入域を切り出して上
述のようにpJDB219Kにクローン化した。
開始部位の上流にクローン化に用いるBamH I部位を作る
ために、本来のGAL7 DNAの配列に少く変更(2塩対変
更)されたものである。そこで発現させるための外来遺
伝子を合成DANのBamH I部位に結合すると、GAL7 mRNA開
始部位が上流の転写されない配列と共に導入される。従
つて、このプロモーターの下流に来る最初の非酵母由来
DNAは外来遺伝子の開始ATGコドンであり、生産される転
写産物は、翻訳効率を減少させることがあり得る外来の
先導配列ではなく、酵母GAL7の先導配列を有するであろ
う。
GAL7プロモーターの代りに、pBM150からのGAL1プロモー
ターをもつている(Johnston,M.and Davis,R.W.Mol.Cel
l.Biol 4,1440−1448(1984))。pBM150からの、GAL
とGAL10の収斂型プロモーターを含む0.7kb EcoR I−Bam
H I断片をpIC−20H(Marsh etal.J.C.Gene,32,481−485
(1984))のEcoR IとBamH Iの間に再クローン化して、
まずpIC−GALを作り、次いで、pIC−GALから0.7kbのXho
I−BamH Iプロモーター断片を単離し、pJDB219KのSal
I部位とBamH I部位の間に挿入してpWYG5を得た(作製法
の概要は図5に示す)。
流にBamH Iリンカーがあり、そのためにpWYG5は用い方
がpWYG7と異る。外来遺伝子は、開始コドンのすぐ上流
にBamH Iか、あるいはBamH I適合性の(即ち、Bgl IIや
Bcl I)部位をもつように改変しておかねばならない。
高発現を示す酵母遺伝子に見られるコンセンサス配列と
一致するためには、ATGの上流の配列にA残基の多いこ
と、特に−3の位置がAであることが必要である。pWYG
7の場合のように、外来遺伝子はpWYG5のBamH I部位とBc
l I部位との間に挿入される。
を含む大腸菌発現ベクター、および、酵母で発現させる
ための中間ベクターの作製 酵母ベクターpWYG5およびpWYG7に移すための断片C発
現カセツトは、大腸菌発現ベクターpTETtac2とその誘導
プラスミドから単離した(Makoff et al.,1989、U.K.特
許申請No.89141220.0)。pTETtac2はMet−断片Cをコー
ドするDNAを含むtacプロモーターベクターである(プラ
スミドの地図については図6)。
変した合成DNAで置き換えられていて、大腸菌のコドン
使用に最も適するように、また制限部位が利用できるよ
うになつている。(すべての合成DNAは、フアルマシアD
NA合成装置で50−160ヌクレオチドの長さのオリゴヌク
レオチドとして化学的に合成し、燐酸化し、アニールし
て、該当するプラスミドに組み込んだ。)pTETtac2を基
本とする発現ベクターは、それから、コドン使用が大腸
菌に最適になるように合成したDNAによつて、C.tetani
DNAの5′末端から順次置換領域が大きくなるように置
換して作製した。最初のpTETtac7ベクターは図7に示す
pTETtac6中間体プラスミドを経て作製したもので、約45
%の合成遺伝子を含んでいる。この過程では、pTETtac6
にNco IとAfl IIの二つの単一制限部位を作るために、p
TETtac2のBamH I部位とMae II部位との間に2個のオリ
ゴヌクレオチドをクローン化することが必要であつた。
それからさらに8個の間にクローン化してpTEtac11を作
製した。これは75%の合成遺伝子を含んでいた。
は、実は初め、発現カセツトをpWYG5酵母ベクターに移
すための中間体ベクター(pTETtac16)として特に設計
されたものであつた。合成遺伝子のヌクレオチド配列
は、図2に本来のC.tetani遺伝子と比較してあり、この
配列と図7の制限地図から、各改変遺伝子の配列を推論
することができる。pTETtac16の作製に関する全体図は
図8に示してある。第一に、pTETtac7を改変して、Bgl
II部位とSal I部位の間のDNAを酵母ベクターpWYG5に適
合する上流配列を与えるオリゴヌクレオチドで置き換え
た(図8のオリゴヌクレオチドの配列)。第二に断片C
をコードするDNAの残り400bpを140−160ヌクレオチドの
長さのオリゴヌクレオチド4個として合成した。これら
を燐酸化し、アニールし、pIC−20HのCla I部位とBamH
I部位の間にクローン化した。400bpの挿入領域を含む組
換体プラスミドを同定し、さらにM13に再クローン化し
て配列決定(Sanger,F.,etal,Proc.Nat.Acad.Sci.,74,5
463−5467,(1977))を行つて確かめた。正しい配列が
挿入されたプラスミドをpIC−TETと名付け、これから40
