JP3002585U - ゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置 - Google Patents

ゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置

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JP3002585U
JP3002585U JP1994004345U JP434594U JP3002585U JP 3002585 U JP3002585 U JP 3002585U JP 1994004345 U JP1994004345 U JP 1994004345U JP 434594 U JP434594 U JP 434594U JP 3002585 U JP3002585 U JP 3002585U
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秀幸 松岡
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松岡製作所株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、優れた殺菌消臭効果を実現で
きるとともに、管理が容易で、人体に対して極めて安全
な低原価で量産性に優れたゲル化フィトンチッド用殺菌
消臭装置の提供。 【構成】 ゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置は、前
部容体と後部容体とからなるハウジングと、前部容体の
下部に形成された吸込用開口部に脱着自在に嵌着される
背面にフィルター取付部を有する吸込口嵌合体と、フィ
ルター取付部に脱着自在に取り付けられたフィルター部
と、前部容体の上部に形成され、脱着自在に嵌着される
吐出用嵌合体を備えた吐出用開口部と、ハウジングの床
面に載置される取り替え自在のゲル化フィトンチッドを
収納したゲル化フィトンチッド収納容器と、後部容体の
吐出口対向面に配設されたファン駆動部やファンを内設
するファンケーシングと、を備えた構成を有している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、フィトンチッドを利用した悪臭除去や室内に浮遊する細菌等の殺菌 を行うゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置に関する。更に詳しくは病院,養護 施設,老人ホーム,診療所等の医療関係施設や、ホテル,美容室,その他催し物 会場,飲食業店舗,生鮮食品販売店及び一般家庭において発生するタバコの臭い やペットの臭い,生ゴミ,トイレの臭い等の異臭・悪臭の除去及びこれらの空間 に浮遊する浮遊細菌を殺菌するためのゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、悪臭・異臭は、人を不快にさせるとともに、特に、たばこの臭いやトイ レの臭い等が室内に滞留すると、その臭いが壁や天井に浸透してしまうため容易 にこれらを除去することが出来なくなる。そのため、それを防止し悪臭・異臭を 消臭して常時室内を清浄な空気に保つための、臭気処理装置に注目が集まってい る。また、最近、病院等でMRSA等の院内感染が問題になり殺菌装置への関心 が高まっている。 特開昭63−168172号公報や実開平1−59139号公報,実開平4− 5216号公報等には、装置内部にタンク、パン、ファンを装備し、タンクに貯 溜される消臭液や殺菌液をパンやフィルターに滴下して張ったりフィルターを湿 潤させ、装置に設けられた吸込口から前記ファンで外気を取り込み、吹出口への 空気流を発生させ、この空気流により消臭液や殺菌液の気化を促進させ、吹出口 から気化した消臭液を放出することにより空気浄化を行う臭気処理装置や空気清 浄装置が開示されている。 また、最近天然植物を真空乾留した後、真空蒸溜した液状の天然植物エキスで あるフィトンチッドが開発されている。