JP3003147U - 防振用シート - Google Patents
防振用シートInfo
- Publication number
- JP3003147U JP3003147U JP1994005282U JP528294U JP3003147U JP 3003147 U JP3003147 U JP 3003147U JP 1994005282 U JP1994005282 U JP 1994005282U JP 528294 U JP528294 U JP 528294U JP 3003147 U JP3003147 U JP 3003147U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- sheet
- protrusions
- shape
- protrusion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 種々の荷重域、周波数域、温度環境に対応で
きる防振特性の優れた防振用シートを提供する。 【構成】 本考案の防振用シート1は、ベースシート2
上に一個または複数個の突起3を具えて成る振動伝達防
止用のシート状部材に関するものであって、特に前記シ
ート状部材はシリコーンゲルを素材とし、なお且つ前記
突起3は錐台形状に形成されていることを特徴としてい
る。
きる防振特性の優れた防振用シートを提供する。 【構成】 本考案の防振用シート1は、ベースシート2
上に一個または複数個の突起3を具えて成る振動伝達防
止用のシート状部材に関するものであって、特に前記シ
ート状部材はシリコーンゲルを素材とし、なお且つ前記
突起3は錐台形状に形成されていることを特徴としてい
る。
Description
【0001】
本考案は振動の伝達を嫌うポンプ、電子機器、精密機器等の被防振体への外部 振動の伝達を防止する目的で、これら被防振体と振動生起部との間に介在して使 用される防振用シートに関するものである。
【0002】
従来から各種振動現場に設置されるモータやポンプ等の動力機械、あるいは微 弱な振動によってもその特性に影響を受けてしまう電子機器や精密機器には、外 部振動からこれら諸機材を守る目的で振動伝達防止用の防振用シートが用いられ ている。
【0003】 この防振用シートは、一般にはウレタンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム 、その他の有機ゴムを素材とし、ベースシート上に円柱形状、段差円柱形状、あ るいはこれらに類した形状の突起を多数配設することにより成っている。
【0004】 しかしこのような従来の防振用シートには、その素材あるいは突起の形状に起 因して以下のような問題点がかねてより指摘されていた。すなわち第一に低硬度 品の対応が難しいということ(これは比較的低荷重が常にかかっているような使 用環境には不向きなことを意味する)、第二に最適荷重域での共振周波数が高く なってしまうということ(これは当該防振用シートの使用範囲を狭めてしまって いることを意味する)、第三に温度依存性が大きく、温度変化により性能が不安 定になるということ(これは当該防振用シートの適用温度範囲が極めて狭いこと を意味する)、第四にダンピング(減衰率)が極めて低いということ(これは防 振が収束するまでに多くの時間を要するということを意味する)である。
【0005】
【開発を試みた技術的事項】 本考案はこのような背景を考慮してなされたものであって、防振用シートの素 材の改良と突起の形状を工夫することにより高ダンピングで、しかも低荷重から 高荷重に及ぶ広い適用荷重域を実現した新規な防振用シートの開発を試みたもの である。
【0006】
すなわち請求項1記載の防振用シートは、ベースシート上に一個または複数個 の突起を具えて成る振動伝達防止用のシート状部材において、前記シート状部材 はシリコーンゲルを素材とし、なお且つ前記突起は錐台形状に形成されているこ とを特徴として成るものである。
【0007】 また請求項2記載の防振用シートは、前記要件に加え、前記突起の形状は円錐 台形状であることを特徴として成るものである。
【0008】 更にまた請求項3記載の防振用シートは、前記要件に加え、前記突起の形状率 は0.05〜1.0の範囲内に設定されていることを特徴として成るものである 。
【0009】 更にまた請求項4記載の防振用シートは、前記要件に加え、前記突起の高さ/ 平均直径比は2.0以下に設定されていることを特徴として成るものである。
【0010】 更にまた請求項5記載の防振用シートは、前記要件に加え、前記突起または、 前記ベースシートと突起の双方は針入度が20〜200の範囲内に設定されてい るシリコーンゲルを素材として形成されていることを特徴として成るものである 。 これら考案の構成を手段として前記目的を達成しようとするものである。
