JP3003035B2 - バックアップデータ管理方法 - Google Patents
バックアップデータ管理方法Info
- Publication number
- JP3003035B2 JP3003035B2 JP62326889A JP32688987A JP3003035B2 JP 3003035 B2 JP3003035 B2 JP 3003035B2 JP 62326889 A JP62326889 A JP 62326889A JP 32688987 A JP32688987 A JP 32688987A JP 3003035 B2 JP3003035 B2 JP 3003035B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- backup
- data
- management
- identification information
- file
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、計算機システムにおける障害対策に関し、
特に、バツクアツプ用データの管理の、計算機による支
援に関する。 〔従来の技術〕 計算機システムにおいて生じる異常又は障害の対策
は、今なお人手に頼る部分が少なくない。その一つは、
ジヨブ異常終了時の措置である。処理単位としてのジヨ
ブが異常終了すると、システムはその旨をオペレータに
報告する。オペレータは、ジヨブの異常終了によつて破
壊されたフアイル内容の復元、その他の必要な手当てを
済ませた後、そのジヨブの再ランを行なわせる。ところ
が、通常は、複数の関連するジヨブが並行して実行され
ており、したがつて、異常終了したジヨブの再ランのみ
では不充分なことが多い。例えば、ジヨブの間で、デー
タの授受,データの相互参照,フアイルの共有などが行
なわれていた場合には、あるジヨブが異常終了すると、
他のいくつかのジヨブが、処理を続行できなくなるか、
あるいは処理を続行しても無意味になるというような事
態が、しばしば発生する。したがつて、このような恐れ
のあるジヨブを探し出して、それらをすべて中断させ、
しかる後にフアイル内容の復元などの適切な措置を行な
うことが必要である。従来は、これらの作業が、すべて
オペレータにより行なわれていた。 また、フアイル内容の復元に必要なバツクアツプ用磁
気テープ(以下バツクアツプMTという)の管理も、従来
は、管理情報が手書きされたラベルを頼りに、人手によ
つて行なわれていた。もつとも、最近は、各種のテープ
自動管理システムが実用されつつある(AUERBACH Manag
ement Report,システム室の運営管理,45−02−04,「テ
ープの自動管理システム」,1985 Auerbach Publishers
Inc,日本語版著作権所有 日本経営科学研究所)。これ
らのテープ自動管理システムは、一般のテープライブラ
リのために、カタログ作成,レポート作成などを計算機
により行なうものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 計算機システムが次第に大規模化・複雑化し、また、
その運用形態も複雑化しつつある現状において、システ
ムの異常や障害に対処するオペレータの負担は、非常に
重い。 特に、バツクアツプMTは、多い場合には日に数百本あ
るいはそれ以上作成され、保存期間は内容により数月か
ら数年にわたつて異なり、その上、それを用いたフアイ
ル復元操作は、突発的に必要となり、かつ、多くの場合
に急を要する。そのため、人手による管理では、取扱い
の誤りが発生しやすい。従来のテープ自動管理システム
は、一般のテープライブラリの日常管理を目的とするも
のであつて、バツクアツプMTの管理に望まれる機能、特
に、間違つたテープの使用や、問違つたフアイルへの適
用などをチエツクする機能を欠く。したがつて、例え
ば、有効なデータが記録されているテープにバツクアツ
プデータを誤つて書込むことにより、有効なテープ内容
を破壊したり、あるいは、修正の必要がないフアイルに
別のフアイル用のバツクアツプMTを用いて復元処理を施
すことにより、有効なフアイル内容を破壊するというよ
うな、各種の危険を防止することができない。しかも、
市販のテープ管理システムパツケージは、なかなか高価
なものである。 本発明の目的は、バツクアツプ操作における前記のよ
うな危険を防止することにあり、特に、フアイル復元操
作におけるテープ及びフアイルの選定の誤りの有無を自
動的にチエツクするように、計算機を制御することにあ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明においては、バツクアツプ用データ採取時に、
管理情報を計算機システム内に蓄積する。この管理情報
は、データ採取用記憶媒体(例えば磁気テープ)を識別
する第1識別情報と、この記憶媒体上のデータによりバ
ツクアツプされるべき蓄積データの部分(例えばフアイ
ル)を識別する第2識別情報とを、対応付けるものであ
る。そして、蓄積データ復元操作時に、計算機システム
が、この管理情報を参照して、与えられた復元用記憶媒
体に記録されていた第1識別情報に対応付けられた第2
識別情報が示す蓄積データの部分と、復元を指示された
蓄積データの部分が、一致するか否かをチエツクする。 〔作用〕 本発明によれば、蓄積データ復元操作時に、復元すべ
く指定されたフアイルと復元用にセツトされた記憶媒体
の対応関係が、計算機システムによりチエツクされて、
間違つた記憶媒体がセツトされたり、間違つたフアイル
が指定されたりするの、復元処理の実行の前に、その誤
りが自動的に検出される。したがつて、間違つたデータ
に基づく復元処理や、修正の必要がないフアイルの間違
つた復元処理が行われるのを、未然に防止することがで
きる。 〔実施例〕 第1図は、ジヨブの異常終了時におけるシステムの運
用管理を支援する計算機システムの一例を、機能上のブ
ロツクダイヤグラムで示す。データに対する処理は、処
理計算機101内の複数のデータ処理プログラム106によつ
て行なわれる。これらのプログラム106の起動,停止等
の実行管理制御は、操作コンソール111から入力される
ジヨブ実行指示に基づき、ジヨブ実行制御部105が行な
う。このジヨブ実行制御部105は、プログラムの実行を
ジヨブと呼ばれる単位で管理し、各ジヨブは複数のデー
タ処理プログラムから成つていてもよい。処理対象デー
タは、データ記憶部109内に、複数のフアイル110を形成
して格納されている。これらのデータへのアクセスは、
フアイル管理部107とデータアクセス制御部108を介して
行なわれる。フアイル管理部107は、フアイル110の定義
情報やアクセス状況を管理する。データアクセス制御部
108は、データ記憶部109と計算機101の間の入出力制御
を行なう。 データ処理の進行中に、ハードウエア障害,プログラ
ムの論理エラー(バグ),オペレーシヨンの誤り等によ
り、ジヨブの異常終了(abnormal end,アベンド)が発
生し、それにより、フアイル110の内容が破壊されるこ