これは森林浴的な効果で消臭や殺菌をす るものとして注目を集めている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、液状の消臭液を使用するため液体タンクが 必要で、更に大きな消臭効果を得るために蒸発用のパンやフィルターを用いる構 造であるため部品点数が多く装置が大型となり搬送性に欠けるとともに、広い設 置スペースを必要とするので利便性に欠けるという問題点を有していた。 また、消臭液や殺菌液を補充する際には、パンやフィルターをその都度取り出 さねばならず、作業が煩雑で、かつ消臭液や殺菌液を補給する際に液を床面にこ ぼしたりして、非常に手数が掛かり作業性に欠けるとともに保守・管理が容易で ないという問題点を有していた。更に、液体タンクを有するため外形が大きくな るとともに、重量がかさむので壁掛け等は困難で設置に場所を取り専用の台座や 壁に棚をつけなければ設置できないという問題点を有していた。 更に、従来の殺菌装置では空気中に浮遊するMRSA等の細菌を有効に殺菌す ることができないという問題点を有していた。また、フィトンチッドをゲル化さ せそのゲル化剤を用いてフィトンチッドを強制送気する消臭殺菌装置が強く望ま れていた。
【0004】 本考案は上記従来の問題点を解決するもので、簡単な構造で、優れた消臭効果 や大気中の殺菌効果を実現できるとともに、管理が容易で、人体に対して極めて 安全で信頼性を向上させることのできる低原価で量産性に優れたゲル化フィトン チッド用殺菌消臭装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本考案のゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置は、 以下の構成を有している。すなわち、 請求項1に記載のゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置は、前部容体と、前記 前部容体に脱着自在に固定される後部容体とからなるハウジングと、前記前部容 体の下部に形成された吸込用開口部と、前記吸込用開口部に脱着自在に嵌着され る格子状に形成された吸込口嵌合体と、前記吸込口嵌合体の背面に形成されたフ ィルター取付部と、前記フィルター取付部に脱着自在に取り付けられたフィルタ ー部と、前記前部容体の上部に形成された吐出用開口部と、前記吐出用開口部に 脱着自在に嵌着される格子状に形成された吐出用嵌合体と、前記ハウジングの床 面に載置されるゲル化フィトンチッド収納容器と、前記ゲル化フィトンチッド収 納容器に収納された取り替え自在のゲル化フィトンチッドと、前記後部容体の前 記吐出口対向面に配設されたファンケーシングと、前記ファンケーシングに内設 されたファンと、前記ファンを駆動するファン駆動部と、を備えた構成を有して いる。 請求項2に記載のゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置は、請求項1において 、前記吸込用開口部が筒状に形成されかつ底部に摺動部を有し、前記摺動部の所 定部に前記吸込口嵌合体の係止部を係止する吸込口用係止部を備えている構成を 有している。 請求項3に記載のゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置は、請求項1又は2の 内いずれか1において、前記吸込口嵌合体が筒状体に形成され、かつ前面周壁の 所定部に取付用突部を有し、背面周壁の所定部に前記吸込用係止部と係止するヒ ンジ機構からなる係止部を備えている構成を有している。 請求項4に記載のゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置は、請求項1乃至3の 内いずれか1において、前記吐出用嵌合体の格子部のハウジング内側の各格子の 端面の角部が丸味をもって形成されている構成を有してする。 請求項5に記載のゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置は、請求項1乃至4の 内いずれか1において、前記吐出用開口部の背面に延設された1以上の側壁部を 有し、前記側壁部の端部に前記吐出用嵌合体の吐出側係止部を係止する吐出口用 係止部を備えている構成を有している。 