【0011】
【考案の作用】 請求項1記載の防振用シートは、防振用シートをシリコーンゲルにより構成す るとともに、突起の形状を錐台形状とする構成をとる。これにより温度依存性を 小さくし、そして高ダンピングとし、しかも適用荷重域及び適用周波数域を極め て広く設定できるようになる。
【0012】 請求項2記載の防振用シートは、突起の形状を円錐台形状とする構成をとる。 これにより突起の任意の横断面に生ずる半径方向の膨張、収縮が均一となり、防 振用シートの寿命を長くする。
【0013】 請求項3記載の防振用シートは、突起の形状率を0.05〜1.0の範囲内と する構成をとる。これにより従来より低荷重対応で、しかも高ダンピングの防振 用シートとすることが可能となる。
【0014】 請求項4記載の防振用シートは、突起の高さ/平均直径比を2.0以下とする 構成をとる。これにより突起の上面にかかる荷重は突起を座屈させることなく、 防振用途に必要な撓み量を確保した状態でその殆どが圧縮方向に作用する。
【0015】 請求項5記載の防振用シートは、突起または突起とベースシートの双方を針入 度が20〜200の範囲内に設定されているシリコーンゲルにより形成するとい いう構成をとる。これにより、より高ダンピングでしかも耐久性に優れる防振用 シートとすることが可能となる。
【0016】
以下図面に従って本考案の防振用シートについて具体的に説明する。図中、符 号1に示すものが本考案の防振用シートであって、このものは振動の伝達を防止 する対象である被防振体10と振動源または振動源からの振動伝達を受けている 振動生起部20との間に介在して使用され、ベースシート2上に一個または複数 個の突起3を具えることにより基本的に構成される。なお図1〜3に示す実施例 では、薄肉の矩形平板状のベースシート2に対し、一例として28個の突起3を 千鳥状に配したものを図示している。
【0017】 そして本考案の特徴的構成として、突起3は錐台形状をしており、図1〜3に 示す実施例においては、一例として円錐台形状の突起3を図示している。また本 考案では、できるだけ低荷重にも対応できるように突起3の形状率SFを0.0 5≦SF≦1.0(好ましくは0.3〜0.8)の範囲内に設定している。因み に図1、2に示す実施例の場合の突起3の形状率SFは0.5となっている。
【0018】 ここで形状率SFについて若干の説明を加える。形状率SFは下記の数1に示 すように突起3の上面の面積A1 と底面の面積A2 と側面の面積A3 とによって 求まる。そこで図5(a)に示すように突起3の上面の半径をr1 、底面の半径 をr2 、高さをh、そしてテーパ面の長さをsとする突起3を考えた場合、図5 (a)のようにこの突起3と同一のテーパを有する底面の半径r1 の円錐と底面 の半径r2 の円錐との二つの円錐を想定し、これらの円錐の高さをそれぞれh1 、h2 、そしてテーパ面の長さをそれぞれs1 、s2 にとれば、図5(a)に示 す円錐台形状の突起3の形状率SFは、下記の数2及び数3で示すようになる。
【0019】
【数1】
【0020】
【数2】
【0021】
【数3】
【0022】 またこれと比較するために図5(b)に示すような半径r2 、高さhの円柱形 状の突起3の形状率SFを求めれば、下記の数4で示すように求まる。
【0023】
【数4】
【0024】 従って突起3が円錐台形状をとるためには、少なくとも下記の数5の関係を満 たしていることを必要とする。
【0025】
【数5】
【0026】 また参考までに図5(c)に示すような上面の一辺の長さをa1 、底面の一辺 の長さをa2 、高さをh、そしてテーパ面の長さをsとする正四角錐台形状の突 起3の形状率SFを示せば、図5(c)のようにこの突起3と同一のテーパを有 する底面の一辺の長さをa1 とする正四角錐と、底面の一辺の長さをa2 とする 正四角錐との二つの正四角錐を想定し、これらの正四角錐の高さをそれぞれh1 、h2 、そしてテーパ面の長さをそれぞれs1 、s2 にとれば、下記の数6、数 7で示すようになる。
【0027】
【数6】
【0028】
【数7】
【0029】 なおこのような正四角錐台形状の突起3の形状率SFと、前記図5(a)に示 す円錐台形状の突起3の形状率SFとを比較したい場合には、正四角錐台形状の 突起3の上面の面積A1 と底面の面積A2 とをまず求め、これらと同一の面積を 有する円を想定して、これらからr1 、r2 を求めるようにすればよい。またこ のことは他の角錐台形状の突起3にも同様に言えることである。