とがある。その場合には、アベンドの原因の除去,破壊
されたフアイル内容の復元等必要な措置を取つた後、当
該ジヨブの再ランを行なう。しかし、処理計算機101内
では複数のジヨブが並行して(例えば時分割で)実行さ
れているので、アベンドしたジヨブの再ランのみでは不
十分な場合がある。例えば、アベンドしたジヨブと他の
ジヨブの間で、データの授受又は相互参照、あるいはフ
アイル110の共用が行なわれていれば、前記他のジヨブ
の続行は、不可能か又は無意味になる恐れがある。した
がつて、このような関係にあるジヨブのすべてを中断し
た後に、適当な回復措置を取り、それから、アベンドし
たジヨブと中断されたジヨブを再ランすることが必要で
ある。関連するすべてのジヨブを中断することを、リカ
バリラインの設定と呼ぶことにする。 リカバリライン設定テーブル103には、各ジヨブにつ
いて、そのアベンド時に中断すべきものと予定されたジ
ヨブの名称と、リカバリライン設定後に行なわれるべき
障害時運用オペレーシヨンを識別する番号が格納されて
いる。障害時運用オペレーシヨン記憶部104には、各種
の障害時運用オペレーシヨンの手順が、識別番号をキー
として検索できるように記憶されている。障害時運用制
御部102は、ジヨブのアベンドが発生した時に、リカバ
リライン設定テーブル103を参照し、その情報を用い
て、リカバリラインを設定するとともに、対応する障害
時運用オペレーシヨンの手順を検索して、操作コンソー
ル111に表示する。オペレータは、表示された手順に従
い、操作コンソール111を介して障害時運用オペレーシ
ヨンを実施する。 第2図は、リカバリライン設定テーブル103の詳細を
示す。リカバリライン設定テーブルは、アベンドジヨブ
名を格納するエリア202と、各ジヨブのアベンド時にリ
カバリライン設定のために強制中断させるジヨブの名称
を格納するエリア203と、そのアベンドジヨブに必要な
障害時運用オペレーシヨンの識別番号を格納するエリア
204から成る。 第3図は、障害時運用オペレーシヨン記憶部104の詳
細を示す。障害時運用オペレーシヨン記憶部は、デイレ
クトリテーブル301とオペレーシヨン記憶部302から構成
されている。デイレクトリテーブル301は、障害時運用
オペレーシヨン番号を格納するエリア303と、その番号
に相当するオペレーシヨン記憶部302の先頭アドレスを
格納するエリア304から成る。障害時運用オペレーシヨ
ン番号を格納するエリア303内の番号は、前記リカバリ
ライン設定テーブル103のエリア204内の障害時運用オペ
レーシヨン番号と対応する。オペレーシヨン記憶部302
には、各障害に対処するための障害時運用オペレーシヨ
ン手順が、順番に文字列として記憶されている。 第4図を参照して、第1図における障害時運用制御部
102により行なわれる処理を説明する。障害時運用制御
部102は、ジヨブ実行制御部105からのあるジヨブのアベ
ンド通知により起動される。障害時運用制御部102が起
動されると、リカバリラインの設定を行なつた後、所要
の障害時運用オペレーシヨン手順を操作コンソール111
に表示する。 詳述すれば、まず、ジヨブ実行制御部105から通知を
受けたアベンドジヨブ名をキーとしてリカバリライン設
定テーブル103を検索し、リカバリライン設定のため強
制的にその実行を中断しなければならないジヨブ名と、
対応する障害時運用オペレーシヨンを指定する番号を、
それぞれの該当エリア203,204から読出す(401)。次
に、ジヨブ実行制御部105に検索し読出したジヨブの強
制中断の指令を出し、リカバリラインの設定を行なう
(402)。ジヨブ強制中断指令を受けたジヨブ実行制御
部105は、速やかに該当ジヨブの実行を中断する。リカ
バリラインの設定を終えると、前記の検索した障害時運
用オペレーシヨン番号に基づいて障害時運用オペレーシ
ヨン記憶部104のデイレクトリテーブル301を参照し、対
応するオペレーシヨン記憶部302を選択してその内容を
読出し、操作コンソール111に表示して(403)、終了す
る。 本構成によれば、自動的なリカバリライン設定の後、
障害に適合した障害時運用オペレーシヨンをオペレータ
にガイダンスすることができるので、オペレータの負担
を一層軽減することができる。 リカバリライン設定のために強制中断させるジヨブ
は、プログラム作成者により、その判断に従つて決定し
てもよく、あるいは、プログラム作成支援プログラム又
は他の適当なプログラムにより、ジヨブの相互関係(例
えば、データの授受,フアイルの共用等)を解析して自
動的に決定してもよい。中断すべきジヨブは、使用経験
を通じて加除することができる。また、ジヨブの進行を
管理するプログラムにより前記のような相互関係の変遷
を監視して、強制中断させるジヨブを処理の進行につれ
て変更することもできる。 変形として、障害時運用オペレーシヨンを通じてオペ
レータからシステムに与えられるコマンド列そのもの
を、障害時運用オペレーシヨン記憶部104のオペレーシ
ヨン記憶部302に格納しておけば、障害時運用オペレー
シヨンを自動的に実行することができる。 第5図は、本発明を実施するための計算機システムの
一例を、機能上のブロツクダイヤグラムで示す。データ
に対する処理は、処理計算機501内の複数のデータ処理
プログラム509によつて行なわれる。これらのプログラ
ムの起動,停止等の制御は、操作コンソール514からの
指示に基づき、プログラム実行部508が行なう。処理対
象データは、データ記憶部510内に、複数のフアイル511
を形成して格納されている。これらのデータへのアクセ
スは、フアイル管理部506と、データアクセス制御部507
を介して行なわれる。フアイル管理部506は、フアイル5
11の定義情報やアクセス状況の管理を行う。データアク
セス制御部507は、データ記憶部510及び磁気テープ装置
512と計算機501の間の入出力制御を行う。 データ処理の進行中に、ハードウエア障害,プログラ
ムのバグ,運用オペレーシヨンの誤り等により、しばし
ばフアイルの内容が破壊されることがある。これに対拠
するために、要所要所でフアイル511のバツクアツプ用
データを磁気テープに採取して、バツクアツプMT513を
準備しておき、万一、フアイル破壊が発生した場合は、
このバツクアツプMT513を用いてフアイル511の復元を行
なう。本明細書では、バツクアツプMT取得処理とフアイ
ル復元処理とをまとめて、バツクアツプ処理と呼ぶ。バ
ツクアツプ処理は、操作コンソール514からの指示に基
づき、バツクアツプMT管理部502を通してバツクアツプ
処理実行部505で行なわれる。処理対象フアイルへのア
クセスは、前述のように、フアイル管理部506とデータ
アクセス制御部507を通して行なわれる。なお、バツク
アツプMT513は、磁気テープ装置512にセツトされて使用
される。 バツクアツプMT管理部502は、バツクアツプMT管理制
御部503とバツクアツプMT管理情報テーブル504から成
る。バツクアツプMT管理制御部503は、操作コンソール5
14からのバツクアツプ処理要求を受け、バツクアツプMT