請求項6に記載のゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置は、請求項1乃至5の 内いずれか1において、前記吐出用嵌合体が筒状体に形成され、その背面周壁の 所定部に前記吐出用係止部と係止する前記吐出側係止部を備え、及び/又はその 背面側下部壁が延設され前記ゲル化フィトンチッド収納容器を載置する載置部を 備えている構成を有している。 請求項7に記載のゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置は、請求項1乃至6の 内いずれか1において、前記ファンケーシングの吐出側前面に端面が前記吐出側 嵌合体の背面に近接するように形成されたガイド部を備えている構成を有してい る。
【0006】 ここで、ハウジングや吸込口嵌合体,吐出用嵌合体はABSやポリプロピレン ,ポリエチレン,ポリカーボネート,ポリスチレン等の合成樹脂で生産されるの が好ましい。軽量でかつ量産性に適しているからである。 フィルター等としては、合成樹脂製や合成繊維,天然繊維製のフェルトや不織 布,その他の織布,濾紙等で形成される。フィルター体の厚みはフィルターの濾 過率にもよるが、1〜8mm、好ましくは2〜5mmに形成される。ファンに負荷を かけすぎないためである。また、浮遊粉塵を効率よく濾過するためである。 ゲル化フィトンチッドとしては、ゲル化フィトンチッドそのまま、もしくは袋 詰めや容器詰めにしたものが使用される。ゲル化フィトンチッドの交換は、充填 用ゲル化フィトンチッドを収納容器に充填して用いるか、又は容器詰めされた交 換用のゲル化フィトンチッド充填容器と交換するか、もしくは交換用の袋詰めさ れたゲル化フィトンチッド袋体と交換することによって行われる。
【0007】
【作用】
この構成によって、ゼリー状のゲル化フィトンチッドを消臭・殺菌剤として用 いたので、液状の消臭剤を用いたものに比べ、極めて簡単な構造で済み、部品点 数を著しく削減することができ装置を小型化することができる。フィトンチッド 溶液をゲル化させゼリー状にしたので、交換時にこぼれたりすることなく取り扱 いを容易にすることができる。またゲル化フィトンチッドの交換は、檜等の樹の 香りが消えた時に交換すればよいので、交換時期を容易に確認できる。ファンに 配設されたガイド部がフィルタまで伸びているので、ダクト管等を用いることな しに吐出用開口部へ殺菌浄化された空気を導くことができるとともに、ハウジン グ内への空気の戻りを防止できる。また、装置の大きさを小さくすることができ るので、設置場所が制限されることがなく何処でも設置できる。更に、ゲル化フ ィトンチッドを交換する際はゲル化フィトンチッドをゲル化フィトンチッド収納 容器に充填するか、容器毎取り換えるか、ゲル化フィトンチッドを収容した袋体 を取り代えるだけでよく、交換作業を極めて簡単に行うことができるとともに管 理を容易に行うことができる。また、ゲル化フィトンチッドの交換の際には、必 ずフィルターが目視されるのでフィルターの汚れを確認でき、フィルターの清掃 忘れを防止することができ、常に清浄で芳香に富んだ空気を室内に供給できる。 また、吐出される空気中にフィトンチッドが拡散されるので室内の雑菌を殺菌す ることができる。
【0008】
【実施例】
以下本考案の一実施例におけるゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置について 、図面を参照しながら説明する。 (実施例1) 図1は本考案の第1実施例におけるゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置の外 観斜視図である。1は前部容体、2は後部容体、3は前部容体1と後部容体2と を嵌合固定してなるハウジング、4は前部容体1の下部に形成され、外気をハウ ジング3内に吸気するための吸込用開口部、5は吸込用開口部4に脱着自在に嵌 着された筒状で枠体内に格子が形成された吸込口嵌合体、6は前部容体1の上部 に筒状に形成されハウジング3内から外部へフィトンチッドを気化した空気を吐 出するための吐出用開口部、7は吐出用開口部6に脱着自在に嵌着される枠体内 に格子が形成された吐出用嵌合体、8は電源スイッチ、9はファンの回転速度を 調節するためのファン調節部である。 