【0030】 更に本考案では突起3が荷重を受けたとき、座屈変形しないように突起3の高 さ/平均直径比h/d0 をh/d0 ≦2.0(好ましくは0.3〜0.8)の範 囲内に設定している。因みに図1〜3に示す実施例の場合の突起3の高さ/平均 直径比h/d0 は0.5に設定してある。
【0031】 ここで高さ/平均直径比h/d0 とは、図5(a)に示す円錐台形状の突起3 を例にとれば、突起3の高さhと突起3の上面の直径d1 及び底面の直径d2 か ら求めた平均直径d0 との比を意味するものであり、前記図5(c)に示すよう な正四角錐台形状の突起3や他の角錐台形状の突起3について、この高さ/平均 直径比h/d0 を求める場合には、前記形状率SFのときと同様に突起3の上面 の面積A1 と底面の面積A2 とをまず求め、これらと同面積の円を想定して、上 面の直径d1 及び下面の直径d2 を求め、これにより平均直径d0 を求めるよう にすればよい。
【0032】 そして本考案の他の特徴的構成として、このような突起3を具える防振用シー ト1の素材をシリコーンゲルとした点が挙げられる。なおこの場合、ベースシー ト2と突起3とを別成分のシリコーンゲルにより構成することも可能であり、少 なくとも突起3を構成するシリコーンゲルとしては、JIS K(K−2207 −1980 50g荷重)で測定した針入度が20〜200(好ましくは40〜 120)の範囲内のものを使用する。因みに本実施例では針入度60のシリコー ンゲルを使用した。
【0033】 またベースシート2を含め、本考案で使用できるシリコーンゲルとしては、例 えば次式[1]で示されるシリコーンゲルの原液たるジオルガノポリシロキサン (以下A成分という): RR1 2SiO−(R2 2SiO)nSiR1 2R・・・ [1] [ただし、Rはアルケニル基であり、R1 は脂肪族不飽和結合を有しない一価の 炭化水素基であり、R2 は一価の脂肪族炭化水素基(R2 のうち少なくとも50 モル%はメチル基であり、アルケニル基を有する場合にはその含有率は10モル %以下である)であり、nはこの成分の25℃における粘度が100〜1000 00cStになるような数である]と、25℃における粘度5000cSt以下 であり、一分子中に少なくとも二個のSi原子に直接結合した水素原子を有する シリコーンゲルの原液たるオルガノハイドロジェンポリシロキサン(B成分)と から成り、且つこのB成分中のSi原子に直接結合している水素原子の合計量に 対するA成分中に含まれるアルケニル基の合計量の比(モル比)が0.1〜0. 2になるように調整された混合物を硬化させることにより得られる付加反応型シ リコーンコポリマーであって、JIS K(K−2207−1980 50g荷 重)で測定した針入度が5〜250である硬化物である。
【0034】 このシリコーンゲルについて更に詳しく説明すると、上記A成分は直鎖状の分 子構造を有し、分子の両末端にあるアルケニル基RがB成分中のSi原子に直接 結合した水素原子と付加して架橋構造を形成することができる化合物である。こ の分子末端に存在するアルケニル基は、低級アルケニル基であることが好ましく 、反応性を考慮するとビニル基が特に好ましい。
【0035】 また分子末端に存在するR1 は、脂肪族不飽和結合を有しない一価の単価水素 基であり、このような基の具体例としてはメチル基、プロピル基及びヘキシル基 等のようなアルキル基、フェニル基並びにフロロアルキル基を挙げることができ る。
【0036】 上記[1]式においてR2 は一価の脂肪族炭化水素であり、このような基の具 体的な例としては、メチル基、プロピル基及びヘキシル基等のようなアルキル基 並びにビニル基のような低級アルケニル基を挙げることができる。ただしR2 の うち少なくとも50モル%はメチル基であり、R2 がアルケニル基である場合に は、アルケニル基は10モル%以下の量であることが好ましい。アルケニル基の 量が10モル%を越えると架橋密度が高くなり過ぎて高粘度になりやすい。また nは、このA成分の25℃における粘度が通常は100〜100000cSt、 好ましくは200〜20000cStの範囲内になるように設定される。
【0037】 上記のB成分は、A成分の架橋剤でありSi原子に直接結合した水素原子がA 成分中のアルケニル基と付加してA成分を硬化させる。B成分は上記のような作 用を有していればよく、B成分としては直鎖状、分岐した鎖状、環状あるいは網 目状などの種々の分子構造のものが使用できる。