の管理情報が格納されているバツクアツプMT管理情報テ
ーブル504を参照して、磁気テープ装置512にセツトされ
たバツクアツプMT513に間違いはないかのチエツクをし
た後、バツクアツプ処理実行部505を起動し、バツクア
ツプ処理を行う。更に、バツクアツプ処理が終了する
と、フアイル管理部506からフアイルに関する情報を抽
出し、バツクアツプMT管理情報テーブル504の更新を行
なう。 バツクアツプMT管理情報テーブル504は、第6図に示
すように、バツクアツプMT識別番号を格納するエリア60
1と、この番号で識別されるバツクアツプMT513がバツク
アツプするフアイルの名称を格納するエリア602と、フ
アイルデータの作成日時、当該フアイルを作成したジヨ
ブの名称,テープ上の記録密度等、各種管理情報を格納
するためのそれぞれのエリア603から成る。これらの管
理情報格納エリア602,603に格納される情報は、前述の
ように、フアイル管理部506からバツクアツプMT管理部5
06が取出す。これらの管理情報は、目下行なわれようと
しているバツクアツプ処理に対して適正なテープが、磁
気テープ装置512にセツトされているか否かをチエツク
するために、必要なものである。 バツクアツプMT513のそれぞれは、第7図に示すよう
に、テープの先頭に位置する識別番号レコード701と、
それに続くデータレコード群702を持つ。識別番号レコ
ード701には、そのバツクアツプMTの識別番号が格納さ
れている。この識別番号は、後述のように、バツクアツ
プMT管理制御部503により付与され、バツツクアツプMT
管理情報テーブル504の参照に利用される。 第8図と第9図を参照して、バツクアツプ処理に際し
てバツクアツプMT管理制御部503により行なわれる処理
を説明する。バツクアツプ処理は、フアイル511からバ
ツクアツプデータを採取するバツクアツプMT取得処理
と、バツクアツプMTの内容からフアイル内容を復元する
フアイル復元処理に分かれる。 第8図は、バツクアツプMT管理制御部503によるバツ
クアツプMT取得処理のフローチヤートである。操作コン
ソール514からバツクアツプMT取得処理要求を受ける
と、バツクアツプMT管理制御部503は、磁気テープ装置5
12にセツトされたテープから、識別番号レコード701に
格納されていたバツクアツプMT識別番号を読出す(80
1)。もしも識号番号がなければ、すなわち、新テープ
の場合には、新しいバツクアツプMT識別番号が生成され
る(802,803)。すなわち、バツクアツプMT管理制御部5
03は、第5図には示されていない識別番号カウンタを1
だけインクリメントして、その結果のカウンタ値を識別
番号として採用する。生成された識別番号は、バツクア
ツプMT管理情報テーブル504のバツクアツプMT識別番号
格納エリア601の空きエリアと、磁気テープ装置512にセ
ツトされているテープの識別番号レコード701に書込ま
れる(804)。次いで、バツクアツプMT管理制御部503
は、バツクアツプ処理実行部505を起動して、バツクア
ツプMT取得処理を遂行させる(805)。 他方、磁気テープ装置512にセツトされたテープが、
バツクアツプMT識別番号を持つていれば、すなわち、旧
テープの場合には、読出した識別番号をキーとしてバツ
クアツプMT管理情報テーブル504を検索して、該当する
管理情報群格納エリア602,603に格納されている情報を
操作コンソール514に表示し(802,806)、そのバツクア
ツプMTに現在記録されているデータを消去して新データ
を格納してもよいか否かの指示を待つ(807)。バツク
アツプMT取得再要求が操作コンソール514から入力され
れば、バツクアツプ処理実行部505が起動されて、バツ
クアツプMT取得処理を実行し(805)、拒否が入力され
れば、リターンして、処理を終了する。 バツクアツプMT取得処理が成功すれば、フアイル管理
部506から必要な管理情報を取出して、それらを、バツ
クアツプMT管理情報テーブル504内の該当する識別番号
を持つ管理情報格納エリア602,603にそれぞれ格納し(8
08)、リターンして、処理を終了する。しかし、バツク
アツプMT取得処理が失敗した場合には、リターンコード
“バツクアツプMT取得失敗”を生成し(809)、リター
ンして、処理を終了する。 第9図は、バツクアツプMT管理制御部503によるフア
イル復元処理のフローチヤートである。操作コンソール
514からフアイル復元処理要求を受けると、バツクアツ
プMT管理制御部503は、磁気テープ装置512にセツトされ
たテープの識別番号レコード701からバツクアツプMT識
別番号を読出す(901)。識別番号の読出しが成功する
と、この識別番号をキーとして、バツクアツプMT管理情
報テーブル504から、該当する管理情報格納エリア602,6
03に格納されている情報を検索する(902)。それか
ら、検索された情報に基づき、操作コンソール514から
のフアイル復元操作が指定するフアイルと、磁気テープ
装置512にセツトされたバツクアツプMTとが、整合して
いるか否かをチエツクする(903)。すなわち、バツク
アツプMT管理情報テーブル504から検索された情報中の
フアイル名602と、操作コンソール514から指定された復
元対象フアイル名が、一致するか否かを調べる。 整合が認められれば、バツクアツプMT管理制御部503
は、バツクアツプ処理実行部505を起動して、操作コン
ソール514から要求されたフアイル復元処理を実行する
(904)。しかしながら、不整合(フアイル名の不一
致)が発見された場合には、ステツプ902で検索された
バツクアツプMT管理情報を操作コンソール514に表示し
て(905)、現在セツトされているバツクアツプMTを用
いてフアイル復元処理を実行してよいか否かの指示を待
つ(906)。そして、フアイル復元処理再要求が操作コ
ンソール514から入力されたならば、バツクアツプ処理
実行部505を起動して、フアイル復元処理を実行させ(9
04)、拒否が入力されれば、リターンして、処理を終了
する。 フアイル復元処理が成功すれば、リターンして、処理
を終了する。しかし、失敗すれば、リターンコード“フ
アイル復元失敗”を生成し(907)、リターンして、処
理を終了する。なお、磁気テープ装置512にセツトされ
たテープにバツクアツプMT識別番号が記録されていない
場合には、リターンコード“未登録MT"を生成し(90
8)、リターンして、処理を終了する。 前記実施例では、バツクアツプデータの記録媒体とし
て磁気テープが使用されるが、他の記憶媒体、例えば、
磁気デイスク,ICデイスク,フロツピーデイスク等が用
いられるシステムに対しても、本発明は同様に適用でき
る。 また、多数の記憶媒体ユニツト(例えばテープカート
リツジ)を収容し、それらの選択,移送,回収が自動化
された格納庫と、媒体自動着脱機構を持つ読出し・書込
み装置とから成る超大容量記憶装置が知られているが、
このような装置と本発明によるバツクアツプMT管理シス
テムを組合せれば、オペレータの負担は一層軽減され
る。 更に、本発明によるバツクアツプMT管理システムと従
