JP2001175426A - ランダムアクセス記憶装置のvtoc自動復旧装置およびvtoc自動復旧プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

ランダムアクセス記憶装置のvtoc自動復旧装置およびvtoc自動復旧プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Info

Publication number
JP2001175426A
JP2001175426A JP36500299A JP36500299A JP2001175426A JP 2001175426 A JP2001175426 A JP 2001175426A JP 36500299 A JP36500299 A JP 36500299A JP 36500299 A JP36500299 A JP 36500299A JP 2001175426 A JP2001175426 A JP 2001175426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
file
vtoc
information
management block
processing unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36500299A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokumi Takano
徳己 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP36500299A priority Critical patent/JP2001175426A/ja
Publication of JP2001175426A publication Critical patent/JP2001175426A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】バックアップデータを用いることなく、VTO
Cを修復することにより残存している資産を救済し、ボ
リュームの救済・復旧を容易かつ短時間で行なえるよう
にする。 【解決手段】認識処理部51により、VTOCの損傷が
ハードエラーに起因するかソフトエラーに起因するかを
認識し、ハードエラーに起因する場合、VTOCに残存
しているファイル管理ブロックと空き管理ブロックとを
参照し、整合処理部52により、VTOCでファイル格
納領域と空き領域とが整合するように空き管理ブロック
内の情報を整え、この整合処理後、または、ソフトエラ
ーに起因すると認識された後に、再構成処理部53によ
り、データ領域(空き領域)を検索して残存ファイルに
関する情報を検出し、その情報に基づいて残存ファイル
のエクステントを管理するファイル管理ブロックを作成
してVTOCに登録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気ディス
ク装置等のランダムアクセス記憶装置に記憶されたファ
イルを、VTOC(volume table of contents:ボリュ
ーム目録,ボリューム管理情報,ファイル管理情報)に
より管理するシステムに適用される技術であって、VT
OCにおいてハードエラーもしくはソフトエラーによる
破壊・抹消が発生した場合に、そのVTOCを自動的に
復旧するための装置、および、プログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気ディスク装置等のランダム
アクセス記憶装置は、図5に示すように、VTOCとデ
ータ領域(エクステントと空き領域)とを含んで構成さ
れ、そのデータ領域に記憶されたファイルは、VTOC
により管理されている。このVTOCは、ボリューム
(記憶媒体の一単位)上のデータ領域の状態(ファイル
や空き領域)を制御・管理するためのラベルで構成され
た領域で、各ボリュームに1つ存在する。なお、図5
中、符号26は磁気ディスク装置(後述)を示してい
る。
【0003】そして、VTOCは、例えば図5に示すご
とく、VTOCの全体を管理するための情報を含むブロ
ック(VTOC全体管理ブロック)Aと、ボリュームに
含まれるファイルのエクステントを管理するブロック
(ファイル管理ブロック)D1,D3と、ボリューム内
の空き領域のエクステントを管理するブロック(空き管
理ブロック)Sと、VTOC内の未使用ブロックEとの
集合体である。
【0004】なお、図5において、“START”は各
ファイルの先頭管理情報、“|”はファイル終わりラベ
ル(EOF)もしくはデータ終わりラベル(EOD)で
ある。ここで、ファイル管理ブロックは、データ領域に
記録されているファイル毎に作成されるものである。例
えば図5に示すファイル管理ブロックD1,D3は、そ
れぞれ、ファイルF1,F3のエクステントを管理する
もので、これらのファイル管理ブロックD1,D3に
は、それぞれ、ファイルF1,F3の先頭管理情報を記
録される始端トラック番号(ファイル始端アドレス)、
および、EOF(またはEOD)を記録される終端トラ
ック番号(ファイル終端アドレス)が、エクステント情
報として保持されている。
【0005】また、空き管理ブロックSは、一つのブロ
ックで、複数の空き領域のエクステントを管理してお
り、この空き管理ブロックSには、複数の空き領域につ
いての始端トラック番号(空き領域始端アドレス)およ
び終端トラック番号(空き領域終端アドレス)が、エク
ステント情報として保持されている。なお、VTOCに
よる管理方式を用いる場合、空き管理ブロックSに登録
された領域が、データ領域上の空き領域として取り扱わ
れることになる。従って、この空き管理ブロックSで管
理される領域には、実際に何も記録されておらずデータ
の全く存在しない場合もあるし、過去にファイル管理ブ
ロックによって管理されていたファイルのデータが残存
している場合もある。例えば図5に示す磁気ディスク装
置26において、ファイルF1とファイルF3との間の
空き領域には、ファイルF2の先頭管理情報から途中ま
でのデータが残存している。
【0006】上述のようなVTOCによりファイルを管
理されるランダムアクセス記憶装置では、ファイル(デ
ータ)を読み出す際には、VTOCのファイル管理ブロ
ックを参照し、そのファイルについての始端トラック番
号(ファイル始端アドレス)および終端トラック番号
(ファイル終端アドレス)を得てから、そのアドレス情
報に基づいて所望のファイルを読み出す。
【0007】一方、ファイル(データ)を新たに書き込
む際には、VTOCの空き管理ブロックを参照し、空き
領域にそのファイルを書き込むとともに、そのファイル
のためのファイル管理ブロックを作成し、そのファイル
管理ブロックに、新たに書き込んだファイルについての
始端トラック番号(ファイル始端アドレス)および終端
トラック番号(ファイル終端アドレス)を登録する。
【0008】ボリュームを初期化する際には、ファイル
管理ブロックを全て抹消し、ボリュームの全データ領域
を空き領域として空き管理ブロックに登録する。また、
ファイルを削除する際には、そのファイルのエクステン
トを管理するファイル管理ブロックを抹消し、そのファ
イルの領域を空き領域として空き管理ブロックに登録す
る。このように初期化やファイル削除を行なった直後に
は、データ領域にファイルは完全に残存しているが、V
TOCにファイル管理ブロックが無くなり空き領域とし
て見なされるため、ファイルの読出を行なうことはでき
なくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】さて、このような磁気
ディスク装置等のランダムアクセス記憶装置に対してア
クセスを行なっている際に、VTOC(ファイル管理ブ
ロック)が、トラックエラー等のハードエラーにより破
壊されたり、オペレーションの誤り(誤った初期化やフ
ァイル削除等のソフトエラー)により抹消されたりする
と、データ領域に記録されたファイルが実際には破壊・
抹消されることなく残存しているにもかかわらず、ラン
ダムアクセス記憶装置のデータ領域全体を見ることがで
きず、そのデータ領域に存在する全てのファイルを喪失
し、そのファイルを読み出すことができなくなってしま
う。
【0010】このような状況に対応すべく、通常、ボリ
ュームのバックアップを行なっており、VTOCのファ
イル管理ブロックの破壊・抹消が発生した場合、そのV
TOCの復旧(再構成,救済)を行なうことはなく、従
来、バックアップデータに基づいてボリュームの復元を
行ない、そのボリューム内のデータの最新性が確保され
るまで、オペレータ等による手入力や、ジョブの再実行
によってデータの復旧を行なっており、復旧に多大な労
力や時間を要することになる。
【0011】また、前述した通りVTOCのファイル管
理ブロックが破壊・抹消されてもデータ領域のファイル
はそのまま残存しているので、バックアップデータを用
いることなく、VTOCを修復することで、ランダムア
クセス記憶装置(ボリューム)内の資産を救済し、その
救済・復旧を容易かつ短時間で行なえるようにすること
が望まれている。
【0012】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ハードエラーやソフトエラーによりVTOC
のファイル管理ブロックが破壊・抹消されても、バック
アップデータを用いることなく、VTOCを修復するこ
とにより残存している資産を救済し、ボリュームの救済
・復旧を容易かつ短時間で行なえるようにした、ランダ
ムアクセス記憶装置のVTOC自動復旧装置およびVT
OC自動復旧プログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のランダムアクセス記憶装置のVTOC自動
復旧装置(請求項1)は、ランダムアクセス記憶装置の
データ領域の状態を管理するVTOCを復旧するための
装置であって、該VTOCにおける損傷がハードエラー
に起因するものかもしくはソフトエラーに起因するもの
かを認識する認識処理部と、該認識処理部によりハード
エラーに起因するものであると認識された場合に、該V
TOCにおいて残存している、該データ領域に格納され
るファイルのエクステントを管理するファイル管理ブロ
ックと該データ領域の空き領域のエクステントを管理す
る空き管理ブロックとを参照し、該VTOCにおいてフ
ァイル格納領域と空き領域とが整合するように該空き管
理ブロック内の情報を整える整合処理部と、該整合処理
部による整合処理後、または、該認識処理部によりソフ
トエラーに起因するものであると認識された後、該空き
管理ブロックにより空き領域として管理されている該デ
ータ領域を検索して当該データ領域における残存ファイ
ルに関する情報を検出し、その情報に基づいて該残存フ
ァイルのエクステントを管理する該ファイル管理ブロッ
クを作成して該VTOCに登録することにより該VTO
Cを再構成する再構成処理部とをそなえてなることを特
徴としている。
【0014】このとき、該再構成処理部が、該残存ファ
イルに関する情報として、当該ファイルが複数のエクス
テントに亘って存在する旨を示すマルチエクステント情
報を検出した場合、該複数のエクステントに亘る当該残
存ファイルに関する情報を一つのファイル管理ブロック
に反映させてもよい(請求項2)。また、該再構成処理
部が、該データ領域の検索中に該残存ファイルに関する
情報として当該残存ファイルの先頭管理情報を検出した
後にその先頭管理情報で管理されるファイル終端が検出
された場合、該先頭管理情報の位置からファイル終端の
位置までを当該残存ファイルのエクステントとして管理
するファイル管理ブロックを作成する一方、前記ファイ
ル終端を検出する前に次の残存ファイルの先頭管理情報
が検出された場合、該先頭管理情報の位置から該次の残
存ファイルの先頭管理情報の直前位置までを当該残存フ
ァイルのエクステントとして管理するファイル管理ブロ
ックを作成してもよい(請求項3)。
【0015】一方、本発明の記録媒体(請求項4)は、
ランダムアクセス記憶装置のVTOCを復旧する機能を
コンピュータにより実現するための、VTOC自動復旧
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なもの
であって、該VTOC自動復旧プログラムが、 該VTOCにおける損傷がハードエラーに起因するも
のかもしくはソフトエラーに起因するものかを認識する
認識処理部、 該認識処理部によりハードエラーに起因するものであ
ると認識された場合に、該VTOCにおいて残存してい
る、該データ領域に格納されるファイルのエクステント
を管理するファイル管理ブロックと該データ領域の空き
領域のエクステントを管理する空き管理ブロックとを参
照し、該VTOCにおいてファイル格納領域と空き領域
とが整合するように該空き管理ブロック内の情報を整え
る整合処理部、および、 該整合処理部による整合処理後、または、該認識処理
部によりソフトエラーに起因するものであると認識され
た後、該空き管理ブロックにより空き領域として管理さ
れている該データ領域を検索して当該データ領域におけ
る残存ファイルに関する情報を検出し、その情報に基づ
いて該残存ファイルのエクステントを管理する該ファイ
ル管理ブロックを作成して該VTOCに登録することに
より該VTOCを再構成する再構成処理部として、該コ
ンピュータを機能させることを特徴としている。
【0016】このとき、該残存ファイルに関する情報と
して、当該ファイルが複数のエクステントに亘って存在
する旨を示すマルチエクステント情報を検出した場合、
該VTOC自動復旧プログラムが、該再構成処理部によ
り該複数のエクステントに亘る当該残存ファイルに関す
る情報を一つのファイル管理ブロックに反映させるよう
に、該コンピュータを機能させてもよい(請求項5)。
【0017】また、該データ領域の検索中に該残存ファ
イルに関する情報として当該残存ファイルの先頭管理情
報を検出した後にその先頭管理情報で管理されるファイ
ル終端が検出された場合、該VTOC自動復旧プログラ
ムが、該再構成処理部により、該先頭管理情報の位置か
らファイル終端の位置までを当該残存ファイルのエクス
テントとして管理するファイル管理ブロックを作成する
ように、該コンピュータを機能させる一方、前記ファイ
ル終端を検出する前に次の残存ファイルの先頭管理情報
が検出された場合、該VTOC自動復旧プログラムが、
該再構成処理部により、該先頭管理情報の位置から該次
の残存ファイルの先頭管理情報の直前位置までを当該残
存ファイルのエクステントとして管理するファイル管理
ブロックを作成するように、該コンピュータを機能させ
てもよい(請求項6)。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図2は、本発明の一実施形態とし
てのランダムアクセス記憶装置のVTOC自動復旧装置
を実現するためのコンピュータシステムの構成を示すブ
ロック図であり、この図2に示すように、本実施形態の
コンピュータシステムは、CPU10とこのCPU10
に接続されるバスライン12とをそなえている。
【0019】バスライン12には、ROM14とRAM
16とが接続されており、入出力インタフェース(I/
O)18を介してキーボード20,マウス22,モニタ
(例えばCRT,LCD,PDP等)24および磁気デ
ィスク装置26が接続されるとともに、入出力インタフ
ェース(I/O)28を介してプリンタ30が接続され
ている。本実施形態では、磁気ディスク装置26を、復
旧対象のVTOCを有するランダムアクセス記憶装置と
する。
【0020】そして、RAM16には、図1に示す認識
処理部51,整合処理部52および再構成処理部53を
実現するためのアプリケーションプログラムが格納され
ており、CPU10が、バスライン12を介してRAM
16から上記アプリケーションプログラムを実行するこ
とにより、認識処理部51,整合処理部52および再構
成処理部53としての機能(その詳細については後述)
が実現され、本実施形態の自動復旧装置が実現されるよ
うになっている。
【0021】これらの認識処理部51,整合処理部52
および再構成処理部53としての機能を実現するための
プログラムは、ハードウェアおよびオペレーティングシ
ステムの基本構造、並びに、それらの中核的なインタフ
ェースに関する深い知識を高度に利用したアセンブラ言
語によるプログラムであり、例えばフレキシブルディス
ク,CD−ROM等の、コンピュータ読取可能な記録媒
体に記録された形態で提供される。そして、コンピュー
タはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶
装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。ま
た、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディス
ク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録し
ておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュー
タに提供するようにしてもよい。
【0022】認識処理部51,整合処理部52および再
構成処理部53としての機能を実現する際には、内部記
憶装置(本実施形態ではRAM16)に格納されたプロ
グラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形
態ではCPU10)によって実行される。このとき、記
録媒体に記録されたプログラムをコンピュータが直接読
み取って実行するようにしてもよい。
【0023】なお、本実施形態において、コンピュータ
とは、ハードウェアとオペレーションシステムとを含む
概念であり、オペレーションシステムの制御の下で動作
するハードウェアを意味している。また、オペレーショ
ンシステムが不要でアプリケーションプログラム単独で
ハードウェアを動作させるような場合には、そのハード
ウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェア
は、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記
録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取る
ための手段とをそなえている。
【0024】上記アプリケーションプログラムは、この
ようなコンピュータに、認識処理部51,整合処理部5
2および再構成処理部53としての機能を実現させるプ
ログラムコードを含んでいる。また、その機能の一部
は、アプリケーションプログラムではなくオペレーショ
ンシステムによって実現されてもよい。さらに、本実施
形態における記録媒体としては、上述したフレキシブル
ディスク,CD−ROM,磁気ディスク,光ディスク,
光磁気ディスクのほか、ICカード,ROMカートリッ
ジ,磁気テープ,パンチカード,コンピュータの内部記
憶装置(RAMやROMなどのメモリ),外部記憶装置
等や、バーコードなどの符号が印刷された印刷物等の、
コンピュータ読取可能な種々の媒体を利用することがで
きる。
【0025】さて、図2に示す本実施形態のコンピュー
タシステムは、磁気ディスク装置26のデータ領域の状
態を管理するVTOCを自動的に復旧するためのもので
あり、その機能を実現すべく、図1に示すような、認識
処理部51,整合処理部52および再構成処理部53と
しての機能を有している。なお、図1は、本発明の一実
施形態としてのVTOC自動復旧装置の機能的構成を示
すブロック図である。
【0026】また、本実施形態の装置は、ランダムアク
セス記憶装置(磁気ディスク装置)を使用しそのボリュ
ームに存在するファイルの管理方式としてVTOCを使
用するシステムであり、且つ、FAT(ファイルアロケ
ーションテーブル)ではないファイル管理情報システム
に適用される。ここで、認識処理部51は、磁気ディス
ク装置26のVTOCにおいて何らかの損傷(エラー)
が発生したことを検知・認識するとともに、その損傷が
ハードエラーに起因するものか、あるいは、ソフトエラ
ーに起因するものかを認識するものである。なお、ハー
ドエラーによる損傷としては、トラックエラー等により
VTOCの一部にアクセスできなくなった状態が考えら
れるほか、ソフトエラーとしては、誤った初期化やファ
イル削除等のオペレーション誤りにより、ファイル管理
ブロックが削除されてしまった状態が考えられる。
【0027】整合処理部52は、認識処理部51により
ハードエラーに起因するものであると認識された場合
に、エラートラックの修復処理、即ち、空き領域の整合
処理を行なうものである。この整合処理では、VTOC
において残存している、データ領域に格納されるファイ
ルのエクステントを管理するファイル管理ブロック(図
5〜図7の符号D1〜D3参照)とデータ領域の空き領
域のエクステントを管理する空き管理ブロック(図5〜
図7の符号S参照)とを参照し、VTOCにおいてファ
イル格納領域と空き領域とが整合するように、空き管理
ブロック内の情報を整える。
【0028】つまり、ハードエラーによりファイル管理
ブロックが破壊されると、そのファイル管理ブロックで
管理されていたファイルを読み出すことができなくなる
が、上述のような整合処理を行なうことで、以降の処理
では、ハードエラーによって読み出せなくなったファイ
ルが格納されているデータ領域を、空き領域として取り
扱うことができるようになる。
【0029】再構成処理部53は、整合処理部52によ
る整合処理後、または、認識処理部51によりソフトエ
ラーに起因するものであると認識された後、空き管理ブ
ロックにより空き領域として管理されているデータ領域
を検索し当該データ領域における残存ファイルに関する
情報を検出し、その情報に基づいて残存ファイルのエク
ステントを管理するファイル管理ブロックを作成(創
成)し、そのファイル管理ブロックをVTOCに登録す
ることによりVTOCを再構成するものである。
【0030】このとき、再構成処理部53は、残存ファ
イルに関する情報として、当該ファイルが複数のエクス
テントに亘って存在する旨を示すマルチエクステント情
報を検出した場合、その複数のエクステントに亘る残存
ファイルに関する情報を一つのファイル管理ブロックに
反映させる。また、再構成処理部53は、データ領域の
検索中に残存ファイルに関する情報としてその残存ファ
イルの先頭管理情報(図5〜図7の“START”参照)を
検出した後にその先頭管理情報で管理されるファイル終
端(EOFもしくはEOD)が検出された場合、その先
頭管理情報の位置からファイル終端の位置までを当該残
存ファイルのエクステントとして管理するファイル管理
ブロックを作成する。
【0031】一方、再構成処理部53は、ファイル終端
を検出する前に次の残存ファイルの先頭管理情報が検出
された場合、その先頭管理情報の位置から次の残存ファ
イルの先頭管理情報の直前位置までを当該残存ファイル
のエクステントとして管理するファイル管理ブロックを
作成する。なお、再構成処理部53による再構成手順
(VTOC創成手順)については、図4に示すフローチ
ャートを参照しながら後述する。
【0032】上述のごとく構成された本実施形態のVT
OC自動復旧装置の動作について、まず、簡単に説明す
る。本実施形態では、VTOC上に存在するボリューム
内の空きを管理するブロックS(図5〜図7参照)を読
み込み、空きのデータ領域に対する検索処理を行いなが
ら、VTOCを再構成する。
【0033】このとき、空きデータ領域の残存データ情
報を用いて複数のエクステント情報〔処理対象ファイル
が、複数の連続した領域(エクステント)にまたがって
存在することを示す有効/無効情報〕の認識を行なう。
また、始端〜終端エクステントの下記確定論理,を
用いてVTOCを再構築する。確定論理は、ファイル
の先頭に存在する先頭管理情報(START)に管理さ
れるファイル内のデータの終端までをファイルとするも
のであり、確定論理は、データ終端トラック前に次の
ファイルの先頭管理情報が出現すれば、その直前トラッ
クをファイルの終端とするものである。
【0034】そして、誤って磁気ディスク装置26を初
期化した場合(初期化処理はVTOC情報だけを操作す
る)、以下の項目(a)〜(g)に従って、VTOC
(ファイル管理ブロック)の再構成を行なう。 (a)VTOC以外の領域(データ領域)は、全て空き
領域とみなされる。従って、VTOC以外の全ての領域
(=データ領域;この場合は空き領域)のトラック情報
を確認し、ファイルの先頭管理情報(START)を検索す
る。
【0035】(b)ファイルの先頭管理情報が検出され
た場合、ファイルの終端情報とマルチエクステント情報
とが得られるとと同時に、その終端トラックまでの全て
のヘッドをさらに検索する。 (c)ファイルの終端情報(EOFまたはEOD)のト
ラックに到達するまでに次のファイルの先頭が検出され
なければ、ファイルの先頭検出時に得られたファイルの
終端情報通りのエクステント情報をVTOC上のファイ
ル管理ブロックに反映させる。
【0036】(d)また、ファイルの終端情報のトラッ
クに到達するまでに次のファイルの先頭管理情報が検出
された場合は、その直前のトラックまでをファイルのエ
クステント情報として、VTOC上のファイル管理ブロ
ックに登録する。 (e)さらに、ファイルの先頭管理情報の検出時に得ら
れるマルチエクステント情報がある場合(ファイルが複
数のエクステントにまたがって存在する場合)、同一の
ファイルの集団であることをエクステント先頭情報から
認識し、1つのファイル管理ブロックに反映させてい
く。
【0037】(f)また、ファイルの終端情報検索時
に、空き領域が終了した場合も、そこまでをファイルの
終端としてVTOC上のファイル管理ブロックに登録す
る。 (g)ファイルの先頭情報が検出されない場合、空き領
域が終了するまで、上記の処理(a)〜(f)を繰り返
し実行する。 一方、VTOC上でのハードエラーが発生した場合に
は、整合処理部52によりVTOCのエラートラックを
修復した後、エラートラックにVTOCのパターンデー
タ(未使用ブロック)を強制的に書き込み、エラートラ
ック上に存在していたはずの(喪失した)ファイル管理
ブロックを、上述した論理(空き領域の検索)で再構成
し、VTOCの未使用ブロック(図5〜図7の符号E参
照)をファイル管理ブロックに変更する。
【0038】つまり、ハードエラーの発生したトラック
を救済した後(ハードウェアのトラック管理情報をイン
デックスマークから書き出しそのトラックを回復した
後)、救済したトラック上にVTOCにパターンデータ
を強制的に書き込み、VTOC以外の空き領域に存在す
る全てのトラックを検索し、ファイルの始端並びに終端
情報を認識してファイル管理ブロックを再構成(作成・
創成)し、VTOCの未使用ブロックを再構成したファ
イル管理ブロックに変更・登録する。
【0039】さて、次に、上述のごとく構成された本実
施形態の自動復旧装置の、より詳細な動作について、図
3〜図7を参照しながら説明する。図3は、本実施形態
のVTOC自動復旧装置による処理の全体的な流れを説
明するためのフローチャートであり、この図3に示すよ
うに、本実施形態のVTOC自動復旧装置では、まず、
認識処理部51により、磁気ディスク装置26のVTO
Cにおいて何らかの損傷(エラー)が発生したか否かを
検知・認識し(ステップS11)、損傷の発生を検知し
た場合(ステップS11のYESルート)、その損傷が
ハードエラーに起因するものか、あるいは、ソフトエラ
ーに起因するものかを判断する(ステップS12)。
【0040】認識処理部51によりハードエラーに起因
するものであると認識された場合(ステップS12のY
ESルート)、整合処理部52により、エラートラック
の修復処理、即ち、空き領域の整合処理が行なわれる
(ステップS13)。このとき、前述した通り、VTO
Cにおいて残存しているファイル管理ブロック(図5〜
図7の符号D1〜D3参照)と空き管理ブロック(図5
〜図7の符号S参照)とを参照し、VTOCにおいてフ
ァイル格納領域と空き領域とが整合するように、空き管
理ブロック内の情報を整える。このようにして、整合処
理部52によりVTOCのエラートラックを修復した
後、エラートラックにVTOCのパターンデータ(未使
用ブロック)を強制的に書き込む。
【0041】そして、整合処理部52による整合処理
後、または、認識処理部51によりソフトエラーに起因
するものであると認識された後(ステップS12のNO
ルート)、VTOCにおける1つの空き管理ブロックを
選択し(ステップS14)、選択した空き管理ブロック
から、さらに1つの空きエクステントを選択し(ステッ
プS15)、選択した空きエクステントに対し、再構成
処理部53により、図4を参照しながら後述するごと
く、VTOCの創成処理(ステップS16)を行なう。
【0042】なお、VTOCを誤って初期化した場合、
全データ領域が空き領域として管理されることになるの
で、前述した空き管理ブロックや空きエクステントはい
ずれも一つだけ存在することになる。VTOCの創成処
理後、選択した空き管理ブロック内の全ての空きエクス
テントに対する処理を完了したか否かを判断し(ステッ
プS17)、完了していない場合(ステップS17のN
Oルート)、ステップS15に戻って処理を続行する一
方、完了している場合(ステップS17のYESルー
ト)、VTOCにおける全ての空き管理ブロックに対す
る処理を完了したか否かを判断する(ステップS1
8)。そして、完了していない場合(ステップS18の
NOルート)、ステップS14に戻って処理を続行する
一方、完了している場合(ステップS18のYESルー
ト)、処理を終了する。
【0043】図4は、本実施形態におけるVTOCの創
成処理(図3のステップS16の処理)を説明するため
のフローチャートである。本実施形態では、図3で説明
した通り、空き管理ブロックに保持される空きエクステ
ント毎に、再構成処理部53により図4に示す創成処理
が実行される。ただし、誤初期化に対応して実行される
創成処理は、全データ領域が空き領域となっているの
で、図4に示す創成処理が一回だけ実行される。
【0044】各空きエクステントに対して実行されるV
TOCの創成処理に際しては、図4に示すように、ま
ず、その空きエクステント(創成処理対象エクステン
ト)における空きデータ領域を参照し(ステップS2
1)、この創成処理対象エクステントの終端(もしくは
空き領域の終端)に到達したか否か判断し(ステップS
22)、到達した場合(ステップS22のYESルー
ト)、創成処理を終了して、図3のステップS17へ移
行する。
【0045】到達していない場合(ステップS22のN
Oルート)、ファイルの先頭管理情報に到達したか否か
を判断し(ステップS23)、先頭管理情報に到達しな
い場合(ステップS23のNOルート)、ステップS2
1へ戻る一方、先頭管理情報に到達した場合(ステップ
S23のYESルート)、ファイル情報(ファイルの終
端情報およびマルチエクステント情報)を獲得する(ス
テップS24)。
【0046】その後、再び創成処理対象エクステントに
おける空きデータ領域を参照し(ステップS25)、こ
の創成処理対象エクステントの終端(空き領域の終端)
に到達したか否か判断する(ステップS26)。創成処
理対象エクステントの終端(もしくは空き領域の終端)
に到達した場合(ステップS26のYESルート)、ス
テップS23で到達した先頭管理情報の位置(トラッ
ク)もしくはステップS24で獲得したファイル情報の
位置(トラック)から、創成処理対象エクステントの終
端(もしくは空き領域の終端)までを、当該ファイルの
エクステントとして管理するファイル管理ブロックを作
成する(ステップS34)。
【0047】そして、今回の損傷がハードエラーか否か
を判断し(ステップS35)、ハードエラーでない場合
(誤初期化等のソフトエラー;ステップS35のNOル
ート)、ステップS34で作成したファイル管理ブロッ
クをVTOCに登録してから(ステップS36)、創成
処理を終了して、図3のステップS17へ移行する。一
方、ハードエラーである場合(ステップS35のYES
ルート)、VTOCの未使用ブロックを、ステップS3
4で作成したファイル管理ブロックに変更してから(ス
テップS37)、創成処理を終了して、図3のステップ
S17へ移行する。
【0048】一方、ステップS26で創成処理対象エク
ステントの終端(もしくは空き領域の終端)に到達して
いないと判断された場合(NOルート)、現在検索中の
ファイルの終端情報に到達する前に、次のファイルの先
頭管理情報に到達したか否かを判断する(ステップS2
7)。次のファイルの先頭管理情報に到達した場合(ス
テップS27のYESルート)、ステップS23で到達
した先頭管理情報の位置(トラック)もしくはステップ
S24で獲得したファイル情報の位置(トラック)か
ら、次のファイルの直前位置(トラック)までを、当該
ファイルのエクステントとして管理するファイル管理ブ
ロックを作成する(ステップS33)。
【0049】そして、今回の損傷がハードエラーか否か
を判断し(ステップS30)、ハードエラーでない場合
(ステップS30のNOルート)、ステップS33で作
成したファイル管理ブロックをVTOCに登録してから
(ステップS31)、ステップS21へ戻る。一方、ハ
ードエラーである場合(ステップS30のYESルー
ト)、VTOCの未使用ブロックを、ステップS33で
作成したファイル管理ブロックに変更してから(ステッ
プS32)、ステップS21へ戻る。
【0050】さらに、ステップS27で次のファイルの
先頭管理情報に到達していないと判断された場合(NO
ルート)、現在検索中のファイルの終端(EOFまたは
EOD)に到達したか否かを判断し(ステップS2
8)、到達していなければ(ステップS28のNOルー
ト)、ステップS25へ戻る。ステップS28で現在検
索中のファイルの終端(EOFまたはEOD)に到達し
たと判断された場合(YESルート)、ステップS24
で獲得したファイル情報に基づいて、当該ファイルのエ
クステントとして管理するファイル管理ブロックを作成
する(ステップS33)。
【0051】そして、前述と同様、今回の損傷がハード
エラーか否かを判断し(ステップS30)、ハードエラ
ーでない場合(ステップS30のNOルート)、ステッ
プS29で作成したファイル管理ブロックをVTOCに
登録してから(ステップS31)、ステップS21へ戻
る。一方、ハードエラーである場合(ステップS30の
YESルート)、VTOCの未使用ブロックを、ステッ
プS29で作成したファイル管理ブロックに変更してか
ら(ステップS32)、ステップS21へ戻る。
【0052】ここで、本実施形態における復旧複写処理
の具体例について、図5〜図7を参照しながら説明す
る。なお、図5は磁気ディスク装置26の構成(正常な
状態)を説明するための図、図6(a)および図6
(b)はいずれも誤初期化したVTOCを本実施形態に
より復旧した例について説明するための図、図7(a)
および図7(b)はいずれもハードエラーの生じたVT
OCを本実施形態により復旧した例について説明するた
めの図である。
【0053】前述した通り、図5に示す磁気ディスク装
置26のVTOCは、VTOC全体管理ブロックAと、
ファイル管理ブロックD1,D3と、空き管理ブロック
Sと、未使用ブロックEとの集合体である。また、デー
タ領域の各エクステントにおいて、ファイルの先頭には
先頭管理情報“START”が配置されるとともに、フ
ァイルの終端には終端情報“|”が配置されている。
【0054】例えば図5に示すファイル管理ブロックD
1,D3は、それぞれ、ファイルF1,F3のエクステ
ントを管理するもので、これらのファイル管理ブロック
D1,D3には、それぞれ、ファイルF1,F3の先頭
管理情報を記録される始端トラック番号(ファイル始端
アドレス)、および、EOF(またはEOD)を記録さ
れる終端トラック番号(ファイル終端アドレス)が、エ