0bpのCla I−BamH I断片を切り出して、pTETtac14の419
9bp Afl II−BamH I断片とpTETtac11の325bp Afl II−C
la I作片に結合してpTETtac16を作製した。従つて、pTE
Ttac16は完全に合成された断片C遺伝子をもち、この断
片C遺伝子はコドンが大腸菌に対して最適化され、pWYG
5での発現に適した上流領域が先行していて、C.tetani
DNAよりもかなり(GC)含量が高い。
WYG5に基づくものである。pWYG7ベクターのpWYH7−TET2
は、pTETtac2からの本来のC.te tani遺伝子を殆んど改
変しない形で含んでいる。残りのベクターのpWYG5−TET
7、pWYG5−TET11およびpWYG5−TET15はすべてpWYG5を基
にして作製したもので、それぞれpTETtac7、pTETtac1
1、pTETtac16の順に合成DNA領域が多くなつた遺伝子を
含んでいる。
に、pTETtac2のBgl II部位とSal I部位の間のDNAを2つ
のオリゴヌクレオチドで置き換えてpTETtac2Yを得た
(作製法と配列は図9)。このオリゴヌクレオチドによ
り、開始ATGのところにNco I部位(CCATGG)が生じ、第
2のコドンがLysからValに変つた。
し、あらかじめBamH IとBal Iで消化し、次に仔牛小腸
アルカリ性フオスフアターゼを作用させておいたpWYG7
(dam−DNA)と結合した。正しい方向性で挿入が行われ
た組換体プラスミドをpWYG7−TET2と名付けた。
白抽出液のウエスタンブロツト分析では、抗体と反応す
る産物が検出されなかつた(図10、レーン2)。ELISA
定着で陽性であつたが、可溶性蛋白質の10-3以下という
極めて低い値であつた。断片Cに対する遺伝子は、他の
多くの宿主細胞で効率よく発現することが分つたの
で、、プラスミドと形質転換体の再吟味と発現の再解析
を広範囲に行つた。
Bgl II−BamH I断片をpWG5に、BamH I部位とBcl I部位
の間で移して作製した。pWYG5−TET7とpWYG5−TET11に
よつて酵母で作られる転写産物は翻訳能率が最適になつ
ていないかもしれない。Bgl II部位と開始コドンの間の
上流領域が大腸菌での発現に適するように計設されてい
て、酵母高発現遺伝子のコンセンサス配列に合致しない
からである。
胞からの産物のウエスタン−ブロツト分析で、およそ29
kDaと30kDaに2本の薄いバンドがみられたが(図10、レ
ーン3、あまりに薄くて複製図では見えない)、完全な
長さの断片C(約50kDa)はみられなかつた。この結果
は不完全な転写産物が作られていることを示すものとみ
られ、pWYG7−TET2とpWYG7−TET7からの断片C特異的mR
NAを分析してみた。ノーザンブロツト(図11)は、完全
な長さの転写産物(期待される大きさ約1655ヌクレオチ
ド)の代りに、pWYG7−TET2では約700ヌクレオチドの主
バンドと600ヌクレオチドの少量バンドを示し、pWYG7−
TET7では約900と1100ヌクレオチドの2本のバンドを示
した。これらのRNAはすべて、遺伝子の5′末端からの
プローブ(pTETtac7からのBal II−Nco I断片)と雑種
を形成するので、不完全な転写産物は断片Cに対する遺
伝子内で作られたものである。pWYG−TET7からの転写産
物の方が大きいことは、本来のC.tetani DNAが完全なmR
NA転写産物の生産を妨げる配列を含んでいたこと、そし
てこの配列は合成DNAを作るときに壊されたことを示唆
する。この考えは、pWYG7−TET2での不完全mRNA転写産
物の生産に関わる要素の大よその位置が、pWYG5−TET7
では合成によつて変えられた領域内にあるという事実に
よつて強化される。
スタンブロツトで正常な大きさの断片Cを、細胞蛋白質
の約0.5%の濃度で生産することが示された。この生産
物は1方×g15分の遠心後に上澄にとどまるという点で
可溶性である。
さより短い2種の転写産物(1200と1400ヌクレオチド)
が主な産物であつて、完全な長さの転写産物(約1700ヌ
クレオチド)はほんの少量であることを示した。従つ
て、能率のよい発現はpWYG5−TET11プラスミド中のC.te
tani DANに残る400bpによつて、なお妨 げられている。
述のようにpWYG5のBamH I部位とBcl I部位の間にクロー
ン化した。断片が正しい方向で挿入されたプラスミドを
pWYG5−TET15と名付けた(図12)。
量に生産し、細胞蛋白質の25%のレベに達した(ELISA
定量、図10参照)。RMAの分析は、初めて、大部分の断
片C特異的RNAが完全な長さであることを示した(図1
1)。従つて、このRNA分析から、断片CをコードするC.