来のテープライブラリ用テープ管理システムを統合し
て、総合的なテープ管理システムを構築すれば、一層効
果的である。 第1図及び第5図に示された処理計算機101,501は、
それぞれの機能のための専用ハードウエアから構成して
もよいが、現状では、ハードウエアとしては中央処理装
置と主記憶から構成し、機能ブロツク102,105,107,108
及び503,505〜508はソフトウエアによつて実現するの
が、実際的であろう。 〔発明の効果〕 本発明によれば、蓄積データ復元操作時に、間違つた
記憶媒体がセツトされたり、間違つたフアイルが指定さ
れたりすると、復元処理の実行の前に、その誤りが計算
機システムにより自動的に検出される。したがつて、間
違つたデータに基づく復元処理や、修正の必要がないフ
アイルの間違つた復元処理のために、有効なフアイル内
容が破壊されるのを、未然に防止することができ、ま
た、バツクアツプ用記憶媒体の管理情報が計算機内で統
一的に管理されるので、管理情報のすべてをラベルに記
入してテープに貼着するというような管理作業が著しく
軽減される。
特に、バツクアツプ用データの管理の、計算機による支
援に関する。 〔従来の技術〕 計算機システムにおいて生じる異常又は障害の対策
は、今なお人手に頼る部分が少なくない。その一つは、
ジヨブ異常終了時の措置である。処理単位としてのジヨ
ブが異常終了すると、システムはその旨をオペレータに
報告する。オペレータは、ジヨブの異常終了によつて破
壊されたフアイル内容の復元、その他の必要な手当てを
済ませた後、そのジヨブの再ランを行なわせる。ところ
が、通常は、複数の関連するジヨブが並行して実行され
ており、したがつて、異常終了したジヨブの再ランのみ
では不充分なことが多い。例えば、ジヨブの間で、デー
タの授受,データの相互参照,フアイルの共有などが行
なわれていた場合には、あるジヨブが異常終了すると、
他のいくつかのジヨブが、処理を続行できなくなるか、
あるいは処理を続行しても無意味になるというような事
態が、しばしば発生する。したがつて、このような恐れ
のあるジヨブを探し出して、それらをすべて中断させ、
しかる後にフアイル内容の復元などの適切な措置を行な
うことが必要である。従来は、これらの作業が、すべて
オペレータにより行なわれていた。 また、フアイル内容の復元に必要なバツクアツプ用磁
気テープ(以下バツクアツプMTという)の管理も、従来
は、管理情報が手書きされたラベルを頼りに、人手によ
つて行なわれていた。もつとも、最近は、各種のテープ
自動管理システムが実用されつつある(AUERBACH Manag
ement Report,システム室の運営管理,45−02−04,「テ
ープの自動管理システム」,1985 Auerbach Publishers
Inc,日本語版著作権所有 日本経営科学研究所)。これ
らのテープ自動管理システムは、一般のテープライブラ
リのために、カタログ作成,レポート作成などを計算機
により行なうものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 計算機システムが次第に大規模化・複雑化し、また、
その運用形態も複雑化しつつある現状において、システ
ムの異常や障害に対処するオペレータの負担は、非常に
重い。 特に、バツクアツプMTは、多い場合には日に数百本あ
るいはそれ以上作成され、保存期間は内容により数月か
ら数年にわたつて異なり、その上、それを用いたフアイ
ル復元操作は、突発的に必要となり、かつ、多くの場合
に急を要する。そのため、人手による管理では、取扱い
の誤りが発生しやすい。従来のテープ自動管理システム
は、一般のテープライブラリの日常管理を目的とするも
のであつて、バツクアツプMTの管理に望まれる機能、特
に、間違つたテープの使用や、問違つたフアイルへの適
用などをチエツクする機能を欠く。したがつて、例え
ば、有効なデータが記録されているテープにバツクアツ
プデータを誤つて書込むことにより、有効なテープ内容
を破壊したり、あるいは、修正の必要がないフアイルに
別のフアイル用のバツクアツプMTを用いて復元処理を施
すことにより、有効なフアイル内容を破壊するというよ
うな、各種の危険を防止することができない。しかも、
市販のテープ管理システムパツケージは、なかなか高価
なものである。 本発明の目的は、バツクアツプ操作における前記のよ
うな危険を防止することにあり、特に、フアイル復元操
作におけるテープ及びフアイルの選定の誤りの有無を自
動的にチエツクするように、計算機を制御することにあ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明においては、バツクアツプ用データ採取時に、
管理情報を計算機システム内に蓄積する。この管理情報
は、データ採取用記憶媒体(例えば磁気テープ)を識別
する第1識別情報と、この記憶媒体上のデータによりバ
ツクアツプされるべき蓄積データの部分(例えばフアイ
ル)を識別する第2識別情報とを、対応付けるものであ
る。そして、蓄積データ復元操作時に、計算機システム
が、この管理情報を参照して、与えられた復元用記憶媒
体に記録されていた第1識別情報に対応付けられた第2
識別情報が示す蓄積データの部分と、復元を指示された
蓄積データの部分が、一致するか否かをチエツクする。 〔作用〕 本発明によれば、蓄積データ復元操作時に、復元すべ
く指定されたフアイルと復元用にセツトされた記憶媒体
の対応関係が、計算機システムによりチエツクされて、
間違つた記憶媒体がセツトされたり、間違つたフアイル
が指定されたりするの、復元処理の実行の前に、その誤
りが自動的に検出される。したがつて、間違つたデータ
に基づく復元処理や、修正の必要がないフアイルの間違
つた復元処理が行われるのを、未然に防止することがで
きる。 〔実施例〕 第1図は、ジヨブの異常終了時におけるシステムの運
用管理を支援する計算機システムの一例を、機能上のブ
ロツクダイヤグラムで示す。データに対する処理は、処
理計算機101内の複数のデータ処理プログラム106によつ
て行なわれる。これらのプログラム106の起動,停止等
の実行管理制御は、操作コンソール111から入力される
ジヨブ実行指示に基づき、ジヨブ実行制御部105が行な
う。このジヨブ実行制御部105は、プログラムの実行を
ジヨブと呼ばれる単位で管理し、各ジヨブは複数のデー
タ処理プログラムから成つていてもよい。処理対象デー
タは、データ記憶部109内に、複数のフアイル110を形成
して格納されている。これらのデータへのアクセスは、
フアイル管理部107とデータアクセス制御部108を介して
行なわれる。フアイル管理部107は、フアイル110の定義
情報やアクセス状況を管理する。データアクセス制御部
108は、データ記憶部109と計算機101の間の入出力制御
を行なう。 データ処理の進行中に、ハードウエア障害,プログラ
ムの論理エラー(バグ),オペレーシヨンの誤り等によ
り、ジヨブの異常終了(abnormal end,アベンド)が発
生し、それにより、フアイル110の内容が破壊されるこ