【0038】 また、B成分中のSi原子には水素原子のほか、有機基が結合しており、この 有機基は通常メチル基のような低級アルキル基である。更にB成分の25℃にお ける粘度は通常は5000cSt以下、好ましくは500cSt以下である。こ のようなB成分の例としては、分子両末端がトリオルガノシロキシ基で封鎖され たオルガノハイドロジェンポリシロキサン、ジオルガノシロキサンとオルガノハ イドロジェンシロキサンとの共重合体、テトラオルガノテトラハイドロジェンシ クロテトラシロキサン、HR1 2SiO 1/2単位とSiO 4/2単位とからなる共重合シ ロキサン、及びHR1 2SiO 1/2単位とR1 3SiO 1/2単位とSiO 4/2単位とからな る共重合体ポリシロキサンを挙げることができる。ただし上記式においてはR1 は前記と同じ意味である。
【0039】 そして上記のB成分中のSi原子に直接結合している水素原子の合計モル量に 対するA成分中のアルケニル基の合計モル量との比率が通常は0.1〜2.0、 好ましくは0.1〜1.0の範囲内になるようにA成分とB成分とを混合して硬 化させることにより製造される。
【0040】 この場合の硬化反応は、通常は触媒を用いて行われる。ここで使用される触媒 としては、白金系触媒が好適であり、この例としては微粉砕元素状白金、塩化白 金酸、酸化白金、白金とオレフィンとの錯塩、白金アルコラート及び塩化白金酸 とビニルシロキサンとの錯塩を挙げることができる。このような錯塩はA成分と B成分との合計重量に対して通常は0.1ppm(白金換算量、以下同様 )以上 、好ましくは0.5ppm以上の量で使用される。このような触媒の量の上限に ついては特に制限はないが、例えば触媒が液状である場合、あるいは溶液として 使用することができる場合には200ppm以下の量で充分である。
【0041】 上記のようなA成分、B成分及び触媒を混合し、室温に放置するか、あるいは 加熱することにより硬化して本考案で使用されるシリコーンゲルが生成する。こ のようにして得られたシリコーンゲルは、JIS K(K−2207−1980 50g荷重)で測定した針入度が通常5〜250を有する。なおこのようなシ リコーンゲルの硬度は、上記A成分とB成分とにより形成された架橋構造によっ て変動する。
【0042】 またシリコーンゲルの硬化前の粘度及び硬化後の針入度は両末端がメチル基で あるシリコーンオイルを、得られるシリコーンゲルに対して5〜75重量%の範 囲内の量であらかじめ添加することにより調整することができる。このようにシ リコーンゲルは上記のようにして調整することもできるし、また市販されている ものを使用することもできる。
【0043】 本考案で使用することができる市販品の例としては、CF5027、CF50 53、CF5054、CF5055、CF5057、CF5058(東レ・ダウ コーニングシリコーン社製)やX32−902/cat 1300(信越化学工 業株式会社製)、F250−121(日本ユニカ株式会社製)等を挙げることが できる。
【0044】 そして更に好適なシリコーンゲルとしては、シリコーンゲルの原液たるジオル ガノポリシロキサンとして低分子量物を低減したものを使用して製造されたシリ コーンゲルがある。すなわち前記A成分として一分子中に二個以上のケイ素原子 結合アルケニル基を含有し、25℃における粘度が50〜100000センチポ アズであり、且つ4重量体から20重量体までの環状ジオルガノポリシロキサン の含有量が、0.5重量%以下であるジオルガノポリシロキサンを適用したもの がそれである。 上記シリコーンゲルのほか、紫外線で硬化するタイプのシリコーンゴムやシリ コーンゲル等も用いることができる。その市販品の例としては、SOTEFA7 0、SOTEFA50(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)やX−31−7 006(信越化学工業社製)等が挙げられ、前者は、シリコーンフィルム状接着 剤としてすでにフィルム状に半硬化されたものであって、加熱硬化によりガラス 、アクリル、ポリカーボネート等に強く接着するとされているものであり、また 後者は、一液性のシリコーンゲルで、紫外線の照射により数秒で硬化し、接着性 に優れるものとされているものである。そしてこれらを用いれば、直接シート状 態から使用でき、また硬化には制御しやすくて短時間で硬化させることのできる 紫外線を用いることができる。
【0045】 またベースシート2と突起3とを同一成分のシリコーンゲルにより形成する場 合には、一例として図6に示すような成形型5を使用し、この成形型5に対し、 前記成分のシリコーンゲル原液を注入後、硬化させるようにする。なおこの成形 型5を使用してベースシート2と突起3とを異なる成分のシリコーンゲルにより 形成することも可能であり、この場合にはまず突起3を形成するシリコーンゲル 原液を成形型5における突起3の形成凹部3aに注入し、このシリコーンゲル原 液が硬化後、成形型5におけるベースシート2の形成凹部2aに対してベースシ ート2用に調合されたシリコーンゲル原液を注入し、爾後これを硬化させるよう にすればよい。
