JP3002701B2 - 交通誘導ロボット及びこの交通誘導ロボットを使用した交通誘導方法 - Google Patents

交通誘導ロボット及びこの交通誘導ロボットを使用した交通誘導方法

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JP3002701B2
JP3002701B2 JP4354978A JP35497892A JP3002701B2 JP 3002701 B2 JP3002701 B2 JP 3002701B2 JP 4354978 A JP4354978 A JP 4354978A JP 35497892 A JP35497892 A JP 35497892A JP 3002701 B2 JP3002701 B2 JP 3002701B2
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広明 西尾
紀幸 海原
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株式会社ココロ
株式会社関電工
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工事区間等の誘導対象
区間の前方に設置され走行する車両の停止、進行の誘導
を行う誘導ロボット及びこの誘導ロボットを利用して前
記誘導対象区間の交通誘導を行うようにした交通誘導方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、道路工事等によって車両の片側
交互通行が行われる場合、交通状態を的確に把握して車
両等を円滑に通行させ或いは事故の発生を防止するため
に、一般に交通誘導員等によって車両の交通誘導が行わ
れている。この交通誘導員による交通誘導において、誘
導対象区間が比較的長距離であったりカーブ等によって
見通しが悪い場合には、例えば、交通誘導員を誘導対象
区間の出入口ばかりでなく中間部等の適宜の箇所にも配
置し、トランシーバー等の相互通信手段によって相互に
連絡を取り合いながら通行車両の誘導を行う必要があっ
た。
【0003】ところで、車両の片側交互通行はなお必要
ではあるが、夜間工事の制限等によって工事が一時中断
されている場合などにあっては、わざわざ交通誘導員を
配置せずに、例えば工事区間を挟んだ場所にそれぞれ相
関連する反対の表示、すなわち一方が「赤」信号の場合
には他方は「青」信号を表示するようにした信号機を設
置することによって車両を誘導するようにしたいわゆる
無人の交通誘導も行われる。
【0004】一方、高速道路などにおいては、誘導対象
区間が比較的長距離に亘るばかりでなく、車両が高速で
走行するため極めて危険であることから、路上に設置さ
れ走行路の変更等を案内表示する多数個のカラーコーン
とともに人体型のロボットを利用して車両の誘導を行う
ようにしている。この人体型ロボットは、作業車両に搭
載されるとともに誘導旗を持った腕が上下方向に動作
し、高速で接近する車両の運転手に、前方で工事等が行
われていて進路変更が必要であることの注意を促す作用
を奏している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】交通誘導員によって車
両の交通誘導を行う場合は、通行する車両の運転手を直
接対象として交通誘導員が「停止」或いは「進行」の合
図を指示するため、比較的スムーズな交通誘導が行われ
る。しかしながら、多数の交通誘導員によって相互通話
を行いながら誘導を行う場合等において、交通誘導員相
互の連絡が上手くいかずに両側から車両を進入させてし
まうといった事態が発生することもあり、また交通渋滞
でイライラしている運転手と交通誘導員とで思わぬトラ
ブルが発生することもあった。さらに、深夜等におい
て、必要数の交通誘導員を確保することは極めて困難で
あった。
【0006】また、信号機を設置して無人の交通誘導を
行う場合には、監視員もいないこともあってか、「停
止」の表示が行われているにも係わらずついつい信号を
無視して進入してくる車両も多く、また上下方向の交通
状況にも係わらず機械的に「停止」「進行」の信号間隔
が設定されているため渋滞が進行してしまうといった問
題点があった。さらに、夜間時等において車両の通行が
ほとんど無いにも係わらず自動的に表示される「停止」
の時間が非常に長く感じられ、運転手のイライラをます
ますつのらせていた。
【0007】人手不足の解消或いは交通誘導員、作業者
の危険防止のために、交通誘導の機械化は極めて重要で
はあるが、上述したように、従来の信号機或いは単純な
腕(旗)振り動作しか行わない人体型ロボットによる交
通誘導システムにおいては、例えば、通行車両の運転手
に対して工事に協力して「一時停車して頂く」といった
考え方が採用されておらず、単に「停車」「進行」を指
示するに過ぎない無味乾燥な手段であり、また車両の運
行動作とは無関係に信号機或いは人型ロボットが動作す
るに過ぎないものであるため、交通誘導員による交通誘
導と到底代替えし得ないものであった。
【0008】また、交通誘導員による交通誘導が効果的
である理由は、通行する車両の運転手に直接「停止」
「進行」の合図を働きかけるところにあり、特に進行し
てくる車両の運転手と視線を合わせて停車の合図を送る
ことが車両を確実に停止させる上で極めて重要であり、
また停車していた車両の運転手に「進行」の合図を送る
に際しても、一時停車の協力に対する何らかの感謝の動
作を行うところにある。しかしながら、従来の信号機或
いは人体型ロボットにこのような動作を期待することは
到底不可能であった。
【0009】また、ロボットによって、車両を円滑かつ
的確に誘導するためには、単に信号器の代わりの機能を
有するだけではなく、車両の通行を誘導するロボットの
動作自体が人間の動作に近い自然な動作であることが必
要であり、またこの誘導ロボットの仕上がり程度が低い
と運転手に無視されたりいたずらをされる危険があると
いった種々の問題点があり、現状においては、実用的な
交通誘導ロボットが提供されるに至っていない。
【0010】したがって、本発明は、上述した交通誘導
員による誘導動作を鋭意分析のうえ、極めて自然に近い
動作によって車両の誘導動作を行う交通誘導ロボット及
びこの交通誘導ロボットを誘導対象区間の前方に配置す
ることによって、円滑かつ確実な交通誘導を行い得るよ
うにした交通誘導システムを提供することを目的とした
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明にかかる交通誘導ロボットは、移動台上に回転自在に
載置されるとともに人体に模した形状であり、少なくと
も上下方向の揺動動作と左右方向に回動動作を行う頭部
と、身体の側方で上下方向に揺動動作される左右両肩部
と、この左右両肩部と関連動作する左右両肘部と、前後
方向に屈倒動作される腰部とが可動部として構成され、
これら可動部が遠隔駆動手段により駆動されることによ
って「停止」誘導形態と、「進行」誘導形態と、「注
意」誘導形態との3つの誘導形態に変換駆動される。交
通誘導ロボットは、「停止」誘導形態において、身体が
車両等の進行方向に対面するとともに頭部と腰部とが前
方へと屈倒して「おじぎ」動作を行った後に頭部が停止
線の方向を向くように変換駆動されてなる。交通誘導ロ
ボットは、「進行」誘導形態において、頭部を除く身体
が移動台上で車両等の進入方向に対して平行となるよう
に回動されるとともに肩部と肘部との関連動作によって
腕振り動作を行うように変換駆動されてなる。交通誘導
ロボットは、「注意」誘導形態において、身体が移動台
上で車両等の進行方向に対して対面するように回動され
るとともに肩部と肘部との関連動作によって腕振り動作
を行うように変換駆動されてなる。
【0012】本発明に係る交通誘導ロボットは、「停
止」誘導形態と、「進行」誘導形態と、「注意」誘導形
態との3つの誘導形態が、「停止」誘導形態−「進行」
誘導形態−「注意」誘導形態の順序で変換駆動されると
ともに、「進行」誘導形態から直接「停止」誘導形態へ
の変換駆動が可能とされる。また、本発明に係る交通誘
導ロボットは、「停止」誘導形態と、「進行」誘導形態
と、「注意」誘導形態との3つの誘導形態とは独立し
て、身体が移動台上で車両等の進行方向に対面するよう
に回動されるとともに肩部と肘部との関連動作によって
腕振り動作を行う「進路変更」誘導形態への変換駆動が
可能とされる。交通誘導ロボットは、両手に把持した誘
導旗又は誘導灯と、頭部に被着したヘルメットに装着し
た発光表示器とによって、誘導表示手段が構成される。
誘導旗の色は赤色と白色とし、また誘導灯の色は赤色と
緑色とに発光するとともに、発光表示器は赤色と青色と
に発光する。
【0013】上述した目的を達成する本発明に係る交通
誘導方法には、移動台上に回動自在に載置されるととも
に人体に模した形状であり、少なくとも上下方向の揺動
動作と左右方向に回動動作を行う頭部と、身体の側方で
上下方向に揺動動作される左右両肩部と、この左右両肩
部と関連動作する左右両肘部と、前後方向に屈倒動作さ
れる腰部とが可動部として構成されるとともに誘導表示
手段を有する人体型交通誘導ロボットが用いられる。ま
た、交通誘導方法には、この人体型交通誘導ロボット
を、少なくとも、身体が移動台上で車両等の進行方向に
対面するように回動されるとともに頭部と腰部とが前方
へと屈倒して「おじぎ」動作を行った後に頭部が停止線
の方向を向く「停止」誘導形態と、頭部を除く身体が移
動台上で車両等の進入方向と平行となるように回動され
るとともに肩部と肘部との関連動作によって腕振り動作
を行う「進行」誘導形態と、身体が移動台上で車両等の
進行方向に対面するように回動されるとともに肩部と肘
部との関連動作によって腕振り動作を行う「注意」誘導
形態とに変換駆動する遠隔駆動手段が用いられる。交通
誘導方法においては、工事区間等の誘導対象区間を挟ん
で少なくとも一対の人体型交通誘導ロボットを設置する
とともに、これら人体型交通誘導ロボットを遠隔駆動手
段により、「停止」誘導形態と「進行」誘導形態との互
いに相関連する反対の誘導形態に変換駆動することによ
って誘導対象区間の交通誘導を行うようにする。
【0014】上述した目的を達成する本発明に係る交通
誘導方法には、移動台上に回動自在に載置されるととも
に人体に模した形状であり、少なくとも上下方向の揺動
動作と左右方向に回動動作を行う頭部と、身体の側方で
上下方向に揺動動作される左右両肩部と、この左右両肩
部と関連動作する左右両肘部と、前後方向に屈倒動作さ
れる腰部とが可動部として構成されるとともに誘導表示
手段を有する人体型交通誘導ロボットが用いられる。ま
た、交通誘導方法には、この人体型交通誘導ロボット
を、少なくとも、身体が移動台上で車両等の進行方向に
対面するように回動されるとともに頭部と腰部とが前方
へと屈倒して「おじぎ」動作を行った後に頭部が停止線
の方向を向く「停止」誘導形態と、頭部を除く身体が移
動台上で車両等の進入方向と平行となるように回動され
るとともに肩部と肘部との関連動作によって腕振り動作
を行う「進行」誘導形態と、身体が移動台上で車両等の
進行方向に対面するように回動されるとともに肩部と肘
部との関連動作によって腕振り動作を行う「注意」誘導
形態とに変換駆動する遠隔駆動手段が用いられる。交通
誘導方法においては、人体型交通誘導ロボットを、工事
区間等の誘導対象区間の前方位置に設置するとともに、
これら人体型交通誘導ロボットを遠隔駆動手段によって
上述した3つの誘導形態に変換駆動することによって誘
導対象区間の交通誘導を行う
【0015】
【作用】以上のように構成された本発明に係る交通誘導
ロボットによれば、車両の交通状況、工事の進行状況或
いは通行人等を監視するオペレータが操作する遠隔駆動
手段を介して、移動台上で身体が回動されるとともに、
可動部として構成された頭部、左右両肩部、左右両肘部
及び胴部の各部位が適宜駆動されることで、交通誘導員
による誘導動作に類似した極めて自然な動作形態の、少
なくとも「停止」誘導形態と、「進行」誘導形態と、
「注意」誘導形態との3つの誘導形態に変換駆動され
る。したがって、本発明に係る交通誘導ロボットを用い
ることによって、最小の要員によりかつその安全性が確
保された状態で、車両の運転手に対してより効率的な誘
導指示が行われるようになり、円滑かつ確実な交通誘導
が行われるようになる。
【0016】また、本発明に係る交通誘導方法によれ
ば、片側交互通行が必要となる道路の工事区間等の誘導
対象区間を挟んで少なくとも一対の交通誘導ロボットを
設置するとともに、これら交通誘導ロボットを、車両の
交通状況、工事の進行状況或いは通行人等を監視するオ
ペレータが操作する遠隔駆動手段を介して、交通誘導員
による誘導動作に類似した極めて自然な動作形態の、少
なくとも「停止」誘導形態と、「進行」動作形態と、
「注意」動作形態との3つの基本誘導形態に変換駆動す
るとともに互いに相関連する反対の誘導形態、すなわち
一方が「停止」誘導形態をとる場合には他方が「進行」
誘導形態をとるように変換駆動することによって交通誘
導を行う。したがって、交通誘導方法によれば、交通誘
導ロボットにより進行する車両の運転手に対してより明
確に「停止」「進行」「注意」の合図が指示されて円滑
かつ確実な交通誘導が行われるようになる。
【0017】さらに、本発明に係る交通誘導方法によれ
ば、片側交互通行を特に必要としない高速道路等におい
て、工事区間等の誘導対象区間の前方に位置して交通誘
導ロボットを設置するとともに、この交通誘導ロボット
を、車両の交通状況或いは工事の進行状況等を監視する
オペレータが操作する遠隔駆動手段を介して、少なくと
も「停止」誘導形態と、「進行」誘導形態と、「注意」
誘導形態との3つの基本誘導形態に変換駆動することに
よって交通誘導を行う。したがって、交通誘導方法によ
れば、交通誘導ロボットにより進行する車両の運転手に
対してより明確に「停止」「進行」「注意」の合図が指
示されて円滑かつ確実な交通誘導が行われるようにな
る。
【0018】さらにまた、本発明に係る交通誘導方法に
よれば、「停止」誘導形態と、「進行」誘導形態と、
「注意」誘導形態との3つの基本誘導形態に変換駆動さ
れる主交通誘導ロボットの前方位置に、少なくとも「進
路変更」誘導形態と、「注意」誘導形態をとる補助交通
誘導ロボットを配置することによって、工事中の事前案
内を行うことで、より確実な交通誘導が行われるように
なる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について、図面
を参照しながら説明する。実施例は、図1に示すよう
に、対面通行道路において、一方側の車線で道路工事が
行われていて、車両の片側交互通行が必要な道路工事区
間等の交通誘導対象区間Aを対象とした交通誘導方法を
紹介するものである。この交通誘導方法には、前記交通
誘導対象区間Aを挟んだ両側に、少なくとも一対の交通
誘導ロボット20(20A、20B)が設置され、これ
ら交通誘導ロボット20がオペレータ1の遠隔操作によ
って後述する各誘導形態に変換駆動される。
【0020】オペレータ1は、工事の進行状況或いは車
両の交通状況、通行人等を監視できる場所にいることが
好ましい。オペレータ1は、保有するコントローラ2を
操作することによって、交通誘導ロボット20を駆動し
て進入する車両を停止線3の位置で停止させ、或いは設
置した多数個のカラーコーン4によって指定した走行路
に沿って進行させるように誘導する。
【0021】交通誘導ロボット20は、図2に示すよう
に、底面部にキャスター6を有することによって移動自
在とされた移動台5上に載置されている。この移動台5
には、交通誘導ロボット20を回転自在に支える回転支
持機構7や、交通誘導ロボット20を水平状態に設置す
るため、例えば4隅の高さ位置を調動するレベルアジャ
スター機構8或いは交通誘導ロボット20の身体各部位
を後述する誘導形態に変換駆動するための制御部9、ワ
イヤレス受信機10等が収納されている。移動台5に
は、図1に示すように駆動源となる発電機11が接続さ
れている。
【0022】なお、前記回転支持機構7は、車両の進行
方向に対面するようにして設置される交通誘導ロボツト
20を、後述する「進行」誘導形態へと変換する際に走
行路と平行な状態に回転させる機構である。また、制御
部9は、保守或いはマニュアル操作切換え等を考慮し
て、移動台5に対して引き出し自在となっている。さら
に、発電機11は、各交通誘導ロボット20A、20B
に対してそれぞれ1台ずつ接続されており、可動部とし
て構成された身体各部位を駆動するモータアークチュエ
ータ、制御部或いは発光表示器等の電源となる。
【0023】交通誘導ロボット20は、道路工事区間に
おける車両の誘導を確実かつ円滑に行うことを目的とし
た機能ロボットであり、このため単に人体に模した形態
にとどまらず、人間の自然動作に近い動作と比較的高度
な仕上がりが必要である。このため、実施例交通誘導ロ
ボット20は、全体が交通誘導員に模した人体型に構成
されるとともに、頭部21、左右両肩部22A、22
B、左右両肘部23A、23B及び腰部24にそれぞれ
適当なモータ、アークチュエータ、センサー及び可動機
構が内蔵されることによってこれら各部がそれぞれ可動
部として構成されている。
【0024】また、交通誘導ロボット20は、一般に車
両誘導に際して使用されている白色及び赤色の誘導旗に
よって誘導を行うことが有効であることから、右手には
白色の誘導旗25が、また左手には赤色の誘導旗26が
それぞれ把持されている。交通誘導ロボット20は、さ
らに頭部に赤色、緑色の2色の高輝度発光LEDからな
る発光信号器27が装着されたヘルメット28が被着さ
れている。
【0025】なお、交通誘導ロボット20には、夜間時
等に、前記誘導旗25、26に代えてそれぞれ緑色及び
赤色の誘導灯を把持させるようにしてもよい。また、誘
導旗25、26には、蛍光処理を施したり、竿部分に赤
色、緑色の2色の高輝度発光LEDを組み込んで緑色及
び赤色に発光させるように構成してもよい。
【0026】本実施例交通誘導方法においては、後述す
る交通誘導ロボット20の誘導形態とともに前記赤色、
白色の誘導旗25、26或いは誘導灯によって主誘導手
段を構成するが、より確実な誘導を行いかつ夜間時等に
おいても誘導効果を保持するため、上述したように、ヘ
ルメット28に装着した発光信号器27によって補助誘
導手段を構成する。
【0027】交通誘導ロボット20は、上述したよう
に、可動部として構成された頭部21、左右両肩部22
A、22B、左右両肘部23A、23B及び腰部24の
各部位が、オペレータ1がコントローラ2を操作するこ
とによって適宜変換動作して、後述する少なくとも「停
止」誘導形態と、「注意」誘導形態及び「進行」誘導形
態の3つの基本誘導形態に変換駆動される。以下、交通
誘導ロボット20について、各可動部として構成された
身体各部位の動作について、個別に説明する。
【0028】交通誘導ロボット20においては、遠くか
ら接近してくる車両の運転手にとって、その顔の表情自
体は認識し得ないため特に重要ではないが、車両を監視
誘導することから車両の動きに合わせて頭部21を駆動
させることが極めて重要である。このため、交通誘導ロ
ボット20は、頭部21が上下方向に揺動々作するとと
もに左右方向に回転動作するように構成されている。
【0029】また、交通誘導ロボット20は、この頭部
21の上下方向の揺動々作が、後述する腰部24の曲げ
動作と連動することによって、交通誘導ロボット20の
運転手に対する「おじぎ」形態を創出する。また、交通
誘導ロボット20は、進行してくる車両の運転手に対し
て頭部21を対面させるために、頭部21が左右方向に
回転動作する。
【0030】なお、上述した頭部21の動作範囲は、交
通誘導ロボット20の設置位置と停止線3で停車する車
両の運転手の視線位置とを考慮して、不自然さが無いよ
うに幾分ずれた角度に設定されており、必ずしも身体の
回転に見合った90°の回転角度には対応されていな
い。本実施例においては、図2に示す初期状態から、頭
部21が、上下方向に15°、正面位置において−5
°、左方向−15°及び右方向に75°の角度に動作す
るようにそれぞれ設定されている。
【0031】交通誘導ロボット20は、左右両肩部22
A、22Bが横方向に対して上下に揺動々作される。交
通誘導ロボット20は、この両肩部22A、22Bの揺
動々作によって、左右両手に持った白色及び赤色の誘導
旗25、26をそれぞれ大きく振って車両等の誘導を行
なう。また、この両肩部22A、22Bは、腕全体と前
記誘導旗25、26の重量負担がかかる部位であり、充
分な耐久性が要求される。本実施例においては、肩部2
2の動作領域は、図2に示す初期状態より、上方向に1
65°、下方向に15°の角度にそれぞれ設定されてい
る。
【0032】なお、実施例交通誘導ロボット20におい
ては、左右両肩部22A、22Bの動作によって大きく
回動する腕部が、障害物或いは通行人にぶっかったりす
る場合を考慮して、この左右両肩部22A、22Bの駆
動機構部分にはトルクリミッタが組み込まれており、こ
れによって内部機構の破損防止或いは安全性の確保が図
られている。
【0033】交通誘導ロボット20は、左右両肘部23
A、23Bが、上記左右両肩部22A、22Bの上下方
向の揺動々作に合わせてそれぞれ動作されることによっ
て、腕全体の動きを柔らかな動作とし、不自然な動作を
解消するように配慮されている。また、交通誘導ロボッ
ト20は、腰部24が、上述したように、頭部21の上
下動作と連動して「おじぎ」動作を創出するために可動
される。
【0034】以上のように構成された交通誘導ロボット
20は、オペレータ1によるコントローラ2の操作によ
って、図3に示すように誘導形態の基本変換動作として
「停止−進行−注意」の順でその誘導形態が変換駆動さ
れる。交通誘導ロボット20は、緊急事態等が発生して
誘導対象区間Aへの車両の進入を停止させる必要が生じ
た場合或いは車両の進入を許可する必要が生じた場合に
は、オペレータ1によるコントローラ2の操作によっ
て、同図点線で示すように「進行」誘導形態から「停
止」誘導形態或いは「停止」誘導形態から「注意」誘導
形態へと適宜変換駆動される。
【0035】また、交通誘導対象区間Aを挟んで設置さ
れた一対の交通誘導ロボット20A、20Bは、オペレ
ータ1によるコントローラ2の操作によって、図4に示
すように互いに相関連する反対の誘導形態、すなわち一
方の交通誘導ロボット20Aが「−停止−進行−注意−
停止−」の誘導形態サイクルで変換駆動されるとき、他
方の交通誘導ロボット20Bが「−進行−注意−停止−
進行−」の誘導形態サイクルで変換駆動される。
【0036】なお、この交通誘導ロボット20A、20
Bの動作は、オペレータ1によるコントローラ2の操作
で連動して行われるが、独立の操作によって行うように
してもよい。また、上記誘導形態の変換サイクルは、車
両の交通状況によってオペレータ1が適宜切換操作する
が、自動設定としてもよいことは勿論である。
【0037】次に、上述した交通誘導ロボット20の
「停止」誘導形態と、「進行」誘導形態及び「注意」誘
導形態及びその動作について、図5乃至図7を参照して
説明する。誘導ロボット20の「停止」誘導形態は、図
5に示すように、上記図2に示した初期形態から、矢印
aで示すように、左肩部22Bを駆動することによって
左手が水平の高さまで引き上げられ、走行路側に赤色の
誘導旗26が突き出された状態とする。また、誘導ロボ
ット20は、この「停止」誘導形態において、身体の向
きがそのまま車両の進行方向に対面しており、ヘルメッ
ト28に装着した発光表示器27の赤色LEDが点滅す
る。
【0038】交通誘導ロボット20は、この「停止」誘
導形態において、次のような自然動作がとられる。すな
わち、頭部21は、停止線3の位置で停車した車両の運
転手に視線位置を合わせるように、停止線3の方向に回
転され(本実施例においては、正面に対して左に15°
回転される。)、また誘導形態に変換後、腰部24の矢
印bで示す前屈動作と頭部21の矢印cで示す上下動作
とが行われて運転手に対して「おじぎ」動作を行う。
【0039】交通誘導ロボツト20は、上記「停止」誘
導形態から図7に示す「進行」誘導形態へと変換駆動さ
れる。すなわち、交通誘導ロボツト20は、回転支持機
構7が同図矢印d方向に駆動されることによって身体が
走行路側へと向けられ、左手が初期形態の位置まで下げ
られるとともに、右肩部22Aが駆動されることによっ
て右手が水平の位置まで引き上げられる。このとき、交
通誘導ロボツト20は、頭部21が正面方向に向くよう
に矢印e方向に回転駆動される。本実施例においては、
車両が進行してくる正面に対して、右肩部22Aが15
°、頭部21が5°の角度位置に設定されている。
【0040】交通誘導ロボツト20は、上述した状態か
ら、右肩部22Aがさらに上方まで回動するとともに右
肘部23Aも同時に動作することによって、自然な腕振
り動作が行われる。交通誘導ロボツト20は、以下この
腕振り動作が繰り返される。したがって、交通誘導ロボ
ツト20は、右手が同図矢印fで示すように、水平位置
から上方位置に大きく揺動し、白色の誘導旗25を大き
く振るようにする。交通誘導ロボツト20は、「進行」
誘導形態において、ヘルメット28に装着した発光表示
器27の赤色LEDの点滅から緑色LEDの点滅に変わ
る。
【0041】交通誘導ロボット20は、上記「進行」誘
導形態から図6に示す「注意」誘導形態へと変換駆動さ
れる。すなわち、交通誘導ロボット20は、回転支持機
構7が同図矢印g方向へと復旧回動されることによっ
て、身体を再び車両の進行方向に対面する状態に向けら
れる。また、交通誘導ロボット20は、右手が初期形態
の位置まで下げられるとともに、左肩部22Bが駆動さ
れることによって左手が水平の位置まで引き上げられ
る。このとき、交通誘導ロボット20は、頭部21が正
面に対して5°の角度位置に保持されている。
【0042】交通誘導ロボット20は、この状態から、
左肩部22Bがさらに上方まで回動されるとともに左肘
部23Bも同時に動作することによって自然な腕振り動
作が行われる。交通誘導ロボット20は、以下この腕振
り動作が繰り返される。したがって、交通誘導ロボット
20は、左手が同図矢印hで示すように、水平位置から
上方位置に大きく揺動し、赤色の誘導旗26を大きく振
るようにする。交通誘導ロボット20は、「注意」誘導
形態においてヘルメット28に装着した発光表示器27
の緑色LEDの点滅から赤色LEDの点滅に変わる。な
お、発光表示器27は、赤色LEDの点滅間隔が、上記
「停止」誘導形態時の点滅間隔よりも早い。
【0043】以上のように構成した交通誘導ロボット2
0は、例えば2体を1組として、交通誘導対象区間Aを
挟んでそれぞれ設置され、オペレータ1によるコントロ
ーラ2の操作によって、「停止」誘導形態と、「注意」
誘導形態と、「進行」誘導形態とに変換駆動されること
によって、進入する車両の誘導を行う。上述したよう
に、交通誘導ロボット20は、交通誘導員の動作に近い
極めて自然な動作でありかつそれぞれの誘導形態も明確
であることから、確実で円滑な交通誘導を行うようにす
る。
【0044】なお、上記実施例においては、交通誘導ロ
ボット20を車両の進行方向車線、すなわち左側車線に
設置した場合の動作を説明したが、この左側車線の路肩
部分にスペースが無い等の理由で交通誘導ロボット20
を右側車線に設置する場合においては、例えば右手に赤
色の誘導旗を、左手に白色の誘導旗を持たせたり、頭部
や他の可動部として構成された身体各部を自然な方向に
適宜動作させる必要があることは勿論である。
【0045】また、図8は、交通誘導ロボット20の他
の誘導形態、すなわち進路変更を指示する「進路変更」
誘導形態を示したものである。上述したように片側交互
通行が必要な交通誘導システムにおいては、交通誘導対
象区間Aを挟んで一対の交通誘導ロボット20が設置さ
れる。これに対して、高速道路或いは多数車線の道路で
あって特に片側交互通行を行う必要が無い場合、又は見
通しの悪い場所等においては、工事中の事前案内も兼ね
て、「進路変更」誘導形態に変換される補助の交通誘導
ロボット20が配置される。
【0046】すなわち、この補助の交通誘導ロボット2
0は、「進路変更」の誘導形態において、身体が車両の
進行方向に対面する状態に向けられる。また、補助の交
通誘導ロボット20は、左手が初期形態の位置まで下げ
られるとともに、右肩部22Aが駆動されることによっ
て右手が水平の位置まで引き上げられる。このとき、補
助の交通誘導ロボット20は、頭部21が正面に対して
5°の角度位置に保持される。
【0047】補助の交通誘導ロボット20は、この状態
から、右肩部22Aがさらに上方まで回動するとともに
右肘部23Aも同時に動作することによって自然な腕振
り動作が行われる。補助の交通誘導ロボット20は、以
下この腕振り動作が繰り返される。したがって、補助の
交通誘導ロボット20は、右手が同図矢印iで示すよう
に水平位置から上方位置に大きく揺動し、白色の誘導旗
25を大きく振るようにする。なお、補助の交通誘導ロ
ボット20は、ヘルメット28に装着した発光表示器2
7が消灯した状態となる。
【0048】上述した「進路変更」を指示する補助の交
通誘導ロボット20は、道路の状況等によって、交通誘
導対象区間Aの前方位置に1乃至数体宛適宜設置され
る。交通誘導システムにおいては、「進路変更」を指示
する補助の交通誘導ロボット20とともに上述した「注
意」誘導形態をとる補助の交通誘導ロボット20を適宜
配置することも効果的である。また、この「進路変更」
誘導形態は、特にオペレータ1によるコントローラ2の
操作を不要とするものであり、制御部9の設定操作によ
って駆動するように構成してもよい。また、交通誘導ロ
ボット20には、ワイヤレスマイク・スピカーを搭載
し、これらを介してオペレター1が歩行者への呼びかけ
等を行うように構成してもよい。
【0049】さらにまた、上記実施例においては、移動
台5の内部にワイヤレス受信機10を収納して、オペレ
ター1によるコントローラ2の操作によって、一対の交
通誘導ロボット20A、20Bを無線駆動するようにし
たが、誘導対象区間が比較的短距離である場合等は有線
駆動方式であってもよいことは勿論である。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る交通誘導ロボットによれば、オペレータにより遠隔駆