図2は本考案の第1実施例におけるゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置の図 1におけるA−A線の断面端面図である。1aは前部容体1の底面にリブ状に形 成されたゲル化フィトンチッド収納容器納置部、2aは後部容体の底面にリブ状 に形成されたゲル化フィトンチッド収納容器納置部、10は透湿性を有する織布 や合成紙等からなり内部に所定量のフィトンチッドに吸水性高分子等のゲル化剤 を混入させゲル化させたゲル化フィトンチッドを収納したゲル化フィトンチッド を収納した袋体、11は上面にフィトンチッドの蒸散用の透孔と、前記透孔を被 覆する粘着性の透孔被覆材とを備えた蓋体11aと、下部容器11bと、を備え ハウジング3の床面に納置されたゲル化フィトンチッド収納容器、12は吐出用 開口部6の対向する面に配設され浄化空気を吐出用開口部6から吐出させるため のファン、13はファンケーシング、13aはファンケーシング13の支持部材 、13bはファンケーシング13の吐出部に嵌合されるとともに吐出用嵌合体7 の背面まで延設されたガイド部である。尚、ガイド部13bは該殺菌消臭器を設 置する室が小さいときは設けなくてもよい。ガイド部13bを設けることにより 、正常な空気を遠方まで送ることができる。14は吸込用開口部4の周囲内側に 筒状に形成された摺動部である。 図3は本考案の第1実施例におけるゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置の後 部容体2の正面側斜視図である。2aはリブ状のゲル化フィトンチッド収納容器 納置部、12aはファン駆動部、15は前部容体1と嵌合した後部容体2を螺着 するための螺子固定部である。 図4は本考案の第1実施例におけるゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置の前 部容体1の背面側斜視図である。16は吸込口嵌合体5の背面に配設された係止 部を係止するため摺動部14の所定部に切り欠き形成された吸込口用係止部、1 7は吐出用嵌合体7の背面に切り欠き形成された吐出側係止部と係止される吐出 口用係止部である。 図5は本考案の第1実施例におけるゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置の吸 込口嵌合体5の背面側斜視図である。5aは枠体の周壁部、5bは枠体内に形成 された格子、18は吸込用開口部4の枠体の周壁部5aの前面の所定部に舌片状 に連設された取付用突部、19は吸込口嵌合体5を吸込口用係止部16と係止す るため取付用突部18の背面側の周壁部5aに形成された舌片状の凸部の端部に 鉤状の突起部を有し前記凸部の基部の周壁部5aに切り込みを有する係止部であ る。取付用突部18を挟むと、係止部19が取付用突部18と直線状に形成され ているので枠体の弾性によりたわみ、容易に係止を解くことができる。20はフ ェルト等の不織布や各種繊維の織布,濾紙等からなるフィルター部、21a,2 1bは吸込口嵌合体5の背面にフィルター部20を脱着自在に固定するため周壁 部5aの周囲に枠内へ向けて舌片状もしくは突起状に形成されたフィルター取付 部である。 図6(a)は本考案の第1実施例におけるゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装 置の吐出用嵌合体の正面側斜視図であり、図6(b)はその吐出用嵌合体の格子 部のハウジング内側の各格子の端面の要部拡大斜視図である。 7aは吐出用嵌合体7の枠体の周壁部、7bは吐出用嵌合体7の枠体内に形成 された格子部、7cは格子部7bの背面側(ハウジング内側)が角部を取り半円 若しくは楕円状に形成された各格子の先端部、22は吐出用嵌合体7を吐出口用 係止部17と係止するため背面側の周壁部7aに形成された舌片状の凸部の端部 に鉤状の突起部を有し前記凸部の基部の周壁部7aに切り込みを有する係止部で ある。 図7は本考案の第1実施例におけるゲル化フィトンチッド収納容器の斜視図で ある。 10はゲル化フィトンチッドを収納した袋体、11はゲル化フィトンチッド収 納容器、11aはゲル化フィトンチッド収納容器を覆設するポリオレフィン等の 合成樹脂製、合成紙又は紙製の蓋体、11bは合成樹脂製、合成紙、複合紙等で 形成された一面開口で周壁と底部を有する下部容器、11cは蓋体11aに複数 個穿孔されたフィトンチッドの蒸発用孔部、11dは蒸発用孔部11cを覆設す る合成樹脂フィルム等からなり端部に舌片等を有するフィルム体である。 