【0046】 本考案の防振用シート1は以上のような構成を基本的構成とするものであるが 、更に部分的構成を異ならせ、あるいは使用態様を異ならせた次のような実施例 も採用し得る。すなわち図7(a)に示すものは、ベースシート2の形状を薄肉 円板状としたものであり、被防振体10の形状や設置スペースとの関係で適宜選 択して使用すればよい。またベースシート2の形状は、この他適宜の形状に形成 できるものであって、この場合にも被防振体10の形状や設置スペースとの関係 を考慮して形成する。
【0047】 また図7(b)に示すものは、被防振体10の底面の一部や脚部に貼り付けて 使用することを前提としたものであり、上記図1〜3に示す防振用シート1にお けるベースシート2に比べて、小型のベースシート2となっている。更に図7( c)に示すものは、大型の被防振体10に対して使用する場合の使用態様を図示 するものであって、この場合には図7(c)に示すように複数の防振用シート1 を接続し、組み合わせて使用する。
【0048】 次に図8に示す実施例について説明する。図8は、突起3の配設態様を前記図 1〜3に示す実施例と異ならせたものである。すなわち図8(a)に示すものは 、突起3を縦横に整列配置させた実施例であり、図8(b)に示すものは、突起 3を同心円状に整列配置させた実施例であり、図8(c)に示すものは突起3を 放射状に整列配置させた実施例である。この他、突起3を更に複雑な整列配置と したり、あるいは突起3をランダム配置するようにすることももちろん可能であ る。
【0049】 更に図9に示すものは、突起3の形状を異ならせた種々の実施例である。すな わち図9(a)に示すものは前記図1〜3に示す円錐台形状の突起3の側周面を 幾分外側に湾曲させたものであり、図9(b)に示すものは、同じく幾分内側に 湾曲させたものであり、図9(c)に示すものは、前記図5(c)に示す正四角 錐台形状の突起3以外の他の角錐台形状の突起3の一例として正五角錐台形状の 突起3を示すものであり、図9(d)に示すものは、突起3のテーパ面にセレー ションあるいはスプライン状の溝を形成したものであり、図9(e)に示すもの は側面三角形状の板を放射状に複数枚接続することによって形成した突起3を示 すものであり、図9(f)は、図1〜3に示す円錐台形状の突起3を複数段(図 示の実施例では二段)積層した実施例をそれぞれ示している。
【0050】
本考案の防振用シートは以上述べたような構成より成るものであって、このよ うな構成を有することにより以下のような効果を発揮する。 すなわち請求項1記載の防振用シートは、防振用シート1をシリコーンゲルに より構成するとともに、突起3の形状を錐台形状とする構成をとる。これにより シリコーンゲルの有する温度依存性が少ないという特性が発揮され、種々の温度 環境下での使用が可能となる。また素材としてシリコーンゲルを使用したこと、 突起3を錐台形状としたことによりダンピング(減衰率)を高めることが可能と なり、伝達された振動を短時間で収束させ、被防振体10への振動伝達を抑制す る。 更に突起3を錐台形状としたことにより、荷重が小さいときはその受圧面であ る突起3の上面の面積A1 は小さく、そして荷重が大きくなると横断面方向に突 起3が膨張変形し、突起3の上面の面績A1 は大きくなる。従って低荷重から高 荷重まで(具体的には数100gf〜数10kgf)の広い荷重域での使用が可 能となる。 更にまた前記のような素材とし、前記のような突起3の形状としたことにより 共振周波数、共振倍率を小さく設定でき、適用周波数域の拡大にも寄与し得る。
【0051】 また請求項2記載の防振用シートは、突起3の形状を円錐台形状とする構成を とる。これにより、前記形状によりもたらされる効果に加えて、更にこれを補完 する効果として突起3の任意の横断面が円形となることから、この横断面に生ず る半径方向の膨張、収縮が均一となり、局部的に変形の度合いが大きくなって寿 命の低下を招くということもない。
【0052】 更にまた請求項3記載の防振用シートは、突起3の形状率を0.05〜1.0 の範囲内とする構成をとる。このように形状率を小さく設定すると、突起3の側 面の面積A3 が大きくなり、フリーな高分子表面による減衰効果が得られ、防振 特性が高まるほか、見かけの弾性率(見かけの柔らかさ)が小さくなり、より低 荷重対応の防振用シート1とすることが可能となる。
【0053】 更にまた請求項4記載の防振用シートは、突起3の高さ/平均直径比h/d0 を2.0以下とする構成をとる。これにより突起3の上面にかかる荷重は、突起 3を座屈させることなく、防振用途に必要な撓み量を確保した状態で、その殆ど が圧縮方向に働くようになる。