とがある。その場合には、アベンドの原因の除去,破壊
されたフアイル内容の復元等必要な措置を取つた後、当
該ジヨブの再ランを行なう。しかし、処理計算機101内
では複数のジヨブが並行して(例えば時分割で)実行さ
れているので、アベンドしたジヨブの再ランのみでは不
十分な場合がある。例えば、アベンドしたジヨブと他の
ジヨブの間で、データの授受又は相互参照、あるいはフ
アイル110の共用が行なわれていれば、前記他のジヨブ
の続行は、不可能か又は無意味になる恐れがある。した
がつて、このような関係にあるジヨブのすべてを中断し
た後に、適当な回復措置を取り、それから、アベンドし
たジヨブと中断されたジヨブを再ランすることが必要で
ある。関連するすべてのジヨブを中断することを、リカ
バリラインの設定と呼ぶことにする。 リカバリライン設定テーブル103には、各ジヨブにつ
いて、そのアベンド時に中断すべきものと予定されたジ
ヨブの名称と、リカバリライン設定後に行なわれるべき
障害時運用オペレーシヨンを識別する番号が格納されて
いる。障害時運用オペレーシヨン記憶部104には、各種
の障害時運用オペレーシヨンの手順が、識別番号をキー
として検索できるように記憶されている。障害時運用制
御部102は、ジヨブのアベンドが発生した時に、リカバ
リライン設定テーブル103を参照し、その情報を用い
て、リカバリラインを設定するとともに、対応する障害
時運用オペレーシヨンの手順を検索して、操作コンソー
ル111に表示する。オペレータは、表示された手順に従
い、操作コンソール111を介して障害時運用オペレーシ
ヨンを実施する。 第2図は、リカバリライン設定テーブル103の詳細を
示す。リカバリライン設定テーブルは、アベンドジヨブ
名を格納するエリア202と、各ジヨブのアベンド時にリ
カバリライン設定のために強制中断させるジヨブの名称
を格納するエリア203と、そのアベンドジヨブに必要な
障害時運用オペレーシヨンの識別番号を格納するエリア
204から成る。 第3図は、障害時運用オペレーシヨン記憶部104の詳
細を示す。障害時運用オペレーシヨン記憶部は、デイレ
クトリテーブル301とオペレーシヨン記憶部302から構成
されている。デイレクトリテーブル301は、障害時運用
オペレーシヨン番号を格納するエリア303と、その番号
に相当するオペレーシヨン記憶部302の先頭アドレスを
格納するエリア304から成る。障害時運用オペレーシヨ
ン番号を格納するエリア303内の番号は、前記リカバリ
ライン設定テーブル103のエリア204内の障害時運用オペ
レーシヨン番号と対応する。オペレーシヨン記憶部302
には、各障害に対処するための障害時運用オペレーシヨ
ン手順が、順番に文字列として記憶されている。 第4図を参照して、第1図における障害時運用制御部
102により行なわれる処理を説明する。障害時運用制御
部102は、ジヨブ実行制御部105からのあるジヨブのアベ
ンド通知により起動される。障害時運用制御部102が起
動されると、リカバリラインの設定を行なつた後、所要
の障害時運用オペレーシヨン手順を操作コンソール111
に表示する。 詳述すれば、まず、ジヨブ実行制御部105から通知を
受けたアベンドジヨブ名をキーとしてリカバリライン設
定テーブル103を検索し、リカバリライン設定のため強
制的にその実行を中断しなければならないジヨブ名と、
対応する障害時運用オペレーシヨンを指定する番号を、
それぞれの該当エリア203,204から読出す(401)。次
に、ジヨブ実行制御部105に検索し読出したジヨブの強
制中断の指令を出し、リカバリラインの設定を行なう
(402)。ジヨブ強制中断指令を受けたジヨブ実行制御
部105は、速やかに該当ジヨブの実行を中断する。リカ
バリラインの設定を終えると、前記の検索した障害時運
用オペレーシヨン番号に基づいて障害時運用オペレーシ
ヨン記憶部104のデイレクトリテーブル301を参照し、対
応するオペレーシヨン記憶部302を選択してその内容を
読出し、操作コンソール111に表示して(403)、終了す
る。 本構成によれば、自動的なリカバリライン設定の後、
障害に適合した障害時運用オペレーシヨンをオペレータ
にガイダンスすることができるので、オペレータの負担
を一層軽減することができる。 リカバリライン設定のために強制中断させるジヨブ
は、プログラム作成者により、その判断に従つて決定し
てもよく、あるいは、プログラム作成支援プログラム又
は他の適当なプログラムにより、ジヨブの相互関係(例
えば、データの授受,フアイルの共用等)を解析して自
動的に決定してもよい。中断すべきジヨブは、使用経験
を通じて加除することができる。また、ジヨブの進行を
管理するプログラムにより前記のような相互関係の変遷
を監視して、強制中断させるジヨブを処理の進行につれ
て変更することもできる。 変形として、障害時運用オペレーシヨンを通じてオペ
レータからシステムに与えられるコマンド列そのもの
を、障害時運用オペレーシヨン記憶部104のオペレーシ
ヨン記憶部302に格納しておけば、障害時運用オペレー
シヨンを自動的に実行することができる。 第5図は、本発明を実施するための計算機システムの
一例を、機能上のブロツクダイヤグラムで示す。データ
に対する処理は、処理計算機501内の複数のデータ処理
プログラム509によつて行なわれる。これらのプログラ
ムの起動,停止等の制御は、操作コンソール514からの
指示に基づき、プログラム実行部508が行なう。処理対
象データは、データ記憶部510内に、複数のフアイル511
を形成して格納されている。これらのデータへのアクセ
スは、フアイル管理部506と、データアクセス制御部507
を介して行なわれる。フアイル管理部506は、フアイル5
11の定義情報やアクセス状況の管理を行う。データアク
セス制御部507は、データ記憶部510及び磁気テープ装置
512と計算機501の間の入出力制御を行う。 データ処理の進行中に、ハードウエア障害,プログラ
ムのバグ,運用オペレーシヨンの誤り等により、しばし
ばフアイルの内容が破壊されることがある。これに対拠
するために、要所要所でフアイル511のバツクアツプ用
データを磁気テープに採取して、バツクアツプMT513を
準備しておき、万一、フアイル破壊が発生した場合は、
このバツクアツプMT513を用いてフアイル511の復元を行
なう。本明細書では、バツクアツプMT取得処理とフアイ
ル復元処理とをまとめて、バツクアツプ処理と呼ぶ。バ
ツクアツプ処理は、操作コンソール514からの指示に基
づき、バツクアツプMT管理部502を通してバツクアツプ
処理実行部505で行なわれる。処理対象フアイルへのア
クセスは、前述のように、フアイル管理部506とデータ
アクセス制御部507を通して行なわれる。なお、バツク
アツプMT513は、磁気テープ装置512にセツトされて使用
される。 バツクアツプMT管理部502は、バツクアツプMT管理制
御部503とバツクアツプMT管理情報テーブル504から成
る。バツクアツプMT管理制御部503は、操作コンソール5
14からのバツクアツプ処理要求を受け、バツクアツプMT