クステント情報として保持されている。
【0055】また、前述した通り、空き管理ブロックS
は、一つのブロックで、複数の空き領域のエクステント
を管理しており、この空き管理ブロックSには、複数の
空き領域についての始端トラック番号(空き領域始端ア
ドレス)および終端トラック番号(空き領域終端アドレ
ス)が、エクステント情報として保持されている。さら
に、図5に示す磁気ディスク装置26において、ファイ
ルF1とファイルF3との間の空き領域には、ファイル
F2の先頭管理情報から途中までのデータが残存してい
る。
【0056】さて、図5に示すような状態のVTOCに
おいて誤って初期化が行なわれた場合、図6(a)に示
すように、磁気ディスク装置26のVTOCでは、ファ
イル管理ブロックD1,D3が抹消されることになる。
このような状態のVTOCに本実施形態のVTOC自動
復旧装置を適用すると、VTOCは、図6(b)に示す
ように自動的に復旧される。つまり、全データ領域を検
索し、ファイルF1,F2,F3の先頭管理情報“STAR
T”や終端情報“|”を検出することで、3つのファイ
ル管理ブロックD1,D2,D3が作成されてVTOC
に登録されることになる。
【0057】ここで作成されたファイル管理ブロックD
1,D3には、図5に示したものと同様、それぞれファ
イルF1,F3の先頭管理情報を記録される始端トラッ
ク番号、および、終端トラック番号が、エクステント情
報として保持されている。また、ファイル管理ブロック
D2には、図5の状態では空き領域であったファイルF
1とファイルF3との間に残存していた、ファイルF2
のエクステント情報が登録されることになる。ファイル
F2のエクステント情報は、その先頭管理情報における
トラック番号を始端トラック番号とするとともに、ファ
イルF3の直前のトラック番号を終端トラック番号とし
て有する。
【0058】また、図5に示すような状態のVTOCに
おいてハードエラーが生じ、図7(a)に示すように、
磁気ディスク装置26のVTOCにおいて、ファイル管
理ブロックD3が破壊された場合に、本実施形態のVT
OC自動復旧装置を適用すると、VTOCは、図7
(b)に示すように自動的に復旧される。この場合、破
壊されてしまったファイル管理ブロックD3で管理され
ていた、ファイルF3を格納しているデータ領域を、一
旦、空き管理ブロックSで管理される空き領域として取
り扱う。そして、ファイルF1以外の空き領域を検索
し、ファイルF2,F3の先頭管理情報“START”や終
端情報“|”を検出することで、2つのファイル管理ブ
ロックD2,D3が作成され、VTOCの未使用ブロッ
クEが、作成されたファイル管理ブロックD2,D3に
置き換えられることになる。
【0059】このように、本発明の一実施形態としての
VTOC自動復旧装置によれば、磁気ディスク装置26
を誤って初期化した場合や、磁気ディスク装置26内の
ファイルを誤って削除した場合や、VTOCでハードエ
ラーが発生してファイル管理ブロックが破壊された場合
などに、バックアップデータを用いることなく、VTO
Cを修復することにより残存している資産を救済し、ボ
リュームの救済・復旧を容易かつ短時間で行なうことが
可能になる。
【0060】従って、磁気ディスク装置26を用いてデ
ータを保存するシステムにおいて、万一、磁気ディスク
装置26のVTOCのファイル管理ブロックが破壊・抹
消されても直ちに復旧して対処することができ、そのシ
ステムの信頼性を大幅に高めることができる。なお、本
発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施するこ
とができる。
【0061】例えば、上述した実施形態では、ランダム
アクセス記憶装置が磁気ディスク装置である場合につい
て説明しているが、本発明は、これに限定されるもので
はなく、FAT(ファイルアロケーションテーブル)で
はないファイル管理情報システムであれば、上述と同様
に適用され、上述と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のランダム
アクセス記憶装置のVTOC自動復旧装置(請求項1〜
3)およびVTOC自動復旧プログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体(請求項4〜6)によ
れば、ハードエラーやソフトエラーによりVTOCのフ
ァイル管理ブロックが破壊・抹消されても、バックアッ
プデータを用いることなく、VTOCを修復することに
より残存している資産を救済し、ボリュームの救済・復
旧を容易かつ短時間で行なうことが可能になる。
【0063】従って、ランダムアクセス記憶装置を用い
てデータを保存するシステムにおいて、万一、ランダム
アクセス記憶装置のVTOCのファイル管理ブロックが
破壊・抹消されても直ちに復旧して対処することがで
き、そのシステムの信頼性を大幅に高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのランダムアクセス
記憶装置のVTOC自動復旧装置の機能的構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのランダムアクセス
記憶装置のVTOC自動復旧装置を実現するためのコン
ピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態のVTOC自動復旧装置による処理
の全体的な流れを説明するためのフローチャートであ
る。
【図4】本実施形態におけるVTOCの創成処理(図3
のステップS16の処理)を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】ランダムアクセス記憶装置(磁気ディスク装
置)の構成を説明するための図である。
【図6】(a)および(b)はいずれも誤初期化したV
TOCを本実施形態により復旧した例について説明する
ための図である。
【図7】(a)および(b)はいずれもハードエラーの
生じたVTOCを本実施形態により復旧した例について
説明するための図である。
【符号の説明】
10 CPU 12 バスライン 14 ROM 16 RAM 18 入出力インタフェース(I/O) 20 キーボード 22 マウス 24 モニタ 26 磁気ディスク装置(ランダムアクセス記憶装置) 28 入出力インタフェース(I/O) 30 プリンタ 51 認識処理部 52 整合処理部 53 再構成処理部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランダムアクセス記憶装置のデータ領域
    の状態を管理するVTOCを復旧するための装置であっ
    て、 該VTOCにおける損傷がハードエラーに起因するもの
    かもしくはソフトエラーに起因するものかを認識する認
    識処理部と、 該認識処理部によりハードエラーに起因するものである
    と認識された場合に、該VTOCにおいて残存してい
    る、該データ領域に格納されるファイルのエクステント
    を管理するファイル管理ブロックと該データ領域の空き
    領域のエクステントを管理する空き管理ブロックとを参
    照し、該VTOCにおいてファイル格納領域と空き領域