【0054】 更にまた請求項5記載の防振用シートは、突起3または突起3とベースシート 2の双方を針入度が20〜200の範囲内に設定されるシリコーンゲルにより形 成するという構成をとる。これにより前記シリコーンゲルの持つ温度依存性が小 さいという効果に加えて、より一層の振動減衰特性が得られ、圧縮永久歪の減少 に伴い耐久性の向上も図られる。
【0055】 更に突起3を複数個設けた場合には、防振用シート1が受ける荷重を分散させ ることとなり、また一個の突起3が受ける荷重は突起3の側面の横断面方向の変 形により吸収、緩和され、バネ特性の立ち上がりが小さくなり、低荷重から高荷 重にわたる広い荷重域において均一な防振特性が得られるようになる。 そしてこれらの効果が相乗的に作用することにより従来の防振用シートを上回 る減衰特性、そして適用荷重域及び適用周波数域の拡大が図られ、種々の使用対 象及び使用環境に対応することが可能となる。
【図1】本考案の防振用シートを示す斜視図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】図2中、III −III 線で破断した状態を示す縦
断正面図である。
断正面図である。
【図4】無負荷時並びに荷重を受けた状態での突起の形
状の変化を示す説明図である。
状の変化を示す説明図である。
【図5】円錐台形状、円柱形状、正四角錐台形状のそれ
ぞれの突起に文字寸法を記載した中央縦断側面図並びに
その平面図である。
ぞれの突起に文字寸法を記載した中央縦断側面図並びに
その平面図である。
【図6】本考案の防振用シートを成形する成形型を示す
縦断正面図である。
縦断正面図である。
【図7】ベースシートの形状、大きさを異ならせた二種
の実施例と防振用シートの使用態様を異ならせた他の実
施例を併せ示す斜視図である。
の実施例と防振用シートの使用態様を異ならせた他の実
施例を併せ示す斜視図である。
【図8】突起の配設態様を異ならせた他の種々の実施例
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図9】突起の形状を異ならせた他の種々の実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
1 防振用シート 2 ベースシート 2a 形成凹部 3 突起 3a 形成凹部 5 成形型 10 被防振体 20 防振生起部
Claims (5)
- 【請求項1】 ベースシート上に一個または複数個の突
起を具えて成る振動伝達防止用のシート状部材におい
て、前記シート状部材はシリコーンゲルを素材とし、な
お且つ前記突起は錐台形状に形成されていることを特徴
とする防振用シート。 - 【請求項2】 前記突起の形状は円錐台形状であること
を特徴とする請求項1記載の防振用シート。 - 【請求項3】 前記突起の形状率は0.05〜1.0の
範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1また
は2記載の防振用シート。 - 【請求項4】 前記突起の高さ/平均直径比は2.0以
下に設定されていることを特徴とする請求項1、2また
は3記載の防振用シート。 - 【請求項5】 前記突起または、前記ベースシートと突
起の双方は針入度が20〜200の範囲内に設定されて
いるシリコーンゲルを素材として形成されていることを
特徴とする請求項1、2、3または4記載の防振用シー
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1994005282U JP3003147U (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 防振用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1994005282U JP3003147U (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 防振用シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3003147U true JP3003147U (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=43139101
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1994005282U Expired - Lifetime JP3003147U (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 防振用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3003147U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016056920A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受 |