以上のように構成された本考案の第1実施例におけるゲル化フィトンチッド用 殺菌消臭装置について、以下その動作について説明する。 吸込用開口部4に嵌合された吸込口嵌合体5の上下の取付用突部18を指で挟 んで係止部19の吸込口用係止部16との係止を解き、吸込口嵌合体5を吸込用 開口部4から外す。次いで、ゲル化フィトンチッド収納容器11を該吸込用開口 部4から取り出す。ゲル化フィトンチッドを収納した袋体10をゲル化フィトン チッド収納容器11に収容して、蓋体11aをかぶせる。次いで、室の広さ等に 応じてフィルム体11dを剥ぎ、蒸発用孔部11cを開ける。ゲル化フィトンチ ッド収納容器11を該吸込用開口部4から挿入し、後部容体2の該ゲル化フィト ンチッド収納容器納置部2aに納置する。次いで、電源スイッチ8をONにして 、ファン12を起動させる。すると、吸込用開口部4から吐出用開口部6までの 空気流が発生し、吸込用開口部4より外気がハウジング3内に吸気される。この 空気流により、フィトンチッドの気化が促進されて、フィトンチッドを超微粒子 化する。気化されたフィトンチッドは吐出用開口部6から吐出され室内に供給さ れる。 次に、吐出用開口部6から放出されたフィトンチッドは、アセトアルデヒド, アンモニア,アミン,アルデヒド,メルカプタン等の有機物を含んだ汚染された 空気を中和分解する。これにより、悪臭や異臭で汚染された室内を消臭し清浄な 空気とすることができ、後述の実験例で示すように優れた消臭効果を実現できた 。 次に、本考案のゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置について、そのメンテナ ンス動作について説明する。 ゲル化フィトンチッドを収容した袋体10を取り換える際は、前記と同様にし て前部容体1の吸込用開口部4から吸込口嵌合体5を外し、ゲル化フィトンチッ ド収納容器11を取り出しゲル化フィトンチッドを収納した袋体10を新しいも のと取り換えるか、又は交換用ゲル化フィトンチッド容器と交換する。 また、フィルター部20が汚れた場合は、フィルター部20を吸込口嵌合体5 のフィルター取付部21から取り外して容易に交換ができる。フィルター部20 を取り付ける際は、フィルター部20を吸込口嵌合体5の背部の格子体に当てた 後、フィルター部20の周囲の端部をフィルター取付部21a,21bと格子体 間に挟み込むだけで簡単に取り付けることができる。また、フィルター部を合成 樹脂製のものにすると、洗浄するだけで何度でも使用でき、耐久性を増すことが できる。 (実験例) フィトンチッド原液として(株)フィルドサイエンス社のエコロジー21を3 4倍に希釈させた液に高分子ゲル化剤を混入しゲル化させたゲル化フィトンチッ ドを500g準備し、9.9m2 の室内に第1実施例のゲル化フィトンチッド用 殺菌消臭装置を設置し、アンモニア,トリメチルアミン,硫化水素,メチルメル カプタンの消臭効果を確認した。 室内の空気を所定時間毎にサンプラーに採取しガスクロマトグラフ法で定量し 経時変化で確認した。 その結果を(表1)に示した。尚、ゲル化フィトンチッド収納容器の蓋体11 aは外して行った。表中単位はppmで表した。
【表1】 この(表1)から明らかなように、本考案のゲル化フィトンチッド用殺菌消臭 装置を用いれば極めて短時間で速やかに消臭できることがわかった。 (参考例) 次に、フィトンチッドの殺菌例を(表2)に示した。これはフィトンチッド原 液として(株)フィルドサイエンス社のエコロジー21を9ml準備し、これに 菌液1mlを加え、室温下に放置し、1分,10分,30分,60分後の生菌数 を測定したものである。((株)フィルドサイエンス社製測定資料)