    とが整合するように該空き管理ブロック内の情報を整え
    る整合処理部と、 該整合処理部による整合処理後、または、該認識処理部
    によりソフトエラーに起因するものであると認識された
    後、該空き管理ブロックにより空き領域として管理され
    ている該データ領域を検索して当該データ領域における
    残存ファイルに関する情報を検出し、その情報に基づい
    て該残存ファイルのエクステントを管理する該ファイル
    管理ブロックを作成して該VTOCに登録することによ
    り該VTOCを再構成する再構成処理部とをそなえてな
    ることを特徴とする、ランダムアクセス記憶装置のVT
    OC自動復旧装置。
  2. 【請求項2】 該再構成処理部が、該残存ファイルに関
    する情報として、当該ファイルが複数のエクステントに
    亘って存在する旨を示すマルチエクステント情報を検出
    した場合、該複数のエクステントに亘る当該残存ファイ
    ルに関する情報を一つのファイル管理ブロックに反映さ
    せることを特徴とする、請求項1記載のランダムアクセ
    ス記憶装置のVTOC自動復旧装置。
  3. 【請求項3】 該再構成処理部が、該データ領域の検索
    中に該残存ファイルに関する情報として当該残存ファイ
    ルの先頭管理情報を検出した後にその先頭管理情報で管
    理されるファイル終端が検出された場合、該先頭管理情
    報の位置からファイル終端の位置までを当該残存ファイ
    ルのエクステントとして管理するファイル管理ブロック
    を作成する一方、前記ファイル終端を検出する前に次の
    残存ファイルの先頭管理情報が検出された場合、該先頭
    管理情報の位置から該次の残存ファイルの先頭管理情報
    の直前位置までを当該残存ファイルのエクステントとし
    て管理するファイル管理ブロックを作成することを特徴
    とする、請求項1または請求項2に記載のランダムアク
    セス記憶装置のVTOC自動復旧装置。
  4. 【請求項4】 ランダムアクセス記憶装置のVTOCを
    復旧する機能をコンピュータにより実現するための、V
    TOC自動復旧プログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体であって、 該VTOC自動復旧プログラムが、 該VTOCにおける損傷がハードエラーに起因するもの
    かもしくはソフトエラーに起因するものかを認識する認
    識処理部、 該認識処理部によりハードエラーに起因するものである
    と認識された場合に、該VTOCにおいて残存してい
    る、該データ領域に格納されるファイルのエクステント
    を管理するファイル管理ブロックと該データ領域の空き
    領域のエクステントを管理する空き管理ブロックとを参
    照し、該VTOCにおいてファイル格納領域と空き領域
    とが整合するように該空き管理ブロック内の情報を整え
    る整合処理部、および、 該整合処理部による整合処理後、または、該認識処理部
    によりソフトエラーに起因するものであると認識された
    後、該空き管理ブロックにより空き領域として管理され
    ている該データ領域を検索して当該データ領域における
    残存ファイルに関する情報を検出し、その情報に基づい
    て該残存ファイルのエクステントを管理する該ファイル
    管理ブロックを作成して該VTOCに登録することによ
    り該VTOCを再構成する再構成処理部として、該コン
    ピュータを機能させることを特徴とする、ランダムアク
    セス記憶装置のVTOC自動復旧プログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  5. 【請求項5】 該残存ファイルに関する情報として、当
    該ファイルが複数のエクステントに亘って存在する旨を
    示すマルチエクステント情報を検出した場合、該VTO
    C自動復旧プログラムが、該再構成処理部により該複数
    のエクステントに亘る当該残存ファイルに関する情報を
    一つのファイル管理ブロックに反映させるように、該コ
    ンピュータを機能させることを特徴とする、請求項4記
    載のランダムアクセス記憶装置のVTOC自動復旧プロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 該データ領域の検索中に該残存ファイル
    に関する情報として当該残存ファイルの先頭管理情報を
    検出した後にその先頭管理情報で管理されるファイル終
    端が検出された場合、該VTOC自動復旧プログラム
    が、該再構成処理部により、該先頭管理情報の位置から
    ファイル終端の位置までを当該残存ファイルのエクステ
    ントとして管理するファイル管理ブロックを作成するよ
    うに、該コンピュータを機能させる一方、 前記ファイル終端を検出する前に次の残存ファイルの先
    頭管理情報が検出された場合、該VTOC自動復旧プロ
    グラムが、該再構成処理部により、該先頭管理情報の位
    置から該次の残存ファイルの先頭管理情報の直前位置ま
    でを当該残存ファイルのエクステントとして管理するフ
    ァイル管理ブロックを作成するように、該コンピュータ
    を機能させることを特徴とする、請求項4または請求項
    5に記載のランダムアクセス記憶装置のVTOC自動復
    旧プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
JP36500299A 1999-12-22 1999-12-22 ランダムアクセス記憶装置のvtoc自動復旧装置およびvtoc自動復旧プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Pending JP2001175426A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36500299A JP2001175426A (ja) 1999-12-22 1999-12-22 ランダムアクセス記憶装置のvtoc自動復旧装置およびvtoc自動復旧プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36500299A JP2001175426A (ja) 1999-12-22 1999-12-22 ランダムアクセス記憶装置のvtoc自動復旧装置およびvtoc自動復旧プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001175426A true JP2001175426A (ja) 2001-06-29

Family