tetani DNAは、酵母の中で不完全な転写産物を生産する
原因のすべて、あるいは一部となる少くとも6個の要素
を含んでいると結論せざるを得ない。これらの要素の位
置は図1に示してある。酵母におけるmRNAの転写に関す
る知識の現況では、これらの要素がこのDNAの塩基配列
から予言されることは全くないとは云えないが殆んどな
いであろう。GC含量を高めるようにこのDNAを合成し直
すことによつて、これらの要素は除去され得るであろ
う。あるいは、これらの要素は上記の短い転写産物の
3′末端のマツピングによつて、正しく描き出すことが
できるがもしれない、そうすれば、不完全な転写産物を
生産する原因となるものとして同定された領域だけが再
合成されるのであるから。
とpWYG59−TET15を作つた両者とも酵母接合フエロモ
ン、α因子のプレプロリーダーペプチドをコードするDN
Aを含んでいる(Kurjan,J.and Herskowitz,I.,Cell,30,
933−948(1982))。
プロモーターのBamH I部位と断片Cの開始ATGコドンに
おけるNCo I部位との間にα因子リーダーペプチドに対
するコード領域を持つている。合成DNA断片は変化した
コドンを持ち、一つのXho I制限部位を作つてクローン
グを容易にしており、KEX2切断部位のすぐ上流で控え目
なアミノ酸化 を起している。pWYG7における発現に必要なGAL7の上流
配列も又含まれている(図13)。
スタンブロツトにおいて、異種の分子量(75−200KD)
を持つ広がつた反応物質の帯が認められた。エンドグリ
コシダーゼHにより糖鎖を除くと分子量は減少し、ほぼ
26KDの主成分になつた(図14)。この結果は野性型C.te
taniの断片(遺伝子が不完全なmRNA転写物の生成の原因
であると偶然認められた配列を持つているという考えを
支持している。この帯の大きさは、これがノザン分析に
よつて解析された主要転写物のはしり抜け(run−off)
翻訳産物であるということに矛盾しない(実施例4)。
ロモーターのBamH I部位と断片C遺伝子の5′末端付近
のSal I部位との間にα因子リーダーペプチドを持つて
いる。合成DNA断片は又pWYG7−TET2の開始ATGに見い出
されるものと同一のNho I部位を持つ(図13を参照)。
地中に分泌されることが見い出された。高分子量の広が
つた帯がpWYG9−TET2の場合に観察されたのと同様に検
出された。さらに約65KDの主要帯が検出された(図1
4)。より低分子量の、より薄い4つの帯も見ることが
できた。これらのすべての種類の帯はエンドHで処理す
ると分子量が減少して、正しくプロセシングされた断片
Cの完全長に対して期待される大きさ、すなわち約50KD
になつた。このことから、それらの差異がN−結合グリ
コシル化における差異に起因していることが推測され
る。断片Cはアスパラギン−結合糖鎖の付加のために7
つの可能な部位を持つが、我々のデータはこれらの部位
のうちすくなくとも5つはα因子シグナルにより指令さ
れる分泌において使用されていることを示唆している。
さの断片Cを能率的に分泌することが発見された。最適
化していない条件下での振盪フラスコ培養によつて培養
液に分泌される断片Cの総量は約7μg/mlであると見積
られ、またこれらの培養の細胞内抽出物からは全く何も
検出されなかつた。
構築 pAO804に由来するベクターpPIC3−TET15がPichiaにお
ける断片Cの細胞内発現のために用いられた(Diagan,e
t al.,Dev.Ind.Microbiol.29,59−65(1988);Sreekris
hna et al.,Biochemistry,28,4117−4125(1989))。
このベクターは発現を促すためにAOX1遺伝子からのプロ
モーターを使用しており、また宿主染色体AOX1座に組込
まれることができる。
ている合成アダプターオリゴヌクレオチドがpAO804のAs
u IIとEcoR I部位に入れられ、その結果pPIClが生じ
た。EcoR I部位を欠くこのプラスミドの1つの派生体、
pPIC2がさらに作られた。これはEcoR Iで消化後、突出
した一本鎖末端をDNAポリメラーゼIのKlenow切断によ
つて埋めることによつて行われ、生じた平滑末端は互い
に連結された。断片Cを含むpTETtac16からの14kb Bgl
II−Nre I断片をpPIC2のBamH IとSpe I部位間に挿入す
ることによつて図15に示されるようにpPIC3−TET15がで
きた。
質転換体による振盪フラスコ中での断片Cの生産を調べ
た。図16は細胞破砕物のSDS−PAGEとウエスタンブロツ
テイング分析を示めしている。発現の程度はコマジ−青
で染色したゲルの吸光度スキヤンにより、またELISAに
より見積つたが、発現は異なる形質転換体間において総
細胞蛋白質の0.3%から約11%まで変化した。最大の発
現レベルにおいてさえも産生物は可溶性であつた。最も
よく発現する株、881Fをフアーメンターにおける高細胞
密度誘導に用いた。細胞は誘導前に90g/(乾燥重量)
の密度に生育させた。誘導の時間経過は図17に示されて