【表2】 この(表2)から明らかなようにフィトンチッドの殺菌力は著しく優れている ことがわかる。 以上のように本実施例によれば、病院,養護施設,老人ホーム,診療所等の医 療関係施設や、一般家庭等、あらゆる場所で発生するアンモニア,アミン,アル デヒド,メルカプタン等の有機物を含む異臭・悪臭を完全に中和分解するととも に、MRSA等の人体に危険な細菌をも殺菌し、優れた殺菌消臭効果を達成でき た。 また、メンテナンス作業を著しく向上させることがわかった。更に、吐出用嵌 合体のハウジング内側の各格子の端面の角部が丸味を持って形成されているので 、風切り音を防止することができることもわかった。 更に、人間が体内にフィトンチッドを取り入れると、森林浴効果と同様に大脳 皮脂を活性化し、ストレスの緩和、疲労回復等に効果があり精神安定作用を有す ることもわかった。また、植物性の殺菌消臭剤なので、ブドウ球菌や大腸菌等の 殺菌効果や、ダニ,カビ等の発生を防止する効果を有することがわかった。
【0009】 (実施例2) 図8は本発明の第2実施例におけるゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置の断 面図である。実施例1と異なる点は、吸込口嵌合体5の背面の枠体の下面が延設 されゲル化フィトンチッド収納容器11の載置部23が一体に形成された点であ る。 以上のように本実施例によれば、ゲル化フィトンチッドを取り換える際は、吸 込口嵌合体5を吸込用開口部4から引き出すだけで簡単に行うことができ交換作 業の作業性を著しく向上させることができた。
【0010】
【考案の効果】
以上のように本考案は構成されているので、以下のような優れた効果を有する 低原価で量産性に優れたゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置を実現できるもの である。 ゲル化フィトンチッド殺菌消臭剤を殺菌消臭剤として用いたので、極めて高 い殺菌消臭効果が得られるとともに、液状の殺菌消臭剤を用いたものに比べ極め て簡単な構造で済み、部品点数を削減することができる。 ファンケーシングにガイド部が形成され吐出用嵌合体まで伸びているので、 ダクト管等を用いることなしに吹出口へ空気を導くことができるとともにハウジ ング内への空気の戻りを防止でき、装置の大きさを小さくすることができる。 装置が小型化できるので、設置場所を選ばずまた設置面積を少なくすること ができる。殺菌消臭剤を補充する際はゲル化フィトンチッド容体等を取り換える だけでよく、檜等の香りが消えた時に交換を行えばよいので、交換時期が容易に 確認でき、液状の消臭剤を用いた場合のように液をこぼす心配もなく保守管理の 効率を著しく向上させることができる。ゲル化フィトンチッドを取り換える際に フィルター部が目視されるので汚れを確認できるとともにフィルターの脱着が簡 単なのでフィルターを常に正常に保つことができる。 ファン調節部を有しているので、ファンの回転速度を自在に調節でき、使用 者が快適な室内環境を実現できるとともに、有害な細菌を殺菌しながら悪臭・異 臭を中和分解するだけでなく、人がフィトンチッドを体内に取り込むことにより 大脳皮脂を活性化し、ストレスの緩和、疲労回復等の効果を有し室内にいながら 森林浴を味わうことができる。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例におけるゲル化フィトンチ
ッド用殺菌消臭装置の外観斜視図
【図2】本考案の第1実施例におけるゲル化フィトンチ
ッド用殺菌消臭装置の図1におけるA−A線の断面端面
【図3】本考案の第1実施例におけるゲル化フィトンチ
ッド用殺菌消臭装置の後部容体の正面側斜視図
【図4】本考案の第1実施例におけるゲル化フィトンチ
ッド用殺菌消臭装置の前部容体の背面側斜視図
【図5】本考案の第1実施例におけるゲル化フィトンチ
ッド用殺菌消臭装置の吸込口嵌合体の背面側斜視図
【図6】(a)本考案の第1実施例におけるゲル化フィ
トンチッド用殺菌消臭装置の吐出用嵌合体の正面側斜視
図 (b)本考案の第1実施例におけるゲル化フィトンチッ
ド用殺菌消臭装置の吐出用嵌合体の格子部のハウジング
内側の各格子の端面の要部拡大斜視図
【図7】本考案の第1実施例におけるゲル化フィトンチ
ッド用殺菌消臭装置の断面図
【図8】本考案の第2実施例におけるゲル化フィトンチ
ッド用殺菌消臭装置の断面図
【符号の説明】