ID=18483194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36500299A Pending JP2001175426A (ja) 1999-12-22 1999-12-22 ランダムアクセス記憶装置のvtoc自動復旧装置およびvtoc自動復旧プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001175426A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007519997A (ja) * 2003-12-31 2007-07-19 インテル・コーポレーション Pci/pci−x標準ホットプラグコントローラ(shpc)コマンドステイタスの信号伝達の方法
US8145942B2 (en) 2010-03-29 2012-03-27 International Business Machines Corporation Methods and systems for troubleshooting remote systems through recreation of remote system scenarios
JP2012190331A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Toshiba Corp データ記憶装置及びテーブル管理方法
CN104133742A (zh) * 2014-08-07 2014-11-05 浪潮(北京)电子信息产业有限公司 一种数据保护的方法及装置
CN109446799A (zh) * 2018-11-14 2019-03-08 深圳市腾讯网络信息技术有限公司 内存数据保护方法、安全组件和计算机设备及存储介质

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007519997A (ja) * 2003-12-31 2007-07-19 インテル・コーポレーション Pci/pci−x標準ホットプラグコントローラ(shpc)コマンドステイタスの信号伝達の方法
US8145942B2 (en) 2010-03-29 2012-03-27 International Business Machines Corporation Methods and systems for troubleshooting remote systems through recreation of remote system scenarios
JP2012190331A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Toshiba Corp データ記憶装置及びテーブル管理方法
CN104133742A (zh) * 2014-08-07 2014-11-05 浪潮(北京)电子信息产业有限公司 一种数据保护的方法及装置
CN109446799A (zh) * 2018-11-14 2019-03-08 深圳市腾讯网络信息技术有限公司 内存数据保护方法、安全组件和计算机设备及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6557089B1 (en) Backup by ID-suppressed instant virtual copy then physical backup copy with ID reintroduced
US8566282B2 (en) Creating a buffer point-in-time copy relationship for a point-in-time copy function executed to create a point-in-time copy relationship
US8219850B1 (en) Data processing recovery system and method spanning multiple operating system
US5086502A (en) Method of operating a data processing system
US9244627B2 (en) Secure data erasure system for erasing a plurality of data storage devices
US7216210B2 (en) Data I/O system using a plurality of mirror volumes
JPH08328754A (ja) ボリューム回復の間に多重ボリューム・データ・セットを回復する方法
US6795834B2 (en) Apparatus, method, and storage medium for file management
US6636984B1 (en) System and method for recovering data from mirror drives following system crash
JP5412995B2 (ja) プログラムモデル検査におけるデータベース制御装置、データベース制御方法、データベース制御プログラム
JP2001175426A (ja) ランダムアクセス記憶装置のvtoc自動復旧装置およびvtoc自動復旧プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US20080155319A1 (en) Methods and systems for managing removable media
JP2000010788A (ja) 緊急動作処理機能を有するコンピュータ装置
CN109325005A (zh) 一种数据处理方法和电子设备
US6671777B1 (en) Data storage system and method for managing critical data in an N-way mirrored storage device using first and second sequence numbers
JP2000076110A (ja) 分散ファイルシステムにおける回復処理システム
JPH08305809A (ja) カード発行システムにおける発行ファイルの管理方法
CN100447757C (zh) 用于选择性清除存储子系统中的持久元数据的方法和系统
KR101984495B1 (ko) 이동식 저장 장치 및 이를 포함하는 시스템
JPH08314784A (ja) ファイル管理装置
CN103700388A (zh) 文件记录装置、文件系统管理和恢复方法、更换驱动器
JPH11110258A (ja) エラーメッセージ診断装置
US20040015860A1 (en) In the development of computer programs, a method of recording the sequential development of each of a plurality of files forming the program
JP3465600B2 (ja) 画面情報保存・復元システムおよび画面情報保存・復元方法
JP2005332042A (ja) 削除データ復元装置及びデータ複製装置兼削除データ復元装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050112

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080401