いる。断片Cの産生は誘導により急速に開始され、24時
間後には総細胞蛋白質の約20−28%のレベルに上昇し、
誘導後52時間までこのレベルに留つていた。フアーメン
ターにおける断片Cの最終濃度は約11g/と見積られ、
また産生物は可溶性であつた。
leu2 his3 ura3 trp1;(Mccleod,M.,et al.,Cold Spri
ng Harbor Sym.,Quant.,Biol.,49,779−787,(1984))
にI to et al.(J.Bact.,153,163−168,(1983))のリ
チウム形質転換法を用いて導入した。形質転換酵母細胞
をYPD培地(Sherman,F.,et al.Methods in Yeast Genet
ics,Cold Spring Harbour,N.Y.,1983)中30℃一夜培養
し、選択培地(YPD+500μg/mlG418)に播いた。これに
よりG418−耐性が発現し、形質転換の頻度が高まる。G4
18rとして生じるコロニーはロイシンを欠く最少培地(Y
NB,Difco+グルコース+ヒスチジン+ウラシル+トリプ
トフアン,Sherman et al.,1983)においてプラスミドに
より又もたらされるLeu+表現型について試験をした。正
の形質転換体(G418r Leur)を発現の分析に用いた。
記述されたスフエロプラスト形質転換法(Cregg et a
l.,Molecular and Cellular Biology,5,3376−3385(1
985)によりPichia pastoris GS115株に導入した。宿主
染色体のAOX1座に直接組込ませるために、ベクターをBa
l IIで消化し、カルシウムイオンとポリエチレングリコ
ールの存在下に細胞壁をザイモリアーゼで酵素的に消化
して生じたスフエロプラストと混ぜた。形質転換された
スフエロプラストはYNB、グルコース(2%)、ソルビ
トール(1%)、ビオチン(400μg/)とHis検査培地
(Difco)を含む浸透圧を調整したアガロースの中で再
生された。形質転換細胞はベクターの挿入によりAOX1に
破壊が生じた細胞はメタノールではゆつくり成長すべき
であるので、メタノールにおける成長について検査し
た。
含むYP培地で30℃において旋回振盪機によつて対数増殖
中期(177細胞/ml)にまで培養した。その後40%ガラク
トースを最終濃度2%となるように加え、さらに24時間
培養を続けた。細胞は低速遠心により集め、1度蒸留水
で洗つた後氷冷した破砕緩衝液(20mMリン酸ナトリウ
ム、pH7.0、0.1%triton X−100、4mMフエニルメチルス
ルフオニルフルオリド、4mM EGTA、各2μg/mlのペプス
タチン、アンチパイン、ロイペプチン、キモスタチンを
含む;250mlの培地からの細胞に対して5ml)中に分散さ
せた。酸で洗つたガラスビーズ(0.45mm)を加えて激し
く振盪することにより細胞を破砕した。不溶性蛋白質を
除くため、粗細胞破砕物を10,000gで15分間遠心するこ
とにより澄明にできる。抽出液の蛋白質濃度をBioRadの
蛋白質検査試薬により(BioRadの指示に従つて)決定
し、−70℃で保存した。
リセリン2%v/vを含むYNB)中30℃で飽和するまで一夜
成長させた。この培養液の1mlを1%カザミノ酸を添加
した同培地10mlを含む振盪フラスコの接種に用いた。30
℃で6.8時間培養した後細胞を遠心して集め、ビオチン
(400μg/)、カザミノ酸(1%)とメタノール(0.5
%v/v)を含むYNB(Difco)に分散させた。2−6日の
間、さらに培養した後細胞を集め、Saccharomycosにつ
いて記した方法(実施例8を参照)に従つて破砕物を作
つた。
生はモニターとpH、溶存酸素、攪拌速度、温度と空気流
量に対する調整装置付きの2Braunフアーメンターを
用いて行つた。10mlのYNB+ビオチン+2%グリセリン
培地中で一夜培養した培養液を1の5×基本塩類(リ
ン酸、42ml/;硫酸カルシウム・2H2O、1.8g/;硫酸
カリウム、28.6g/;硫酸マグネシウム・7H2O、23.4g/
;水酸化カリウム、6.5g/)と4mlのPTM1塩類(硫酸
銅・5H2O、6g/;ヨウ化カリウム、0.08g/;硫酸マ
ンガン・H2O、3g/;モリブデン酸ナトリウム、0.2g/
;ホウ酸、0.02g/;塩化コバルト、0.5g/;塩化
亜鉛、20g/;硫酸第一鉄・7H2O、65g/;ビオチン、
0.2g/;硫酸、5ml/)と5%(v/v)グリセリンを含
む培地での30℃におけるフアーメンター培養のための接
種に用いた。溶存酸素は空気量と攪拌速度を調節するこ
とにより20%以上に保ち、pHは50%(v/v)水酸化アン
モニウムを添加することによりpH5.0に維持した。生長
はグリセリンが消費されるまで続いた(24−30時間)。
制限されたグリセリン(50%w/vグリセリンと12ml/ P
TM1塩類を含む)の添加は12ml/時間の速度で17−21時間
行つた。この期間の後、培養液はグリセリン添加を1ml/
時間の速度でメタノール(100%メタノール+12ml/ P
TM1塩類)添加に2時間置きかえることにより誘導され
た。その後メタノール添加速度を6時間で6ml/時間にま
で徐々に増大させ、培養はこれらの条件下にさらに46−
92時間続けられた。
めた。培養液の上清をセントリコン30ミクロ濃縮器(Am
icon)を用いて4,000g、45分間遠心して限外濾過により
濃縮した。より大量の培養液の上清については、攪拌セ
ルを用いてアミコンPM30膜による限外濾過により濃縮を
行つた。N−結合オリゴ糖はエンドグリコシダーゼH
(エンドH、Boehringer,Mannheim)により、濃縮した
上清を消化して除いた。一部分(25μ)をとり、5μ
の消化緩衝液(0.2M NaH2PO4、10mMβ−メルカプトエ
タノール、1%SDS)を加えた。5分間試料を煮沸後、
氷中で冷却し、すでに述べられた(実施例8)のと同じ
最終濃度のプロテアーゼ阻害剤を加えた。エンドH(9m
U)を加え、SDS−PAGEで分析(実施例11)する前に試料
を37℃、18時間インキュベートした。
−ポリアクリルアミドゲルにおける電気泳動(Laemmli,
UK.,Nature,227,680−685(1970))により分離した。
ゲル中の蛋白質はゴマジ−ブリリアント青Rによる染色
によつて見ることができた。または蛋白質をニトロセル
ロースフイルターに移し、断片C(C.tetaniより分離し
た)に対するウサギ抗血清に反応させ、その後西洋ワサ
ビペルオキシダーゼを結合させたヤギの抗ウサギIgGと
反応させ過酸化水素と4−クロロナフトール(Biorad)
による発色を行つた。このようにして発現した断片Cは
特異的に検出することができた。
検定法(ELISA)を開発した。破傷風毒素で高度免疫し
た馬より調製した精製ペプシン処理抗体(Hughes et a
l.,J.Appl.Bact.38,1974,603−622)で柔軟性のある塩
化ポリビニル製ミクロタイタ−プレート(Dynatech,Bil
linghurst,GB)上に膜を作つた。被膜の作製は50mM炭酸
ナトリウムpH9.5中、40℃で一夜行つた(12.5μgペプ
シン処理抗体/ml、100μ/穴)。プレートはリン酸を
含むpH7.2の食塩水、0.12(w/v)Tween(商標)20(PBS
−Tween)により3度洗つた。
Tweenかあるいは5%(w/v)脱脂粉乳でインキユベート
することにより、非特異的結合を減少させた。次にプレ
ートを抗原、二次抗体ならびにペルオキシダーゼ結合抗
ラツトIgG(Kinkegaard and Perry,Maryland,US)とそ
れぞれの場合について一時間37℃でインキユベートし
た。二次抗体は断片Cに高い親和力で結合するラツトの
クローン(TT07)の抗体(Sheppard et al.,Intec.Immu
n.43,1984,710−714)であり、2μg/mlの濃度で使用さ
れた。
釈で使用した。それぞれの試薬はプレートに加える前に
5%脱脂粉乳を含むPBS−Tweenで希釈した。プレートは
それぞれのインキユベーシヨンのたびに3度PBS−Tween
で洗つた。結合した酵素複合体は発色基質としてテトラ
メチルベンチジン(TMB)を用いて測定した。1mgのTMB
錠(Wellcome Diagnostics)を0.01%過酸化水素を含む
10mlの0.0625Mクエン酸三ナトリウム液に溶解した。100
μの試薬を各穴に加え、反応は室温で10−15分間イン
キユベートした後100μの2M硫酸を加えることによつ
て停止した。プレートはTitertekマルチスキヤンプレー
トリーダー(MCC/340)を用い、450nmの吸収を読んだ。
定量のためにC.tetaniから調製した断片C(Fairweathe
r,N.,et al.,J.Bact.165,21−27(1986))を標準とし
て用いた。この断片Cの数種の希釈液から約1μg/mlと
10μg/mlの間に直線部分を持つ狭い範囲の滴定曲線を作
つた。組換え断片Cに対する滴定曲線も標準曲線に対す
る傾きと範囲が類似しており、使用可能であつた。未知
試料に対する測定値は滴定曲線の中点を比較するか、も
つと日常的な手順としては標準曲線の直線部分から直線
読むことによつて決定した。蛋白質は標準として牛血清
アルブミンを用い、BCA測定試薬(Pierce)により定量
した。
ラフイノース+500μg/ml G418培地で約5×105細胞/ml
の密度にまで成長させ、その後2%ガラクトースを加
え、24時間誘導を行つた。総RNAを細胞から調製し、そ
れを前に述べたようにしてノザンブロツテイングにより
分析した(Romanos,M.A.,and Boyd,A.,Nucl.Acids Re
s.,16,7333−7350,(1988))。ノザンブロツトはpTETt
ac2DNAの断片とその派生体をランダムプライム法(Fein
berg,A.,and Vogelstein,B.,Anal.Biochem.,132,6−13,
(1983))により標識したものをプローブにして検査し
た。
モノクローナル抗体(Sheppard,A.J.,et al.,Infect.Im
mum.,43,710−714(1984))を臭化シアンで活性化した
セフアロース4Bを用いるアフイニテイクロマトグラフイ
ーにより断片Cを精製した。断片Cを0.1Mクエン酸ナト
リウムpH3.0で溶出し、等量の0.1Mリン酸ナトリウムpH
7.0を加えて中和した。分泌された断片CはpWYG5−TET1
5をもつ誘導培養液の上清を精製することなしに濃縮す
ることにより調製した。
より調製し、その段階的な希釈液を調製した。Balb/cマ
ウスに0.5ml注射し、4週間後に100LD50量の破傷風毒素
を投与して試験した。さらに、4週間後に生存数を数え
た。結果は下の表に示してあるが、酵母の細胞内断片C
はすくなくとも大腸菌産生物と同じ力価をもつが、一方
分泌された断片Cは不活性であることがわかる。
つた) pWYG5−TET15をもつ誘導細胞の破砕物から臭化シアン
で活性化したセフアロース4Bに結合させたTT08モノクロ
ーナル抗体(Sheppard,A.J.,et al.,Infect.Immun.,43,
710−714(1984))を用いたアフイニテイ−クロマトグ
ラフイーによつて断片Cを精製した。断片Cを0.1Mクエ
ン酸ナトリウムpH3.0で溶出し、等量の0.1Mリン酸ナト
リウムpH7.0を加えて中和した。分泌断片CはpWYG59−T
ET15をもつ誘導体培養液の上清をさらに精製することな
しに濃縮することにより調製した。糖を除いたこの物質
の免疫のために、濃縮物を試料にメルカプトエタノール
とSDSを加えず、又煮沸しない点を除けば実施例10に書
かれているのと同様にエンドHで処理した。
り調製し、その段階的な希釈液を調製した。Balb/cマウ
スに0.5mlを注射し、4週間後に100LD50量の破傷風毒素
を投与して試験した。さらに4週間後に生存数を数え
た。結果は下の表に示してあるが、酵母の細胞内断片C
はすくなくとも以前にC.tetani断片Cに匹敵する (Mekoff et al.,1989a)ことが示めされていた大腸菌
由来の物質と同程度有効であることがわかる。一方分泌
断片CはエンドHによる脱糖鎖により細胞内産物の同程
度の効力を発揮するようになることから、重要な中和エ
ピトープが糖のある状態では炭化水素の側鎖により遮蔽
されていることが示唆される。
4種類について同定された不完全転写産物の生産の原因
となる要素の位置を示す。断片Cの暗号領域は四角に囲
んである。線影を付けた部分は、大腸菌での翻訳に最適
のコドンをもつように化学的に合成した領域である。TE
T2、TET7、TET11、およびTET15の4型の遺伝子は、それ
ぞれ、12%、50%、73%、および99%が合成DNAであ
る。本来の配列にみられる酵母ポリアデニル化部位のお
よその位置は、ノーザンブロット中の短い転写産物の大
きさから概算して矢印で示してある。(TET2の5′側合
成領域は、この遺伝子の中へ160ヌクレオチド伸びてい
て、最初のターミネーターは560±50ヌクレオチドのと
ころである。 図2は、断片CをコードするC.tetaniのDNA(最上部の
行)、完全合成型の断片Cで変つていたヌクレオチド
(中央の行)、およびアミノ酸配列(第三の行)を示
す。 図3は、酵母の発現ベクターpWYG7を示す。外来遺伝子
はBamH I部位とBcl I部位の間に挿入されている。 図4は、GAL7のプロモーター領域のヌクレオチド配列を
示す。合成したプロモーターは、本図のXho. I−BanH I
断片に対応する。BamH Iの下流の領域はRNA合成開始部
位(↓)および翻訳開始のATG(下線部)を含む本来のG
AL7の中に存在する。BamH I部位を作るために変更した
二つの塩基対には下線が付けてある。 図5は、酵母の発現ベクターpWYG5の作製を示す。 図6は、pTETtac2の図を示す。 図7は、破傷風毒素の断片Cを大腸菌で発現させるベク
ターの、最適コドンを含む合成DNA領域を漸次増加させ
たものを示す。ここでは、EcoR I部位とAva I部位の間
の領域のみを示し、pTETtac2の全体図は図6に掲げてあ
る。断片Cの暗号領域は枠で囲んだ部分で、合成した領
域には線影が附してある。 図8は、pTETtac16の作製を示す。 図9は、pWYG7−TET2の作製を示す。 図10は、電気泳動の結果を示す写真であり、プラスミド
なし、pWYG7−TET2、pWYG5−TET7、pWYG5−TET11、ある
いはpWYG−TET15(それぞれレーン1−5)を含み、発
現誘導処理を受けた細胞からの蛋白質のウエスタン−ブ
ロツト分析を示す。レーン6には、大腸菌で生産したMe
t−断片Cを装填した。蛋白質(50μg)は、9%のSDS
ポリアクリルアミドゲルで分離し、ニトロセルロースに
ブロツト転写して、ウサギ抗断片C血清を第一次抗体と
して検出した。レーン3には約30kDaの位置に微かな二
本のバンドがあるが、この複数図では見ることができな
い。 図11は、電気泳動の結果を示す写真であり、pWYG7−TET
2、pWYG5−TET7、pWYG5−TET11、およびpWYG5−TET15
(それぞれレーン1−4)で形質転換し、発現誘導した
細胞から抽出したRNAのノーザンブロツトを示す。染色
したサイズマーカーRNAの位置(kbによる標示)が示し
てある。転写ブロツトはpTETtac2の1.4kb Bgl II−BamH
I断片に32Pで標識をつけたプローブを用いて検出し
を。 図12は、pWYG5−TET15の図を示す。 図13は、pWYG69−TET2とpWYG59−TET15に用いたα因子
のプレプロ(prepro)領域に対する合成DNA断片のヌク
レオチド配列を示す。 図14は、電気泳動の結果を示す写真であり、酵母から分
泌された断片Cのウエスタン−ブロツトを示す。レーン
1、エンドグリコシダーゼHで処理したpWYG59−TET15
培養上澄液。レーン2および3、無処理のpWYG659−TET
15培養上澄液。レーン4、pWYG9−TET2培養上澄液。レ
ーン5、エンドグリコシダーゼHで処理したpWYG69−TE
T2培養上澄液。レーン6、形質転換を受けていない細胞
の培養上澄液。レーン7、形質転換を受けていない細胞
の、エンドグリコシダーゼHで処理した培養上澄液。レ
ーン8、分子量マーカー。レーン9、大腸菌で生産した
断片C。 図15は、pPIC3−TET15の作製を示す。 図16は、電気泳動の結果を示す写真であり、種々のpPIC
3−TET15形質転換体における断片Cの生産を示す。区分
a)は、クーマジーブルーで染色したSDSポリアクリル
アミドゲル上に分離した全細胞抽出物中の蛋白質を示
す。レーン1−11は、それぞれ、885C、887C、8811C、8
812D、881D、882E、885E、8811E、881F、8810F、883Hの
クローンからの抽出物を装填したものである。レーン12
は、断片Cを発現している大腸菌からの抽出物。レーン
13は分子量マーカー(フオスフオリラーゼb、97,400、
仔牛血清アルブミン68,000、卵白アルブミン43,000、キ
モトリプシノーゲン25,700、ラクトグロブリン18,40
0)。レーン14は881Fからの不溶性画分。レーン15は881
Fからの全抽出液。レーン16は881Fからの可溶性画分。
区分b)は、上記試料のウエスタン−ブロツトを示す。
レーン1−9は区分a)に同じ。レーン10は889Fからの
抽出液。レーン11は8810Fからの抽出液。レーン12は883
Hからの抽出液。レーン13は非形質転換細胞からの抽出
液。レーン14は分子量マーカー。 図17は、電気泳動の結果を示す写真であり、881Fクロー
ンを醗酵槽で高細胞濃度に培養して生産される断片C
を、クーマジーブルーで染色したSDSポリアクリルアミ
ドゲルで示す。レーン1、分子量マーカー(β−ガラク
トシダーゼ116,000、フオスフオリラーゼb97,400、仔牛
血清アルブミン68,000、卵白アルブミン43,000、カーボ
ニツクアンヒドラーゼ29,000)。レーン2、非形質転換
細胞の抽出液。レーン3、誘導処理を行つた振盪フラス
コ培養からの881F抽出液。レーン4−14、誘導開始から
−15、0、2、4、6、8、24、28、30、32、52時間の
各時期に、醗酵槽から採取した細胞の抽出液。 以下に続く実施例は、本発明を例証するものであり、如
何なる点に於いても、本発明に限定を設けることを意図
するものではない。
Claims (28)
- 【請求項1】破傷風毒素フラグメントCをコードし、酵
母における完全mRNA転写体の生成を可能にするように野
生型DNAと比較して、ヌクレオチド410からコード配列の
3′端までの領域で(G+C)含量を増大させたDNAで
あって、該ヌクレオチドの番号付けは以下に示す該野生
型DNAのヌクレオチド配列の番号付けに対応している上
記DNA: - 【請求項2】前記(G+C)含量が以下の各領域におい
て増大している請求項(1)記載のDNA: (イ)ヌクレオチド510からヌクレオチド710まで (ロ)ヌクレオチド650からヌクレオチド850まで (ハ)ヌクレオチド800からヌクレオチド1100まで (ニ)ヌクレオチド900からヌクレオチド1200まで、及
び (ホ)ヌクレオチド1100からコード配列の3′端まで。 - 【請求項3】前記(G+C)含量が (ヘ)ヌクレオチド410からヌクレオチド610まで の領域において増大している請求項(2)記載のDNA。
- 【請求項4】前記(G+C)含量が40〜60%である請求
項(1)〜(3)のいずれか1項記載のDNA。 - 【請求項5】実質的に以下のヌクレオチド配列を有する
請求項(1)〜(4)のいずれか1項記載のDNA: - 【請求項6】破傷風毒素フラグメントCをコードし、酵
母における完全mRNA転写体の生成を可能にするように野
生型DNAと比較して、ヌクレオチド410からコード配列の
3′端までの領域で(G+C)含量を増大させたDNAで
あって、該ヌクレオチドの番号付けは以下に示す該野生
型DNAのヌクレオチド配列の番号付けに対応している上
記DNAを導入した発現ベクター: - 【請求項7】前記(G+C)含量が以下の各領域におい
て増大している請求項(6)記載のベクター: (イ)ヌクレオチド510からヌクレオチド710まで (ロ)ヌクレオチド650からヌクレオチド850まで (ハ)ヌクレオチド800からヌクレオチド1100まで (ニ)ヌクレオチド900からヌクレオチド1200まで、及