の管理情報が格納されているバツクアツプMT管理情報テ
ーブル504を参照して、磁気テープ装置512にセツトされ
たバツクアツプMT513に間違いはないかのチエツクをし
た後、バツクアツプ処理実行部505を起動し、バツクア
ツプ処理を行う。更に、バツクアツプ処理が終了する
と、フアイル管理部506からフアイルに関する情報を抽
出し、バツクアツプMT管理情報テーブル504の更新を行
なう。 バツクアツプMT管理情報テーブル504は、第6図に示
すように、バツクアツプMT識別番号を格納するエリア60
1と、この番号で識別されるバツクアツプMT513がバツク
アツプするフアイルの名称を格納するエリア602と、フ
アイルデータの作成日時、当該フアイルを作成したジヨ
ブの名称,テープ上の記録密度等、各種管理情報を格納
するためのそれぞれのエリア603から成る。これらの管
理情報格納エリア602,603に格納される情報は、前述の
ように、フアイル管理部506からバツクアツプMT管理部5
06が取出す。これらの管理情報は、目下行なわれようと
しているバツクアツプ処理に対して適正なテープが、磁
気テープ装置512にセツトされているか否かをチエツク
するために、必要なものである。 バツクアツプMT513のそれぞれは、第7図に示すよう
に、テープの先頭に位置する識別番号レコード701と、
それに続くデータレコード群702を持つ。識別番号レコ
ード701には、そのバツクアツプMTの識別番号が格納さ
れている。この識別番号は、後述のように、バツクアツ
プMT管理制御部503により付与され、バツツクアツプMT
管理情報テーブル504の参照に利用される。 第8図と第9図を参照して、バツクアツプ処理に際し
てバツクアツプMT管理制御部503により行なわれる処理
を説明する。バツクアツプ処理は、フアイル511からバ
ツクアツプデータを採取するバツクアツプMT取得処理
と、バツクアツプMTの内容からフアイル内容を復元する
フアイル復元処理に分かれる。 第8図は、バツクアツプMT管理制御部503によるバツ
クアツプMT取得処理のフローチヤートである。操作コン
ソール514からバツクアツプMT取得処理要求を受ける
と、バツクアツプMT管理制御部503は、磁気テープ装置5
12にセツトされたテープから、識別番号レコード701に
格納されていたバツクアツプMT識別番号を読出す(80
1)。もしも識号番号がなければ、すなわち、新テープ
の場合には、新しいバツクアツプMT識別番号が生成され
る(802,803)。すなわち、バツクアツプMT管理制御部5
03は、第5図には示されていない識別番号カウンタを1
だけインクリメントして、その結果のカウンタ値を識別
番号として採用する。生成された識別番号は、バツクア
ツプMT管理情報テーブル504のバツクアツプMT識別番号
格納エリア601の空きエリアと、磁気テープ装置512にセ
ツトされているテープの識別番号レコード701に書込ま
れる(804)。次いで、バツクアツプMT管理制御部503
は、バツクアツプ処理実行部505を起動して、バツクア
ツプMT取得処理を遂行させる(805)。 他方、磁気テープ装置512にセツトされたテープが、
バツクアツプMT識別番号を持つていれば、すなわち、旧
テープの場合には、読出した識別番号をキーとしてバツ
クアツプMT管理情報テーブル504を検索して、該当する
管理情報群格納エリア602,603に格納されている情報を
操作コンソール514に表示し(802,806)、そのバツクア
ツプMTに現在記録されているデータを消去して新データ
を格納してもよいか否かの指示を待つ(807)。バツク
アツプMT取得再要求が操作コンソール514から入力され
れば、バツクアツプ処理実行部505が起動されて、バツ
クアツプMT取得処理を実行し(805)、拒否が入力され
れば、リターンして、処理を終了する。 バツクアツプMT取得処理が成功すれば、フアイル管理
部506から必要な管理情報を取出して、それらを、バツ
クアツプMT管理情報テーブル504内の該当する識別番号
を持つ管理情報格納エリア602,603にそれぞれ格納し(8
08)、リターンして、処理を終了する。しかし、バツク
アツプMT取得処理が失敗した場合には、リターンコード
“バツクアツプMT取得失敗”を生成し(809)、リター
ンして、処理を終了する。 第9図は、バツクアツプMT管理制御部503によるフア
イル復元処理のフローチヤートである。操作コンソール
514からフアイル復元処理要求を受けると、バツクアツ
プMT管理制御部503は、磁気テープ装置512にセツトされ
たテープの識別番号レコード701からバツクアツプMT識
別番号を読出す(901)。識別番号の読出しが成功する
と、この識別番号をキーとして、バツクアツプMT管理情
報テーブル504から、該当する管理情報格納エリア602,6
03に格納されている情報を検索する(902)。それか
ら、検索された情報に基づき、操作コンソール514から
のフアイル復元操作が指定するフアイルと、磁気テープ
装置512にセツトされたバツクアツプMTとが、整合して
いるか否かをチエツクする(903)。すなわち、バツク
アツプMT管理情報テーブル504から検索された情報中の
フアイル名602と、操作コンソール514から指定された復
元対象フアイル名が、一致するか否かを調べる。 整合が認められれば、バツクアツプMT管理制御部503
は、バツクアツプ処理実行部505を起動して、操作コン
ソール514から要求されたフアイル復元処理を実行する
(904)。しかしながら、不整合(フアイル名の不一
致)が発見された場合には、ステツプ902で検索された
バツクアツプMT管理情報を操作コンソール514に表示し
て(905)、現在セツトされているバツクアツプMTを用
いてフアイル復元処理を実行してよいか否かの指示を待
つ(906)。そして、フアイル復元処理再要求が操作コ
ンソール514から入力されたならば、バツクアツプ処理
実行部505を起動して、フアイル復元処理を実行させ(9
04)、拒否が入力されれば、リターンして、処理を終了
する。 フアイル復元処理が成功すれば、リターンして、処理
を終了する。しかし、失敗すれば、リターンコード“フ
アイル復元失敗”を生成し(907)、リターンして、処
理を終了する。なお、磁気テープ装置512にセツトされ
たテープにバツクアツプMT識別番号が記録されていない
場合には、リターンコード“未登録MT"を生成し(90
8)、リターンして、処理を終了する。 前記実施例では、バツクアツプデータの記録媒体とし
て磁気テープが使用されるが、他の記憶媒体、例えば、
磁気デイスク,ICデイスク,フロツピーデイスク等が用
いられるシステムに対しても、本発明は同様に適用でき
る。 また、多数の記憶媒体ユニツト(例えばテープカート
リツジ)を収容し、それらの選択,移送,回収が自動化
された格納庫と、媒体自動着脱機構を持つ読出し・書込
み装置とから成る超大容量記憶装置が知られているが、
このような装置と本発明によるバツクアツプMT管理シス
テムを組合せれば、オペレータの負担は一層軽減され