動手段を介して、可動部として構成された身体各部位が
駆動されて、従来の交通誘導員による誘導動作に極めて
近い自然な誘導形態の、少なくとも「停止」誘導形態
と、「進行」誘導形態と、「注意」誘導形態とに変換駆
動されることから、通行車両の運転手等に対して明確な
誘導指示を行う。したがって、交通誘導ロボットは、最
小の要員によりかつその安全性を確保した状態で、車両
の運転手に対してより効率的な誘導指示を行うことで円
滑かつ確実な交通誘導が行われるようにする。また、交
通誘導ロボットは、片側交互通行での車両誘導や高速道
路等における車両誘導にも適用することができ、要員対
策或いは夜間時等の交通誘導等にも最適であり、極めて
汎用性が高い。
【0051】さらに、本発明に係る交通誘導方法によれ
ば、誘導対象区間を挟ん一対の交通誘導ロボットを配置
するとともに、これら交通誘導ロボットをオペレータに
より遠隔駆動手段を介して可動部として構成された身体
各部位を駆動して従来の交通誘導員による誘導動作に極
めて近い自然な誘導形態の、少なくとも「停止」誘導形
態と、「進行」誘導形態と、「注意」誘導形態との3つ
の誘導形態に、互いに相関連する反対の誘導形態となる
ように変換駆動するようにしたことから、最少の要員に
よって、進行する車両等の運転手に対して確実な誘導、
指示を行うことで安全かつ円滑な交通誘導が行なわれる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る交通誘導方法の概要を説明する全
体図である。
【図2】上記交通誘導方法に備えられる交通誘導ロボッ
トの斜視図である。
【図3】上記交通誘導ロボットの制御シーケンス図であ
る。
【図4】一対の交通誘導ロボットの動作関連図である。
【図5】上記誘導ロボットの「停止」誘導形態を示す斜
視図である。
【図6】上記誘導ロボットの「注意」誘導形態を示す斜
視図である。
【図7】上記誘導ロボットの「進行」誘導形態を示す斜
視図である。
【図8】上記誘導ロボットの「進路変更」誘導形態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・オペレータ 2・・・・コントローラ(遠隔駆動手段) 3・・・・停止線 4・・・・カラーコーン 5・・・・移動台 7・・・・回転支持機構 9・・・・制御部 10・・・ワイヤレス受信機 11・・・発電機 20・・・誘導ロボット 21・・・頭部 22・・・肩部 23・・・肘部 24・・・腰部 25・・・白色誘導旗 26・・・赤色誘導旗 27・・・発光表示器 A・・・・交通誘導対象区間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松崎 辰夫 東京都羽村市神明台4丁目9番1号 株 式会社ココロ内 (72)発明者 西尾 広明 東京都港区芝浦4丁目8番33号 株式会 社関電工内 (72)発明者 海原 紀幸 東京都港区芝浦4丁目8番33号 株式会 社関電工内 (72)発明者 南雲 忠允 東京都港区芝浦4丁目8番33号 株式会 社関電工内 (56)参考文献 特開 昭51−94799(JP,A) 特開 昭57−166698(JP,A) 実開 昭62−51496(JP,U) 実開 平3−97800(JP,U) 実開 昭54−96186(JP,U) 実開 昭53−15790(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/095 - 1/0955

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動台上に回転自在に載置されるととも
    に人体に模した形状であり、少なくとも上下方向の揺動
    動作と左右方向に回動動作を行う頭部と、身体の側方で
    上下方向に揺動動作される左右両肩部と、この左右両肩
    部と関連動作する左右両肘部と、前後方向に屈倒動作さ
    れる腰部とが可動部として構成され、これら可動部が遠
    隔駆動手段により駆動されることによって「停止」誘導
    形態と、「進行」誘導形態と、「注意」誘導形態との3
    つの誘導形態に変換駆動されてなり、 前記「停止」誘導形態においては、身体が前記移動台上
    で車両等の進行方向に対面するように回動されるととも
    に前記頭部と腰部とが前方へと屈倒して「おじぎ」動作
    を行った後に前記頭部が停止線の方向を向くように変換
    駆動され、 前記「進行」誘導形態においては、前記頭部を除いて身
    体が前記移動台上で車両等の進入方向と平行となるとと
    もに前記肩部と肘部との関連動作によって腕振り動作を
    行うように変換駆動され、 前記「注意」誘導形態においては、身体が前記移動台上
    で車両等の進行方向に対面するように回動されるととも
    に前記肩部と肘部との関連動作によって腕振り動作を行
    うように変換駆動されることを特徴とした交通誘導ロボ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記3つの誘導形態は、「停止」誘導形
    態−「進行」誘導形態−「注意」誘導形態の順序で変換
    駆動されるとともに、前記「進行」誘導形態から直接前
    記「停止」誘導形態へと変換駆動を可能としたことを特
    徴とした請求項1記載の交通誘導ロボット。
  3. 【請求項3】 前記3つの誘導形態とは独立して、身体
    が車両等の進行方向に対面するとともに前記肩部と肘部
    との関連動作によって腕振り動作を行う「進路変更」誘
    導形態への変換駆動を可能としたことを特徴とした請求
    項1記載の交通誘導ロボット。
  4. 【請求項4】 両手に把持した誘導旗若しくは誘導灯
    と、前記頭部に被着したヘルメットに装着した発光表示
    器とによって、前記誘導表示手段を構成したことを特徴
    とした請求項1記載の交通誘導ロボット。
  5. 【請求項5】 前記誘導旗は赤色と白色とし、また前記
    誘導灯は赤色と緑色とに発光するとともに、前記発光表
    示器は赤色と緑色とに発光することを特徴とした請求項
    4記載の交通誘導ロボット。
  6. 【請求項6】 移動台上に回転自在に載置されるととも
    に人体に模した形状であり、少なくとも上下方向の揺動
    動作と左右方向に回動動作を行う頭部と、身体の側方で
    上下方向に揺動動作される左右両肩部と、この左右両肩
    部と関連動作する左右両肘部と、前後方向に屈倒動作さ
    れる腰部とが可動部として構成されるとともに誘導表示
    手段を有する人体型交通誘導ロボットと、 前記人体型交通誘導ロボットを、少なくとも、身体が前
    記移動台上で車両等の進行方向に対面するように回動さ
    れるとともに前記頭部と腰部とを前方へと屈倒して「お
    じぎ」動作を行った後に前記頭部が停止線の方向を向く
    「停止」誘導形態と、前記頭部を除く身体が前記移動台
    上で車両等の進入方向に平行となるように回動されると
    ともに前記肩部と肘部との関連動作によって腕振り動作
    を行う「進行」誘導形態と、身体が移動台上で車両等の
    進行方向に対面するように回動されるとともに前記肩部
    と肘部との関連動作によって腕振り動作を行う「注意」
    誘導形態との3つの誘導形態に変換駆動する遠隔駆動手
    段とが用いられ、 前記人体型交通誘導ロボットを、工事区間等の誘導対象
    区間を挟んで少なくとも一対宛設置するとともに前記遠
    隔駆動手段により前記「停止」誘導形態と「進行」誘導
    形態との互いに相関連する反対の誘導形態に変換駆動し
    て、 誘導対象区間の交通誘導を行うことを特徴とした交通誘
    導方法。
  7. 【請求項7】 移動台上に回転自在に載置されるととも
    に人体に模した形状であり、少なくとも上下方向の揺動
    動作と左右方向に回動動作を行う頭部と、身体の側方で
    上下方向に揺動動作される左右両肩部と、この左右両肩
    部と関連動作する左右両肘部と、前後方向に屈倒動作さ
    れる腰部とが可動部として構成されるとともに誘導表示
    手段を有する人体型交通誘導ロボットと、 前記人体型交通誘導ロボットを、少なくとも、身体が前
    記移動台上で車両等の進行方向に対面するとともに前記
    頭部と腰部とを前方へと屈倒して「おじぎ」動作を行っ
    た後に前記頭部が停止線の方向を向く「停止」誘導形態
    と、前記頭部を除く身体が前記移動台上で車両等の進入
    方向に平行となるように回動されるとともに前記肩部と
    肘部との関連動作によって腕振り動作を行う「進行」誘
    導形態と、身体が前記移動台上で車両等の進行方向に対
    面するように回動されるとともに前記肩部と肘部との関
    連動作によって腕振り動作を行う「注意」誘導形態との
    3つの誘導形態に変換駆動する遠隔駆動手段とが用いら
    れ、 前記人体型交通誘導ロボットを、工事区間等の誘導対象
    区間の前方位置に設置するとともに、前記遠隔駆動手段
    により前記3つの誘導形態に変換駆動することによっ
    て、誘導対象区間の交通誘導を行うことを特徴とした交
    通誘導方法。
  8. 【請求項8】 前記遠隔駆動手段によって、少なくとも
    前記3つの誘導形態に変換駆動される主交通誘導ロボッ
    トが配置された誘導対象区間の前方位置に、少なくとも
    前記「注意」誘導形態及び/又は身体が前記移動台上で
    車両等の進行方向に対面するように回動されるとともに
    前記肩部と肘部との関連動作によって腕振り動作を行う
    「進路変更」誘導形態とに変換駆動される補助交通誘導
    ロボットを1又は数台配置することによって誘導対象区
    間の交通誘導を行うことを特徴とした請求項6又は請求
    項7記載の交通誘導方法。
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