び (ホ)ヌクレオチド1100からコード配列の3′端まで。 - 【請求項8】前記(G+C)含量が (ヘ)ヌクレオチド410からヌクレオチド610まで の領域において増大している請求項(7)記載のベクタ
ー。 - 【請求項9】前記(G+C)含量が40〜60%である請求
項(6)〜(8)のいずれか1項記載のベクター。 - 【請求項10】前記DNAが実質的に以下のヌクレオチド
配列を有する請求項(6)〜(9)のいずれか1項記載
のベクター: - 【請求項11】自己複製プラスミドである請求項(6)
〜(10)のいずれか1項記載のベクター。 - 【請求項12】破傷風毒素フラグメントCをコードし、
酵母における完全mRNA転写体の生成を可能にするように
野生型DNAと比較して、ヌクレオチド410からコード配列
の3′端までの領域で(G+C)含量を増大させたDNA
であって、該ヌクレオチドの番号付けは以下に示す該野
生型DNAのヌクレオチド配列の番号付けに対応している
上記DNAを導入した発現ベクターで形質転換された酵
母: - 【請求項13】前記(G+C)含量が以下の各領域にお
いて増大している請求項(12)記載の形質転換された酵
母: (イ)ヌクレオチド510からヌクレオチド710まで (ロ)ヌクレオチド650からヌクレオチド850まで (ハ)ヌクレオチド800からヌクレオチド1100まで (ニ)ヌクレオチド900からヌクレオチド1200まで、及
び (ホ)ヌクレオチド1100からコード配列の3′端まで。 - 【請求項14】前記(G+C)含量が (ヘ)ヌクレオチド410からヌクレオチド610まで の領域において増大している請求項(13)記載の形質転
換された酵母。 - 【請求項15】前記(G+C)含量が40〜60%である請
求項(12)〜(14)のいずれか1項記載の形質転換され
た酵母。 - 【請求項16】前記DNAが実質的に以下のヌクレオチド
配列を有する請求項(12)〜(15)のいずれか1項記載
の形質転換された酵母: - 【請求項17】前記ベクターが自己複製プラスミドであ
る請求項(12)〜(16)のいずれか1項記載の形質転換
された酵母。 - 【請求項18】酵母はサッカロミセス セレビシエ(Sa
ccharomyces cerevisiae)である請求項(12)〜(17)
のいずれか1項記載の形質転換された酵母。 - 【請求項19】酵母はピチア パストリス(Pichia pas
toris)である請求項(12)〜(17)のいずれか1項記
載の形質転換された酵母。 - 【請求項20】破傷風毒素のフラグメントCの製造方法
であって、 (A)破傷風毒素フラグメントCをコードし、酵母にお
ける完全mRNA転写体の生成を可能にするように野生型DN
Aと比較して、ヌクレオチド410からコード配列の3′端
までの領域で(G+C)含量を増大させたDNAであっ
て、該ヌクレオチドの番号付けは以下に示す該野生型DN
Aのヌクレオチド配列の番号付けに対応している上記DNA
を導入した発現ベクターで形質転換された酵母を培養
し、 (B)発現したフラグメントCを回収することからなる
上記方法: - 【請求項21】前記(G+C)含量が以下の各領域にお
いて増大している請求項(20)記載の方法: (イ)ヌクレオチド510からヌクレオチド710まで (ロ)ヌクレオチド650からヌクレオチド850まで (ハ)ヌクレオチド800からヌクレオチド1100まで (ニ)ヌクレオチド900からヌクレオチド1200まで、及
び (ホ)ヌクレオチド1100からコード配列の3′端まで。 - 【請求項22】前記(G+C)含量が (ヘ)ヌクレオチド410からヌクレオチド610まで の領域において増大している請求項(21)記載の方法。
- 【請求項23】前記(G+C)含量が40〜60%である請
求項(20)〜(22)のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項24】前記DNAが実質的に以下のヌクレオチド
配列を有する請求項(20)〜(23)のいずれか1項記載
の方法: - 【請求項25】前記ベクターが自己複製プラスミドであ
る請求項(20)〜(24)のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項26】酵母がサッカロミセス セレビシエ(Sa
ccharomyces cerevisiae)である請求項(20)〜(25)
のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項27】酵母がピチア パストリス(Pichia pas
toris)である請求項(20)〜(25)のいずれか1項記
載の方法。 - 【請求項28】回収されたフラグメントCを、医薬的に
許容される担体又は希釈剤と配合することによりワクチ
ンを形成するという(C)の工程をさらに含む請求項
(20)〜(27)のいずれか1項記載の方法。
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