る。 更に、本発明によるバツクアツプMT管理システムと従
来のテープライブラリ用テープ管理システムを統合し
て、総合的なテープ管理システムを構築すれば、一層効
果的である。 第1図及び第5図に示された処理計算機101,501は、
それぞれの機能のための専用ハードウエアから構成して
もよいが、現状では、ハードウエアとしては中央処理装
置と主記憶から構成し、機能ブロツク102,105,107,108
及び503,505〜508はソフトウエアによつて実現するの
が、実際的であろう。 〔発明の効果〕 本発明によれば、蓄積データ復元操作時に、間違つた
記憶媒体がセツトされたり、間違つたフアイルが指定さ
れたりすると、復元処理の実行の前に、その誤りが計算
機システムにより自動的に検出される。したがつて、間
違つたデータに基づく復元処理や、修正の必要がないフ
アイルの間違つた復元処理のために、有効なフアイル内
容が破壊されるのを、未然に防止することができ、ま
た、バツクアツプ用記憶媒体の管理情報が計算機内で統
一的に管理されるので、管理情報のすべてをラベルに記
入してテープに貼着するというような管理作業が著しく
軽減される。
【図面の簡単な説明】
第1図はジヨブの異常終了時におけるシステムの運用管
理を支援する計算機システムの一例を示すブロツクダイ
ヤグラム、第2図は第1図中のリカバリライン設定テー
ブルの詳細を示す図、第3図は第1図中の障害時運用オ
ペレーシヨン記憶部の詳細を示す図、第4図は第1図の
システムで行なわれる異常終了時の処理のフローチヤー
ト、第5図は本発明を実施するための計算機システムの
一例を示すブロツクダイヤグラム、第6図は第5図中の
バツクアツプMT管理情報テーブルの詳細を示す図、第7
図はバツクアツプMT上のレコード配置を示す図、第8図
は第5図のシステムで行なわれるバツクアツプMT取得処
理のフローチヤート、第9図は第5図のシステムで行な
われるフアイル復元処理のフローチヤートである。 101……計算機、102……障害時運用制御部、103……中
断すべきジヨブと障害時運用オペレーシヨンを示すリカ
バリライン設定テーブル、104……障害時運用オペレー
シヨン記憶部、105……ジヨブ実行制御部、106……デー
タ処理プログラム、109……データ記憶部、111……操作
コンソール、401,402……中断すべきジヨブの中断処
理、403……障害時運用オペレーシヨンのガイダンス処
理、501……計算機、503……バツクアツプMT管理制御
部、504……バツクアツプMT管理情報テーブル、505……
バツクアツプ処理実行部、506……フアイル管理部、510
……データ記憶部、511……フアイル、512……磁気テー
プ装置、513……バツクアツプMT、801,802,806,807……
バツクアツプ操作チエツク処理、803,804,808……バツ
クアツプMT識別情報付与及び対応情報蓄積処理、901〜9
03,905,906……バツクアツプ操作チエツク処理。
理を支援する計算機システムの一例を示すブロツクダイ
ヤグラム、第2図は第1図中のリカバリライン設定テー
ブルの詳細を示す図、第3図は第1図中の障害時運用オ
ペレーシヨン記憶部の詳細を示す図、第4図は第1図の
システムで行なわれる異常終了時の処理のフローチヤー
ト、第5図は本発明を実施するための計算機システムの
一例を示すブロツクダイヤグラム、第6図は第5図中の
バツクアツプMT管理情報テーブルの詳細を示す図、第7
図はバツクアツプMT上のレコード配置を示す図、第8図
は第5図のシステムで行なわれるバツクアツプMT取得処
理のフローチヤート、第9図は第5図のシステムで行な
われるフアイル復元処理のフローチヤートである。 101……計算機、102……障害時運用制御部、103……中
断すべきジヨブと障害時運用オペレーシヨンを示すリカ
バリライン設定テーブル、104……障害時運用オペレー
シヨン記憶部、105……ジヨブ実行制御部、106……デー
タ処理プログラム、109……データ記憶部、111……操作
コンソール、401,402……中断すべきジヨブの中断処
理、403……障害時運用オペレーシヨンのガイダンス処
理、501……計算機、503……バツクアツプMT管理制御
部、504……バツクアツプMT管理情報テーブル、505……
バツクアツプ処理実行部、506……フアイル管理部、510
……データ記憶部、511……フアイル、512……磁気テー
プ装置、513……バツクアツプMT、801,802,806,807……
バツクアツプ操作チエツク処理、803,804,808……バツ
クアツプMT識別情報付与及び対応情報蓄積処理、901〜9
03,905,906……バツクアツプ操作チエツク処理。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 薦田 憲久
神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地
株式会社日立製作所システム開発研究所
内
(72)発明者 横井 康二
東京都品川区南大井6丁目23番15号 株
式会社日立製作所大森ソフトウエア工場
内
(72)発明者 片岡 裕司
東京都品川区南大井6丁目23番15号 株
式会社日立製作所大森ソフトウエア工場
内
(56)参考文献 特開 昭55−67849(JP,A)
特開 昭61−150046(JP,A)
特開 昭55−37625(JP,A)
特開 昭57−14956(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G06F 11/00
G06F 3/06
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.計算機システムに蓄積されたデータの各部分に対す
るバツクアツプ用データの採取とこのバツクアツプ用デ
ータを用いた前記蓄積データの復元とを含むバツクアツ
プ操作がオペレータにより行なわれる時に、前記計算機
システムにより遂行される方法であって、この方法は管
理情報蓄積処理とチエツク処理を含み、前記管理情報蓄
積処理は、バツクアツプ用データ採取時に、各採取用記
憶媒体を識別する第1識別情報とこの記憶媒体上のデー
タによりバツクアツプされるべき前記蓄積データの各部
分を識別する第2識別情報とを対応付ける管理情報を、
前記計算機システム内に蓄積するステツプを含み、前記
チエツク処理は、蓄積データ復元操作時に、前記管理情
報を参照して、与えられた復元用記憶媒体に記録されて
いた前記第1識別情報に対応付けられた前記第2識別情
報が示す蓄積データの部分と、復元を指示された蓄積デ
ータの部分が、一致するか否かをチエツクするステツプ
を含む、バツクアツプデータ管理方法。 2.特許請求の範囲1において、前記チエツクステツプ
は、与えられた復元用記憶媒体に記録されていた前記第
1識別情報に対応付けられた前記第2識別情報が示す蓄
積データの部分が、復元を指示された蓄積データの部分
と一致しない場合に、前記管理情報のうちの当該第1識
別情報に関する部分を出力するステツプを含む、バツク
アツプデータ管理方法。 3.特許請求の範囲1又は2において、前記蓄積ステツ