| JP2020139990A (ja) * | 2019-02-26 | 2020-09-03 | 三菱重工業株式会社 | 音響ダンパ、燃焼器およびガスタービン |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP1994005282U patent/JP3003147U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016056920A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受 |
| JP2020139990A (ja) * | 2019-02-26 | 2020-09-03 | 三菱重工業株式会社 | 音響ダンパ、燃焼器およびガスタービン |
| JP7223598B2 (ja) | 2019-02-26 | 2023-02-16 | 三菱重工業株式会社 | 音響ダンパ、燃焼器およびガスタービン |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4861804A (en) | Compound type silicone gel material | |
| US10358528B2 (en) | Viscoelastic silicone rubber compositions | |
| US8785507B2 (en) | Viscoelastic silicon rubber compositions | |
| EP0240162B1 (en) | Liquid curable polyorganosiloxane compositions | |
| TWI653327B (zh) | 可壓縮之導熱物件 | |
| US4535141A (en) | Liquid curable polyorganosiloxane compositions | |
| TW200813137A (en) | High-open cell-content silicone rubber sponge | |
| US4529789A (en) | Liquid curable polyorganosiloxane compositions | |
| JPS5826092A (ja) | 防音材料及びその製造方法 | |
| FR2804963B1 (fr) | Utilisation de (co)polymeres hydrophiles comme additifs dans des emulsions silicone aqueuses, reticulables en revetements hydrofuges et anti-adherents pour supports souples | |
| JP3003147U (ja) | 防振用シート | |
| JPH102375A (ja) | 三次元防振装置 | |
| JPH039932A (ja) | 発泡性シリコーンゴム組成物およびその発泡体 | |
| EP0158459B1 (en) | Liquid curable polyorganosiloxane compositions | |
| CN108047468A (zh) | 一种冲击硬化材料及其制备方法 | |
| EP0987300A2 (en) | Curable silicone composition for vibration-isolating laminate | |
| JP2019199508A (ja) | 成形品 | |
| JPH102129A (ja) | 三次元防振パーツ | |
| JPS62240362A (ja) | 硬化性液状ポリオルガノシロキサン組成物 | |
| JPH0413738A (ja) | シリコーン製緩衝防振材とその製造方法 | |
| JP7559626B2 (ja) | リニア振動アクチュエータ用シリコーンゲル組成物及びその硬化物並びにリニア振動アクチュエータ | |
| JP2015131978A (ja) | シリコーンゴム硬化物の動的疲労耐久性向上方法 | |
| JP2863799B2 (ja) | 剪断歪型シリコーンゲルインシュレータ | |
| JP3447249B2 (ja) | 振とう台敷着用のシート | |
| JPH0599258A (ja) | 防振構造を具えたスペーサ |