1 前部容体 1a ゲル化フィトンチッド収納容器納置部 2 後部容体 2a ゲル化フィトンチッド収納容器納置部 3 ハウジング 4 吸込用開口部 5 吸込口嵌合体 5a 周壁部 5b 格子 6 吐出用開口部 7 吐出用嵌合体 7a 周壁部 7b 格子部 7c 格子の先端部 8 電源スイッチ 9 ファン調節部 10 ゲル化フィトンチッドを収納した袋体 11 ゲル化フィトンチッド収納容器 11a 蓋体 11b 下部容器 11c 蒸発用孔部 11d フィルム体 12 ファン 12a ファン駆動部 13 ファンケーシング 13a 支持部材 13b ガイド部 14 摺動部 15 螺子固定部 16 吸込口用係止部 17 吐出口用係止部 18 取付用突部 19 係止部 20 フィルター部 21a,21b フィルター取付部 22 係止部 23 載置部

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部容体と、前記前部容体に脱着自在に
    固定される後部容体とからなるハウジングと、前記前部
    容体の下部に形成された吸込用開口部と、前記吸込用開
    口部に脱着自在に嵌着される格子状に形成された吸込口
    嵌合体と、前記吸込口嵌合体の背面に形成されたフィル
    ター取付部と、前記フィルター取付部に脱着自在に取り
    付けられたフィルター部と、前記前部容体の上部に形成
    された吐出用開口部と、前記吐出用開口部に脱着自在に
    嵌着される格子状に形成された吐出用嵌合体と、前記ハ
    ウジングの床面に載置されるゲル化フィトンチッド収納
    容器と、前記ゲル化フィトンチッド収納容器に収納され
    た取り替え自在のゲル化フィトンチッドと、前記後部容
    体の前記吐出口対向面に配設されたファンケーシング
    と、前記ファンケーシングに内設されたファンと、前記
    ファンを駆動するファン駆動部と、を備えたことを特徴
    とするゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置。
  2. 【請求項2】 前記吸込用開口部が筒状に形成されかつ
    底部に摺動部を有し、前記摺動部の所定部に前記吸込口
    嵌合体の係止部を係止する吸込口用係止部を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のゲル化フィトンチッ
    ド用殺菌消臭装置。
  3. 【請求項3】 前記吸込口嵌合体が筒状体に形成され、
    かつ前面周壁の所定部に取付用突部を有し、背面周壁の
    所定部に前記吸込用係止部と係止するヒンジ機構からな
    る係止部を備えていることを特徴とする請求項1又は2
    の内いずれか1に記載のゲル化フィトンチッド用殺菌消
    臭装置。
  4. 【請求項4】 前記吐出用嵌合体の格子部のハウジング
    内側の各格子の端面の角部が丸味をもって形成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1に記
    載のゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置。
  5. 【請求項5】 前記吐出用開口部の背面に延設された1
    以上の側壁部を有し、前記側壁部の端部に前記吐出用嵌
    合体の吐出側係止部を係止する吐出口用係止部を備えて
    いることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1に
    記載のゲル化フィトンチッド用殺菌消臭装置。
  6. 【請求項6】 前記吐出用嵌合体が筒状体に形成され、
    その背面周壁の所定部に前記吐出用係止部と係止する前
    記吐出側係止部を備え、及び/又はその背面側下部壁が
    延設され前記ゲル化フィトンチッド収納容器を載置する
    載置部を備えていることを特徴とする請求項1乃至5の
    内いずれか1に記載のゲル化フィトンチッド用殺菌消臭
    装置。
  7. 【請求項7】 前記ファンケーシングの吐出側前面に端
    面が前記吐出側嵌合体の背面に近接するように形成され
    たガイド部を備えていることを特徴とする請求項1乃至
    6の内いずれか1に記載のゲル化フィトンチッド用殺菌
    消臭装置。
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