プは、採取用記憶媒体に前記第1識別情報を記録するス
テツプを含む、バツクアツプデータ管理方法。 4.特許請求の範囲3において、前記チエツク処理は、
バツクアツプ用データ採取時に採取用記憶媒体に前記第
1識別情報が記録されているか否かをチエツクするステ
ツプを含む、バツクアツプデータ管理方法。 5.特許請求の範囲4において、バツクアツプ用データ
採取時の前記チエツクステツプは、採取用記憶媒体に前
記第1識別情報が記録されていた場合に、前記管理情報
のうちの当該第1識別情報に関する部分を出力するステ
ツプを含む、バツクアツプデータ管理方法。 6.特許請求の範囲3、4又は5において、蓄積データ
復元操作時の前記チエツクステツプは、与えられた復元
用記憶媒体に前記第1識別情報が記録されていなかつた
場合に、操作の誤りとして処理するステツプを含む、バ
ツクアツプデータ管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62326889A JP3003035B2 (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | バックアップデータ管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62326889A JP3003035B2 (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | バックアップデータ管理方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10157350A Division JPH1165864A (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | 計算機システム障害時運用方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01169541A JPH01169541A (ja) | 1989-07-04 |
JP3003035B2 true JP3003035B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=18192872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62326889A Expired - Fee Related JP3003035B2 (ja) | 1987-12-25 | 1987-12-25 | バックアップデータ管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3003035B2 (ja) |
-
1987
- 1987-12-25 JP JP62326889A patent/JP3003035B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01169541A (ja) | 1989-07-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7412460B2 (en) | DBMS backup without suspending updates and corresponding recovery using separately stored log and data files | |
US6078932A (en) | Point-in-time backup utilizing multiple copy technologies | |
US8549237B2 (en) | Method and apparatus for use in data transfer | |
JP3410899B2 (ja) | 多重ボリューム・データ・セットを回復する方法 | |
US20020144069A1 (en) | Backup processing method | |
EP0823086B1 (en) | Methods and apparatus for protecting the integrity of process data stored on a removable storage medium | |
US20070055687A1 (en) | System and method for minimizing data outage time and data loss while handling errors detected during recovery | |
US6795834B2 (en) | Apparatus, method, and storage medium for file management | |
US5421003A (en) | Disk storage system with fault tolerant media maintenance | |
JP2004078505A (ja) | データベース操作履歴管理装置、データベース操作履歴管理方法、およびデータベース操作履歴管理プログラム | |
US7567993B2 (en) | Method and system for creating and using removable disk based copies of backup data | |
JP3972801B2 (ja) | 階層型バックアップシステムにおけるバックアップ方法 | |
US20080155319A1 (en) | Methods and systems for managing removable media | |
JP3003035B2 (ja) | バックアップデータ管理方法 | |
JP2000082004A (ja) | デ―タ2重化システム | |
JP2633614B2 (ja) | フアイル保護装置 | |
JPH11212845A (ja) | バックアップデータ管理装置、バックアップデータ管理方法、及び記録媒体 | |
JP2001175426A (ja) | ランダムアクセス記憶装置のvtoc自動復旧装置およびvtoc自動復旧プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JPS63262737A (ja) | デ−タベ−ス更新記録処理方法 | |
JP2853527B2 (ja) | ファイル障害自動復旧システム | |
JPH03171242A (ja) | ファイルバックアップ方法 | |
JP3309792B2 (ja) | スタックポインタトレース装置、スタックポインタトレース方法及び記録媒体 | |
JPH0235341B2 (ja) | ||
JPS62194557A (ja) | フアイル障害リカバリ方式 | |
JP2507719B2 (ja) | システムダウンの自動復旧方式 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |